JPH08247733A - 分岐器検査システムおよび分岐器検査方法 - Google Patents

分岐器検査システムおよび分岐器検査方法

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JPH08247733A
JPH08247733A JP4976595A JP4976595A JPH08247733A JP H08247733 A JPH08247733 A JP H08247733A JP 4976595 A JP4976595 A JP 4976595A JP 4976595 A JP4976595 A JP 4976595A JP H08247733 A JPH08247733 A JP H08247733A
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美津則 岩渕
Kazutoshi Yasunaga
和敏 安永
Masahito Wakatsuki
雅人 若月
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トングレールの摩耗量の計測等を高精度に行な
う装置を提供すること。 【構成】分岐器付近にあるデータ記憶器は、分岐器の種
別データを記憶する。データ収集装置は、種別データを
受信する受信装置と、レール直交面内にスリット光を投
射する光源装置と、レールの光切断像を、種別データに
対して定める撮像箇所で撮像する撮像装置と、光切断像
を処理して断面形状を求める測定画像処理装置と、画像
処理結果を撮像箇所と対応づけて記憶する測定データ記
憶媒体を備える。さらに、データ解析装置は、各撮像箇
所での基準断面形状を記憶する基準データ記憶装置と、
着脱可能な測定データ記憶媒体が装着されたとき、デー
タ収集装置によって格納された各撮像箇所での画像処理
結果と当該撮像箇所に対応する基準断面形状を比較し、
レールの摩耗量を求める検査画像処理装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道における分岐器の
保守、点検のために、分岐器を構成する各種構成要素の
状態の計測、特に、トングレールの摩耗量の計測等を行
なう分岐器検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般レールの検査装置として、軌
道上を走行する軌道測定車に、レール断面摩耗測定装置
を搭載して走行しながら、一般レールの摩耗量を測定す
るものがある。
【0003】このようなレール断面摩耗測定装置の一例
として、例えば、以下のような装置が知られている。
【0004】Xeランプ等の照明光源により、一般レー
ルの長手方向に対して略直角方向にスリット光を照射す
る。このとき、レール表面は光帯によって照らし出され
るが、これはレールの断面状態を示している。
【0005】この像を、レールの左右方向から、2台
(1組)のCCDカメラで撮像し、その像を、レールの
長手方向に対して略直角方向に、レールを切断した方向
の像とするため、得られた左右の像に対して座標変換を
施した後、座標変換後の左右の像を合成し、最後に、理
想的な像との差から、レールの摩耗量を測定する装置が
従来から提案されている。
【0006】すなわち、以上の摩耗量測定の処理は、以
下のステップS1からS6までの処理によって行なわれ
る。
【0007】ステップS1:まず、1組のCCDカメラ
で、レールの左右方向から2枚の画像を撮像する。
【0008】ステップS2:次に、画像処理によってノ
イズである外乱光成分を除去する。
【0009】ステップS3:次に、外乱光成分を除去さ
れた、2枚の画像において、所定値以上の幅を有してい
る画像部分に対して、いわゆる細線化の処理を行ない。
必要なレール外形情報を抽出する。
【0010】ステップS4:次に、細線化された画像デ
ータに対して、CCDカメラの取付け位置等によって当
該装置に対して予め定められている、1次式等の座標変
換式を用いて、座標変換を行なう。これにより、実寸大
のレール外形情報が、求められる。
【0011】ステップS5:次に、左右両側のレール外
形情報を合成する。
【0012】ステップS6:最後に、理想的なレール外
形と、上記測定および処理によって求まったレール外形
情報とを比較して、レールの摩耗量を計測する。
【0013】さらに、特開平6−11315では、前記
照射光源として、Xeフラッシュランプスリット光源を
採用し、さらに、CCDカメラが、照明光を一定時間、
受光できるよう様に受光時間を制御する電子シャッター
を備えた構成として、外乱光による影響を抑制する装置
を提案している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のレール断面摩耗測定装置は、主として一般レー
ルの摩耗量を計測するための装置であり、一般レール
は、その長手方向に略垂直な断面形状が、理想的には一
定のレールである。
【0015】したがって、従来のレール断面摩耗測定装
置によって、分岐器の検査を行なう際には、以下のよう
な問題点が存在していた。
【0016】第1に、分岐器を構成する一種類のレール
であるトングレールの摩耗量を測定する場合において、
該トングレールは、その長手方向に、連続的に断面形状
が変化するレールであるため、上記装置では摩耗量の計
測に対処できない。
【0017】なお、トングレールの先端位置から、所定
距離ごとの位置でのデータを、ゲージ等の測定治具を用
いて人間が計測し、トングレールの摩耗状態の管理を行
なうことが行なわれているが、このような管理方法によ
れば、測定データの収集に莫大な時間がかかり、また、
人手による測定のため、必ずしも測定精度が良いとは言
えない。というのも、トングレールの摩耗状態の測定位
置に依存して、摩耗量算出のための参照用基準断面形状
データが異なるため、測定位置を高精度で定めて測定デ
ータを収集しないと、トングレールの摩耗量の計算結果
には、大きな誤差を含んでしまうからである。
【0018】第2に、1組のトングレール自体を上側か
ら観測した場合、その間隔が略一定の値ではなく、略一
