JPH08234203A - 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置 - Google Patents

二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置

Info

Publication number
JPH08234203A
JPH08234203A JP7094396A JP9439695A JPH08234203A JP H08234203 A JPH08234203 A JP H08234203A JP 7094396 A JP7094396 A JP 7094396A JP 9439695 A JP9439695 A JP 9439695A JP H08234203 A JPH08234203 A JP H08234203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
prism sheet
prism
scattering
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7094396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3920364B2 (ja
Inventor
Hiromi Sasako
浩美 篠子
Takayuki Arai
孝之 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP09439695A priority Critical patent/JP3920364B2/ja
Priority to US08/576,921 priority patent/US5833344A/en
Publication of JPH08234203A publication Critical patent/JPH08234203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3920364B2 publication Critical patent/JP3920364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/005Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
    • G02B6/0053Prismatic sheet or layer; Brightness enhancement element, sheet or layer
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/0035Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided on the surface of the light guide or in the bulk of it
    • G02B6/0045Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided on the surface of the light guide or in the bulk of it by shaping at least a portion of the light guide
    • G02B6/0046Tapered light guide, e.g. wedge-shaped light guide

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優先的な観察方向を二つ持つディスプレイに
用いて有利な二光束化方法並びに面光源装置の提供。 【構成】 背面を銀箔で覆った蛍光ランプLからの光
は、光入射面2から楔形状の指向出射性光散乱導光体1
の内部に入り、肉薄側の端面7に向けて導光される過程
で散乱、反射等の作用を受け、光取出面5から徐々に出
射される。この光束は主副兼用プリズムシート40の内
側面から一次光束として供給される。主副兼用プリズム
シート40の内側面には、プリズム頂角90°を与える
V字状溝41が内向きランプLに対して直交方向に形成
されている。また、外側面にはプリズム頂角64°を与
えるV字状溝42がランプLに対して平行方向に形成さ
れている。主副兼用プリズムシート40からの優先伝播
方向は、矢印50及び矢印60で示されている。角度β
(面aに立てた法線fに対してなす角度)がほぼ60°
となり、面aに対する射影51,52はランプLの延在
方向とほぼ平行となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、プリズム作用を有す
る板状素子を利用して空間的に二つの優先的な伝播方向
を持った光束(以下、単に「二光束」とも言う。)を生
成する方法、並びに、該方法を利用した二光束生成機能
を有する二光束生成型面光源装置に関する。
【0002】本願発明の方法並びに装置は、特に、液晶
ディスプレイのバックライト光源に適用して有利なもの
であり、更に詳しく言えば、二方向から優先的に観察さ
れる型の液晶ディスプレイ(例えば、二名対戦式のゲー
ム機器のディスプレイ、顧客等に対する情報のプレゼン
テーションに用いられるパーソナルコンピュータ等のデ
ィスプレイ、運転席と助手席から観察されるカーナビゲ
ーションのディスプレイなど)に適用して有利なもので
ある。
【0003】
【従来の技術】従来より、一方の面から供給された光束
(以下、「一次光束」とも言う。)の主たる伝播方向
(以下、「優先伝播方向」とも言う。)を修正して二次
光束として他方の面より出射させる光学素子が知られて
おり、一般にプリズムシートの名称で呼ばれている(以
下、適宜この呼称を使用する)。
【0004】プリズムシートは、V字状の繰り返し凹凸
列を形成した面(以下、単に「プリズム面」とも言
う。)を備えた光学材料からなる板状部材で構成されて
いる。この素子は、プリズム面の大きさに相当する断面
積を有する光束の優先伝播方向を修正する機能を有して
いるので、例えば、液晶ディスプレイのバックライト光
源に使用される面光源装置のバックライト照明光の優先
伝播方向を調整する為に使用されている。
【0005】図1は、このようなプリズムシートに代表
的な使用態様を表わした見取図である。これを簡単に説
明すると、符号1は楔形断面形状を有する光散乱導光体
であり、例えばポリメチルメタクリレート(PMMA)
からなるマトリックス中に異屈折率物質を一様に混入分
散させたものからなる。光散乱導光体1の肉厚側の端面
は光入射面2とされており、その近傍には光源素子(蛍
光ランプ)Lが配置されている。
【0006】光散乱導光体1の一方の面(裏面6)に沿
って正反射性の銀箔シートあるいは拡散反射性の白色シ
ートからなる反射体3が配置されている。また、光散乱
導光体1の他方の面5は、光束を光源Lから供給された
光を取り出す光取出面5とされている。符号4で示され
たプリズムシートは、この光取出面5の外側に配置され
る。プリズムシート4は、一方の面をV字状のプリズム
面4a,4bとし、他方の面を平坦面4eとしている。
なお、プリズムシート4の更に外側に公知の液晶表示デ
バイス(「液晶表示パネル」とも言う。)を配置すれ
ば、液晶ディスプレイが構成される。
【0007】このような面光源装置は、光散乱導光体1
の厚さが光入射面2側から遠ざかるにつれて薄くなって
いる為に、光散乱導光体1内で起こる斜面繰り返し反射
効果によって、光の利用効率と輝度の均一性に関して優
れた特性を有している。なお、このような光散乱導光体
の形状に基づく効果の詳細については、特願平5−34
9478号に添付された明細書並びに図面に記されてい
る。
【0008】光源素子Lから光散乱導光体1内に送り込
まれた光は、光散乱導光体1内で散乱作用や反射作用を
受けながら肉薄側の端面7に向けて導光される過程で、
徐々に光取出面5から出射される。後述するように、光
散乱導光体1内に混入分散させる異屈折率粒子の粒径
(後述するように、一般には、屈折率不均一構造に関す
る相関距離)が余り小さくないという条件の下では、光
取出面5から出射される光は明瞭な優先伝播方向を持
つ。換言すれば、平行光束化された光束が光取出面5か
ら取り出される。以後、このような性質を「指向出射
性」と言う。
【0009】この優先伝播方向(平行光束の主軸方向)
は、通常、光入射面2側から見て光取出面25°から3
0°前後立ち上がった方向にある(理由は後述)。これ
を前提に、従来の使用法におけるプリズムシート4の優
先伝播方向修正機能について図2及び図3を参照して説
明する。先ず図2は、図1に示した配置において、ラン
プLと直交する方向に沿った断面内における光の挙動を
説明する図である。ここで、「ランプLと直交する方
向」とは、「ランプLの延在方向と垂直な方向」、即
ち、「光入射面2の延在方向と垂直な方向」のことであ
り、以下、これを単に「ランプ直交方向」と言う。同様
に、「ランプLの延在方向と平行な方向」、即ち、「光
入射面2の延在方向と平行な方向」のことを単に「ラン
プ平行方向」などと言う。
【0010】図2に示されているように、プリズムシー
ト4は、光散乱導光体1の光取出面5側に臨んでそのプ
リズム面を内側に向けて配置されている。プリズム面に
形成されたプリズムの頂角はφ3 =60°前後とする。
後述するように、頂角φ3 が60°を10°以上上回る
と別の作用が生じる。
【0011】上記したことから、光入射方向を矢印L’
の方向として、光入射面5から出射される光束の優先伝
播方向は、光取出面5に立てた法線に対してφ2 =60
°前後である。光散乱導光体1を屈折率1.492(P
MMAマトリックス使用)を考慮すれば、φ2 =60°
前後を与える光取出面5への入射角は、φ1 =35°前
後となる。このような優先伝播方向に対応した光線を代
表光線と言い、ここでは符号B1 で示されている。
【0012】光取出面5から出射した代表光線B1 は、
空気層AR(屈折率n0 =1.0とみなすことが出来
る。)を直進した後、プリズムシート4のプリズム面4
aに垂直に近い角度で入射する(φ3 =60°前後)。
なお、この光線が反対側のプリズム面4bに入射する割
合は相対的に小さい。
【0013】次いで、プリズムシート4内を代表光線B
1 は反対側のプリズム面4bまでほぼ直進して正反射さ
れ、プリズムシート4の平坦面4eに対して垂直方向に
近い角度で入射し、プリズムシート4から出射される。
このような過程を通して、光取出面5から出射された光
束の優先伝播方向が光取出面5に対してほぼ垂直な方向
に修正される。
【0014】但し、修正後の優先伝播方向の方向は光取
出面5に対して垂直方向とは限らず、プリズムシート4
の頂角φ3 の選択、プリズムシート4の材料(屈折率)
の選択、光散乱導光体1の材料(屈折率)の選択等を通
して相当程度の角度範囲で調整可能である。
【0015】次に図3は、図1あるいは図2に示した配
置におけるプリズムシート4を裏返し、そのプリズム面
を外側に向けて配置した場合の光の挙動を説明する断面
図である。但し、プリズム面に形成されたプリズムの頂
角は、φ4 =70°前後とする。図3のように、プリズ
ム面を外側に向けた配置では、頂角を特に60°前後と
する必要はない。
【0016】光入射方向を矢印L’の方向とすれば、図
2の場合と同様に、優先伝播方向に対応する代表光線B
2 は、φ1 =35°前後の角度を以て光取出面5に入射
し、その大部分が空気層AR(屈折率n0 =1.0)へ
出射される。この時の出射角φ2 は60°前後となる。
【0017】代表光線B2 は、空気層ARを直進した
後、プリズムシート4の平坦面4eに斜めに入射し、図
示されたような屈折経路を辿り、光取出面5に対して垂
直方向に近い角度でプリズムシート4の面4cから出射
される(面4dから出射される割合は相対的に小さ
い。)。
【0018】プリズムシート4の平坦面4e入射以後の
光の経路は、プリズムシート4の屈折率n2 やプリズム
頂角φ4 によって変化するから、これらパラメータを選
択することを通して、優先伝播方向を調整することが出
来る。図6〜図9は、このような従来のプリズムシート
の使用法における優先伝播方向修正作用を実証する実測
例を表わしたグラフである。これらグラフにおける実測
条件の概略は、後述する実施例における諸測定にも適用
される条件として、図4及び図5に示されている。
【0019】先ず、図4を参照すると、図1に示したと
同様の配置が示されている。楔形断面形状を有する光散
乱導光体1は、ポリメチルメタクリレート(PMMA;
屈折率1.492)からなるマトリックス中に異屈折率
物質としてシリコーン系樹脂材料(粒径2.0μm屈折
率1.4345)を0.08wt%の割合で一様に混入
分散させたものからなり、そのサイズは図示された通り
である。
【0020】光散乱導光体1の肉薄側の末端部7に対し
て肉厚側の端面は光入射面2とされており、そこから
1.0mm離して長管状の蛍光ランプL(直径3mm)
を配置した。蛍光ランプLの背後には銀箔からなる反射
シートRを配置して、光の散逸を防止した。光散乱導光
体1の裏面6に沿って配置する反射体3は銀箔シートと
した。
【0021】上記した異屈折率粒子の粒径では、光散乱
導光体1は指向出射性を持ち、光入射面5からは符号5
eで示したような優先伝播方向を持った光束(平行光束
化された光束)が出射される。測定は、光取出面5の外
側に1枚目のプリズムシートPS1のみ、または1枚目
と2枚目のプリズムシートPS1,PS2を薄い空気層
ARを挟んで重ねる形で配置して行なった。図6、図7
の結果を得た測定では、1枚のみ配置とした。以後各々
の測定例では、個別に言及する。
【0022】符号Mは輝度計(ミノルタ製LS110;
測定視野角1/3°、クローズアップレンズ装着)を表
わしている。輝度計Mは、プリズムシートPS1または
PS2の外側面aの中央点Pを距離203mmの距離か
ら常に見る条件で、中央点Pを中心に視線bの方向を変
化させて行なった。蛍光ランプLに直交する断面内での
視線bの角度をφ(図2、図3におけるφ2 を一般化し
