JP6679218B2 - 光学機器およびアクチュエータ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ステッピングモータ等のアクチュエータを有する光学機器において光学部材の駆動等を行うアクチュエータのオープンループ制御が行われる場合に対して特に好適なアクチュエータ処理装置に関する。
カメラや交換レンズ等の光学機器においてレンズや絞り等の光学部材としての被駆動部材を移動させるためにアクチュエータ、特にステッピングモータが用いられることが多い。ステッピングモータを用いる場合には、その駆動ステップ数(つまりは駆動パルス数)をカウントしてオープンループ制御を行うことにより、特別な位置検出器を用いなくても被駆動部材の位置や移動量を検出することができる。
ただし、ステッピングモータのオープンループ制御を行う場合に、駆動パルス数のカウント値が示す被駆動部材の位置である駆動パルス位置と被駆動部材の実際の位置とが必ずしも一致しない場合がある。その1つの理由は、ステッピングモータから被駆動部材に駆動力を伝達する駆動力伝達機構の変形によって該モータの駆動に対して被駆動部材の移動が遅れるためである。このような機械的な理由による被駆動部材の駆動パルス位置と実際位置との差(遅れ)を減少させる方法としては、特許文献1にて開示されたものがある。この方法では、エンコーダによる被駆動部材の移動量の検出結果とメモリから読み出した駆動力伝達機構の変形量に対応する補正情報とを用いて、レンズの移動量を表すレンズ移動情報を演算する。
特許第4115211号公報
しかしながら、被駆動部材の駆動パルス位置と実際位置とが一致しないのには、上述した機械的な理由以外の理由もある。それは、ステッピングモータに駆動パルスが与えられた後、モータ内での電磁気的な変化によって回転力が発生するまでに遅延があることである。このような電磁気的な理由による被駆動部材の駆動パルス位置と実際位置との差を、特許文献1にて開示された方法によって減少させることはできない。
本発明は、アクチュエータのオープンループ制御を行う場合において、特に電磁気的な理由によって生じるアクチュエータの駆動信号から得られる被駆動部材の位置と実際位置との差を減少させることができるようにした光学機器提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、撮像装置に対して着脱が可能であって、被駆動部材と、該被駆動部材を移動させるアクチュエータと、アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する制御手段と、該アクチュエータに与えられた駆動信号から被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得する位置取得手段と、アクチュエータの駆動中における駆動信号に対するアクチュエータの駆動の遅れにより生じる第1の駆動信号位置と被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得する情報取得手段と、第1の駆動信号位置を位置差情報を用いて補正することにより被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成する補正手段とを有し制御手段は、第2の駆動信号位置が撮像装置から与えられた被駆動部材の目標位置に到達するようにアクチュエータの駆動を制御することを特徴する。また、本発明の他の一側面としての光学機器は、制御手段が、第2の駆動信号位置を撮像装置に与え、撮像装置により第2の駆動信号位置を用いて生成された被駆動部材の目標位置に基づいてアクチュエータの駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面であるコンピュータプログラムは、被駆動部材と、該被駆動部材を移動させるアクチュエータとを有し、撮像装置に対して着脱が可能な光学機器のコンピュータに、アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する処理を行わせるコンピュータプログラムである。該処理、アクチュエータを駆動するための駆動信号から被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得するステップと、アクチュエータの駆動中における駆動信号に対するアクチュエータの駆動の遅れにより生じる第1の駆動信号位置と被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得するステップと、第1の駆動信号位置を位置差情報を用いて補正することにより被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成するステップと第2の駆動信号位置が撮像装置から与えられた被駆動部材の目標位置に到達するようにアクチュエータの駆動を制御するステップとを有することを特徴する。さらに本発明の他の一側面としてのコンピュータプログラムは、被駆動部材の位置の情報として前記第2の駆動信号位置を前記撮像装置に与えるステップと、撮像装置により第2の駆動信号位置を用いて生成された被駆動部材の目標位置に基づいてアクチュエータの駆動を制御するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータのオープンループ制御を行う際に、該アクチュエータにその駆動信号に対する駆動の遅れがあっても、被駆動部材を正確に移動させたり被駆動部材の正確な位置を示す情報を出力したりする等の処理を行うことができる。