定の間隔を有して配置される一般レールとは、レールの
配置状態が大きく異なり、この点を鑑みても、従来装置
を、即座にトングレールの摩耗量測定に応用することは
難しい。
【0019】第3に、基本レールとトングレールとが、
解放・密着動作を行なう部分においては、レールの摩耗
が、他の部分と比較し特に激しく、さらに、摩耗のみな
らず、レールに欠損が発生する頻度も多いため、細かい
ピッチ(例えば、10(mm)間隔程度)で、トングレ
ールの摩耗量の測定を行なう必要があり、摩耗量算出の
ための参照用基準断面形状データの量が膨大になり、ト
ングレールの摩耗量の測定に、相当な時間を要してい
た。
【0020】以上述べてきたように、従来の分岐器の検
査においては、各種の課題が存在しており、分岐器の検
査、特に、トングレールの摩耗量を、高精度かつ迅速に
測定する有効な装置は存在しなかった。
【0021】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に鑑みて創作したものであり、その目的は、トングレ
ールの摩耗量測定等の分岐器の検査作業を、自動化する
ことにより、検査工数の低減や測定の迅速化・測定精度
の向上を図り、信頼性の高い保守を行うことができる分
岐器の検査手段を提供することにある。
【0022】具体的に、第1の目的は、長手方向に連続
的に断面形状が変化するという、一般レールとは異なる
特殊性を有するレールに対しても、その摩耗量を精度良
く計測可能な装置を提供することである。
【0023】また、第2の目的は、略一定の間隔を有し
て配置される一般レールとは異なる性質、即ち、レール
の配置間隔が略一定の値ではないレールに対しても、そ
の摩耗量を計測可能な装置を提供することである。
【0024】さらに、第3の目的は、トングレールの摩
耗量の測定の際に必要な基準断面形状データが、膨大に
なっても、摩耗量の測定を効率よく行なえる装置を提供
することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、以下の手段が考えられる。
【0026】すなわち、分岐器を構成するトングレール
を含むレール上を走行可能な移動台車と、該移動台車に
載置されたセンサ部と、該移動台車に載置された制御装
置とを有し、前記センサ部は、レールに略直交する面内
にスリット光を投射する光源装置と、該スリット光によ
り生ずるレールの光切断像を、予め定めたレール上の特
定の複数の位置である撮像箇所で撮像する撮像装置とを
備える。
【0027】さらに、前記制御装置は、前記撮像装置に
よって得られたレールの光切断像を画像処理して、レー
ル断面形状を求める測定画像処理部と、画像処理結果
を、前記撮像箇所と対応づけて記憶する測定データ記憶
部と、前記各撮像箇所での理想的なレールの断面形状で
ある基準断面形状を記憶する基準データ記憶部と、前記
測定データ記憶装置内に格納された各撮像箇所での画像
処理結果と当該撮像箇所に対応する前記基準データ記憶
装置に記憶された基準断面形状を比較し、その差分デー
タからレールの摩耗量を求める検査画像処理部とを備え
るシステムである。
【0028】また、データ収集、解析を別個に行なうた
めに、以下の手段も考えられる。
【0029】すなわち、分岐器を構成するトングレール
を含むレール上を走行可能な移動台車と、該移動台車に
載置されたデータ収集装置と、データ収集装置が収集し
たデータを解析してレールの摩耗量を求めるデータ解析
装置と、分岐器付近に配置され前記データ収集装置とデ
ータの送受信が可能なデータ記憶器とを有し、前記デー
タ記憶器は、分岐器の種類を示す種別データを少なくと
も記憶する。
【0030】また、前記データ収集装置は、前記データ
記憶器から、前記種別データを受信する受信装置と、レ
ールに略直交する面内にスリット光を投射する光源装置
と、該スリット光により生ずるレールの光切断像を、前
記受信装置が受信した種別データに対して予め定めてあ
る、レール上の特定の複数の位置である撮像箇所で、撮
像する撮像装置と、該撮像装置によって得られたレール
の光切断像を画像処理して、レール断面形状を求める測
定画像処理装置と、画像処理結果を、前記撮像箇所と対
応づけて記憶する、データ収集装置に着脱可能な測定デ
ータ記憶媒体とを備える。そして、さらに、前記データ
解析装置は、前記各撮像箇所での理想的なレールの断面
形状である基準断面形状を記憶する基準データ記憶装置
と、データ解析装置にも着脱可能な前記測定データ記憶
媒体が装着されたとき、前記データ収集装置によって格
納された各撮像箇所での画像処理結果と当該撮像箇所に
対応する前記基準データ記憶装置に記憶された基準断面
形状を比較し、その差分データからレールの摩耗量を求
める検査画像処理装置とを備えるシステムである。
【0031】さらに、以下の態様も考えられる。
【0032】上記システムにおいて、前記データ記憶器
は、さらに、レールに略直交する方向において、前記光
源装置と前記撮像装置の位置を変更するために、予め定
められた制御信号発生パターンを記憶しておく。そし
て、前記データ収集手段は、さらに、レールに略直交す
る方向において、前記光源装置と前記撮像装置の位置を
変更する移動機構と、該移動機構を制御する制御信号を
生成する制御回路を備え、該制御回路は、前記受信装置
によって受信した、前記制御信号発生パターンにしたが
って、制御信号を発生するシステムである。
【0033】
【作用】データ収集装置を載置した、レール上を走行可
能な移動台車を移動させる。
【0034】また、前記データ収集装置とデータの送受
信が可能なデータ記憶器を、分岐器付近に配置し、前記
データ記憶器には、分岐器の種類を示す種別データを少
なくとも記憶しておく。
【0035】一方、データ収集装置が収集したデータを
解析してレールの摩耗量を求めるデータ解析装置も設け
ておく。
【0036】さて、前記データ収集装置は、以下のよう
に動作する。
【0037】まず、受信装置によって、データ記憶器か
ら、種別データを受信する。
【0038】また、光源装置によって、レールに略直交
する面内にスリット光を投射するとともに、撮像装置に
