JPH08211608A - 樹脂組成物、永久レジスト樹脂組成物及びこれらの硬化物 - Google Patents

樹脂組成物、永久レジスト樹脂組成物及びこれらの硬化物

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JPH08211608A
JPH08211608A JP1716995A JP1716995A JPH08211608A JP H08211608 A JPH08211608 A JP H08211608A JP 1716995 A JP1716995 A JP 1716995A JP 1716995 A JP1716995 A JP 1716995A JP H08211608 A JPH08211608 A JP H08211608A
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permanent resist
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glycidyl
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JP1716995A
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Takeshi Hozumi
猛 八月朔日
Chiyuu Hayai
宙 早井
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は下記の成分(イ)、(ロ)、(ハ)
及び(ニ)からなることを特徴とする樹脂組成物、及び
プリント配線板用永久レジスト樹脂組成物。 (イ)エポキシ当量120〜500の多官能エポキシ樹
脂、(ロ)少なくとも1個のアクリロイル基又はメタク
リロイル基を有するフェノールノボラック、(ハ)グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどの
光重合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤、及び
(ニ)光重合開始剤。 【効果】 高解像度で、かつ、アルカリ水溶液による現
像が容易であるにもかかわらず、イソプロピルアルコー
ル、トリクロロエチレン、塩化メチレン、アセトンなど
に対する耐溶剤性、高温、高アルカリ性条件下で長時間
行われる無電解めっきに対する耐めっき液性にも優れ、
更には、はんだ付け工程の260℃前後の温度にも耐え
る耐熱性をもそなえたプリント配線板の製造が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にプリント配線板用
永久レジストとして有用な樹脂組成物及びその硬化物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線板は銅張積層板を用
い、銅箔の回路に不要な部分をエッチングにより除去す
るサブトラクティブ法によって製造されているが、この
サブトラクティブ法は、ファインパターン、高密度配線
板を形成するのが困難であること、また、小径スルーホ
ール、バイアホールが電気めっきでは均一に行えないこ
となどの欠点を有し、電子機器の高密度化に対応しきれ
なくなっているのが現状である。
【0003】これに対し最近は、絶縁基材よりなる積層
板に接着剤層を形成し、そこへ無電解めっきにより回路
及びスルーホールを形成するフルアディティブ法が注目
されている。この方法では導体パターン精度はめっきレ
ジストの転写精度のみで決定され、また導体部分が無電
解めっきのみで形成されるため、高アスペクト比スルー
ホールを有する基板においても、スローイングパワーの
高い均一なスルーホールめっきを行うことが可能であ
る。これまでは一般民生用に適するとされてきたアディ
ティブ法であるが、産業用、高密度、高多層基板製造プ
ロセスとして実用され始めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に民生用途の基板
製造のためのアディティブ法では、めっきレジストパタ
ーンはスクリーン印刷法によって転写されているが、高
密度配線を有するプリント配線板を製造するためには、
めっきレジストパターンを写真製版によって形成するこ
と、すなわちフォトレジストを用いたフォトアディティ
ブ法を採用することが必要となってくる。フォトアディ
ティブ法に適したフォトレジストには、感度や解像度、
現像性のようなフォトレジスト本来の特性のほかに、次
のような特性が要求される。現像は、1,1,1−トリク
ロロエタン系有機溶剤又はアルカリ水溶液に限定される
ため、いずれかで現像可能であること。高温、高アルカ
リ性条件下で長時間行われる無電解めっきに耐えるこ
と、めっき処理後、永久レジストとして優れたソルダー
レジスト特性を有すること、はんだ付け工程での260
℃前後の温度にも耐える耐熱性、及びはんだ付け時に用
いるフラックスを洗浄する有機溶剤に対する耐溶剤性を
有すること、更には、積層されても基板全体の熱的信頼
性を低下させないことなどである。現在、このアディテ
