JPH08221424A - 機械翻訳システム - Google Patents

機械翻訳システム

Info

Publication number
JPH08221424A
JPH08221424A JP7022998A JP2299895A JPH08221424A JP H08221424 A JPH08221424 A JP H08221424A JP 7022998 A JP7022998 A JP 7022998A JP 2299895 A JP2299895 A JP 2299895A JP H08221424 A JPH08221424 A JP H08221424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
translation
database
input
parallel
parallel translation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7022998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3347506B2 (ja
Inventor
Hideki Yamamoto
秀樹 山本
Toshiki Murata
稔樹 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP02299895A priority Critical patent/JP3347506B2/ja
Publication of JPH08221424A publication Critical patent/JPH08221424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3347506B2 publication Critical patent/JP3347506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一文章の重複翻訳という無駄を避ける。同
一文章に対しては同一の訳文をユーザに提示する。 【構成】 対訳を格納している対訳データベース20
と、検索指示に応じて対訳データベースを検索すると共
に、更新指示に応じて対訳データベースを更新する対訳
データベース管理手段19とを有する対訳データベース
装置21を、ネットワーク22を介して機械翻訳装置1
7に接続してシステムを構成する。機械翻訳装置に入力
がなされた場合には、対訳検索依頼手段12が対訳デー
タベース装置に検索を実行させることにより、過去に同
じ翻訳が実行されたか否かや、実行されている場合には
その訳文を取り出すことができる。また、検索結果に基
づいて、必要ならば、対訳更新依頼手段14が対訳デー
タベース装置に対訳の更新を実行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械翻訳システムに関
し、例えば、複数の計算機(情報処理装置)がLAN等
の高速ネットワークによって結合された分散計算機環境
において機械翻訳を実行し得るシステムに適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】単語の情報を保持した辞書と、入力文の
構文解析及び訳文の生成を行なう文法知識とを用いて、
原文を目的言語の文に翻訳する機械翻訳装置の構成方法
が既に提案されている(特公平3−51020号公
報)。
【0003】自然言語の曖昧さのために、機械翻訳装置
が出力する訳文は、そのまま使用できない場合がある。
そのような場合は通常人手による後編集作業を行なって
最終的な訳文を生成する。又は、機械翻訳装置に備わっ
ているユーザ毎の辞書に単語を登録する機能(ユーザ辞
書機能)を用いて、単語を登録してから再度機械翻訳を
行なう。実際上、これらの二つの翻訳品質向上作業を併
用することが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、翻訳しよう
とする文章が大量である場合には、その異なる部分の文
章を複数の人に割り当て、各人がそれぞれ機械翻訳装置
を使って、割り当てられた文章を翻訳することが行なわ
れることがある。例えば、装置の操作マニュアル等の1
冊の本を翻訳する場合には、複数の人が割当て頁の文章
の翻訳を担当する。このように翻訳対象が大量な文章の
場合、その中に同一の文章が含まれていることが多く、
その存在する位置によっては異なる者が翻訳を担当す
る。それぞれの者は、同一文章が他の者に割当てられて
いる複数の文章中に存在することを認識できないことが
多い。このような作業環境下においては、以下の課題が
ある。
【0005】(1) 同一文章を複数の人が機械翻訳装置を
使用して別個に翻訳しており、翻訳作業が重複していて
全体として作業に無駄がある。
【0006】(2) 同一文章に対する機械翻訳装置による
翻訳結果が、作業者別のユーザ辞書登録機能のために異
なったり、同一の翻訳結果が出力されても作業者毎の後
編集によって最終的な翻訳結果が異なったりし、同一の
翻訳結果が得られないことが生じる。
【0007】仮に一人の者が担当する文章中に同一文章
が複数回出現したとしても、機械翻訳装置に同一文章を
発見する手段がなく、作業者の記憶に同一文章の発見を
委ねているため、翻訳が重複することに伴う上記(1) の
作業効率の課題や、翻訳毎の作業者の意識の違いによる
上記(2) の翻訳結果のばらつきの課題が生じることもあ
る。
【0008】また、既に機械翻訳された本が改訂された
場合にも、再度翻訳が実行されるが、このような場合、
大半の文章は、過去に翻訳された文章である。この場
合、機械翻訳装置が同一文章を発見する手段を持たない
ので、作業者が改訂された前後の本を比較して翻訳が必
要な文章を認識するか、又は、全文翻訳を実行し直す。
後者の場合には、上記(1) の作業効率の課題や、上記
(2) の翻訳結果のばらつきの課題が生じる。
【0009】そこで、翻訳対象の文章中に存在する複数
の同一文章に対する同一の翻訳結果を、翻訳時点がほぼ
同時期であっても、効率的に得られる機械翻訳システム
が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、1又は2以上の機械翻訳装置
と、これら機械翻訳装置に共通に設けられた対訳データ
ベース装置とを通信ネットワークに接続した機械翻訳シ
ステムを構成している。
【0011】そして、各機械翻訳装置には、(i) 少なく
とも原文を含む入力を取り込む入力手段と、(ii)入力手
段が取り込んだ入力に対する対訳が対訳データベース装
置に格納されているかの検索指示を対訳データベース装
置に与えると共に、対訳データベース装置からの検索結
果を受信して、入力された原文の翻訳の必要性を判定す
る対訳検索依頼手段と、(iii) 入力された原文を翻訳す
る翻訳手段と、(iv)入力された原文及び入力された訳文
でなる対訳情報、又は、入力された原文及びそれを翻訳
手段が翻訳した訳文でなる対訳情報を含む更新指示を対
訳データベース装置に与える対訳更新依頼手段と、(v)
対訳データベース装置からの検索結果に応じて、入力さ
れた原文に対する訳文として、検索結果に含められてい
る訳文又は翻訳手段で翻訳された訳文を出力する出力手
段とを設けている。
【0012】また、対訳データベース装置には、(vi)対
訳を格納している対訳データベースと、(vii) いずれか
の機械翻訳装置からの検索指示に応じてその機械翻訳装
置の入力手段が取り込んだ入力に対する対訳が対訳デー
タベースに格納されているかを検索して検索結果を返信
すると共に、いずれかの機械翻訳装置からの更新指示に
応じて対訳データベースを更新させるものであって、複
数の指示を待ち行列で管理し、同種の指示の競合では先
に到着したものを優先させると共に、検索指示及び更新
指示間の競合では更新指示を優先させる対訳データベー
ス管理手段とを設けている。
【0013】ここで、対訳データベース管理手段が、
(A) 検索指示に対して翻訳の実行を起動させる検索結果
を、検索指示を発行した機械翻訳装置に返信するときに
は、その検索指示に係る上記対訳データベースの対訳に
「翻訳中」であることを付与し、(B) 検索指示に対する
検索で、「翻訳中」の対訳が得られた場合には、その検
索指示を指示待ち行列の後側に挿入し直し、(C) 「翻訳
中」が付与された対訳に対応する対訳を含む更新指示が
与えられた場合には、対訳データベースを更新すると共
に、「翻訳中」を消去するものであることが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の機械翻訳システムにおいては、対訳を
格納している対訳データベースと、検索指示に応じて対
訳データベースを検索すると共に、更新指示に応じて対
訳データベースを更新する対訳データベース管理手段と
を有する対訳データベース装置を、通信ネットワークを
介して1又は2以上の機械翻訳装置に接続している。
【0015】機械翻訳装置に入力がなされた場合には、
対訳検索依頼手段が対訳データベース装置に検索を実行
させることにより、過去に同じ翻訳が実行されたか否か
や、実行されている場合にはその訳文を取り出すことが