よって、スリット光により生ずるレールの光切断像を、
前記種別データに対して予め定めてある、レール上の特
定の複数の撮像箇所で、撮像する。そして、測定画像処
理装置は、撮像装置によって得られたレールの光切断像
を画像処理して、レール断面形状を求め、データ収集装
置に着脱可能な測定データ記憶媒体に、画像処理結果を
前記撮像箇所と対応づけて記憶する。これで必要なデー
タの収集を行なう。
【0039】さらに、前記データ解析装置は、以下のよ
うに動作する。
【0040】まず、基準データ記憶装置に、各撮像箇所
での理想的なレールの断面形状である基準断面形状を記
憶しておく。また、データ解析装置にも着脱可能な前記
測定データ記憶媒体を装着する。
【0041】そして、検査画像処理装置によって、デー
タ収集装置によって格納された各撮像箇所での画像処理
結果と当該撮像箇所に対応する前記基準データ記憶装置
に記憶された基準断面形状を比較し、その差分データか
らレールの摩耗量を求める。
【0042】さらに、レールに略直交する方向におい
て、前記光源装置と前記撮像装置の位置を変更する移動
機構を備える。そして、制御回路は、該移動機構を制御
する制御信号を生成する。このとき、制御回路は、前記
データ記憶器に記憶してある、予め定められた制御信号
発生パターンを参照して、制御信号を発生する。
【0043】これにより、撮像装置によって撮像対象と
なるトングレールの大きな画像情報を得ることができ、
測定精度が向上する。
【0044】さらに、前記撮像装置によって、始めてト
ングレールの光切断像が得られた後に、起動手段が、測
定画像処理装置が測定データ記憶媒体に、画像処理結果
を記憶することを起動することも考えられる。これによ
り測定開始点が把握され、不要なデータを記憶すること
を排除し、また、精度の高い計測が可能となる。
【0045】さらにまた、基準データ記憶装置に基準断
面形状を描画するための、形状の補間式を含むプログラ
ムを記憶しておき、検査画像処理装置が、該プログラム
を使用して基準断面形状を得る処理を行なう。これによ
り、基準断面形状として記憶しておくデータ量が大幅に
低減されるとともに、摩耗量を求める処理速度の向上も
図れる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0047】本発明にかかる、データ収集装置100と
発電機6を載置した移動台車1000の外観図を図1に
示す。なお、後に述べるが、データ収集装置100は、
制御部5とセンサ部4とを有して構成される。
【0048】なお、本実施例では、計測現場での検査時
間を短縮するために、計測現場でレール断面形状の画像
データを収集するデータ収集装置100と、測定後に事
務所等で、測定した画像データを用いて、トングレール
の摩耗量等の計算を行うデータ解析装置101とを別個
に設けた構成としており、その間の画像データの受け渡
しは、メモリカード23を介して行う。
【0049】もちろん、データ解析装置101をも、移
動台車に載置した構成にして、測定現場で画像データの
解析を行ない、トングレールの摩耗量を測定するシステ
ムとしてもよい。
【0050】また、本実施例においては、主としてトン
グレールの摩耗量を検査するシステムを想定する。もち
ろん、分岐器を構成する他のレールの摩耗量等の測定が
可能なことは言うまでもない。
【0051】さて、図1に示す移動台車は、データ収集
装置100を載置し、レール軌道上を車輪によって移動
する。移動台車1000が備える車輪は、図示しない、
モータにより得た駆動力をクラッチを介して、駆動され
る。また、移動台車1000は、移動距離を測定するた
めの移動距離計60を備えている。
【0052】なお、後の説明では、発電機6および移動
距離計60を、制御部5に含めて説明するが、これは、
図面を参照して説明の容易化のためである。
【0053】図1(b)の外観を、図1(b)中に示す
「A」側から見た外観を、図1(a)に示す。
【0054】さて、図2にデータ収集装置100の構成
例を示す。
【0055】データ収集装置100は、センサ部と制御
部とに大別される。
【0056】センサ部4は、主として基本レールの断面
形状の画像データを取得するための固定センサ11、1
2、13、14と、トングレールの断面形状の画像デー
タを収集するための移動センサ15、16、17、1
8、各移動センサを、与えられた制御信号にしたがっ
て、移動させるためのカメラ移動機構31、32と、各
カメラ移動機構を駆動させる制御信号を与える機能を有
する駆動制御部33とを有して構成されている。
【0057】各固定センサは、レールにスリット光を照
射するための光源であるレーザと、レーザ光を照射した
状態でのレールの画像を撮像するためのカメラとを有し
て構成されており、固定センサ11および12が、1組
の撮像系、さらに、固定センサ13および14が、他の
1組の撮像系を構成している。
【0058】そして、1組の撮像系が、1つのレールの
断面形状の測定に使用される。なお、前記レーザは、例
えば、発光色が赤色の半導体レーザによって実現され、
前記カメラは、例えば、2次元CCDカメラによって実
現される。なお、2次元のCCDカメラには、レーザ光
の波長だけを透過する光学フィルタを装着しておくのが
好ましい。
【0059】各固定センサは、その名が示すとおり、セ
ンサ部の所定の位置に固定され、移動操作等が行なわれ
ることはない。
【0060】一方、各移動センサは、トングレールにス
リット光を照射するための光源であるレーザと、レーザ
光を照射した状態でのトングレールの画像を撮像するた
めのカメラとを有して構成されており、移動センサ15
および16が、1組の撮像系、さらに、移動センサ17
および18が、他の1組の撮像系を構成している。
【0061】そして、1組の撮像系が1つのトングレー
ルの断面形状の測定に使用される。
【0062】なお、固定センサと同様に、レーザとして
は、例えば、発光色が赤色の半導体レーザを用い、カメ
ラとしては、例えば、CCDカメラを用いればよい。
【0063】なお、移動センサ15、16は、カメラ移
動機構31によって、また、移動センサ17、18は、
カメラ移動機構32によって移動させられる。カメラ移
動機構31、32は、駆動制御部33から与えられた制
御信号によって駆動される。
【0064】カメラ移動機構31は、例えば、レールの
長手方向と略垂直に、移動センサ15と移動センサ16
の位置を変更する、即ち、該センサをトングレールの位
置にあわせて移動させる機能を有する。
【0065】なお、カメラ移動機構31、32は、例え
ば、ボールネジとリニヤガイドにより構成された、移動
センサの直動機構を、パルスモータが前記ボールネジを
回転駆動することにより、機能させる方式を採用すれば
良い。なお、この場合、制御信号は、パルスモータに供
給されるパルス信号となる。
【0066】このように、移動カメラの位置を制御する
のは、常に、カメラ全面にトングレールが映し出された
状態で、画像データを収集するのが、測定精度上好まし
いからである。これは、基本レールの場合、一度カメラ
を所定の位置に設定すると、その見え方は、移動台車が
移動しても略一定であるのに対して、トングレールは、
その性質上、移動台車の移動によって、カメラ視野内に
存在するトングレールの形状が、たとえ摩耗が発生して
いない場合であっても変化することを考慮するためであ
る。
【0067】なお、駆動制御部33がカメラ移動機構3
1、32に与える制御信号は、CPU21が、駆動制御
部33に信号を与えることによって生成されるように、
予めプログラミングしておけばよい。このようなプログ
ラムは、図示しないROMに、予め格納しておけば良
い。もちろん、制御信号の発生パターンは、トングレー
ルの種類別に、格納しておくことが好ましい。
【0068】また、後に述べるように、トングレール先
端位置を検出するために、移動センサの初期位置は、デ
ータ記憶器に記憶させておき、トングレール先端位置検
出後は、所定の移動パターンで、移動させるようにして
おくのが好ましい。
【0069】次に、制御部の構成について説明する。
【0070】制御部5は、全体の動作を制御するCPU
21と、レール画像データを処理するための画像処理装
置22と、画像処理装置22による処理データを記憶
し、該制御部5と着脱可能であるメモリカード23と、
移動台車の所定時からの移動距離を計測するための移動
距離計60と、移動距離計60からの出力信号を受け付
け、所定時にCPU21にトリガ信号を与える信号処理
部24と、図2中の処理装置の構成要素に電源を供給す
るための電源部25を有している。
【0071】また、発電機6により発電された電気は、
電源部25、駆動制御部33、駆動制御部43を少なく
とも含む、必要部分に電源を供給している。
【0072】さらに、その他の構成要素について説明す
る。
【0073】操作パネル41は、例えば、システムの起
動を開始するためのスタートスイッチ、システムの起動
を停止するためのスイッチ、移動台車を人力で移動する
際に、クラッチ機構を解除するためのクラッチスイッチ
等の各種の機能を有するスイッチが備えられている。表
示パネル42は、操作者に伝える「スタートスイッチを
押せ」、「エラー発生」等の各種メッセージを表示する
機能を有する手段であって、例えば、液晶やELディス
プレイ装置によって実現される。
【0074】操作パネル41による操作信号は、CPU
21に入力され、CPU21は、予めプログラムで定め
られた所定の処理を行なうとともに、予め定められた所
定時に該当する場合には、対応するメッセージを表示パ
ネル42に表示させる処理を行なう。例えば、信号処理
部24から、信号が送られてこない場合等には、前記予
め定められた所定時に該当するとして、「エラー発生」
なるメッセージを表示パネル42に表示する。
【0075】台車移動機構44は、移動台車1000が
有する車輪を回転駆動する手段であり、例えば、モータ
と該モータを使用した車輪回転機構を有して構成され
る。
【0076】駆動制御部43は、台車移動機構44を駆
動する制御信号を供給する手段であり、該制御信号は、
CPU21が、駆動制御部43に信号を与えることによ
って生成されるように、予めプログラミングしておけば
よい。このようなプログラムは、図示しないROMに、
予め格納しておけば良い。もちろん、制御信号の発生パ
ターンは、トングレールの種類別に格納しておくことが
好ましい。
【0077】このように、駆動制御部43を設けて、台
車移動機構44を駆動するのは、トングレール先端から
の距離(この距離は、移動距離計60で計測する)に応
じて、画像データを収集する間隔が変化するときに、迅
速な測定を行なうのに有効である。
【0078】例えば、トングレール先端からの距離が1
(m)以内の時の画像データの収集を、10(mm)毎
に行ない、トングレール先端からの距離が1(m)を超
えたときの画像データの収集を、100(mm)毎に行
なうとすれば、トングレール先端からの距離が1(m)
を超えたとき、移動台車の速度を、それ以前の10倍の
速度にしても同様の測定精度で、画像データの収集をお
こなえる。このことは、測定時間の低減に有効である。
【0079】また、50は、データデポであり、データ
デポ50は、通常、分岐器近傍の枕木上に設置されてい
る。信号処理装置45は、アンテナ46を介して、必要
なデータをデータデポ50との間で送受信する。なお、
アンテナ46としては、筐体にコイルを巻回して実現で
きる。
【0080】データデポ50は、データを記憶する不揮
発性メモリと、データの送受信部と電源部を有して構成
され、これらの構成要素は、樹脂で固められ、全天候に
対処可能となっているため、屋外に配置しても本システ
ムによる測定に何ら影響を与えない。
【0081】信号処理装置45がアンテナ46を介して
受信する情報、すなわち、データデポ50に、予め格納
されている情報としては、例えば、分岐器の番号、トン
グレールの種類、トングレールの長さ、分岐器を構成す
る各構成要素の寸法(トングレール先端からクロッシン
グレールやガードレールまでの距離)等の、測定に必要
な各種データが記憶されており、これらの情報により、
トングレールの基本レールに対する配置位置等の各種の