ィブ法に使用可能なフォトレジストも市販されているが
未だ十分であるとはいえない。
【0005】従って、本発明の目的とするところは、写
真法によりパターン精度の良いレジスト形成がアルカリ
水溶液を用いた現像で可能であり、フルアディティブ法
の無電解銅めっき液に十分に耐え、また、はんだ付け工
程の260℃前後の温度にも耐える耐熱性、及びはんだ
付け時に用いるフラックスを洗浄する有機溶剤に対する
耐溶剤性を備えていて、最終製品まで除去することなく
使用される永久レジスト樹脂組成物及びその硬化物を提
供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による樹脂組成物、プリント配線板用永久
レジスト樹脂組成物及びその硬化物は、下記の組成を有
し、永久レジストとしての優れた特性と、このレジスト
樹脂組成物を用いたプリント配線板を製造し得ることを
性能上の特長とするものである。
【0007】即ち、本発明は下記の成分(イ)、
(ロ)、(ハ)及び(ニ)からなることを特徴とする樹
脂組成物、プリント配線板用永久レジスト樹脂組成物及
びこれらの硬化物に関するものである。 (イ)エポキシ当量120〜500の多官能エポキシ樹
脂、(ロ)少なくとも1個のアクリロイル基又はメタク
リロイル基を有するフェノールノボラック、(ハ)光重
合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤、及び(ニ)光
重合開始剤。
【0008】本発明に用いられる(イ)成分のエポキシ
樹脂は、ビスフェノ−ルA型(またはF型)エポキシ樹
脂が好ましく、平均分子量が1000より大きくなると
アルカリ水溶液を用いた現像性の面で好ましくない。
【0009】(ロ)成分の少なくとも1個のアクリロイ
ル基又はメタクリロイル基を有するフェノールノボラッ
クとしては、通常2核体以上のフェノールノボラックと
グリシジル基を有するアクリレート又はメタクリレート
を反応させて得られる。フェノールノボラックは3〜5
核体の範囲が取扱いの容易さの点で好ましい。光重合し
アルカリ現像性に優れた、精度の良い感光性アディティ
ブ接着剤を得るためには、フェノールノボラックの水酸
基1当量に対してグリシジル基を有するアクリレート又
はメタクリレートのエポキシ基0.2〜0.6当量が適当
である。このとき、残存するフェノール性水酸基の数が
少ない場合はアルカリ水溶性が悪くなり、逆に多すぎる
と、硬化時の耐薬品性、電気特性等のレジストとしての
特性を低下させる要因となる。
【0010】グリシジル基を有するアクリレート又はメ
タクリレートは、例えば、グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレートが反応性、入手の容易さ等によ
り好ましいものである。アルキルフェノールノボラック
を用いる場合、このアルキル基は炭素数が1〜4程度が
好ましく、例えばメチル基、エチル基,n−ブチル基、
sec−ブチル基、tert−ブチル基、さらにはアリ
ル基等であり、炭素数がそれ以上の場合は親油性が増し
アルカリ現像性のために好ましくない。
【0011】(ハ)光重合及び熱反応性モノマーからな
る希釈剤としては、1分子中に少なくとも1個の水酸基
を有するアクリレート又はメタクリレート化合物が挙げ
られる。例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロ
キシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレ
ート、ブタンジオールモノアクリレートグリセロールメ
タクリレート、フェノキシヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ポリエチレングリコールアクリレート、ポリエチ
レングリコールメタクリレート、又はグリセロールジメ
タクリレート等である。または、グリシジル基を有する
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等
の光重合性モノマーが用いられる。好ましいモノマーと
しては、熱硬化後の耐薬品性等のためにカルボン酸やフ
ェノール性水酸基と反応可能なグリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートである。通常、(ハ)成
分である希釈剤の量としては、(イ)成分のエポキシ樹
脂の熱硬化反応後、残存するフェノール性水酸基の1〜
5倍当量が好ましい。
【0012】(ニ)光重合開始剤としては、ベンゾフェ
ノン、ベンゾイル安息香酸、4−フェニルベンゾフェノ
ン、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン
類、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ンイソプロピルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテルなどのベンゾインアルキ
ルエーテル類、4―フェノキシジクロロアセトフェノ
ン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t
−ブチル−トリクロロアセトフェノン、ジエトキシアセ
トフェノンなどのアセトフェノン類、チオキサンソン、
2-クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、
2,4−ジメチルチオキサンソンなどのチオキサンソン
類、エチルアントラキノン、ブチルアントラキノンなど
のアルキルアントラキノン類などを挙げることができ
る。これらは単独、あるいは2種以上の混合物として用
いられる。この光重合開始剤の添加量は、通常 0.1〜
10重量%の範囲で用いられる。
【0013】その他、本発明の永久レジストには必要に
応じて、保存安定性のために紫外線防止剤、熱重合防止
剤、可塑剤などが添加できる。また、粘度調整のために
アクリレートモノマー、メタクリレートモノマー、ビニ
ルモノマーなどを、さらには光増感剤等を添加してもよ
い。
【0014】これらの成分からなる本発明の永久レジス
ト樹脂組成物は、高解像度でアルカリ水溶液による現像
性に優れる。特に、アルカリ水溶液に対する溶解性につ
いては、成分(ロ)の少なくとも1個以上のアクリロイ
ル基又はメタクリロイル基を有するフェノールノボラッ
クのフェノール性水酸基によるものである。そして前述
のように、このフェノール性水酸基が残存する光硬化物
は、耐アルカリ性、耐薬品性、電気特性等の悪いレジス
トとなるが、本発明の永久レジスト樹脂組成物は、光硬
化、現像後の熱硬化反応が主体の樹脂組成物であり、後
熱処理により、(イ)成分のエポキシ樹脂及び(ハ)成
分中のグリシジル基が、(ロ)成分中のフェノール性水
酸基と熱反応し、要求諸特性に優れた主骨格を形成する
ものである。従って、高温、高アルカリ性条件下で長時
間行われる無電解めっきに耐える永久レジスト硬化物と
なる。
【0015】本発明による永久レジスト樹脂組成物は、
フルアディティブ用接着剤上に20〜60μmの厚みで
塗布し、60〜100℃、5〜10分間程度の熱処理で
溶剤除去固形化またはプレポリマー化して、レジスト層
を形成する。また、予めキャリアーフィルム上に塗布
し、上記と同様の条件でプレポリマー化したフィルム状
のものを接着剤層上に積層してもよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 (合成例1) メタクリロイル基含有フェノールノボラッ
クの合成 フェノールノボラックとして、フェノライトTD−20
90−60M(大日本インキ化学工業(株)製)不揮発
分60%メチルエチルケトン溶液700g(OH約4当
量)を2lのフラスコ中に投入し、トリブチルアミン1
g、ハイドロキノン0.2gを添加し、110℃に加温
した。その中へグリシジルメタクリレート284g(2
モル)を30分間で滴下した後、110℃で5時間攪拌
反応させた。
【0017】(合成例2) メタクリロイル基含有アルキ
ルフェノールノボラックの合成 クレゾール1080g(10モル)、ホルマリン(37
%)1220g(15モル)、シュウ酸10gを加圧反
応容器に仕込み120℃(圧力2.5kg/cm)で
4時間反応し、反応終了後減圧下で脱水、樹脂温度が1
40℃になるまで加熱した。冷却後粉砕し、メチルエチ
ルケトン溶媒にて樹脂分が60%に調製してアルキルフ
ェノールノボラックとした。上記のアルキルフェノール
ノボラック800g(OH約4当量)を2lのフラスコ
中に投入し、トリブチルアミン1g、ハイドロキノン
0.2gを添加し、110℃に加温した。その中へグリ
シジルメタクリレート284g(2モル)を30分間で
滴下した後、110℃で5時間攪拌反応させた。
【0018】《実施例1》エピコート828 15g、
合成例1のメタクリロイル基含有フェノールノボラック
45gとメタクリル酸グリシジル15gを混合し、光開
始剤として イルガキュア651(チバ・ガイギー社
製)2.5gと熱硬化促進剤として トリフェニルフォス
フィン 0.2gを添加して、永久レジスト樹脂組成物と
した。 《実施例2》エピコート828 15g、合成例1のメ
タクリロイル基含有フェノールノボラック45gとメタ
クリル酸グリシジル15gを混合し、光開始剤として
イルガキュア651 2.5gを添加して、永久レジスト
樹脂組成物とした。
【0019】《実施例3》エピコート828 15g、
合成例1のメタクリロイル基含有フェノールノボラック
45g、エポキシアクリレート V−5510(大日本
インキ化学工業(株)製)15gとメタクリル酸グリシジ
ル15gを混合し、光開始剤として イルガキュア65
1 3gを添加して、永久レジスト樹脂組成物とした。 《実施例4》エピコート828 10g、合成例1のメ
タクリロイル基含有フェノールノボラック45g、エポ
キシアクリレート V−5510 10gとメタクリル酸
グリシジル15gを混合し、光開始剤として イルガキ
ュア651 3gを添加して、永久レジスト樹脂組成物
とした。
【0020】《実施例5》エピコート828 15g、
合成例1のメタクリロイル基含有フェノールノボラック
45g、エポキシアクリレート SP−4010(昭和
高分子製)15gとメタクリル酸グリシジル15gを混