た表記)で表わすることにする。
【0023】図5は、この角度φの定義を含めて、輝度
計Mの点Pの視線bの角度のとり方を3次元的に説明す
る図である。同図に示されているように、中央点Pを見
る視線bが乗っており、且つ、ランプLに平行な平面c
を考える。この平面cが面aに立てた垂線dに対してな
す角度が上記φである。そして、平面c上で中央点Pを
通りランプ平行方向と直交する直線eを考え、この直線
eと視線bのなす角度をθとする。中央点Pに立てた法
線fに対して視線がなす角度をβとする。また、視線b
の面a上の射影hがランプ直交方向に対してなす角度を
ζとする。角度β及びζは、後述する実施例中で引用さ
れる。
【0024】次に、プリズムシートPS1あるいはPS
2の配置姿勢の呼称を次のように定義する。 (1)図1あるいは図2のように、V字溝を形成したプ
リズム面を光散乱導光体側に向けた時、「溝内向き」と
言う。これに対して、図3のように、V字溝を形成した
プリズム面を光散乱導光体と反対側に向けた時、「溝外
向き」と言う。
【0025】(2)図1〜図3のように、プリズム面が
形成されたV字溝の延在方向が蛍光ランプL(光入射面
2)と平行方向となるようにプリズムシートを配置した
時、「ランプに対して平行」と言う。
【0026】これに対して、プリズム面を形成するV字
溝の延在方向が蛍光ランプL(光入射面2)と直交方向
となるようにプリズムシートを配置した時、「ランプに
対して直交」と言う。
【0027】更に、プリズムシートPS1,PS2の頂
角は、適宜記号ψ(図2、図3におけるφ3 ,φ4 を一
般化した表記)で表わすものとする。以下、実測データ
に関する記述は箇条書き形式で行なう。
【0028】[図6のグラフ] (1)プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置 (2)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt(nt=cd/m2
以下同じ)単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、φ=
0°前後の方向、即ち面光源装置の正面方向から高い輝
度が計測されている。但し、φ=65°前後の方向にも
光散乱導光体の指向出射性がそのまま反映されたとみら
れる緩いピークが認められる。
【0029】[図7のグラフ] (1)プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置(図6と同じ) (2)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、θ=
0°前後の方向、即ち面光源装置の正面方向にピークが
計測されている。グラフの形は、θ=0°をピークとし
た整った対称形である。
【0030】図6、図7の両グラフから、「プリズム頂
角ψ=64°;溝内向きランプ平行配置」の条件では、
ランプ直交面内で優先伝播方向の修正機能が明瞭に発揮
されることが判る。この事実は図2の関連説明と整合し
ている。しかし、ランプ直交面内、平行面内いずれに関
しても、優先伝播方向が二つに明瞭に分かれる現象(二
光束化現象)は認められない。
【0031】[図8のグラフ] (1)プリズム頂角ψ=70°;溝外向きランプ平行配
置 (2)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、φ=
17°前後の方向、即ち面光源装置の正面よりやや前方
向から高い輝度が観測されている。
【0032】[図9のグラフ] (1)プリズム頂角ψ=70°;溝外向きランプ平行配
置(図8と同じ) (2)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (4)説明;本グラフから直ちに読み取れるように、θ
=±30°前後の方向に緩い輝度ピークを持つ光束が得
られている。そして、θ=0°前後の方向ではやや輝度
が低下(ピーク値4000ntに対して2800nt程
度)している。
【0033】図8、図9の両グラフから、「プリズム頂
角ψ=70°;溝外向きランプ平行配置」の条件で、ラ
ンプ直交面内で優先伝播方向の修正機能が明瞭に発揮さ
れることが判る。この事実は図3の関連説明と整合して
いる。しかし、ランプ直交面内では、二光束化現象は殆
ど認められない。ランプ平行面内では、一応優先伝播方
向が二つに分かれているが、θ=0°前後の方向におけ
る輝度の低下が小さく、二光束化の傾向がかろうじて現
出される程度の状態である。
【0034】以上いくつかの実測例からも判るように、
プリズムシートは優先伝播方向修正機能を有する素子と
して広く知られていあた。そして、これまでも面光源装
置からの出射光を単一の方向(単一の優先伝播方向にま
とめる目的で液晶ディスプレイのバックライト光源部な
どに使用されてきた。
【0035】ところが、面光源装置を用いた機器、特に
バックライト光源を使用する液晶ディスプレイの応用範
囲が拡大した昨今、単に出射光を単一の優先伝播方向に
まとめるだけでは不都合な事態が生じる場合が出てき
た。
【0036】即ち、(1)二名対戦式のゲーム機器のデ
ィスプレイ、(2)顧客等に対する情報のプレゼンテー
ションに用いられるディスプレイ、(3)運転席と助手
席から観察されるカーナビゲーションのディスプレイな
どにおいては、優先的な観察方向が明らかに二つに分か
れて存在している。従って、この種のディスプレイにお
いては、一つの方向に光束をまとめたバックライト光源
ではニーズに十分に応えることが出来ない。換言すれ
ば、実質的に表示に寄与する光利用効率乃至電力効率を
高めることが出来ない。
【0037】このようなニーズには、二つの優先伝播方
向を有する広がりを持った光束を生成出来れば良いこと
は明らかであるが、単一または複数枚のプリズムシート
を一定の条件の下で使用することによって、このような
ニーズを満たし得ることは全く知られていなかった。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願発明の目的
は、プリズムシートを所定の条件の下で利用することに
より、二つの優先的な伝播方向を持った光束(即ち、二
光束)を生成する方法、並びに、該方法を利用して二光
束化された照明光束を生成する面光源装置を提供するこ
とにある。また本願発明は、それらのことを通して、二
方向から優先的に観察される型の液晶ディスプレイのバ
ックライト光源に好適に適用し得る技術手段を提供しよ
うとするものである。
【0039】
【課題を解決するための手段】本願発明は、V字状の溝
の列によって形成されたプリズム面を有するプリズムシ
ートのプリズム面側から一次光束を供給し、前記一方の
側と反対側の面から優先伝播方向を二つ有する光束を取
り出すことで二光束化を達成したものである。
【0040】プリズムシートのプリズム頂角の値は、通
常、70°〜110°の範囲とされる。より好ましい結
果を与える範囲は、80°〜100°である。
【0041】一次光束の供給源としては、指向出射性を
有する光散乱導光体を用いた面光源装置が好適に使用さ
れる。また、その際に光散乱導光体の光取出面とプリズ
ムシートの間に、図1〜図3に示した態様で別のプリズ
ムシートを配置して、優先伝播方向を修正された光束と
して1次光束を供給することにより、二光束の二つの優
先伝播方向を調整することが出来る。その際には、外側
に配置されるプリズムシートのプリズム頂角の範囲とし
て、60°〜70°の範囲を加えることが出来る。二光
束化の為に配置されるプリズムシートを「主プリズムシ
ート」呼び、優先伝播方向修正の為に配置されるプリズ
ムシートを「副プリズムシート」と呼ぶ。
【0042】本願発明の別の一つの態様では、二光束の
二つの優先伝播方向の調整が、プリズムシートによる二
光束の生成後に行なわれる。その場合には、副プリズム
シートが主プリズムシートの外側に配置される。
【0043】本願発明は、上記方法と併せて二光束を生
成する面光源装置を提供する。その基本構成要素は、
「指向出射性を有する板状の光散乱導光体」と、「該光
散乱導光体の少なくとも一つの側端面に面して配置され
た光供給手段」と、「前記光散乱導光体の光取出面に沿
って配置されたプリズムシート」である。
【0044】プリズムシートは、通常、V字状の溝の列
によって形成された頂角が70°〜110°の範囲にあ
るプリズム面を有している。より好ましい結果を与える
プリズム頂角の範囲は、80°〜100°である。プリ
ズムシートは、プリズム面が前記光散乱導光体側に向か
うように配置される。
【0045】本願発明の面光源装置の別の態様では、前
記プリズムシートと前記光散乱導光体の間に前記光散乱
導光体の光取出面から出射された光束の優先伝播方向を
修正する為のプリズムシートが更に配置される。これに
よって、面光源装置から出射される光束の二つの優先伝
播方向が調整される。その際には、外側に配置されるプ
リズムシートのプリズム頂角の範囲として、60°〜7
0°の範囲を加えることが出来る。面光源装置から出射
される光束の二つの優先伝播方向を調整する為のプリズ
ムシートは、前記の二光束生成用のプリズムシートの外
側に配置しても良い。更にもう一つの変形例では、二光
束生成の為に形成された頂角70°〜110°のプリズ
ム面の反対側に、該プリズムシートから出射される二光
束の優先伝播方向を修正する為のプリズム面が形成され
ているプリズムシートが使用される。これは、前記二光
束生成用のプリズムシートと、該プリズムシートの外側
に配置される優先伝播方向修正用のプリズムシートを一
体化したものに相当している。
【0046】
【作用】本願発明は、V字状の溝の列によって形成され
たプリズム面を有するプリズムシートに所定の頂角条件
を課し、その条件を課したプリズム面側から一次光束を
供給すれば、二光束化が達成されるという新規な原理に
基礎をおいている。プリズムシートの頂角条件は、通
常、70°〜110°であり、より好ましいのは、80
°〜100°である。但し、後述する優先伝播方向修正
用のプリズムシートを介して一次光束を供給する場合に
は、60°〜70°の範囲も許容される。
【0047】一次光束は、実用上の観点から、ある程度
の大きさの断面積を有し、且つ断面積内の光強度プロフ
ァイルが平坦な一次光束が使用されることが望ましい。
このような要求に応えるものとして、光散乱導光体を利
用した面光源装置がある。そこで、本願発明で一次光源
として使用される面光源装置で使用される光散乱導光体
の散乱特性、特に指向出射性(平行光束化機能)につい
て、Debyeの理論を引用して説明しておく。
【0048】強度I0 の光が媒体(光散乱導光体)中を
y(cm)透過し、その間の散乱により強度がIに減衰した
場合に、有効散乱照射パラメータEを次式(1)または
(2)で定義する。
【0049】
【数1】 上式(1),(2)は各々いわゆる積分形及び微分形の
表現であって、物理的な意味は等価である。なお、この
Eは濁度と呼ばれることもある。一方、媒体内に分布し
た不均一構造によって光散乱が起こる場合の散乱光強度
は、縦偏光の入射光に対して出射光の大半が縦偏光であ
る通常の場合(VV 散乱)には、次式(3)で表され
る。
【0050】
【数2】 自然光を入射させた場合の散乱光強度としては、Hh 散
乱を考慮して、式(3)の右辺に(1+cos2Φ)/2を
乗じた次式を考えれば良いことが知られている。
【0051】
【数3】 ここで、λ0 は入射光の波長、ν=(2πn)/λ0 、
s=2sin (Φ/2)、nは媒体の屈折率、θは散乱
角、<η2 >は媒体中の誘電率ゆらぎ2乗平均(以下、
<η2 >=τとして、τを適宜使用する。)であり、γ
(r)は相関関数と呼ばれるものであり、次式(6)で
表わされる。
【0052】そして、Debyeによると、媒体の屈折
率不均一構造が界面を持ってA相とB相に分かれて分散
している場合には、誘電率のゆらぎに関して相関関数γ
(r)、相関距離a、誘電率ゆらぎ2乗平均τ等が次の
関係式(7),(8)で表される。
【0053】
【数4】 不均一構造が半径Rの球状界面で構成されているとみな
せば、相関距離aは次式で表される。
【0054】
【数5】 相関関数γ(r)についての式(6)を用い、式(5)
に基づいて自然光を媒体に入射させた時の有効散乱照射
パラメータEを計算すると結果は次のようになる。
【0055】
【数6】 以上述べた関係から、相関距離a及び誘電率ゆらぎ2乗
平均τを変化させることにより、散乱光強度、散乱光強
度の角度依存性及び有効散乱照射パラメータEを制御す
ることが可能であることが判る。図10には、横軸に相
関距離a、縦軸に誘電率ゆらぎ2乗平均τをとって有効
散乱照射パラメータEを一定にする条件を表わす曲線
が、E=50[cm-1]及びE=100[cm-1]の場合に
ついて描かれている。
【0056】一般に、Eが大きな光散乱導光体は散乱能
が大きく、Eが小さな光散乱導光体は散乱能が小さい傾
向を有する。E=0[cm-1]は全く散乱の無い透明な状
態を表わしている。従って、輝光部面積の大きな面光源
装置にはEの小さな光散乱導光体が適し、逆に、輝光部
面積の小さな面光源装置にはEの大きな光散乱導光体が
適しているという一般原則が成り立つ。この原則を考慮
して、通常サイズのバックライト光源の用途に好ましい
有効散乱照射パラメータEの値の一応の目安として、E
=0.45〜100[cm-1]の範囲が考えられる。
【0057】一方、相関距離aは、光散乱導光体内部に
おける個々の散乱現象における散乱光の方向特性に深く
関わっている量である。即ち、上記(3)式乃至(5)
式の形から推察されるように、光散乱導光体内部におけ
る光散乱は一般に前方散乱性を帯びているが、前方散乱
性の強さが相関距離aによって変化する。
【0058】図11は、これをaの2つの値について例
示したグラフである。図において、横軸は散乱角度Φ
(入射光線の進行方向をΦ=0°とする。)を表わし、
縦軸は自然光を仮定した場合の散乱光強度、即ち、上記
(5)式をΦ=0°に対して規格化した値、Vvh(Φ)
/Vvh(0)を表わしている。
【0059】図11に併記されているように、a=0.