情報が把握できる。
【0082】例えば、CPU21は、信号処理装置45
によって与えられたトングレールの種類を知ることによ
って、種類別に予め定められている、先端からの測定点
の位置(このような、トングレールの種類別の測定位置
情報は、例えば、画像処理装置22内のメモリに予め記
憶されている)を把握することができ、測定を開始する
ことができる。
【0083】また、CPU21は、トングレールの長さ
の情報を知ることによって、該情報と、信号処理部24
から送られてくる距離情報とを比較して、測定の終了を
判断することができる。
【0084】なお、CPU21の指示により、測定終了
後は、信号処理装置45が、データデポ50に、測定日
時等を書き込み、次回測定時に、CPU21が、該書き
込みデータをアクセスし、表示パネル42に表示するこ
とによって、トングレールの保守管理を円滑に行なうこ
とが可能になる。
【0085】もちろん、データデポを設けずに、制御部
5に、データデポに記憶する情報を記憶する装置を設け
た構成にしても良い。この場合、予めデータデポに格納
しておく情報を、該記憶装置に格納しておき、また、C
PU21が、該記憶装置をアクセス可能な構成にしてお
けば良い。
【0086】次に、データ収集装置100の動作につい
て説明するが、その前に、分岐器の一例を図4を参照し
て説明しておく。
【0087】図中左側に配置するトングレールは、状態
Aと状態Bとに切り替わる。状態Aの時には、移動台車
1000は、図中からへと移動する。一方、状態B
の時には、移動台車1000は、図中からへと移動
する。
【0088】なお、図中の寸法は、分岐器の寸法の一例
にすぎない。また、状態Bの時には、トングレールa
と、基本レールbとは、離れた状態、いわゆる解放状態
にある。
【0089】図を見て分かるように、トングレールと、
基本レールとの配置関係は、前記解放状態にあるか、あ
るいは、密着状態にあるかのいずれかである。
【0090】分岐器は、トングレールの他に、ガードレ
ール、ウイングレール、クロッシングレール等の各種の
レールを有して構成される。形状の複雑さから、最近で
は、クロッシングレール付近を鋳型成型にて製造してい
る。
【0091】さて、データ収集装置100の動作につい
て説明していく。
【0092】まず、操作パネル41中のクラッチ解除ス
イッチを押し、人力により、データ収集装置100を載
置した移動台車1000を、データデポ50の上に移動
し、スタートボタンを押す。これにより、CPU21の
指示により、信号処理装置45は、アンテナ46を介
し、データデポに記憶された、上述のような測定に必要
な情報を読み込む。トングレールの種類、解放側のトン
グレールの基本レールに対する位置情報等の、読み込ん
だデータはメモリ26に一時的に記憶しておく。
【0093】さて、測定では、まず始めに、画像処理装
置22が、図4に示したトングレール先端の位置検出を
行う。この先端検出は、トングレール測定用の2組の移
動センサ(15、16の組、および、17、18の組)
をともに、解放側のトングレール先端位置に合わせた状
態で行う。
【0094】このような動作をさせることによって、分
岐器が、左右どちらに振り分けられているか(即ち、図
4に示す状態Aにあるか、あるいは、状態Bにあるか)
を判断して、オペレータが、移動カメラの初期位置を設
定しなくても、自動的な測定が行なえる。
【0095】すなわち、解放側トングレール先端は、2
組の移動センサのいずれかによって検出可能であり、基
本レールに密着した側のトングレール先端は、2組の基
本レール測定用の固定センサのいずれかで検出できる。
【0096】なお、トングレール先端位置の検出は、2
組の移動センサのいずれかによって、トングレールが検
出されない状態からトングレールが始めて検出された
と、画像処理装置22が判断することによって行なう。
【0097】トングレール先端位置が検出されたら、こ
のことをCPU21が把握する。
【0098】そして、メモリ26に格納された情報を使
用して、CPU21は、分岐器検査の実行を開始すべ
く、必要な画像データの測定し、測定データをメモリカ
ード23に記憶していくことを開始する。このとき、C
PU21は、トングレールの種類が分かるので、駆動制
御部33および駆動制御部43に、トングレールの種類
別に予め定めている信号の供給を開始する。
【0099】さらに、以後、移動台車1000がレール
上を走行するとともに、移動距離計60によって検出さ
れる移動距離情報が、信号処理部24に入力される。
【0100】信号処理部24は、所定のタイミングでト
リガ信号をCPU21に与える。かかるトリガ信号によ
って、各センサ11〜18が取り込んだ画像情報を、画
像処理装置22が並列に処理していき、処理結果をメモ
リカード23に順次記憶していく。
【0101】なお、前記信号処理部24が与えるトリガ
信号は、トングレールの種類によって異なる。このため
には、例えば、信号処理部24が、トングレールの種類
に応じたトリガ信号発生部を有した構成とする。そし
て、CPU21が、メモリ26に格納されている、トン
グレールの種類の情報を、信号処理部24に与えると、
それに応じた、トリガ信号発生部が起動する構成として
おけば良い。
【0102】もちろん、CPU21が、トングレールの
種類別に、予め定めたトリガ信号発生パターンによっ
て、トリガ信号を発生させるように、プログラミングし
ておいてもよい。
【0103】以上のように、信号処理部24が発生する
前記トリガ信号に基づいて、トングレールや基本レール
の断面形状の画像を撮像する。
【0104】もちろん、撮像を行ないながら、移動台車
1000が移動するにつれて、解放側のトングレールの
位置は、進行方向に対して徐々に変化していくので、前
述したように、移動センサを移動しながら、極力大きな
画像データを得るように、CPU21は、駆動制御部3
3に信号を与える。
【0105】なお、例えば、メモリ26に記憶されてい
る、解放側のトングレールの基本レールに対する位置情
報を参照して、移動センサの配置位置を制御するよう
に、駆動制御部33が制御信号を生成するようにしてお
