JPH08227456A - ドットパターンスムージング装置及び方法 - Google Patents

ドットパターンスムージング装置及び方法

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JPH08227456A
JPH08227456A JP7255759A JP25575995A JPH08227456A JP H08227456 A JPH08227456 A JP H08227456A JP 7255759 A JP7255759 A JP 7255759A JP 25575995 A JP25575995 A JP 25575995A JP H08227456 A JPH08227456 A JP H08227456A
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JP
Japan
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dot
pattern
dots
interpolation
colored
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Application number
JP7255759A
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English (en)
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Hiroshi Yokota
浩 横田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドットパターンの拡大処理において、スムー
ジング処理を高速化することである。 【解決手段】 基本フォントを縦横2倍に拡大してメモ
リ上に展開する。基本フォントの各ドットについて、該
ドットが白か黒かを判別し(ステップS2)、該ドット
が白の場合に、そのドットの上下左右のドットが対角線
上で黒となる4つの基本パーンA〜Dのいずれかに該当
するか否かを判別する(ステップS3)。該当する場
合、黒ドットを追加する所定の補間処理を拡大されたフ
ォントパターンに施す(ステップS4)。該ドットが黒
の場合に、そのドットの上下左右及び斜方向に互いに隣
接する3つのドットが4つの基本パーンA’〜D’のい
ずれかに該当するか否かを判別する。該当する場合、拡
大されたフォントパターンの黒ドットを白ドットに変換
する所定の補間処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドットパターン
を拡大し、拡大した後のドットパターンをスムージング
する装置及び方法に関し、特に、処理時間の短いスムー
ジング装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワードプロセッサ等の印刷装置
は、文字フォントを記憶したフォントメモリを備え、こ
のフォントメモリをアクセスして被印刷データをドット
パターンに変換し、これを印刷している。文字サイズを
拡大して印刷する場合、拡大されたフォントをそのまま
印刷すると文字の端部、斜線部等に角や段差ができて見
苦しくなるため、スムージング処理を施すのが一般的で
ある。
【0003】従来のスムージング方法は、拡大前の各ド
ットについて、図37(A)に示すように、その周囲の
8ドットが補間を必要とする所定のパターンに該当する
か否かを判別し、該当する場合には、図37(B)又は
(C)に示すように、拡大後のドットパターンに所定の
補間パターンを当てはめている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のスムー
ジング方法の場合、補間の必要のないドットについて
も、周囲の8つのドットについて補間が必要な所定のパ
ターンに該当するか否かを判別する必要がある。このた
め、判別に時間がかかり、スムージング処理に長時間を
要するという問題がある。
【0005】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、ドットパターンの拡大処理において、拡大されたド
ットパターンの画質を改善するためのスムージング処理
を高速化することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかるドットパターンスム
ージング装置は、基本フォント等の元絵のドットパター
ンを記憶する元絵記憶手段と、前記元絵記憶手段に記憶
された元絵のドットパターンを拡大する拡大手段と、前
記拡大手段により拡大されたドットパターンを記憶する
拡大パターン記憶手段と、前記元絵記憶手段に記憶され
た元絵の各ドットについて、該ドットの値を判別する値
判別手段と、前記値判別手段の判別値がスムージングの
対象となりうる、例えば、非着色に対応する第1の値の
場合に、該ドットの上下左右のドットが予め定められた
4つの基本パターンのいずれかに該当するか否かを判別
するパターン判別手段と、前記パターン判別手段によ
り、処理対象ドットの上下左右のドットが前記4つのパ
ターンのいずれかに該当すると判断されたとき、着色ド
ットを追加する所定の補間処理を前記拡大パターン記憶
手段に記憶されたドットパターンの対応ドットに対して
実行する補間手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】また、この発明の第2の観点にかかるドッ
トパターンスムージング装置は、基本フォント等の元絵
のドットパターンを記憶する元絵記憶手段と、前記元絵
記憶手段に記憶された元絵のドットパターンを拡大する
拡大手段と、前記拡大手段により拡大されたドットパタ
ーンを記憶する拡大パターン記憶手段と、前記元絵記憶
手段に記憶された元絵の各ドットについて、該ドットの
値を判別する値判別手段と、前記値判別手段の判別値が
スムージングの対象となりうる、例えば、着色に対応す
る値の場合に、該ドットの上下左右及び斜方向に隣接す
るドットが予め定められた4つの基本パターンのいずれ
かに該当するか否かを判別するパターン判別手段と、前
記パターン判別手段により、処理対象ドットの上下左右
及び斜方向に隣接するドットが前記4つのパターンのい
ずれかに該当すると判断されたとき、着色ドットを非着
色ドットに変換する所定の補間処理を前記拡大パターン
記憶手段に記憶されたドットパターンの対応ドットに対
して実行する補間手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するため、この発明
の第3の観点にかかるドットパターンスムージング方法
は、元絵のドットパターンを拡大し、元絵の各ドットに
ついて、該ドットの値が「1」であるか「0」であるか
を判別し、「0」の場合に、該ドットの上及び左隣のド
ットが「1」、上及び右隣のドットが「1」、下及び左
隣のドットが「1」、下及び右隣のドットが「1」のい
ずれかに該当するか否かを判別し、該当する場合に、
「1」のドットを追加する補間処理を拡大されたドット
パターンに対して実行する、ことを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するため、この発明
の第4の観点にかかるドットパターンスムージング方法
は、元絵のドットパターンを拡大し、元絵の各ドットに
ついて、該ドットの値が「1」であるか「0」であるか
を判別し、「1」の場合に、該ドットの上及び左隣及び
右上のドットが「0」、上及び右隣及び右上のドットが
「0」、下及び左隣及び左下のドットが「0」、下及び
右隣及び右下のドットが「0」のいずれかに該当するか
否かを判別し、該当する場合に、「1」のドットを
「0」のドットに変換する補間処理を拡大されたドット
パターンに対して実行する、ことを特徴とする。
【0010】上記構成とすることにより、この発明によ
れば、元絵の各ドットが所定値の場合に、その隣接ドッ
トが所定の4つの基本パターンに該当するか否かを判別
し、該当する場合のみ、補間処理を実行する。従って、
補間を必要としないドットについての処理が短時間です
み、総合的な処理時間を短くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1はこの発明の第1の実施の形
態にかかる印刷装置の回路構成を示すブロック図であ
る。この印刷装置は、制御部11により回路各部の動作
制御がなされるもので、制御部11には、キー入力部1
2、入力データRAM13、基本フォントROM14、
拡大フォントRAM15、表示駆動部16、印刷制御部
17が接続される。表示駆動部16には表示部18が接
続され、印刷制御部17には印刷部19が接続される。
【0012】キー入力部12は、被印刷データを作成す
るための文字・記号キー、「仮名/漢字変換」キー、カ
ーソルキー、実行キー、印刷文字のサイズを設定するた
めのサイズキー、印刷処理を開始させるための印刷キ
ー、その他種々の制御キー等を有する。入力データRA
M13は入力されたデータを記憶する。基本フォントR
OM14は、キー入力部12から入力可能なひらがな、
カタカナ、漢字、英記号、英数字、絵文字等の基本フォ
ント(元絵)をビットマップ形式で記憶する。
【0013】拡大フォントRAM15は、基本フォント
ROM14に記憶されている基本フォントを拡大処理し
