JPH0821944A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JPH0821944A
JPH0821944A JP15723994A JP15723994A JPH0821944A JP H0821944 A JPH0821944 A JP H0821944A JP 15723994 A JP15723994 A JP 15723994A JP 15723994 A JP15723994 A JP 15723994A JP H0821944 A JPH0821944 A JP H0821944A
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JP
Japan
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lens
moving speed
driving device
lens driving
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JP15723994A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Emura
哲二 江村
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボイスコイルモータを用いたレンズ駆動装置に
おいて、レンズ位置の情報のみを用いて移動速度に比例
する制動制御を実現させる。 【構成】位置センサによる前回の検出値Vs-1と今回の
検出値Vsとを比較して(S25)、レンズ位置が最小変
化量だけ変化したか否かを判別させる(S26)。そし
て、レンズ位置の変化がない場合には、制御周期毎にカ
ウンタを増加させる(S27)。一方、レンズ位置の変化
が判別されたときには(S27)、それまでのカウント数
の逆数をレンズの移動速度に対応する値として見做し、
かかる逆数に定数Aを乗算した値をボイスコイルモータ
の制御信号Voから減算し、移動速度に比例した制動を
かけるようにする(S28)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ駆動装置に関し、
詳しくは、レンズを目標位置に移動させる制御におい
て、レンズの移動速度に応じて駆動制御に補正を施す技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ,スチルカメラ等において
フォーカシングやズーミングのためにレンズを駆動する
アクチュエータとして、従来、DCモータやステッピン
グモータなどが知られているが、近年では、ボイスコイ
ルモータを用いる構成のものが開発されている(特開平
4−25811号公報等参照)。
【0003】前記ボイスコイルモータは、リング状のコ
イルと、中心放射方向に着磁されたリング状のマグネッ
トとをそれぞれ同心に設けてなり、前記コイルに電流を
流すとフレミングの左手の法則によって前記コイルが軸
方向に力を受けて移動することを利用したアクチュエー
タであり、前記コイルを固定しているレンズ支持部材を
前記コイルに対する通電制御によって光軸方向に移動さ
せるリニアモータである。
【0004】上記のボイスコイルモータを用いたレンズ
駆動装置では、モータの発生トルクを直接レンズの駆動
に利用できるので、消費電力が少なく、駆動速度が速い
という利点であり、また、レンズ支持部材とモータとを
一体化できるため、レンズ鏡胴部の小型化,軽量化を図
れるという利点がある。しかしながら、上記のボイスコ
イルモータを用いたレンズ駆動装置では、非通電時には
レンズの安定位置がなく、機械的にレンズをある位置に
保持することができないため、レンズ駆動の始まりから
終わりの制動、及び、停止後その位置に留まるようにす
ることを、駆動コイルへの通電制御によって行わせる必
要があり、従来では、以下に示すような構成によって前
記通電制御を行っていた。
【0005】図6は、ボイスコイルモータをビデオカメ
ラにおけるフォーカシングレンズの駆動に応用した従来
のレンズ駆動装置のシステムブロック図を示し、図7は
その制御ブロック図を示す(テレビジョン学会技術報告
Vol.17 no.5 第21頁〜第26「ビデオカメラ用リニアモー
タの開発」参照)。図6において、ズームレンズ2やフ
ォーカシングレンズ3等を含んで構成される撮影レンズ
群1を介してCCD7に結像した画像は、撮像回路8,
AF(オートフォーカス)信号検出回路9を経て焦点ず
れに対応した信号としてマイコン11に出力される。
【0006】マイコン11は、前記焦点ずれ信号(オート