けばよい。もちろん、解放側のトングレールの基本レー
ルに対する位置情報は、データデポ50から受信するの
ではなく、図示しないROM等に記憶しておき、これを
使用するようにしてもよい。
【0106】さて、各センサ11〜18が取り込んだ画
像情報を、画像処理装置22が並列に処理していく、画
像処理の内容は、以下に示すとおりである。なお、必ず
しも、常時8台のカメラ全てが、レールの画像を撮像し
ているわけではない。
【0107】詳細な処理内容は、特開平6−11315
に記載されており、一般に使用されている画像処理方法
であるので、概要のみを説明する。
【0108】ステップS10:カメラで、レールの左右
方向から2枚の画像を撮像する。
【0109】ステップS20:次に、画像処理によって
ノイズである外乱光成分を除去する処理を行なう。この
処理は、必須ではないが、行なっておくのが好ましい。
【0110】ステップS30:次に、外乱光成分を除去
された、2枚の画像において、所定値以上の幅を有して
いる画像部分に対して、いわゆる細線化の処理を行な
い。必要なレール外形情報を抽出する。
【0111】ステップS40:次に、細線化された画像
データに対して、CCDカメラの取付け位置等によって
当該装置に対して予め定められている、1次式等の座標
変換式を用いて、座標変換を行なう。これにより、実寸
大のレール外形情報が、求められる。
【0112】このように、画像取り込みから座標変換ま
での処理を、画像処理装置22が行ない、さらに、セン
サ別の画像データをメモリカード23内に格納してい
く、この際、データが混在しないように、センサ別に画
像データを格納し、画像データに、いずれのセンサでの
撮像データであるかの識別子を付しておけば良い。ま
た、計測対象となったトングレールの種類の情報、およ
び、各画像データのトングレールの先端からの位置の情
報も、メモリカード23内に格納しておくようにする。
【0113】なお、本実施例の構成を、特開平6−11
315に記載されているように、CCDカメラが、照明
光を一定時間受光できるよう様に、受光時間を制御する
電子シャッターを備えた構成として、外乱光による影響
を抑制する装置構成にしても良い。
【0114】なお、本実施例では、データデポ50に、
解放側のトングレールの基本レールに対する位置情報を
記憶させておき、それをもとに移動センサの配置位置を
制御しているが、移動センサで撮像したトングレールの
画像データから、トングレールの位置を判断して、常
に、トングレールの画像がカメラの視野の中央付近に存
在するように制御してもよい。
【0115】さて、データデポから得られる情報によ
り、測定範囲、即ち、トングレール先端位置から測定範
囲距離も判断できるので、データ収集装置100が、測
定が終了すると、自動的にもとの位置に戻るように、C
PU21が駆動制御部43に信号を与える。なお、CP
U21が、信号処理部24から送られてくるトリガ信号
を計数し、トングレール先端からの移動距離を求め、こ
の移動距離が、例えば、データデポから得られる情報で
ある、トングレール先端位置からガードレールまでの距
離を超えたと判断した時に、測定終了とするようにして
おけばよい。
【0116】そして、分岐器の振り分け状態を変えて
(状態Aから状態Bに変更する)、反対側のトングレー
ルの測定を全く同様に行なえば良い。そして、全ての測
定が終了したら最後に、データデポ50に、測定日時を
書き込み、後に、分岐器が、いつ検査されたかの把握で
きるようにする。このような、データデポ50に記憶さ
れた情報は、例えば、ハンディータイプの読み取り装置
により、読みとることが可能なようにしておくとレール
の保守管理上、便利である。なお、この検査日時を書き
込むために、制御部に、時計を内蔵し、操作パネル41
の操作により、CPU21が信号処理装置45に対して
検査時刻情報を与え、さらに、信号処理装置45が、ア
ンテナ46を介して、データデポ50に、検査時刻情報
を送信する構成にしておけば良い。
【0117】以上のように、本装置では、操作パネル4
1に備えられた、スタートボタンを押すだけで、一連の
測定を自動で行うことができ、断面形状が連続的に変化
するレールに対しても、信頼性および測定精度の高い、
断面形状等の測定が可能となる。もちろん、オペレータ
の設定入力ミス等の発生を招くこともない。
【0118】次に、データ解析装置101について説明
する。
【0119】データ解析装置101は、通常、オフィス
内において、収集されたデータの解析を行なうための装
置であるが、移動台車1000に載置した構成でもよ
い。
【0120】図3に、データ解析装置101を含むデー
タ解析システムの構成を示す。
【0121】本システムは、データ解析装置101とモ
ニタ71とキーボード72とを有して構成される。
【0122】モニタ71は、各種のメニュー情報や、画
像処理装置76が出力する結果を表示する機能を有し、
例えば、EL、液晶ディスプレイ装置、CRT等によっ
て実現される。モニタ71の表示処理は、CPU73
が、予め定められたプログラムにしたがって行なう。
【0123】キーボード72は、必要なコマンドをCP
U73に送る機能を有し、CPU73は、送られてきた
コマンドに対応する所定の処理を行なう。
【0124】データ解析装置101は、本装置の全体の
動作を制御するCPU73とフロッピーディスク(FD
D)74と、ハードディスク(HDD)75と画像処理
装置76とメモリーカード23と電源部77とを有して
構成される。
【0125】電源部77は、必要な箇所に電源を供給す
る。
【0126】データ収集装置100に着脱可能なメモリ
ーカード23は、データ解析装置101にも着脱可能で
あり、データ収集装置100により収集したデータであ
ってメモリーカード23に記憶されているデータ(トン
グレールの種類、レール断面形状の画像データ、各画像
データに対応するトングレール先端からの位置情報等)
は、メモリカード23を介して、データ解析装置101
に与えられる。この与えられたデータは、一旦、HDD
75に格納される。
【0127】また、FDD74には、検査対象となる各
