JPH08245002A - 冊子類等の板状物品の分離搬送装置 - Google Patents

冊子類等の板状物品の分離搬送装置

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JPH08245002A
JPH08245002A JP5422395A JP5422395A JPH08245002A JP H08245002 A JPH08245002 A JP H08245002A JP 5422395 A JP5422395 A JP 5422395A JP 5422395 A JP5422395 A JP 5422395A JP H08245002 A JPH08245002 A JP H08245002A
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claw
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JP5422395A
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Shuji Kubo
修二 久保
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KONOHANA CO Ltd
KONOHANA KK
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KONOHANA CO Ltd
KONOHANA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】積み重ねた板状物品を最下段のものから1つず
つ自動的に繰り出すにおいて、厚さの違いに応じた調節
を簡単にできるようにする。 【構成】第1スライド部材8と第2スライド部材9とを
互いに逆方向に往復動させる。第1スライド部材8の後
端に設けた第1爪体18によって帳票Aをある程度押し
出し、次いで、第1爪体18の後退時に、第2スライド
部材9に設けた第2爪体47によって押し出す。第2爪
体47は、2段目の板状物品Aの下面に位置した状態て
前進に転じるため、板状物品Aの厚さに関係なく、最下
段の板状物品Aの後端面に全高にわたって当たる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば帳票の背部に背
面テープを貼着するための背貼り機における搬送装置の
ように、積み重ねた板状物品を最下段のものから1つず
つ繰り出すようにした分離搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】伝票等の
帳票Aの背貼り機においては、図17(a)に示すよう
に、貼着装置の箇所において、背部A1を糊で仮止めし
た帳票Aを、その背部A1が進行方向に沿って延びるよ
うな姿勢で送りつつ、帳票Aの下方から、片面に糊を塗
布した背テープTをその糊付け面が上向きになるように
して繰り出して、背テープTを、ガイド部材(図示せ
ず)によって帳票Aの背部A1に巻き付け貼着するよう
にしている。
【0003】そして、背貼り機の貼着装置に向けて帳票
Aを1冊ずつ繰り出すに当たっては、図17(b)に示
すように、多数冊の帳票Aを揃えた状態で載置するよう
にしたテーブル70上に帳票Aの搬送方向に沿って延び
る溝を形成して、この溝の箇所に配設したエンドレスチ
ェーン71に、最下段の帳票Aの後面に当たる爪72を
着脱自在に取付け、更に、テーブル70の上方に、2段
目以上の帳票Aを停止させるようにしたストッパー73
を配設し、エンドレスチェーン71を周回させることに
より、爪72で最下段の帳票Aを押し出すようにしてい
る。
【0004】しかし、この従来の装置では、帳票の厚さ
に応じて高さの違う爪72を多数種類用意しておかねば
ならないため、爪72の管理や着脱作業に多大の手間が
かかると言う問題であった。本発明は、この問題を解消
した分離搬送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の分離搬送装置
は、「上下に揃えて積み重ねた冊子類等の板状物品を最
下段から1つずつ送り出すようにした分離搬送装置であ
って、積み重ねた板状物品のうち最下段のものだけが通
過するよう2段目よりも上の板状物品を停止させるよう
にしたストッパーと、積み重ねた板状物品の下方におい
て送り方向に沿って前後方向に往復動する第1スライド
部材と、同じく積み重ねた板状物品の下方において前記
第1スライド部材と逆向きに前後方向に往復動する第2
スライド部材とを備え、前記第1スライド部材に、当該
第1スライド部材の前進動にて最下段の板状物品を押し