できる。また、検索結果に基づいて、必要ならば、対訳
更新依頼手段が対訳データベース装置に対訳の更新を実
行させることができる。
【0016】この場合において、対訳データベース管理
手段が、複数の指示を待ち行列で管理し、同種の指示の
競合では先に到着したものを優先させると共に、検索指
示及び更新指示間の競合では更新指示を優先させるの
で、複数の機械翻訳装置が同一文章をほぼ同時期に翻訳
しようとした場合にも、一方の機械翻訳装置からの更新
指示による対訳データベースの更新が多少なりとも他方
の機械翻訳装置からの検索指示の前であると、他方の機
械翻訳装置は、更新された直後の対訳を翻訳結果として
利用できる。
【0017】従って、ほぼ同時期に同一文章を翻訳しよ
うとした場合を含め、同一文章の重複翻訳という無駄を
避けることができると共に、同一文章に対しては同一の
訳文をユーザに早期に提示できるようになる。
【0018】ここで、対訳データベース管理手段が、対
訳データベースの検索時に、その検索結果を受信した機
械翻訳装置で入力された原文に対する翻訳が実行される
ことを認識したならば、対訳データベースのその原文に
対応する内容に「翻訳中」を付与し、他の機械翻訳装置
からの同一の検索指示に対しては、その翻訳終了を待っ
て検索結果を送信するようにすれば、複数の機械翻訳装
置がほぼ同時期に同一文章を翻訳しようとした場合の重
複翻訳の無駄を、より一段と軽減することができる。
【0019】
【実施例】
(A)第1実施例 以下、本発明による機械翻訳システムの第1実施例を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図1は、第1実施
例の機械翻訳システムの構成を示す機能ブロック図であ
る。
【0020】図1において、この機械翻訳システムは、
1又は2以上の機械翻訳装置17と、対訳データベース
装置21とがLAN等のネットワーク22に接続されて
構成されている。
【0021】ここで、機械翻訳装置17や対訳データベ
ース装置21はそれぞれ、ワークステーションやパーソ
ナルコンピュータ等の通信機能を有する情報処理装置で
構成されており、機能的には、図1に示す構成を有す
る。なお、対訳データベース装置21は、いずれかの機
械翻訳装置17と同一の情報処理装置上に構成されてい
ても良い。
【0022】機械翻訳装置17は、入力手段11、対訳
データベース検索手段(図1では対訳DB検索手段で表
している)12、翻訳手段13、対訳データベース更新
手段(図1では対訳DB更新手段で表している)14、
出力手段15及び通信手段16から構成されている。
【0023】一方、対訳データベース装置21は、通信
手段18、対訳データベース管理手段(図1では対訳D
B管理手段で表している)19及び対訳データベース
(図1では対訳DBで表している)20から構成されて
いる。
【0024】以下、機械翻訳装置17の各構成要素1
1、…、16の機能について、順次説明する。
【0025】入力手段11は、当該機械翻訳装置17に
対する入力を取込んで処理するものである。なお、入力
はその時点でキー入力されたものであっても良く、ファ
イルとして既に格納されているものであっても良い。
【0026】ここでは、説明の簡単化のために、ユーザ
からの入力は、動作モード、ユーザ辞書情報及び文章と
する。なお、動作モードとしては、入力文章を翻訳して
翻訳結果をそのまま出力する通常の動作モードである
「通常動作モード」と、原文及び訳文でなる対訳を必要
に応じて対訳データベース20に登録させたり入力文章
に対応する対訳が対訳データベース20に既に存在する
かを検索したりする「用例翻訳モード」の二つがある。
また、入力文章は、原文だけの場合と、原文及び訳文す
なわち対訳の場合とがある。ユーザ辞書情報は、ユーザ
辞書名及びユーザ辞書版数でなり、以下では、ユーザ辞
書IDと呼ぶ。
【0027】対訳データベース検索手段12は、入力文
章の原文をキーとした対訳データベース20の検索コマ
ンドを生成し、通信手段16を介してその検索コマンド
を対訳データベース装置20に送信し、その検索結果の
返信を受信して入力原文の翻訳の必要性等を判定するも
のである。
【0028】ここで、検索コマンドは、入力文章が対訳
の場合には、対訳とユーザ辞書IDとを含んでおり、入
力文章が原文の場合には、原文とユーザ辞書IDとを含
んでいる。なお、ユーザ辞書IDが同じユーザ辞書は、
同じユーザ辞書であることが保証されているとする。
【0029】また、対訳データベース検索手段12は、
返信されてきた検索結果を通信手段16を介して受け取
り、検索結果の内容に応じて、以下の処理を行なうもの
である。すなわち、検索結果として翻訳結果(訳文)を
受信したときは、出力手段15を介してユーザに翻訳結
果を提示する。また、検索結果として「データなし」を
受信したときは、翻訳手段13を起動して原文を翻訳さ
せる。
【0030】翻訳手段13は、入力手段11又は対訳デ
ータベース検索手段12から翻訳が指示された場合に、
入力手段11が取込んだ原文を翻訳するものである。ま
た、少なくとも訳文(訳文及び原文の組であっても良
い)を出力手段15に与えてユーザに提示させるもので
ある。さらに、所定の場合には、原文及び訳文、すなわ
ち、対訳を対訳データベース更新手段14に与えるもの
である。
【0031】対訳データベース更新手段14は、原文と
訳文とユーザ辞書IDを含む、対訳データベース20の
更新コマンドを生成し、通信手段16を介してその更新
コマンドを対訳データベース装置20に送信し、その
「登録完了」という更新結果の返信を待つものである。
対訳データベース更新手段14は、「登録完了」を受信
したときには、出力手段15を起動する。
【0032】出力手段15は、上述のように、対訳デー
タベース検索手段12又は対訳データベース更新手段1
4の制御下で、少なくとも訳文(訳文及び原文の組でも
良い)をユーザに提示するものである。
【0033】通信手段16は、対訳データベース検索手
段12からの検索コマンドを対訳データベース装置21
に送信し、返信されてきた検索結果を受信して対訳デー
タベース検索手段12に与えるものである。また、通信
手段16は、対訳データベース更新手段14からの更新
コマンドを対訳データベース装置21に送信し、返信さ
れてきた更新結果(「登録完了」)を受信して対訳デー
タベース更新手段12に与えるものである。
【0034】この通信手段16は、対訳データベース装
置21の通信手段18との協働により、ネットワーク2
2を介した接続リンクの確立、切断も当然実行するもの
である。
【0035】以上のような各部からなる機械翻訳装置1
7が適宜アクセスする共通の対訳データベース装置21
は、同一文章の重複翻訳を避けたり、同一文章の統一さ
れた翻訳結果(訳文)を得たりする目的で設置されてい
る。
【0036】以下、対訳データベース装置21の各構成
要素18、…、20の機能について、順次説明する。
【0037】通信手段18は、ネットワーク22を介し
て検索コマンドを受信すると、対訳データベース管理手
段19に与え、対訳データベース管理手段19から検索
結果が与えられると、検索要求元の機械翻訳装置17に
向けてその検索結果を送信するものである。また、通信
手段18は、ネットワーク22を介して更新コマンドを
受信すると対訳データベース管理手段19に与え、対訳
データベース管理手段19から更新結果が与えられる
と、更新要求元の機械翻訳装置17に向けてその更新結
果を送信するものである。
【0038】対訳データベース20は、原文データベー
ス20a、対訳管理データベース20b及び訳文データ
ベース20cからなる。
【0039】原文データベース20aは、原文と原文識
別情報(以下、原文IDと呼ぶ)との対を複数対格納し
ている。図2は、原文データベース20aの構造の一例
を示すものであり、木構造を示している。図2に示す部
分は、3個の原文「"cat" isa command name. 」、「"c
at" concatenates argument files and output themto
standard output. 」、「with option -n, it adds the
line number to theoutput data. 」を示しており、そ
れぞれ原文IDとして「001」、「002」、「00
3」が付与されていることを示している。
【0040】このような木構造の場合、最初の2個の原
文で共通する先頭側の単語部分、すなわち「"cat" 」は
同じ枝になっており、これら原文を単独で格納している
場合に比べて、検索を高速に実行させることができる。
「"cat" is a command name.」が原文データベース20
aに存在するかを検索する場合は、「始」から木の枝を
「終」(91)までたどることで存在を確認でき、さら
にその下に格納されているデータ「001」(94)ま
でたどることでその原文IDが「001」であることが
分かる。
【0041】訳文データベース20cは、図3に示すよ
うに、訳文と訳文識別情報(以下、訳文IDと呼ぶ)と
の対を複数対格納している。図3では、訳文データベー
ス20cの構造をテーブル構造的に表記しているが、原
文データベース20cと同様に、高速検索を考慮して木
構造とすることが好ましい。
【0042】対訳管理データベース20bは、原文I
D、訳文ID、訳文時刻印及びユーザ辞書IDでなる組
(レコード)を複数組格納している。図4は、対訳デー
タベース20bの構造の一例を示すものであり、テーブ
ル構造のものを示している。訳文時刻印は、対訳データ
ベース装置21に入力された入力単位毎に付けられる識
別子である。ユーザ辞書IDは、上述したように、入力
されたユーザ辞書名とその版数とを並べたものである。
ユーザ辞書が指定されていない場合には、そのことを表
すデータ、例えば「none」が挿入される。
【0043】この実施例の場合、対訳管理データベース
20bの訳文IDとして、後述するように、「翻訳中」
が挿入されることがある。訳文IDが「翻訳中」である
ことは、その対訳管理データが規定する原文に対する訳
文が訳文データベース20cには存在しないが、その時
点で、いずれかの機械翻訳装置17がその原文を翻訳中
であることを表している。
【0044】対訳データベース管理手段19は、基本的
には、通信手段18から与えられた検索コマンド又は更
新コマンドに応じて、対訳データベース21をアクセス
し、その検索結果又は更新結果を、通信手段18から機
械翻訳装置17に向けて送信させるものである。
【0045】対訳データベース管理手段19は、検索コ
マンド及び更新コマンドを同一の待ち行列19aで管理
するものである。検索コマンド又は更新コマンドが与え
られたときには、コマンド待ち行列19aが「空」でな
ければ、受信したコマンドを待ち行列19aに挿入す
る。
【0046】ここで、同種のコマンドについては、先に
到着したものを優先させるようにコマンドを挿入し、検
索コマンド及び更新コマンドの関係では更新コマンドを
優先させるようにコマンドを挿入する。すなわち、検索
コマンドを受信したときには、コマンド待ち行列19a
の最後尾にそのコマンドを挿入し、更新コマンドを受信
したときには、コマンド待ち行列19aの最後尾の更新
コマンドの後であって、先頭の検索コマンドの直前の位
置にその更新コマンドを挿入する。
【0047】対訳データベース管理手段19は、あるコ
マンドに対する処理が終了したときには、コマンド待ち
行列19aの先頭のコマンドを取出してそのコマンドの
処理を行なう。
【0048】対訳データベース管理手段19は、コマン
ド待ち行列19aから取出したコマンドが検索コマンド
であれば、基本的には、原文データベース20a、対訳
管理データベース20b、訳文データベース20cの順
に検索する。すなわち、原文データベース20aを検索
し、原文が存在するならば、得られた原文IDをキーと
して対訳管理データベース20bを検索し、同一ユーザ
辞書IDを有する訳文が存在するならば、得られた訳文
IDをキーとして訳文データベース20cを検索する。
【0049】この検索は、過去に翻訳された原文に係る
対訳が対訳データベース20に存在するか否かを確認す
るために実行される。言い換えると、今回の入力に対し
て、新たに翻訳することが必要か否かを判定できるよう
にするために実行される。
【0050】対訳データベース管理手段19は、検索さ
れた結果に応じて、以下のいずれかの処理を行なう。
【0051】(1) 原文が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDと一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在するときに
は、訳文IDをもとに訳文データベース20cを検索
し、訳文時刻印が最新の訳文を検索結果(翻訳結果)と
して通信手段18を介して検索要求元の機械翻訳装置1
7に返信する。
【0052】(2) 対訳が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在するときに
は、訳文IDをもとに訳文データベース20cを検索
し、検索された訳文と入力された訳文が一致している
と、訳文を検索結果(翻訳結果)として通信手段18を
介して検索要求元の機械翻訳装置17に返信する。
【0053】(3) 対訳が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在するときに
は、訳文IDをもとに訳文データベース20cを検索
し、検索された訳文と入力された訳文が一致していない
と、対訳データベース20(対訳管理データベース20
b及び訳文データベース20c)を更新し、入力された
訳文を翻訳結果として通信手段18を介して検索要求元
の機械翻訳装置17に返信する。
【0054】すなわち、この場合には、検索段階で対訳
データベース20の更新も実行される。
【0055】(4) 原文が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在しており、
その対訳管理データの訳文IDが「翻訳中」の場合は、
検索を中止して、当該検索コマンドのキューをコマンド
待ち行列の最後尾に挿入する。
【0056】(5) 対訳が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在しており、
その対訳管理データの訳文IDが「翻訳中」の場合は、
検索を中止して、当該検索コマンドのキューをコマンド
待ち行列の最後尾に挿入する。
【0057】従って、場合(4) 及び(5) では、この段階
で検索結果を検索要求元の機械翻訳装置17に返信する
ことはない。
【0058】(6) 原文が入力された場合であって、入力
された原文が原文データベース20aに存在しないとき
には、又は、入力された原文が原文データベース20a
に存在するが入力されたユーザ辞書IDに一致するユー
ザ辞書IDを有するその原文に係る対訳管理データが存
在しないときには、対訳管理データベース20bの該当
する訳文IDに「翻訳中」を挿入すると共に、「データ
なし」を通信手段18を介して検索要求元の機械翻訳装
置17に返信する。なお、入力された原文が原文データ
ベース20aに存在しないときには、原文の登録も実行
される。
【0059】(7) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文が原文データベース20aに存在しないとき
には、又は、入力された原文が原文データベース20a
に存在するが入力されたユーザ辞書IDに一致するユー
ザ辞書IDを有するその原文に係る対訳管理データが存
在しないときには、対訳管理データベース20bの該当
する訳文IDに「翻訳中」を挿入すると共に、「データ
なし」を通信手段18を介して検索要求元の機械翻訳装
置17に返信する。なお、入力された原文が原文データ
ベース20aに存在しないときには、原文の登録も実行
される。
【0060】対訳データベース管理手段19は、コマン
ド待ち行列19aの先頭から取出したコマンドキューが
更新コマンドであれば、原文データベース20a、訳文
データベース20c及び対訳管理データベース20bの
順に対訳データベース20の更新(登録)を実行する。
【0061】対訳データベース管理手段19は、原文デ
ータベース20aに原文を登録しようとした場合におい
て、既に登録されていれば登録は実行せずに原文IDだ
けを認識し、登録されていなければ原文を原文データベ
ース20aに登録すると共に新しい原文IDを付与す
る。
【0062】対訳データベース管理手段19は、訳文デ
ータベース20cに訳文を登録しようとした場合におい
て、既に登録されていれば登録は実行せずに訳文IDだ
けを認識し、登録されていなければ訳文を訳文データベ
ース20cに登録すると共に新しい訳文IDを付与す
る。
【0063】対訳データベース管理手段19は、原文デ
ータベース20a及び訳文データベース20cに対する
更新処理が終了したときには、対訳管理データベース2
0bの更新に進み、得られた原文ID及び訳文IDと、
入力されたユーザ辞書IDと、コマンドが入力された時
刻印とでなる対訳管理データを、対訳管理データベース
20bに追加登録し、この登録が終了すると、「登録完
了」を意味する更新結果を通信手段18を介して検索要
求元の機械翻訳装置17に返信する。なお、対訳管理デ
ータベース20bに対する登録では、所定条件の場合に
は「翻訳中」の部分を訳文IDに変更する。
【0064】図5は、機械翻訳装置17及び対訳データ
ベース装置20間で授受されるメッセージの構成例を示
すものであり、この例は、更新コマンドに係るものであ
る。なお、図5に示す部分の先頭には、図示しないが送
信元装置や送信先装置等を規定する情報も付与されてい
る。
【0065】メッセージは、授受されるメッセージの総
量を表すメッセージ長と、検索コマンドや検索結果や更
新コマンドや更新結果等の種別を表すメッセージ名と、
原文や訳文やユーザ辞書名やユーザ辞書版数等の種別を
表すデータ種別と、そのデータ種別のデータ量を表すデ
ータ長と、そのデータ種別の具体的なデータとからな
る。データ種別、データ長及び具体的なデータとでなる
組(具体的データが存在しない組もある)が、複数繰り
返されているメッセージもある。
【0066】次に、第1実施例の機械翻訳システムの動
作を、図6のフローチャートをも参照しながら詳述す
る。
【0067】なお、図6は、図示の便宜上、1個の原文
又は対訳が入力され、それに対する翻訳結果をユーザに
提示するまでの処理の流れで記載している。そのため、
図6は、他の入力に係る検索コマンドや更新コマンドに
ついての処理は、省略したフローチャートになってい
る。
【0068】また、複数の原文又は対訳をまとめて入力
することも可能であり、この場合には、図6の表記とは
若干異なった流れとなる。図示は省略するが、検索コマ
ンドや更新コマンドを別個に発行するようにすれば良
い。このような場合でも、全ての入力文章に対する翻訳
結果がそろったときに翻訳結果をユーザに提示するよう
にすれば良い。また、検索コマンドや更新コマンドやそ
の結果等の授受はまとめて行なうようにしても良い。
【0069】入力手段11がファイル等から入力を受け
取ると(ステップ101)、入力情報中の動作モードを
調べる(ステップ102)。
【0070】動作モードが「通常翻訳モード」である
と、機械翻訳手段13は、入力された原文を、ユーザ辞
書及びシステム辞書や翻訳ルールを用いて翻訳し(ステ
ップ121)、出力手段15がその翻訳結果をユーザに
提示して、今回の入力に対する一連の処理を終了する
(ステップ123)。
【0071】これに対して、動作モードが「用例動作モ
ード」であると、対訳データベース検索手段12は、原
文をキーとして対訳データベース20を検索させる検索
コマンドを生成して対訳データベース装置21に送信し
(ステップ103)、対訳データベース装置21はこれ
を受信する(ステップ104)。
【0072】受信された検索コマンドは、対訳データベ
ース装置21の対訳データベース管理手段19によっ
て、コマンド待ち行列19aの最後尾に挿入され、コマ
ンド待ち行列19aの先頭にくるまで処理がまたされる
(ステップ105)。
【0073】今、対象となっている入力に係る検索コマ
ンドがコマンド待ち行列19aの先頭になって、検索処
理の対象となると、対訳データベース管理手段19は、
対訳データベース20を検索する(ステップ106)。
【0074】次に、対訳データベース管理手段19は、
対訳入力であろうと原文入力あろうと、入力された原文
が原文データベース20aに存在し、かつ、入力された
ユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを有するその
原文に係る対訳管理データが存在しているか否かを判定
する(ステップ107)。
【0075】この判定で否定結果が得られた場合には
(上述した場合(6) 又は(7) に該当する)、対訳管理デ
ータベース20bの該当する訳文IDに「翻訳中」を挿
入すると共に、「データなし」を通信手段18を介して
検索要求元の機械翻訳装置17に返信する(ステップ1
13、111)。
【0076】ステップ107の判定で、入力された原文
が原文データベース20aに存在し、かつ、入力された
ユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを有するその
原文に係る対訳管理データが存在していることを認識す
ると(上述した場合(1) 〜(5) が該当する)、対訳管理
データの訳文IDが「翻訳中」であるか否かをさらに判
定する(ステップ109)。
【0077】対訳管理データの訳文IDが「翻訳中」で
あると(上述した場合(4) 及び(5)が該当する)、対訳
データベース管理手段19は、検索処理を中止して、当
該検索コマンドのキューをコマンド待ち行列19aの最
後尾に挿入する(ステップ105)。
【0078】対訳管理データの訳文IDが「翻訳中」で
ないと(上述した場合(1) 〜(3) が該当する)、対訳デ
ータベース管理手段19は、入力は原文のみであるか否
か、また、入力が対訳の場合には入力された訳文と検索
された訳文が一致するか否かを判定する(ステップ10
9)。すなわち、この段階で、対訳データベース20の
更新を実行できるか(上述した場合(3) が該当する)否
か(上述した場合(1)及び(2) が該当する)を判定す
る。
【0079】対訳データベース管理手段19は、更新が
可能であれば、対訳データベース20を更新した後(ス
テップ110)、入力された訳文を検索結果(翻訳結
果)として通信手段18を介して検索要求元の機械翻訳
装置17に返信する(ステップ111)。一方、更新不
可能であると、訳文データベース20cから取出された
訳文時刻印が最新の訳文を検索結果(翻訳結果)として
通信手段18を介して検索要求元の機械翻訳装置17に
返信する(ステップ111)。
【0080】このような検索結果は機械翻訳装置17
(の対訳データベース検索手段12)によって受信され
る(ステップ114)。対訳データベース検索手段12
は、取込んだ検索結果に基づいて、入力された原文に対
する対訳が対訳データベース20に登録されていたか否
かを、すなわち、入力された原文に対する翻訳が必要か
否かを判定する(ステップ115)。
【0081】存在していると(翻訳結果を受信したと
き)、出力手段15がその検索結果に含まれている訳文
(原文及び訳文の組でも良い)をユーザに提示して、今
回の入力に対する一連の処理を終了する(ステップ12
3)。
【0082】一方、入力に対応する対訳が対訳データベ
ース20に存在しないこと(「データなし」)を認識す
ると、対訳データベース検索手段12は、翻訳手段13
を起動して入力された原文を翻訳させる(ステップ11
6)。そして、対訳データベース更新手段14は、入力
された原文及びその翻訳により得られた訳文を含む更新
コマンドを生成して対訳データベース装置20に送信し
(ステップ117)、対訳データベース装置21はこれ
を受信する(ステップ118)。
【0083】受信された更新コマンドは、対訳データベ
ース装置21の対訳データベース管理手段19によっ
て、コマンド待ち行列19aの更新コマンドの最後尾に
挿入され、コマンド待ち行列19aの先頭にくるまで処
理がまたされる(ステップ119)。
【0084】今、対象となっている入力に係る更新コマ
ンドがコマンド待ち行列19aの先頭になって、更新処
理の対象となると、対訳データベース管理手段19は、
対訳データベース20を更新する(ステップ120)。
その後、対訳データベース管理手段19は、更新が完了
したことを更新要求元、すなわち更新要求した機械翻訳
装置17の対訳データベース更新手段14に送信し(ス
テップ121)、その機械翻訳装置17の対訳データベ
ース検索手段12はこの更新結果を取込む(ステップ1
22)。
【0085】更新の完了を認識すると、対訳データベー
ス更新手段14は、出力手段15を起動して、翻訳によ
り得られた訳文(入力された原文及びその訳文の組でも
良い)をユーザに提示させ、今回の入力に対する一連の
処理を終了する(ステップ123)。
【0086】このような一連の処理による態様を、「用
例動作モード」について、入力文章、対訳データベース
20の存在・不存在、更新されるデータ、ユーザに提示
される訳文等で場合分けすると、以下のように場合分け
できる。
【0087】なお、以下の場合分けにおいては、図6上
では同じ処理経路をとるものがあるが、検索結果や更新
処理や出力内容等が他の場合と異なっている。
【0088】(a) 原文だけが入力された場合であって、
入力された原文が原文データベース20aに存在しない
場合には、入力された原文が翻訳され、その原文、翻訳
により得られた訳文、並びに、これら原文及び訳文を結
ぶ対訳管理データが対訳データベース20に新規登録さ
れ、翻訳により得られた訳文がユーザに提示される。こ
の場合、対訳データベース20に一時的に「翻訳中」が
登録される。
【0089】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0090】(b) 原文だけが入力された場合であって、
入力された原文に係る対訳は対訳データベース20に存
在するが、入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ
辞書IDを有するその原文に係る対訳管理データが対訳
データベース20に存在しない場合には、入力された原
文が翻訳され、翻訳により得られた訳文と、対訳データ
ベース20に格納されている訳文とが一致すると、入力
された原文及び翻訳された訳文を結ぶ新たな対訳管理デ
ータ(訳文時刻印及びユーザ辞書IDが既存のものと異
なる)だけが対訳データベース20に新規登録され、翻
訳により得られた訳文がユーザに提示される。この場合
も、対訳データベース20に一時的に「翻訳中」が登録
される。
【0091】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0092】(c) 原文だけが入力された場合であって、
入力された原文に係る対訳は対訳データベース20に存
在するが、入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ
辞書IDを有するその原文に係る対訳管理データが対訳
データベース20に存在しない場合には、入力された原
文が翻訳され、翻訳により得られた訳文と、対訳データ
ベース20に格納されている訳文とが一致しないと、翻
訳により得られた訳文と、入力された原文及び翻訳され
た訳文を結ぶ対訳管理データが対訳データベース20に
新規登録され、翻訳により得られた訳文がユーザに提示
される。この場合も、対訳データベース20に一時的に
「翻訳中」が登録される。
【0093】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0094】(d) 原文だけが入力された場合であって、
入力された原文に係る対訳が対訳データベース20に存
在し、しかも、入力されたユーザ辞書IDに一致するユ
ーザ辞書IDを有するその原文に係る対訳管理データが
対訳データベース20に存在する場合には、対訳データ
ベース20に対する登録や更新動作は実行されず、対訳
データベース20から取出された訳文がユーザに提示さ
れる。
【0095】この場合の処理ステップの変化は、101
〜109、111、114、115、123である。な
お、ステップ108から105へ戻ることもあり得る。
【0096】(e) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文すら原文データベース20aに存在しない場
合には、入力された原文が翻訳され、翻訳により得られ
た訳文と入力された訳文とが一致すると、原文と、原文
及び既格納の訳文とを結ぶ対訳管理データが対訳データ
ベース20に登録され、翻訳により得られた訳文がユー
ザに提示される。この場合も、対訳データベース20に
一時的に「翻訳中」が登録される。
【0097】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0098】(f) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文すら原文データベース20aに存在しない場
合には、入力された原文が翻訳され、翻訳により得られ
た訳文と入力された訳文とが一致しないと、原文と、翻
訳により得られた訳文と、これら原文及び訳文を結ぶ対
訳管理データが対訳データベース20に登録され、翻訳
により得られた訳文がユーザに提示される。この場合
も、対訳データベース20に一時的に「翻訳中」が登録
される。
【0099】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0100】(g) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文に係る対訳は対訳データベース20に存在す
るが、入力されたユーザ辞書IDと一致するユーザ辞書
IDを有する対訳管理データが存在しない場合には、入
力された原文が翻訳され、翻訳により得られた訳文と、
対訳データベース20に格納されている訳文とが一致す
ると、入力された原文及び既格納の訳文(翻訳された訳
文に等しい)を結ぶ新たな対訳管理データ(訳文時刻印
及びユーザ辞書IDが既存のものと異なる)だけが対訳
データベース20に登録され、翻訳により得られた訳文
がユーザに提示される。この場合も、対訳データベース
20に一時的に「翻訳中」が登録される。
【0101】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0102】(h) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文に係る対訳は対訳データベース20に存在す
るが、入力されたユーザ辞書IDと一致するユーザ辞書
IDを有する対訳管理データが存在しない場合には、入
力された原文が翻訳され、翻訳により得られた訳文と、
対訳データベース20に格納されている訳文とが一致し
ないと、翻訳により得られた訳文と、入力された原文及
び翻訳された訳文を結ぶ対訳管理データが対訳データベ
ース20に登録され、翻訳により得られた訳文がユーザ
に提示される。この場合も、対訳データベース20に一
時的に「翻訳中」が登録される。
【0103】この場合の処理ステップの変化は、101
〜107、113、111、114〜123である。
【0104】(i) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文に係る対訳が対訳データベース20に存在
し、しかも、入力されたユーザ辞書IDと一致するユー
ザ辞書IDを有する対訳管理データが存在するが、その
対訳管理データが規定する訳文が入力された訳文と一致
しない場合には、入力された訳文と、入力された原文及
び訳文を結ぶ対訳管理データとが対訳データベース20
に登録され、入力された訳文がユーザに提示される。
【0105】この場合の処理ステップの変化は、101
〜111、114、115、123である。なお、ステ
ップ108から105へ戻ることもあり得る。
【0106】(j) 対訳が入力された場合であって、入力
された原文に係る対訳が対訳データベース20に存在
し、しかも、入力されたユーザ辞書IDと一致するユー
ザ辞書IDを有する対訳管理データが存在し、さらにそ
の対訳管理データが規定する訳文が入力された訳文と一
致する場合には、対訳データベース20に対する登録は
実行されず、入力された訳文(既格納訳文)がユーザに
提示される。
【0107】この場合の処理ステップの変化は、101
〜109、111、114、115、123である。な
お、ステップ108から105へ戻ることもあり得る。
【0108】次に、以上のような第1実施例の機械翻訳
システムの動作を、具体例を用いて説明する。
【0109】図7に示す3個の原文1〜原文3が、ユー
ザ辞書が指定されずに「通常翻訳モード」で機械翻訳装
置17に入力されると、ステップ101、102、12
1、123を経由して直ちにそれらの翻訳結果がユーザ
に提示される。図8は、原文及び訳文の組で翻訳結果を
提示した場合を示しており、訳文1、訳文2、訳文3は
それぞれ原文1、原文2、原文3に対応しているもので
ある。
【0110】これに対して、図7に示す3個の原文1〜
原文3が、ユーザ辞書が指定されずに「用例翻訳モー
ド」が付与されて機械翻訳装置17に入力されると、機
械翻訳装置17及び対訳データベース装置21は、原文
1〜原文3のそれぞれに対して訳文生成及び対訳登録を
伴なう上述した場合(a) の処理を行なって、結果として
は、「通常翻訳モード」で機械翻訳装置17に入力され
た場合と同様に図8に示す翻訳結果をユーザに提示す
る。
【0111】しかしながら、この場合には、対訳データ
ベース20に対する検索、更新が実行され、原文データ
ベース20aには上述した図2に示す内容が登録され、
訳文データベース20cには上述した図3に示す内容が
登録され、対訳管理データベース20bには上述した図
4に示す内容が登録される。
【0112】ここで、2個の機械翻訳装置17に対し
て、図7に示す3個の原文1〜原文3が、ユーザ辞書が
指定されずに「用例翻訳モード」が付与されて入力され
ることがほぼ同時期に実行されたとする。この場合、対
訳データベース装置21においては、先に到着した検索
コマンドの処理においては対訳データベース20に「翻
訳中」を登録し、後で到着した検索コマンドの処理にお
いては、「翻訳中」に基づいてその処理を待機し、先に
到着した検索コマンドに係る機械翻訳装置からの更新コ
マンドに基づいて、対訳データベース20にその対訳を
登録した後、後で到着した検索コマンドに対する処理を
実行する。
【0113】一般的に、システム辞書だけを用いた翻訳
では(ユーザ辞書を利用してたとしても)、良好な翻訳
が得られることは少なく、訳文が後編集されることが多
い。また、一方で、機械翻訳の出力(訳文)を見て、訳
文を直接変更するのではなく、原文を変更したり、ユー
ザ辞書に単語を登録したり、あるいは両方を同時に行な
ったりした後に、再度翻訳することによって、よりよい
訳文を得るという前編集作業が行なわれることもある。
また、前編集と後編集とが併用されることもある。
【0114】以下では、前編集と後編集とが併用されて
いる例について説明する。ここでは、図9に示すよう
に、原文1が原文4に修正され、訳文2が訳文4に修正
され、これら3個の対訳(原文4及び訳文1、原文2及
び訳文4、並びに、原文3及び訳文3)が、ユーザ辞書
が指定されずに「用例翻訳モード」が付与されて機械翻
訳装置17に入力されたとする。
【0115】このとき、機械翻訳装置17及び対訳デー
タベース装置21は、原文4及び訳文1でなる対訳に対
しては新しい訳文(訳文5)の形成を伴なう上述した場
合(f) の処理を行ない、原文2及び訳文4でなる対訳に
対してはその対訳の追加登録を伴なう上述した場合(i)
の処理を行ない、原文3及び訳文3でなる対訳に対して
は対訳データベース20の更新を実行しない上述した場
合(j) の処理を行なって、結果として、図10に示す翻
訳結果をユーザに提示する。
【0116】このような処理により、原文データベース
20aは図示は省略するが図2の内容に原文4が追加さ
れた内容に更新され、訳文データベース20cは図3に
示す内容に2個のレコードが追加された図11に示す内
容に更新され、対訳管理データベース20bは図4に示
す内容に2個のレコードが追加された図12に示す内容
に更新される。
【0117】対訳データベース20の各データベース2
0a、20b、20cがこのような内容のときに、図1
3に示す4個の原文4、原文2、原文5及び原文3が、
図14に示すユーザ辞書(ユーザ辞書ID=ws.00
1)が指定されて「用例翻訳モード」で機械翻訳装置1
7に入力されるとする。
【0118】このとき、機械翻訳装置17及び対訳デー
タベース装置21は、原文4に対しては対訳管理データ
だけを追加する場合(b) の処理を行ない、原文2及び原
文3に対しては翻訳された訳文データ及び対訳管理デー
タを追加する場合(c) の処理を行ない、原文5に対して
は訳文生成及び対訳登録を伴なう上述した場合(a) の処
理を行なって、結果として、図15に示す翻訳結果をユ
ーザに提示する。
【0119】このような処理により、原文データベース
20aは図示は省略するが図2の内容に加えて原文4を
有する内容に、さらに原文5が追加された内容に更新さ
れ、訳文データベース20cは図11に示す内容に3個
のレコードが追加された図16に示す内容に更新され、
対訳管理データベース20bは図12に示す内容に3個
のレコードが追加された図17に示す内容に更新され
る。
【0120】従って、上記第1実施例によれば、対訳デ
ータベースを設けて過去に翻訳された対訳を格納してお
き、原文又は対訳入力時に、同一内容の原文に対する対
訳が対訳データベース20に格納されているか否かを判
定し、その判定結果によっては、翻訳を実行しないよう
にしたので、また、入力された対訳、又は、入力された
原文及びその翻訳された訳文を対訳データベース20に
登録するようにしたので、同一文章を重複翻訳するとい
う無駄を省くことができ、同一文章について統一がとれ
た訳文をユーザに提示することができる。
【0121】また、更新コマンドを検索コマンドに優先
させると共に、翻訳を実行する場合には、対訳データベ
ース20に「翻訳中」を登録して、「翻訳中」に到来し
た検索コマンドの処理を待せるようにしたので、複数の
機械翻訳装置がほぼ同時期に同一文章を翻訳しようとし
た場合でも、同一文章を重複翻訳するという無駄を省く
ことができ、同一文章について統一がとれた訳文をユー
ザに提示することができる。
【0122】さらに、上記第1実施例によれば、動作モ
ードとして「通常翻訳モード」と「用例翻訳モード」を
設けたので、ユーザが動作モードを適宜選択できて使い
勝手を良好なものとしている。ユーザが翻訳結果の早期
の提示を希望したり同一文章を過去に翻訳したことがな
いことが分かっていたりした場合(例えば翻訳開始直
後)には「通常翻訳モード」を選択し、同一の文章に対
する統一がとれた翻訳結果を希望する場合には「用例翻
訳モード」を選択すれば良い。
【0123】さらにまた、第1実施例によれば、対訳デ
ータベース20の対訳データにユーザ辞書IDを含める
ようにしたので、対訳が既に存在していても入力のユー
ザ辞書IDとユーザ辞書IDが異なる場合にも翻訳させ
るようにしたので、翻訳結果がより良好となる最新のユ
ーザ辞書を尊重したことになり、訳語が一貫した統一の
とれた翻訳結果を提示することができる。
【0124】(B)第2実施例 次に、本発明による機械翻訳システムの第2実施例を図
面を参照しながら詳述する。なお、第2実施例の機能ブ
ロック図も、上述した第1実施例に係る図1で表すこと
ができる。
【0125】この第2実施例は、対訳データベース20
の更新は、常に更新コマンドが与えられた場合にのみ実
行させるようにしたものである。
【0126】すなわち、第1実施例においては、検索コ
マンドが与えられたときにおいて、その検索結果が場合
(3) のときには、その段階で、対訳データベース20を
更新していた。しかし、第2実施例では、検索結果が場
合(3) のときに相当するときでも、この段階での更新を
実行せず、その後に更新コマンドが与えられたときに対
訳データベース20を更新することとした。
【0127】従って、対訳データベース管理手段19
は、検索結果が第1実施例における場合(3) に相当する
ときには、以下の場合(3a)の処理を行なう。
【0128】(3a)対訳が入力された場合において、入力
された原文が原文データベース20aに存在し、かつ、
入力されたユーザ辞書IDに一致するユーザ辞書IDを
有するその原文に係る対訳管理データが存在するときに
は、訳文IDをもとに訳文データベース20cを検索
し、検索された訳文と入力された訳文が一致していない
と、入力された訳文を翻訳結果として通信手段18を介
して検索要求元の機械翻訳装置17に返信する。
【0129】図18は、第2実施例のシステムの全体処
理を示すものであり、上述した図6との同一、対応ステ
ップには同一符号を付して示している。
【0130】ステップ108に至るまでの処理は、第1
実施例と同様である。第1実施例では、この後に条件判
定して適宜対訳データベース20の更新を行なっていた
が、第2実施例では、直ちにステップ111に進んで検
索結果の送信を行なう。
【0131】機械翻訳装置17が、それを受信して対訳
データベース21に入力に係る原文が存在するか否かを
判定する処理(ステップ114及び115)は、第1実
施例と同様である。
【0132】しかし、第2実施例では、対訳データベー
ス20に入力に係る対訳が存在しても(「データなし」
以外の結果を受信しても)、直ちに翻訳結果の提示処理
ステップ123には移行せず、翻訳を伴なうことがない
入力された対訳の更新処理が必要か否かを判定する(ス
テップ109)。すなわち、「データなし」以外の検索
結果が与えられる場合のうちの場合(3a)になっているか
否かを判定する。例えば、対訳入力時において、検索結
果が入力された訳文そのものであるか否かでかかる判定
を行なうことができる。
【0133】そして、検索結果が場合(3a)であれば、ス
テップ117の更新コマンドの送信処理に進み、検索結
果が場合(3a)以外であれば(「データなし」か否かは既
に確認済み)、翻訳結果の提示処理ステップ123には
移行する。
【0134】第2実施例においても、ステップ117以
降の処理は、第1実施例と同様であり、その説明は省略
する。
【0135】このように、第2実施例においては、対訳
データベース20の更新が必要な場合には、常に更新コ
マンドを発行して、対訳データベース20の更新を実行
させている。
【0136】この第2実施例は、入力された原文を翻訳
することなく入力された対訳を対訳データベース20に
登録させる場合の処理の流れが、第1実施例とは異なっ
ているが、この第2実施例によっても、第1実施例と同
様な効果を奏することができる。
【0137】(C)第3実施例 次に、本発明による機械翻訳システムの第3実施例を図
面を参照しながら詳述する。なお、第3実施例の機能ブ
ロック図も、上述した第1実施例に係る図1で表すこと
ができる。
【0138】この第3実施例は、動作モードとして、上
述した「通常翻訳モード」及び「用例翻訳モード」に加
えて、「対訳投入モード」を設けたものである。
【0139】「対訳投入モード」は、対訳データベース
20に対訳を登録させる動作を行ない、対訳データベー
ス20の検索や入力原文の翻訳は一切行なわない動作モ
ードである。例えば、訳文のみを後編集した最終的な対
訳を、対訳データベース21に格納する場合には、検索
動作を伴なう「用例翻訳モード」より「対訳投入モー
ド」の方が処理時間が短縮されるので、実用的である。
【0140】図19は、第3実施例のシステムの全体処
理を示すものであり、上述した図6との同一、対応ステ
ップには同一符号を付して示している。
【0141】この第3実施例では、動作モードの判定ス
テップ302aでは、3種類のモードのいずれであるか
を判定している。「通常翻訳モード」であれば、第1実
施例と同様に、ステップ121以降の処理を行なう。
「用例翻訳モード」であれば、第1実施例と同様に、ス
テップ103以降の処理を行なう。
【0142】「対訳投入モード」の場合には、ステップ
117以降の処理を行なう。すなわち、入力された原文
及び訳文等を含む更新コマンドを直ちに作成して対訳デ
ータベース装置21に送信させて更新(投入)を実行さ
せる。なお、ユーザの提示処理においては(ステップ1
23a)においては、「通常翻訳モード」及び「用例翻
訳モード」では翻訳結果を提示し、「対訳投入モード」
では登録が終了したことを提示する。
【0143】この第3実施例によっても、第1実施例と
同様な効果を奏することができる。これに加えて、第3
実施例によれば、対訳データベース20に対訳を単に登
録(投入)させる「対訳投入モード」をも設けているの
で、一段とユーザの使い勝手を良好なものとすることが
できる。
【0144】(D)第4実施例 次に、本発明による機械翻訳システムの第4実施例を図
面を参照しながら詳述する。ここで、図20が第4実施
例を示す機能ブロック図であり、図1との同一、対応部
分には同一符号を付して示している。
【0145】この第4実施例は、ネットワーク22にさ
らに文書検索装置30が接続されているシステムであ
る。
【0146】文書検索装置30は、文書を格納している
文書格納手段33と、外部装置からの依頼に応じて文書
格納手段33から所定文書を取出す文書検索手段32
と、外部装置とのリンクの確立及び切断や情報授受を行
なう通信手段31とからなっている。
【0147】第4実施例の機械翻訳装置17には、文書
検索装置30に文書の検索を依頼し、返信されてきた文
書を受信する文書検索依頼手段34が設けられている。
文書検索依頼手段34は、検索文書を受信すると、その
受信文書を「用例翻訳モード」で入力手段11に入力す
るものである。
【0148】すなわち、この第4実施例においては、検
索指示に応じて文書検索依頼手段34が文書検索装置3
0から取出した文書を直ちに機械翻訳構成に入力させて
翻訳結果を得るものである。なお、入力手段11には、
第1実施例と同様な入力方法で入力することもできる。
【0149】この第4実施例によっても、第1実施例と
同様な効果を奏することができる。これに加えて、第4
実施例によれば、翻訳を希望する文書(複数の文章の
塊)が他装置にある場合でも、検索指示と翻訳指示とを
ユーザが別個に操作入力することなく、その文書の翻訳
結果を速やかに得ることができる。
【0150】(E)他の実施例 (1) 上記実施例においては、「通常翻訳モード」及び
「用例翻訳モード」を用意したシステム、又は、「通常
翻訳モード」、「用例翻訳モード」及び「対訳投入モー
ド」を用意したシステムを示したが、「用例翻訳モー
ド」及び「対訳投入モード」を用意したシステムや、
「用例翻訳モード」だけを有するシステムであっても良
い。
【0151】(2) 上記実施例においては、英日翻訳のシ
ステムを示したが、他の2言語間の翻訳システムに適用
できることは勿論であり、システムが対応できる翻訳方
向が2以上のものであっても良い。
【0152】(3) 上記実施例においては、入力の同一性
の判断単位や対訳データベースの更新単位を1文章とし
たものを示したが、複数の文章(例えば段落)を単位と
して、入力の同一性の判断(検索)や対訳データベース
の更新を行なうようにしても良い。
【0153】例えば、過去に翻訳されている大半の文章
が過去のものもと一致する操作マニュアルの改訂版を翻
訳する場合には、このような大きな単位での処理は好ま
しいものである。
【0154】(4) ユーザ辞書IDは、ユーザ辞書の属性
を規定できるものであれば良く、時間的な情報は版数に
限定されず、更新日や作成日であっても良い。
【0155】また、ユーザ辞書を複数指定しても良い。
ユーザ辞書を複数指定する場合は、複数のユーザ辞書全
てのIDが等しい場合を、ユーザ辞書に関する同一性の
条件とするのが望ましい。
【0156】(5) 上記実施例においては、原文とユーザ
辞書IDが同じであっても訳文が異なる場合には、異な
る対訳として対訳データベース20に登録するものを示
したが、原文とユーザ辞書IDが同じ対訳は1個のみ対
訳データベース20に登録するようにしても良い。この
場合には、後から対訳データベース装置21に入力され
たものは後編集処理等に供されていることが多いので、
そちらだけを登録するようにすれば良い。このようにす
ると、対訳管理データベース20bにおける訳文時刻印
を不要にすることができ、記憶容量を軽減することがで
きる。
【0157】例えば、図12における上から5番目のレ
コードを登録するときには、図12における上から2番
目のレコードを消去する。このときには、図11におけ
る上から2番目のレコードも消去する。
【0158】(6) さらに、対訳データベース装置21で
の検索処理及び更新処理にユーザ辞書IDを用いないシ
ステムとしても良い。
【0159】(7) ユーザ辞書ID以外の機械翻訳機能の
オプション項目を、ユーザ辞書IDに代えて、又は、加
えて、対訳データベース装置21での検索処理及び更新
処理に用いるようにしても良い。例えば、英文の操作マ
ニュアルにおける「you 」を「あなた」と訳出するか否
かの設定項目情報を、対訳データベース20に盛り込ん
で対訳データベース装置21での検索処理及び更新処理
に用いるようにしても良い。
【0160】(8) 原文データベースや訳文データベース
等の構造は、木構造に限定されるものではない。例え
ば、ハッシュキーをインデックスとした配列をデータ構
造に用いることができる。
【0161】(9) 「対訳投入モード」を有するシステム
において、「用例翻訳モード」での入力では対訳の入力
を許容しないシステムにしても良い。
【0162】(10)上記実施例においては、対訳データベ
ース20を更新させるときにも、原文データベース20
a等の検索を再度実行するものを示したが、検索結果で
「データなし」を返送する場合において同じ原文が登録
されていればその原文IDをも検索結果に含め、更新コ
マンドにもその原文IDを含めるようにして、更新時に
原文の検索を省略させるようにしても良い。
【0163】(11)上記実施例においては、更新が必要な
場合に、更新終了後に訳文のユーザへの提示を行なうも
のを示したが、ユーザの提示処理を先に実行するように
しても良い。この場合に、ユーザへの提示画面に更新実
行有無をユーザに問うメッセージを表示させ、更新の実
行を行なうか否かをユーザに選択させるようにしても良
い。また、ユーザへの訳文提示を後で行なう場合であっ
ても、更新実行有無をユーザに問うメッセージを表示さ
せ、更新の実行を行なうか否かをユーザに選択させるよ
うにしても良い。
【0164】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、対訳デ
ータベースを設けて過去に翻訳された対訳を格納してお
き、入力時に、入力に対応する対訳が対訳データベース
に格納されているか否かを判定し、その判定結果によっ
ては、翻訳を実行せずに対訳データベースから取出した
訳文を提示すると共に、入力された対訳や、入力された
原文及びその翻訳された訳文や、翻訳中を指示する情報
を対訳データベースに登録するようにしたので、同一文
章の翻訳の必要がほぼ同時期に生じても重複翻訳すると
いう無駄を省くことができると共に、同一文章について
統一がとれた訳文をユーザに提示することができる機械
翻訳システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の機能ブロック図である。
【図2】第1実施例の原文データベースの格納例(その
1)の説明図である。
【図3】第1実施例の訳文データベースの格納例(その
1)の説明図である。
【図4】第1実施例の対訳管理データベースの格納例
(その1)の説明図である。
【図5】第1実施例の両装置間での授受メッセージの構
成説明図である。
【図6】第1実施例の全体処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】第1実施例の入力例(その1)の説明図であ
る。
【図8】第1実施例の出力例(その1)の説明図であ
る。
【図9】第1実施例の入力例(その2)の説明図であ
る。
【図10】第1実施例の出力例(その2)の説明図であ
る。
【図11】第1実施例の訳文データベースの格納例(そ
の2)の説明図である。
【図12】第1実施例の対訳管理データベースの格納例
(その2)の説明図である。
【図13】第1実施例の入力例(その3)の説明図であ
る。
【図14】第1実施例のユーザ辞書例の説明図である。
【図15】第1実施例の出力例(その3)の説明図であ
る。
【図16】第1実施例の原文データベースの格納例(そ
の1)の説明図である。
【図17】第1実施例の原文データベースの格納例(そ
の1)の説明図である。
【図18】第2実施例の全体処理を示すフローチャート
である。
【図19】第3実施例の全体処理を示すフローチャート
である。
【図20】第4実施例の機能ブロック図である。
【符号の説明】
11…入力手段、12…対訳データベース検索手段(対
訳検索依頼手段)、13…翻訳手段、14…対訳データ
ベース更新手段(対訳更新依頼手段)、15…出力手
段、16、18…通信手段、17…機械翻訳装置、19
…対訳データベース管理手段、19a…コマンド待ち行
列、20…対訳データベース、20a…原文データベー
ス、20b…対訳管理データベース、20c…訳文デー
タベース、21…対訳データベース装置、22…ネット
ワーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は2以上の機械翻訳装置と、これら
    機械翻訳装置に共通に設けられた対訳データベース装置
    とを通信ネットワークに接続した機械翻訳システムであ
    って、 上記各機械翻訳装置が、 少なくとも原文を含む入力を取り込む入力手段と、 上記入力手段が取り込んだ入力に対する対訳が上記対訳
    データベース装置に格納されているかの検索指示を上記
    対訳データベース装置に与えると共に、上記対訳データ
    ベース装置からの検索結果を受信して、入力された原文
    の翻訳の必要性を判定する対訳検索依頼手段と、 入力された原文を翻訳する翻訳手段と、 入力された原文及び入力された訳文でなる対訳情報、又
    は、入力された原文及びそれを上記翻訳手段が翻訳した
    訳文でなる対訳情報を含む更新指示を上記対訳データベ
    ース装置に与える対訳更新依頼手段と、 上記対訳データベース装置からの検索結果及び入力内容
    に応じて、入力された原文に対する訳文として、検索結
    果に含められている訳文又は上記翻訳手段で翻訳された
    訳文を出力する出力手段とを備え、 上記対訳データベース装置が、 対訳を格納している対訳データベースと、 いずれかの上記機械翻訳装置からの検索指示に応じてそ
    の機械翻訳装置の上記入力手段が取り込んだ入力に対す
    る対訳が上記対訳データベースに格納されているかを検
    索して検索結果を返信すると共に、いずれかの上記機械
    翻訳装置からの更新指示に応じて上記対訳データベース
    を更新させるものであって、複数の指示を待ち行列で管
    理し、同種の指示の競合では先に到着したものを優先さ
    せると共に、検索指示及び更新指示間の競合では更新指
    示を優先させる対訳データベース管理手段とを備えたこ
    とを特徴とする機械翻訳システム。
  2. 【請求項2】 上記対訳データベース管理手段は、 検索指示に対して翻訳の実行を起動させる検索結果を、
    検索指示を発行した上記機械翻訳装置に返信するときに
    は、その検索指示に係る上記対訳データベースの対訳に
    「翻訳中」であることを付与し、 検索指示に対する検索で、「翻訳中」の対訳が得られた
    場合には、その検索指示を指示待ち行列の後側に挿入し
    直し、 「翻訳中」が付与された対訳に対応する対訳を含む更新
    指示が与えられた場合には、上記対訳データベースを更
    新すると共に、「翻訳中」を消去することを特徴とする
    請求項1に記載の機械翻訳システム。
  3. 【請求項3】 上記機械翻訳装置の動作モードとして、
    上記対訳データベース装置の検索、更新を伴う用例翻訳
    モードと、入力された原文を単純に翻訳して出力する通
    常翻訳モードとを設け、 通常翻訳モードが指示されて入力がなされた場合、上記
    入力手段が取り込んだ原文を上記翻訳手段が翻訳し、得
    られた訳文を上記出力手段が出力することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の機械翻訳システム。
  4. 【請求項4】 上記機械翻訳装置の動作モードとして、
    上記対訳データベースに対訳を登録させる対訳投入モー
    ドを設け、 対訳投入モードが指示されて入力がなされた場合、上記
    入力手段が取り込んだ原文及び訳文でなる対訳情報を含
    む更新指示を対訳更新依頼手段が上記対訳データベース
    装置に与えて上記対訳データベースを更新させることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機械翻訳シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 入力にユーザ辞書情報を含めると共に、
    上記対訳データベースに格納する対訳にもユーザ辞書情
    報を含め、 上記対訳データベース管理手段は、検索指示に応じて検
    索した場合において、上記入力手段が取り込んだ原文又
    は対訳と、原文及び訳文の組み合わせが合致する対訳が
    上記対訳データベースにあっても、ユーザ辞書情報が異
    なる場合には、対応する対訳が上記対訳データベースに
    存在しないことを返信することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の機械翻訳システム。
JP02299895A 1995-02-10 1995-02-10 機械翻訳システム Expired - Fee Related JP3347506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02299895A JP3347506B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 機械翻訳システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02299895A JP3347506B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 機械翻訳システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08221424A true JPH08221424A (ja) 1996-08-30
JP3347506B2 JP3347506B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=12098198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02299895A Expired - Fee Related JP3347506B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 機械翻訳システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3347506B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002044933A1 (en) * 2000-11-29 2002-06-06 Diffinc Limited Online real-time language translation system and method with collaboration
JP2008262383A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Ltd 文書データ表示処理プログラム,処理方法,処理装置,および処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002044933A1 (en) * 2000-11-29 2002-06-06 Diffinc Limited Online real-time language translation system and method with collaboration
JP2008262383A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Fujitsu Ltd 文書データ表示処理プログラム,処理方法,処理装置,および処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3347506B2 (ja) 2002-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3666004B2 (ja) 多言語対応文書検索システム
US6009422A (en) System and method for query translation/semantic translation using generalized query language
JP3114181B2 (ja) 異言語交信用翻訳方法およびシステム
US20020002452A1 (en) Network-based text composition, translation, and document searching
US20040167770A1 (en) Methods and systems for language translation
WO2008069125A1 (ja) データ管理装置
CA2376672A1 (en) Natural language interface for searching database
JPH10254870A (ja) 共有辞書管理方法および共有辞書管理システム
US5899989A (en) On-demand interface device
JP3347506B2 (ja) 機械翻訳システム
JP3601869B2 (ja) 機械翻訳システム
JPH10143539A (ja) 情報検索方法および情報検索システムおよび情報資源辞書データを記録した記録媒体および情報検索プログラムを記録した記録媒体
JP2003006455A (ja) 翻訳サービスシステム
JP3294966B2 (ja) 機械翻訳装置
JP2752719B2 (ja) データベース操作装置
JPH06266760A (ja) データ転送方法およびシステム
JP3310961B2 (ja) ネットワーク上の場所を指定するためのシステム及び方法
JPH10260992A (ja) データベース処理装置および記憶媒体
JPH0546450A (ja) マルチホストデータベースアクセス装置
JPH09179873A (ja) 情報検索方法および装置
JP3906820B2 (ja) 翻訳支援装置および翻訳支援プログラム
JP2000222410A (ja) シソーラス検索装置及びシソーラス検索システム
JPH1069478A (ja) ワードプロセッサ
JPH08263516A (ja) 情報検索方法及びその装置
JPH0997257A (ja) 機械翻訳システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070906

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees