JP2001251806A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2001251806A
JP2001251806A JP2000060446A JP2000060446A JP2001251806A JP 2001251806 A JP2001251806 A JP 2001251806A JP 2000060446 A JP2000060446 A JP 2000060446A JP 2000060446 A JP2000060446 A JP 2000060446A JP 2001251806 A JP2001251806 A JP 2001251806A
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brackets
stator core
vehicle
bracket
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Kenichiro Matsubara
謙一郎 松原
Susumu Sasaki
進 佐々木
Sakae Ishida
栄 石田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両への搭載に適した、低振動・低騒音の車両
用交流発電機を提供する。 【解決手段】固定子鉄心3の外周面と前ブラケット5及
び後ブラケット6との内周面とが嵌合する嵌合面に、固
定子鉄心3の外周面と前ブラケット5及び後ブラケット
6の内周面とが乖離する領域を、両ブラケット4,5に
設けられているボルト穴60a,60b近辺に設ける。
これにより、固定子鉄心3等で発生した熱が両ブラケッ
ト4,5に効率良く伝達するため、周囲温度が比較的高
い車両への搭載が可能となる。また、両ブラケット4,
5の変形による固定子鉄心3の変形が回避され、回転子
7との空隙が周方向で均一に保たれるため、車両用交流
発電機1の低振動・低騒音化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の機関によっ
て駆動される車両用交流発電機に係り、電磁振動及び電
磁音の低減技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機としては、固定子鉄心
に固定子コイルが巻装されてなる固定子と、回転軸に磁
極鉄心が嵌合され、併せて磁極鉄心を磁化する界磁コイ
ルが巻装されてなる回転子と、固定子鉄心の両端にそれ
ぞれ嵌合され、締結ボルトによる締結で相互に固定され
るブラケットとを備えてなり、所定の空隙を保って回転
子が固定子内側で回転可能な如くに軸受を介してブラケ
ットに支持された構造が一般的である。
【0003】このような車両用交流発電機において、締
結ボルトの締結に起因するブラケットの変形で固定子鉄
心を変形させず、空隙を周方向で均一に保ち、これによ
り電磁音を低減するための、固定子鉄心とブラケットと
の嵌合手段の一例が特開平8−23660号公報に開示
されている。この中では、前記固定子と前記ブラケット
との対向する接続面のうちいずれか一方の接続面に、そ
の接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を設け、前記
凸形状部で前記固定子と前記ブラケットとが接触するよ
うにした、構成が開示されている。
【0004】また、前記固定子と前記ブラケットとに形
成された各接続面で、対向するいずれか一方の接続面
に、その接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を形成
し、前記凸形状部で前記固定子と前記ブラケットとが接
触するようにした、構成も開示されている。
【0005】さらに、端部接続面と段差部接続面とから
なる接続部と、内周接続面と側面部接続面とからなる接
続部のうちいずれか一方の接続部の、前記固定子と前記
ブラケットとの対向する接続面のうちいずれか一方の接
続面に、その接続面の幅よりも狭い幅をもつ凸形状部を
形成し、前記凸形状部が形成されない他方の接続部の、
前記固定子と前記ブラケットとの対向する接続面のうち
いずれか一方の接続面に、凹形状部を形成し、前記凸形
状部で前記固定子と前記ブラケットとが接触するように
した、構成も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、固定子とブラケットとの対向する接続面の
うちいずれか一方の接続面に、その接続面の幅よりも狭
い幅をもつ凸形状部を設け、凸形状部で固定子とブラケ
ットとが接触するようにしているため、発電に伴い固定
子鉄心等で発生した熱がブラケットに伝達し難い、また
締結ボルトを締結した際に接触部の面圧が上昇しクリー
プの進行が加速する、よって、周囲温度が比較的高い車