本発明の実施例1であるアクチュエータ処理装置を備えた交換レンズとレンズ交換式カメラとを含むカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例1のアクチュエータ処理装置が制御するステッピングモータによるフォーカスレンズの駆動機構を示す図。 PM型2相ステッピングモータの回路図。 ステッピングモータをマイクロステップ駆動する場合の4相ステータに対する通電波形を示す図。 ステッピングモータをマイクロステップ駆動する場合のトルク変化を示す図。 フォーカスレンズを無限遠側から至近側に移動させる場合のフォーカスPC位置とフォーカス実際位置との差を示す図。 フォーカスレンズを至近側から無限遠側に移動させる場合のフォーカスPC位置とフォーカス実際位置との差を示す図。 フォーカスレンズを無限遠側から至近側に高速と低速で移動させる場合のフォーカスPC位置とフォーカス実際位置との差を示す図。 実施例1において遅れ量の計算に用いる係数を示す図。 実施例1における位相差AF時のフォーカスモータの駆動制御処理を示すフローチャート。 実施例1における補正処理を行わない場合と行った場合とでのフォーカスPC位置の違いを示す図。 本発明の実施例2で行われるTVAFの合焦位置の計算方法を示す図。 実施例2のTVAFにおける算出合焦位置のずれを説明する図。 実施例2における補正を行わない場合と行った場合でのフォーカスPC位置を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるアクチュエータ処理装置を備えた光学機器である交換レンズ111と、交換レンズ111が着脱可能に装着されるレンズ交換式撮像装置(以下、カメラという)131とにより構成されるカメラシステムの構成を示している。カメラ131は、光学機器としての交換レンズ111が装着される他の光学機器に相当する。
被写体からの光は、交換レンズ111内の撮像光学系を通ってカメラ131内に入射するとともに被写体像を形成する。撮像光学系は、第1レンズ101、第2レンズ(変倍レンズ)102、絞り103、NDフィルタ104、第3レンズ(フォーカスレンズ)105および第4レンズ106により構成されている。
カメラ131において、該カメラ131に入射した光の一部はハーフミラーである主ミラー123によって反射されてペンタプリズム121を介して光学ファインダ122に導かれる。これにより、撮像光学系により形成された被写体像をユーザが観察することができる。また、主ミラー123を透過した光は不図示のサブミラーによって反射されてデフォーカス検出部127に入射する。デフォーカス検出部127は、位相差検出方式によってデフォーカス量を検出(演算)し、デフォーカス量をカメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)129に送る。カメラマイコン129は、デフォーカス量に基づいて、合焦状態を得るためのフォーカスレンズ105の目標位置(以下、フォーカス目標位置という)を算出する。このフォーカス目標位置の情報は、後述するように位相差検出方式のAF(オートフォーカス)である位相差AFに用いられる。
また、主ミラー123は、不図のミラー駆動機構により光路から退避駆動される。主ミラー123が光路から退避すると、撮像光学系からの光は不図示のシャッタを介して撮像素子124に到達し、該撮像素子124上に被写体像を形成する。
撮像素子124は、被写体像を電気信号に変換する。信号処理部125は、撮像素子124からの電気信号(アナログ撮像信号)をデジタル撮像信号に変換し、該デジタル撮像信号に対して色補正、ホワイトバランス等の画像処理を行うことで映像信号を生成する。映像信号は、不図示の電子ファインダに表示される。また、ユーザにより撮像指示が行われると、信号処理部125にて生成された撮像画像(静止画像または動画像)のデータが記録処理部126に出力され、ここで半導体メモリ等の不図示の記録媒体に記録される。
また、信号処理部125で生成された映像信号はコントラスト信号生成部128にも送られる。コントラスト信号生成部128は、映像信号のうち輝度信号をハイパスフィルタ処理して特定の高周波成分を抽出し、該高周波成分を用いて映像信号のコントラスト状態(つまりは撮像光学系の焦点状態)を示すコントラスト信号を生成する。コントラスト信号は、カメラマイコン129に送られ、コントラストAF(TVAF)に用いられる。
なお、本実施例のカメラ131は、撮像素子124とは別に位相差検出方式によるデフォーカス量検出を行うデフォーカス検出部127を設けているが、位相差検出方式によるデフォーカス量検出が可能な画素を備えた撮像素子を用いてもよい。
カメラマイコン129は、交換レンズ111に設けられたレンズマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンという)110と、所定の周期または必要に応じて通信を行って以下の命令や情報をやり取りする。レンズマイコン110は、カメラマイコン129から、上述したフォーカス目標位置を含むフォーカス駆動命令、光学情報取得命令および絞り駆動命令等を受信する。レンズマイコン110は、フォーカスレンズ105の位置(後述するフォーカスPC位置)、ズームエンコーダ107により検出した変倍レンズ102の位置をカメラマイコン129に送信(出力)する。また、フォーカス敏感度、撮像光学系の焦点距離、撮影距離およびフォーカスモータの1駆動パルスあたりのフォーカスレンズ105の移動量等の光学情報もカメラマイコン129に送信する。