フォーカス信号)、及び、ズームレンズ位置情報,フォ
ーカシングレンズ位置情報、また、予め記憶されている
ズームレンズの位置に対する被写体距離とフォーカシン
グレンズとの関係を表すデータテーブルの情報を元に、
焦点を合わせるためにフォーカシングレンズを移動させ
るべき目標位置を計算し、更に、コイルの通電制御信号
を算出する。そして、フォーカス駆動アンプ12を介して
駆動コイル4に通電し、フォーカシングレンズ3を前記
目標位置に駆動する。
【0007】フォーカシングレンズの位置情報は、フォ
ーカシングレンズ位置センサ6からアンプ15を介してマ
イコン11に読み込まれる。また、ビデオカメラの使用者
が、ズームスイッチ16を操作すると、マイコン11は、ズ
ームモータドライバ17を介してステップモータ18を制御
してズームレンズ2を駆動する。また、ズームレンズ2
の位置変化に応じて変化する焦点位置を補正するため
に、前記データテーブルの情報からフォーカシングレン
ズ3を移動させるべき目標位置を計算し、該目標位置に
フォーカシングレンズ3を駆動するようになっている。
【0008】尚、図6において、5はヨーク、13はマグ
ネットであり、前記駆動コイル4,ヨーク5,マグネッ
ト13によってレンズ駆動用アクチュエータとしてのボイ
スコイルモータが構成される。また、図6において、10
はズームレンズ2が起点位置にあるか否かを検出するズ
ームレンズ起点センサである。図7は、前記マイコン11
により目標フォーカシングレンズ位置Vxが決定された
後の制御アルゴリズムをブロック図化したものである。
【0009】この図7に示すように、前記目標フォーカ
シングレンズ位置Vxと実際のフォーカシングレンズ位
置Vsとの偏差に対応する制御信号に摩擦補償などの補
正が加えられてマイコン11から駆動アンプ12に出力され
る。更に、リニアモータの高速性を生かしつつ高周波領
域での発振現象等の影響を防ぐため、レンズ移動速度に
比例した制動帰還をかけるようにしてあり、前記制動帰
還は、速度検出用コイル14を用いて、その発生起電力を
レンズ駆動アンプ12に出力させることで行っている。
【0010】前記速度検出用コイル14に対しては、レン
ズ保持部材に固定された棒磁石がレンズの移動に伴って
前記コイル内を相対的に移動するようになっており、か
かる棒磁石の移動によって生じる磁束の変化割合、即
ち、レンズの移動速度に応じた誘導起電力が前記コイル
14に生じるようになっている。尚、図7において、Kp
は比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kcは回路ゲイン、
Kvは速度帰還ゲイン、Tは回路時定数、Sはラプラス
変数を示す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
システムによると、レンズの移動速度に比例した制動帰
還をかけるために、速度検出用コイル14を用いており、
結果的に、レンズの駆動制御のために、位置センサの他
に前記速度検出用コイルを必要とする構成であって、コ
ストアップになるという問題があった。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、リニアモータの持つ高速性を損なうことなく、低
コストなレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかるレンズ駆動装置は、レンズ位置検出手段で検出
されるレンズの位置に基づいてレンズを目標位置に移動
させるべくレンズ駆動手段を制御する制御手段を備える
と共に、前記レンズ位置検出手段で検出されるレンズ位
置の情報に基づいて前記レンズの移動速度を検知する移
動速度検知手段と、この移動速度検知手段で検知された
移動速度に基づいて前記制御手段による前記レンズ駆動
手段の制御を補正する移動速度による補正制御手段と、
を設けて構成される。
【0014】請求項2の発明にかかるレンズ駆動装置で
は、前記レンズ駆動手段がボイスコイルモータによって
レンズを駆動する構成とした。請求項3の発明にかかる
レンズ駆動装置では、前記移動速度検知手段が、前記レ
ンズ位置検出手段によりレンズ位置が所定の単位変化量
だけ変化したことが検出されるまでの時間をレンズの移
動速度に相当する値として計測する構成とした。
【0015】請求項4の発明にかかるレンズ駆動装置で
は、前記所定の単位変化量を、前記レンズ位置検出手段
により検出される最小変化量とする構成とした。請求項
5の発明にかかるレンズ駆動装置では、レンズ位置が所
定の単位変化量だけ変化したことが検出されるまでの時
間を、前記制御手段の制御周期毎にカウントアップされ