13μm、上記(9)を用いて粒径に換算して2R=
0.2μmの場合には、規格化散乱強度のグラフはΦに
関する緩やかな減少関数となるが、a=1.3μm、上
記(9)式による粒径換算値で2R=2.0μmの場合
には、規格化散乱強度のグラフはΦが小さい範囲で急激
に減少する関数となる。
【0060】このように、光散乱導光体内の微細な屈折
率の不均一構造によって生ずる散乱は、基本的に前方散
乱性を有している。そして、前方散乱性の強さは、相関
距離aの値が小さくなると弱まり、1回の散乱における
散乱角度範囲が広がる傾向を持つようになる。逆に、相
関距離aの値が大きくなれば前方散乱性は強まる傾向が
ある。この事実は、実験的にも確認済みである。
【0061】以上は光散乱導光体内部に分布した屈折率
不均一構造による個々の散乱現象そのものに着目した議
論である。光散乱導光体の光取出面から実際に出射され
る光の方向特性を評価する為には、光取出面における全
反射の現象と光出射時の透過率(光散乱導光体からの脱
出率)を併せて考慮する必要がある。
【0062】図2及び図3の関連説明でも触れたよう
に、光散乱導光体の内部側から光取出面に光が入射した
時の入射角(光取出面に立てた法線方向を0°とす
る。)が、光散乱導光体内外の媒体の屈折率で決まる臨
界角αc を上回る場合には、外部(空気層)への出射
(脱出)が起らない。
【0063】本願発明で光散乱導光体のマトリックスに
使用される代表的な材料であるPMMA(屈折率1.4
92)では、αc =42°となる。他の材料の場合にも
大差の無い値となる。これら光散乱導光体のマトリック
ス材料の主なものを表1,表2に記しておく。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】 上述したように、光散乱導光体内部における散乱は一般
に前方散乱性を示すから、図1の配置の如く、光取出面
の側方に光入射面をとるケースでは、光入射面から入射
した光が不均一構造に遭遇して発生した1次散乱光が直
ちに上記臨界角条件を満たすことは稀であると考えられ
る。
【0066】換言すれば、臨界角条件を満たして光取出
面から出射される光の大部分は、光散乱導光体内部にお
ける多重散乱、光散乱導光体の背面側の界面やその近傍
に配置された反射体による反射等を経た光であると考え
られる。
【0067】従って、臨界角条件を満たす光のみに注目
した場合には、個々の散乱現象の属性である前方散乱性
は相当程度薄められ、光の伝播方向分布には相当の拡が
りが生じている筈である。その結果、光散乱導光体から
出射される光の方向特性は、臨界角条件を満たした光の
光取出面における透過率(脱出率)の角度依存性に大き
く左右されることになる。
【0068】一般に、臨界角条件をかろうじて満たすよ
うな条件での界面透過率は極めて低いことが知られてい
る。例えば、アクリル樹脂−空気界面の場合、P偏光成
分で40%程度、S偏光成分で20%程度である。とこ
ろが、入射角が臨界角をある程度下回ると界面透過率は
急激に上昇し、5°乃至10°以上下回った条件ではほ
ぼ一定となる。例えば、アクリル樹脂−空気界面の場
合、P偏光成分で90%以上、S偏光成分で85%以上
となる。
【0069】以上のことから、光取出面への入射角が3
5°前後の光が、光散乱導光体の光取出面からの光出射
に最も寄与しているものと考えられる。図2及び図3の
関連説明でも言及した通り、光取出面における屈折を考
慮に入れると、35°前後の入射角で光取出面に入射し
た光は、光取出面に立てた法線に対して、60°前後と
なる(光散乱導光体の屈折率は、通常1.5程度であ
る)。即ち、光散乱導光体の光取出面からの出射光は、
粗く見積って光取出面表面に対して30°前後立ち上が
った方向に指向性を有する光となる。
【0070】但し、ここで注意すべきことは、相関距離
aの値が余り小さくなると、前方散乱性そのものが薄
れ、一次散乱のみで広範囲の方向に散乱光が発生するよ
うになって出射指向性が弱まってしまうことである。こ
のような現象が顕著とならない一応の目安として、相関
距離aが0.01μm以上、特に、a>0.05μmで
あることが好ましい。光散乱導光体が「指向出射性」を
持つ条件はこのようなものである。
【0071】本願発明では、主としてこのような指向出
射性のある光散乱導光体を経て供給される光束を一次光
束として使用し、これを二光束化する。本願発明では、
二光束化の為に、V字状の溝の列によって形成されたプ
リズム面を有するプリズムシート(主プリズムシート)
が使用されるが、その使用態様には次のような自由度が
ある。
【0072】(1)主プリズムシートを溝内向きで配置
するか、溝外向きで配置するかの自由度。本願発明で
は、前者を原則とする(これらの用語は、従来技術の記
述に関連して定義済み)。
【0073】(2)主プリズムシート単独で使用する
か、二光束化の前後に優先伝播方向を修正する機能を有
するプリズムシート(副プリズムシート)と併せて使用
するかの自由度。本願発明では、いずれも可能である。
後者の場合、光入射側から副−主の順に配置する場合と
主−副の順に配置する場合とがある。前者の場合、副プ
リズムシートは、主プリズムシートと一次光束を供給側
の光散乱導光体の光取出面の間に挟まれた位置に配置さ
れる。
【0074】(3)主プリズムシートのV字状の溝の延
在方向と一次光束を供給する光散乱導光体の側端に設定
された光入射面の延在方向の関係の自由度。通常は光入
射面に沿って長管状のランプが配置されるので、このラ
ンプとの関係で配置の向きを記述する。一般に、この関
係に特に制限はないが、通常は「溝ランプに平行」また
は「溝ランプに直交」とされる(これらの用語は、従来
技術の記述に関連して定義済み)。
【0075】本願発明では、V字状の溝の列によって形
成された頂角が70°〜110°(但し、一部ケースで
は60°〜70°が許容される。)の範囲にあるプリズ
ム面を有するプリズムシートを使用することを条件に、
多様な配置のバリエーションが可能である。そして、そ
のいずれにおいても、供給された一次光束が二光束化さ
れる作用が発揮される。
【0076】プリズム面の頂角の大きさに関して範囲が
指定されているのは、指定された範囲から逸脱した条件
の下では、一般に二光束化機能が良好に発揮されないか
らである。もとより、本願発明における二光束化の現象
は、屈折、散乱、反射(全反射及び部分反射)、透過の
現象が複雑に重なり合って示現される現象と考えられ
る。
【0077】従って、上記した種々のバリエーションに
おいて、主プリズムシートの頂角条件が守られることに
よって二光束化が達成されるメカニズムは極めて複雑で
あり、一般的な解析によってこれを根拠付けるのは困難
である。そこで、本願発明では、多くの実験によって主
プリズムシートの頂角条件を割り出し、上記のように規
定した。
【0078】実際の液晶ディスプレイ等に本願発明を適
用するに際しての諸条件(主プリズムシートの頂角の
値、副プリズムシートの使用の有無、主副プリズムシー
トの配置姿勢、副プリズムシートの頂角の値など)は、
要求される二光束化の程度や優先伝播方向等を考慮し
て、定めることが好ましい。以下、いくつかの具体的な
事例(実施例及び参考例)を挙げて実測データに基づい
て本願発明を更に詳しく説明する。
【0079】
【実施例】説明の便宜上、先ず、主プリズムシートの頂
角を90°とした諸実施例について、4つの型[I]〜
[III]に分けて述べる。90°という値は、これら
すべての型に共通して好ましい典型的な値である。
【0080】これらの型[I]〜[III]のいずれに
おいても、主プリズムシートは「溝内向き」に配置され
る。また、型[III]は型[II]を変形したもの
(主副プリズムシートに一体化)に相当している。
【0081】型[I];主プリズムシートを溝内向きで
単独使用する。 型[II];主プリズムシートと副プリズムシートを使
用する。主プリズムシートは溝内向きで配置する。副プ
リズムシートは、主プリズムシートの外側または内側に
配置される。 型[III];主プリズムシートと副プリズムシートを
一体化した主副兼用のプリズムシートを使用する。二光
束化に大きく寄与するプリズム面を内側に向けて配置す
る。
【0082】以下に説明する各事例に関する諸条件につ
いては、図4及び図5で説明した全体配置、光散乱導光
体の材料、寸法、測定法、角度の取り方などをそのまま
援用する。また、図6〜図10のグラフの説明で採用し
た箇条書き方式を適宜踏襲する。
【0083】[I]頂角90°の主プリズムシートを溝
内向きで単独使用することにより、主プリズムシートの
溝の延在方向と直交する断面内への二光束化を実現する
もの <実施例I−(1)>;プリズム頂角ψ=90°で溝内
向きランプに対して直交配置;計測結果を図12〜図1
3及び図16〜図19のグラフに示す。図14及び図1
5は参考例に関するグラフである。この参考例を<参考
例1>とする。
【0084】[図12のグラフ] (1)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (2)縦軸は輝度をnt単位で表示 (3)説明;グラフから直ちに読み取れるように、φ=
0°前後の方向、即ち面光源装置の正面方向に輝度ピー
クを持つ光束が得られている。但し、全体に輝度のレベ
ルが非常に低いことに注意。また、φ>0°の範囲全体
で光散乱導光体の指向出射性がそのまま反映されたとみ
られるプラトー領域が認められる。
【0085】[図13のグラフ] (1)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (2)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (3)説明;グラフから直ちに読み取れるように、θ=
±65°前後の方向、に各々明瞭な輝度ピークを持つ光
束が得られていることが判る。θ=0°付近ではグラフ
は明瞭なボトムを形成している。図12の輝度データが
全体に低レベルであるのはこの為である。
【0086】上記二つのグラフから、本実施例で二光束
化が達成されていることは明らかであるが、これを3次
元的に理解するする為に、図5において中央点Pに立て
た法線fに対する角度βを一定に保って、視線bの面a
上の射影がランプ直交方向に対してなす角度ζを360
°走査する測定を実施した。
【0087】[図14及び図15のグラフ]これら<参
考例1>のグラフは、この型の測定の参照基準となるも
ので、プリズムシートを 全く載せず、図4における光
散乱導光体1の光取出面から出射される光束について下
記の条件で輝度を測定したものである。 (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図14のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図15のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、ζ
=+180°の方向に明瞭な輝度ピークを持つ極めて明
るい光束が得られていることが判る。ここでは省略した
が、同じ測定をβを60°から大きくはずれた角度(例
えば、β=30°)の条件で実行すると、輝度のレベル
が大幅に低下する。これは、作用の欄で説明した光散乱
導光体の指向出射性によるものである。
【0088】これら<参考例1>のグラフは、以下の実
施例におけるこの型の測定で得られたグラフから二光束
化の様子を3次元的に理解する上で参考になる。
【0089】図16〜図19のグラフは、本実施例につ
いて角度βの二つの条件で測定を行い、図14、図15
と同様の形式で描示したものである。
【0090】[図16及び図17のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図16のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図17のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0091】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±50°付近に明瞭なピーク
が存在している。但し、輝度のレベルがやや低く最高で
3000nt程度である。
【0092】[図18及び図19のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図18のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図19のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0093】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±40°付近に極めて明瞭な
ピークが存在している。輝度のレベルも極めて高く、最
高で7000ntに達している。
【0094】以上の諸グラフから、本実施例I−(1)
(プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプ直交配置)
では、蛍光ランプL側から見て、左斜め上方と右斜め上
方の二つの方向に明瞭に二光束化された光束が生成され
ていることが確認される。
【0095】<実施例I−(2)>;プリズム頂角ψ=
90°で溝内向きランプに対して平行配置;計測結果を
図20〜図27のグラフに示す。
【0096】[図20のグラフ] (1)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (2)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (3)説明;グラフから直ちに読み取れるように、φ=
+60°前後の方向に顕著なピークが存在しており、ピ
ーク輝度は約6800ntに達している。また、φ=−
60°前後の方向にもピークが存在している。その、ピ
ーク輝度は約2400ntであり、φ=+60°の方向
に比べれば低いが、φ=0°の方向にあるボトム値(約
600nt))に比べれば、4倍程度の輝度が得られて
いる。
【0097】[図21のグラフ] (1)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (2)縦軸は輝度をnt単位で表示 (3)説明;グラフは、θ=0°の方向をピークとする
明瞭な対称形を示している。
【0098】[図22及び図23のグラフ] (1)β=15°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図22のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図23のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0099】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+0°(=360°)とζ=+180°
付近に明瞭なピークが存在している。但し、輝度のピー
クレベルが約1900nt(ζ=+0°付近)並びに約
1300nt(ζ=+180°付近)とやや低い。
【0100】[図24及び図25のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図24のグラフは、縦軸方向に輝度をとってnt
単位で描示したもの。図25のグラフは、同じデータを
径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0101】(3)説明;ζ=+180°付近を中心と
して、対称的に二個づつのピークが一応存在している。
ζ=+40°付近とζ=+320°付近の各ピークは、
ζ=+140°付近とζ=+220°付近の各ピークに
比べて高く、ボトム値(ζ=+90°付近とζ=+27
0°付近で約300nt)からの立ち上がりもシャープ
である。しかし、ζ=+140°付近とζ=+220°
付近の各ピークの間にはそれほど明瞭なボトムが認めら
れない。
【0102】[図26及び図27のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図26のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図27のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0103】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°付近に高いピークがあり、ζ
=+50°付近とζ=+310°付近に低いピークがあ
る。また、ζ=+90°付近とζ=+270°付近に極
めて低い輝度レベル(200nt程度)を持つボトムが
ある。
【0104】以上の諸グラフから、本実施例I−(2)
(プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプ平行配置)
では、蛍光ランプL側から見て、非対称な輝度分布では
あるが、正面手前側斜め上方と正面奥手側斜め上方への
二光束化が達成されていることが判る。
【0105】[II]上記[I]の構成(頂角90°の
主プリズムシート単独使用;主プリズムシートの溝の延
在方向と直交する断面内への二光束化を実現)に、優先
伝播方向修正素子として副プリズムシートを使用するも
の。これには、基本的に二つの型がある。 第1の型;先ず主プリズムシートで二光束化を行い、次
いで副プリズムシートでこの二光束化された光束の各優
先伝播方向を修正するものである。即ち、図4におい
て、PS1を主プリズムシート、PS2を副プリズムシ
ートとした配置が採用される。
【0106】第2の型;逆に先ず副プリズムシートで優
先伝播方向の修正を行い、次いでこの光束を二光束化す
るものである。即ち、図4において、PS1を副プリズ
ムシート、PS2を主プリズムシートとした配置が採用
される。以下、各々の例について述べる。なお、以下の
図において、「1枚目」とは内側(光散乱導光体1側)
に配置されることを意味し、「2枚目」とは外側(光散
乱導光体1とは反対側)に配置されることを意味してい
る。
【0107】<実施例II−(1)>;第1の型の一例
である。主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°で
溝内向きランプに対して直交配置)の外側に副プリズム
シート(プリズム頂角ψ=64°で溝外向きランプに対
して平行配置)を組み合わせる。図28〜図31のグラ
フに本実施例に関する計測結果を示す。
【0108】これらのグラフの内、図28のグラフは本
実施例について図6と同様の形式で計測結果を示したも
のであり、図29のグラフは本実施例について図7と同
様の形式で計測結果を示したものである。また、図30
〜図33は、角度βの二つの条件について測定を行い、
図14、図15と同様の形式で計測結果を描示したもの
である。
【0109】[図28のグラフ] (1)主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°;溝
