JPH0820792A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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- JPH0820792A JPH0820792A JP15693494A JP15693494A JPH0820792A JP H0820792 A JPH0820792 A JP H0820792A JP 15693494 A JP15693494 A JP 15693494A JP 15693494 A JP15693494 A JP 15693494A JP H0820792 A JPH0820792 A JP H0820792A
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Abstract
泡の腰が強く、すすぎ時にはぬめり感が少なく、さらに
乾燥後の皮膚や毛髪にシットリとした感触を与える洗浄
剤組成物を提供する。 【構成】 アミドカルボン酸型界面活性剤および水溶性
シルクペプタイドを、重量比で99:1〜70:30の
範囲で含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
Description
激が少なく、使用時の泡の腰が強く、すすぎ時にはぬめ
り感が少なく、乾燥後の皮膚や毛髪にシットリとした感
触を与える洗浄剤組成物に関するものである。
鹸が長年の間使用されてきた。一般に脂肪酸石鹸は、洗
浄後の皮膚にサッパリとした感触を残すが、そのもの自
体がアルカリ性であるため皮膚にアルカリ障害を起こす
ことがあり、皮膚の弱い人や乳幼児には不適当である。
そこで最近では、アルカリ障害がなく、かつ皮膚刺激の
少ない界面活性剤としてN−アシルアミノ酸塩等のアミ
ドカルボン酸型界面活性剤が広く用いられるようになっ
てきた。しかし、これらのアミドカルボン酸型界面活性
剤は、皮膚刺激が少ないものの、使用時の泡の腰が弱い
こと、すすぎ時にぬめり感があり、乾燥後の皮膚や毛髪
にシットリとした感触を与えることがないことなどか
ら、身体用洗浄剤としては必ずしも満足できるものでは
なかった。
合して、洗浄剤や化粧料に様々な付加価値を付与しよう
とする試みがなされており、例えば、下記のような技術
が開示されている。
界面活性剤および両性界面活性剤とを組合わせた化粧料
が開示され、刺激性の低減と泡の安定性の改良を試みて
いる(特開平3−261706号公報)。
ト剤、これに平均分子量400〜1000のペプタイド
を含有するシャンプー組成物が開示され、リンス効果と
カルシウムの再沈着防止効果を有することが示されてい
る(特開昭63−150212号公報)。
洗浄剤組成物のすすぎ時のぬめり感の解消や、乾燥後の
皮膚のシットリ感の改善に関する検討はなされていな
い。
る課題は、皮膚、毛髪に対する刺激が少なく、使用時の
泡の腰が強く、すすぎ時にはぬめり感が少なく、さらに
乾燥後の皮膚や毛髪にシットリとした感触を与える洗浄
剤組成物を提供することである。
髪に対する刺激が少なく、使用時の泡の腰が強く、すす
ぎ時にはぬめり感が少なく、乾燥後の皮膚や毛髪にシッ
トリとした感触を与える洗浄剤組成物を得るべく鋭意検
討を行った結果、アミドカルボン酸型界面活性剤と水溶
性シルクペプタイドを組み合わせることにより、上記課
題を解決し得ることを見いだし、本発明を完成した。
示されるアミドカルボン酸型界面活性剤および下記一般
式(2)で示される水溶性シルクペプタイドを、重量比
で99:1〜70:30の範囲で含有することを特徴と
する洗浄剤組成物に関するものである。
ケニル基を表し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム基、塩基性アミノ酸またはアルカノー
ルアミンのカチオン残基を表し、R2は下記式(a)〜
(f)から選ばれる2価の置換基を表わす)
ブロインペプチドを構成するアミノ酸側鎖を表し、nは
2〜50の整数を表す) 本発明の洗浄剤組成物において、前記一般式(1)で示
されるアミドカルボン酸型界面活性剤と、前記一般式
(2)で示される水溶性シルクペプタイドの重量比は9
9:1〜70:30、好ましくは95:5〜85:15
の範囲である。また、本発明の洗浄剤組成物における、
アミドカルボン酸型界面活性剤および水溶性シルクペプ
タイドの合計含有率は15〜100%であることが好ま
しい。本発明の洗浄剤組成物におけるアミドカルボン酸
型界面活性剤および水溶性シルクペプタイドの重量配合
比および、両成分の合計含有率が、上記の範囲外になる
と、皮膚・毛髪への刺激がないこと、すすぎの際にぬめ
り感がないこと、および乾燥後のシットリ感がすぐれて
いることの全てが満足されることはなくなる。また本来
の洗浄力、泡質の改良効果についても不十分なものとな
る。
(1)で示されるアミドカルボン酸型界面活性剤は、例
えば炭素数8〜22の脂肪酸を出発物質として、これに
アミノ酸類を反応させるか、あるいは該脂肪酸を第一段
階でアミノエチルモノエタノールアミン類と反応させた
後、第二段階でカルボキシグループ導入反応を行うこと
によって製造できる。
(R1CO−)は、炭素数8〜22の直鎖あるいは分岐
鎖の飽和脂肪酸または不飽脂肪酸の脂肪酸残基であり、
例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸残基あるいは、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪
酸、硬化牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸の脂肪酸残基が挙げ
られる。
ム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属、アンモニウム基、トリエタ
ノールアミン等のアルカノールアミン、あるいはリジン
またはアルギニン等の塩基性アミノ酸のカチオン残基を
表す。
式(1)中のR2は前述の式(a)から(f)の2価の