るカウンタのカウント値として計測する構成とした。
【0016】
【作用】請求項1の発明にかかるレンズ駆動装置による
と、レンズ位置を検出するための手段を有するが、レン
ズの移動速度を直接的に検出するための手段は備えず、
前記レンズ位置の情報に基づいてレンズの移動速度を検
知する。そして、レンズの移動速度に応じてレンズ駆動
制御に補正を施して、レンズの移動速度に応じた制動制
御等を可能にする。
【0017】請求項2の発明にかかるレンズ駆動装置で
は、レンズの駆動をボイスコイルモータによって行わせ
る構成とすることで、高速なレンズ駆動を可能にし、か
つ、レンズ鏡胴の小型・軽量化を図る一方、前記移動速
度に応じた制御補正によって、レンズ位置の保持,制動
を可能にする。請求項3の発明にかかるレンズ駆動装置
では、レンズ位置が所定の単位変化量だけ変化するのに
要した時間を計測することで、レンズの移動速度を検知
する構成とし、時間の逆数として速度が得られるように
すると共に、レンズ位置検出手段に高い分解能が要求さ
れない構成とした。
【0018】請求項4の発明にかかるレンズ駆動装置で
は、前記時間計測を行う所定の単位変化量を、レンズ位
置検出手段において検出し得る最小変化量とし、レンズ
位置検出手段による検出性能を最大限に発揮させて移動
速度を検出させることを可能にした。請求項5の発明に
かかるレンズ駆動装置では、レンズ駆動の制御周期毎に
カウンタをカウントアップさせることで、前記時間を前
記カウンタによるカウント値によって計測する構成とす
ることで、時間計測を簡便に行えるようにした。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
一実施例のシステムブロック図を示すものであり、図6
に示した構成要素と同一要素には同一符合を付して詳細
な説明を省略する。図1に示すレンズ駆動装置は、駆動
コイル4とマグネット13とからなるボイスコイルモータ
(レンズ駆動手段)によってフォーカシングレンズ3を
合焦位置に移動させるべく、マイコン11(制御手段)が
フォーカシングレンズ位置センサ6(レンズ位置検出手
段)で検出されるフォーカシングレンズ3の実際の位置
と目標位置との偏差に応じて前記駆動コイル4への通電
を制御する構成となっている。
【0020】但し、図1に示す本実施例の構成では、図
6に示される速度検出用コイル14を備えておらず、前記
フォーカシングレンズ位置センサ6のみを備えて構成さ
れており、駆動アンプ12に対する制動帰還制御は行われ
ない。前記位置センサ6は、先端部が傾斜した傾斜マグ
ネットと、この傾斜マグネットの傾斜部に対向配置され
るホール素子とから構成され、フォーカシングレンズ3
の移動に応じてホール素子に対する傾斜マグネットから
の磁束密度が変化することにより、ホール素子からの出
力電圧が変化し、この電圧がフォーカシングレンズ3の
位置に対応するようになっている。
【0021】このホール素子の出力電圧の変化は、フォ
ーカシングレンズ枠に設置された傾斜マグネットの位置
変化即ちフォーカシングレンズの位置変化と直線関係に
あるため、ホール素子の出力電圧をA/D変換すれば、
位置制御の最小単位は、例えばフォーカシングレンズの
全移動量5mmを8ビットのA/DコンバータでA/D
変換すると、5mm/256 =19.5μmとなる。また、こ
の位置センサは、これに限ることなく、電気的或いは光
学的に検出する方法であっても良いし、また、センサ出
力変化がフォーカシングレンズ移動量のアナログ量であ
る必要もなく、センサ出力が直接ディジタル量として出
力されるものであっても良い。センサ出力がディジタル
値である場合には、位置制御の最小単位はそのセンサの
ディジタル出力の最小単位であることはいうまでもな
い。
【0022】ここで、前記図1のシステムブロック図に
示されるレンズ駆動装置におけるレンズ駆動制御は、概
略図2のフローチャートに示すようにして行われる。ま
ず、各種のイニシャライズ処理を行った後(S1)、ズ
ームスイッチ16が操作されたか否かを判別し(S2)、
ズームスイッチ16の非操作時であるときには、AF信号
検出回路9からの信号に基づいてオートフォーカス信号
(合焦位置)の変化を検出する(S3)。
【0023】そして、前記オートフォーカス信号、ズー
ムレンズ位置情報,フォーカシングレンズ位置情報、ま
た、予め記憶されているズームレンズの位置に対する被
写体距離とフォーカシングレンズの位置との関係を表す
データテーブル(図4参照)の情報を元に、焦点を合わ
せるために移動させるべきフォーカシングレンズの目標
位置Vxを計算し(S4)、該目標位置Vxに応じてフ
ォーカス駆動アンプ12を介して駆動コイル4に通電し、