両への搭載には適していない。また、凸形状部を設ける
ための新たな加工が必要となるため、コストを低減でき
ない、生産性を向上できない、等の課題を有していた。
【0007】本発明の目的は、車両への搭載に適した、
低振動、かつ低騒音の車両用交流発電機を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における車両用交流発電機の特徴とするとこ
ろは、固定子鉄心の外周面と両ブラケットの内周面とが
嵌合する嵌合面に、外周面と内周面とが乖離する領域
を、ボルト穴近辺に設けることにある。
【0009】具体的には本発明は次に掲げる発電機を提
供する。本発明は、固定子コイルが巻装された固定子鉄
心を有する固定子と、該固定子と所定の空隙を保って回
転可能に対向する回転子と、前記固定子鉄心の両端にそ
れぞれ嵌合する前ブラケット及び後ブラケットと、前記
両ブラケットの外周側に設けられ前記回転子の回転軸方
向に貫通されたボルト穴を介して前記固定子鉄心及び前
記両ブラケットを固定する締結ボルトとを有し、前記回
転子及び前記固定子の相対運動によって電力を発生する
車両用交流発電機において、前記固定子鉄心の外周面と
前記両ブラケットの内周面とが嵌合する嵌合面に、前記
外周面と前記内周面とが乖離する領域を、前記ボルト穴
近辺に設けることを特徴とする車両用交流発電機を提供
する。
【0010】また、本発明は、固定子コイルが巻装され
た固定子鉄心を有する固定子と、該固定子と所定の空隙
を保って回転可能に対向する回転子と、前記固定子鉄心
の両端にそれぞれ嵌合する前ブラケット及び後ブラケッ
トと、前記両ブラケットの外周側に設けられ前記回転子
の回転軸方向に貫通されたボルト穴を介して前記固定子
鉄心及び前記両ブラケットを固定する締結ボルトとを有
し、前記回転子及び前記固定子の相対運動によって電力
を発生する車両用交流発電機において、前記固定子鉄心
の外周面と前記両ブラケットの内周面とが嵌合する嵌合
面の前記ブラケット側に径方向に凹な凹形状部を、前記
ボルト穴近辺に、かつ前記ブラケットの周方向に設ける
ことを特徴とする車両用交流発電機を提供する。
【0011】好ましくは、前記凹形状部を周方向に挟む
両側に前記回転子の回転軸方向に切れ込むスリットを設
ける。
【0012】また、本発明は、固定子コイルが巻装され
た固定子鉄心を有する固定子と、該固定子と所定の空隙
を保って回転可能に対向する回転子と、前記固定子鉄心
の両端にそれぞれ嵌合する前ブラケット及び後ブラケッ
トとを有し、前記回転子及び前記固定子の相対運動によ
って電力を発生する車両用交流発電機において、前記固
定子鉄心及び前記両ブラケットの外周側に前記回転子の
回転軸方向に貫通するボルト穴を設け、前記ボルト穴を
介して前記固定子鉄心及び前記両ブラケットを締結ボル
トで固定することを特徴とする車両用交流発電機を提供
する。
【0013】これにより、固定子鉄心等で発生した熱が
ブラケットに効率良く伝達するため、周囲温度が比較的
高い車両への搭載が可能となる。また。ブラケットの変
形による固定子鉄心の変形が回避され、空隙が周方向で
均一に保たれるため、車両用交流発電機の低振動・低騒
音化を図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
例に係る車両用交流発電機を、図1〜図6を参照して説
明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態例に係
る車両用交流発電機1の側面縦断面図を示す。固定子鉄
心3に固定子コイル4が巻装されてなる固定子2の両端
の外周面には、例えば鋳造、ダイカスト製法等により成
形された前ブラケット5及び後ブラケット6(以下、各
ブラケット5、6と称す)の内周面がそれぞれ嵌合さ
れ、嵌合面を形成している。
【0016】各ブラケット5、6の円筒面には、概相対
する位置に回転軸8方向に貫通のボルト穴60a、60
bがそれぞれ複数個備えられており、締結ボルト61に
よる締結で固定子2、各ブラケット5、6の3者が相互
に固定されている。
【0017】固定子鉄心3の内側には、回転軸8の固定
子鉄心3に概相対する位置に2個の磁極鉄心9a、9b
が例えば圧入、焼嵌め等の嵌合手段によりそれぞれ嵌合
され、併せて磁極鉄心9a、9bを磁化する界磁コイル
10が巻装されてなる回転子7が、固定子鉄心3と所定
の量の空隙13を保って配置されており、両端近傍に配
置された軸受11a、11bを介して各ブラケット5、
6に回転可能にそれぞれ支持されている。
【0018】各ブラケット5、6には、1個ないしは2
個の脚12a、12b、12cが一体で備えられてお
り、取付けボルト62a、62bによる締結で図示しな
い機関に備わる取付け部100a、100bにそれぞれ
固定されている。尚、各ブラケット5、6を例えば鋳
造、ダイカスト製法等により成形すれば、特別な機械加
工を施すことなく任意の位置に所定の寸法の脚12a、
12b、12cを容易に備えることができ、低コスト化
を図れる。
【0019】回転軸8の前ブラケット5から突出する端
には、プーリ30が嵌合、固定されており、図示しない
車両に搭載された機関との間に例えばベルト31が掛け
渡されている。これにより、発電に必要な駆動力が機関
から伝達されるため、車両用交流発電機1は継続的に発
電を行うことができる。
【0020】尚、車両用交流発電機1は、図示しない車
両に備わるバッテリの充電、車両としての機能を維持す
るための各種電気負荷への電力の供給という重要な役割
を担っており、言うまでもなく車両にとって必要不可欠
な装置の一つである。
【0021】回転軸8には、一対のスリップリング14
a、14bが備えられており、その概相対する位置に備
えられた一対のブラシ15a、15bを圧接すること
で、界磁コイル10への通電が可能となっている。
【0022】後ブラケット6の内側に嵌合された後方板
16には、発電により固定子コイル4で発生した交流電
力を直流電力に変換する整流器17、発電電圧の調整の
ために界磁コイル10に流れる電流量を制御する電圧調
整器18等が備えられている。
【0023】磁極鉄心9a、9bの端には、冷却ファン
19a、19bがそれぞれ備えられており、回転子7と
の一体回転により、図示しない外部空気の車両用交流発
電機1内部への流入、各部の通過、外部空間への吐出、
という一連の循環が形成されることになる。これによ
り、比較的低温の外部空気で主要な発熱部である固定子
鉄心3、固定子コイル4、整流器17、電圧調整器18
及び軸受11a、11b等が効果的に冷却され、これら
の機能が維持されるため、車両用交流発電機1は継続的
に発電を行うことができる。
【0024】以下、固定子鉄心3と各ブラケット5、6
との嵌合について、図1の一部拡大図である図2、図3
を用いて説明する。
【0025】固定子鉄心3の両端の外円周側には、図2
に示すとおり、全周にわたって段付部40a、40bが
それぞれ設けられている。段付部40a、40bの回転
軸方向面41a、41bには、各ブラケット5、6の縁
部44a、44bの端面がそれぞれ突き当てられてお
り、これにより固定子鉄心3、各ブラケット5、6の3
者の回転軸8方向の位置決めがなされている。
【0026】また、段付部40a、40bの径方向面4
2a、42bは、各ブラケット5、6の内円周面とそれ
ぞれ接触しており、これにより固定子鉄心3、各ブラケ
ット5、6の3者の径方向の位置決めがなされている。
但し、各ブラケット5、6の内円周面には、図3に示す
とおり、ボルト穴60a、60bが備わる付近或いはそ
の周辺に径方向に凹な凹形状部43a、43bを設けて
いるため、これらの領域では段付部40a、40bの径
方向面42a、42bと各ブラケット5、6の内円周面
とが乖離している。尚、各ブラケット5、6を例えば鋳
造、ダイカスト製法等により成形すれば、特別な機械加
工を施すことなく容易に凹形状部43a、43bを形成
することができ、低コスト化を図れる。
【0027】尚、ボルト穴60a、60bが備わる付近
或いはその周辺に凹形状部43a、43bを設けられな
い場合には、凹形状部43a、43bを設けるべき部分
以外の部分に径方向に凸な図示しない凸形状部を設ける
ことができ、凹形状部43a、43bを設ける場合と同
様の構成を採ることができる。また、段付部40a、4
0bの径方向面42a、42bに径方向に凹な凹形状部
43a、43bを設けることもできる。
【0028】本実施の形態例の車両用交流発電機1を構
成する後ブラケット6の斜視図を、図4に示す。凹形状
部43a、43b、43c、43dの周方向の領域は、
ボルト穴60a、60b、60c、60dを挟んだ角度
θ1で定義される。尚、前ブラケット5についても同様
の定義がなされている。
【0029】角度θ1の範囲は、図示しない締結ボルト
60の個数をnとした場合、周方向にボルト穴60a、
60b、60c、60dを挟んで(360/n/2)°
<θ1<(360/n)°の範囲である。但し、ボルト
穴60a、60b、60c、60dの位置が周方向で不
等間隔の場合には、角度θ1はこの限りではなく、ボル
ト穴60a、60b、60c、60dの位置、各ブラケ
ット5、6の変形量等に応じて適宜最適な値を選択する
ことができる。尚、前ブラケット5と後ブラケット6と
で、各凹形状部43a、43b、43c、43dの角度
θ1が異なっていても構わない。
【0030】以下図1において、凹形状部43a、43
bの径方向の長さは、締結ボルト61を締結しても各ブ
ラケット5、6の内円周面が段付部40a、40bの径
方向面に接触しない値となっており、各ブラケット5、
6の外径が150mm以下の場合には、望ましくは0.