た後のフォントをビットマップ形式で記憶する。
【0014】表示部18は、例えば、ドットマトリクス
型の液晶表示装置から構成される。表示駆動部16は、
キー入力部12のキー操作に応じて制御部11から与え
られる被表示データを表示部18に表示させる。印刷部
19は、例えば、発熱ヘッドを備えるラインプリンタで
ある。印刷制御部17は、制御部11から被印刷データ
の印刷パターンが与えられると、印刷部19を制御し、
被印刷データを印刷させる。
【0015】制御部11は、例えば、CPUやメモリを
内蔵した1チップマイクロプロセッサ等から構成され、
装置全体の動作を制御すると共に、後述する拡大処理、
スムージング処理等を行う。
【0016】次に、上記構成の印刷装置における各基本
フォントの拡大及びフォントスムージング処理の基本的
な考え方について説明する。この実施の形態では、各基
本フォントを縦横2×2倍、3×3倍、4×4倍に拡大
して印刷することが可能である。制御部11は、基本フ
ォントの各ドットを縦横に2×2倍、3×3倍、4×4
倍にそれぞれ拡大することにより、基本フォントを拡大
する。このように基本フォントを拡大すると、線の交差
部分や斜線に段差(ぎざぎざ)が発生し、見苦しくなる
場合がある。そこで、拡大されたフォントのドットの段
差を滑らかにするスムージング処理を実行する。
【0017】このスムージング処理は、補間を行うドッ
トと既に補間を終えたドットの干渉を防ぐため、基本フ
ォントのドットを基準として行う。このスムージング処
理は、図2に示す手順で実行される。
【0018】まず、基本フォントを構成するドットを指
示するドットポインタを初期化する(ステップS1)。
次に、ドットポインタにより指示されたドットの値を読
み出し、そのドットが白か否かを判別する(ステップS
2)。この実施の形態では、拡大されたフォントに黒の
ドットを補間する(追加する、即ち、白のドットを黒の
ドットに変換する)ことにより、拡大フォントのスムー
ジングを行う。このような補間を積極的に黒ドットを追
加するという意味でポジティブ補間と呼ぶ。この補間方
法では、処理対象のドットが黒の場合は、拡大後の対応
ドットについては補間処理を行う必要がない。従って、
そのドットについての処理を終了し、ステップS5にジ
ャンプし、そのドットが最終ドットであるか否かを判別
し、最終ドットであれば、そのフォントについてのスム
ージング処理を終了し、必要に応じて、次のフォントに
ついてスムージング処理を実行する。最終ドットでなけ
れば、ドットポインタを更新し(ステップS6)、次の
ドットの処理に移る。
【0019】処理対象のドットが白の場合(ステップS
2)、その周辺のドット配置が図3に示す基本パターン
A〜Dのいずれかに該当するか否かを判別する(ステッ
プS3)。図3において、+を付したドットは処理対象
のドット、×を付したドットは白黒不問のドット、斜線
を施したドットは黒のドットである。基本パターンAは
処理対象のドットの左隣及び上のドットが黒の場合であ
り、右上がりの斜線のパターンに対応する。基本パター
ンBは処理対象のドットの右隣及び上のドットが黒の場
合であり、右下がりの斜線のパターンに対応する。基本
パターンCは処理対象のドットの左隣及び下のドットが
黒の場合であり、右下がりの斜線のパターンに対応す
る。基本パターンDは処理対象のドットの右隣及び下の
ドットが黒の場合であり、右上がりの斜線のパターンに
対応する。
【0020】周囲のドット配置が基本パターンA〜Dの
いずれにも該当しない場合、そのドットについては補間
処理を行わず、フローは前述のステップS5に進む。周
囲のドット配置が基本パターンA〜Dのいずれかに該当
する場合は、実際にスムージング処理を行う必要がある
か否か、あるとすればどのような補間処理を行うかを判
別して補間処理を実行する(ステップS4)。
【0021】その後、フローは前述のステップS5に進
み、最終ドットの処理が終了したか否かを判別し、終了
していれば、そのフォントについてのスムージング処理
を終了する。一方、終了していなければ、ドットポイン
タを更新し(ステップS6)、ステップS2にリターン
する。基本フォントの全てのドットについて上述の処理
が終了すると、ステップS5でYESと判別され、その
フォントについてのスムージング処理を終了する。
【0022】次に、ステップS4の補間処理を具体的に
説明する。図4(A)は、一例として、文字「横」のフ
ォント、(B)及び(C)は(A)の一部の拡大後のド
ットパターンを示す。(B)に示すように、直線が直交
している場合、角を取るための補間処理を行い、例え
ば、(D)に示すように黒ドットを追加すると、かえっ
て元絵のイメージを壊してしまう。このため、直交部に
は補間処理を行わないこととする。
【0023】また、(C)に示すように、直線が鋭角的
に交差しているような場合、(E)に示すように補間処
理を行なうと、交差部分が黒で潰れてしまい、元絵のイ
メージを壊してしまう。一方、(F)に示すように、鋭
角を際だたせるように黒ドットを追加すると、角が強調
されてパターンが美しくなる。そこで、直線が鋭角的に
交差しているパターンや線が鋭角的にカーブしているパ
ターンの場合には、角を際だたせるように補間処理を行
い、逆に、直線が鈍角で交差しているパターンや線が鈍
角でカーブしているパターンの場合には、角を取るよう
に補間処理を行うことが望ましい。
【0024】そこで、第1の実施の形態では、「1/2
補間」と「1/4補間」の2種類の補間を採用する。
「1/2補間」は、基本フォントを縦横2倍に拡大した
場合に、連続する黒ドットの長さの1/2の長さだけ1
行に黒ドットを補間する手法である。例えば、図5
(A)に示すようなドットパターンを縦横2倍に拡大し
て(B)に示すパターンを得た場合、丸R1で囲んだ部
分をスムージングするために、(C)に示すように、2
ドットだけ黒ドットを補間する。
【0025】この手法は、縦横3倍の拡大の場合には、
(D)に示すように、連続する黒ドットの長さの2/3
の長さだけ第1行に黒ドットを補間し、1/3の長さだ
け第2行に黒ドットを補間する。また、縦横4倍の場合
には、(E)に示すように、連続する黒ドットの長さの
3/4の長さだけ第1行に黒ドットを補間し、1/2の
長さだけ第2行に黒ドットを補間し、1/4の長さだけ
第3行に黒ドットを補間する。
【0026】「1/4補間」は、基本フォントを縦横2
倍に拡大した場合に、連続する黒ドットの長さの1/4
の長さだけ1行に黒ドットを補間する手法である。例え
ば、図6(A)に示すようなドットパターンを縦横2倍
に拡大して(B)に示すパターンを得た場合に、丸R3
で囲った角部をスムージングするために、(C)に示す
ように、1ドットだけ黒ドットを補間する。
【0027】この手法は、縦横3倍の拡大の場合には、
(E)に示すように、連続する黒ドットの長さの1/3
の長さだけ第1行に黒ドットを補間し、1/6の長さだ
け第2行に黒ドットを補間する。また、縦横4倍の場合
には、(F)に示すように、連続する黒ドットの長さの
3/8の長さだけ第1行に黒ドットを補間し、2/8の
長さだけ第2行に黒ドットを補間し、1/8の長さだけ
第3行に黒ドットを補間する。
【0028】なお、図6(A)のパターンを縦横2×2
倍に拡大した場合、(B)の丸R4で囲った部分をスム
ージングするための1/4補間が行われるので、この補
間法を用いて最終的に得られるドットパターンは(D)
のようになる。
【0029】ステップS4で、以上詳述した1/2補間
及び1/4補間を用いて実行される補間処理は図7のフ
ローチャートに示す手順で行われる。即ち、図2のステ
ップS3で、拡大前の各ドットについてその周囲のドッ
ト配置が図3に示す基本パターンA〜Dのいずれかに該
当することを検出すると、そのドットが直交部に位置し
ているのか、否かを判別する(ステップU1)。
【0030】直交部に位置していれば、補間を行わず
に、ステップS5に進む。ステップU2で、直交部に位
置していないと判断された場合、横方向の補間を行うた
め、横方向にパターンが鋭角にカーブするか否かを判別
する(ステップU2)。鋭角にカーブする、即ち、その
ドットが鋭角カーブ内に位置する場合、横方向に1/4
補間を実行する(ステップU3)。鈍角にカーブする、
即ち、そのドットが鈍角カーブ内に位置する場合、横方
向に1/2補間を実行する(ステップU4)。
【0031】横方向の補間が終了すると、縦方向の補間
を行うため、縦方向にパターンが鋭角にカーブするか否
かを判別し(ステップU5)、鋭角にカーブするなら
ば、縦方向に1/4補間を実行し(ステップU6)、鈍
角にカーブするならば、縦方向に1/2補間を実行する
(ステップU7)。
【0032】次に、処理対象のドットが直交部に位置す
るか、鋭角部に位置するか、鈍角部に位置するか、を判
別する手法を説明する。この判別は、処理対象のドット
の周囲のドットパターンが予め定めたパターンのいずれ
に該当するかにより判別する。即ち、図8(A)に示す
基本パターンAの場合、(B)に示すように、注目ドッ
トを基準として縦横に少なくとも2ドットずつ黒ドット
が連続した場合に直交部に位置すると判別し、補間処理
を行わない。
【0033】次に、基本パターンA内の黒ドットに連続
して縦又は横方向に黒ドットが発生し、且つ、横方向に
関しては処理対象のドットと同一行、縦方向に関しては
同一列の4ドット以内に黒ドットが発生した場合には、
鋭角部に位置すると判別し、1/4補間を実行する。即