内向きランプ直交配置)の外側に、副プリズムシート
(プリズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配置) (2)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度をnt単位で表示 (4)説明;φ=−30°前後の方向にボトムがあり、
φ=−80°前後の方向とφ=+60°前後の方向に一
応輝度ピークが観測されている。但し、輝度レベルが全
体に非常に低く、ピーク値で各約830ntに過ぎな
い。
【0110】[図29のグラフ] (1)主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°;溝
内向きランプ直交配置)の外側に副プリズムシート(プ
リズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配置);図
28と同じ) (2)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、θ=
0°前後の方向、即ち面光源装置の正面方向に極めて深
いボトム(約400nt)が存在し、θ=±30°方向
に高いピーク(約4200nt)が存在している。グラ
フ全体は、整った対称形を示している。
【0111】図28、図29の両グラフから、本実施例
では、ランプ側から見て左右方向に二光束化が達成され
ていることが明瞭である。次の図30〜図33のグラフ
もこれを裏付けている。
【0112】[図30及び図31のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図30のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図31のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0113】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に顕著なピーク
が存在している。ピーク輝度レベルが高く(約4200
nt及び約3800nt)、且つζ=+180°付近に
存在するボトム部の輝度レベルが低い(約400n
t)。また、ζ=+180°付近のボトム部から両ピー
ク部分にかけての立ち上がりが明瞭且つ滑らかである。
【0114】[図32及び図33のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図32のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図33のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0115】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°付近とζ=0°付近に明瞭な
ボトム部分(約800nt及び約600nt)がある。
また、ζ=+180°±(30°〜60°)の部分に輝
度レベルが比較的高い部分(約2500nt)が広がっ
ており、ζ=+180°±(60°以上)の部分でもあ
る程度の輝度レベル(約1500nt〜約2000n
t)が計測されている。
【0116】以上の諸グラフから、次のことが判る。本
実施例II−(1)は、前述の実施例I−(1)の配置
の外側に副プリズムシート(プリズム頂角ψ=64°で
溝外向きランプに対して平行配置)を追加したものに相
当している。この副プリズムシートは、図8に示したグ
ラフ(プリズム頂角ψ=70°で溝外向きランプに対し
て平行配置)から推測されるように、光散乱導光体1か
ら出射された平行化光束(ランプ直交面内で約+60°
方向に優先伝播方向を持つ)の優先伝播方向を、ランプ
側から見て、光取出面5(あるいは図5における面a)
に対して垂直方向に向けて引き起こす作用がある。
【0117】従って、この実施例で得られる特性は、前
述の実施例I−(1)で得られた二光束の各優先伝播方
向をランプ側から見て、光取出面5(あるいは面a)に
対して垂直方向に引き起こしたものに対応していると推
測される。実施例I−(1)に関するグラフ(図16〜
図19)と本実施例II−(1)に関するグラフ(図2
8〜図33)のグラフを比較すると、この推測が正しい
ことが理解される。
【0118】例えば、図31のグラフを図17のグラフ
と比較し、図33のグラフを図19のグラフと比較すれ
ば、実施例I−(1)で得られた二光束の各優先伝播方
向をランプ側から見て手前側に引き起こし、左右方向や
や前方に二光束化したものに相当する照明光束が生成さ
れていることが判る。
【0119】<実施例II−(2)>;第2の型の一例
である。主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°で
溝内向きランプに対して直交配置)の内側に副プリズム
シート(プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに対
して平行配置)を組み合わせる。
【0120】本実施例は、前述の実施例I−(1)の配
置の内側に副プリズムシート(プリズム頂角ψ=64°
で溝内向きランプに対して平行配置)を追加したもので
ある。
【0121】図34〜図39のグラフに本実施例に関す
る計測結果を示す。これらのグラフの内、図34のグラ
フは本実施例について図6と同様の形式で計測結果を示
したものであり、図35のグラフは本実施例について図
7と同様の形式で計測結果を示したものである。また、
図36〜図39は、角度βの二つの条件で測定を行い、
図14、図15と同様の形式で計測結果を描示したもの
である。
【0122】[図34のグラフ] (1)主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°;溝
内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシート(プ
リズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配置) (2)θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度をnt単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、φ=
0°前後の方向に一応輝度ピークが観測されている。但
し、輝度レベルが全体に非常に低く、ピーク値で各60
0ntに過ぎない。
【0123】[図35のグラフ] (1)主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°;溝
内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシート(プ
リズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配置);図
33と同じ) (2)φ=0°の条件でθを−80°〜+80°の範囲
で走査 (3)縦軸は輝度を1000nt単位で表示 (4)説明;グラフから直ちに読み取れるように、θ=
0°前後の方向、即ち面光源装置の正面方向に極めて深
いボトム(約500nt)が存在し、θ=±60°方向
に高いピーク(約4700nt)が存在している。グラ
フ全体は、整った対称形を示している。
【0124】図34、図35の両グラフから、本実施例
では、ランプ側から見て左右方向に二光束化が達成され
ていることが明瞭である。次の図36〜図39のグラフ
もこれを裏付けている。
【0125】[図36及び図37のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図36のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図37のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0126】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に顕著なピーク
が存在している。ピーク輝度レベルは相当に高く(約3
300nt)、且つζ=+180°付近に存在するボト
ム部の輝度レベルが非常に低い(約200nt)。ま
た、このボトム部から両ピーク部分にかけての立ち上が
りが明瞭且つ直線的である。
【0127】[図38及び図39のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図38のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図39のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0128】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°付近に非常に輝度レベルの低
い明瞭なボトム部分(約100nt)があり、ζ=+1
80°±90°付近には輝度レベルが非常に高いピーク
(約4700nt)が存在している。
【0129】以上の諸グラフから、次のことが判る。本
実施例II−(2)は、前述の実施例I−(1)の配置
の内側に副プリズムシート(プリズム頂角ψ=64°で
溝内向きランプに対して平行配置)を追加したものであ
る。この副プリズムシートは、図6に示したグラフ(プ
リズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに対して平行配
置)に示されているように、光散乱導光体1から出射さ
れた平行化光束(ランプ直交面内で約+60°方向に優
先伝播方向を持つ)の優先伝播方向を、ランプ側から見
て、光取出面5(あるいは図5における面a)に対して
垂直方向に向けて引き起こす作用がある。
【0130】従って、この実施例で得られる特性も、前
述の実施例I−(1)で得られた二光束の各優先伝播方
向をランプ側から見て、光取出面5(あるいは面a)に
対して垂直方向に引き起こしたものに対応していると推
測される。
【0131】実施例I−(1)に関するグラフ(図16
〜図19)と本実施例II−(2)に関するグラフ(図
34〜図39)のグラフを比較すると、この推測が正し
いことが理解される。
【0132】例えば、図37のグラフを図17のグラフ
と比較し、図39のグラフを図19のグラフと比較すれ
ば、実施例I−(1)で得られた二光束の各優先伝播方
向をランプ側から見て手前側に引き起こし、ほぼ左右方
向に二光束化したものに相当する照明光束が生成されて
いることが判る。
【0133】<実施例II−(3)>;第2の型の別の
一例である。主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°で溝内向きランプに対して直交配置)の内側に副プリ
ズムシート(プリズム頂角ψ=70°で溝外向きランプ
に対して平行配置)を組み合わせる。
【0134】本実施例は、前述の実施例I−(1)の配
置の内側に副プリズムシート(プリズム頂角ψ=70°
で溝外向きランプに対して平行配置)を追加したもので
ある。
【0135】図40及び図41のグラフに本実施例に関
する計測結果を示す。これらのグラフは、角度βを一定
に保った条件で測定を行い、図14、図15と同様の形
式で計測結果を描示したものである。
【0136】[図40及び図41のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図40のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図41のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0137】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±70°付近に顕著なピーク
が存在している。ピーク輝度レベルは極めて高く(約5
700nt)、且つζ=+180°付近に存在するボト
ム部の輝度レベルが非常に低い(約200nt)。ま
た、このボトム部から両ピーク部分にかけての立ち上が
りが明瞭且つ滑らかである。
【0138】これらから、次のことが判る。本実施例I
I−(3)は、前述の実施例II−(2)の配置で、内
側に配置する副プリズムシートの条件を、「プリズム頂
角ψ=64°で溝内向きランプに対して平行配置」か
ら、「プリズム頂角ψ=70°で溝外向きランプに対し
て平行配置」)に変更したものである。この副プリズム
シートは、図8のグラフに示されているように、光散乱
導光体1から出射された平行化光束(ランプ直交面内で
約+60°方向に優先伝播方向を持つ)の優先伝播方向
を、ランプ側から見て、光取出面5(あるいは図5にお
ける面a)に対して垂直方向に向けて引き起こす作用が
ある。
【0139】但し、図6のグラフと比較すると判るよう
に、優先伝播方向を引き起こす作用が実施例II−
(2)で採用されているものに比べて弱い。図40、図
41のグラフに見られるζに関するピーク方向が、18
0±90°方向ではなく、ランプ側から見てこれよりや
や前方の+180±70°方向に存在していることは、
これを反映したものと考えられる。
【0140】このように、主プリズムシートに同じ条件
で使用した場合でも、これに組み合わせる副プリズムシ
ートの条件(プリズム頂角、溝配置方向等)を変更する
ことによって、二光束化の方向(二光束化された光束の
二つの優先伝播方向のこと。以下、同じ。)が3次元に
調整可能である。
【0141】<実施例II−(4)>;第2の型の更に
別の一例である。主プリズムシート(プリズム頂角ψ=
90°で溝内向きランプに対して直交配置)の内側に副
プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°で溝外向きラ
ンプに対して平行配置)を組み合せわる。
【0142】本実施例は、前述の実施例I−(1)の配
置の内側に副プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°
で溝外向きランプに対して平行配置)を追加したもので
ある。また、同時に、前述の実施例II−(3)の配置
で、内側に配置する副プリズムシートのプリズムシート
頂角の条件を、「ψ=70°」から「ψ=90°」に変
更したものにあたる。
【0143】図42及び図43のグラフに本実施例に関
する計測結果を示す。これらのグラフは、角度βを一定
に保った条件で測定を行い、図14、図15と同様の形
式で計測結果を描示したものである。
【0144】[図42及び図43のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図42のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図43のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0145】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±60°付近に顕著なピーク
が存在している。ピーク輝度レベルは極めて高く(約5
700nt)、且つζ=+180°付近に存在するボト
ム部の輝度レベルが非常に低い(約200nt)。ま
た、このボトム部から両ピーク部分にかけての立ち上が
りが明瞭であり、相当区間について直線的である。
【0146】これらの計測結果から、次のことが判る。
本実施例II−(4)は、前述の実施例II−(3)の
配置で内側に配置する副プリズムシートのプリズム頂角
をψ=70°からψ=90°に変更したものである。こ
の副プリズムシートは、後述するように、図8のグラフ
に示されているように、光散乱導光体1から出射された
平行化光束(ランプ直交面内で約+60°方向に優先伝
播方向を持つ)の優先伝播方向を、ランプ側から見て、
光取出面5(あるいは図5における面a)に対して垂直
方向に向けて引き起こす作用がある。但し、優先伝播方
向を引き起こす作用が実施例II−(3)で採用されて
いるものに比べて弱い。図42、図43のグラフに見ら
れるζに関するピーク方向が、実施例II−(3)にお
ける+180±70°方向(図40及び図41のグラフ
参照)より更に前方側に偏椅し、+180±60°方向
に存在していることはこれを裏付けている。
【0147】本例も、主プリズムシートに組み合わせる
副プリズムシートの条件(プリズム頂角、溝配置方向
等)を変更することにより、二光束化の方向が3次元に
調整可能であることの証左を与えている。
【0148】[III]主プリズムシートと副プリズム
シートを一体化したプリズムシート(主副プリズムシー
ト)を使用する。これは、上記[II]の型の配置、更
に詳しく言えば、上記[II]の二つの型の内、第1の
型の変形である。即ち、主プリズムシートの役割を持つ
プリズム面(プリズム頂角70°〜100°、好ましく
は75°〜95°)から一次光束を供給し、副プリズム
シートの役割(優先伝播方向修正機能)を持つプリズム
面(好ましくは、プリズム頂角60°〜70°を形成)
から二光束化された光束を出射させるものである。
【0149】<実施例III−(1)>;図44に配置
の一例を示した。同図に示された配置は、図4に示した
配置で使用されていたプリズムシートPS1とPS2を
一体化し、表裏に直交するV字状溝面41,42を形成
した主副兼用プリズムシート40に置き換えたものであ
る。
【0150】主副兼用プリズムシート40は、プリズム
頂角90°を与えるV字状溝41が内向きランプLに対
して直交方向に配列されるとともに、プリズム頂角64
°を与えるV字状溝42が外向きランプLに対して平行
方向に配列されるように配置される。
【0151】他の構成要素は、図4の場合と共通であ
る。光源素子Lから指向出射性の光散乱導光体1内に送
り込まれた光は、光散乱導光体1内で散乱作用や反射作
用を受けながら肉薄側の端面7に向けて導光される過程
で、徐々に光取出面5から出射される。
【0152】この出射光束の優先伝播方向(平行光束の
主軸方向)は、既述した通り、通常光入射面2側から見
て光取出面25°から30°前後立ち上がった方向にあ
る。本実施例における二光束化の特性は、前記の実施例
II−(1)について行なった計測結果から容易に推測
される。即ち、実施例II−(1)では、主プリズムシ
ート(プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに対し
て直交配置)の外側に副プリズムシート(プリズム頂角
ψ=64°で溝外向きランプに対して平行配置)が組み
合わて用いられている。
【0153】この実施例II−(1)の配置で、主プリ
ズムシートと副プリズムシートの平坦面同士を一体化さ
せれば、本実施例が得られる。両者を一体化させる方法
には、両プリズムシートの全部または一部を接着、融着
する方法あるいは当初から主副兼用プリズムシートとし
て一体成形してしまう方法などがある。また更に、主プ
リズムシートと副プリズムシートの端部に適当な係合機