05mm〜1.0mmの範囲であり、各ブラケット5、
6の形状、ボルト穴60a、60bの個数、締結ボルト
61の締結力、冷却性能等に応じて適宜最適な値を選択
することができる。
【0031】また、凹形状部43a、43bの回転軸8
方向の長さは、各ブラケット5、6の剛性を低下させな
い範囲で段付部40a、40bの回転軸8方向の長さよ
りも長くなっている。
【0032】以下、本実施の形態例の車両用交流発電機
1の動作について、図1〜図3を参照して説明する。
【0033】車両用交流発電機1における発電は、界磁
コイル8への通電により所定の極性に磁化された磁極鉄
心9a、9bを、図示しない車両に搭載された機関によ
り回転子7を回転させることで固定子鉄心3の内側で回
転させ、固定子コイル4に誘導起電力を発生させること
で行われる。
【0034】発電時、固定子鉄心3の内円周面と磁極鉄
心9a、9bの外円周面とにより形成された空隙13に
は電磁力が発生しており、固定子鉄心3、磁極鉄心9
a、9b等は電磁力の周波数で強制的に振動させられて
いる。
【0035】この振動がいわゆる電磁振動であり、この
電磁振動に起因して発生する騒音がいわゆる電磁音であ
る。
【0036】固定子鉄心3の外側に締結ボルト61を配
置する構造では、固定子2、各ブラケット5、6の3者
を固定すべく締結ボルト61を締結した際、締結ボルト
61が挿入されるボルト穴60a、60bの付近或いは
その周辺で各ブラケット5、6の特に縁部44a、44
bが径方向内側に変形することがある。
【0037】段付部40a、40bの径方向面42a、
42bと、これと接触する各ブラケット5、6の内円周
面とのはめあいは、径方向の位置決め精度を保つことを
理由に、一般に中間ばめ或いはしまりばめであることが
多いため、各ブラケット5、6の変形に伴い発生する曲
げ力が固定子鉄心3に作用し易くなっている。
【0038】各ブラケット5、6の変形に起因して固定
子鉄心3が径方向内側に変形すると、一部が固定子鉄心
3の内円周面により形成されている空隙13が周方向で
不均一となる。
【0039】発電時に空隙13で発生する電磁力は、空
隙13の周方向での不均一に依存しており、その不均一
が大きくなるに連れて電磁力は増大する傾向にある。
【0040】すなわち、締結ボルト61を締結すること
で、固定子鉄心3は変形し、電磁力が増大する。さらに
は、電磁振動及び電磁音が増大する。
【0041】以上に鑑み、本発明の車両用交流発電機1
では、前述のとおり、各ブラケット5、6の内円周面の
ボルト穴61a、61bが備わる付近或いはその周辺に
径方向に凹な凹形状部43a、43bを設けており、こ
れらの部分で段付部40a、40bの径方向面42a、
42bと各ブラケット5、6の内周面とを乖離させてい
る。このため、たとえ締結ボルト61の締結により各ブ
ラケット5、6が変形したとしても、これに起因する径
方向の曲げ力が固定子鉄心3に大きく作用することはな
い。この結果、ブラケット5、6の変形による固定子鉄
心3の変形が回避され、空隙13は締結ボルト61を締
結する前段階の比較的均一な状態にほぼ保たれるため、
電磁力の大幅な増大は回避される。
【0042】以上のとおり、本発明の車両用交流発電機
1では、発電時に発生する電磁力を小さく抑えているた
め、電磁力により励起される電磁振動、さらには電磁振
動に起因して発生する耳障りな電磁音を小さく抑えるこ
とができ、車両用交流発電機1の静粛性を高めることが
できる。さらに、発生した電磁振動及び電磁音の図示し
ない車両室内への伝播が少なくなるため、車両室内の静
粛性が高まり、図示しない車両の乗り心地が改善され
る。
【0043】加えて、各ブラケット5、6の縁部44
a、44bの端面を比較的面積が大きい段付部40a、
40bの回転軸方向面41a、41bに突き当ててお
り、締結ボルト61を締結した際の接触部の面圧上昇を
抑えているため、また発電に伴い固定子鉄心3、固定子
コイル4等で発生した熱を比較的低温の各ブラケット
5、6に伝達させ易くしているため、周囲温度が比較的
高い図示しない車両に搭載しても問題は生じない。
【0044】尚、本実施の形態例の車両用交流発電機1
では、(1)例えば打抜き、プレス等の成形手段により
所定の形状に成形された帯状の薄板鋼板を概円筒形状に
巻き重ね、それぞれが分離しないように回転軸8方向に
例えば溶接、かしめ、リベット等で固着してなる固定子
鉄心3、また、(2)例えば打抜き、プレス等の成形手
段により所定の形状に成形された概中空円板形状の薄板
鋼板を複数枚積層し、それぞれが分離しないように回転
軸8方向に例えば溶接、かしめ、リベット等で固着して
なる固定子鉄心3、さらに、(3)例えば打抜き、プレ
ス等の成形手段により所定の形状に成形された概扇形状
の薄板鋼板を回転軸8方向に複数枚積層し、それぞれが
分離しないように回転軸8方向に例えば溶接、かしめ、
リベット等で固着してなる分割鉄心を、周方向に概円筒
形状に複数個配置し、それぞれが分離しないように例え
ば溶接、かしめ、リベット、はめ込み等で固着してなる
固定子鉄心3、さらに、(4)例えば打抜き、プレス等
の成形手段により所定の形状に成形された概扇形状の薄