合し、光開始剤として イルガキュア651 3gを添加
して、永久レジスト樹脂組成物とした。 《実施例6》エピコート828 10g、合成例1のメ
タクリロイル基含有フェノールノボラック45g、エポ
キシアクリレート SP−4010 10gとメタクリル
酸グリシジル15gを混合し、光開始剤として イルガ
キュア651 3gを添加して、永久レジスト樹脂組成
物とした。
【0021】《実施例7》エピコート828 15g、
合成例2のメタクリロイル基含有アルキルフェノールノ
ボラック45gとメタクリル酸グリシジル15gを混合
し、光開始剤として イルガキュア651(チバ・ガイ
ギー社製)2.6gと熱硬化促進剤としてトリフェニル
フォスフィン 0.2gを添加して、永久レジスト樹脂組
成物とした。 《実施例8》エピコート828 15g、合成例2のメ
タクリロイル基含有アルキルフェノールノボラック45
gとメタクリル酸グリシジル15gを混合し、光開始剤
として イルガキュア651 2.6gを添加して、永久
レジスト樹脂組成物とした。
【0022】《実施例9》エピコート828 15g、
合成例2のメタクリロイル基含有アルキルフェノールノ
ボラック45g、エポキシアクリレート V−5510
15gとメタクリル酸グリシジル15gを混合し、光開
始剤として イルガキュア651 3gを添加して、永久
レジスト樹脂組成物とした。 《実施例10》エピコート828 10g、合成例2の
メタクリロイル基含有アルキルフェノールノボラック4
5g、エポキシアクリレート V−5510 10gとメ
タクリル酸グリシジル15gを混合し、光開始剤として
イルガキュア651 3gを添加して、永久レジスト樹
脂組成物とした。
【0023】《実施例11》エピコート828 15
g、合成例2のメタクリロイル基含有アルキルフェノー
ルノボラック45g、エポキシアクリレート SP−4
010 15gとメタクリル酸グリシジル15gを混合
し、光開始剤として イルガキュア651 3gを添加し
て、永久レジスト樹脂組成物とした。 《実施例12》エピコート828 10g、合成例2の
メタクリロイル基含有アルキルフェノールノボラック4
5g、エポキシアクリレート SP−4010 10gと
メタクリル酸グリシジル15gを混合し、光開始剤とし
て イルガキュア651 3gを添加して、永久レジスト
樹脂組成物とした。
【0024】《比較例1》エポキシアクリレート SP
−4010 45gとメタクリル酸グリシジル15gを
混合し、光開始剤として イルガキュア651 3gを添
加して、レジスト樹脂組成物とした。 《比較例2》エポキシアクリレート V−5510 45
gとメタクリル酸グリシジル15gを混合し、光開始剤
として イルガキュア651 3gを添加して、レジスト
樹脂組成物とした。
【0025】[アディティブ法多層プリント配線板の作
製]実施例1〜12及び比較例で得られた樹脂組成物を
触媒活性化処理を施した触媒入り接着剤付き積層板上に
30μmの厚みで塗布し、80℃で15分間熱処理し
た。但し、比較例については、この熱処理後も液状でタ
ックがあるため、レジスト上にカバーフィルムを接触さ
せた。この積層板に所定のパターンを載置して、高圧水
銀灯露光装置を用い照射量350mJ/cmで露光した。
次いで、水酸化ナトリウム水溶液により2Kg/mのス
プレー圧で現像した。水洗乾燥後、全面に1J/cm
後露光をして、150℃、60分間熱処理した。これを
70℃の無電解銅めっき液に10時間浸漬し、約20μ
mの無電解銅めっき皮膜を形成し、アディティブ法多層
プリント配線板を作製した。
【0026】このようにしてアディティブ法多層プリン
ト配線板が得られる過程でのレジスト特性について評価
した結果を表1に示す。
【0027】 表 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 現像性 耐溶剤性 耐めっき液性 半田耐熱性 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 ○ ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ ○ 実施例3 △ ○ △ △ 実施例4 ○ ○ △ △ 実施例5 △ ○ ○ ○ 実施例6 ○ ○ ○ ○ 実施例7 ○ ○ ○ ○ 実施例8 ○ ○ ○ ○ 実施例9 △ ○ △ △ 実施例10 ○ ○ △ △ 実施例11 △ ○ ○ ○ 実施例12 ○ ○ ○ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 × 剥離 × × 比較例2 × △ △ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0028】(測定方法) 1.現像性: ○:現像できたもの、△:現像残りが若
干あり ×:現像残りがある 2.耐溶剤性:アセトン浸漬20分間で全く変化が見ら
れないものを○とした。 3.耐めっき液性:無電解めっき工程で全く変化が見ら
れないものを○とした。 4.半田耐熱性:n=5で、全ての試験片が260℃、
20秒で変化が見られないものを○とした。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明のプリント配線板用
永久レジスト樹脂組成物及びその硬化物は、高解像度
で、かつ、アルカリ水溶液による現像が容易であるにも
かかわらず、イソプロピルアルコール、トリクロロエチ
レン、塩化メチレン、アセトンなどに対する耐溶剤性、
高温、高アルカリ性条件下で長時間行われる無電解めっ
きに対する耐めっき液性にも優れ、更には、はんだ付け
工程の260℃前後の温度にも耐える耐熱性をもそなえ
たプリント配線板の製造を可能とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/032 501 H05K 3/18 D 7511−4E 3/28 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(イ)、(ロ)、(ハ)及び
    (ニ)からなることを特徴とする樹脂組成物。 (イ)エポキシ当量120〜500の多官能エポキシ樹
    脂、(ロ)少なくとも1個のアクリロイル基又はメタク
    リロイル基を有するフェノールノボラック、(ハ)光重
    合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤、及び(ニ)光
    重合開始剤。
  2. 【請求項2】 下記の成分(イ)、(ロ)、(ハ)及び
    (ニ)からなることを特徴とするプリント配線板用永久
    レジスト樹脂組成物。 (イ)エポキシ当量120〜500の多官能エポキシ樹
    脂、(ロ)少なくとも1個のアクリロイル基又はメタク
    リロイル基を有するフェノールノボラック、(ハ)光重
    合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤、及び(ニ)光
    重合開始剤。
  3. 【請求項3】 成分(ロ)が2核体以上のフェノールノ
    ボラックとグリシジル基を有するアクリレート又はメタ
    クリレートを反応させて得られ、1分子中に1個以上の
    アクリロイル基又はメタクリロイル基及び1個以上のフ
    ェノール性水酸基を有するフェノールノボラックである
    請求項2記載のプリント配線板用永久レジスト樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 成分(ロ)がアルキルフェノールノボラ
    ックとグリシジル基を有するアクリレート又はメタクリ
    レートを反応させて得られ、1分子中に1個以上のアク
    リロイル基又はメタクリロイル基及び1個以上のフェノ
    ール性水酸基を有するアルキルフェノールノボラックで
    ある請求項2記載のプリント配線板用永久レジスト樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 成分(イ)が液状ビスフェノールA型エ
    ポキシ樹脂または液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂
    であり、成分(ロ)が2核体以上のフェノールノボラッ
    クとグリシジル基を有するアクリレート又はメタクリレ
    ートを反応させて得られ、1分子中に1個以上のアクリ
    ロイル基又はメタクリロイル基及び1個以上のフェノー
    ル性水酸基を有するフェノールノボラックであって、成
    分(ハ)が1分子中に1個以上のアクリロイル基又はメ
    タクリロイル基及び1個以上のグリシジル基を有する光
    重合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤である請求項
    2記載のプリント配線板用永久レジスト樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 成分(イ)が液状ビスフェノールA型エ
    ポキシ樹脂または液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂
    であり、成分(ロ)がアルキルフェノールノボラックと
    グリシジル基を有するアクリレート又はメタクリレート
    を反応させて得られ、1分子中に1個以上のアクリロイ
    ル基又はメタクリロイル基及び1個以上のフェノール性
    水酸基を有するアルキルフェノールノボラックであっ
    て、成分(ハ)が1分子中に1個以上のアクリロイル基
    又はメタクリロイル基及び1個以上のグリシジル基を有
    する光重合及び熱反応性モノマーからなる希釈剤である
    請求項2記載のプリント配線板用永久レジスト樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    樹脂組成物の硬化物。
JP1716995A 1995-02-03 1995-02-03 樹脂組成物、永久レジスト樹脂組成物及びこれらの硬化物 Pending JPH08211608A (ja)

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