置換基から選ばれる。
面活性剤においてR2が、式(a)の基である場合、一
般式(1)の化合物としてはココイルサルコシンナトリ
ウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイル
サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウ
ム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン等が挙
げられる。
(b)の基である場合、前記一般式(1)の化合物とし
ては、ココイル−N−メチル−β−アラニンナトリウ
ム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウ
ム、ミリストイル−N−メチル−β−アラニンナトリウ
ム、パルミトイル−N−メチル−β−アラニンナトリウ
ム、ステアロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウ
ム、ラウロイル−N−メチル−β−アラニンカリウム、
ラウロイル−N−メチル−β−アラニンカリウム、ラウ
ロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミ
ン等が挙げられる。
(c)の置換基である場合、一般式(1)の化合物とし
て、N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ラウリン酸ア
ミドエチルグリシン、N−2−ヒドロキシエチル−N−
2−ヤシ油脂肪酸アミドエチルグリシン等が挙げられ
る。
(d)の基である場合、一般式(1)の化合物として、
N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ラウリン酸アミド
−β−アラニン、N−2−ヒドロキシエチル−N−2−
ヤシ油脂肪酸アミドエチル−β−アラニン等が挙げられ
る。
(e)の基である場合、一般式(1)の化合物として、
N−(カルボキシメチル)−N−{2−[N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ラウリン酸アミド]エチルグリシン、
N−(カルボキシメチル)−N−{2−[N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ヤシ油脂肪酸アミド]エチルグリシン
等が挙げられる。またR2が式(f)の基である場合、
式(1)の化合物として、N−{2−[N−(2−ヒド
ロキシエチル)ラウリン酸アミド]エチルグリシン、お
よびN−{2−[N−(2−ヒドロキシエチル)ヤシ油
脂肪酸アミド]エチルグリシン等が挙げられる。
シルクペプタイドは、シルク繊維を酸やアルカリ等で処
理して化学的に分解する方法、あるいはプロテアーゼ等
の酵素を使用して酵素的に分解する方法等により可溶化
したものであれば使用可能であるが、特に平均分子量が
約200〜5000程度の可溶化された水溶性シルクペ
プタイドあるいはその乾燥物が好ましい。平均分子量が
200未満では、ペプタイド含量が少ない点で、500
0を超えると溶解性が低下するため好ましくない。
更に脂肪酸ジエタノールアミドあるいは脂肪酸モノエタ
ノールアミド等の増粘剤、グリセリン、1,3−ブチレ
ングリコール等のグリコール類、エステル油等のエモリ
エント剤、ヒアルロン酸、コラーゲン、キチン、キトサ
ン等の保湿剤、アロエエキス、胎盤抽出エキス等の細胞
賦活剤、アラントイン、グリチル酸塩等の消炎症剤、ジ
ンクピリチオン、ピロクトンオラミン等の抗フケ剤、香
料、色素等を加える事ができる。
り、液体、ペースト、ゲル状、粉状、固体等どのような
剤型でも構わない。また用途も任意であるが、代表的な
ものとして、台所洗剤、硬質表面洗浄剤、洗顔剤、クレ
ンジングフォーム、ボディーシャンプー、ヘアーシャン
プー等が挙げられる。
る。実施例中の各試験方法は次のようにして行った。
ポンジに取ったものを用いて約40℃の温水で手及び前
腕部を3回ずつ洗浄させ、すすぎ後のぬめり感を下記基
準により評価させ、その評点の平均値を求めた。 ぬめり感がない・・・・・・・・・・・4点 ぬめり感がほとんどない・・・・・・・3点 ぬめり感がややある・・・・・・・・・2点 ぬめり感が明らかにある・・・・・・・1点。
ットリ感を下記基準により評価し、その評価点の平均値
を算出した。 ぬめり感が全くなくてシットリしている・・・・・・・・4点 ほとんどぬめり感がなくてシットリしている・・・・・・3点 ぬめり感がややあり、シットリ感がうすい・・・・・・・2点 ぬめり感が明らかに残りシットリしない・・・・・・・・1点。
た洗浄力を以下の基準により評価した。 石鹸より良い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◎ 石鹸と同等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○ 石鹸より劣る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・△ 石鹸よりかなり劣る・・・・・・・・・・・・・・・・・×。
での身体洗浄を行ってもらい、その際の泡の感触を以下
の基準により評価した。 腰が強く、使用時の感触がかなり良い・・・・・・・・・◎ 腰は普通、使用時の感触は良い・・・・・・・・・・・・○ 腰はやや柔らかく、使用感もあまり良くない・・・・・・△ 柔らかく、すぐ崩れてしまう、使用に耐えない・・・・・×。
価) 水系高速液体クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブ
ミンpH7緩衝溶液に、試料濃度1%になるように試料
を加えた場合の卵白アルブミン変性率を、220nmの
吸収ピークを用い、下記式から算出した。
0nmの吸収ピークの高さ 評価の基準を次のように設定した。 ◎:卵白アルブミン変性率 10%未満 ○:卵白アルブミン変性率 10〜29% △:卵白アルブミン変性率 30〜49% ×:卵白アルブミン変性率 50%以上。
組成を有するボディーシャンプー組成物を調製し、上記
試験に供した。その結果を表1に示す。なお、水溶性シ
ルクペプタイドは、絹を濃厚塩溶液に溶解し、透析した
後、酵素分解して得られる、前記一般式(2)におい
て、n≒10、平均分子量1000、R3がシルクより
誘導されるフィブロインペプタイドを構成するアミノ酸
側鎖であるペプタイドを使用した。
ルボン酸型界面活性剤と水溶性シルクペプタイドを特定
の割合で含有する実施例1〜3の本発明の洗浄剤組成物
は、ぬめり感、シットリ感、タンパク変性試験、洗浄力
試験および泡の感触のすべて試験項目で優れているのに
対し、アミドカルボン酸型界面活性剤単独の比較例1
や、水溶性シルクペプタイド単独の比較例2や、アミド
カルボン酸型界面活性剤と水溶性シルクペプタイドが本
発明の範囲外の洗浄剤は、いずれかの評価項目で劣るも
のであった。
これを前記試験に供した。 成 分 重量 % ラウロイル−N−メチル−β−アラニン トリエタノールアミン塩(25%) 80 ラウリン酸ジエタノールアミド 2 水溶性シルクペプタイド(粉末)* 3 カチオン化グアーガム 0.3 カルボキシメチルキトサン 0.2 メチルパラベン 0.1 グリセリン 3 EDTA 0.1 クエン酸 pH=6.5に調整 水 残部 *:n≒30、平均分子量3000の水溶性シルクペプタイドを使用した。
洗浄剤組成物は、ぬめり感、シットリ感、タンパク変性
試験および泡の感触試験の全ての項目において優れたも
のであった。
良く、洗浄後のすすぎの際のぬめり感が少なく、乾燥後
のシットリ感がすぐれていて、しかも皮膚刺激の少ない
実用上きわめて有用なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるアミドカル
ボン酸型界面活性剤および下記一般式(2)で示される
水溶性シルクペプタイドを、重量比で99:1〜70:
30の範囲で含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 〔アミドカルボン酸型界面活性剤〕 R1CO−R2−COOM (1) (式中、R1は炭素数7〜21のアルキル基またはアル
ケニル基を表し、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金
属、アンモニウム基、塩基性アミノ酸またはアルカノー
ルアミンのカチオン残基を表し、R2は下記式(a)〜
(f)から選ばれる2価の置換基を表わす) 【化1】 〔水溶性シルクペプタイド〕 【化2】 (式中、R3はシルクより誘導されるフィブロインペプ
チドを構成するアミノ酸側鎖を表し、nは2〜50の整
数を表す) - 【請求項2】 一般式(1)で示されるアミドカルボン
酸型界面活性剤が、N−アシルサルコシン塩であること
を特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 一般式(1)で示されるアミドカルボン
酸型界面活性剤が、N−アシル−N−メチル−β−アラ
ニン塩であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組
成物。 【請求光4】 一般式(2)の水溶性シルクペプタイド
の平均分子量が、約200〜5000であることを特徴
とする請求項1記載の洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15693494A JP3621441B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 皮膚用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15693494A JP3621441B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 皮膚用洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0820792A true JPH0820792A (ja) | 1996-01-23 |
JP3621441B2 JP3621441B2 (ja) | 2005-02-16 |
Family
ID=15638551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15693494A Expired - Fee Related JP3621441B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 皮膚用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3621441B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002114616A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-16 | Ryoso:Kk | 除菌剤とそれを用いた消毒方法 |
JP2003040760A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Kanebo Ltd | 洗浄剤組成物 |
US7901668B2 (en) | 2001-11-29 | 2011-03-08 | Eaudelman Co., Ltd. | Silk fibroin emulsifier and process for the production thereof |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP15693494A patent/JP3621441B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3621441B2 (ja) | 2005-02-16 |
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