出すようにした第1爪体を、板状物品に引っ掛かること
なく後退し得るように設け、更に、第1爪体の突出高さ
を調節する調節手段を設け、前記第2スライド部材に、
当該第2スライド部材の前進動にて最下段の板状物品を
押し出し得る第2爪体を、最下段の板状物品の下面に当
たった状態で後退し得るよう前進方向に向けて起伏自在
又は上下動自在に設け、更に、前記第1爪体と第2爪体
とを、両スライド部材の往復動にて両爪体が互いに行き
違うと共に、第1爪体の後退位置よりも第2爪体の後退
位置が前方に位置するように設定する」の構成にされて
いる。
【0006】
【発明の作用・効果】この構成において、板状物品は、
その後端が第1爪体の後退位置と第2爪体の後退位置と
の間に位置するように積み重ねられる。また、第2爪体
が後退した状態で積み重ねた板状物品の下方に位置する
ようにストッパーの位置を設定しておく。
【0007】この状態で両スライド部材を往復動させる
と、積み重ねた板状物品のうち最下段のものが第1爪体
によって押し出され、最下段の板状物品が2段目の板状
物品と部分的に重なった状態のまま第1爪体が後退す
る。他方、第2爪体は、第1爪体が前進するときには、
最下段の板状物品によって倒れ回動又は押し下げられた
状態で後退し、後退途中で第2爪体は最下段の板状物品
から外れて、2段目の板状物品の下面に当たった状態に
なり、第1爪体が後退に転じると同時に、第2爪体は2
段目の板状物品の下面に当たったままで前進動に転じ
て、最下段の板状物品は第2爪体によって押し出され
る。
【0008】このように、第1スライド部材と第2スラ
イド部材との往復動に連れて、板状物品を第1爪体から
第2爪体に受け渡した状態で押し出すことにより、積み
重ねた板状物品をストッパーの下方から連続的に繰り出
すことができる。この場合、第2爪体による押し出しに
際しては第1爪体は後退して次の板状物品の押し出しの
待機状態になっており、また、第1爪体が前進するとき
には第2爪体が後退して押し出しの待機状態になってい
るから、第1爪体による押し出しと第2爪体による押し
出しとを間断なく行うことができ、従って、板状物品を
分離搬送を能率良く行うことができる。
【0009】また、第2爪体で最下段の板状物品を押し
出すに際して、当該第2爪体は2段目の板状物品の下面
に当たった状態であるから、最下段の板状物品の後面を
全高にわたって支持することができ、従って、従来に比
べて板状物品を確実に押し出す機能を向上することがで
きる。また、第1爪体は板状物品の厚さに応じて突出寸
法を調節する必要があるが、板状物品の厚さが種々異な
っても第2爪体は常に2段目の板状物品の下面に当たっ
た状態で最下段の板状物品を押し出すことになるから、
第2爪体は板状物品の厚さに合わせて第2爪体の突出寸
法を調節することは要しない。換言すると、2段目の板
状物品が第2爪体に対する高さ調節用ストッパーの役目
を果たして、第2爪体は、板状物品の後面の全高にわた
って当たるように自動的に高さ調節されるのである。
【0010】このように、多数種類の爪を用意しておく
必要がないことと、一々爪体を着脱操作する必要がない
こと、及び、第1爪体のみを高さ調節すれば足りること
が相俟って、板状物品の厚さに対応した調節作業を従来
に比べて能率良く行うことができるの効果を有する。ま
た、前記したように第2爪体が板状物品の後面に全高に
わたって当たるから、板状物品を確実に押し出す機能を
向上することができる効果も有する。
【0011】更に請求項2のように構成すると、第2爪
体によって送り出された板状物品を更に補助爪体によっ
て送り出すことができる、換言すると、第1爪体から第
2爪体、更に補助爪体へと板状物品を順に受け渡して送
り出すことができるから、板状物品の搬送距離を大きく
することができ、従って、板状物品を長いものから短い
ものまで1台の装置で広い範囲にわたって分離搬送でき
る利点がある。
【0012】
【実施例】次に、本発明を帳票Aの背貼り機に適用した
実施例を図面に基づいて説明する。図1は背貼り機1の
要部概略斜視図、図2は平面図、図3は要部拡大平面
図、図4は図2のIV−IV視図である。
【0013】背貼り機1は分離搬送装置2と貼着装置3
とを一体に接続した形態になっており、分離搬送装置2
で1冊ずつ繰り出された帳票Aの背部A1に、図17
(a)で示したような原理で貼着装置3によって背テー
プTが連続的に貼着される。次に、分離搬送装置2の構
造を説明する。分離搬送装置2は、貼着装置3と共通の
左右一対の側枠4,5を備えており、送り方向前方に向
かって右側の側板5には、積み重ねた帳票Aの背部A1
を支持する支持板6を固着している(図1参照)。右側