種のトングレールの任意の位置の、摩耗していない断面
形状を計算するプログラムが収納されている。この計算
プログラムによって計算されたデータが、画像処理装置
76に送られ、画像処理装置76は、モニタ71上に、
トングレールの任意位置での摩耗していないレールの断
面形状を表示する。なお、後に述べるが、画像処理装置
76は、画像処理によって、トングレールの摩耗量を算
出する機能を有している。
【0128】さて、メモリカード23を装着してから
の、データ解析装置101の動作について説明する。
【0129】メモリカード23を装着すると、CPU7
3は、該メモリカード23に格納されていたデータを、
HDD75に格納する。
【0130】そして、CPU73は、HDD75に格納
された情報から、測定対象となったトングレールの種類
を判断し、当該トングレールの、任意位置での断面形状
を計算するプログラムを、フロッピーディスク51から
読み込む。
【0131】もちろん、オペレータが、トングレールの
種類を把握していれば、キーボードの入力操作により、
所望のトングレールの断面形状を計算するプログラム
を、フロッピーディスク51から読み込む構成にしても
良い。
【0132】HDD75に格納された、トングレールの
画像データは、各カメラに対するデータであるので、画
像処理装置76は、トングレールの断面形状を、レール
の左右方向から撮影したデータを合成し、CPU73を
介して、モニタ71に表示する処理を行なう。即ち、例
えば、移動センサ15、および、移動センサ16が備え
るカメラによって、トングレールの断面形状を測定して
いる場合には、移動センサ15、および、移動センサ1
6によって撮像され、画像処理装置22によって処理さ
れたデータを、画像処理装置76が合成し、トングレー
ルの測定断面形状として、モニタ71に表示する。
【0133】次に、画像処理装置76は、CPU73に
よって読み込まれた、断面形状の計算プログラムにした
がって、測定画像データに対応する、トングレールの位
置情報により、その位置における基準断面形状(摩耗が
ないレールの断面形状)を計算し、計算して得られた基
準断面形状の画像を、既に表示されている測定断面形状
の画像に、重ねて表示する。
【0134】なお、断面形状の計算プログラムとして
は、例えば、各測定箇所でのトングレールの基準断面形
状を画像表示するために、予め基準断面形状の代表点の
座標を配列の形で持っておき、各代表点を直線で補間す
る処理を行なうプログラム等が考えられる。
【0135】この様子を図6に示す。図では、ある撮影
箇所での基準断面形状である。代表点の座標を予め定め
て、各点を直線で補間することによって基準断面形状を
求めることができる。
【0136】また、補間式のみを与えることによって
も、基準断面形状を得ることが可能となる。いずれにし
ても、基準断面形状を画像表示するための、膨大な量の
データを記憶しておくことが不要になるため、メモリ容
量の大幅な低減が図れる。
【0137】そして、両断面形状画像の差を求めること
により、トングレールの摩耗量を求める。
【0138】この様子を、図5を参照して簡単に説明す
る。図中の最外形が、前記基準断面形状140を示す画
像データであり、130が、前記測定断面形状を示す画
像データである。そして、両画像データの差、即ち、1
50で示す摩耗部(黒色で塗った部分)が、トングレー
ルの摩耗が発生した部分である。
【0139】本例では、摩耗量として、点Pからの摩耗
部の深さ、即ち、長さaを摩耗量と定義して、摩耗量を
求めている。もちろん、摩耗量は、単に、摩耗部の断面
積で定義する等、各種の方法が考えられる。
【0140】このような摩耗量の測定を、トングレール
の先端位置からの距離の長さに対応して測定されたデー
タについて順次、行なっていけば良い。例えば、キーボ
ード上の特定の機能キーを順次押すことによって、トン
グレールの先端位置からのデータに対する摩耗量を測定
し、HDD75に格納するとともに、モニタ71の画面
右側に、測定位置情報とともに順次表示していくように
すればよい。
【0141】以上の動作により、トングレールの先端位
置からの距離の長さに対応して測定されたデータについ
て順次、摩耗量が測定されることになる。
【0142】なお、以上の説明では、主としてトングレ
ールの摩耗量の測定について述べたが、本発明は、他の
各種の測定、例えば、基本レールの摩耗量の測定、トン
グレールと基本レールとの密着状態の測定、フランジウ
ェー幅の測定、バックゲージの測定にも応用できる。
【0143】基本レールの摩耗量の測定は、トングレー
ルの測定データの替わりに、固定センサで得た基本レー
ルの測定データを用いて、以上のような処理を行なえば
良く、また、基準断面形状が固定であるため、前記断面
形状の計算プログラムを必要としない。トングレールと
基本レールとの密着状態の測定、フランジウェー幅の測
定、およびバックゲージの測定は、2種類のレール間の
幅の測定であり、例えば、特定の2組のセンサによっ
て、前記2種類のレールが検出された時の、センサの間
隔(カメラ移動機構31の制御状態から求められる)
と、該センサの視野内でのレール位置を画像処理により
求めることにより、測定される。
【0144】以上のように、本発明によれば、トングレ
ールの摩耗量を高精度で測定することが可能である。ま
た、トングレールの基準断面形状データを計算プログラ
ムによって求めるため、データとして格納している必要
がなく、メモリ容量の低減を図れる。
【0145】また、基本レールとトングレールの密着状
態の測定、フランジウェー幅の測定、バックゲージの測
定、マンガンクロッシングの摩耗量等の計測も同時に行
なうことができるので、分岐器全体の検査が効率的に行
なえる。
【0146】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分岐器の
保守、点検のために、分岐器を構成する各種構成要素の
状態の計測、特に、トングレールの摩耗量の計測等を、
高精度かつ迅速に行なう装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシステムの構成図である。