フォーカシングレンズ3を前記目標位置に駆動する(S
5)。
【0024】一方、ズームスイッチ16の操作が行われた
ときには、ズームの方向を検出し(S6)、更に、図4
に示すようなデータテーブルを参照して(S7)、ズー
ム動作によるフォーカシングレンズ3の補正目標位置を
計算する(S8)。そして、ズームスイッチ16の操作に
応じてズームレンズ2を駆動する一方(S9)、前記補
正された目標位置Vxに応じてフォーカシングレンズ3
を駆動する(S10)。
【0025】即ち、いずれの場合も、マイコン11におい
て算出されるフォーカシングレンズ3の目標位置Vxが
算出され、この目標位置Vxと実際のフォーカシングレ
ンズ位置Vsとの差分電圧に比例した電圧を、駆動コイ
ル4に印加することにより、フォーカシングレンズ3は
移動する(図3参照)。但し、レンズが移動する機構に
は、摩擦抵抗が存在し、また、レンズの姿勢により重力
やレンズ全体の加速,振動などの外からの力が加わるた
め、これらの影響を打ち消すため、前記差分電圧に対し
て積分補償や摩擦補償などをかけるようにしてある(図
3参照)。
【0026】ところで、レンズの移動速度よりも高速に
マイコン処理が行われないと、レンズ駆動を安定的に制
御することができないため、本実施例では、レンズが最
大速度で移動する場合であっても、フォーカシングレン
ズ3の位置が、検出上の最小単位(最小変化量)だけ動
く間に、図5のフローチャートに示すモータ駆動ルーチ
ン(制御手段)が単位時間毎に複数回実行されるように
してある。即ち、レンズが最大速度で移動しても、レン
ズ位置の検出値が最小のステップ変化(最小変化量)を
示すまでの間に、必ず前記モータ駆動ルーチンが複数回
実行されるように設定してある。
【0027】従って、前記最小単位だけの移動が検出さ
れる間に前記モータ駆動ルーチンが実行された回数は、
前記最小変化量だけレンズが移動するのに要した時間に
相当することになり、かかる時間の逆数がフォーカシン
グレンズの移動速度に対応することになる。そこで、本
実施例では、図5のフローチャートに示すモータ駆動ル
ーチンに従って、速度検出用コイルによる移動速度の直
接的な検出を行わずに、レンズ駆動制御にレンズの移動
速度に比例する制動帰還(図3参照)をかけるようにし
てある。
【0028】図5のフローチャートは、前述のように、
レンズが最大速度で移動する場合であっても、フォーカ
シングレンズ3の位置が検出可能な最小変化量だけ動く
間に、複数回実行されるような微小時間毎に実行される
ようになっており、まず、フォーカシングレンズ位置セ
ンサ6で検出されるフォーカシングレンズ3の現在位置
Vsを読み込む(S21)。
【0029】そして、前記目標位置Vxと前記現在位置
Vsとの偏差を演算し(S22)、これに対して積分ゲイ
ン(S23)や摩擦補償(S24)を加えて駆動コイル4に
対する出力Voを設定する(図3参照)。一方、今回検
出された現在位置Vsと、本ルーチンの前回実行時に検
出されメモリされている位置Vs-1とを比較することで
(S25)、フォーカシングレンズ3の位置に変化が生じ
ているか否かを判別する(S26)。
【0030】本実施例では、レンズが最大速度で移動し
ても、マイコン11に読み込まれる位置情報がステップ変
化を示す周期の間で、複数回本ルーチンが実行されるよ
うに設定してあるから、本ルーチンの実行周期の間で、
レンズ位置が検出上の最小単位以上に変化することはな
いので、前記S26においてレンズ位置の変化が判別され
た場合には、前記最小単位だけレンズが移動したことに
なる。
【0031】そして、フォーカシングレンズ3の移動が
判別されなかったときには、カウンタを1アップさせ
(S27)、前記出力Voを駆動アンプ12を介して駆動コ
イル4に出力する(S31)。一方、フォーカシングレン
ズ3の移動が判別されたときには(S26)、それまでの
カウンタによるカウント数が、フォーカシングレンズ3
が前記最小単位だけ移動するのに要した時間、即ち、フ
ォーカシングレンズ3の移動速度に相当することから、
前記カウンタによるカウント数の逆数に速度フィードバ
ックゲインAを乗算した値を、前記出力Voから減算し
て制動をかける方向に前記出力Voを補正設定する(S
28:移動速度検知手段,移動速度による補正制御手
段)。
【0032】前記速度フィードバックゲインAは、現在
位置Vsと位置指令Vxとの差の絶対値|Vx−Vs|
の関数であり、制動をかける大きさの度合いと考えて良
く、|Vx−Vs|が小さいときは大きく、逆に大きい
ときは小さい。つまり、位置指令を出すとき、その目標
位置に近いところに現在位置があるときは、目標位置を
通り過ぎてしまわないように速度が必要以上にならない
ように制動をかけつつ制御するのに対し、目標位置に対
して現在位置が大きくはなれているときは、ほとんど或
いは全く制動を掛けず、指令を出す現在位置から最高速
で目標位置に進み、目標位置に近づくにつれ制動量を多
くしていって次第に速度を下げつつその目標の指令位置
に達するようにする。この速度の制動量(速度フィード
バックゲインA)が小さ過ぎると、一度通り過ぎたまた
逆戻りさせる必要が出て、またそれがしばらく繰り返し
てしまうので、目標位置の前後をレンズが振動してなか
なか目標位置に到達できなかったり、また、大き過ぎる
となかなか目標位置に到達せず必要以上に時間が掛かっ
たりするので、適切な制御をする意味でこの速度フィー
ドバックゲインAはとても重要な値である。このAは、
図5のモータ駆動ルーチンの中のS22で決定され、S28
で使われるが、ここでは、図示しなかったが、前記|V
x−Vs|がとても大きくA=0のときはこのS28の前
にもう1つ分岐を設けてS28をスキップできるようにし
ても良く、その方がこのモータ駆動ルーチンの時間を少
なくて済む。
【0033】そして、次に、前記カウンタをゼロリセッ
トすることで(S29)、次にフォーカシングレンズ3が
検出上の最小単位だけ移動したことが検出されるまでに
要した時間が、本ルーチンの実行回数としてカウントさ
れるようにする。更に、今回検出されたフォーカシング
レンズ3の位置Vsを前回値Vs-1にセットして(S3
0)、現在位置を基準として次回に位置変化が判別され
るようにする。
【0034】このように、本実施例では、位置センサ6
で検出されるフォーカシングレンズ3の位置に変化が生
じるまでのコイル駆動ルーチンの実行回数をカウントに
よって計数し、該カウント値によってレンズ3の移動速
度を検知する。そして、該検知された移動速度に応じて
制動がかかるように出力Voを補正設定して駆動アンプ
12に出力する構成としてあり、駆動アンプ12に入力され
る段階で制動帰還がかかった出力になっている。
【0035】従って、ボイスコイルモータの制御におい
て制動帰還をかけるために、速度検出用コイルを設ける
必要がなくなり、また、レンズ移動速度を制御ルーチン
の周期毎にカウントアップされるカウンタによるカウン
ト数による時間計測結果で検知するから、位置センサ6
として高分解能のものが必要でなく、前記制動帰還を低
コストに実現できるものである。
【0036】即ち、一定時間当たりの位置の変化量を演
算し、該変化量に基づいて移動速度を求める構成の場合
には、位置センサ6やA/D変換器を含めた位置検出手
段の分解能が高くないと精度の良い速度検出が行えない
が、本実施例では、予め設定された位置の単位変化量を
基準として、かかる単位変化量だけ移動するのに要した
時間を計測するから、モータ駆動ルーチンの実行周期を
充分に短くすることで、精度の良く移動速度を検知でき
る。
【0037】また、レンズが単位変化量だけ移動するの
に要した時間を、制御周期毎にカウントアップさせるカ
ウンタによって計測させるから、時間計測のために新た
な部品を追加する必要がない。また、レンズが移動する
のに要した時間を計測させる単位変化量を、位置検出に
おいて検出し得る最小変化量としたことで、位置検出の
性能を最大限に発揮させて移動速度の検出を行わせるこ
とができる。
【0038】尚、上記図5のフローチャートに示す制御
では、レンズ位置の変化が検出されたときにのみ、制動
帰還(速度帰還)がかかる構成となっているが、次にレ
ンズ位置の最小ステップ変化が検出されるまでの間にお
いて適当な減衰特性で制動帰還をかける構成としても良
い。また、本実施例は、リアフォーカスタイプのズーム
レンズであったが、もちろん、フロントフォーカスタイ
プのズームレンズでも構わないし、また、その他の光学
系であっても全く差支えない。また、上記では、図5の
モータ駆動ルーチンの実行回数で時間計測をしてレンズ
移動速度を算出したが、その計測された時間はもちろん
CPUの1クロック時間の整数倍であることに他ならな
いのであって、直接図5のモータ駆動ルーチンの実行中
の時間つまりCPUクロックを直接カウントしても全く
同じことである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にか
かるレンズ駆動装置によると、レンズの移動速度を検出
するための専用のセンサを不要としつつ、移動速度に応
じた制動帰還を実現でき、前記センサの省略によってコ
スト低減を図れるという効果がある。
【0040】請求項2の発明にかかるレンズ駆動装置に
よると、レンズの駆動をボイスコイルモータによって行
わせるから、高速駆動が行えると共に、レンズ鏡胴の小
型化,軽量化を図ることができ、然も、移動速度を検出
するためのセンサを備えることなく、ボイスコイルモー
タの駆動制御に制動帰還をかけることが可能となる。請
求項3の発明にかかるレンズ駆動装置によると、レンズ
位置が単位変化量だけ移動したことが検出されるまでの
時間を計測させて移動速度を検知する構成としたので、
レンズ位置の検出に高分解能が要求されず、コストアッ
プが避けられるという効果がある。
【0041】請求項4の発明にかかるレンズ駆動装置に
よると、前記単位変化量を、位置検出手段において検出
し得る最小変化量としたことにより、位置検出手段によ
る検出性能を最大限に発揮させて移動速度を検出させる
ことができるという効果がある。請求項5の発明にかか
るレンズ駆動装置によると、制御周期毎にカウントアッ
プされるカウンタによって時間計測を行わせるから、部
品追加等の必要なく、レンズの移動速度を位置の単位変
化に要した時間として検知させることができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシステムブロック
図。
【図2】実施例におけるレンズ駆動制御の概略を示すフ
ローチャート。
【図3】実施例における制御ブロック図。
【図4】実施例におけるズーム補正データテーブルを示
す線図。
【図5】実施例における速度検知と制動帰還とを示すフ
ローチャート。
【図6】従来のレンズ駆動装置のシステムブロック図。
【図7】従来のレンズ駆動装置の制御ブロック図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ群 2 ズームレンズ 3 フォーカシングレンズ 4 駆動コイル 5 ヨーク 6 フォーカシングレンズ位置センサ 7 CCD 8 撮像回路 9 AF信号検出回路 10 ズームレンズ起点センサ 11 マイコン 12 駆動アンプ 13 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/10 13/34 G03B 3/10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記
    レンズの位置を検出するレンズ位置検出手段と、該レン
    ズ位置検出手段で検出されるレンズの位置に基づいてレ
    ンズを目標位置に移動させるべく前記レンズ駆動手段を
    制御する制御手段と、を備えてなるレンズ駆動装置にお
    いて、 前記レンズ位置検出手段で検出されるレンズ位置の情報
    に基づいて前記レンズの移動速度を検知する移動速度検
    知手段と、 該移動速度検知手段で検知された移動速度に基づいて前
    記制御手段による前記レンズ駆動手段の制御を補正する
    移動速度による補正制御手段と、 を設けたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】前記レンズ駆動手段が、ボイスコイルモー
    タであることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】前記移動速度検知手段が、前記レンズ位置
    検出手段によりレンズ位置が所定の単位変化量だけ変化
    したことが検出されるまでの時間をレンズの移動速度に
    相当する値として計測することを特徴とする請求項1又
    は2のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記所定の単位変化量が、前記レンズ位置
    検出手段により検出される最小変化量であることを特徴
    とする請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】前記時間を、前記制御手段の制御周期毎に
    カウントアップされるカウンタのカウント値として計測
    することを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載
    のレンズ駆動装置。
JP15723994A 1994-07-08 1994-07-08 レンズ駆動装置 Pending JPH0821944A (ja)

Priority Applications (1)

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JP15723994A JPH0821944A (ja) 1994-07-08 1994-07-08 レンズ駆動装置

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