構乃至嵌合機構(例えば、対向位置に形成された凹条部
と凸条部)を形成し、これを用いて両者を一体化しても
良い。
【0154】これらいずれの方法を用いたとしても、二
光束化及び優先伝播方向修正機能の特性が大きく変わる
とは考えられない。従って、本実施例について図28〜
図31のグラフと同条件で計測を行なえば、その結果も
図28〜図31のグラフとほぼ同じものが得られること
は明らかである。即ち、本実施例で達成される二光束化
の方向を矢印50及び矢印60で示せば、これら矢印
は、角度β(面aに立てた法線fに対してなす角度)が
ほぼ60°となり、面aに対する射影51,52はラン
プLの延在方向とほぼ平行となる。
【0155】もし、外向きのV字状溝42で形成される
プリズム頂角を変更すれば、二光束化の方向が調整可能
であることは、これまでの説明から明らかである。この
実施例は、使用するプリズムシートを一枚に出来るの
で、面光源装置全体あるいはこれをバックライト光源に
用いた液晶ディスプレイの部品点数を増加させないとい
う特徴がある。
【0156】以上、二光束化作用を担うプリズム頂角の
角度をψ=90°とした条件で、各型[I]〜型[II
I]に関する実データの説明を行なったが、二光束化の
作用はこの条件下のみで特異的に発揮されるものではな
い。以下、これを実証する計測結果のいくつかについて
述べる。測定条件の記載方法、測定結果の説明方法はこ
れまでの諸例に準じている。実施例及び参照例の番号に
は、これまでの記述に準じて通し番号を付した。また、
参照グラフとして、二光束化の達成状況を端的に表現す
るに適している360°走査型のもの(例えば、図1
4、図15)を採用した。
【0157】[I]主プリズムシートを溝内向きで単独
使用;主プリズムシートの溝の延在方向と直交する断面
内への二光束化 <参考例2>;プリズム頂角ψ=64°、溝内向き、対
ランプ直交配置;計測結果を図45〜図48のグラフに
示す。
【0158】[図45及び図46のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図45のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図46のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、輝
度のピークはζ=+180°の方向に一つ観測されるの
みである。
【0159】[図47及び図48のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図47のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図48のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0160】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、輝度のピークはζ=+180°の方向に一つ
観測されるのみである。
【0161】これら図45〜図48のグラフから、本参
考例(プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプ直交配
置)では、二光束化は達成されていないものと判断され
る。
【0162】<参考例3>;プリズム頂角ψ=68°、
溝内向き、対ランプ直交配置;計測結果を図49〜図5
2のグラフに示す。
【0163】[図49及び図50のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図49のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図50のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、輝
度のピークはζ=+180°の方向に一つ観測されるの
みである。但し、ζ=+135°周辺に極く僅かなが
ら、ピークスプリットの兆しが認められる。
【0164】[図51及び図52のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図51のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図52のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0165】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、明瞭な輝度のピークはζ=+170°付近に
一つ観測されるのみである。但し、ζ=+135°周辺
に僅かながら、β=30°の場合よりも明瞭に、ピーク
スプリットが発生しかけている。
【0166】これら図49〜図52のグラフから、本参
考例(プリズム頂角ψ=68°で溝内向きランプ直交配
置)では、僅かながら二光束化が発生しかけていること
が判る。<参考例1>と<参考例2>の測定結果は、プ
リズム頂角をψ=64°から68°に増大させることで
二光束化の実現に近づくことを示唆している。
【0167】<実施例I−(3)>;プリズム頂角ψ=
70°で溝内向きランプに対して平行配置;計測結果を
図53〜図56のグラフに示す。
【0168】[図53及び図54のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図53のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図54のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、2
個の輝度のピークがζ=+180°±50°付近に観測
されている。両ピーク間のボトムはζ=+180°付近
にあるが、ピークとボトムの輝度値の差異は余り顕著で
はない。
【0169】[図55及び図56のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図55のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図56のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、計
2個の輝度のピークがζ=+180°±10°付近に観
測されている。但し、ピーク間の隔たりが小さくスプリ
ットはあまり明瞭ではない。また、ζ=+180°±5
0°付近にも一対の副ピークが存在し、ζ=+180°
±20°〜+180°±50°の間で相当の輝度低下が
生じている。
【0170】これら図53〜図56のグラフから、本実
施例(プリズム頂角ψ=70°で溝内向きランプ直交配
置)は、二光束化がかろうじて達成される臨界条件にほ
ぼ対応しているものと判断される。しかし、プリズム頂
角をψ=68°とした<参考例2>との差異は明らかで
ある。このように、プリズム頂角をわずかに2°増大さ
せることで二光束化が急速に顕在化することは注目に値
する。
【0171】<実施例I−(4)>;プリズム頂角ψ=
80°で溝内向きランプに対して平行配置;計測結果を
図57〜図60のグラフに示す。
【0172】[図57及び図58のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図57のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図58のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、2
個の輝度のピークがζ=+150°付近及びζ=±23
0°付近で観測されている。両ピーク間のボトムはζ=
+180°付近にあるが、ピークとボトムの輝度値の差
異は余り顕著ではない。また、輝度レベルのピーク値は
3000ntに達していない。
【0173】[図59及び図60のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図59のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図60のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、2
個の明瞭な輝度のピークがζ=+180°±40°付近
に観測されている。β=30°の場合と比較して、ピー
クの分離が明瞭で、ζ=+180°付近にあるボトムと
の輝度の差異は相当大きい。また、輝度レベルのピーク
値は6000ntに達している。
【0174】これら図57〜図60のグラフから、本実
施例(プリズム頂角ψ=80°で溝内向きランプ直交配
置)では、二光束化が良好に達成されていると判断され
る。特に、β=60°という正面方向からかなり傾斜し
た方向について明瞭で高い2つのピークが得られること
は、注目されるべきである。
【0175】但し、本実施例と同等の配置でプリズム頂
角ψ=90°とした<実施例I−(1)>(図12、図
13、図16〜図19を参照)と比較すると、やや二光
束化の顕著さが低い。特に、図18、図19のグラフと
図59、図60のグラフを比較すれば、その差異は明ら
かである。
【0176】<実施例I−(5)>;プリズム頂角ψ=
100°で溝内向きランプに対して平行配置;計測結果
を図61〜図64のグラフに示す。
【0177】[図61及び図62のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図61のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図62のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、2
個の輝度のピークがζ=+150°付近及びζ=±21
0°付近で観測されている。両ピーク間のボトムはζ=
+190°付近にあるが、ピークとボトムの輝度値の差
異は余り顕著ではない。また、輝度レベルのピーク値は
約2500ntである。
【0178】[図63及び図64のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図63のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図64のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、2
個の明瞭な輝度のピークがζ=+150°付近及びζ=
±210°付近で観測されている。β=30°の場合と
比較して、ピークの分離が明瞭で、ζ=+180°付近
にあるボトムとの輝度の差異は相当大きい。また、輝度
レベルのピーク値はほぼ6000ntに達している。
【0179】これら図61〜図64のグラフから、本実
施例(プリズム頂角ψ=100°で溝内向きランプ直交
配置)では、二光束化が良好に達成されていると判断さ
れる。特に、β=60°という正面方向からかなり傾斜
した方向について明瞭で高い2つのピークが得られるこ
とは、<実施例I−(4)>の場合(ψ=80°)と同
様に注目されるべきである。
【0180】但し、本実施例と同等の配置でプリズム頂
角ψ=90°とした<実施例I−(1)>(図12、図
13、図16〜図19を参照)と比較すると、やや二光
束化の顕著さが低い。特に、図18、図19のグラフと
図63、図64のグラフを比較すれば、その差異は明ら
かである。
【0181】総合的にみて、ψ=100°とした本実施
例は、ψ=80°とした<実施例I−(4)>の性能と
ほぼ等しいと判断される。このことは、少なくとも主プ
リズムシート単独使用のケースにおけるプリズム頂角ψ
の最適値が90°付近にあることを裏付けている。
【0182】<実施例I−(6)>;プリズム頂角ψ=
110°で溝内向きランプに対して平行配置;計測結果
を図65〜図68のグラフに示す。
【0183】[図65及び図66のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図65のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図66のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、ζ
=+180°付近にスプリットしかかった一つのピーク
が観測されている。ピークレベルは3300nt程度で
ある。
【0184】[図67及び図68のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図67のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図68のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。 (3)説明;両グラフから直ちに読み取れるように、β
=30°の場合と異なり、2個の輝度のピークがζ=+
180°±20°付近に観測されている。しかし、両ピ
ーク間のボトムは非常に浅い。
【0185】これら図65〜図68のグラフから、本実
施例(プリズム頂角ψ=110°で溝内向きランプ直交
配置)は、二光束化がかろうじて達成される臨界条件に
ほぼ対応しているものと判断される。また、ψ=90
°,ψ=100°,ψ=110°の順に、二光束化の性
能が明らかに低下していることから、ψが110°を上
回ると、二光束化の機能は急速に失われるものと推測さ
れる。
【0186】[II]主プリズムシートと副プリズムシ
ートの併用;主プリズムシートの溝の延在方向と直交す
る断面内への二光束化を実現。なお、ここでは、前述の
型分類で、第2の型(主プリズムシートの内側に副プリ
ズムシートを配置)に属する例を説明する。第1の型
(主プリズムシートの外側に副プリズムシートを配置)
について、90°以外の頂角条件での二光束化の検証デ
ータの記述を省略したのは次の理由による。
【0187】既に詳しく述べた主プリズムシート単独使
用の諸実施例の計測結果から、プリズム頂角70°〜1
10°の間における二光束化の実現性は十分に裏付けら
れている。従って、第1の型で主プリズムシートの外側
に配置される副プリズムシートは、二光束化されたそれ
ぞれの光束に対して公知の優先伝播方向修正を行なうも
のである。この優先伝播方向修正によって、二光束化さ
れた光束が再度合体(一光束化)するとは考えられず、
そのような計測結果も得られていない。このことから、
第1の型に関する主プリズムシートの頂角条件70°〜
110°の検証は実質的に完了している。
【0188】<実施例II−(5)>;主プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向き;ランプに対し
て直交配置)の内側に副プリズムシート(プリズム頂角
ψ=64°;溝内向きランプに対して平行配置)を組み
合わせる。図69〜図72のグラフに計測結果を示す。
【0189】[図69及び図70のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図69のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図70のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0190】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近にピークが存在
している。しかし、ピークの輝度レベルが低く(約25
00nt)、両ピーク間の広いボトム部の輝度レベルと
の差もあまり大きくない。
【0191】[図71及び図72のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図71のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図72のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0192】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。β=30°として場合に比べて、ピー
クの輝度レベルが高く、両ピーク間の広いボトム部の輝
度レベルとの差は大きい。
【0193】図69〜図72のグラフから、次のことが
判る。本実施例II−(5)は、前述の<参考例2>の
配置において、主プリズムシートの内側に副プリズムシ
ート(プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに対し
て平行配置)を追加したものに相当している。こここで
注目されるべきは、<参考例2>では二光束化が全く観
測されていないのに対して、本実施例では明らかに二光
束化が達成されていることである。特に、β=60°と
いう正面方向からかなり傾斜した方向に明瞭な二光束が
生成されている。
【0194】<実施例II−(6)>;主プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=68°;溝内向き;ランプに対し
て直交配置)の内側に副プリズムシート(プリズム頂角
ψ=64°;溝内向きランプに対して平行配置)を組み
合わせる。図73〜図76のグラフに計測結果を示す。
【0195】[図73及び図74のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図73のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図74のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0196】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルはあまり高くない
(約3000nt)が、両ピーク間の広いボトム部の輝
度レベルとの差は大きい。
【0197】[図75及び図76のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図75のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図76のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0198】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。β=30°として場合に比べて、ピー
クの輝度レベルが高い。両ピーク間の広いボトム部の輝
度レベルとの差は大きい。
【0199】図73〜図76のグラフから、次のことが
判る。本実施例は、前述の<参考例3>の配置におい
て、主プリズムシートの内側に副プリズムシート(プリ
ズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに対して平行配
置)を追加したものに相当している。そして、<参考例
3>では二光束化が殆ど観測されていないのに対して、
本実施例では明瞭な二光束化が達成されている。特に、
β=60°という正面方向からかなり傾斜した方向に明
瞭な二光束が生成されている。
【0200】<実施例II−(7)>;主プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=70°;溝内向き;ランプに対し
て直交配置)の内側に副プリズムシート(プリズム頂角
ψ=64°;溝内向きランプに対して平行配置)を組み
合わせる。図77〜図80のグラフに計測結果を示す。
【0201】[図77及び図78のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図77のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、n
t単位で描示したもの。図74のグラフは、同じデータ
を径方向に輝度をとって1000nt単位で表示したも
の。
【0202】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルはあまり高くない
(約3000nt)が、両ピーク間の広いボトム部の輝
度レベルとの差は非常に大きい。
【0203】[図79及び図80のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図79のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図80のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0204】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。β=30°として場合に比べて、ピー
クの輝度レベルが高い。両ピーク間の広いボトム部の輝
度レベルとの差は非常に大きい。
【0205】図77〜図80のグラフから、次のことが
判る。本実施例は、前述の<実施例I−(3)>の配置
において、主プリズムシートの内側に副プリズムシート
(プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに対して平
行配置)を追加したものに相当している。そして、<実
施例I−(3)>では二光束化がかろうじて観測されて
いるのに対して、本実施例では明瞭な二光束化が達成さ
れている。
【0206】<実施例II−(8)>;主プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=80°;溝内向き;ランプに対し
て直交配置)の内側に副プリズムシート(プリズム頂角
ψ=64°;溝内向きランプに対して平行配置)を組み
合わせる。図81〜図84のグラフに計測結果を示す。
【0207】[図81及び図82のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図81のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図82のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0208】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルはやや高く(約3
500nt)、両ピーク間の広いボトム部の輝度レベル
との差は非常に大きい。
【0209】[図83及び図84のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図83のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図84のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0210】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルは、β=30°と
した場合とほぼ等しい。但し、ピークの輝度レベルが、
プリズム頂角ψ=70°とした場合よりもやや低い。両
ピーク間の広いボトム部の輝度レベルとの差は非常に大
きい。
【0211】図81〜図84のグラフから、本実施例
が、<実施例II−(5)>〜<実施例II−(7)>
等と同様、二光束化を達成していることが判る。但し、
ψ=30°の方向と、ψ=60°の方向との間に二光束
化の強さの差があまりない点が注目される。
【0212】<実施例II−(9)>;主プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=100°;溝内向き;ランプに対
して直交配置)の内側に副プリズムシート(プリズム頂
角ψ=64°;溝内向きランプに対して平行配置)を組
み合わせる。図85〜図88のグラフに計測結果を示
す。
【0213】[図85及び図86のグラフ] (1)β=30°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図85のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図86のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0214】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルはあまり高くない
(約3000nt)。両ピーク間の広いボトム部の輝度
レベルは低い。
【0215】[図87及び図88のグラフ] (1)β=60°の条件でζを0°〜+360°の範囲
で走査 (2)図87のグラフは、縦軸方向に輝度をとって、1
000nt単位で描示したもの。図88のグラフは、同
じデータを径方向に輝度をとって1000nt単位で表
示したもの。
【0216】(3)説明;両グラフから直ちに読み取れ
るように、ζ=+180°±90°付近に明瞭なピーク
が存在している。ピークの輝度レベルは、β=30°と
した場合より高い。両ピーク間の広いボトム部の輝度レ
ベルとの差は非常に大きい。
【0217】図85〜図88のグラフから、本実施例
が、<実施例II−(5)>〜<実施例II−(8)>
等と同様、二光束化を達成していることが判る。
【0218】以上、多数の実施例並びに数個の参考例に
ついて、実測データに基づいて二光束化の性能を検証し
たが、これらの内の主なものについて総合的な性能判定
を行なったものが表3である。この表3には、実施例/
参考例番号、参照図番号(但し、ζを360°走査した
もののみ表示)、配置条件、プリズム頂角条件、輝度ピ
ークの方向と値が併記されており、総合的な性能判定結
果は最後のコラムに記載されている。なお、参照図番号
については、ζを360°走査したもののみを表示し
た。
【0219】判定は、基本的には実測データに準拠し、
これを視認的な見地から確認する方法で行なった。判定
結果は、4段階評価(◎○△×)で記載した。各記号の
意味は次の通りである。 ◎;顕著な二光束化が認められるもの。 ○;良好な二光束化が認められるが、◎印の事例よりは
劣ると判断されるもの。 △;一応の二光束化が認められるが、○印の事例よりは
劣り、二光束化実現の為の臨界条件にほぼ対応している
と判断されるもの。 ×;二光束化が実質的に認められないもの。
【0220】
【表3】 この総合評価結果は、これまでに行なった多くの説明事
項と整合したものであり、本願発明における二光束化の
為の条件(特に、主プリズム頂角ψの条件)の妥当性を
裏付けるに十分である。
【0221】なお、プリズムシートに対する一次光束の
供給源は、実施例で示したような指向出射性の光散乱導
光体(楔形状)を用いた一灯式の面光源手段であること
が好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。例えば、平板状の指向出射性の両側端面に沿って長
管状ランプを各々配置したものを使用しても良い。この
場合の特性は、一灯式で得られる特性を重ね合わせたも
のになる。
【0222】従って、例えば実施例II−(2)のよう
に、θ=+90°とθ=+270°の方向(ランプ側か
ら見て左右方向)に二光束化が達成される配置における
一次光束供給源にこの二灯式の面光源手段を組み合わせ
れば、図37に示されたと同様な特性を持つ面光源装置
を構成することが可能である。
【0223】なお、以上説明したいずれの事例において
も、本願発明の方法あるいは面光源装置によって二光束
化された光束の通路に液晶表示パネルを配置すれば、二
つの優先的な明視方向(ディスプレイ面が明るく観察さ
れる方向)を与える液晶ディスプレイが構成されること
は明らかである。この場合のバックライト光源の二光束
化の特性は、その液晶ディスプレイが優先的に観察され
る方向に適合した優先的明視方向が得られるように選ば
れる。二光束化の特性の調整は、主副プリズムシートの
諸条件(特に、副プリズムシートあるいはその役割を果
たすプリズム面のプリズム頂角)を選択することを通し
て行なうことが出来る。
【0224】最後に、本願発明に使用されるプリズムシ
ート(主、副、主副兼用)並びに光散乱導光体の材料及
び製造方法について説明する。本願発明で使用するプリ
ズムシート並びに光散乱導光体には、ポリマー材料をベ
ースとした種々のものが利用可能である。その代表的な
ものを挙げれば、前記の表1及び表2に示したように、
PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PSt(ポリ
スチレン)、PC(ポリカーボネート)等がある。
【0225】プリズムシートは通常は透明体であるか
ら、これらの材料をそのまま使用することが出来る。ま
た、所定角度のプリズム頂角を与えるV字溝の形成は
周知のプラスチックフィルム成形技術を適用することに
より行い得る。
【0226】プリズムシートに散乱能を与える場合を含
めて、ポリマー材料をベースとする光散乱導光体は、次
のような製造法によって製造することが可能である。先
ず、その1つは、2種類以上のポリマーを混練する工程
を含む成形プロセスを利用する方法である。
【0227】即ち、2種類以上の屈折率の相互に異なる
ポリマー材料(任意形状で良い。工業的には、例えばペ
レット状のものが考えられる。)を混合加熱して、練り
合わし(混練工程)、混練された液状材料を射出成形機
の金型内に高圧で射出注入し、冷却固化することによっ
て成形された光散乱導光体を金型から取り出せば金型形
状に対応した形状の光散乱導光体を得ることが出来る。
混練された2種類以上の異屈折率のポリマーは完全には
混ざり合うことなく固化するので、それらの局所的濃度
に不均一(ゆらぎ)が生まれて固定され、一様な散乱能
が与えられる。また、混練された材料を押し出し成形機
のシリンダー内に注入し、通常のやり方で押し出せば目
的とする成形物を得ることが出来る。
【0228】これらポリマーブレンドの組合せや混合割
合については、非常に幅広い選択が可能であり、屈折率
差、成形プロセスで生成される屈折率不均一構造の強さ
や性質(散乱照射パラメータE、相関距離a、誘電率ゆ
らぎ2乗平均τ等)を考慮して決定すれば良い。なお、
使用し得るポリマー材料の代表的なものは前記表1及び
表2に示されている。
【0229】光散乱導光体を構成する材料の製造法の別
の1つは、ポリマー材料中に屈折率の異なる(0.00
1以上の屈折率差)粒子状材料を一様に混入分散させる
ものである。そして、粒子状材料の一様混入に利用可能
な方法の1つにサスペンション重合法と呼ばれる方法が
ある。即ち、粒子状材料をモノマー中に混入し、湯中に
懸濁させた状態で重合反応を行なわせると、粒子状材料
が一様に混入されたポリマー材料を得ることが出来る。
これを原材料に用いて成形を行なえば、所望の形状の光
散乱導光体が製造される。
【0230】また、サスペンション重合を種々の粒子状
材料とモノマーの組合せ(粒子濃度、粒径、屈折率等の
組合せ)について実行し、複数種類の材料を用意してお
き、これを選択的にブレンドして成形を行なえば、多様
な特性の光散乱導光体を製造することが出来る。また、
粒子状材料を含まないポリマーをブレンドすれば、粒子
濃度を簡単に制御することが出来る。
【0231】粒子状材料の一様混入に利用可能な方法の
更に別の1つの方法は、ポリマー材料と粒子状材料を混
練するものである。この場合も、種々の粒子状材料とポ
リマーの組合せ(粒子濃度、粒径、屈折率等の組合せ)
で混練・成形(ペレット化)を行なっておき、これらを
選択的にブレンドして光散乱導光体を成形製造すること
により、多様な特性の光散乱導光体を得ることが出来
る。
【0232】また、上記のポリマーブレンド法と粒子状
材料混入方法を組み合わせることも可能である。例え
ば、屈折率の異なるポリマーのブレンド・混練時に粒子
状材料を混入させることが考えられる。これら諸方法自
体は公知であるから、その製造条件等の詳細は省略す
る。
【0233】
【発明の効果】本願発明によれば、プリズムシートを所
定の条件の下で利用することにより、二つの優先的な伝
播方向を持った光束(二光束)を簡単に生成することが
出来るようになった。また、適当な一次光束供給源とプ
リズムシートを組み合わせることで二光束化された照明
光束を生成する面光源装置の提供が可能になった。
【0234】更に本願発明は、それらのことを通して、
二方向から優先的に観察される型の液晶ディスプレイの
バックライト光源に好適に適用し得る技術手段を提供す
ることに成功した。従って、二名対戦式のゲーム機器の
ディスプレイ、顧客等に対する情報のプレゼンテーショ
ンに用いられるパーソナルコンピュータ等のディスプレ
イ、運転席と助手席から観察されるカーナビゲーション
のディスプレイ等のバックライト光源に本願発明を適用
すれば、それらディスプレイの表示の明るさに合理的な
方向特性を与えることが出来る。また、そのことを通し
て、実質的な意味で表示に寄与する光利用効率を高め、
省電力性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリズムシートの代表的な従来の使用態様を表
わした見取図である。
【図2】図1に示した配置において、ランプLと直交す
る方向に沿った断面内における光の挙動を説明する図で
ある。
【図3】図1あるいは図2に示した配置におけるプリズ
ムシート4を裏返し、そのプリズム面を外側に向けて配
置した場合の光の挙動を説明する断面図である。
【図4】本願発明の各実施例及び参考例について輝度計
による計測時の配置を説明する断面図である。
【図5】本願発明の各実施例及び参考例について輝度計
による計測時の配置を3次元的に説明する図である。
【図6】プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行
配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査させた時の輝度推移を表わすグラフである。
【図7】プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行
配置(図6と同じ);φ=0°の条件でθを−80°〜
+80°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラ
フである。
【図8】プリズム頂角ψ=70°;溝外向きランプ平行
配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+80°の範囲
で走査させた時の輝度推移を表わすグラフである。
【図9】プリズム頂角ψ=70°;溝外向きランプ平行
配置(図8と同じ);φ=0°の条件でθを−80°〜
+80°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラ
フである。
【図10】横軸に相関距離a、縦軸に誘電率ゆらぎ2乗
平均τをとって有効散乱照射パラメータEを一定にする
条件を表わす曲線を、E=50[cm-1]及びE=100
[cm-1]の場合について描かれたグラフである。
【図11】相関距離aによって光散乱導光体の前方散乱
性の強さが変化することを説明するグラフである。
【図12】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して直交配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+8
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図13】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して直交配置;φ=0°の条件でθを−80°〜+8
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図14】プリズムシートを全く載せず、β=60°の
条件でζを0°〜+360°の範囲で走査させた時の輝
度推移を縦軸方向に輝度をとって表わしたグラフであ
る。
【図15】図14と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図16】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して直交配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図17】図16と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図18】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して直交配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図19】図18と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図20】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して平行配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+8
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図21】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して平行配置;φ=0°の条件でθを−80°〜+8
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフで
ある。
【図22】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=15°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図23】図22と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図24】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図25】図24と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図26】プリズム頂角ψ=90°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図27】図26と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図28】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の外側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配