【図2】本発明にかかる装置の構成図である。
【図3】本発明にかかる装置の構成図である。
【図4】トングレールを含む分岐器の構成図である。
【図5】摩耗量測定の説明図である。
【図6】基準断面形状を求める際の説明図である。
【符号の説明】
4…センサ部、5…制御部、6…発電機、60…移動距
離計、100…データ収集装置、101…データ解析装
置、1000…移動台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安永 和敏 東京都大田区南蒲田二丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 若月 雅人 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分岐器を構成するトングレールを含むレー
    ル上を走行可能な移動台車と、該移動台車に載置された
    センサ部と、該移動台車に載置された制御装置とを有
    し、 前記センサ部は、レールに略直交する面内にスリット光
    を投射する光源装置と、該スリット光により生ずるレー
    ルの光切断像を、予め定めたレール上の特定の複数の位
    置である撮像箇所で撮像する撮像装置とを備え、 前記制御装置は、前記撮像装置によって得られたレール
    の光切断像を画像処理して、レール断面形状を求める測
    定画像処理部と、画像処理結果を、前記撮像箇所と対応
    づけて記憶する測定データ記憶部と、前記各撮像箇所で
    の理想的なレールの断面形状である基準断面形状を記憶
    する基準データ記憶部と、前記測定データ記憶部内に格
    納された各撮像箇所での画像処理結果と当該撮像箇所に
    対応する前記基準データ記憶装置に記憶された基準断面
    形状を比較し、その差分データからレールの摩耗量を求
    める検査画像処理部とを備える分岐器検査システム。
  2. 【請求項2】分岐器を構成するトングレールを含むレー
    ル上を走行可能な移動台車と、該移動台車に載置された
    データ収集装置と、データ収集装置が収集したデータを
    解析してレールの摩耗量を求めるデータ解析装置と、分
    岐器付近に配置され前記データ収集装置とデータの送受
    信が可能なデータ記憶器とを有し、 前記データ記憶器は、分岐器の種類を示す種別データを
    少なくとも記憶し、 また、前記データ収集装置は、前記データ記憶器から、
    前記種別データを受信する受信装置と、レールに略直交
    する面内にスリット光を投射する光源装置と、該スリッ
    ト光により生ずるレールの光切断像を、前記受信装置が
    受信した種別データに対して予め定めてある、レール上
    の特定の複数の位置である撮像箇所で、撮像する撮像装
    置と、該撮像装置によって得られたレールの光切断像を
    画像処理して、レール断面形状を求める測定画像処理装
    置と、画像処理結果を、前記撮像箇所と対応づけて記憶
    する、データ収集装置に着脱可能な測定データ記憶媒体
    とを備え、 さらに、前記データ解析装置は、前記各撮像箇所での理
    想的なレールの断面形状である基準断面形状を記憶する
    基準データ記憶装置と、データ解析装置にも着脱可能な
    前記測定データ記憶媒体が装着されたとき、前記データ
    収集装置によって格納された各撮像箇所での画像処理結
    果と当該撮像箇所に対応する前記基準データ記憶装置に
    記憶された基準断面形状を比較し、その差分データから
    レールの摩耗量を求める検査画像処理装置とを備える分
    岐器検査システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記データ記憶器は、さらに、レールに略直交する方向
    において、前記光源装置と前記撮像装置の位置を変更す
    るために、予め定められた制御信号発生パターンを記憶
    し、 前記データ収集装置は、さらに、レールに略直交する方
    向において、前記光源装置と前記撮像装置の位置を変更
    する移動機構と、該移動機構を制御する制御信号を生成
    する制御回路を備え、 該制御回路は、前記受信装置によって受信した、前記制
    御信号発生パターンにしたがって、制御信号を発生する
    ことを特徴とする分岐器検査システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、さらに、前記撮像装置
    によって、始めてトングレールの光切断像が得られた後
    に、前記測定画像処理装置が前記測定データ記憶媒体
    に、画像処理結果を記憶することを起動する起動手段を
    設けことを特徴とする分岐器検査システム。
  5. 【請求項5】請求項2において、前記基準断面形状を描
    画するための、形状の補間式を含むプログラムを前記基
    準データ記憶装置に記憶し、前記検査画像処理装置が、
    さらに、前記プログラムを使用して前記基準断面形状を
    得る処理を行なうことを特徴とする分岐器検査システ
    ム。
  6. 【請求項6】トングレールを有して構成される分岐器を
    検査する方法であって、レールに略直交する面内にスリ
    ット光を投射して、該スリット光により生ずるレールの
    光切断像を、予め定めたレール上の特定の複数の位置で
    ある撮像箇所で撮像し、該撮像によって得られたレール
    の光切断像を画像処理して、レール断面形状を求め、求
    めたレール断面形状を、前記撮像箇所と対応づけてお
    き、さらに、予め定めてある、各撮像箇所での理想的な
    レールの断面形状である基準断面形状と、各撮像箇所で
    の撮像情報を画像処理して求めたレール断面形状との差
    分をとり、その差分データからレールの摩耗量を求める
    分岐器検査方法。
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