板鋼板を周方向に概中空円盤形状に複数個配置してなる
分割鋼板群を、周方向に所定の角度ずらしながら複数組
積層して概円筒形状に成形し、それぞれが分離しないよ
うに回転軸8方向に例えば溶接、かしめ、リベット等で
固着してなる固定子鉄心3のいずれであっても、電磁振
動及び電磁音の低減に関して上述と同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】但し、特に上記(3)および(4)の固定
子鉄心3は、径方向の曲げ力による局部的な変形を吸収
し易く、その変形を広範囲に及ぼさない、という特徴を
有しているため、たとえ各ブラケット5、6の変形に起
因する径方向の曲げ力が作用したとしても、変形は比較
的小さく抑えられる。また、減衰が大きい、という特徴
も有しているため、たとえ、締結ボルト61の締結に起
因して電磁力が増大したとしても、電磁振動及び電磁音
は比較的小さく抑えられる。
【0046】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図1において、面積が比較的大きい各ブラケット
5、6の縁部44a、44bの端面を段付部40a、4
0bの回転軸方向面41a、41bに突き当て、摩擦に
よる減衰を大きくしているため、たとえ締結ボルト61
の締結に起因して電磁力が増大したとしても、電磁振動
及び電磁音は小さく抑えられる。
【0047】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図1において、磁極鉄心9a、9bの内円周面と界
磁コイル10の外円周面とにより形成された空間に、例
えば紙、布、綿、樹脂、プラスチック等から構成された
弾性部材50を挿入或いは充填して、弾性部材50を介
して磁極鉄心9a、9bと界磁コイル10とを接合して
いる。
【0048】これにより、磁極鉄心9a、9bの剛性及
び減衰が増加し、電磁力に対する振動振幅が小さくなる
ため、空隙13の時間的な変動は小さく抑えられ、電磁
力、さらには電磁振動及び電磁音はさらに小さく抑えら
れる。また、発電に伴い界磁コイル10等で発生した熱
が弾性部材50を介して磁極鉄心9a、9bに効率良く
伝達し、冷却が促進させられるため、発電出力及び発電
効率の向上という別の効果がもたらされる。尚、磁極鉄
心9a、9bの剛性及び減衰を増加できるのであれば、
弾性部材50の材質としては上記に限る必要はない。
【0049】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図1において、取付け部100a、100bに直接
接触する脚(図1の例では前ブラケット5に備わる脚1
2a、12bであり、以下、取付け側脚12a、12b
と称す)の板厚を、もう一方のブラケット(図1の例で
は後ブラケット6)に備わる脚の板厚に比べて厚くして
いる。
【0050】これにより、車両用交流発電機1の全体の
剛性を決定する取付け側脚12a、12bの剛性が効果
的に増加し、電磁力に対する振動振幅が小さくなるた
め、たとえ締結ボルト61の締結に起因して電磁力が増
大したとしても、電磁振動及び電磁音は小さく抑えられ
る。
【0051】また、車両用交流発電機1から取付け側脚
12a、12b、さらに取付け部100a、100bを
介して図示しない車両室内へ伝播する電磁振動が小さく
なるため、車両室内の静粛性が高まり、図示しない車両
の乗り心地が改善される。尚、図1では、取付け側脚は
前ブラケット5に備わる脚であるが、場合によってはそ
れが後ブラケット6に備わる脚であってもよい。
【0052】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図1において、各ブラケット5、6の縁部44a、
44bの板厚を、円筒面の他の部分の板厚に比べて厚く
している。これにより、各ブラケット5、6の剛性が効
果的に増加するため、締結ボルト61の締結による各ブ
ラケット5、6の変形、さらには変形に起因して固定子
鉄心3に作用する径方向の曲げ力は小さく抑えられる。
これにより、電磁力が小さくなるため、電磁振動及び電
磁音は小さく抑えられる。
【0053】また、主に固定子2と各ブラケット5、6
との剛性により決定される車両用交流発電機1の円環剛
性が増加するため、たとえ締結ボルト61の締結に起因
して電磁力が増大したとしても、電磁振動及び電磁音は
小さく抑えられる。また、各ブラケット5、6の放熱面
積が大きくなり、固定子鉄心3、固定子コイル4等の冷
却が促進させられるため、発電出力及び発電効率の向上
という別の効果がもたらされる。
【0054】本実施の形態例の車両用交流発電機1を構
成する固定子鉄心3及び各ブラケット5、6の斜視図
を、図5に示す。
【0055】各ブラケット5、6の凹形状部43a、4
3b、43c、43dが備わる部分、すなわち段付部4
0a、40bの図示しない回転軸方向面41と接触する
部分(以下、回転軸方向接触部45a、45b、45
c、45d、45e、45fと称す)以外の部分、すな
わち段付部40a、40bの図示しない径方向面42と
接触する部分(以下、径方向接触部46a、46b、4
6c、46d、46eと称す)の周方向の領域は角度θ