置)を配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+80°
の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフであ
る。
【図29】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の外側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配
置)を配置(図28と同じ);φ=0°の条件でθを−
80°〜+80°の範囲で走査させた時の輝度推移を表
わすグラフである。
【図30】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の外側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配
置)を配置(図28と同じ);β=30°の条件でζを
0°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦
軸方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図31】図30と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図32】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の外側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝外向きランプ平行配
置)を配置(図28と同じ);β=60°の条件でζを
0°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦
軸方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図33】図32と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図34】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;θ=0°の条件でφを−80°〜+80°
の範囲で走査させた時の輝度推移を表わすグラフであ
る。
【図35】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置;図33と同じ)を配置;φ=0°の条件でθを−8
0°〜+80°の範囲で走査させた時の輝度推移を表わ
すグラフである。
【図36】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置;図33と同じ)を配置;β=30°の条件でζを0
°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸
方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図37】図36と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図38】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置;図33と同じ)を配置;β=60°の条件でζを0
°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸
方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図39】図38と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図40】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°
で溝内向きランプに対して直交配置)の内側に副プリズ
ムシート(プリズム頂角ψ=70°で溝外向きランプに
対して平行配置)を組み合わせた配置;β=60°の条
件でζを0°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度
推移を縦軸方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図41】図40と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図42】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=90°
で溝内向きランプに対して直交配置)の内側に副プリズ
ムシート(プリズム頂角ψ=90°で溝外向きランプに
対して平行配置)を組み合せた配置;β=60°の条件
でζを0°〜+360°の範囲で走査させた時の輝度推
移を縦軸方向に輝度をとって表わしたグラフである。
【図43】図42と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図44】図4に示した配置で使用されていたプリズム
シートPS1とPS2を一体化し、表裏に直交するV字
状溝面41,42を形成した主副兼用プリズムシート4
0に置き換えた配置を説明する図である。
【図45】プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図46】図45と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図47】プリズム頂角ψ=64°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図48】図47と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図49】プリズム頂角ψ=68°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図50】図49と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図51】プリズム頂角ψ=68°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図52】図51と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図53】プリズム頂角ψ=70°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図54】図53と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図55】プリズム頂角ψ=70°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図56】図55と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図57】プリズム頂角ψ=80°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図58】図57と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図59】プリズム頂角ψ=80°で溝内向きランプに
対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+36
0°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度
をとって表わしたグラフである。
【図60】図59と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図61】プリズム頂角ψ=100°で溝内向きランプ
に対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+3
60°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝
度をとって表わしたグラフである。
【図62】図61と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図63】プリズム頂角ψ=100°で溝内向きランプ
に対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+3
60°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝
度をとって表わしたグラフである。
【図64】図63と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図65】プリズム頂角ψ=110°で溝内向きランプ
に対して平行配置;β=30°の条件でζを0°〜+3
60°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝
度をとって表わしたグラフである。
【図66】図65と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図67】プリズム頂角ψ=110°で溝内向きランプ
に対して平行配置;β=60°の条件でζを0°〜+3
60°の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝
度をとって表わしたグラフである。
【図68】図67と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図69】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=64
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=30°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図70】図69と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図71】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=64
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=60°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図72】図71と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図73】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=68
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=30°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図74】図73と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図75】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=68
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=60°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図76】図75と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図77】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=70
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=30°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図78】図77と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図79】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=70
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=60°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図80】図79と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図81】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=80
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=30°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図82】図81と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図83】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=80
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=60°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図84】図83と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図85】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=100
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=30°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図86】図85と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図87】主プリズムシート(プリズム頂角ψ=100
°;溝内向きランプ直交配置)の内側に副プリズムシー
ト(プリズム頂角ψ=64°;溝内向きランプ平行配
置)を配置;β=60°の条件でζを0°〜+360°
の範囲で走査させた時の輝度推移を縦軸方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【図88】図87と同じ計測データを径方向に輝度をと
って表わしたグラフである。
【符号の説明】
1 光散乱導光体 2 光入射面 3 反射体(銀箔) 4 プリズムシート 4a〜4d プリズム面 4e プリズムシートの光出射面 4f プリズムシートからの出射光 5 光取出面 5e 光取出面からの指向性の出射光束 6 光散乱導光体の裏面 7 末端部 40 主副兼用プリズムシート 41 プリズム面(二光束化機能)を与えるV字状溝 42 プリズム面(優先伝播方向修正機能)を与えるV
字状溝 50,60 優先伝播方向 51,61 優先伝播方向50,60の面a上への射影 AR 空気層 B1 ,B2 代表光線 L 光源(蛍光ランプ) L’ 光入射方向 M 輝度計 P 中央点 PS1 内側に配置されるプリズムシート PS2 外側に配置されるプリズムシート R 反射体(銀箔) a 面光源装置の出射面 b 輝度計の視線 c 視線bが乗り、ランプと平行な面 d,f 面aに立てた法線 e 面c上で、中央点Pを通りランプと直交する直線 h 面aに対する視線bの射影

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V字状の溝の列によって形成された頂角
    が70°〜110°の範囲にあるプリズム面を有するプ
    リズムシートの前記プリズム面の側から一次光束を供給
    し、 前記一方の側と反対側の面から優先伝播方向を二つ有す
    る光束を取り出すようにした二光束生成方法。
  2. 【請求項2】 V字状の溝の列によって形成された頂角
    が80°〜100°の範囲にあるプリズム面を有するプ
    リズムシートの前記プリズム面の側から一次光束を供給
    し、 前記一方の側と反対側の面から優先伝播方向を二つ有す
    る光束を取り出すようにした二光束生成方法。
  3. 【請求項3】 前記一次光束が、指向出射性を有する光
    散乱導光体を用いた面光源装置から供給される、請求項
    1または請求項2に記載された二光束生成方法。
  4. 【請求項4】 前記一次光束が、指向出射性を有する光
    散乱導光体を用いた面光源装置から優先伝播方向を修正
    された光束として供給される、請求項1または請求項2
    に記載された二光束生成方法。
  5. 【請求項5】 前記一次光束が、指向出射性を有する光
    散乱導光体を用いた面光源装置から供給されると共に、 前記プリズムシートで生成された二光束に対して、優先
    伝播方向修正機能を有するプリズムシートを用いて更に
    優先伝播方向の修正を行なう、請求項1または請求項2
    に記載された二光束生成方法。
  6. 【請求項6】 V字状の溝の列によって形成された頂角
    が60°〜70°の範囲にあるプリズム面を有するプリ
    ズムシートの前記プリズム面の側から一次光束を供給
    し、 前記一方の側と反対側の面から優先伝播方向を二つ有す
    る光束を取り出すようにした二光束生成方法であって、 前記一次光束が、指向出射性を有する光散乱導光体を用
    いた面光源装置から優先伝播方向を修正された光束とし
    て供給される、前記二光束生成方法。
  7. 【請求項7】 指向出射性を有する板状の光散乱導光体
    と、該光散乱導光体の少なくとも一つの側端面に面して
    配置された光供給手段と、前記光散乱導光体の光取出面
    に沿って配置されたプリズムシートを備えた二光束生成
    型面光源装置であって、 前記プリズムシートは、V字状の溝の列によって形成さ
    れた頂角が70°〜110°の範囲にあるプリズム面を
    有しているとともに、 前記プリズムシートは前記プリズム面を前記光散乱導光
    体側に向けて配置されている、前記二光束生成型面光源
    装置。
  8. 【請求項8】 指向出射性を有する板状の光散乱導光体