枠5の上端には、帳票Aの背部A1を支持する 左右両側枠4,5の上端の間には、その前端寄り部位と
後端寄り部位とに2本ずつ断面角形のステー部材7を装
架している。また、左右側枠4,5の上端間のうち右側
枠に寄った部位に、前後方向に延びる長い棒状の2本の
第1スライド部材8を適宜間隔隔てて配置し、両第1ス
ライド部材8の間の部位にブロック状の第2スライド部
材9を配置している。これら第1スライド部材8と第2
スライド部材9とは、その上面を帳票Aが滑り移動し得
るよう前記支持板6と同じ高さに設定されている。
【0014】前記両第1スライド部材8は、図5や図8
に示すように複数本の連結部材10で連結されており、
この連結部材10を、前後ステー部材7に固着した前後
長手の支持レール11に摺動自在に被嵌することによ
り、両第1スライド部材8が前後方向にスライド自在と
なるように構成している。図4及び図5に示すように、
左右両第1スライド部材8を連結する一つの連結部材1
0に、下向きに突出する垂下部材12を固着する一方、
右側枠5に、第1リンク扞13を前後方向に揺動自在と
なるようその下端においてピン14止めしている。ま
た、前記第1リンク扞13の上端と前記連結部材10の
垂下部材12とを連動扞15で連結し、更に、モータ
(図示せず)にて一定方向に回転駆動される円盤16と
第1リンク扞13の中途高さ部位とをクランク棒17に
て連結している。従って、モータを駆動すると、両第1
スライド部材8は一定のストロークで前後方向に往復動
する。
【0015】左右両第1スライド部材8の後端には第1
爪体18を設けている。また、両第1スライド部材8に
は、第2スライド部材9の近傍箇所には第1補助爪体1
9を、それよりも前方箇所には第2補助爪体20をそれ
ぞれ設けている。第1爪体18は、図9に示すように、
前方に向けて起伏自在となるように第1スライド部材8
にピン21にて回動自在に取付けられており、その前面
は、起きた姿勢のときに帳票Aの後端に当たるように形
成されている。第1爪体18の後端の側面にはローラ2
2が取付けられており、左右第1爪体18のローラ22
を前後方向に延びる左右一対のガイドレール23で支持
している。
【0016】更に、前記第1スライド部材8には、第1
爪体18の下方に入り込むようにした支持部材24を固
着しており、この支持部材24と第1爪体18との間に
圧縮ばね25を配置すると共に、第1爪体18のうちピ
ン21よりも後方に位置した部位にロックナット26付
きのねじ27を螺合してこれを支持部材24に当ててい
る。従って、ねじ27を回転することにより、第1爪体
18の突出高さ寸法を調節することができる。
【0017】図4(b)に示すように、前記第1及び第
2補助爪体19,20も第1スライド部材8の側面にピ
ン28にて前向き起伏自在に取付けられている。これら
各補助爪体19,20は、ピン28よりも後方に重心を
位置させることにより、起立姿勢に付勢されるようにし
ている。また、各補助爪体19,20の後端の側面には
ローラ29を取付けており、これらのローラ29を前記
左右一対のガイドレール23で支持することにより、補
助爪体19,20の最大起立角度を規制している。
【0018】図4及び図5に示すように、前記左右ガイ
ドレール23の前後両端から下向きに足部材30を突設
し、これら前後足部材30の相互間を横長連結体31で
連結しており、更に、前後足部材30の下端にピンにて
連結した第2リンク扞32の上下中途部を右側枠5に軸
32aにて回動自在に取付けている。また、前後第2リ
ンク杆32を前後長手の第3リンクレーム杆33によっ
て連結することにより、全体として並行リンク機構を形
成している。
【0019】更に、前方に位置した第2リンク扞32の
下端を水平状の第4リンク扞34の前端にピン止めし、
第4リンク杆34の後端を、上下長手の第5リンク扞3
5の上端ににピンにて回動自在に取付けている。前記第
5リンク扞35は、その中途高さ部位をピン36にて右
側枠5に回動自在に取付けられており、第4リンク扞3
5の下端に設けたローラ37を、前記円盤16の内側に
形成した偏心カム38に当てている。従って、モータで
円盤16を回転すると、偏心カム38による押圧作用に
よって各リンク扞35,34,32,33が回動し、こ
れに伴って左右両ガイドレール23が上下動する。
【0020】この場合、偏心カム38は、第1スライド
部材8が前進動するときには両ガイドレール23が下降
した状態に保持され、後退時には両ガイドレール23が
上昇するように設定している。両ガイドレール23が上
昇すると、第1爪体18及び両補助爪体19,20は倒
れ回動して、帳票Aに引っ掛かることなく後退すること
ができる。
【0021】図3に示すように、前記第2スライド部材
9は、前後一対の支持体39,40間に装架した左右2
本のガイドバー41に前後摺動自在に嵌合している。両
支持体39,40のうち前支持体39は、図6に示すよ
うに前記支持レール11に固着している。他方、後支持
体40はステー部材7に固着されている。図6に示すよ
うに、前後支持体39,40の左側面の箇所にギア42
を回転自在に取付けて、これら前後ギア42間にタイミ
ングベルト43を巻き掛けしている。タイミングベルト
43の上部には、前記第2スライド部材9が当て板44
を介して固着されており、タイミングベルト43の下部
のうち第2スライド部材9の固定箇所と反対側の部位に
は、第1スライド部材8の連結部材10がスペーサ45
及び当て板46を介して固着されている。
【0022】従って、第1スライド部材8が往復動する
とタイミングベルト43が周回し、これに伴って第2ス
ライド部材9が第1スライド部材8と同じストロークL
(図2参照)で往復動する。この場合、両スライド部材
8,9とタイミングベルト43との取り付き箇所が上下
逆であるため、両スライド部材8,9は互いに逆向きに
往復動する。
【0023】前記第2スライド部材9の左右両側面に
は、前方に向けて起伏自在な第2爪体47をピン48に
て取付けている。図10に示すように、第2爪体47は
第2スライド部材9の内向き切り欠き部9a内に取付け
られており、第2爪体47は、ピン48よりも後部に重
心を位置させることにより、起立姿勢に付勢されるよう
にしている。また、切り欠き部9aの後面を傾斜面9b
に形成して、第2爪体47の後端を傾斜面9bに当てる
ことにより、第2爪体47の最大起立角度を規制してい
る。
【0024】第1スライド部材8が前進し切って第2ス
ライド部材9が後退し切った状態のとき、第2爪体47
が第1爪体18よりも僅かながら後方に位置するように
設定されている。また、第1補助爪体19は、前進状態
の第2爪体47よりもやや後方に位置するように設定さ
れている。分離搬送装置2の右側枠5には、帳票Aの背
部A1を当てるようにした固定ガイド体49を固着して
いる。また、図1に概略を示すように、分離搬送装置2
には、前記固定ガイド体49との間に帳票Aを挟んで送
るようにした可動ガイド体50を左右移動自在に設けて
いる。この可動ガイド体50は、図11に示すように、
前後一対の横長ガイドバー51に摺動自在に被嵌したス
ライダー52に固着されており、止めねじ53で位置を
固定できるようにしている。横長ガイドバー51は、左
側枠4と、前後ステー部材7の上面に固着した前後長手
のロッド54との間に固着している。
【0025】図1〜図3に一点鎖線で示すように、分離
搬送装置3はストッパー55を備えている。このストッ
パー55は断面逆L字状に形成されており、図12に示
すように、右側枠5にボルト56で固定したアーム部材
57に高さ調節自在に取付けられている。すなわち、ス
トッパー55の水平片55aには、左右一対のガイド棒
58を固着していると共に、上端に撮みを備えたねじ軸
59を回転自在に取付けており、アーム部材57に両ガ
イド棒58を上下摺動自在に嵌挿すると共にねじ軸59
を螺合し、更に、ねじ軸59に被嵌した座金60をガイ
ド棒58の上端に当てることにより、ねじ軸59を回転
して高さ調節できるようにしている。この場合、ねじ軸
59に、ストッパー55を上向きに付勢するようにした
ばね61を被嵌することにより、ねじ軸59のバックラ
ッシュを除去した状態で高さを微調整できるようにして
いる。
【0026】前記アーム部材57は右側枠5に沿って任
意の位置に移動させることができる。図13に示すよう
に、貼着装置3は、帳票Aを挟んだ状態で搬送するよう
にした上下一対のベルト(タイミングベルト)62,6
3を備えている。この場合、下ベルト63の始端を上ベ
ルト52の始端よりも後方に位置させている。また、前
記第2スライド部材9を支持するための前支持体39に
テーブル板63を固着し、これを上ベルト62の始端部
下方まで延長させている。
【0027】前記貼着装置3の上ベルト62は、左右支
持枠64(図1及び図2参照)の間に配設したリンク機
構に取付けられており、帳票Aの厚さに応じて高さ調節
できるようにしている。なお、図2に示すように、左右
第1スライド部材8のうち右側に位置した第1スライド
部材8は、前進動に際して貼着部3に当たらないような
長さに設定されている。
【0028】次に、分離搬送装置2の作動を図14に基
づいて説明する。先ず、帳票Aを、その後端が後退状態
での第1爪体18に近接するようにストッパー55の位
置を設定して、両スライド部材8,9を作動させる。す
ると、(b)に示すように、第1爪体18によって最下
段の帳票Aが押し出されると同時に第2爪体47は後退
する。この場合、(c)に示すよう、第2爪体47は最
下段の帳票Aで押されて倒れ回動した状態で後退する。
【0029】第1爪体18が前進し切って第2爪体47
が後退し切った状態では、(d)のように、最下段の帳
票Aは2段目の帳票Aと部分的に重なった状態になって
おり、且つ、第2爪体47は2段目の帳票Aの下方に位
置している。この状態で、第2爪体47は、(e)に示
すように2段目の帳票Aの下面に当たっており、従っ
て、第2爪体47が前進に転じると、第2爪体47が最
下段の帳票Aの後面の全高さにわたって当たることにな
り、これにより、最下段の帳票Aは第2爪体47によっ
てストッパー55の下方から確実に押し出される。第2
爪体47が前進し切ると帳票Aは(f)の位置にくる。
【0030】第2爪体47が前進し切った状態で、第1
補助爪体19は第2爪体47よりもやや後方に位置して
いる。同様に、第1補助爪体19の前進位置よりも第2
補助爪体20の後退位置がやや後方に位置するように設
定している。第2爪体47が前進するときには、第1爪
体18と両補助爪体19,20とは、ガイドレール23
の上昇によって倒れ回動して後退する(必ずしもガイド
レール23を上昇させる必要はなく、帳票Aの下面に当
たることによって倒れ回動させても良い)。
【0031】第2爪体47で押し出した状態では、帳票
Aは長さが短いためにまだ貼着装置3のベルト62まで
到っていないが、(g)に示すように、第1スライド部
材8が前進動すると、第1補助爪体19によって貼着装
置3まで確実に押し出される。この状態では、第1爪体
18による次の押し出しも同時に行われる。このよう
に、両スライド部材8,9の往復動に連れて、帳票Aは
第1爪体18から第2爪体47へ、次いで第1補助爪体
19へと順次引き渡されて貼着装置3に乗り移って行く
のである。
【0032】この場合、両スライド部材8,9の往復動
に関連し、第1爪体18及び補助爪体19による押し出
しと第2爪体47による押し出しとが交互に行われるか
ら、動きに無駄がなく、繰り出し能率良く行うことがで
きるのである。上記の説明は、最終的に第2補助爪体1
9で帳票Aを貼着装置3に移行させた場合であったが、
帳票Aの長さが短い場合には最終的に第2補助爪体20
によって押し出すことになる。
【0033】また、帳票Aの長さが長い場合には、図1
5に示すように、第1爪体18の押し出しのみによって
帳票Aを貼着装置3のベルト62に移行させることもで
きるのである。このように、帳票Aの長さに応じて各爪
体18,47,19,20を機能させて、帳票Aを確実
に分離搬送することができるのであり、しかも、帳票A
の押し出しに関与していない爪体は倒れ回動した状態に
保持されるから、邪魔になることはない。
【0034】なお、補助爪体は1か所に設けても良いし
3か所以上に設けて良く、また、長さの長い帳票Aのみ
を扱う場合は補助爪体を設けなくても良い。また、上記
の実施例では両スライド部材8,9で帳票Aを支持して
いるが、帳票Aを載置して滑り移動させるためのテーブ
ル部材を別途設けても良い。図16に示すのは爪体1
8,19,20,47の別例である第2実施例であり、
この実施例では、スライド部材8,9に穿設した孔65
に爪体18,19,20,47を上下動自在に嵌挿し、
ばね66で上向きに付勢したもので、爪体18,19,
20,47は、その後面を傾斜させることによって、後
退時に帳票Aの下面に当たると孔66内に沈み込むよう
にしている。第1爪体18の場合はねじ等の高さ調節の
手段を設ける必要がある。
【0035】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は帳票の分離搬送装置に限らず、種々の板状物品の搬
送に適用できるものである。また、両スライド部材を往
復等させる手段は実施例のようなクランク機構とタイミ
ングベルトとを利用したものに限らず、エアーシリンダ
等の他の駆動方式を採用しても良いことは言うまでもな
い。
【0036】また、第1爪体と各補助爪体とは起伏自在
または上下動自在に構成することには限らず、第1スラ
イド部材に固定的に取付けて、第1スライド部材を上昇
した状態で前進させ下降した状態で後退させることによ
り、板状部材にひっかかることなく後退するように構成
しても良いのである。また、第1爪体は取り換えること
によって物品の厚さの違いに対応できるようにしてもよ
く、この場合も請求項1における「調節手段」に含まれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】背貼り機の斜視図である。
【図2】背貼り機の平面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】(a)は図2のIV−IV視断面図、(b)は補助
爪体の側面図である。
【図5】図3のV視断面図である。
【図6】図3のVI−VI視断面図である。
【図7】(a)は図3のVII−VII視断面図、(b)は
(a)のb−b視断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII視断面図である。
【図9】(a)は第1爪体の平面図、(b)は(a)の
b−b視断面図、(c)は(b)のc−c視断面図であ
る。
【図10】(a)は第2爪体の平面図、(b)は(a)
のb−b視図である。
【図11】図2のXI−XI視断面図である。
【図12】(a)はストッパーの平面図、(b)は
(a)のb−b視図、(c)は(a)のc−c視図であ
る。
【図13】図2のXIII−XIII視断面図である。
【図14】作用を示す図である。
【図15】作用を示す図である。
【図16】他の実施例を示す図である。
【図17】(a)は帳票への背テープの貼り付け工程を
概念的に示す図、(b)は従来の分離搬送装置を示す図
である。
【符号の説明】
A 板状物品の一例としての帳票 1 背貼り機 2 分離搬送装置 3 貼着装置 8 第1スライド部材 9 第2スライド部材 11 レール 18 第1爪体 19,20 補助爪体 47 第2爪体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に揃えて積み重ねた冊子類等の板状物
    品を最下段から1つずつ送り出すようにした分離搬送装
    置であって、 積み重ねた板状物品のうち最下段のものだけが通過する
    よう2段目よりも上の板状物品を停止させるようにした
    ストッパーと、積み重ねた板状物品の下方において送り
    方向に沿って前後方向に往復動する第1スライド部材
    と、同じく積み重ねた板状物品の下方において前記第1
    スライド部材と逆向きに前後方向に往復動する第2スラ
    イド部材とを備え、 前記第1スライド部材に、当該第1スライド部材の前進
    動にて最下段の板状物品を押し出すようにした第1爪体
    を、板状物品に引っ掛かることなく後退し得るように設
    け、更に、第1爪体の突出高さを調節する調節手段を設
    け、 前記第2スライド部材に、当該第2スライド部材の前進
    動にて最下段の板状物品を押し出し得る第2爪体を、最
    下段の板状物品の下面に当たった状態で後退し得るよう
    前進方向に向けて起伏自在又は上下動自在に設け、 更に、前記第1爪体と第2爪体とを、両スライド部材の
    往復動にて両爪体が互いに行き違うと共に、第1爪体の
    後退位置よりも第2爪体の後退位置が前方に位置するよ
    うに設定していること、を特徴とする冊子類等の板状物
    品の分離搬送装置。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記第1スライド
    部材を前後方向に長いロッド状に形成し、この第1スラ
    イド部材の後端部に前記第1爪体を設け、更に、第1ス
    ライド部材のうち少なくとも前記第2爪体の前進位置よ
    りもやや後方に位置した部位に、板状部材の後面に当た
    って前進し得るようにした補助爪体を、板状部材に引っ
    掛かることなく後退し得るように設けたこと、を特徴と
    する冊子類等の板状物品の分離搬送装置。
JP5422395A 1995-03-14 1995-03-14 冊子類等の板状物品の分離搬送装置 Pending JPH08245002A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000142634A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Toumei Engineering:Kk 簡易荷送シール装置
JP2017001863A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 ホリゾン・インターナショナル株式会社 ブックブロック用の分冊装置

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JP2000142634A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Toumei Engineering:Kk 簡易荷送シール装置
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