ち、周辺ドットが(C)に示すいずれかのパターンに該
当する場合には、横方向に関して鋭角カーブ内に位置す
ると判断し、横方向に1/4補間を行う。また、周辺ド
ットが(D)に示すいずれかのパターンに該当する場合
には、縦方向に関して鋭角カーブ内に位置すると判断
し、縦方向に1/4補間を行う。
【0034】次に、基本パターンA内の黒ドットに連続
して縦又は横方向に黒ドットが発生し、且つ、注目して
いるドットと同一行又は同一列の4ドット以内に黒ドッ
トが発生しない場合には、鈍角カーブ内に位置すると判
別し、1/2補間を行う。即ち、周辺ドットが(E)に
示すいずれかのパターンに該当する場合には、横方向に
関して鈍角カーブ内に位置すると判断し、横方向に1/
2補間を行う。また、周辺ドットが(F)に示すいずれ
かのパターンに該当する場合には、縦方向に関して鈍角
カーブ内に位置すると判断し、縦方向に1/2補間を行
う。
【0035】同様に、図9(A)〜図11(A)に示す
基本パターンB〜Dの場合も同様に、それぞれ、周辺ド
ットが(B)に示すパターンの場合に直交部に位置する
と判別して補間処理を行わない。周辺ドットが(C)に
示すいずれかのパターンに該当する場合には、横方向に
関して鋭角カーブ内に位置すると判断し、横方向に1/
4補間を行う。周辺ドットが(D)に示すいずれかのパ
ターンに該当する場合には、縦方向に関して鋭角カーブ
内に位置すると判断し、縦方向に1/4補間を行う。周
辺ドットが(E)に示すいずれかのパターンに該当する
場合には、横方向に関して鈍角カーブ内に位置すると判
断し、横方向に1/2補間を行う。周辺ドットが(F)
に示すいずれかのパターンに該当する場合には、縦方向
に関して鈍角カーブ内に位置すると判断し、縦方向に1
/2補間を行う。
【0036】次に、このようなパターン判別を行うため
の処理手順を図12、13を参照して説明する。図12
(A)〜(D)に示すように、基本パターンA〜Dのそ
れぞれについて、その縦方向及び横方向のドットにそれ
ぞれA〜Hの符号を付して考える。縦方向と横方向のド
ットEが共に1(1:黒)の場合、直交パターンである
と判別する。
【0037】直交パターンではないと判断された場合、
図13に示すフローに従って、横方向について、補間の
種類と、補間のドット数を求める。まず、補間の種類を
定めるパラメータQを2に、補間ドット数を定めるパラ
メータPに1をセットする(ステップT1)。次に、ド
ットAが1であるか否かを判別する(ステップT2)。
ドットA=1の場合、Qに4をセットし(ステップT
3)、処理を終了する。ドットA≠1の場合、ドットE
が1であるか否かを判別する(ステップT4)。E≠1
の場合、処理を終了する。ドットE=1の場合、Pに2
をセットし(ステップT5)、ドットBが1であるか否
かを判別する(ステップT6)。ドットB=1の場合、
Qに4をセットし(ステップT3)、処理を終了する。
【0038】ドットB≠1の場合、ドットFが1である
か否かを判別する(ステップT7)。F≠1の場合、処
理を終了する。ドットF=1の場合、Pに3をセットし
(ステップT8)、ドットCが1であるか否かを判別す
る(ステップT9)。ドットC=1の場合、Qに4をセ
ットし(ステップT3)、処理を終了する。ドットC≠
1の場合、ドットGが1であるか否かを判別する(ステ
ップT10)。G≠1の場合、処理を終了する。ドット
G=1の場合、Pに4をセットする(ステップT1
1)。次に、ドットDが1であるか否かを判別する(ス
テップT12)。ドットD≠1の場合、処理を終了す
る。
【0039】ドットD=1の場合、Qに4をセットし
(ステップT3)、処理を終了する。以上の処理により
設定された、パラメータPとQに従って、元絵の横方向
に連続するPドットに対し1/Q補間をすべきことが判
別される。横方向についての補間処理が終了すると、縦
方向について同様にして補間処理が実行される。
【0040】次に、図1に示した印刷装置のフォントの
拡大、スムージング、及び印刷動作の手順を説明する。
まず、使用者はキー入力部12から被印刷データを入力
する。入力された被印刷データは入力データRAM13
にコード形式で順次記憶される。制御部11は、基本フ
ォントROM14に記憶された基本フォントを参照して
表示駆動部16に表示データを供給する。表示駆動部1
6は制御部11から供給された表示データを表示部18
に表示させる。
【0041】被印刷データの入力終了後、使用者は印刷
文字のサイズを設定する。制御部11は、入力された被
印刷データの各基本フォントを縦及び横方向に指定され
た倍率に拡大して、順次拡大フォントRAM15上に展
開し、拡大フォント(被印刷パターン)を作成する。
【0042】各フォントの展開を終了毎に、図2を参照
して説明した方法により、スムージング処理を行う。印
刷キーが操作されると、全てのフォントの拡大と展開が
終了した後、制御部11は拡大フォントRAM15に記
憶されたスムージング処理済みの拡大フォントを読みだ
し、印刷制御部17に供給する。印刷制御部17は、印
刷部19を制御して供給された印刷データを印刷する。
【0043】次に、上述した拡大及びスムージング処理
を、基本フォントが図14(A)に示す絵文字で、拡大
倍率が2×2倍の場合を例に具体的に説明する。なお、
この絵文字は説明のために設定したものであり、8×8
ドットの非常に小さいサイズとなっており、その絵柄に
意味はない。
【0044】拡大倍率が2×2倍の場合、基本フォント
の各ドットは縦横2ドット計4ドットに拡大される。こ
のため、図14(A)に示す基本フォントは(B)に示
すように拡大される。
【0045】次に、図2に示すスムージング処理を開始
する。まず、基本フォントを構成する各ドットの行数を
示すポインタi(1≦i≦8),と列数を示すポインタ
j(1≦j≦8)を1に初期化する(ステップS1)。
次に、ドットDi,jを読み出し、そのドットが黒(1)
であるか白(0)であるかを判別する(ステップS
2)。ドットD1,1は黒であるので、補間処理は行わ
ず、ポインタiを更新して(ステップS5,S6)、ド
ットD2,1の処理に移る。D2,1、D3,1も黒であるの
で、補間処理は行わない。
【0046】ドットD4,1、D5,1については、ステップ
S2で白であると判別されるが、周辺ドットが基本パタ
ーンA〜Dのいずれにも該当しないと判別され(ステッ
プS3)、補間処理を行わない。ドットD6,1、D7,1、
D1,2は黒なので補間処理は行わない。ドットD2,2は、
白であり、周辺ドットが基本パターンAに該当する。そ
こで、周辺ドットが図8(B)に示す直交パターンに該
当するか否かを判別する(ステップU1)。
【0047】ドットD1,2、D1,3、ドットD2,1、D3,1
は黒であり、直交パターンに該当する。従って、補間処
理は行わない。以後、順次処理が進み、ドットD7,2の
処理に移ると、ドットD7,2は白であり、周辺ドットが
基本パターンAに該当すると判別され、さらに、直交パ
ターンに該当するか否かを判別する。周辺パターンは図
8(B)に示す直交パターンに該当しない。
【0048】そこで、横方向の補間処理に移る。注目ド
ットD7,2の2ドット右側に黒ドットが存在し、図8
(C)に示す鋭角カーブのパターンに該当する。そこ
で、横方向に1/4補間を行う。この補間は連続する黒
の長さの1/4の長さだけ黒ドットを追加する処理であ
る。拡大前のドットパターンにおいては、黒が横方向に
2ドット連続している。そこで、拡大後の連続黒ドット
数4の1/4の長さの1ドットだけ黒ドットを補間す
る。即ち、ドットKを黒に変換する。
【0049】次に、縦方向の補間処理に移るが、この場
合、図8(F)に示すパターンに該当する鈍角パターン
であり、1/2補間となる。拡大前のドットパターンの
縦の黒ドットの連続数は1である。このため、拡大後の
連続黒ドット数2の1/2の長さの1ドットだけ黒ドッ
トに補間する。即ち、ドットKを黒に変換する。結局、
横方向と縦方向の補間で共にドットKを黒に変換し、次
のドットの処理に移る。
【0050】順次処理が進み、ドットD4,3の処理に移
ると、このドットは白であり、その周囲のドット配置が
基本パターンBに該当する。この場合、D4,3の周辺ド
ットは図9(E)の鈍角パターンに該当し、1/2補間
の対象となる。拡大後のドットパターンにおいて横方向
に連続する黒ドット数は2である。従って、1ドットだ
け黒ドットを補間する。即ち、ドットLを黒に変換す
る。縦方向については、処理対処のドットD4,3の同一
列の2ドット下側に黒ドットが存在し、図9(D)の鋭
角パターンに該当する。従って、1/4補間の対象とな
る。拡大後のドットパターンにおいては、縦方向に黒ド
ットが4ドット連続している。そこで、1ドットLを黒
に変換する。
【0051】ドットD5,3では、そのドットが白であ
り、周囲のドット配置が基本パターンDに該当すると判
別される。しかし、ドットD5,3の周辺ドットは図11
(B)に示す直交パターンに該当する。従って、補間処
理を行わず、次のドットの処理に移る。
【0052】ドットD7,3は、そのドットが白であり、
周囲のドット配置が基本パターンBに該当する。この場
合、周辺ドット配置は図9(B)に示す直交パターンに
は該当しない。そこで、横方向の補間処理を実行する。
この場合、処理対象のドットD7,3の2ドット左側に黒
ドットが存在し、図9(C)に示す鋭角パターンの1つ
に該当すると判断され、横方向に1/4補間を行う。拡
大後のドットパターンにおいては、黒が4ドット連続し
ている。そこで、ドットMを黒に変換する。縦方向につ
いては、周辺ドットは図9(F)に示す鈍角パターンに
該当し、1/2補間となり、ドットMを黒ドットに転換
する。結局、横方向と縦方向の補間で、共にドットMを
黒に変換して、次のドットの処理に移る。
【0053】スムージング処理が進み、ドットD6,4の
処理に至ると、ドットD6,4の周辺パターンは基本パタ
ーンAと基本パターンCのいずれにも該当する。そこ
で、まず、基本パターンAについて考える。周辺ドット
は図8(B)に示す直交パターンには該当せず、図8
(E)に示す鈍角パターンに該当する。そこで、横方向
に1/2補間を行う。拡大後のドットパターンの横方向
の連続黒ドット数は4である。従って、拡大後のドット
パターンの2つのドットNとPを黒ドットに変換する。
次に、縦方向補間について考えると、周辺ドット配置は
図8(D)の鋭角パターンに該当し、1/4補間とな
る。拡大後のドットパターンの縦方向の黒ドットの連続
数は2であり、1/4補間は物理的に無理であり、特に
処理は行わない。
【0054】次に、基本パターンCについて考える。周
辺ドットは、図10(B)に示す直交パターンには該当
せず、図10(E)に示す鈍角パターンに該当し、横方
向に1/2補間を行う。拡大後のドットパターンの横方
向の連続黒ドット数は2である。従って、拡大後のドッ
トパターンの1つドットQを黒ドットに変換する。次
に、縦方向については、周辺ドットは図10(D)に示
す鋭角パターンに該当し、1/4補間となる。しかし、
拡大後のドットパターンの縦方向の黒ドットの連続数は
2であり、1/4補間は物理的に無理であり、特に処理
は行わない。
【0055】ドットD8,4に処理が至ると、ドットD8,4
の周囲ドット配置は基本パターンBに該当し、直交パタ
ーンには該当しない。そこで、横方向について考える
と、図9(E)に示す鈍角パターンに該当し、1/2補
間となる。従って、拡大後のドットパターンのドットR
を黒ドットに変換する。縦方向も1/2補間となり、ド
ットRを黒ドットに変換する。
【0056】ドットD4,5に処理が至ると、このドット
の周囲ドット配置はドットD6,4の周辺のドット配置と
同一であり、同一の処理を行い、拡大後のドットパター
ンにドットS、T、Uを補間する。
【0057】ドットD7,5の周囲パターンは基本パター
ンCに一致し、直交パターンに該当せず、横方向は図9
(E)の鈍角パターンに該当し、1/2補間となり、拡
大後のドットパターンに黒ドットVを補間する。縦方向
も1/2補間となり、黒ドットVを補間する。
【0058】ドットD2,7の処理に移ると、周囲パター
ンは基本パターンBに一致し、直交パターンには該当し
ない。横方向は、鈍角パターンに該当し1/2補間とな
る。拡大後のドットパターンの横方向の連続黒ドットは
6ドットであり、その1/2の3ドットW,X、Yに黒
ドットを補間する。一方、縦方向は1/4補間となる。
しかし、連続する黒ドットが2ドットのため、補間はで
きない。
【0059】ドットD5,7の処理に移ると、周囲パター
ンは基本パターンBに一致し、直交パターンに該当せ
ず、横方向は、鈍角パターンに該当し1/2補間とな
り、黒ドットZを補間する。一方、縦方向は鋭角パター
ンに該当し1/4補間となる。連続する黒ドット数が6
ドットのため、正確に1/4補間ができず、1つの黒ド
ットZを補間する。
【0060】ドットD7,7の処理に移ると、周囲パター
ンは基本パターンDに一致する。また、直交パターンに
は該当しない。そこで、横方向について考えると、鈍角
パターンに該当し1/2補間となり、黒ドット*を補間
する。縦方向は1/4補間となる。連続する黒ドット数
が6ドットのため、正確に1/4補間ができず、1つの
黒ドット*を補間する。以後、処理は順次進むが、補間
処理に該当するドットは存在せず、ドットD8,8の処理
が終了した時点でこのフォントについてのスムージング
処理を終了し、次のフォントの処理に移る。
【0061】その後、印刷キーが操作されると、制御部
11は拡大フォントRAM15に記憶されたスムージン
グ処理済みの拡大フォントを読みだし、印刷制御部17
に供給する。印刷制御部17は、印刷部19を制御して
供給された印刷データを印刷する。
【0062】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、拡大したフォントにスムージング処理を施して印
刷することができる。しかも、各ドットについて補間処
理が必要であるか否かを判別する際に、まず、処理対象
のドットが白ドットであるか否かを判別し、白ドットで
あれば、周囲ドットが所定の4つの基本パターンA〜D
のいずれかに該当するか否かを判別し、該当するドット
について補間処理を開始する。従って、補間処理が不必
要なドットの処理時間を短時間に抑えることができる。
また、1回の比較の対象となるドットが、注目ドットの
上下左右の2ドットであり、比較動作も短時間で済む。
従って、スムージング処理に要する総時間を短縮でき
る。
【0063】また、直交パターンについては、補間を行
わないので、パターンが直交しているイメージを維持で
きる。また、補間対象のパターンが鈍角カーブか鋭角カ
ーブかに応じて異なった補間を行うので、元絵の雰囲気
を忠実に再現した拡大が可能となる。
【0064】上記の説明においては、理解を容易にする
ため、基本フォントのサイズを縦横8×8ドットとした
が、基本フォントのサイズは任意であり、実用的には、
より大きなサイズのフォントを使用できる。
【0065】大きなサイズの基本フォントの場合、例え
ば、図15に示すように、フォントを例えば縦方向に8
ドット単位でスライスする。8ドットとした理由は、一
般に、データ処理の基本単位が1バイト(8ビット)だ
からである。使用するCPU等が16ビット、32ビッ
ト系等の場合には、そのビット数でスライスしても当然
よい。そして、縦方向に任意の1バイトを読み出し、読
み出した各ドットについて白ドットであるか、黒ドット
であるかを判別し、白ドットであれば、周辺ドットと基
本パターンA〜Dとの比較を行う。この際、図16
(A)乃至(D)に示すように、基本パターンAとCに
ついては、MSB側からチェックし、基本パターンBと
Dについては、LSB側からチェックすることが望まし
い。
【0066】なお、以上の説明では、黒ドットが縦横に
2ドット以上連続した時、直交パターンと判別したが、
基本フォントのサイズに応じて、例えば、縦横に3ドッ
ト、4ドット、・・・連続した時、直交パターンと判別す
るようにしてもよい。また、鋭角カーブの判別手法とし
て、注目しているドットから4ドット以内に、そのドッ
トを囲む方向に、即ち着目したドットと同じ段に黒ドッ
トが出現した場合に、鋭角カーブとみなしたが、、基本
フォントのサイズに応じて、着目したドットから5、
6、7・・・ドット以内に、黒ドットが出現した場合に、
鋭角カーブとみなしてもよい。その他、直交パターン、
鋭角パターン、鈍角パターンの決定手法は任意であ
り、、フォントのサイズ及び拡大倍率に応じて他の決定
手法を採用してもよい。
【0067】また、鋭角カーブについては1/4補間、
鈍角カーブについては1/2補間を行ったが、鋭角カー
ブについては、1/6、鈍角カーブについては1/3補
間とする等、フォントのサイズ及び拡大倍率に応じて補
間の種類を任意に変更可能である。
【0068】(第2の実施の形態)第1の実施の形態に
おいては、処理対象ドットが直交パターンに該当しない
場合に補間を行わず、処理対象ドットが鋭角カーブ内に
位置するか、鈍角カーブ内に位置するかに応じてドット
を補間(追加)している。しかし、他の補間手法を使用
することも当然可能である。例えば、連続するパターン
の縦横比(階段部分(段差部分)で縦横に連続する同一
色のドットの数の比)に応じて補間ドット数などを調整
しても良い。以下、このようにして補間を行う第2の実
施の形態を説明する。
【0069】図17はこの例で使用する基本パターンA
〜Dを示す。この例では、基本パターンA〜Dを注目ド
ットとその周囲の8つのドットの計9ドットで表す。こ
れらの基本パターンは、図3の基本パターンと表現方法
が異なるが実質的に同一のものであり、基本パターンA
は処理対象のドットの左隣及び上のドットが黒の場合で
あり、右上がりの斜線パターンの下側を補間(ドットを
追加)する。基本パターンBは処理対象のドットの右隣
及び上のドットが黒の場合であり、右下がりの斜線のパ
ターンの下側を補間する。基本パターンCは処理対象の
ドットの左隣及び下のドットが黒の場合であり、右下が
りの斜線のパターンの上側を補間する。基本パターンD
は処理対象のドットの右隣及び下のドットが黒の場合で
あり、右上がりの斜線のパターンの上側を補間する。
【0070】次に、図18〜図21は、補間処理の対象
となるパターンを示し、それぞれ(A)は各パターンの
基本形を示す。図18〜図21の(B)は斜線の傾きが
45゜で階段部分において連続する黒ドットの数の縦横
比が1:1のパターンである。即ち、(B)のパターン
は、階段部分において縦及び横方向に連続する黒ドット
の数がそれぞれ1であり、縦横比が1:1である。図1
8〜図21の(C)は、階段部分において縦方向に連続
する黒ドットの数が1で横方向に連続する黒ドットの数
が2以上となるパターンである。例えば、図18〜図2
1の(C)の第1と第2のパターンは、階段部分におい
て縦方向に連続する黒ドットの数が1で横方向に連続す
る黒ドットの数が2であり、縦横比が1:2である。ま
た、図18〜図21の(C)の第3と第4パターンは、
階段部分において縦方向に連続する黒ドットの数が1で
横方向に連続する黒ドットの数が3であり、縦横比が
1:3である。同様に、第5のパターンは、階段部分に
おいて縦方向に連続する黒ドットの数が1で横方向に連
続する黒ドットの数が4であり、縦横比が1:4のパタ
ーンである。図18〜図21の(D)は、階段部分にお
いて横方向に連続する黒ドットの数が1で縦方向に連続
する黒ドットの数が2以上となるパターンであり、
(D)の第1と第2のパターンは、階段部分において横
方向に連続する黒ドットの数が1で縦方向に連続する黒
ドットの数が2であり、縦横比が2:1である。また、
第3と第4のパターンは、階段部分において横方向に連
続する黒ドットの数が1で縦方向に連続する黒ドットの
数が3であり、縦横比が3:1である。また、第5のパ
ターンは、階段部分において横方向に連続する黒ドット
の数が1で縦方向に連続する黒ドットの数が4であり、
縦横比が4:1のパターンである。図18〜図21の
(E)は、階段部分において縦及び横方向に連続する黒
ドットの数がそれぞれ2又は3、縦横比が2:2、2:
3,3:2のいずれかに該当するパターンである。図1
8〜図21の(F)は、階段部分において縦横共に3ド
ット以上連続するパターンである。これらの場合は、ラ
インが直交しているものとみなす。これらのパターンに
補間処理を行うと、元のイメージを壊してしまう。この
ため、これらのパターンに該当する場合は、第1の実施
の形態と同様に、補間処理を行わないことにする。
【0071】次に、具体的な補正手順を図22、図23
を参照して説明する。先ず、図22(A)は、縦横比が
1:2のパターンの例を示す。このパターンを縦横2倍
に拡大した時のパターンを(B)に、このパターンを縦
横3倍に拡大した時のパターンを(D)に、このパター
ンを縦横4倍に拡大した時のパターンを(E)に示す。
【0072】図22(A)に示す元のパターンが、例え
ば、図18(C)の第1又は第2のパターンに該当する
場合を考える。スムージングのために、元のパターンの
ドットを順次スキャンし、注目ドットがドットD1に達
した時点で、補間が必要であることが判別される。
【0073】補間が必要であることが判別されると、次
に補間するドットの数が判別される。補間ドット数は数
1に基づいて決定される。
【0074】
【数1】P1=a・(b−1)/(2b) P2=a・(b−3)/(2b)・・・・・・
【0075】ここで、P1、P2、・・・はそれぞれ第1
行、第2行、・・・の補間ドット数、aは元絵における横
方向の連続黒ドット数と横方向の拡大倍率の積、bは縦
方向の拡大倍率である。P1,P2が整数にならない場
合は、小数点以下を四捨五入(0.5未満を切り捨て、
0.5以上を切り上げる)し、整数に丸める。
【0076】図22(B)のパターン場合、階段部分の
横方向の連続ドット数は2で、拡大倍率も2であり、a
は4となる。また、縦方向の拡大倍率bは2である。こ
のため、P1=4・(2−1)/(2・2)=1とな
り、P2以降は負の数となる。従って、図22(C)に
示すように、黒ドットを1ドット補間する。
【0077】図22(D)のパターン場合、階段部分の
横方向の連続ドット数は2で、拡大倍率は3であり、a
は6となる。また、縦方向の拡大倍率bは3である。こ
のため、P1=6・(3−1)/(2・3)=2とな
り、P2=6・(3−3)/(2・3)=0となり、P
3以降は負の数となる。従って、図22(D)に示すよ
うに、第1行に黒ドットを2ドット補間する。
【0078】図22(E)のパターン場合、階段部分の
横方向の連続ドット数は2、拡大倍率は4であり、aは
8となる。また、縦方向の拡大倍率bは4である。この
ため、P1=8・(4−1)/(2・4)=3となり、
P2=8・(4−3)/(2・4)=1となり、P3以
降は負の数となる。従って、図22(E)に示すよう
に、第1行に黒ドットを2ドット補間し、第2行に黒ド
ットを1ドット補間する。
【0079】また、図18〜図21の(D)に示すよう
な黒ドットが縦方向に連続する段差部に補間を行う場合
は、補間方向を90゜回転して考えればよい。
【0080】次に、図23(A)は、段差部から連続す
る黒ドット数の比が2:2のパターンの例を示す。この
パターンを縦横2倍に拡大した時のパターンを図23
(B)に、このパターンを縦横3倍に拡大した時のパタ
ーンを図23(D)に、このパターンを縦横4倍に拡大
した時のパターンを図23(E)に示す。
【0081】図23(A)に示す元のパターンが、例え
ば、図18(E)に示すパターンのいずれかに該当する
場合を考える。本来スムージングの対象となるドットパ
ターンは、元絵において斜線のジャギー部での縦方向の
連続黒ドット数又は横方向の連続黒ドット数のどちらか
一方は1であるべきである。しかし、現実には、サンプ
リング誤差などが原因で、元絵の斜線部に2ドット×2
ドットの階段状のパターンが発生する場合がある。この
実施の形態では、これらの場合にも対応できる。
【0082】スムージングのために、元のパターンのド
ットを順次スキャンし、注目ドットがドットD2に達し
た時点で、ドットD2の周辺パターンが図18(E)の
パターンに該当していると判別され、補間が必要である
ことが判別される。
【0083】続いて、例えば、ROMに格納された設定
より、このパターンが縦横比2:2の補間を行うべきこ
とを判別する。縦横比2:2の補正の追加ドットは数2
に基づいて決定される。
【0084】
【数2】P1=a・(b−1)/(2b) P2=a・(b−3)/(2b) P3=a・(b−5)/(2b) P4=a・(b−7)/(2b)・・・・・・
【0085】即ち、b−(2n−1)>0(n=1,
2,3・・・・・・)の間、第n行をPnドット補間する。
【0086】図23(B)のパターン場合、階段部分の
横方向の連続ドット数は2で、拡大倍率も2であり、a
は4となる。また、縦方向の連続ドット数は2で、拡大
倍率bも2である。このため、P1=4・(4−1)/
(2・4)=1.5≒2、P2=4・(4−3)/(2
・4)=0.5≒1となり、P2以降は負の数となる。
従って、図23(C)に示すように、第1行に黒ドット
を2ドット、第2行に黒ドットを1ドット補間する。
【0087】図23(C)のパターンの場合、階段部分
の横方向の連続ドット数は2で、拡大倍率は3であり、
aは6となる。また、縦方向の連続ドット数は2、拡大
倍率bは3である。このため、P1=6・(6−1)/
(2・6)=2.5≒3、P2=6・(6−3)/(2
・6)=1.5≒2、P3=6・(6−5)/(2・
6)=0.5≒1となる。従って、図23(C)に示す
ように、第1行に黒ドットを3ドット、第2行に黒ドッ
トを2ドット、第3行に黒ドットを1ドット補間する。
【0088】図23(D)のパターンの場合、階段部分
の横方向の連続ドット数は2で、拡大倍率は4であり、
aは8となる。また、縦方向の連続ドット数は2、拡大
倍率は4であり、bは8となる。このため、P1=8・
(8−1)/(2・8)=3.5≒4、P2=8・(8
−3)/(2・8)=2.5≒2、P3=8・(8−
5)/(2・8)=1.5≒2、P4=8・(8−7)
/(2・8)=0.5≒1となる。従って、図22
(D)に示すように、第1行に黒ドットを4ドット、第
2行に黒ドットを3ドット、第3行に黒ドットを2ドッ
ト、第4行に黒ドットを1ドット補間する。
【0089】このように、元絵の各ドットをスキャン
し、図17に示す基本パターンA〜Dのいずれかに該当
する場合には、周辺ドットが図18〜図21に示すパタ
ーンのいずれかに該当するか否かを判別する。そして、
該当する場合には、求めの階段部分(又は交差部)で連
続する同一色のドットの数の縦横比を求め、求めた縦横
比に応じて数1又は数2に従って、補間ドット数を求め
て補間する。従って、縦と横で拡大倍率が異なる場合に
も対応することが可能である。
【0090】なお、この実施の形態においては、縦横比
が2:3又は3:2の場合も、縦横比が2:2であると
みなして補間を行う。これは、同色のドットが縦横方向
に2ドット以上連続する部分が字形線の交差部或いは終
端部であり、補間のしすぎによってかえって元絵のイメ
ージを損ねてしまう虞があるためである。
【0091】上記実施の形態においては、白の背景中に
黒で表現されたフォントを拡大し、拡大後のドットパタ
ーンに黒ドットを補間することにより、スムージングを
行ったが、例えば、黒の背景中に白で表現された白抜き
のフォントを拡大するような場合には、白ドットを補間
することにより、スムージング処理を行う。
【0092】(第3の実施の形態)前記第1及び第2の
実施の形態においては、段差部に黒ドットを追加するポ
ジティブ補間を行ったが、段差部のドットを除去する補
間、即ち、ネガティブな補間を行っても良い。そこで、
以下にドットを除去することによるスムージングを行う
ネガティブ補間処理の一例を説明する。
【0093】このスムージング処理は、第1及び第2の
実施の形態と同様に、図24に示す手順で実行される。
【0094】まず、基本フォントを構成するドットを指
示するドットポインタを初期化する(ステップS10
1)。次に、ドットポインタにより指示されたドットの