    と、該光散乱導光体の少なくとも一つの側端面に面して
    配置された光供給手段と、前記光散乱導光体の光取出面
    に沿って配置されたプリズムシートを備えた二光束生成
    型面光源装置であって、 前記プリズムシートは、V字状の溝の列によって形成さ
    れた頂角が80°〜100°の範囲にあるプリズム面を
    有しているとともに、 前記プリズムシートは前記プリズム面を前記光散乱導光
    体側に向けて配置されている、前記二光束生成型面光源
    装置。
  9. 【請求項9】 前記プリズムシートと前記光散乱導光体
    の間に前記光散乱導光体の光取出面から出射された光束
    の優先伝播方向を修正する為のプリズムシートが更に配
    置されている、請求項7または請求項8に記載された二
    光束生成型面光源装置。
  10. 【請求項10】 前記プリズムシートの外側に、前記プ
    リズムシートから外側に向けて出射された二つの優先伝
    播方向を持つ光束の優先伝播方向を修正する為のプリズ
    ムシートが更に配置されている、請求項7または請求項
    8に記載された二光束生成型面光源装置。
  11. 【請求項11】 前記プリズムシートは、前記二光束生
    成の為に形成された頂角70°〜110°のプリズム面
    の反対側に、該プリズムシートから出射される二光束の
    優先伝播方向を修正する為のプリズム面が形成されてい
    る、請求項7に記載された二光束生成型面光源装置。
  12. 【請求項12】 前記プリズムシートは、前記二光束生
    成の為に形成された頂角80°〜100°のプリズム面
    の反対側に、該プリズムシートから出射される二光束の
    優先伝播方向を修正する為のプリズム面が形成されてい
    る、請求項8に記載された二光束生成型面光源装置。
  13. 【請求項13】 指向出射性を有する板状の光散乱導光
    体と、該光散乱導光体の少なくとも一つの側端面に面し
    て配置された光供給手段と、前記光散乱導光体の光取出
    面に沿って配置されたプリズムシートを備えた二光束生
    成型面光源装置であって、 前記プリズムシートは、V字状の溝の列によって形成さ
    れた頂角が60°〜70°の範囲にあるプリズム面を有
    しているとともに、 前記プリズムシートは前記プリズム面を前記光散乱導光
    体側に向けて配置されており、 前記プリズムシートと前記光散乱導光体の間に前記光散
    乱導光体の光取出面から出射された光束の優先伝播方向
    を修正する為のプリズムシートが更に配置されている、
    前記二光束生成型面光源装置。
JP09439695A 1994-12-28 1995-03-28 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置 Expired - Fee Related JP3920364B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09439695A JP3920364B2 (ja) 1994-12-28 1995-03-28 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置
US08/576,921 US5833344A (en) 1994-12-28 1995-12-20 Surface light source device of dual light flux generation

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33770294 1994-12-28
JP6-337702 1994-12-28
JP09439695A JP3920364B2 (ja) 1994-12-28 1995-03-28 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08234203A true JPH08234203A (ja) 1996-09-13
JP3920364B2 JP3920364B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=26435666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09439695A Expired - Fee Related JP3920364B2 (ja) 1994-12-28 1995-03-28 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5833344A (ja)
JP (1) JP3920364B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1065436A1 (de) * 1999-05-28 2001-01-03 Siteco Beleuchtungstechnik GmbH Deckenleuchte mit Lichtleiter
EP1065435A1 (de) * 1999-05-28 2001-01-03 Siteco Beleuchtungstechnik GmbH Deckenleuchte mit Lichtleiter
US6309080B1 (en) 1995-03-31 2001-10-30 Enplas Corporation Surface light source device and liquid crystal display
JP2007294465A (ja) * 2007-05-17 2007-11-08 Epson Imaging Devices Corp 照明装置、電気光学装置及び電子機器
JP2009086622A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Toppoly Optoelectronics Corp デュアルビューディスプレイ用バックライト
WO2012144468A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 シャープ株式会社 バックライトユニットおよび表示装置

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5929951A (en) * 1994-10-21 1999-07-27 Canon Kabushiki Kaisha Illumination device and display apparatus including same
JPH09269418A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Enplas Corp 光制御部材及び面光源装置
JP3324678B2 (ja) * 1996-08-05 2002-09-17 株式会社エンプラス 導光板、サイドライト型面光源装置及びサイドライト型面光源装置用の部品金型
JP4053626B2 (ja) * 1997-03-11 2008-02-27 株式会社エンプラス 面光源装置並びに非対称プリズムシート
US6328453B1 (en) * 1997-03-14 2001-12-11 Enplas Corporation Surface light source device of side light type and light control element
JPH11120810A (ja) * 1997-10-15 1999-04-30 Enplas Corp サイドライト型面光源装置
DE19915209A1 (de) * 1999-04-03 2000-10-05 Bosch Gmbh Robert Lichtleiterplatte mit trapez- oder rechteckförmigen Mikrostrukturen
FR2841983B1 (fr) * 2002-07-02 2004-10-08 Formulaction Procede et dispositif permettant de mesurer un flux lumineux retrodiffuse par un milieu disperse, non perturbe par les reflexions aux interfaces
WO2005071474A2 (en) * 2004-01-20 2005-08-04 Sharp Kabushiki Kaisha Directional backlight and multiple view display device
KR100578294B1 (ko) * 2004-01-28 2006-05-11 에이블라이팅 주식회사 평활성 빛을 제공할수 있는 조명기구
KR20050090203A (ko) * 2004-03-08 2005-09-13 삼성전자주식회사 광학 부재, 이를 갖는 백라이트 어셈블리 및 이를 갖는표시장치
US7561217B2 (en) * 2004-09-09 2009-07-14 Au Optronics Corporation Liquid crystal display apparatus and method for improving precision 2D/3D viewing with an adjustable backlight unit
US20060083027A1 (en) * 2004-10-19 2006-04-20 Te-Neng Lin Double side backlight module
JP2007163627A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Epson Imaging Devices Corp 照明装置、電気光学装置及び電子機器
US7545569B2 (en) * 2006-01-13 2009-06-09 Avery Dennison Corporation Optical apparatus with flipped compound prism structures
US7366393B2 (en) * 2006-01-13 2008-04-29 Optical Research Associates Light enhancing structures with three or more arrays of elongate features
US7674028B2 (en) 2006-01-13 2010-03-09 Avery Dennison Corporation Light enhancing structures with multiple arrays of elongate features of varying characteristics
US7866871B2 (en) 2006-01-13 2011-01-11 Avery Dennison Corporation Light enhancing structures with a plurality of arrays of elongate features
US20080101759A1 (en) * 2006-10-26 2008-05-01 K Laser Technology, Inc. Prism matrix with random phase structures
JP4320672B2 (ja) * 2006-12-06 2009-08-26 ソニー株式会社 光学シートおよび表示装置
US8297781B2 (en) * 2009-04-24 2012-10-30 Intellectual Discovery Co., Ltd. Multi-color illuminating back light structure
KR101562313B1 (ko) * 2009-08-17 2015-10-22 삼성디스플레이 주식회사 광학필름, 이의 제조 방법, 및 이를 갖는 표시장치
US8297802B2 (en) * 2009-10-09 2012-10-30 Wintek Corporation Optical film having linear protrusions with inwardly curved ridges and back light module with the optical film
CN202145235U (zh) * 2011-07-28 2012-02-15 京东方科技集团股份有限公司 一种棱镜片及显示装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4542449A (en) * 1983-08-29 1985-09-17 Canadian Patents & Development Limited Lighting panel with opposed 45° corrugations
CA1312320C (en) * 1987-11-12 1993-01-05 Makoto Oe Plane light source unit
US5193899A (en) * 1989-04-25 1993-03-16 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Planar light-source device and illumination apparatus using the same
CA2097109C (en) * 1992-06-01 2000-01-11 Shozo Kokawa Liquid crystal display
JP2842739B2 (ja) * 1992-09-14 1999-01-06 富士通株式会社 面光源ユニット及び液晶表示装置
JPH0695112A (ja) * 1992-09-16 1994-04-08 Hitachi Ltd プリズムプレートおよびそれを用いた情報表示装置
US5598280A (en) * 1993-03-23 1997-01-28 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Film lens and a surface light source using the same
CA2099067C (en) * 1993-06-23 2001-02-13 Makoto Oe Plane light source unit
US5381309A (en) * 1993-09-30 1995-01-10 Honeywell Inc. Backlit display with enhanced viewing properties
US5659410A (en) * 1993-12-28 1997-08-19 Enplas Corporation Surface light source device and liquid crystal display

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6309080B1 (en) 1995-03-31 2001-10-30 Enplas Corporation Surface light source device and liquid crystal display
EP1065436A1 (de) * 1999-05-28 2001-01-03 Siteco Beleuchtungstechnik GmbH Deckenleuchte mit Lichtleiter
EP1065435A1 (de) * 1999-05-28 2001-01-03 Siteco Beleuchtungstechnik GmbH Deckenleuchte mit Lichtleiter
JP2007294465A (ja) * 2007-05-17 2007-11-08 Epson Imaging Devices Corp 照明装置、電気光学装置及び電子機器
JP2009086622A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Toppoly Optoelectronics Corp デュアルビューディスプレイ用バックライト
WO2012144468A1 (ja) * 2011-04-22 2012-10-26 シャープ株式会社 バックライトユニットおよび表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3920364B2 (ja) 2007-05-30
US5833344A (en) 1998-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08234203A (ja) 二光束生成方法及び二光束生成型面光源装置
JP3429384B2 (ja) サイドライト型面光源装置
JP3653308B2 (ja) 面光源装置及び液晶ディスプレイ
US7220038B2 (en) Light source device and light polarizing element
TW583422B (en) Optical deflection elements and light source device
JP3682313B2 (ja) 面光源装置及び液晶ディスプレイ
CN101368688B (zh) 光源装置
CN106104316A (zh) 面光源装置以及显示装置
JP2009087762A (ja) 導光板、導光板ユニットおよび面状照明装置
JPH08271739A (ja) 液晶ディスプレイ
KR20080077105A (ko) 직하형 백라이트 장치
JP2007226063A (ja) 光制御シート
JP2005049857A (ja) 光源装置
CN110268311A (zh) 用于在水平平面中增强视图的具有转向膜和透镜状匀光片的光控制膜
JP2004046076A (ja) 光偏向素子及び面光源装置
JP3429388B2 (ja) 面光源装置並びに液晶ディスプレイ
JP2007103325A (ja) 照明装置これが備える光制御部材及びこれを用いた画像表示装置
JPH07270708A (ja) 楔形出射方向特性調整素子を用いた面光源装置
KR100977941B1 (ko) 광 편향 소자 및 광원 장치
JP3745389B2 (ja) 平行光束拡大型面光源装置
US20220019014A1 (en) Light control film with turning film and lenticular diffuser for view enhancement in the horizontal plane
JP2009158468A (ja) バックライト
JP3639318B2 (ja) 平行光束化装置
TWI265354B (en) A backlight module with a holographic diffuser
JP4485416B2 (ja) 光偏向素子及び光源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees