JPH0823660A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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Publication number
JPH0823660A
JPH0823660A JP15440894A JP15440894A JPH0823660A JP H0823660 A JPH0823660 A JP H0823660A JP 15440894 A JP15440894 A JP 15440894A JP 15440894 A JP15440894 A JP 15440894A JP H0823660 A JPH0823660 A JP H0823660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
bracket
connecting surface
inner peripheral
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP15440894A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Maekawa
典幸 前川
Kihachiro Tanaka
基八郎 田中
Hiroichi Miyata
弘市 宮田
Yoshiaki Honda
義明 本田
Susumu Terumoto
照本  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH0823660A publication Critical patent/JPH0823660A/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車両用交流発電機の質量増加や大型化を招くこ
となく、磁気騒音を低減する。 【構成】前ブラケット1,後ブラケット2と固定子鉄心
3との接続部に、凸形状部203,204を設け、固定
子鉄心3と両ブラケット1,2とが線接触に近い状態で
接触するようにする。 【効果】発電機組立用のボルトの軸力などにより、ブラ
ケットが変形し、固定子鉄心に対する曲げ力が発生する
が、ブラケットと固定子鉄心とを凸形状部で接触させて
いるため、前記曲げ力はブラケットから固定子鉄心へ伝
達されない。従って、固定子鉄心の変形が抑制され、固
定子鉄心と回転子磁極鉄心との隙間を均一に保つことが
でき、磁気騒音が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車両に搭
載される車両用交流発電機に関わり、特に発電機の固定
子及びブラケットの変形によって生じる磁気加振力に基
づく振動騒音を低減した車両用交流発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機は、蓄電池から電源を
供給される励磁コイルにより励磁された回転子磁極鉄心
を、エンジンの駆動力により、円筒状の固定子鉄心の中
で回転させることにより、固定子鉄心内に設けられた固
定子コイルに誘導起電力を発生させる仕組みとなってい
る。
【0003】車両用交流発電機の固定子鉄心とブラケッ
トの構成については、特開平4−351442号公報に
開示されている。
【0004】前記公報に記載された車両用交流発電機で
は、ステータはフロントブラケットとリヤブラケットと
に挾み込まれるように配置され、前記両ブラケットの外
周に設けた複数のボルトねじ穴にボルトを通し、前記両
ブラケットを締め付けることにより、支持されていた。
このとき、前記ボルトの締め付けによる応力の集中によ
って、前記ステータは変形を起こし、ステータとロータ
の間に発生する磁気吸引力の変化を引き起こす。前記磁
気吸引力の変化はステータとロータに対する加振力とし
て働き、各部の振動が誘起され、磁気騒音が発生する。
従って、ステータの変形を抑えることで、磁気騒音を低
減することができる。
【0005】特開平4−351442号公報では、上記
の点を指摘し、両ブラケットのボルト貫通穴近傍のステ
ータとの接触部に、ブラケットがステータと接触しない
逃げ(隙間)を設け、ボルトの締め付け時に、ブラケッ
トとステータとの接触部に応力が集中しないようにし
て、ステータの変形を抑え、磁気騒音を低減している。
【0006】また、特開平4−351442号公報に開
示された技術の他に、従来より、通しボルトの本数を増
やすことにより、固定子鉄心にかかる力を分散、均一化
したり、固定子鉄心またはブラケットに補強リブを追加
して剛性を上げ、固定子鉄心の変形を抑制することによ
り、固定子鉄心と回転子鉄心とのエアギャップを均一に
して、固定子鉄心に働く磁気加振力を低減することによ
って、磁気騒音を低減する方策がとられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】車両用交流発電機にお
いては、小形軽量化が進められており、このためには、
ブラケット及び固定子鉄心の薄肉化、前記補強リブの削
減等を行うことが有効である。この場合、ブラケット及
び固定子鉄心の剛性は低下することになる。さらに、前
記通しボルトの本数を極力少なくすることも必要である
が、この場合、ブラケットでは前記通しボルトの軸力に
よる応力の偏在が著しくなる。
【0008】前述した剛性の低下や通しボルトの軸力に
よる応力の偏在は相俟って、ブラケットの変形を増大さ
せ、かつ広範囲なものにしている。
【0009】このような状況にあって、前記公報に記載
されたように、ブラケットのボルト貫通穴近傍に逃げを
設けるだけでは、固定子鉄心の変形を抑制し、これによ
って、磁気騒音を低減させるという効果が十分に得られ
なくなってきている。
【0010】また、前記ブラケットの変形は固定子鉄心
との接続部に大きな曲げ力を発生させており、この曲げ
力が前記接続部において、固定子鉄心に伝達され、固定
子鉄心を変形させている。従って、この曲げ力が固定子
鉄心に伝達されにくい構造にすることが、固定子鉄心の
変形を抑制し、磁気騒音を低減するのに有効である。
【0011】本発明の目的は、ブラケットの変形が固定
子鉄心に対して広範囲に発生する曲げ力が、前記ブラケ
ットと前記固定子鉄心との接触部において、前記固定子
鉄心に伝達されにくい車両用交流発電機とすることによ
り、固定子鉄心の変形を抑制し、磁気騒音を低減するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車両用交流発電機は、車両の機関により回
転される回転子と、前記回転子を囲うように配置された
筒状の固定子と、前記固定子の両端面側より、前記固定
子を挾み込むように配置される前ブラケットと後ブラケ
ットとを備え、前記固定子が前記ブラケットに嵌合され
るための、前記固定子と前記ブラケットとの接続面を備
えた車両用交流発電機において、前記固定子と前記ブラ
ケットとの対向する接続面のうちいずれか一方の接続面
に、その接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を設
け、前記凸形状部で前記固定子と前記ブラケットとが接
触するようにしたものである。
【0013】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の車両用交流発電機は、車両の機関により回転される
回転子と、前記回転子を囲うように配置された筒状の固
定子と、前記固定子の両端面側より、前記固定子を挾み
込むように配置される前ブラケットと後ブラケットとを
備え、前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接
続面(以後、端部接続面という)と、前記端部接続面に
つながる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接
続面という)とを備え、前記固定子は、その端面と段差
をつけて形成され、前記端部接続面に接する接続面(以
後、段差部接続面という)と、前記段差部接続面につな
がる外側側面に、前記内周接続面に接する接続面(以
後、側面部接続面という)とを備えた車両用交流発電機
において、前記固定子と前記ブラケットとに形成された
前記各接続面で、対向するいずれか一方の接続面に、そ
の接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を設け、前記
凸形状部で前記固定子と前記ブラケットとが接触するよ
うにしたものである。
【0014】さらに、上記目的を達成するために、他の
構成として、車両の機関により回転される回転子と、前
記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、前記ブ
ラケットは、その端面に前記固定子との接続面(以後、
端部接続面という)と、前記端部接続面につながる内周
面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面という)
とを備え、前記固定子は、その端面と段差をつけて形成
され、前記端部接続面に接する接続面(以後、段差部接
続面という)と、前記段差部接続面につながる外側側面
に、前記内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続
面という)とを備えた車両用交流発電機において、前記
端部接続面と前記段差部接続面とからなる接続部と、前
記内周接続面と前記側面部接続面とからなる接続部のう
ちいずれか一方の接続部の、前記固定子と前記ブラケッ
トとの対向する接続面のうちいずれか一方の接続面に、
その接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を形成し、
前記凸形状部が形成されない他方の接続部の、前記固定
子と前記ブラケットとの対向する接続面のうちいずれか
一方の接続面に、凹形状部を形成し、前記凸形状部で前
記固定子と前記ブラケットとが接触するようにしたもの
である。
【0015】さらに、上記目的を達成するために、他の
構成として、車両の機関により回転される回転子と、前
記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、前記ブ
ラケットは、その端面に前記固定子との接続面(以後、
端部接続面という)と、前記端部接続面につながる内周
面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面という)
とを備え、前記固定子は、その端面と段差をつけて形成
され、前記端部接続面に接する接続面(以後、段差部接
続面という)と、前記段差部接続面につながる外側側面
に、前記内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続
面という)とを備えた車両用交流発電機において、前記
固定子または前記ブラケットとは別に、凸形状部をもつ
環状の部材を形成し、前記凸形状部をもつ環状の部材
を、前記固定子または前記ブラケットのいずれか一方の
接続面に構成することにより、前記接続面に凸形状部を
構成し、前記凸形状部を介して、前記固定子と前記ブラ
ケットとを接続したものである。
【0016】さらに、上記目的を達成するために、他の
構成として、車両の機関により回転される回転子と、前
記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、前記ブ
ラケットは、その端面に前記固定子との接続面(以後、
端部接続面という)と、前記端部接続面につながる内周
面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面という)
とを備え、前記固定子は、その端面と段差をつけて形成
され、前記端部接続面に接する接続面(以後、段差部接
続面という)と、前記段差部接続面につながる外側側面
に、前記内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続
面という)とを備えた車両用交流発電機において、前記
ブラケットの各接続面の一部または全体を、前記固定子
の各接続面に対して、傾斜させたものである。
【0017】さらに、上記目的を達成するために、他の
構成として、車両の機関により回転される回転子と、前
記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、前記ブ
ラケットは、その端面に前記固定子との接続面(以後、
端部接続面という)と、前記端部接続面につながる内周
面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面という)
とを備え、前記固定子は、その端面と段差をつけて形成
され、前記端部接続面に接する接続面(以後、段差部接
続面という)と、前記段差部接続面につながる外側側面
に、前記内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続
面という)とを備えた車両用交流発電機において、前記
ブラケットの各接続面の一部または全体と、前記端部接
続面近傍の外周面とを、前記固定子の各接続面に対して
傾斜させたものである。
【0018】
【作用】前記固定子と前記ブラケットとの対向する接続
面のうち、いずれか一方の接続面に形成された凸形状部
は、凸形状部が形成された接続面の幅よりも狭い幅に形
成されており、前記固定子と前記両ブラケットとを線接
触に近い状態で接触させる。これによって、前記ブラケ
ットの変形によって発生する前記固定子に対する曲げ力
は、前記固定子に伝達されなくなる。
【0019】前記端部接続面と前記段差部接続面とから
なる接続部と、前記内周接続面と前記側面部接続面とか
らなる接続部のうちいずれか一方の接続部の、前記固定
子と前記ブラケットとの対向する接続面のうちいずれか
一方の接続面に形成された凸形状部は、凸形状部が形成
された接続面の幅よりも狭い幅に形成されており、前記
固定子と前記両ブラケットとを線接触に近い状態で接触
させる。これによって、前記凸形状部が形成された接続
部において、前記ブラケットの変形によって発生する前
記固定子に対する曲げ力は、前記固定子に伝達されなく
なる。
【0020】一方、前記凸形状部が形成されなかった他
方の接続部で、前記固定子と前記ブラケットとの対向す
る接続面のうちいずれか一方の接続面に形成した凹形状
部は、凹形状部が形成された接続部で、前記両ブラケッ
トに生じる変形が前記固定子に対して発生する曲げ力
を、前記固定子に伝達されなくする。
【0021】前記固定子または前記ブラケットとは別に
形成された凸形状部をもつ環状の部材は、前記固定子ま
たは前記ブラケットの接続面に取付けられ、上記の接続
面に形成された凸形状部と同じように作用する。
【0022】前記ブラケットの各接続面の一部または全
体に形成した前記固定子の各接続面に対して傾斜した面
は、前記固定子と前記ブラケットとの接続部において、
角部を構成する。また、前記ブラケットの端部接続面近
傍の外周面に、前記固定子の各接続面に対して傾斜させ
た面は、前記ブラケットの各接続面の一部または全体に
形成した傾斜面と共に、前記固定子と前記ブラケットと
の接続部において、角部を構成する。この角部によっ
て、前記固定子と前記ブラケットとの線接触に近い接触
状態が実現され、前記ブラケットに生じた前記固定子に
対する曲げ力は、前記固定子に伝達されなくなる。
【0023】上述したように、前記両ブラケットから前
記固定子に曲げ力が伝達されなくなるため、前記固定子
の変形が小さく抑えられ、固定子と回転子との隙間(エ
アギャップ)が均一に保たれるため、固定子に働く磁気
加振力が小さくなり、磁気騒音が低減される。
【0024】また、上述したように、前記凸形状部,凹
形状部,角部は固定子とブラケットとの接触を線接触に
近い状態にするが、この線接触部はブラケットに発生す
る固定子に対する曲げ力を、固定子に伝達しない。従っ
て、ブラケットに広範囲に発生する曲げ力によって、固
定子が変形され、磁気騒音を発生するのを抑制すること
ができる。
【0025】
【実施例】本発明の実施例について述べる前に、従来の
車両用交流発電機の構成について、図18,図19を用
いて、詳細に説明する。
【0026】車両用交流発電機の構成を図18に示す。
◆車両用交流発電機は、前ブラケット1及び後ブラケッ
ト2と、両ブラケット1,2の間に挾まれて、支持され
る固定子鉄心3とを有し、両ブラケット1,2を4本程
度の通しボルト1801により固定することにより、両
ブラケット1,2及び固定子鉄心3を固定する構造にな
っている。固定子鉄心3は図18中に指示したX軸と平
行な中心軸をもつ円筒状の形状である。
【0027】円筒状の固定子鉄心3の内部には、回転子
磁極鉄心1802が設けられている。回転子磁極鉄心1
802には励磁用の励磁コイル(図示せず)が巻き付け
られ、蓄電池(図示せず)から励磁電流が供給されてい
る。また、回転子磁極鉄心1802はプーリ1803に
固定されており、後軸受け1804及び前軸受け180
5により、X軸回りの回転が可能なように支持されてい
る。エンジン等からの駆動力がベルト(図示せず)を介
してプーリ1803に伝達され、回転子磁極鉄心180
2が回転することにより、固定子鉄心3に設けられた固
定子コイル1806に交流電圧が誘起される仕組みとな
っている。
【0028】このとき、励磁コイルの励磁起磁力と固定
子コイル1806の電機子反作用による起磁力との相互
作用により、固定子鉄心3には磁気加振力が働き、固定
子鉄心3の円環振動が励振され、騒音(以後、磁気騒音
という)が発生する。このとき、エアギャップと呼ばれ
る回転子磁極鉄心1802と固定子鉄心3との隙間が不
均一であると、磁気加振力が増大し、磁気騒音が大きく
なる。
【0029】エアギャップを不均一にする要因として
は、次の三つの要因が挙げられる。
【0030】第一に、通しボルト1801の締め付けに
よる軸力が挙げられる。通常、通しボルト1801はブ
ラケットの回りに4本程度設けられるが、その軸力によ
り前ブラケット1と後ブラケット2が弾性変形を起こ
す。前記変形は両ブラケット1,2と固定子鉄心3との
接続部1807,1808を介して、固定子鉄心3に伝
達され、固定子鉄心3が弾性変形を起こすことにより、
エアギャップが不均一になる。
【0031】第二に、取付ボルト(図示せず)の軸力が
挙げられる。車両用交流発電機をエンジンブロック等に
取り付ける際には、前取付脚4と後取付脚6の間にエン
ジンブロック等を挟み、前取付穴5と後取付穴7に取付
ボルトを通し、締め付ける。このとき、取付ボルトの軸
力により、前ブラケット1と後ブラケット2が弾性変形
を起こし、第一の要因で説明したのと同様な理由によ
り、エアギャップが不均一になる。
【0032】第三に、駆動用のベルトの張力が挙げられ
る。駆動用のベルトは決められた張力をもって、プーリ
1803にかけらるが、その張力により、前ブラケット
1と後ブラケット2、さらに固定子鉄心3が弾性変形を
起こすことによって、エアギャップが不均一になる。
【0033】図19は、従来の車両用交流発電機の両ブ
ラケット1,2と固定子鉄心3との接続部の断面図で、
図18の接続部1807,1808の詳細を示してい
る。
【0034】前述したように、両ブラケット1,2が弾
性変形を起こすと、固定子鉄心3の全外周部にわたる接
続部1807の接続面1901,1902及び接続部1
808の接続面1903,1904を介して、曲げ力が
直接固定子鉄心3に伝わり、固定子鉄心3の変形が大き
くなっていた。
【0035】以下に、本発明の実施例を、図1乃至図1
7を用いて説明する。◆本発明の第1の実施例を、図1
乃至図4を用いて説明する。◆図1は本発明の車両用交
流発電機の一実施例を示す、前ブラケット1,後ブラケ
ット2,固定子鉄心3が接続される前の斜視図である。
図2は、図1において、両ブラケット1,2と固定子鉄
心3とが接続された状態における、II−II矢視断面図で
ある。図3は、図2の前ブラケット1の断面のみを示す
図である。図4は、図2の後ブラケット2の断面のみを
示す図である。
【0036】図1に示すように、円筒状の固定子鉄心3
はその両底面側で、それぞれ前ブラケット1及び後ブラ
ケット2と接続される。また、車両用交流発電機をエン
ジンブロック等に固定するために、前ブラケット1に
は、前取付脚4と、前取付脚4に前取付穴5が設けら
れ、後ブラケット2には、後取付脚6と、後取付脚6に
後取付穴7が設けられている。
【0037】前記接続部の接続面は、固定子鉄心3と両
ブラケット1または2とが対向する、二方向の面で構成
されている。つまり、図2に示すように、前ブラケット
1の端面につながる内周面に形成された接続面(内周接
続面)8と、前記端面に形成された接続面(端部接続
面)9とは、それぞれ固定子鉄心3の端面につながる外
側側面に形成された接続面(側面部接続面)8’と、前
記固定子鉄心3の端面と段差をつけて形成された接続面
(段差部接続面)9’とに対向する。また、後ブラケッ
ト2の端面につながる内周面に形成された接続面(内周
接続面)10と、前記端面に形成された接続面(端部接
続面)11とは、それぞれ固定子鉄心3の端面につなが
る外側側面に形成された接続面(側面部接続面)10’
と、前記固定子鉄心3の端面と段差をつけて形成された
接続面(段差部接続面)11’とに対向する。
【0038】さらに、両ブラケット1及び2の固定子鉄
心3との接続面8,9,10及び11には、図2乃至図
4に示したように、各面8,9,10,11の幅W1,
W2,W3,W4よりも狭い幅を持つ、凸形状部201
乃至204を形成する。凸形状部201乃至204は、
図3及び図4に示すように、それぞれw1,w2,w
3,w4の幅に形成されている。従って、両ブラケット
1,2と固定子鉄心3とは、前記凸形状部201乃至2
04で、線接触に近い状態で接している。
【0039】本実施例においては、凸形状部201乃至
204は回転子磁極鉄心(図示せず)の回転中心を中心
とする円周上に、環状に形成されている。
【0040】前ブラケット1及び後ブラケット2は、従
来の技術(図18)で説明したように、通しボルト(図
1には図示せず)によって、互いに引き合う方向に締め
付けられている。このとき、図1の矢印101に示すよ
うに、両ブラケット1,2は通しボルトの軸力を受け
る。軸力101は通しボルトが設けられた個所に働く
が、図1ではその一部を示している。
【0041】さらに、前述したように、車両用交流発電
機をエンジンブロック等に取り付ける際には、前取付脚
4と後取付脚6の間にエンジンブロック等を挟み、前取
付穴5と後取付穴7に取付ボルト(図示せず)を通し、
締め付ける。このとき、取付ボルトの軸力は、図1に示
す矢印102のように働く。
【0042】本実施例によれば、両ブラケット1,2と
固定子鉄心3との接触は、前記凸形状部201乃至20
4により、線接触に近い状態になっているため、前記軸
力101,102により両ブラケット1及び2が変形
し、固定子鉄心3に対する曲げ力が発生しても、固定子
鉄心3への伝達が抑制される。よって、固定子鉄心3の
変形が抑制され、エアギャップが均一に保たれるため、
磁気騒音の小さい車両用交流発電機を得ることができ
る。
【0043】さらに、このような接続部を用いることに
より、固定子鉄心3は変形しにくくなるので、通しボル
トや補強リブの数を減らしても、エアギャップは均一に
保たれるため、車両用交流発電機の軽量化を図ることが
できる。
【0044】また、通常、前ブラケット1及び後ブラケ
ット2はアルミ鋳物として、形成される。この場合、前
記凸形状部201乃至204の概形は、鋳造時に設ける
ことができるので、固定子鉄心3と直接接触する部分の
みを切削または研削により、仕上げ加工すればよい。前
記切削または研削は、従来の接続面に施される加工と同
様であるので、加工の工程を複雑にすることが無く、ま
た、加工に要する費用を上昇させることもない。
【0045】前記凸形状部201乃至204は、両ブラ
ケット1,2と固定子鉄心3との各接続部において、対
向する接続面のうち、いずれか一方の接続面に設けられ
れば良い。
【0046】また、本実施例では通しボルトが4本の場
合を示しているが、通しボルト及び取付ボルトが設けら
れる場所や本数は、図1に示したものに限定するもので
はない。
【0047】図5を用いて、第2の実施例を説明する。
◆図5は、本発明の他の実施例について、後ブラケット
2の固定子鉄心3との接続面を示す斜視図である。本実
施例では、前ブラケット1と後ブラケット2とは、固定
子鉄心3との接続部において、全く同じ構造である。従
って、図5には、後ブラケット2の接続部のみを示し、
以下、後ブラケット2の接続部について説明する。
【0048】本実施例では、後ブラケット2の固定子鉄
心3との接続面11に、後ブラケット2と固定子鉄心3
(図示せず)とを線接触させるための、回転子磁極鉄心
(図示せず)の回転中心を中心とする円弧状の複数の凸
形状部501乃至505を、形成している。接続面10
にも、凸形状部501乃至505と同様な凸形状部が形
成されるが、図5においては、506乃至508のみが
図示されている。以下の説明において、凸形状部506
乃至508は、図示されていない凸形状部を含むものと
する。
【0049】前記凸形状部501乃至505及び506
乃至508は、第1の実施例と同様に、後ブラケット2
または固定子鉄心3の対向する接続面のうち、いずれか
一方に形成されれば良い。
【0050】前記凸形状部501乃至505及び506
乃至508は、通しボルト(図示せず)や、取付ボルト
(図示せず)などの軸力が集中する部分を避けるよう
に、形成される。そして、前記凸形状部501乃至50
5及び506乃至508は、第1の実施例における凸形
状部201乃至204と同様に、後ブラケット2と固定
子鉄心3との接触を線接触に近い状態にし、後ブラケッ
ト2から固定子鉄心3への曲げ力の伝達を抑制する。
【0051】前述したように、前記凸形状部501乃至
505及び506乃至508と同様な凸形状部が、前ブ
ラケット1と固定子鉄心3との接続部に形成される。
【0052】また、両ブラケット1,2と固定子鉄心3
との接続部において、いずれか一方の接続部には第1の
実施例に示したような環状の凸形状部を形成し、他方の
接続部には本実施例のような、不連続な円弧状の凸形状
部を形成しても良い。
【0053】さらに、接続面8,8’,10,10’の
いずれかに、本実施例のような凸形状部を形成し、接続
面9,9’,11,11’のいずれかに、第1の実施例
に示したような環状の凸形状部を形成しても良い。
【0054】本実施例によれば、ボルト類の軸力による
応力が集中する両ブラケット1,2の部分が固定子鉄心
3に接触しないため、固定子鉄心3への前記応力の伝達
を、さらに抑制することができる。従って、固定子鉄心
3の変形が抑制され、エアギャップが均一に保たれ、磁
気騒音の小さい車両用交流発電機が得られる。
【0055】なお、第1の実施例と同様に、凸形状部5
01乃至505及び506乃至508の概形は鋳造時に
作っておき、固定子鉄心3と直接接触する部分のみを切
削または研削すればよい。
【0056】図6及び図7を用いて、第3の実施例を説
明する。◆図6は、本発明の他の実施例を示す、図2と
同様の断面図である。図7は、図6の実施例において、
その構成の一部を変えた実施例を示す、図6と同様の断
面図である。
【0057】図6の実施例は、第1の実施例において、
前ブラケット1と後ブラケット2の接続面8乃至11に
形成した、凸形状部201乃至204と同様の凸形状部
601乃至604を、それぞれ、固定子鉄心3の接続面
8’乃至11’に形成したものである。
【0058】本実施例のように、凸形状部を固定子鉄心
3の接続面8’乃至11’に設けても、同様の効果が得
られる。
【0059】さらに、図7に示すように、図6の実施例
において、凸形状部601,603に過大な応力が働く
場合には、701乃至704に示したように、一つの接
続面に凸形状部を複数形成してもよい。これにより、凸
形状部に過大な応力がかかるのを防ぐことができる。
【0060】また、図7では、接続面8’,10’の凸
形状部を複数にしているが、接続面9’,11’の凸形
状部を複数にしてもよいし、その両方において複数にし
てもよい。また、ブラケット側に凸形状部を設ける場合
も、同様である。
【0061】図8を用いて、第4の実施例を説明する。
◆図8は、本発明の他の実施例に係る固定子鉄心3を、
前ブラケット1または後ブラケット2が接続される方向
から見た図である。
【0062】本実施例は、図6または図7に示した第3
の実施例において、凸形状部601乃至604または7
01乃至704を断続的に、つまり、複数の円弧状の凸
形状部801乃至810等で形成したものである。前記
凸形状部801乃至810等は、×印811乃至814
で示した通しボルトの軸力による応力が集中する部分
や、×印815で示した取付ボルトの軸力による応力が
集中する部分を、避けるように形成する。
【0063】これによって、凸形状部801乃至810
等の曲げ力の伝達を抑制する効果の他に、各ボルトの軸
力による応力が特に集中する部分において、両ブラケッ
ト1,2から固定子鉄心3への前記応力の伝達を抑制す
る効果が得られる。
【0064】なお、通しボルトの位置及び本数、取付ボ
ルトの位置などは、図4で示したものに限定するもので
はなく、ボルトの位置や本数が異なっても同様な考え方
が適用できる。
【0065】図9を用いて、第5の実施例を説明する。
◆図9は、本発明の他の実施例を示す、図2と同様の断
面図である。◆固定子鉄心3の接続面9’,11’に、
回転子磁極鉄心(図示せず)の回転中心を中心とする円
周上に、環状の凸形状部901,902が形成されてい
る。さらに、固定子鉄心3の接続面8’,10’の接続
面9’,11’側には、回転子磁極鉄心(図示せず)の
回転中心を中心とする円周上に、環状の凹形状部90
3,904が形成してある。
【0066】本実施例のように、凸形状部901,90
2と凹形状部903,904を組み合わせて設けること
によっても、両ブラケット1,2に発生した固定子鉄心
3に対する曲げ力が、固定子鉄心3に伝達されるのを抑
制することができる。このような、凹形状部は、場合に
よっては、環状ではなく、通しボルトや取付ボルトの軸
力が集中する部分にのみ設けても良い。
【0067】図10から図14を用いて、第6の実施例
を説明する。◆図10は、本発明の他の実施例に係り、
固定子鉄心3の接続面に嵌めて用いられる凸形状部を有
する環状部材の斜視図である。図11は図10のXI断面
部において、両ブラケット1,2,固定子鉄心3,凸形
状を有する環状部材12が、それぞれ接続されたときの
断面図である。図12は、本実施例に関して、図10の
環状部材の凸形状部に切欠き部を形成したものの斜視図
である。図13は、図12のXIII−XIII矢視断面図であ
る。図14は図12のXIII−XIII矢視断面部において、
両ブラケット1,2,固定子鉄心3,凸形状部を有する
環状部材12が、それぞれ接続されたときの断面図であ
る。
【0068】図10に示すように、環状部材12には凸
形状部1001,1002が形成されている。図11に
示すように、環状部材12は、その面1103と110
4がそれぞれ固定子鉄心3の接続面8’または10’
と、接続面9’または11’に接するように、固定子鉄
心3に接続される。さらに、前ブラケット1または後ブ
ラケット2の接続面8または10と、接続面9または1
1が、それぞれ前記凸形状部1001と1002に接す
るように、両ブラケット1,2と環状部材12とが接続
される。
【0069】固定子鉄心3はその接続面に嵌められた環
状部材12の凸形状部を介して、両ブラケット1,2と
接触するため、固定子鉄心3と両ブラケット1,2との
接触は、線接触に近い状態になる。従って、両ブラケッ
ト1,2から固定子鉄心3への曲げ力の伝達を抑制する
ことができる。
【0070】さらに、図12に示すように、図10の凸
形状部1001,1002に切欠き部1101乃至11
08等を設けても良い。このとき、切欠き部1201,
1206が形成された部分でのXIII−XIII矢視断面は、
図13のようになっている。
【0071】また、切欠き部1201乃至1208等
は、通しボルトや取付ボルトの軸力による応力が集中す
る部分を避けるように、形成される。従って、切欠き部
の位置及び個数は、通しボルトや取付ボルトの位置及び
個数によって異なる。
【0072】XIII−XIII矢視断面部では、図14に示す
ように、両ブラケット1,2と固定子鉄心3とが非接触
になるため、両ブラケット1,2から固定子鉄心3への
前記応力の伝達を抑制することができる。
【0073】本実施例によれば、凸形状部を両ブラケッ
ト1,2及び固定子鉄心3のいずれにも形成せず、別の
部材として形成するので、形成がより簡単に行える。
【0074】図15乃至図17を用いて、第7の実施例
を説明する。◆図15は、本発明の他の実施例を示す、
図2と同様の断面図である。図16は、前ブラケット1
または後ブラケット2を、固定子鉄心3が接続される方
向から見た図である。図17は、図16のXVII−XVII矢
視断面図である。
【0075】本実施例では、図15に示すように、前ブ
ラケット1の固定子鉄心3に接続される部分に、固定子
鉄心3の接続面8’,9’に対して傾斜した面1501
乃至1503を形成し、角部1504,1505を構成
する。同様に、後ブラケット2の固定子鉄心3に接続さ
れる部分に、固定子鉄心3の接続面10’,11’に対
して傾斜した面1506乃至1508を形成し、角部1
509,1510を構成する。
【0076】角部1504,1505,1509,15
10は、両ブラケット1,2と固定子鉄心3との良好な
線接触状態を作り出し、両ブラケット1,2から固定子
鉄心3への曲げ力の伝達を抑制することができる。
【0077】さらに、図16に示すように、通しボルト
や取付ボルトの軸力による応力が集中する部分では、必
要に応じて、切欠き部1601乃至1605を形成す
る。この切欠き部でのXVII−XVII矢視断面を、図17に
示す。切欠き部1601乃至1605は前記応力が集中
する部分で、両ブラケット1,2から固定子鉄心3への
前記応力の伝達を抑制する。
【0078】また、切欠き部の位置及び個数は、通しボ
ルトや取付ボルトの位置及び個数によって異なり、図1
6に示すものに限定される訳ではない。
【0079】両ブラケット1,2は通常アルミ鋳物であ
るから、このような比較的複雑な形状を容易に作り出す
ことができる。つまり、鋳造の段階で、図15に示すよ
うな両ブラケット1,2の形状を作り出し、角部150
4,1505,1509,1510を切削または研削し
て、仕上げ加工をすれば良い。このような加工手順をと
ることにより、切削加工または研削加工の回数を増加さ
せることなく、両ブラケット1,2と固定子鉄心3との
線接触状態を作り出すことができる。
【0080】上記のように、固定子鉄心またはブラケッ
トのいずれかの接続面に形成した凸形状部または角部
が、他方の接続面に接触するように、両者を接続するこ
とにより、非常に狭い接触幅を持つ接触状態(線接触状
態)を作り出している。このような接触状態は、通しボ
ルトや取付ボルトの軸力などによりブラケットが変形
し、固定子鉄心に対する曲げ力を発生した場合にも、ブ
ラケットから固定子鉄心へ曲げ力が伝達されるのを抑制
する効果がある。
【0081】上記の凸形状部または角部で線接触状態を
作り出し、さらに、通しボルトや取付ボルトの軸力によ
る応力が特に集中する固定子鉄心とブラケットとの接触
部分に、両者が非接触となる凹形状部や切欠き部を形成
することにより、固定子鉄心の変形を抑制することも可
能である。
【0082】上記のように、固定子鉄心とブラケットと
の接続部の形状を工夫することにより、固定子鉄心の変
形を抑制することができれば、固定子鉄心やブラケット
の剛性を高めるために、肉厚構造にしたり、新たにリブ
を増設する必要がなく、小形軽量化が可能になる。
【0083】さらに、上記のいずれの構成によっても、
現在と同様の製造工程を使用することが可能である。ま
た、複雑な凸形状部や傾斜面も鋳造時に概形を作ってお
き、接続部の接触する面を切削または研削等によって仕
上げ加工すれば良いので、製造コストの増加を招くこと
がない。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、固定子鉄心とブラケッ
トとは、それらの接続部に設けられた凸形状部または角
部により、非常に狭い接触幅を持つ接触状態(線接触状
態)で接続されている。これによって、通しボルトや取
付ボルトの軸力などによりブラケットが変形し、固定子
鉄心に対する曲げ力を発生した場合にも、ブラケットか
ら固定子鉄心へ曲げ力が伝達されなくなる。
【0085】従って、固定子鉄心の変形が抑制され、固
定子鉄心と回転子磁極鉄心との隙間、すなわちエアギャ
ップが均一に保たれるため、固定子鉄心に働く磁気加振
力が小さくなり、磁気騒音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用交流発電機の実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】図1の両ブラケットと固定子鉄心とが接続され
た状態におけるII−II矢視断面図である。
【図3】図2に示された前ブラケットの断面のみを示す
図である。
【図4】図2に示された後ブラケットの断面のみを示す
図である。
【図5】両ブラケットの固定子鉄心との接続面につい
て、本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の車両用交流発電機の接続部の他の実施
例を示す断面図である。
【図7】図6の車両用交流発電機の接続部の実施例にお
いて、さらに構成を変えた実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の車両用交流発電機における固定子鉄心
のブラケットとの接続面の実施例を示す図である。
【図9】本発明の車両用交流発電機の接続部の他の実施
例を示す断面図である。
【図10】本発明の車両用交流発電機の接続部に用い
る、凸形状を有する環状部材の斜視図である。
【図11】図10の断面部XIを含む本発明の車両用交流
発電機の接続部を示す断面図である。
【図12】凸形状に切欠き部を形成した、図10の凸形
状部材の斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII矢視断面図である。
【図14】図12のXIII−XIII矢視断面部を含む本発明
の車両用交流発電機の接続部を示す断面図である。
【図15】本発明の車両用交流発電機の接続部の他の実
施例を示す断面図である。
【図16】本発明のブラケットの接続面を、固定子鉄心
が接続される方向から見た図である。
【図17】図16のXVII−XVII矢視断面図である。
【図18】従来の車両用交流発電機の構成を示す図であ
る。
【図19】従来の車両用交流発電機のブラケットと固定
子鉄心との接続部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…前ブラケット、2…後ブラケット、3…固定子鉄
心、4…前取付脚、5…前取付穴、6…後取付脚、7…
後取付穴、8〜11,8’〜11’…接続面、12…環
状部材12、W1〜W4,w1〜w4…接続面の幅、2
01〜204,501〜508,601〜604,70
1〜704,801〜810,901,902,100
1,1002…凸形状部、811〜814…通しボルト
位置、815…取付ボルト位置、903,904…凹形
状部、1201〜1208,1601〜1605…切欠
き部、1501〜1503,1506〜1508…傾斜
面、1504,0505,1509,1510…角部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 義明 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 照本 進 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記固定子が前記ブラケットに嵌合されるための、前記
    固定子と前記ブラケットとの接続面を備えた車両用交流
    発電機において、 前記固定子と前記ブラケットとの対向する接続面のうち
    いずれか一方の接続面に、その接続面の幅よりも狭い幅
    をもつ凸形状部を設け、前記凸形状部で前記固定子と前
    記ブラケットとが接触するようにしたことを特徴とする
    車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接続面
    (以後、端部接続面という)と、前記端部接続面につな
    がる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面
    という)とを備え、 前記固定子は、その端面と段差をつけて形成され、前記
    端部接続面に接する接続面(以後、段差部接続面とい
    う)と、前記段差部接続面につながる外側側面に、前記
    内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続面とい
    う)とを備えた車両用交流発電機において、 前記固定子と前記ブラケットとに形成された前記各接続
    面で、対向するいずれか一方の接続面に、その接続面の
    幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を形成し、前記凸形状部
    で前記固定子と前記ブラケットとが接触するようにした
    ことを特徴とする車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接続面
    (以後、端部接続面という)と、前記端部接続面につな
    がる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面
    という)とを備え、 前記固定子は、その端面と段差をつけて形成され、前記
    端部接続面に接する接続面(以後、段差部接続面とい
    う)と、前記段差部接続面につながる外側側面に、前記
    内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続面とい
    う)とを備えた車両用交流発電機において、 前記端部接続面と前記段差部接続面とからなる接続部
    と、前記内周接続面と前記側面部接続面とからなる接続
    部のうちいずれか一方の接続部の、前記固定子と前記ブ
    ラケットとの対向する接続面のうちいずれか一方の接続
    面に、その接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を形
    成し、前記凸形状部が形成されない他方の接続部の、前
    記固定子と前記ブラケットとの対向する接続面のうちい
    ずれか一方の接続面に、凹形状部を形成し、前記凸形状
    部で前記固定子と前記ブラケットとが接触するようにし
    たことを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接続面
    (以後、端部接続面という)と、前記端部接続面につな
    がる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面
    という)とを備え、 前記固定子は、その端面と段差をつけて形成され、前記
    端部接続面に接する接続面(以後、段差部接続面とい
    う)と、前記段差部接続面につながる外側側面に、前記
    内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続面とい
    う)とを備えた車両用交流発電機において、 前記固定子または前記ブラケットとは別に、凸形状部を
    もつ環状の部材を形成し、前記凸形状部をもつ環状の部
    材を、前記固定子または前記ブラケットのいずれか一方
    の接続面に取付けることにより、前記接続面に凸形状部
    を構成し、前記凸形状部を介して、前記固定子と前記ブ
    ラケットとを接続したことを特徴とする車両用交流発電
    機。
  5. 【請求項5】前記凸形状部を前記回転子の回転中心を中
    心とする円周上に設けたことを特徴とする請求項1,
    2,3,4のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】前記凸形状部を不連続に設けたことを特徴
    とする請求項1,2,3,4のいずれかに記載の車両用
    交流発電機。
  7. 【請求項7】前記凸形状部を前記回転子の回転中心を中
    心とする円周上に、かつ不連続に設けたことを特徴とす
    る請求項1,2,3,4のいずれかに記載の車両用交流
    発電機。
  8. 【請求項8】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接続面
    (以後、端部接続面という)と、前記端部接続面につな
    がる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面
    という)とを備え、 前記固定子は、その端面と段差をつけて形成され、前記
    端部接続面に接する接続面(以後、段差部接続面とい
    う)と、前記段差部接続面につながる外側側面に、前記
    内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続面とい
    う)とを備えた車両用交流発電機において、 前記ブラケットの各接続面の一部または全体を、前記固
    定子の各接続面に対して、傾斜させたことを特徴とする
    車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】車両の機関により回転される回転子と、前
    記回転子を囲うように配置された筒状の固定子と、前記
    固定子の両端面側より、前記固定子を挾み込むように配
    置される前ブラケットと後ブラケットとを備え、 前記ブラケットは、その端面に前記固定子との接続面
    (以後、端部接続面という)と、前記端部接続面につな
    がる内周面に前記固定子との接続面(以後、内周接続面
    という)とを備え、 前記固定子は、その端面と段差をつけて形成され、前記
    端部接続面に接する接続面(以後、段差部接続面とい
    う)と、前記段差部接続面につながる外側側面に、前記
    内周接続面に接する接続面(以後、側面部接続面とい
    う)とを備えた車両用交流発電機において、 前記ブラケットの各接続面の一部または全体と、前記端
    部接続面近傍の外周面とを、前記固定子の各接続面に対
    して傾斜させたことを特徴とする車両用交流発電機。
  10. 【請求項10】前記傾斜させた面に切欠き部を形成した
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の車両用交流
    発電機。
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