値を読み出し、そのドットが黒か否かを判別する(ステ
ップS102)。この実施の形態では、拡大されたフォ
ントの黒のドットを除去する(即ち、黒のドットを白の
ドットに変換する)ことにより、拡大フォントのスムー
ジングを行う。従って、処理対象のドットが白の場合
は、拡大後の対応ドットについては補間処理を行う必要
がない。従って、そのドットについての処理を終了し、
ステップS105にジャンプし、そのドットが最終ドッ
トであるか否かを判別し、最終ドットであれば、そのフ
ォントについてのスムージング処理を終了し、必要に応
じて、次のフォントについてスムージング処理を実行す
る。最終ドットでなければ、ドットポインタを更新し
(ステップS106)、次のドットの処理に移る。
【0095】処理対象のドットが黒の場合(ステップS
102)、その周辺のドット配置が図25に示す基本パ
ターンA’〜D’のいずれかに該当するか否かを判別す
る(ステップS103)。図25において、+を付した
ドットが処理対象のドット、×を付したドットが白黒不
問のドット、空白のドットが白のドットである。基本パ
ターンA’は処理対象のドットの左隣、左上及び上のド
ットが白の場合である。基本パターンB’は処理対象の
ドットの左隣、左下及び下のドットが白の場合である。
基本パターンC’は処理対象のドットの右隣、右上及び
上のドットが白の場合である。基本パターンD’は処理
対象のドットの右隣、右下及び下のドットが白の場合で
あ。
【0096】これらの基本パターンがポジティブ補間の
基本パターンと異なる点は、注目ドットの縦横方向に隣
接する2つのドットで挟まれるドット、注目ドットから
見て斜方向ドットも白である必要がある点である。これ
は、字形線を白ドットで切断してしまうのを防ぐためで
ある。斜方向のドットが黒である場合は、注目ドットと
の間の字形線で結ばれている可能性がある。その場合
に、黒ドットを削除すると、注目ドットと斜方向のドッ
トとの間が完全に離れてしまい、字形イメージを大きく
変えてしまう。これを防ぐために、斜方向のドットが白
で、注目ドットとの間が字形線で結ばれていない以内こ
とを確認してから補間を行う。
【0097】周囲のドット配置が基本パターンA’〜
D’のいずれにも該当しない場合、そのドットについて
は補間処理を行わず、フローは前述のステップS105
に進む。周囲のドット配置が基本パターンA’〜D’の
いずれかに該当する場合は、実際にスムージング処理を
行う必要があるか否か、あるとすればどのような補間処
理を行うかを判別して補間処理を実行する(ステップS
104)。
【0098】その後、フローは前述のステップS105
に進み、最終ドットの処理が終了したか否かを判別し、
終了していれば、そのフォントについてのスムージング
処理を終了する。一方、終了していなければ、ドットポ
インタを更新し(ステップS106)、ステップS10
2にリターンする。基本フォントの全てのドットについ
て上述の処理が終了すると、ステップS105でYES
と判別され、そのフォントについてのスムージング処理
を終了する。
【0099】次に、ステップS104の補間処理を具体
的に説明する。次に、図26〜図29は、補間処理の対
象となるパターンを示し、それぞれ(A)は各パターン
の基本形を示す。(B)は斜線の傾きが45゜で階段部
分において連続する白ドットの数の縦横比が1:1のパ
ターンである。(C)は、階段部分において縦方向に連
続する白ドットの数が1で横方向に連続する白ドットの
数が2以上となるパターンであり、縦横比が1:2〜
1:4である。(D)は、階段部分において横方向に連
続する白ドットの数が1で縦方向に連続する白ドットの
数が2以上となるパターンであり、縦横比が2:1〜
4:1である。(E)は、階段部分において縦及び横方
向に連続する白ドットの数がそれぞれ2又は3、縦横比
が2:2、2:3,3:2のいずれかに該当するパター
ンである。(F)は、階段部分において縦横共に3ドッ
ト以上連続するパターンである。これらの場合は、字形
線が直角に曲がっているものとみなす。ここに補間処理
を行うと、元のイメージを壊してしまう。このため、こ
のパターンに該当する場合は、補間処理を行わないこと
にする。
【0100】次に、具体的な補間手順を図30、図31
を参照して説明する。先ず、図30(A)は、縦横比が
1:2のパターンの例を示す。このパターンを縦横2倍
に拡大した時のパターンを図30(B)に、このパター
ンを縦横3倍に拡大した時のパターンを図30(D)
に、このパターンを縦横4倍に拡大した時のパターンを
図30(E)に示す。
【0101】図30(A)に示す元のパターンが、例え
ば、図29(C)に示すパターンのいずれかに該当する
場合を考える。スムージングのために、元のパターンの
ドットを順次スキャンし、注目ドットがドットD3に達
した時点で、ドットD3の周辺パターンが基本パターン
D’に該当していることが検出される。続いて、基本パ
ターンの周辺ドットパターンが図29(C)に示すパタ
ーン配置のいずれかに該当することが判別され、補間が
必要であること、縦横比が1:2であることが判別され
る。
【0102】補間が必要であることが判別されると、次
に補間(削除)するドットの数が判別される。補間ドッ
ト数は数3に基づいて決定される。
【0103】
【数3】Q1=c・(d−1)/(2d) Q2=c・(d−3)/(2d)・・・・・・
【0104】ここで、Q1、Q2、・・・はそれぞれ第1
行、第2行、・・・の補間ドット数、cは元絵における横
方向の連続黒ドット数と横方向の拡大倍率の積、dは縦
方向の拡大倍率である。Q1,Q2が整数にならない場
合は、小数点以下を五捨六入(0.5未満を切り捨て、
0.5より大きい場合は切り上げる)し、整数に丸め
る。
【0105】図30(B)の場合、階段部分の横方向の
連続ドット数は2で、拡大倍率も2であり、cは4とな
る。また、縦方向の拡大倍率dは2である。このため、
Q1=4・(2−1)/(2・2)=1となり、Q2以
降は負の数となる。従って、図30(C)に示すように
注目ドットD3を1ドット削除する。
【0106】図30(D)の場合、階段部分の横方向の
連続ドット数は2で、拡大倍率は3であり、cは6とな
る。また、縦方向の拡大倍率dは3である。このため、
Q1=6・(3−1)/(2・3)=2となり、Q2=
6・(3−3)/(2・3)=0となり、Q3以降は負
の数となる。従って、図30(D)に示すように、第1
行の黒ドットを2ドット削除する。
【0107】図30(E)の場合、階段部分の横方向の
連続ドット数は2、拡大倍率は4であり、cは8とな
る。また、縦方向の拡大倍率dは4である。このため、
Q1=8・(4−1)/(2・4)=3となり、Q2=
8・(4−3)/(2・4)=1となり、Q3以降は負
の数となる。従って、図30(E)に示すように、第1
行の黒ドットを3ドット除去し、第2行の黒ドットを1
ドット除去する。
【0108】なお、白ドットが縦方向に連続する段差部
に補間を行う場合は、補間方向を90゜回転して考えれ
ばよい。
【0109】次に、図31(A)は、注目ドットD4か
ら縦横方向に連続する白ドットの数の比が2:2のパタ
ーンの例を示す。このパターンを縦横2倍に拡大した時
のパターンを図31(B)に、このパターンを縦横3倍
に拡大した時のパターンを図31(C)に、このパター
ンを縦横4倍に拡大した時のパターンを図31(D)に
示す。
【0110】図31(A)に示す元のパターンが、例え
ば、図29(E)に示すパターンのいずれかに該当する
場合を考える。本来スムージングの対象となるドットパ
ターンは、元絵において斜線のジャギー部での縦方向の
連続白ドット数又は横方向の連続白ドット数のどちらか
一方は1であるべきである。しかし、現実には、サンプ
リング誤差などが原因で、元絵の斜線部に2ドット×2
ドットの階段状のパターンが発生する場合がある。この
補間はこれらの場合に対応する。
【0111】スムージングのために、元のパターンのド
ットを順次スキャンし、注目ドットがドットD4に達し
た時点で、ドットD4の右、右下、下の3つが白であ
り、基本パターンD’に該当していると判別される。
【0112】続いて、注目ドットD4の周辺のドットパ
ターンが図29(E)に該当することが判別され、縦横
比2:2の場合のネガティブ補間を行うべきことが判別
される。縦横比2:2の削除ドットの数は数4に基づい
て決定される。
【0113】
【数4】Q1=c・(d−1)/(2d) Q2=c・(d−3)/(2d) Q3=c・(d−5)/(2d) Q4=c・(d−7)/(2d)・・・・・・
【0114】即ち、d−(2n−1)>0(n=1,
2,3・・・・・・)の間、第n行のQnドットを除去する。
【0115】図31(B)の場合、階段部分の横方向の
連続ドット数は2で、拡大倍率も2であり、cは4とな
る。また、縦方向の連続ドット数は2で、拡大倍率dも
2である。このため、Q1=4・(4−1)/(2・
4)=1.5≒1、Q2=4・(4−3)/(2・4)
=0.5≒0となる。従って、図31(B)に示すよう
に、第1行の黒ドットが1ドット除去(反転)される。
【0116】図31(C)の場合、階段部分の横方向の
連続ドット数は2で、拡大倍率は3であり、cは6とな
る。また、縦方向の連続ドット数は2、拡大倍率dは3
である。このため、Q1=6・(6−1)/(2・6)
=2.5≒2、Q2=6・(6−3)/(2・6)=
1.5≒1、Q3=6・(6−5)/(2・6)=0.
5≒0となる。従って、図31(C)に示すように、第
1行の黒ドットを3ドット、第2行の黒ドットを2ドッ
ト、第3行の黒ドットを1ドット除去する。
【0117】以上説明したように、第3の実施の形態に
おいても、元絵の各ドットをスキャンし、注目ドットの
周囲のドットが図25に示すいずれかの基本パターンに
該当する場合には、周辺ドットが図26〜図29のいず
れかに該当するか否かを判別し、該当する場合には、そ
の縦横比を求め、求めた縦横比に応じて数3又は数4に
従って、補間ドット数を求めて補間する。従って、縦と
横で拡大倍率が異なる場合にも対応することが可能であ
る。
【0118】なお、この実施の形態においては、縦横比
が2:3又は3:2の場合も、縦横比が2:2であると
みなして補間を行う。
【0119】(第4の実施の形態)以上の説明において
は、ポジティブ補間処理とネガティブ補間処理を個別に
説明したが、両補間方法は組み合わされて使用されるこ
とが望ましい。そこで、以下、ポジティブ補間処理とネ
ガティブ補間処理を組み合わせて使用する場合について
説明する。この場合、例えば、図32に示すように、拡
大されたドットパターンについて、初めにポジティブ補
間処理を実行し(ステップS201)、続いて、ネガテ
ィブ補間処理を実行する(ステップS202)。
【0120】次に、このような手順により、補間処理を
行う具体例について説明する。なお、以下の説明におい
ては、ポジティブ補間処理については基本パターンA、
ネガティブ補間処理については、基本パターンD’につ
いてのみ処理を行うものとする。図33(A)は、縦横
比1:1の斜線を縦横4倍に拡大したパターンである。
この発明では、補間ドットの数の計算において、ポジテ
ィブ補間処理では小数点以下を4捨5入し、ネガティブ
補間処理では5捨6入によって補間ドット数を整数値に
丸めている。このため、ポジティブ補間については、第
1行に2ドット、第2行に1ドットの黒ドットが補間さ
れ、ネガティブ補間については、第1行の1つの黒ドッ
トが白ドットに反転される。このような補間処理の結
果、スムージング処理後の字形の輪郭は一様に縦横比
(階段状の部分の縦と横の長さの比)が1:1になり、
美しい出力が得られる。
【0121】図33(B)は、縦横比が1:2から1:
4に変化する斜線を縦横2倍に拡大したパターンを示
す。ここで、丸R5で囲んだ部分のスムージングは、ポ
ジティブ補間が2ドット、ネガティブ補間が1ドットで
行われる。このため、1:2から1:4に変化する傾き
の間に1:3という傾きが生成され、出力結果に滑らか
なカーブが得られる。
【0122】図34は、縦方向と横方向で異なる倍率の
拡大を行ったパターンの例であり、図34(A)は縦横
比1:1の斜線を縦3倍、横2倍に拡大したパターンで
ある。図34(B)は縦横比1:1の斜線を縦3倍、横
4倍に拡大したパターンである。図34(C)は縦横比
1:2の斜線を縦2倍、横3倍に拡大したパターンであ
る。図34(A)〜(C)のいずれの場合でも、拡大直
後のパターンよりもスムージング処理を行った後の直線
はスムーズである。例えば、図34(C)の場合の補間
ドット数は、ポジティブ補間が2ドット、ネガティブ補
間が1ドットであり、縦横比(1:2)×倍率(2:
3)=(2:6)となっていたジャギーに対し、スムー
ジング後は一様に縦横比1:3の斜線となり、滑らかで
美しい斜線になっている。
【0123】また、図35は縦横比2:2の斜線を拡大
したパターンであり、図35(A)は縦横4倍に拡大し
たパターンである。縦横比2:2のスムージングの場合
も補間ドット数の計算にポジティブ補間側の4捨5入と
ネガティブ補間側の5捨6入を適用し、出力結果は縦横
比1:1の斜線となる。図35(B)は縦3倍、横4倍
に拡大したパターンである。これらの図からも明らかな
ように、縦横比2:2の斜線のスムージングの場合で
も、縦横を異なる倍率で拡大した場合でも、適切なスム
ージングが行われる。
【0124】前述のように、ネガティブ補間処理の基本
パターンA’〜D’は、字形線が切断されるのを防ぐた
め、ポジティブ補間処理用の基本パターンA〜Dと異な
り、注目ドットの斜方向のドットも判別の対象としてい
る。仮に、ネガティブ補間処理においても斜方向のドッ
トを白黒不問とした場合、基本パターンA’〜D’は基
本パターンA〜Dを単純に白黒反転したものとなる。こ
の場合の出力結果の一例を図36(A)に示す。ネガテ
ィブ補間処理により字形線が切断されおり、好ましくな
い。これに対し、この発明の基本パターンA’〜D’を
使用する場合は、この発明によるネガティブ補間処理を
行った場合の出力結果の一例を示し、図36(B)は、
この発明によるネガティブ補間処理を行った場合の出力
結果の一例を示し、理想的な出力結果が得られている。
従って、この発明のネガティブ補間を使用することによ
り、適切なスムージング処理が可能となる。
【0125】なお、この発明は以上説明した例に限定さ
れず、任意に変更及び応用可能である。例えば、上記実
施の形態では、各ドットを白(無印刷)又は黒(着色)
としたが、ドットの色は任意である。
【0126】この発明は任意のフォントを拡大印刷する
種々の装置、例えば、ワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ラベルプリンタ等に適用可能である。上記
実施の形態では、基本フォントを拡大印刷する例を中心
に説明したが、任意のドットパターンからなる元絵、例
えば、イメージリーダから読み込んだ二値画像を拡大す
る場合等にも同様に適用可能である。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、任意のドットパターンを拡大し、スムージング処理
を行う際に、元のフォントの各ドットの周囲のドットパ
ターンが4つのパターンのいずれかに該当するか否かを
判別し、該当する場合のみ、補間処理を行う。従って、
補間を必要としないドットの処理時間が短く、結果的に
総処理時間を短縮することができる。また、ドットを追
加する補間及びドットを取り除く補間と適宜組み合わせ
て使用することにより、スムージングを適切に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる印刷装置の構造
を示すブロック図である。
【図2】スムージング処理の流れを示すフローチャート
である。
【図3】補間処理が必要であるか否かを判別するための
4つのパターンを示す図である。
【図4】適切な補間処理を説明するための図である。
【図5】1/2補間を説明するための図である。
【図6】1/4補間を説明するための図である。
【図7】補間処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】基本パターンAと、基本パターンAに対応する
直交パターンと横方向の鋭角パターンと縦方向の鋭角パ
ターンと横方向の鈍角パターンと縦方向の鈍角パターン
とを示す図である。
【図9】基本パターンBと、基本パターンBに対応する
直交パターンと横方向の鋭角パターンと縦方向の鋭角パ
ターンと横方向の鈍角パターンと縦方向の鈍角パターン
とを示す図である。
【図10】基本パターンCと、基本パターンCに対応す
る直交パターンと横方向の鋭角パターンと縦方向の鋭角
パターンと横方向の鈍角パターンと縦方向の鈍角パター
ンとを示す図である。
【図11】基本パターンDと、基本パターンDに対応す
る直交パターンと横方向の鋭角パターンと縦方向の鋭角
パターンと横方向の鈍角パターンと縦方向の鈍角パター
ンとを示す図である。
【図12】パターン判別を行うために基本パターンに近
接するドットに付した符号を示す図である。
【図13】図12に示す符号を用いて、補間の種類と補
間の長さを判別する流れを示すフローチャートである。
【図14】基本フォントの一例とそれを縦横2倍に拡大
し、さらに、スムージング処理を施した様子を示す図で
ある。
【図15】大きなサイズの基本フォントを拡大してスム
ージング処理を行う手順を示す図である。
【図16】大きなサイズの基本フォントを拡大してスム
ージング処理を行う手順を示す図である。
【図17】この発明の第2の実施の形態にかかる基本パ
ターンを示す図である。
【図18】(A)は基本パターンAを示し、(B)乃至
(E)は基本パターンAを含み且つ補間処理の対象とな
るパターンを示し、(F)は基本パターンAを含むが、
補間処理の対象としないパターンを示す。
【図19】(A)は基本パターンBを示し、(B)乃至
(E)は基本パターンBを含み且つ補間処理の対象とな
るパターンを示し、(F)は基本パターンBを含むが、
補間処理の対象としないパターンを示す。
【図20】(A)は基本パターンCを示し、(B)乃至
(E)は基本パターンCを含み且つ補間処理の対象とな
るパターンを示し、(F)は基本パターンCを含むが、
補間処理の対象としないパターンを示す。
【図21】(A)は基本パターンDを示し、(B)乃至
(E)は基本パターンDを含み且つ補間処理の対象とな
るパターンを示し、(F)は基本パターンDを含むが、
補間処理の対象としないパターンを示す。
【図22】ポジティブ補間処理の例を示す図であり、
(A)は元のパターン、(B)は元のパターンを縦横2
倍に拡大したパターン、(C)は(B)のパターンに補
間処理を実施したパターン、(D)は元のパターンを縦
横3倍に拡大し補間処理を実施したパターン、(E)は
元のパターンを縦横4倍に拡大し補間処理を実施したパ
ターンを示す。
【図23】ポジティブ補間処理の例を示す図であり、
(A)は元のパターン、(B)は元のパターンを縦横2
倍に拡大し補間処理を実施したパターン、(C)は元の
パターンを縦横3倍に拡大し補間処理を実施したパター
ン、(D)は元のパターンを縦横4倍に拡大し補間処理
を実施したパターンを示す。
【図24】この発明の第3の実施の形態にかかるネガテ
ィブ補間処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】この発明の第3の実施の形態にかかる基本パ
ターンを示す図である。
【図26】(A)は基本パターンA’を示し、(B)乃
至(E)は基本パターンA’を含み且つ補間処理の対象
となるパターンを示し、(F)は基本パターンA’を含
むが、補間処理の対象としないパターンを示す。
【図27】(A)は基本パターンB’を示し、(B)乃
至(E)は基本パターンB’を含み且つ補間処理の対象
となるパターンを示し、(F)は基本パターンB’を含
むが、補間処理の対象としないパターンを示す。
【図28】(A)は基本パターンC’を示し、(B)乃
至(E)は基本パターンC’を含み且つ補間処理の対象
となるパターンを示し、(F)は基本パターンC’を含
むが、補間処理の対象としないパターンを示す。
【図29】(A)は基本パターンD’を示し、(B)乃
至(E)は基本パターンD’を含み且つ補間処理の対象
となるパターンを示し、(B)は基本パターンD’を含
むが、補間処理の対象としないパターンを示す。
【図30】ネガティブ補間処理の例を示す図であり、
(A)は元のパターン、(B)は元のパターンを縦横2
倍に拡大したパターン、(C)は(B)のパターンに補
間処理を実施したパターン、(D)は元のパターンを縦
横3倍に拡大し補間処理を実施したパターン、(E)は
元のパターンを縦横4倍に拡大し補間処理を実施したパ
ターンを示す。
【図31】ネガティブ補間処理の例を示す図であり、
(A)は元のパターン、(B)は元のパターンを縦横2
倍に拡大し補間処理を実施したパターン、(C)は元の
パターンを縦横3倍に拡大し補間処理を実施したパター
ン、(D)は元のパターンを縦横4倍に拡大し補間処理
を実施したパターンを示す。
【図32】ポジティブ補間処理とネガティブ補間処理を
連続して実行する場合の処理手順を示すフローチャート
である。
【図33】ポジティブ補間とネガティブ補間の例を示す
図であり、(A)は元のパターンを縦横4倍に拡大して
ポジティブとネガティブの両補間処理を実施したパター
ン、(B)は元のパターンを縦2倍横3倍に拡大してポ
ジティブとネガティブの両補間処理を実施したパターン
の例を示す。
【図34】ポジティブ補間とネガティブ補間の例を示す
図であり、(A)は縦横比が1:1の斜線を縦3倍横2
倍に拡大してポジティブとネガティブの両補間処理を実
施したパターン、(B)は縦横比が1:1の斜線をを縦
3倍横4倍に拡大してポジティブとネガティブの両補間
処理を実施したパターン、(C)は縦横比が1:2の斜
線をを縦2倍横3倍に拡大してポジティブとネガティブ
の両補間処理を実施したパターン、の例をそれぞれ示
す。
【図35】ポジティブ補間とネガティブ補間の例を示す
図であり、(A)は元のパターンを縦横4倍に拡大して
ポジティブとネガティブの両補間処理を実施したパター
ン、(B)は元のパターンを縦3倍横4倍に拡大してポ
ジティブとネガティブの両補間処理を実施したパターン
の例を示す。
【図36】ネガティブ補間の基本パターンにおいて、注
目ドット(処理対象ドット)の斜方向のドットの色を判
別する必要を説明するための図であり、(A)は斜方向
のドットの色を判別しない場合の補間処理後のパターン
図、(B)は斜方向のドットの色を判別する場合の補間
処理後のパターン図である。
【図37】従来のスムージング処理を説明する図であ
る。
【符号の説明】
11・・・制御部、12・・・キー入力部、13・・・入力デー
タRAM、14・・・基本フォントROM、15・・・拡大フ
ォントRAM、16・・・表示駆動部、17・・・印刷制御
部、18・・・表示部、19・・・印刷部
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】(A)は基本パターンD’を示し、(B)乃
至(E)は基本パターンD’を含み且つ補間処理の対象
となるパターンを示し、()は基本パターンD’を含
むが、補間処理の対象としないパターンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 H04N 1/40 Z

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】元絵のドットパターンを記憶する元絵記憶
    手段と、 前記元絵記憶手段に記憶された元絵のドットパターンを
    拡大する拡大手段と、 前記拡大手段により拡大されたドットパターンを記憶す
    る拡大パターン記憶手段と、 前記元絵記憶手段に記憶された元絵の各ドットについ
    て、該ドットの値を判別する値判別手段と、 前記値判別手段の判別値がスムージングの対象となりう
    る所定の値の場合に、処理対象ドットの上下左右のドッ
    トが予め定められた4つの基本パターンのいずれかに該
    当するか否かを判別するパターン判別手段と、 前記パターン判別手段により、処理対象ドットの上下左
    右のドットが前記4つの基本パターンのいずれかに該当
    すると判断されたとき、所定の補間処理を前記拡大パタ
    ーン記憶手段に記憶されたドットパターンの対応ドット
    に対して実行する補間手段と、 を備えることを特徴とするドットパターンスムージング
    装置。
  2. 【請求項2】前記値判別手段は、各ドットが非着色ドッ
    トか着色ドットかを判別し、 前記パターン判別手段は、処理対象ドットが非着色の場
    合に、該ドットの上及び左隣のドットが着色ドット、上
    及び右隣のドットが着色ドット、下及び左隣のドットが
    着色ドット、下及び右隣のドットが着色ドットの4つの
    基本パターンのいずれかに該当するか否かを判別する、 ことを特徴とする請求項1に記載のドットパターンスム
    ージング装置。
  3. 【請求項3】前記補間手段は、処理対象ドットが直交パ
    ターンに位置しているとき、補間処理を行わないことを
    特徴とする請求項2に記載のドットパターンスムージン
    グ装置。
  4. 【請求項4】前記補間手段は、処理対象ドットの横方向
    に位置するドットのパターンと縦方向に位置するドット
    のパターンにそれぞれ応じて補間処理を実行することを
    特徴とする請求項1、2又は3に記載のドットパターン
    スムージング装置。
  5. 【請求項5】前記補間手段は、処理対象ドットが鋭角カ
    ーブ内に位置しているか鈍角カーブ内に位置しているか
    を判別する手段を備え、判別結果に応じて異なった補間
    を実行することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1つに記載のドットパターンスムージング装置。
  6. 【請求項6】前記補間手段は、前記基本パターンの着色
    ドットに連続して着色ドットが存在し、且つ、処理対象
    ドットと同一段に所定ドット数以下離れた位置に着色ド
    ットが存在する時に、処理対象ドットが鋭角カーブ内に
    位置していると判断し、 前記基本パターンの着色ドットに連続して着色ドットが
    存在し、且つ、処理対象ドットと同一段に所定ドット数
    以下離れた位置に着色ドットが存在しない時に、処理対
    象ドットが鈍角カーブ内に位置していると判断する、 ことを特徴とする請求項2に記載のドットパターンスム
    ージング装置。
  7. 【請求項7】前記補間手段は、処理対象ドットが鋭角カ
    ーブに位置していると判断した時、連続する着色ドット
    の長さの1/4の長さに渡って着色ドットを補間し、処
    理対象ドットが鈍角カーブに位置していると判断した
    時、連続する着色ドットの長さの1/2の長さに渡って
    着色ドットを補間する、 ことを特徴とする請求項6に記載のドットパターンスム
    ージング装置。
  8. 【請求項8】前記補間手段は、前記パターン判別手段に
    より、処理対象ドットの上下左右のドットが前記基本パ
    ターンのいずれかに該当すると判断されたとき、前記基
    本パターンの周辺パターンが予め定められた所定パター
    ンに該当するか否かを判別し、該当する場合に所定の補
    間処理を実行する、ことを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか1つに記載のドットパターンスムージング装
    置。
  9. 【請求項9】前記補間手段は、処理対象ドットを含む階
    段部分の縦方向及び横方向に連続する同一色のドットの
    数の比に基づいて補間位置と補間ドット数を判別する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のドットパターンスム
    ージング装置。
  10. 【請求項10】前記補間手段は、処理対象ドットを含む
    階段部分の縦方向及び横方向に連続する同一色のドット
    の数の比と、縦方向及び横方向の拡大倍率に基づいて補
    間位置と補間ドット数を判別する、ことを特徴とする請
    求項8に記載のドットパターンスムージング装置。
  11. 【請求項11】元絵のドットパターンを記憶する元絵記
    憶手段と、 前記元絵記憶手段に記憶された元絵のドットパターンを
    拡大する拡大手段と、 前記拡大手段により拡大されたドットパターンを記憶す
    る拡大パターン記憶手段と、 前記元絵記憶手段に記憶された元絵の各ドットについ
    て、該ドットの値を判別する値判別手段と、 前記値判別手段の判別値がスムージングの対象となりう
    る所定の値の場合に、処理対象ドットの上下左右のドッ
    ト及び該上下左右のドットの間の処理対象ドットの斜上
    のドットが予め定められた4つの基本パターンのいずれ
    かに該当するか否かを判別するパターン判別手段と、 前記パターン判別手段により、処理対象ドットの上下左
    右のドットが前記4つの基本パターンのいずれかに該当
    すると判断されたとき、所定の補間処理を前記拡大パタ
    ーン記憶手段に記憶されたドットパターンの対応ドット
    に対して実行する補間手段と、 を備えることを特徴とするドットパターンスムージング
    装置。
  12. 【請求項12】前記値判別手段は、各ドットが非着色ド
    ットか着色ドットかを判別し、 前記パターン判別手段は、処理対象ドットが着色ドット
    の場合に、該ドットの上及び左隣及び左斜上のドットが
    非着色ドット、上及び右隣及び右斜上のドットが非着色
    ドット、下及び左隣及び左斜下のドットが非着色ドッ
    ト、下及び右隣及び右隣のドットが非着色ドットの4つ
    の基本パターンのいずれかに該当するか否かを判別す
    る、 ことを特徴とする請求項11に記載のドットパターンス
    ムージング装置。
  13. 【請求項13】前記補間手段は、処理対象ドットに隣接
    する所定の3つのドットが4つの基本パターンのいずれ
    かに該当すると判断された場合に、前記基本パターンの
    周辺パターンが所定のパターンに該当するか否かを判別
    し、該当する場合に所定の着色ドットを非着色ドットに
    変換する、ことを特徴とする請求項11又は12に記載
    のドットパターンスムージング装置。
  14. 【請求項14】前記補間手段は、処理対象ドットを含む
    階段部分の縦方向及び横方向に連続する同一色のドット
    の数の比に基づいて補間位置と補間ドット数を判別す
    る、ことを特徴とする請求項11、12又は13に記載
    のドットパターンスムージング装置。
  15. 【請求項15】前記補間手段は、処理対象ドットを含む
    階段部分の縦方向及び横方向に連続する同一色のドット
    の数の比と、縦方向及び横方向の拡大倍率に基づいて補
    間位置と補間ドット数を判別する、ことを特徴とする請
    求項11、12又は13に記載のドットパターンスムー
    ジング装置。
  16. 【請求項16】前記補間手段により補間された後の拡大
    ドットパターンを出力する手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至15のいずれか1つに記載のドットパタ
    ーンスムージング装置。
  17. 【請求項17】元絵のドットパターンを拡大し、元絵の
    各ドットについて、該ドットの値が「1」であるか
    「0」であるかを判別し、「0」の場合に、該ドットの
    上及び左隣のドットが「1」、上及び右隣のドットが
    「1」、下及び左隣のドットが「1」、下及び右隣のド
    ットが「1」のいずれかに該当するか否かを判別し、該
    当する場合に、「1」のドットを追加する所定の補間処
    理を拡大されたドットパターンの対応ドットに対して実
    行する、ことを特徴とするドットパターンスムージング
    方法。
  18. 【請求項18】元絵のドットパターンを拡大し、元絵の
    各ドットについて、該ドットの値が「1」であるか
    「0」であるかを判別し、「1」の場合に、該ドットの
    上及び左隣及び左上のドットが「0」、上及び右隣及び
    右上のドットが「0」、下及び左隣及び左下のドットが
    「0」、下及び右隣及び右下のドットが「0」のいずれ
    かに該当するか否かを判別し、該当する場合に、拡大さ
    れたドットパターンの所定の「1」のドットを「0」の
    ドットに変化する補間処理を実行する、ことを特徴とす
    るドットパターンスムージング方法。
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