レンズマイコン110は、カメラマイコン129から受信した命令に基づいてフォーカスモータや絞り103等の駆動を制御するためのフォーカス制御信号や絞り制御信号を生成する。レンズマイコン110は、アクチュエータ処理装置に相当する。
絞り103は、アクチュエータとしてのステッピングモータである絞りモータを駆動源として含む絞り駆動部108によって駆動されることで絞り値を変更する。絞り駆動部108は、レンズマイコン110からの絞り制御信号に応じて絞りモータの駆動を制御することで絞り103を駆動する。
NDフィルタ104は、不図のND出し入れ機構をユーザが操作することで、光路に対して出し入れされる。NDフィルタの出し入れは、不図示のNDセンサ(フォトインターラプタ等)によって検出され、その検出結果はレンズマイコン110に送られる。
フォーカスレンズ105は、アクチュエータとしてのステッピングモータであるフォーカスモータを駆動源として含むフォーカス駆動部109によって撮像光学系の光軸方向に移動されることで、撮像光学系の焦点調節を行う。フォーカス駆動部109は、レンズマイコン110からのフォーカス制御信号に応じてフォーカスモータを駆動することでフォーカスレンズ105を移動させる。
図2には、フォーカスモータによるフォーカスレンズ105の駆動機構を示している。フォーカスモータ(ステッピングモータ)204は、その出力軸としてリードスクリュー203を有する。一方、被駆動部材(光学部材)としてのフォーカスレンズ105(実際にはフォーカスレンズ105を保持する保持枠)には、リードスクリュー203に噛み合うラック205が取り付けられている。このため、フォーカスモータ204が駆動されてリードスクリュー203が回転することで、ラック205とともにフォーカスレンズ105がリードスクリュー203の軸方向、すなわち光軸方向に移動される。フォーカスレンズ105の移動範囲である無限遠端から至近端のうち1箇所には、フォトインターラプタ201が配置されている。
フォーカスレンズ105(保持枠)に設けられた不図示の遮光部が、フォトインターラプタ201の発光部と受光部との間に入ることで、それまで受光部にて受光されていた発光部からの光が受光されなくなるため、受光部からの信号がHiからLoに変化する。これにより、フォーカスレンズ105がフォトインターラプタ201の位置、すなわち基準位置に位置することが検出される。
フォーカス駆動部109は、フォーカスモータ204に駆動信号としての駆動パルスを与えることで該モータ204の励磁コイルを励磁させ、該モータ204のロータを回転させる。ロータは、リードスクリュー203と一体回転する。
レンズマイコン110は、フォトインターラプタ201によりフォーカスレンズ105が基準位置に位置することを検出した後に、フォーカスモータ204に与えられた駆動パルスのパルス数(以下、駆動パルス数という)をカウントする。駆動パルス数をカウントすることで、フォーカスレンズ105の基準位置に対する移動位置、つまりは絶対位置に関する情報である駆動信号位置としてのフォーカスパルスカウント位置(以下、フォーカスPC位置)を取得することができる。なお、リードスクリュー203のリードピッチと1駆動パルスあたりのフォーカスモータ204の回転角との関係から、フォーカスPC位置をフォーカスレンズ105の光軸方向での物理的な位置に変換することもできる。
図3には、フォーカスモータ204の例として、PM(Permanent Magnet)型2相ステッピングモータの回路構成を示している。このステッピングモータは、ロータ301と、4相の励磁コイル302〜305と、各励磁コイル(ステータ)への通電を行うモータドライバ306とにより構成される。ロータ301は、その外周が2極に着磁された円筒形状の永久磁石により構成されている。4相の励磁コイル302〜305はそれぞれ、A+相、A−相、B+相、B−相のステータを構成する。各励磁コイル内には鉄芯が配置されている。
モータドライバ306から上記4相のステータに対して特定の通電パターンにより通電を行い該4相ステータにおける励磁相を切り替えることで、ロータ301を回転させることができる。
図4には、図3のステッピングモータをマイクロステップ駆動する場合に4相のステータに入力される電流の波形を示している。図4では、縦軸に各ステータに入力する電流の値を示し、横軸に時間を示している。A+相ステータに入力される電流(以下、A+相電流という:以下、同様とする)を実線で示し、B+相電流を破線で示している。また、A−相電流を点線で示し、B−相電流を一点鎖線で示している。
A+相電流のサイン波形を基準とすると、A−相電流はA+相電流を反転した波形となり、B+相電流はコサイン波形となり、B−相電流はB+相を反転した波形となる。すなわち、A+相電流、A−相電流、B+相電流およびB−相電流は、互いに位相が90度ずつずれている。図4には、各相電流の一周期分を示している。
このように表される4相電流における同じ時間での電流値を4相ステータに通電することで、図3に示したロータ301と4相のステータ(302〜305)とが磁気的に釣り合う位置まで回転する。4相のステータに通電する電流値、つまりは通電パターンを所定の速度で切り替えていくことで、ロータ301を一定速度で回転させることができる。図4に示した1周期分だけ4相のステータに通電する電流値を切り替えることで、ロータを1回転させることができる。また、図4に示した時間を逆に辿るように4相のステータに通電する電流値を切り替えることで、ロータ301を逆回転させることができる。
図4では、各相電流は階段状にその値が変化していくが、この階段状の電流値の変化の1つが1駆動パルスに対応し、1駆動パルスはフォーカスレンズ105の所定の移動量に対応するように設定される。本実施例において、駆動パルスと駆動ステップは同義である。そして、本実施例では、実際のフォーカスレンズ105の位置をエンコーダ等の位置検出器により検出せず、フォーカスモータ204に与えられる駆動パルスのカウント数を用いてフォーカスモータ204の駆動を制御するオープンループ制御を行う。
図5には、図4に示した入力電流を与えてステッピングモータをマイクロステップ駆動した場合のモータトルクの変化を示している。このようにマイクロステップ駆動を行った場合は、トルクが周期的に増減するが、各駆動ステップでのトルクは各相電流値から電磁気学的に導くことができる。
本実施例では、フォーカスモータ204を上記のようにマイクロステップ駆動してフォーカスレンズ105を移動させる。しかし、この際に、レンズマイコン110において取得するフォーカスPC位置と実際のフォーカスレンズ105の位置(以下、フォーカス実際位置という)との間に差が生じる。
図6には、フォーカスレンズ105を無限遠側から至近側に移動させるようにフォーカスモータ204を駆動したときのフォーカスPC位置とフォーカス実際位置との差分、すなわちフォーカスPC位置に対するフォーカス実際位置の遅れを示している。図6では、横軸に時間を、縦軸には無限遠側への遅れ量を示している。図6から分かるように、フォーカスモータ204を駆動する前(時間0)は遅れはないが、至近側への駆動中にはフォーカス実際位置に無限遠側への遅れが生じ、遅れ量は増減を繰り返す。そして、駆動を停止すると遅れがなくなる。これは、駆動パルスに応じて4相のステータへの通電パターンが切り替えられた後に、4相のステータとロータとの間の電磁気的な関係が実際にロータを回転させる回転力を発生する状態に至るまでにある程度の時間を要することに起因する。このように、フォーカスモータ204は、駆動パルスに対して時間的な遅れ(以下、遅れ時間ともいう)をもって駆動される。図6に示す駆動初期の大きな遅れ量は、フォーカスレンズ105の駆動機構において静摩擦が動摩擦よりも大きいことに起因する。また、遅れ量の変動は、先に図5を用いて説明したモータトルクが通電パターン(駆動ステップ)によって異なることに起因する。
図7には、フォーカスレンズ105を至近側から無限遠側に移動させるようにフォーカスモータ204を駆動したときのフォーカスPC位置に対するフォーカス実際位置の遅れを示している。図7では、横軸に時間を、縦軸には至近側への遅れ量を示している。図7から分かるように、フォーカスモータ204を駆動する前(時間0)と停止後は遅れはないが、無限側への駆動中にはフォーカス実際位置に至近側(図6とは逆側)への遅れが生じ、遅れ量は増減を繰り返す。遅れの原因は図6の場合と同じであるが、遅れが発生する方向(以下、遅れ方向という)が異なり、さらに遅れ量が図6に示す場合と多少異なる。
図8には、フォーカスレンズ105を無限遠側から至近側に高速および低速で移動させるように、つまりはフォーカスモータ204を高速駆動および低速駆動したときのフォーカスPC位置に対するフォーカス実際位置の遅れを示している。高速駆動時には、通電パターンの切り替わりからの遅れ時間はほぼ一定であるものの、その遅れ時間に対するフォーカスモータ204の駆動ステップ数が多くなり、遅れ量が低速駆動時に比べて大きくなる。
このようにフォーカスモータ204の実際の駆動には駆動パルスに対する遅れが発生する。このため、該モータ204の駆動方向、駆動速度および通電パターン(励磁相)に応じたフォーカス実際位置の遅れ量(差)を予め測定し、該遅れ量を示す情報を補正情報(位置差情報)としてメモリ(記憶手段)に記憶させるとよい。そして、実際のフォーカスモータ204の駆動時にメモリからその駆動に対応する補正情報を読み出して取得し、該補正情報を用いてフォーカスPC位置を補正することで、フォーカスPC位置とフォーカス実際位置との差を減少させることができる。また、フォーカスモータ204の駆動ごとに遅れ量を計算により求めて補正情報として取得し、該補正情報を用いてフォーカスPC位置を補正するようにしてもよい。
ここで、図9を用いて、ステッピングモータ(フォーカスモータ204)の遅れ量の計算方法の例について説明する。本実施例では、以下の式(1)を用いて、基準となる遅れ量をAとし、ステッピングモータの駆動状態、駆動速度、励磁相および駆動方向に応じて設定した係数を基準遅れ量Aに乗じることで、遅れ量を算出する。つまり、ステッピングモータの駆動状態、駆動速度、励磁相および駆動方向に応じて遅れ量(補正情報)を異ならせる。
図9(A)には、ステッピングモータの駆動状態、すなわち停止中、駆動開始直後、駆動中および停止直前における係数αの値を示している。図9(B)には、ステッピングモータの駆動速度に応じた係数βを示している。図9(C)には、ステッピングモータの励磁相に応じた係数γを示している。図9(D)には、ステッピングモータの駆動方向に応じた係数δを示している。式(1)において、Aは基準となる補正パルスAに対して、それぞれの係数を掛け算し補正パルスを出すことができる。
遅れ量=A×α×β×γ×δ (1)
なお、式(1)に、α,β,γ,δ以外の係数として、温度、カメラの姿勢、カメラの個体差等に応じた係数をさらに乗じてもよい。
また、遅れ量が小さい場合や上記係数が変化しても遅れ量が大きく変化しない場合は、駆動中の遅れ量を一定値(例えば、基準遅れ量A)とみなしてもよい。
さらに、電磁気学と物理学に基づく運動方程式に、実際にフォーカスモータ204として使用されるステッピングモータの特性やフォーカスレンズ105の質量を当てはめて遅れ量を計算してもよい。
次に、位置取得手段、情報取得手段および補正手段であり、かつフォーカス駆動部109とともに制御手段として機能するレンズマイコン110が行う上記補正情報(位置差情報)を用いたフォーカスモータ204の駆動制御処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。レンズマイコン110は、この駆動制御処理を、コンピュータプログラムとしてのアクチュエータ処理プログラムに従って実行する。以下の説明において、「S」はステップを意味する。
ここでは、レンズマイコン110が、カメラマイコン129がデフォーカス検出部127で検出されたデフォーカス量から算出したフォーカス目標位置を受信し、該フォーカス目標位置にフォーカスレンズ105を移動させて位相差AFを行う場合について説明する。
S1001において処理を開始したレンズマイコン110は、S1002において、現在、フォーカスモータ204の駆動が停止中か否かを確認し、停止中であればS1003に進み、停止中でなければ(駆動中であれば)S1004に進む。
S1003では、レンズマイコン110は、現在のフォーカスPC位置(第1の駆動信号位置:図にはFPCと略記する)を、そのまま補正することなく、フォーカス目標位置と比較するフォーカスPC位置として設定し、S1008に進む。なお、フォーカスPC位置は、無限遠方向に向かって増加し、至近方向に向かって減少するものとする。
S1008では、レンズマイコン110は、フォーカスPC位置がカメラマイコン129から受信したフォーカスレンズ105の目標位置であるフォーカス目標位置に到達したか否かを判定する。まだ到達していない場合はS1009に進んでフォーカスモータ204の駆動を継続し、S1002に戻る。一方、フォーカスPC位置がフォーカス目標位置に到達した場合は、レンズマイコン110はS1010に進み、フォーカスモータ204の駆動を停止させ、本処理を終了する。
S1004では、レンズマイコン110は、式(1)および図9(A)〜(D)に示した係数α〜δを用いて補正情報としての遅れ量(以下、補正量という)を計算し、S1005に進む。ここでは、前述したように予め計測してレンズマイコン110内のメモリに記憶した補正量を読み出してもよい。
S1005では、レンズマイコン110は、現在、フォーカスモータ204が無限遠方向に駆動中であるか否かを確認する。無限遠方向に駆動中であれば、レンズマイコン110はS1006に進む。
S1006では、レンズマイコン110は、現在のフォーカスPC位置(第1の駆動信号位置)からS1004で計算した補正量を減算して補正されたフォーカスPC位置(第2の駆動信号位置:以下、補正フォーカスPC位置ともいう)を算出する。そして、レンズマイコン110は、S1008に進み、補正フォーカスPC位置がフォーカス目標位置に到達したか否かを判定し、まだ到達していない場合はS1009に進み、到達した場合はS1010に進む。そして、本処理を終了する。
S1005にてフォーカスモータ204が至近方向に駆動中であった場合は、レンズマイコン110はS1007に進む。S1007では、レンズマイコン110は、現在のフォーカスPC位置(第1の駆動信号位置)にS1004で計算した補正量を加算して補正フォーカスPC位置(第2の駆動信号位置)を算出する。そして、レンズマイコン110は、S1008に進み、補正フォーカスPC位置がフォーカス目標位置に到達したか否かを判定し、まだ到達していない場合はS1009に進み、到達した場合はS1010に進む。そして、本処理を終了する。
上述した補正を行わない場合のフォーカスPC位置(第1の駆動信号位置)と該補正を行った場合のフォーカスPC位置(第2の駆動信号位置)との関係について、図11を用いて説明する。図11において、横軸は時間を示し、縦軸はフォーカスPC位置を示す。また、図11では、フォーカスモータ204を無限遠方向に駆動した後に停止させ、さらに至近方向に駆動したときのフォーカスPC位置の変化を示している。
図11には、補正を行わない場合のフォーカスPC位置を黒丸とこれらをつなぐ実線で示し、補正を行った場合のフォーカスPC位置を白三角とこれらをつなぐ破線で示す。また、フォーカス実際位置を一点鎖線で示す。補正を行わない場合のフォーカスPC位置は、無限遠方向への駆動中は至近側に、または至近方向への駆動中は無限遠側にそれぞれフォーカス実際位置に対して先行している(つまりはフォーカス実際位置がフォーカスPC位置に対して遅れを有する)。このため、このフォーカスPC位置がフォーカス目標位置に到達したことに応じてフォーカスモータ204を停止させると、フォーカス実際位置はフォーカス目標位置に到達していない。したがって、良好な合焦状態を得ることができない。なお、フォーカスモータ204の停止中には遅れは生じない。
これに対して、補正を行ったフォーカスPC位置は、無限遠方向への駆動中および至近方向への駆動中のいずれにおいてもフォーカス実際位置に対してほとんど先行していない(つまりはフォーカス実際位置がフォーカスPC位置に対してほとんど遅れを有さない)。このため、このフォーカスPC位置がフォーカス目標位置に到達したことに応じてフォーカスモータ204を停止させれば、フォーカス実際位置もほぼフォーカス目標位置に到達しており、良好な合焦状態を得ることができる。
このように、本実施例によれば、ステッピングモータであるフォーカスモータ204のオープンループ制御を行う際に、該モータ204に電磁気的な駆動の遅れがあっても、フォーカス実際位置にほぼ一致する補正フォーカスPC位置を生成する。このため、補正フォーカスPC位置を用いてフォーカスモータ204を制御することで、フォーカスレンズ105を正確に目標位置に移動させることができ、良好な位相差AFを実現することができる。
本実施例は、フォーカスレンズ105の駆動中にフォーカス目標位置を再計算するサーボ位相差AFを行う場合に特に有効である。
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例1では、レンズマイコン110がカメラマイコン129とともに位相差AFを行ったが、本実施例では、コントラストAF(以下、TVAFという)を行う場合について説明する。
TVAFでは、カメラマイコン129は、図1に示したコントラスト信号生成部128により生成されるコントラスト信号の値(以下、コントラスト評価値という)が最大となるフォーカスレンズ105の位置を探索する。このため、カメラマイコン129は、レンズマイコン110に対して、フォーカスレンズ105を無限遠端から至近端までの移動範囲の全域で移動させるスキャンさせるようフォーカス駆動命令を送信する。そして、カメラマイコン129は、このスキャン(以下、AFスキャンという)中において撮像周期に対応したタイミングでコントラスト評価値を取得するとともに、レンズマイコン110に対してフォーカスPC位置の送信要求を送る。レンズマイコン110は、この送信要求に応じて、その時点でのフォーカスPC位置をカメラマイコン129に送信する。カメラマイコン129は、同じタイミングのフォーカスPC位置とコントラスト評価値とを対応付けて保持し、AFスキャン中に保持したコントラスト評価値のうち最大値付近の数点のフォーカスPC位置を用いて合焦位置に決定する。カメラマイコン129はこの合焦位置をフォーカス目標位置としてレンズマイコン110に送信し、レンズマイコン110は該フォーカス目標位置にフォーカスレンズ105を移動させるようフォーカスモータ204の駆動をオープンループ制御によって制御する。
ここで、AFスキャン中に取得されるコントラスト評価値と合焦位置について図12を用いて説明する。図12において、横軸はAFスキャン中のフォーカスPC位置を示し、縦軸はコントラスト評価値を示している。黒丸は、コントラスト評価値を取得したタイミングでのフォーカスPC位置を示している。カメラマイコン129は、AFスキャン中にフォーカスレンズ105を一定の速度で移動させながら撮像周期に対応したタイミングでコントラスト評価値を取得する。このため、実際には実線で示すような連続したコントラスト評価値を取得することはできず、黒丸で示すように離散的なフォーカスPC位置でコントラスト評価値を取得する。この場合、実際にコントラスト評価値が最大となるフォーカスPC位置としての真の合焦位置は、それら離散的なフォーカスPC位置以外の位置となることが多い。
そこで、カメラマイコン129は、離散的に取得したコントラスト評価値のうちの最大値が取得されたフォーカスPC位置aとその前後2つのフォーカスPC位置b,cとを用いて真の合焦位置を求める。まず、フォーカスPC位置a,b間およびa,c間でのフォーカスPC位置の変化率を示す傾きを計算し、これらの傾きのうち絶対値が高い方の傾きを用いてフォーカスPC位置bを含む直線とフォーカスPC位置cを含む直線を引く。ただし、フォーカスPC位置bを含む直線の傾きは正であり、フォーカスPC位置cを含む直線の傾きは負とする。そして、これら2つの直線の交点dに対応するフォーカスレンズ105の位置を真の合焦位置として算出する。
カメラマイコン129は、次に、その真の合焦位置をフォーカス目標位置としてレンズマイコン110に送信する。レンズマイコン110は、受信したフォーカス目標位置にフォーカスレンズ105を移動させるようにフォーカスモータ204の駆動を制御する。このようにしてTVAFが行われる。
ここではコントラスト評価値とフォーカスPC位置とを対応付ける場合について説明したが、コントラスト評価値を、無限遠を基準とした像面の位置(デフォーカス位置)と対応付けてもよい。このデフォーカス位置は、フォーカスレンズ105の単位移動量あたりの像面の位置の変位量を表すフォーカス敏感度を用いてフォーカスPC位置に変換することができる。
次に、図13を用いて、TVAFにおけるフォーカスモータ204の駆動の遅れとフォーカスPC位置の補正の効果について説明する。図13において、横軸はフォーカスPC位置を示し、縦軸はコントラスト評価値を示している。実線の曲線はフォーカス実際位置とコントラスト評価値との関係を示している。この曲線の山の頂点に対応するフォーカス実際位置が実際の合焦位置eとなる。
また、図中の実線矢印は至近側から無限遠方向へのAFスキャンを示し、破線矢印は無限遠側から至近方向へのAFスキャンを示す。至近側から無限遠方向へのAFスキャン中にフォーカスPC位置を補正しないと、フォーカスPC位置がフォーカス実際位置より先行する。このため、レンズマイコン110からカメラマイコン129に送信されるフォーカスPC位置はフォーカス実際位置より無限遠側の位置になる。したがって、カメラマイコン129がレンズマイコン110から受信したフォーカスPC位置から算出する合焦位置(図12中のd)は、実際の合焦位置eよりも無限遠側にシフトした位置fとなる。同様に、無限遠側から至近方向へのAFスキャン中にフォーカスPC位置を補正しないと、レンズマイコン110からカメラマイコン129に送信されるフォーカスPC位置はフォーカス実際位置より至近側の位置になる。このため、カメラマイコン129がレンズマイコン110から受信したフォーカスPC位置から算出する合焦位置(図12中のd)は、実際の合焦位置eよりも至近側にシフトした位置gとなる。このように、フォーカスPC位置を補正しないと、カメラマイコン129で算出される合焦位置f,gが実際の合焦位置に対してずれるだけでなく、AFスキャンの方向によって算出される合焦位置f,gが異なる。
このため、図10に示したS1004〜S1007で行うフォーカスPC位置の補正処理をAFスキャン中に行うことで、カメラマイコン129に、フォーカス実際位置に対してほとんど先行していないフォーカスPC位置の情報を送信(出力)することができる。この結果、カメラマイコン129は、実際の合焦位置eに対してほとんどずれがない合焦位置を算出することができる。そして、このほぼ正確な合焦位置をフォーカス目標位置として受信したレンズマイコン110が図10に示した駆動制御処理を行うことで、良好なTVAFを行うことができる。
図14には、フォーカスPC位置の補正を行わない場合と行った場合にカメラマイコン129が算出する合焦位置の実際の合焦位置に対するずれを示している。図14では、至近側から無限遠方向にAFスキャンを行う場合と、無限遠側から至近方向にAFスキャンを行う場合とに分けて上記ずれを示している。図14において、横軸は合焦位置の算出時点を示し、それぞれの場合に5回ずつ合焦位置が算出されている。縦軸は算出された合焦位置(白丸で示す)の実際の合焦位置(=0)に対するずれ量とその方向(無限遠側および至近側)を示している。白丸が横軸に近いほど、ずれ量が小さく、より正確な合焦位置が算出されていることを示す。
この図から分かるように、補正を行わなければ算出される合焦位置はAFスキャンの方向に応じて無限遠側または至近側に大きくずれるが、補正を行うことでそのずれ量が小さくなり、ほぼ実際の合焦位置に近い合焦位置が算出される。
このように、本実施例によれば、ステッピングモータであるフォーカスモータ204のオープンループ制御を行う際に、該モータ204に電磁気的な駆動の遅れがあっても、良好なTVAFを行うことができる。
上記各実施例では、フォーカスレンズ105を移動させるステッピングモータのオープンループ制御での補正処理について説明したが、絞り103を駆動するステッピングモータ(絞りモータ)のオープンループ制御においても同様の補正処理を行うことができる。具体的には、絞りの駆動中にカメラ131内に設けられた不図の測光計により光量を測定し、カメラマイコン129が適正露出を得るための絞り値に対応する絞り羽根の位置である目標絞り位置を算出する。そして、この目標絞り位置をレンズマイコン110に送信する。レンズマイコン110は、絞り103を目標絞り位置に移動させるように絞りモータを駆動する際に、駆動パルス数から得られる絞りパルスカウント位置を絞りモータの駆動の遅れ量に相当する補正量を用いて補正した上で目標絞り位置と比較する。これにより、実際の絞り位置をほぼ目標絞り位置に一致させることができ、良好な露出制御を行うことができる。
その他、上記各実施例で説明した処理は、変倍レンズや像振れ補正用のレンズを移動させるモータその他のアクチュエータに対するオープンループ制御を行う場合に適用することができる。
また、上記各実施例では、交換レンズのレンズマイコンがフォーカスモータの駆動制御処理を行うに場合について説明したが、レンズ一体型カメラにおいて、該カメラのマイクロコンピュータがフォーカスモータの駆動制御処理を行ってもよい。この場合、レンズ一体型カメラが、アクチュエータ処理装置としてのマイクロコンピュータと、被駆動部材としてのフォーカスレンズと、これを駆動するアクチュエータとしてのフォーカスモータとを備えた光学機器となる。また、フォーカスレンズとフォーカスモータを備えた交換レンズが装着されたカメラのマイクロコンピュータが、アクチュエータ処理装置としてフォーカスモータの駆動を制御してもよい。
さらに、上記各実施例で説明したステッピングモータの駆動制御処理は、光学機器に限らず、アクチュエータにより被駆動部材を移動させる他の様々な装置や機器において行うことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
110 レンズマイクロコンピュータ
105 フォーカスレンズ

Claims (12)

  1. 撮像装置に対して着脱が可能な光学機器であって、
    被駆動部材と、
    該被駆動部材を移動させるアクチュエータ
    前記アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する制御手段と、
    前記アクチュエータに与えられた前記駆動信号から前記被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得する位置取得手段と、
    前記アクチュエータの駆動中における前記駆動信号に対する前記アクチュエータの駆動の遅れにより生じる前記第1の駆動信号位置と前記被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得する情報取得手段と、
    前記第1の駆動信号位置を前記位置差情報を用いて補正することにより前記被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成する補正手段とを有し
    前記制御手段は、前記第2の駆動信号位置が前記撮像装置から与えられた前記被駆動部材の目標位置に到達するように前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴する光学機器
  2. 撮像装置に対して着脱が可能な光学機器であって、
    被駆動部材と、
    該被駆動部材を移動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する制御手段と、
    前記アクチュエータに与えられた前記駆動信号から前記被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得する位置取得手段と、
    前記アクチュエータの駆動中における前記駆動信号に対する前記アクチュエータの駆動の遅れにより生じる、前記第1の駆動信号位置と前記被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得する情報取得手段と、
    前記第1の駆動信号位置を前記位置差情報を用いて補正することにより前記被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成する補正手段とを有し
    前記制御手段は、前記第2の駆動信号位置を前記撮像装置に与え、前記撮像装置により前記第2の駆動信号位置を用いて生成された前記被駆動部材の目標位置に基づいて前記アクチュエータの駆動を制御することを特徴とする光学機器。
  3. 前記制御手段は、前記アクチュエータの駆動のオープンループ制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器
  4. 前記情報取得手段は、前記位置差情報が記憶された記憶手段から該位置差情報を読み出して取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学機器
  5. 前記情報取得手段は、前記位置差情報を計算により取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光学機器
  6. 前記補正手段は、前記アクチュエータの駆動速度に応じて、前記第1の駆動信号位置の補正に用いる前記位置差情報を異ならせることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の光学機器
  7. 前記補正手段は、前記アクチュエータの駆動状態に応じて、前記第1の駆動信号位置の補正に用いる前記位置差情報を異ならせることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光学機器
  8. 前記アクチュエータはステッピングモータであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の光学機器
  9. 前記補正手段は、前記ステッピングモータの励磁相に応じて、前記第1の駆動信号位置の補正に用いる前記位置差情報を異ならせることを特徴とする請求項8に記載の光学機器
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の光学機器の着脱が可能な撮像装置であって、
    前記光学機器に対して前記被駆動部材の目標位置を与える又は前記光学機器から得られた前記第2の駆動信号位置を用いて前記被駆動部材の目標位置を算出することを特徴とする撮像装置。
  11. 被駆動部材と、該被駆動部材を移動させるアクチュエータとを有し、撮像装置に対して着脱が可能な光学機器のコンピュータに、前記アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する処理を行わせるコンピュータプログラムであって、
    前記処理は
    前記アクチュエータを駆動するための駆動信号から前記被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得するステップと
    前記アクチュエータの駆動中における前記駆動信号に対する前記アクチュエータの駆動の遅れにより生じる前記第1の駆動信号位置と前記被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得するステップと
    前記第1の駆動信号位置を前記位置差情報を用いて補正することにより前記被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成するステップと
    前記第2の駆動信号位置が前記撮像装置から与えられた前記被駆動部材の目標位置に到達するように前記アクチュエータの駆動を制御するステップとを有することを特徴するコンピュータプログラム。
  12. 被駆動部材と、該被駆動部材を移動させるアクチュエータとを有し、撮像装置に対して着脱が可能な光学機器のコンピュータに、前記アクチュエータに駆動信号を与えて該アクチュエータの駆動を制御する処理を行わせるコンピュータプログラムであって、
    前記処理は、
    前記アクチュエータを駆動するための駆動信号から前記被駆動部材の位置を示す第1の駆動信号位置を取得するステップと、
    前記アクチュエータの駆動中における前記駆動信号に対する前記アクチュエータの駆動の遅れにより生じる、前記第1の駆動信号位置と前記被駆動部材の実際の位置との差に関する位置差情報を取得するステップと、
    前記第1の駆動信号位置を前記位置差情報を用いて補正することにより前記被駆動部材の位置を示す第2の駆動信号位置を生成するステップと、
    前記被駆動部材の位置の情報として前記第2の駆動信号位置を前記撮像装置に与えるステップと
    前記撮像装置により前記第2の駆動信号位置を用いて生成された前記被駆動部材の目標位置に基づいて、前記アクチュエータの駆動を制御するステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
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