2で定義される。角度θ2の範囲は、図示しない締結ボ
ルト61の個数をnとした場合、0°<θ2≦(360
/n―θ1)°の範囲で任意に決定することができる。
【0056】すなわち、回転軸方向接触部45a、45
b、45c、45d、45e、45fと径方向接触部4
6a、46b、46c、46d、46eとを周方向で部
分的に乖離させることができ、隣り合う回転軸方向接触
部45a、45b、45c、45d、45e、45fと
径方向接触部46a、46b、46c、46d、46e
との間に、段付部40a、40bの図示しない回転軸方
向面41及び径方向面42のいずれとも接触しない部分
を設けることができる。これにより、固定子鉄心3、固
定子コイル4等で発生した熱の各ブラケット5、6への
伝達を妨げない、また径方向の位置決め精度を低下させ
ない範囲で、固定子鉄心3と各ブラケット5、6とが接
触する部分を小さくできるため、固定子鉄心3の振動が
音の放射面積が比較的大きい各ブラケット5、6に伝播
し難くなり、電磁振動及び電磁音は小さく抑えられる。
【0057】併せて、径方向接触部46a、46b、4
6c、46d、46eの回転軸8方向の長さを回転軸方
向接触部45a、45b、45c、45d、45e、4
5fの回転軸8方向の長さよりも短くして、径方向接触
部46a、46b、46c、46d、46eの端面と段
付部40a、40bの図示しない回転軸方向面41とを
乖離させることができる。これにより、固定子鉄心3か
ら各ブラケット5、6への振動の伝播がさらに少なくな
るため、電磁振動及び電磁音はさらに小さく抑えられ
る。
【0058】特に、図5に示す構成でなる固定子鉄心
3、すなわち、例えば打抜き、プレス等の成形手段によ
り概扇形状に成形されたm個(本実施例では6個)の扇
形状鋼板71を周方向に概中空円盤形状に配置してなる
一組の分割鋼板群70を、周方向に(360/m/2)
°(本実施の形態例では30°)づつずらしながら複数
組積層して概円筒形状に成形し、それぞれが分離しない
ように回転軸8方向に例えば溶接、かしめ、リベット等
で固着してなる固定子鉄心3を、図中の矢印のとおりに
嵌合し組み合わせることで、より大きな電磁振動及び電
磁音の低減効果が得られる。
【0059】これは、上述の固定子鉄心3が、例えば前
述の(1)或いは(2)の構成でなる固定子鉄心3等に
比べて減衰が大きく、減衰が比較的小さい各ブラケット
5、6と接触する部分を上述のとおりに可能な範囲で少
なくすることで、固定子鉄心3に備わる良好な減衰性能
が顕著に現れ、電磁力に対する振動振幅が小さく抑えれ
らることが理由である。
【0060】但し、各ブラケット5、6の外径が150
mm以下の場合には、段付部40a、40bの図示しな
い径方向面42と径方向接触部46a、46b、46
c、46d、46eとの接触面で生じる摩擦減衰が車両
用交流発電機1の円環振動モードの減衰性能に寄与する
ことがあるため、径方向接触部46a、46b、46
c、46d、46eの存在により減衰性能が向上し、電
磁振動及び電磁音が小さく抑えられる場合がある。
【0061】それ故、径方向接触部46a、46b、4
6c、46d、46eの周方向の角度θ2については、
0°<θ2≦(360/n―θ1)°の範囲内で、固定
子鉄心3と各ブラケット5、6との嵌合により決定され
る減衰に、径方向接触部46a、46b、46c、46
d、46eの接触面で生じる摩擦減衰を足し合せた車両
用交流発電機1全体の減衰が比較的高い範囲を選択する
ことが望ましく、例えば締結ボルト61の個数を4とし
た場合には、図6に示すとおり、概ね20°≦θ2≦4
0°の範囲が望ましい。
【0062】なお、図6には、一例として回転軸方向接
触部45の径方向の角度θ1が30°である場合を示し
ているが、車両用交流発電機1全体の減衰の大きさは角
度θ1に依存しないため、角度θ1が30°以外であっ
てもよい。
【0063】このように、車両用交流発電機1全体の減
衰を大きくすることで、電磁力に対する振動振幅が小さ
く抑えれらるため、たとえ、締結ボルト61の締結に起
因して電磁力が増大したとしても、電磁振動及び電磁音
は小さく抑えられる。
【0064】なお、上述の固定子鉄心3の構成におい
て、一組の分割鋼板群70を形成する扇形状鋼板71の
周方向の個数、積層方法等は必ずしも図5に示すとおり
である必要はなく、加工、組立て等の製造上の制約に応
じて任意に決定することができる。
【0065】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図1において、凹形状部43a、43bに、図示し
ない例えばゴム、シリコン樹脂、グリース等の弾性部材
を挿入或いは充填して、弾性部材を介して固定子鉄心3
と各ブラケット5、6とを接合してもよい。これによ
り、固定子鉄心3及び各ブラケット5、6の減衰が増加
し、電磁力に対する振動振幅が小さくなるため、たとえ
締結ボルト61の締結に起因して電磁力が増大したとし
ても、電磁振動及び電磁音は小さく抑えられる。
【0066】また、発電に伴い固定子鉄心3、固定子コ
イル4等で発生した熱が弾性部材を介して各ブラケット
5、6に効率良く伝達し、冷却が促進させられるため、
発電出力及び発電効率の向上という別の効果がもたらさ
れる。尚、固定子鉄心3及び各ブラケット5、6の減衰
を増加できるのであれば、弾性部材の材質としては上記
に限る必要はない。
【0067】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、固定子コイル4の一部或いは全体を、図示しない例
えばシリコン樹脂等の比較的熱伝導性の良い良熱伝導樹
脂で覆い、さらに良熱伝導樹脂の一部を各ブラケット
5、6の内円周面に密着させてもよい。これにより、固
定子鉄心3及び各ブラケット5、6の剛性及び減衰が効
果的に増加するため、たとえ締結ボルト61の締結に起
因して電磁力が増加したとしても、電磁振動及び電磁音
は小さく抑えられる。
【0068】また、発電に伴い固定子鉄心3、固定子コ
イル4等で発生した熱が弾性部材を介して各ブラケット
5、6に効率良く伝達し、冷却が促進させられるため、
発電出力及び発電効率の向上という別の効果がもたらさ
れる。尚、固定子鉄心3及び各ブラケット5、6の減衰
を増加できるのであれば、良熱伝導樹脂の材質としては
上記に限る必要はない。
【0069】本実施の形態例の車両用交流発電機1を構
成する各ブラケット5、6の斜視図を図7、図8に示
す。本実施例の車両用交流発電機1では、図7、図8に
示すとおり、各ボルト穴60a、60b、60cを周方
向に挟む両側に、回転軸方向に切れ込むスリット44
a、44b、44c、44dをそれぞれ設け、各ブラケ
ット5、6の内円周面のスリットで挟まれた部分に径方
向に凹な凹形状部をそれぞれ設けることができる。
【0070】すなわち、凹形状部の周方向の角度θ1が
一対のスリットで挟まれた部分であってもよい。これに
より、図示しな締結ボルト61の締結による各ブラケッ
ト5、6の縁部の径方向内側への変形が、スリットで挟
まれた部分でのみ生じるため、ブラケットの変形が広範
囲に及ばず、固定子鉄心の変形、さらには空隙の不均一
が小さくなり、電磁振動及び電磁音は小さく抑えられ
る。
【0071】次に、本発明の第2の実施の形態例に係る
車両用交流発電機を、図9、図10を参照して説明す
る。
【0072】図9は、本発明の第2の実施の形態例に係
る車両用交流発電機1の側面縦断面図を示す。尚、図1
と同一部分については、同一符号を付して説明を省略す
る。本実施の形態例の車両用交流発電機1が、図1に示
す車両用交流発電機1に対して異なる点は、固定子鉄心
3の各ブラケット5、6のボルト穴60a、60bに概
相対する位置に、一体に突起部72が設けられ、これに
回転軸8方向に貫通のボルト穴63が備えられ、これに
締結ボルト61が挿入されていることと、各ブラケット
5、6の内円周面に凹形状部43が設けられていないこ
とである。
【0073】本実施の形態例の車両用交流発電機1にお
ける固定子鉄心3と各ブラケット5、6との嵌合方法
を、図10に示す。
【0074】本実施の形態例の車両用交流発電機1で
は、図9において、固定子鉄心3の最外周面よりも内側
に締結ボルト61が挿入されており、これにより各ブラ
ケット5、6の変形が回転軸方向面41a、41bで抑
制されるため、固定子2、各ブラケット5、6の3者を
固定すべく締結ボルト61を締結しても、各ブラケット
5、6の縁部44a、44bが径方向内側に変形するこ
とはない。この結果、空隙13は締結ボルト61を締結
する前段階の比較的均一な状態に保たれるため、電磁力
の増大が回避され、車両用交流発電機1の静粛性が向上
する。
【0075】また、ボルト穴63が備わる付近で回転軸
方向面41a、41bの面積を比較的大きくしており、
これらに比較的面積が大きい各ブラケット5、6の縁部
44a、44bの端面を突き当てているため、発電に伴
い固定子鉄心3、固定子コイル4等で発生した熱が各ブ
ラケット5、6に効率良く伝達する。この結果、冷却が
促進させられるため、発電出力及び発電効率の向上とい
う別の効果がもたらされる。
【0076】尚、固定子鉄心3を成形する段階で、例え
ば打抜き、プレス等の成形手段により予め図示しない穴
を備えておけば、特別な機械加工を施すことなく容易に
ボルト穴63を形成することができ、低コスト化を図れ
る。
【0077】以上、本発明に係る車両用交流発電機の第
1及び第2の実施の形態例を示したが、要求される静粛
性能及び信頼性、製造に係るコスト等の諸事情に応じ
て、上記実施の形態例で述べた構成を適切に組み合わせ
ることが可能である。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、固定子鉄心等で発生し
た熱がブラケットに効率良く伝達するため、周囲温度が
比較的高い車両への搭載が可能となる。また。ブラケッ
トの変形による固定子鉄心の変形が回避され、空隙が周
方向で均一に保たれるため、車両用交流発電機の低振動
・低騒音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例に係る車両用交流
発電機の側面縦断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図1のボルト穴60a、60b近辺の一部拡大
図である。
【図4】図1の後ブラケットの一成形例を表す斜視図で
ある。
【図5】図1の固定子鉄心と前ブラケットと後ブラケッ
トとの一成形例を示す斜視図である。
【図6】径方向接触部の周方向の領域θ2に対する減衰
の変化を示す図である。
【図7】前ブラケットの一成形例を示す斜視図である。
【図8】後ブラケットの一成形例を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態例に係る車両用交流
発電機の側面縦断面図である。
【図10】図9の固定子鉄心と前ブラケットおよび後ブ
ラケットとの嵌合方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…車両用交流発電機、2…固定子、3…固定子鉄心、
4…固定子コイル、5…前ブラケット、6…後ブラケッ
ト、7…回転子、13…空隙、40a、40b…段付
部、41a、41b…回転軸方向面、42a、42b…
径方向面、43a、43b…凹形状部、44a、44b
…縁部、45…スリット、61…締結ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 栄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 5H605 AA04 AA05 BB04 BB11 CC01 CC02 CC03 CC10 DD03 DD05 DD21 EA15 EA16 EB10 GG04 GG06 GG16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子コイルが巻装された固定子鉄心を有
    する固定子と、該固定子と所定の空隙を保って回転可能
    に対向する回転子と、前記固定子鉄心の両端にそれぞれ
    嵌合する前ブラケット及び後ブラケットと、前記両ブラ
    ケットの外周側に設けられ前記回転子の回転軸方向に貫
    通されたボルト穴を介して前記固定子鉄心及び前記両ブ
    ラケットを固定する締結ボルトとを有し、前記回転子及
    び前記固定子の相対運動によって電力を発生する車両用
    交流発電機において、前記固定子鉄心の外周面と前記両
    ブラケットの内周面とが嵌合する嵌合面に、前記外周面
    と前記内周面とが乖離する領域を、前記ボルト穴近辺に
    設けることを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】固定子コイルが巻装された固定子鉄心を有
    する固定子と、該固定子と所定の空隙を保って回転可能
    に対向する回転子と、前記固定子鉄心の両端にそれぞれ
    嵌合する前ブラケット及び後ブラケットと、前記両ブラ
    ケットの外周側に設けられ前記回転子の回転軸方向に貫
    通されたボルト穴を介して前記固定子鉄心及び前記両ブ
    ラケットを固定する締結ボルトとを有し、前記回転子及
    び前記固定子の相対運動によって電力を発生する車両用
    交流発電機において、前記固定子鉄心の外周面と前記両
    ブラケットの内周面とが嵌合する嵌合面の前記ブラケッ
    ト側に径方向に凹な凹形状部を、前記ボルト穴近辺に、
    かつ前記ブラケットの周方向に設けることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記凹形状部を周方向
    に挟む両側に前記回転子の回転軸方向に切れ込むスリッ
    トを設けることを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】固定子コイルが巻装された固定子鉄心を有
    する固定子と、該固定子と所定の空隙を保って回転可能
    に対向する回転子と、前記固定子鉄心の両端にそれぞれ
    嵌合する前ブラケット及び後ブラケットとを有し、前記
    回転子及び前記固定子の相対運動によって電力を発生す
    る車両用交流発電機において、前記固定子鉄心及び前記
    両ブラケットの外周側に前記回転子の回転軸方向に貫通
    するボルト穴を設け、前記ボルト穴を介して前記固定子
    鉄心及び前記両ブラケットを締結ボルトで固定すること
    を特徴とする車両用交流発電機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030092261A (ko) * 2002-05-29 2003-12-06 발레오만도전장시스템스코리아 주식회사 히트싱크 플레이트를 가지는 차량용 교류발전기의 조립구조
CN104426258A (zh) * 2013-09-05 2015-03-18 阿斯莫株式会社 电动机
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JP2022547625A (ja) * 2019-10-25 2022-11-14 佛山市威▲霊▼洗▲滌▼▲電▼机制造有限公司 モータ及びその組立構造

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