JPH08206563A - 高粘性流体塗布装置 - Google Patents

高粘性流体塗布装置

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JPH08206563A
JPH08206563A JP32762395A JP32762395A JPH08206563A JP H08206563 A JPH08206563 A JP H08206563A JP 32762395 A JP32762395 A JP 32762395A JP 32762395 A JP32762395 A JP 32762395A JP H08206563 A JPH08206563 A JP H08206563A
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鎬一 浅井
Mamoru Tsuda
護 津田
Kunio Oe
邦夫 大江
Takamoto Iwatsuki
隆始 岩月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の接着するための接着剤をプリント
基板に適正量だけ正確に塗布できる接着剤塗布装置を得
る。 【解決手段】 プリント基板位置決め支持装置に支持さ
れたプリント基板に、吐出管80を接近させる際、吐出
管80より先にストッパ88がプリント基板に当接し
て、吐出管80とプリント基板との隙間を正確に規定す
るようにする。その状態で吐出管80から接着剤を吐出
させてプリント基板上の所定位置にスポット状に塗布
し、そのスポット状接着剤をカメラ126によりプリン
ト基板に直角な方向から撮像させる。撮像されたスポッ
ト状接着剤の外形面積に基づいてコンピュータに塗布量
を推定させ、その塗布量が適正量になるように、コンピ
ュータに塗布条件を自動的に制御させる。2次元的な撮
像装置であるカメラ126の撮像結果に基づいて3次元
形状のスポット状接着剤の塗布量を正確に推定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着剤,クリーム状半
田等の高粘性流体をプリント基板等の被塗布材の被塗布
面に塗布する装置に関するものであり、特に、その塗布
量の検出および制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高粘性流体を塗布する装置の中には、吐
出管から高粘性流体を所定量ずつ吐出させ、被塗布材の
被塗布面にスポット状に塗布するものがある。例えば、
特開昭59−152689号公報に記載の塗布装置にお
いては、シリンジに収容した高粘性流体としての接着剤
を、加圧気体としての圧縮空気の供給により所定量ずつ
吐出管から吐出させるようにされている。この種の高粘
性流体塗布装置においては、塗布すべき高粘性流体の種
類,用途等に応じて塗布条件が適宜に設定され、高粘性
流体が所定量ずつ塗布されるように制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高粘性流体は
粘度等、その性状が常に一定であるとは限らず、所定量
ずつ塗布されるように塗布条件を設定しても塗布量が多
過ぎたり、少な過ぎたりして、後工程の作業に支障が生
ずることがあるという問題があった。また、設定した塗
布条件自体が不適当であり、塗布が良好に為されない場
合もある。前記特開昭59−152689号公報に記載
の塗布装置においては、塗布に先立って、あるいは塗布
中に塗布が一定時間以上停止した場合には、被塗布材へ
の塗布とは別に塗布装置に複数回高粘性流体を吐出さ
せ、高粘性流体の硬化等による塗布量のばらつきの発生
をなくするようにされているが、このようにしても高粘
性流体の性状変化や塗布条件の不適当等により塗布量が
不適当になる問題の発生は回避することができない。
【0004】本願の第1発明は、以上の事情を背景とし
て、スポット状に塗布されたスポット状高粘性流体の塗
布量を正確に検出する機能を有する高粘性流体塗布装置
を得ることを課題としてなされたものである。第2発明
の課題は、第1発明に係る装置のスポット状高粘性流体
塗布量検出機能に加えて、スポット状高粘性流体の塗布
量を自動で適正量に制御する機能を有する高粘性流体塗
布装置を得ることである。第3発明の課題は、プリント
基板に電子部品を接着するための接着剤を塗布する接着
剤塗布装置に第2発明を適用することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1発明に
おいては、高粘性流体塗布装置を、先端から高粘性流
体を吐出して被塗布材の被塗布面にスポット状に塗布す
る吐出管と、その吐出管に対して固定的に設けられ、
吐出管と前記被塗布材とが互いに接近させられる際に吐
出管の前記先端より先に被塗布材に当接して、吐出管の
先端と被塗布材との隙間を規定するストッパと、被塗
布材の被塗布面に塗布されたスポット状高粘性流体を被
塗布面にほぼ直角な方向から撮像する撮像装置と、そ
の撮像装置に撮像された前記スポット状高粘性流体の外
形面積に基づいてそのスポット状高粘性流体の塗布量を
推定する塗布量推定手段とを含むものとすることによっ
て解決される。
【0006】また、第2発明においては、高粘性流体塗
布装置を、さらに、設定条件に応じて前記吐出管から
前記高粘性流体を吐出させる吐出制御装置と、前記塗
布量推定手段により推定された高粘性流体の塗布量が予
め設定された設定塗布量とほぼ等しくなるように前記設
定条件を変更する塗布条件変更手段とを含むものとする
ことにより解決される。
【0007】第3発明においては、高粘性流体塗布装置
の一種である接着材塗布装置を、(a) 複数の電子部品固
定位置のそれぞれに対応して接着剤の複数の塗布位置が
予め設定されているプリント基板を位置決めして支持す
るプリント基板位置決め支持装置と、(b) 先端から前記
接着剤を吐出して前記プリント基板の被塗布面にスポッ
ト状に塗布する吐出管と、(c) その吐出管に対して固定
的に設けられ、吐出管と前記プリント基板位置決め支持
装置とが互いに接近させられる際に、吐出管の前記先端
より先に前記プリント基板の被塗布面に当接して、吐出
管の先端と被塗布材面の隙間を規定するストッパと、
(d) 前記プリント基板の被塗布面とそのプリント基板と
は別の被塗布材の被塗布面との少なくとも一方に塗布さ
れたスポット状接着剤を被塗布面にほぼ直角な方向から
撮像する撮像装置と、(e) 前記プリント基板位置決め支
持装置と前記吐出管および撮像装置とをプリント基板の
板面に平行な方向と直角な方向とに相対移動させる移動
装置と、(f) 設定条件に応じて前記吐出管から前記接着
剤を吐出させる吐出制御装置と、(g) 前記撮像装置に撮
像された前記スポット状接着剤の外形面積に基づいてそ
のスポット状接着剤の塗布量を推定する塗布量推定手段
と、(h) 前記塗布量推定手段により推定された接着剤の
塗布量が予め設定された設定塗布量とほぼ等しくなるよ
うに前記設定条件を変更する塗布条件変更手段とを含む
ものとすることにより解決される。
【0008】
【第1発明の作用および効果】第1発明に係る高粘性流
体塗布装置においては、吐出管と被塗布材とが互いに接
近させられる際に、吐出管の先端より先にストッパが被
塗布材に当接して、吐出管の先端と被塗布材との隙間を
規定する。その状態で、吐出管から高粘性流体が吐出さ
れるため、高粘性流体は常にほぼ同じ3次元形状で被塗
布材に塗布される。そのため、スポット状高粘性流体の
外形面積と容積との間には良好な相関性があり、撮像装
置が、被塗布材の被塗布面に塗布されたスポット状高粘
性流体を被塗布面にほぼ直角な方向から撮像するものと
され、塗布量推定手段が、撮像装置に撮像されたスポッ
ト状高粘性流体の外形面積に基づいてそのスポット状高
粘性流体の塗布量を推定するものとされているが、十分
精度よく高粘性流体の塗布量を検出することができる。
第1発明によれば、構成が簡単で安価な撮像装置と塗布
量推定手段とによって、高い精度で高粘性流体の塗布量
を検出することが可能となるのである。
【0009】
【第2発明の作用および効果】第2発明に係る高粘性流
体塗布装置は、第1発明に係る高粘性流体塗布装置の構
成要素に加えて、吐出制御装置と塗布条件変更手段とを
含むため、塗布量推定手段による高粘性流体の推定結果
に基づいて、塗布条件変更手段により塗布条件が変更さ
れ、その変更された塗布条件に従って吐出制御装置によ
り吐出管からの高粘性流体の吐出が制御される。したが
って、高粘性流体流体の性状にある程度の変化があって
も、塗布量は自動的にほぼ適正量に保たれることとな
る。
【0010】
【第3発明の作用および効果】第3発明に係る接着剤塗
布装置においては、プリント基板位置決め支持装置と吐
出管および撮像装置とが移動装置によりプリント基板の
板面に平行な方向と直角な方向とに相対移動させられつ
つ、高粘性流体としての接着剤が、被塗布材としてのプ
リント基板の予め設定されている複数の塗布位置にスポ
ット状に塗布される。プリント基板の被塗布面とそのプ
リント基板とは別の被塗布材の被塗布面との少なくとも
一方に塗布されたスポット状接着剤の塗布量が、撮像装
置と塗布量推定手段とにより検出され、その検出結果に
基づいて、塗布条件変更手段により塗布条件が、接着剤
の塗布量が予め設定された設定塗布量とほぼ等しくなる
ように変更され、その変更された条件に従って、吐出制
御装置により吐出管からの接着剤の吐出が制御される。
プリント基板の被塗布面に塗布されたスポット状接着剤
の塗布量が、撮像装置と塗布量推定手段とにより検出さ
れる場合は、そのスポット状接着剤が、実際にプリント
基板に電子部品を接着するためのものであっても、プリ
ント基板の電子部品が接着されない部分に、塗布量検出
のために特に塗布されたものであってもよい。それに対
して、撮像装置と塗布量推定手段とにより塗布量が検出
されるスポット状接着剤が、プリント基板とは別の被塗
布材の被塗布面に塗布されたものである場合には、スポ
ット状接着剤は必ず塗布量検出のために特に塗布される
こととなる。第3発明に係る接着剤塗布装置において
も、ストッパにより吐出管の先端と被塗布面との隙間が
正確に規定された状態で接着剤の塗布が行われるため、
スポット状接着剤の3次元形状が一定し、被塗布面に塗
布されたスポット状接着剤の外形形状が撮像装置により
撮像され、その撮像結果に基づいて塗布量推定手段によ
り推定されても、その推定結果(検出結果)は精度の高
いものとなる。構成が簡単でありながら、塗布量を精度
よく自動制御し得る接着剤塗布装置が得られるのであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、第1発明ないし第3発明に
共通の実施形態として、プリント基板の電子部品固定箇
所に接着剤をスポット状に塗布する接着剤塗布装置を、
図面に基づいて詳細に説明する。図3は接着剤塗布装置
の機構部全体を示す図であり、図において10は水平面
内においてX軸方向に移動するX軸テーブルである。X
軸テーブル10は図示しないナットに螺合されたボール
ねじがサーボモータ11(図6参照)によって回転させ
られることにより移動させられる。また、X軸テーブル
10上には、X軸方向に水平面内において直交するY軸
方向に移動するY軸テーブル12が設けられている。Y
軸テーブル12は、それに固定のナット14がボールね
じ16に螺合され、ボールねじ16がサーボモータ18
によって回転させられることにより移動させられる。
【0012】Y軸テーブル12のX軸方向に平行な側面
には、一対の塗布ユニット24がそれぞれ保持部材たる
ブラケット26により取り付けられている。Y軸テーブ
ル12が塗布ユニット24を支持するフレームを構成し
ているのであり、ブラケット26はY軸テーブル12に
昇降可能に取り付けられ、塗布ユニット24を保持した
状態で昇降装置28により昇降させられる。
【0013】ブラケット26は図2に示されるようにL
字形を成し、その一方のアーム部30に設けられたガイ
ドブロック32がY軸フレーム12に設けられたガイド
レール34に摺動可能に嵌合されている。Y軸テーブル
12の側面にはブロック36が下方に延び出す姿勢に取
り付けられており、その前面にガイドレール34が上下
方向に延びる向きに取り付けられているのであり、ブラ
ケット26はY軸テーブル12より下の位置で垂直に昇
降させられる。
【0014】上記Y軸テーブル12上にはギヤハウジン
グ40がその一部が前記側面から突出するように固定さ
れており、その突出部には図4および図5に示されるよ
うに、ラック42が一対のスライド軸受44を介して上
下方向に移動可能に取り付けられている。ラック42に
は、ギヤハウジング40に回転可能に支持された歯車4
6が噛み合わされている。歯車46には扇形歯車48が
一体的に設けられるとともに別の歯車50に噛み合わさ
れており、この歯車50がサーボモータ52によって回
転させられることによりラック42が移動させられる。
【0015】上記ラック42の下端部はヨーク状を成
し、図2に示されるようにロッド54が連結されてお
り、このロッド54に前記ブラケット26がプレート5
6により連結されている。プレート56の一端部はブラ
ケット26のアーム部30の下面に固定され、他端部は
ロッド54に摺動可能に嵌合されるとともに、ロッド5
4に設けられたばね受け58との間に配設されたスプリ
ング60により下方に付勢されている。プレート56
は、ロッド54の下端部に螺合されたナット62により
ロッド54からの抜け出しを防止されている。ブラケッ
ト26は、プレート56がナット62に当接した状態で
ロッド54と一体的に昇降させられるとき、昇降させら
れる。ラック42,歯車46,扇形歯車48,歯車5
0,サーボモータ52,ロッド54,プレート56等が
昇降装置26を構成しているのである。
【0016】なお、ラック42は、ブラケット26が所
定の下降端位置に達した後も小距離下降させられるよう
になっているが、余分な下降距離はスプリング60の圧
縮により吸収される。また、ラック42の上昇端は、前
記ギヤハウジング40に設けられた光電スイッチ66に
より検出され、下降端はプレート56が光電スイッチ6
8(図3参照)によって検出されることにより検出され
るようになっており、その検出信号に基づいてサーボモ
ータ52の切換え等が行われる。
【0017】ブラケット26の他方のアーム部70はア
ーム部30の下端部から水平に延び出させられており、
このアーム部70に塗布ユニット24が取り付けられて
いる。アーム部70には、図1に示されるように、筒状
部材72がスリーブ74を介して回転可能かつ軸方向に
移動不能に嵌合されている。筒状部材72は段付状を成
し、小径部76においてスリーブ74に嵌合されるとと
もに、大径部77においてスリーブ74上に着座し、ピ
ン78によってスリーブ74に対する回転を阻止されて
いる。また、筒状部材72のアーム部70から突出した
下端部には、吐出管80を1本備えた吐出ヘッド82が
嵌合され、ピン84に係合させられて回転を阻止された
上、袋ナット86により固定されている。吐出管80に
は、その先端より下方に延び出すストッパ88が固定さ
れており、接着剤塗布時にはストッパ88がプリント基
板に当接して吐出管80との間に一定の隙間が生ずるよ
うにされている。
【0018】一方、スリーブ74はアーム部70に回転
可能に支持されるとともに、アーム部70から突出した
下端部にナット90が螺合され、軸方向の移動を阻止さ
れている。また、スリーブ74の上端部には大径の歯車
92が設けられている。この大径歯車92は、一対のユ
ニット24の間に上下方向に延びる軸線まわりに回転可
能に配設された小径歯車94(図3参照)に噛み合わさ
れており、小径歯車94がサーボモータ96によって回
転させられることにより、スリーブ74が回転させられ
るとともに筒状部材72が回転させられる。大径歯車9
2,小径歯車94,サーボモータ96等が回転駆動装置
を構成しているのであり、1度に2点ずつ接着剤を塗布
するために吐出管80を2本備えた吐出ヘッドを使用す
るに当たって、2本の吐出管80の並び方向を変えるこ
とが必要な場合に回転駆動装置により筒状部材72が回
転させられる。
【0019】さらに、筒状部材72の上端部にはシリン
ジ98が取り付けられている。シリンジ98は、有底の
円筒状部材100の開口がキャップ102により閉塞さ
れるとともに、内部にピストン104が気密かつ摺動可
能に嵌合されて成る。シリンジ98は、下端に形成され
た小径の嵌合突起108において筒状部材72の大径部
77に形成された嵌合穴110に気密に嵌合されるとと
もに、スリーブ74上に固定された保持部材112によ
り軸方向に移動不能かつ相対回転不能に保持されてい
る。
【0020】保持部材112は有底円筒状を成し、その
底壁において筒状部材72およびスリーブ74に嵌合さ
れるとともにスリーブ74にボルト114により固定さ
れている。保持部材112の開口部には一対の内向きの
フランジ部116が形成されており、それによりシリン
ジ98が嵌入可能な内径を有し、直径方向に隔たった2
箇所にそれぞれ保持部材112の周壁に達する切欠のあ
る開口118が形成されている。シリンジ98の下部の
直径方向に隔たった2箇所にはそれぞれ外向きに延び出
す係合突起120が形成されており、これと開口118
の切欠との位相が合致した状態でシリンジ98を保持部
材112内に嵌入させ、嵌合突起108を嵌合穴110
に嵌合させた上、シリンジ98を回転させることによ
り、係合突起120がフランジ部116に係合して軸方
向の移動を阻止されるとともに、フランジ部116との
接触面に生ずる摩擦により相対回転を阻止された状態で
保持されることとなる。
【0021】なお、フランジ部116の内側面(下面)
は周方向の一方の側から他方の側に向かうに従って保持
部材112の底壁に接近する向きに傾斜する傾斜面とさ
れており、シリンジ98が回転につれて筒状部材72に
押し付けられるようになっている。
【0022】さらに、シリンジ98のキャップ102に
は、図示しない圧縮空気供給源に接続されたホース12
2が接続金具124によって接続されている。ホース1
22の途中には電磁方向切換弁125(図6参照)が設
けられており、その切換弁125の切換えによりシリン
ジ98は圧縮空気供給源と大気とに択一的に連通させら
れる。シリンジ98に圧縮空気が供給されることにより
ピストン104が下降させられ、接着剤が筒状部材7
2,吐出ヘッド82内に形成された通路ならびに吐出管
80を通って所定量ずつ吐出される。
【0023】本接着剤塗布装置には、図3に示されるよ
うに、プリント基板に設けられた基準マークを読み取る
カメラ126がY軸テーブル12の塗布ユニット24に
隣接する位置に取り付けられている。カメラ126は保
持筒127により保持されたレンズを備え、撮像時には
その下部に設けられた投光器128が基準マークを照射
するようにされている。投光器128の照射による基準
マークからの反射光はレンズに入光し、カメラ126の
固体撮像素子上に基準マークの外形に対応する像が形成
されるとともにその像は信号に変換されて出力される。
接着剤塗布位置は基準マークを基準として設定されてお
り、接着剤の塗布に先立って基準マークの読取りが行わ
れる。その読取り結果に基づいてテーブル10,12の
移動量の修正が行われ、塗布ユニット24がプリント基
板の接着剤塗布位置上に精度良く移動させられるように
なっている。
【0024】なお、図示は省略するが、接着剤塗布装置
の下方にはプリント基板位置決め支持装置が設けられて
おり、プリント基板は搬入装置により搬送され、位置決
め支持装置により位置決め支持された状態で接着剤の塗
布が行われるのであり、塗布後、搬出装置により次工程
に搬送される。
【0025】以上のように構成された接着剤塗布装置
は、図6に示されるコンピュータ130によって制御さ
れる。コンピュータ130は、CPU(中央処理装置)
132,ROM(リードオンリメモリ)134,RAM
(ランダムアクセスメモリ)136を備えており、これ
らCPU132,ROM134,RAM136にはI/
Oポート138を介して、入力装置140,作動開始ス
イッチ142,停止スイッチ144,接着剤塗布装置の
機構部に異常が発生した場合にその異常を報知する異常
報知器146が接続されている。
【0026】入力装置140は、接着剤の予備打ちの回
数N1 (本実施形態においては3回)および位置,試し
打ちの回数N2 (本実施形態においては3回)および位
置,正規の塗布の位置および塗布箇所数N3 ,接着剤の
基準塗布量(本実施形態においては吐出によりプリント
基板に付着したスポット状の接着剤の平面視の外形面積
で示される),シリンジ98への圧縮空気供給時間,予
備打ちおよび試し打ちを複数回行う場合の実施間隔,塗
布の中断等により本塗布装置によって塗布される接着剤
が硬化して予備打ちが必要となったか否かを判定するの
に必要な停止基準時間T0 等を入力するためのものであ
る。
【0027】予備打ちとは、シリンジ98内の接着剤が
硬化した場合に、その硬化した接着剤を取り除いて吐出
が正常に行われるようにするための吐出であり、試し打
ちとは、吐出が正常に行われる状態においてスポット状
の接着剤の塗布量を計測し、吐出条件を設定するために
行われる吐出である。また、本実施形態において予備打
ちならびに試し打ちは、プリント基板上の電子部品固定
位置から外れ、配線とは関係のない位置においてX軸方
向と平行な一直線上に行うものとする。また、接着剤の
予備打ち,試し打ち,正規の塗布の各位置は、プリント
基板に設けられた基準マークを基準として設定されるX
Y座標で表される。
【0028】上記CPU132,ROM134,RAM
136には更に、サーボモータ駆動回路150,15
2,154,155,電磁方向切換弁制御回路156,
カメラ駆動回路158を介してそれぞれ、X軸テーブル
駆動用のサーボモータ11,Y軸テーブル駆動用のサー
ボモータ18,昇降装置28のサーボモータ52,筒状
部材回転用サーボモータ96,電磁方向切換弁125,
カメラ126,プリント基板搬入装置,位置決め支持装
置,搬出装置等が接続されている。
【0029】また、CPU132にはタイマ164が設
けられ、RAM136には、予備打ち回数カウンタ16
6,試し打ち回数カウンタ168,正規塗布回数カウン
タ170,F1 〜F3 フラグ172,174,176,
予備打ち情報メモリ180,試し打ち情報メモリ18
2,正規塗布情報メモリ184,基準塗布量メモリ18
6,圧縮空気供給時間メモリ188,予備打ち・試し打
ち実施回数メモリ190,予備打ち・試し打ち実施間隔
メモリ192,停止時間メモリ194,試し打ちされた
スポット状の接着剤の外形面積を記憶する試し打ち面積
メモリ196が設けられている。さらに、ROM134
には図7にフローチャートで示されるプログラムが記憶
されており、CPU132はこのプログラムに従って接
着剤の塗布を制御する。以下、図7のフローチャートに
基づいて接着剤の予備打ち,試し打ち,正規の塗布につ
いて説明する。
【0030】装置への電源投入と同時にステップS1
(以下、S1と略記する。他のステップについても同
じ。)において、カウンタ166〜170の各カウント
数C1 〜C3 を0とし、フラグ172〜176をリセッ
トするとともに、1枚のプリント基板について行われる
予備打ち・試し打ちの実施回数を示すカウント数nを0
とする初期設定が行われ、S2において入力装置140
による情報の入力が行われる。入力されたデータが所定
のメモリ180〜188,192,194に記憶され
る。予備打ちの回数と吐出位置とは共に予備打ち情報メ
モリ180に記憶されるものとする。
【0031】試し打ち,正規の塗布についても同じであ
り、また、吐出位置は吐出の順に入力され、カウンタの
カウント数は読み出すべき吐出位置データを指定するこ
ととなる。カウント数0は、1番目の吐出位置に関する
データを指定するのである。この入力が完了して、入力
完了データが入力されればS3の判定結果がYESとな
り、S4において基準マークの読取りが行われ、S5以
下において、まず接着剤の予備打ちが行われる。
【0032】S5においてF1 フラグ172がOFFで
あるか否かの判定が行われるが、接着剤の予備打ちが終
了しない限りF1 フラグ172はセットされず、S5の
判定結果はYESとなり、S6において予備打ち用のテ
ーブル移動情報が読み出される。最初に予備打ちを行う
位置データが読み出されるのであり、この位置データに
S4において読み出された基準マークの位置に基づいて
修正が加えられた後、S7においてX軸テーブル10,
Y軸テーブル12が移動させられ、一対の塗布ユニット
24のうち、正規の塗布に供される方の塗布ユニット2
4の吐出管80が予備打ち位置の真上に位置するように
移動させられる。
【0033】続いてS8において接着剤の塗布が行われ
る。サーボモータ52が起動され、ラック42が移動さ
せられることによりブラケット26に保持された塗布ユ
ニット24が下降させられる。ラック42はストッパ8
8がプリント基板に当接した後も小距離移動させられる
ようになっているが、その移動はスプリング60の圧縮
により許容され、ストッパ88,プリント基板の破損が
回避されつつ吐出管80とプリント基板との間隔が一定
に保たれる。
【0034】塗布ユニット24が下降位置に移動したな
らばサーボモータ52が停止され、電磁方向切換弁12
5が切り換えられてシリンジ98に圧縮空気が供給され
る。それによりピストン104が下降させられ、接着剤
が吐出されてプリント基板にスポット状に塗布されるの
であり、圧縮空気が所定の時間供給されたならば電磁方
向切換弁125が切り換えられてシリンジ98が大気に
連通させられ、接着剤の吐出が停止されるとともに、サ
ーボモータ52が起動されて塗布ユニット24が上昇さ
せられる。
【0035】次いでS9においてF2 フラグ174がO
FFであるか否かの判定が行われるが、この判定結果は
YESであり、S10においてカウンタ166のカウン
ト数C1 が1増加させられた後、S11においてC1
1 (ここでは3)以上であるか否かの判定が行われる
が、当初はこの判定結果はNOであり、プログラムの実
行はS5に戻る。続いてS6において2回目の予備打ち
位置が読み出され、以下、S11の判定結果がYESと
なるまでS5〜S11が繰り返し実行され、予備打ちが
行われる。それにより、本接着剤塗布装置を使用して行
われた前回の塗布から時間がたっており、接着剤が吐出
管80の出口である程度固まっているような事態が生じ
ていてもN1 回の予備打ちによりこの固まり部が取り除
かれて吐出が正常に行われることとなる。
【0036】以上のようにして予備打ちが行われた後、
試し打ちが行われる。予備打ちがN 1 回行われてS11
の判定結果がYESとなったならば、S12においてF
1 ,F2 フラグ172,174がONとされた後、プロ
グラムの実行はS5に戻るが、この判定結果はNOとな
り、続くS13の判定結果はYESであり、S14にお
いて1回目の試し打ちの位置が読み出されるとともに基
準マークの位置誤差に基づく修正が加えられる。次いで
S7において予備打ちに供された塗布ユニット24が移
動させられ、その吐出管80が試し打ち位置の真上に位
置させられる。
【0037】そして、S8において接着剤が吐出される
のであるが、続くS9の判定結果はNOであり、S15
の判定結果はYESであってS16が実行される。S1
6においては、X軸テーブル10,Y軸テーブル12が
移動させられてカメラ126が試し打ちにより塗布され
たスポット状の接着剤の真上に移動させられる。この場
合の移動はS14において読み出された試し打ち用の移
動情報に基づいて為されるのであり、カメラ126は試
し打ちされてプリント基板に付着したスポット状の接着
剤を撮像する。接着剤の平面視の外形の像が固体撮像素
子面上に結ばれ、二値化信号に変換されてコンピュータ
130に出力されるのである。それによりコンピュータ
130の演算部において撮像されたスポット状の接着剤
の外形面積が算出され、試し打ち面積メモリ196に記
憶される。
【0038】続いてS17においてカウンタ168のカ
ウント数C2 が1増加させられ、S18においてそのカ
ウント数がN2 (ここでは3)以上であるか否かの判定
が行われるが、その判定結果は最初はNOであり、プロ
グラムの実行はS5に戻る。
【0039】以下、S18の判定結果がYESとなるま
でS5,S13,14,S7〜S9,S15〜S18が
繰り返し実行される。そして、試し打ちがN2 回行わ
れ、S18の判定結果がYESとなったならば、S19
において3回の試し打ち毎にそれぞれ撮像されたスポッ
ト状の接着剤の外形面積の平均値が算出されるととも
に、その平均値と予め設定された基準値とが比較され、
塗布量が基準値となるようにシリンジ98への圧縮空気
の供給時間が修正される。
【0040】平均値が基準値より大きければ吐出量が多
過ぎるのであって、その量が少なくなるように圧縮空気
供給時間が短くされるのであり、平均値が基準値より小
さければ圧縮空気供給時間が長くされる。基準値はある
程度の幅を以て設定されているが、許容される最大塗布
量と最小塗布量との間の比較的狭い範囲で設定されてお
り、1回の修正により設定される圧縮空気供給時間が基
準塗布量が得られる時間と一致しなくても、隣接して塗
布される接着剤と連なったり、塗布量が不足することが
ないようにされている。このように圧縮空気供給時間の
修正が行われた後、S20においてF3 フラグ176が
ONとされ、プログラムの実行はS5に戻る。
【0041】S5の判定結果はNOであり、S13の判
定結果もNOとなってS21が実行され、正規の塗布用
のテーブル移動情報が読み出される。まず、最初に接着
剤を塗布する位置の情報が読み出されるとともに基準マ
ーク位置誤差に基づく修正が加えられ、続いてS7にお
いて試し打ちが行われた塗布ユニット24が移動させら
れ、S8において塗布が行われる。S9の判定結果はN
O、S15の判定結果もNOであり、S22においてカ
ウンタ170のカウント数C3 が1増加させられた後、
S23において異常信号または停止信号が出されている
か否かの判定が行われる。塗布装置の機構部に異常がな
く、停止スイッチ144も操作されていなければこの判
定結果はNOであり、S24においてC3 がN3 、すな
わち接着塗布位置の総数以上であるか否かの判定が行わ
れるが、この判定結果はNOであり、プログラムの実行
はS5に戻る。
【0042】以下、S24の判定結果がYESとなるま
でS5,S13,S21,S7〜S9,S15,S22
〜S24が繰り返し実行される。この間、接着剤塗布装
置の機構部に何らかの異常が発生して異常信号が発せら
れ、あるいは停止スイッチ144が操作された場合には
S23の判定結果がYESとなり、S30において装置
の作動が停止される。次いでS31においてタイマ16
4のカウント数Tが1増加させられた後、S32におい
て停止が解除されたか否か、すなわち作動開始スイッチ
142が操作されたか否かの判定が行われる。
【0043】S32の判定結果がYESとなるまでS3
1,32が繰り返し実行され、停止時間がタイマ164
により計測される。停止が解除され、塗布が再開された
ならばS32の判定結果がYESとなり、S33におい
て停止時間Tが停止基準時間T0 より大きいか否かの判
定が行われる。停止時間が短い場合にはS33の判定結
果はNOとなってプログラムの実行はS23に戻り、停
止時に塗布が行われていた位置の次の位置から塗布が行
われる。
【0044】また、停止時間が長く、S33の判定結果
がYESとなった場合にはS34が実行され、F1 〜F
3 フラグ172〜176がOFFにされ、C1 ,C2
0にされるとともに、予備打ち,試し打ちの位置を指定
するX座標の値すべてにAが加えられ、更に予備打ち・
試し打ち実施回数nが1とされる。したがって、次にS
5以下が実行されるとき、S5,S9,S13,S15
の判定結果がYESとなり、再度予備打ちならびに試し
打ちが行われる。また、予備打ち,試し打ち時のテーブ
ル移動位置を指定するX座標の値にAが加えられている
ため、前回の予備打ち,試し打ちが行われた位置よりX
軸方向において距離Aだけ離れた位置において、前回塗
布された接着剤と重なることなく予備打ち,試し打ちが
行われることとなる。
【0045】そして、予備打ち,試し打ちが所定の回数
ずつ行われ、圧縮空気供給時間が修正されたならば、正
規の塗布が再開される。カウンタ170はリセットされ
ていないため、中断前に塗布されていた次の位置から塗
布が行われる。
【0046】1枚のプリント基板の電子部品固定箇所の
すべてに接着剤が塗布されたならばS24の判定結果が
YESとなり、S25において予定数のプリント基板に
対する塗布作業が終了したか否かの判定が行われるが、
当初はこの判定結果はNOである。そのためS26にお
いてF3 フラグ176がリセットされ、C2 ,C3 が0
とされるとともに、予備打ち,試し打ち用のテーブル移
動位置を指定するX座標の値が移動情報入力時の値に戻
された後、S27においてnが0とされてプログラムの
実行はS5に戻り、次に搬送されて来るプリント基板に
ついて試し打ち,正規の塗布が行われる。プリント基板
1枚毎に試し打ちが行われるのである。
【0047】所定の枚数のプリント基板に対する接着剤
の塗布が終了したならばS25の判定結果がYESとな
り、S28においてF1 〜F3 フラグ172〜176が
リセットされ、C1 〜C3 が0とされるとともにS26
におけると同様に吐出位置データのX座標の値が元に戻
された後、S29においてnが0とされてプログラムの
実行は終了する。
【0048】このように本実施形態の接着剤塗布装置に
よれば、プリント基板への正規の接着剤塗布に先立って
試し打ちが行われ、その結果に基づいてシリンジ98へ
の圧縮空気供給時間が修正されるため、接着剤が余分に
塗布され、隣接する接着剤が連なって配線不良が生じた
り、塗布量が不足して電子部品の固定に支障が生ずるこ
とがなくなる効果が得られる。
【0049】また、試し打ちに先立って予備打ちが行わ
れ、接着剤が正常に吐出される状態で試し打ちが行われ
るため、シリンジ98内の接着剤がある程度固まってい
てもその影響を受けることがなく、正規の塗布が行われ
る場合と同様の状態で吐出されたスポット状の接着剤の
塗布量を計測することにより、圧縮空気供給時間をより
正確に設定することができる。
【0050】さらに、正規の接着剤塗布が一定時間以上
中断された場合にも予備打ち,試し打ちが行われるた
め、塗布の中断により塗布量にばらつきが生ずることが
なくなる効果が得られる。
【0051】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、カメラ126が撮像装置を構成し、コン
ピュータ130の、図7のフローチャートにおけるS1
6〜S18およびS20と、S19のうちのスポット状
の接着剤の外形面積の平均値を塗布量を表す数値として
算出する部分とが塗布量推定手段を構成し、S19のう
ちの算出した平均値と基準値とを比較して塗布量(平均
値)が基準値となるように圧縮空気供給時間を修正する
部分が塗布条件変更手段を構成している。また、コンピ
ュータ130の図7のフローチャートにおけるS8を実
行する部分と、電磁方向切換弁125とが吐出制御装置
を構成している。また、X軸テーブル10,サーボモー
タ11,Y軸テーブル12,サーボモータ18,昇降装
置28等が、プリント基板位置決め支持装置と塗布装置
および撮像装置とをプリント基板の板面に平行な方向と
直角な方向とに相対移動させる移動装置を構成してい
る。
【0052】なお、上記実施形態においては、プリント
基板1枚毎に試し打ちが行われるようになっていたが、
複数枚毎に行うようにしてもよく、また、1枚のプリン
ト基板において接着剤塗布箇所が多い場合には、途中に
試し打ちを行うようにしてもよい。また、試し打ちは、
プリント基板に限らず、試し打ち専用の部材など、別の
部材に行うようにしてもよい。
【0053】本発明の別の実施形態を図8および図9に
示す。本実施形態は、正規の塗布時に一定回数の塗布毎
に接着剤の塗布量を計測し、塗布量が不適当である場合
に塗布条件を変更するようにしたものである。本実施形
態においてコンピュータ130のRAM136には図8
に示されるように、総塗布回数カウンタ200,計測回
数カウンタ202,塗布回数カウンタ204,塗布量計
測用フラグ206,塗布情報メモリ208,基準塗布量
メモリ210,許容塗布量メモリ212,圧縮空気供給
時間メモリ214,塗布面積メモリ216,計測回数メ
モリ218,塗布回数メモリ220が設けられている。
総塗布回数カウンタ200は、1枚のプリント基板への
塗布回数全部をカウントし、計測回数カウンタ202
は、接着剤の塗布量の計測回数をカウントし、塗布回数
カウンタ204は塗布量の計測が行われない塗布回数を
カウントするものである。塗布情報メモリ208は前記
正規塗布情報メモリ184と同じものであり、総塗布回
数αおよび塗布位置が記憶される。基準塗布量メモリ2
10は前記基準塗布量メモリ186と同じものであり、
一定の範囲を以て定められる基準塗布量の最大値と最小
値とが記憶される。また、許容塗布量メモリ212は、
電子部品をプリント基板に固定するのに必要な接着剤の
上限量および下限量を記憶するものであって、許容最大
量および許容最小量は基準塗布量より広い範囲で設定さ
れる。圧縮空気供給時間メモリ214は前記圧縮空気供
給時間メモリ188と同じものであり、塗布面積メモリ
216は前記試し打ち面積メモリ196と同じものであ
る。さらに、計測回数メモリ218には塗布量の計測を
行う回数βが記憶され、塗布回数メモリ220は塗布量
の計測を行わない塗布回数γが記憶される。また、RO
M134には図9に示されるフローチャートが記憶され
ており、以下、このフローチャートに基づいて接着剤の
塗布について説明する。
【0054】S101〜S107は、前記S1〜S4,
S21,S7,S8と同じであり、塗布情報メモリ20
8に記憶されたテーブル情報に基づいてX軸テーブル1
0,Y軸テーブル12が移動させられ、所定の位置に順
次接着剤が塗布される。1箇所への塗布後、S108に
おいて総塗布回数カウンタ200のカウント数CT が1
増加させられ、次いでS109においてCT が総塗布回
数α以上であるか否かの判定が行われるが、この判定結
果は当初はNOであり、S110において塗布量計測用
フラグ206がセットされているか否かの判定が行われ
る。フラグ206はS101における初期設定において
セットされており、この判定結果はYESであり、S1
11において前記S16におけると同様にカメラ126
が移動させられて塗布された接着剤が撮像されるととも
に、外形面積が算出されて塗布面積メモリ216に記憶
される。
【0055】続いてS112において計測回数カウンタ
202のカウント数Cn が1増加させられた後、S11
3においてCn が計測回数β以上であるか否かの判定が
行われる。この判定結果は当初はNOであり、プログラ
ムの実行はS105に戻る。以下、S113の判定結果
がYESとなるまでS105〜S113が繰り返し実行
される。塗布量の計測が所定回数行われ、S113の判
定結果がYESとなったならばS114において計測さ
れた接着剤塗布面積の平均値が算出された後、S115
においてその平均値が許容塗布量の最大値より大きいか
否かの判定が行われる。許容最大量より多い量の接着剤
が塗布されたプリント基板は製品として不適当であっ
て、継続して接着剤の塗布を行う必要はなく、S117
においてアラームが発せられ、接着剤の塗布量に異常が
生じたことが作業者に報知される。作業者はこの報知に
基づいて適当な処理、すなわちそのプリント基板の廃
棄,圧縮空気の供給時間の修正等を行うこととなる。
【0056】作業者はそれらの処理を完了したならば完
了を入力し、それによりS118の判定結果がYESと
なってプログラムの実行はS105に戻り、次のプリン
ト基板への接着剤の塗布が開始される。これに対して塗
布量の平均値が許容塗布量の最大値より小さい場合には
S115の判定結果はNOとなり、S116において許
容塗布量の最小値より小さいか否かの判定が行われる。
小さい場合にはS116の判定結果がYESとなって上
記の場合と同様にS117,S118が実行され、大き
い場合には接着剤の塗布量は許容範囲にあることとなっ
てS119が実行される。
【0057】S119では塗布量の平均値が基準範囲の
最大値より大きいか否かの判定が行われ、大きい場合に
はS121において圧縮空気の供給時間が短縮されると
ともにS122においてメモリ214の内容が書き換え
られた後、S123が実行され、計測回数カウンタ21
8,計測回数用フラグ206がリセットされてプログラ
ムの実行はS105に戻る。また、S119の判定結果
がNOの場合にはS120が実行され、平均値が基準範
囲の最小値より小さいか否かの判定が行われる。小さい
場合にはS124において圧縮空気の供給時間が長くさ
れ、S122においてメモリ214の内容が書き換えら
れるのに対し、大きい場合には塗布量が基準範囲内にあ
ることとなり、圧縮空気の供給時間の修正は行われず、
S123が実行された後、プログラムの実行はS105
に戻る。
【0058】次にS110が実行されるとき、その判定
結果はNOとなってS125が実行され、塗布回数カウ
ンタ204のカウント数CN が1増加された後、S12
6においてCN が塗布回数γ以上であるか否かの判定が
行われる。この判定結果は当初はNOであり、プログラ
ムの実行はS105に戻り、接着剤の塗布が続いて行わ
れる。以下、S126の判定結果がYESとなるまでS
105〜S110,S125,S126が繰り返し行わ
れる。接着剤の塗布がγ回行われ、S126の判定結果
がYESとなったならばS127が実行され、カウンタ
204がクリアされるとともに計測用フラグ206がセ
ットされた後、プログラムの実行はS105に戻る。次
にS110が実行されるとき、その判定結果がYESと
なってS111〜S124が実行され、接着剤塗布量が
計測されるとともに、必要ならば圧縮空気の供給時間が
修正される。
【0059】そして、1枚のプリント基板にα回接着剤
が塗布されたならばS109の判定結果がYESとな
り、S128においてカウンタ200,202,204
がクリアされるとともにフラグ206がセットされた
後、S129が実行されて予定数のプリント基板に対す
る塗布作業が終了したか否かの判定が行われるが、この
判定結果は当初はNOである。そのため、プログラムの
実行はS105に戻り、次に搬送されて来るプリント基
板について接着剤の塗布が行われる。予定枚数のプリン
ト基板に対する接着剤の塗布が終了したならばS129
の判定結果はYESとなり、プログラムの実行は終了す
る。
【0060】このように本実施形態においては、プリン
ト基板に対する接着剤の正規の塗布時に塗布量の計測が
行われ、その計測結果に基づいて必要な場合には圧縮空
気供給時間が修正されるため、接着剤塗布量が常に適量
に保たれる。特に、本実施形態においては、塗布開始当
初に塗布量の計測を行うようにされているため、塗布量
が適当でない場合に早く対処することができ、接着剤が
無駄に塗布されたり、基準量外の接着剤が多数個所に塗
布されたプリント基板が生ずることが回避される。ま
た、接着剤の塗布量が許容範囲を超える場合には作業者
に報知され、適当な処理が行われるようになっているた
め、規格品に混じって不良品が作られること等が回避さ
れる。
【0061】なお、本実施形態においては、1枚のプリ
ント基板について一定回数の塗布毎に塗布量が計測され
るようになっていたが、塗布毎に毎回塗布量を計測する
ようにしてもよい。また、計測を複数回行って平均塗布
量を求め、許容塗布量,基準塗布量と比較するようにな
っていたが、1回の計測により得られる塗布量を許容塗
布量,基準塗布量と比較するようにしてもよい。さら
に、本実施形態においても前記実施形態と同様に予備打
ち,試し打ちを行うようにしてもよい。
【0062】また、上記各実施形態においては、シリン
ジ98への圧縮空気の供給時間を調節することにより接
着剤の塗布量を変えるようにされていたが、圧縮空気の
圧力あるいは接着剤の温度を調節したり、それらの組合
わせにより塗布量を変えるようにしてもよい。
【0063】また、塗布された接着剤の像は、カメラ1
26に限らず、他の手段によって撮像するようにしても
よい。さらに付言すれば、クリーム状の半田をプリント
基板に塗布する装置等、接着剤塗布装置以外の装置にも
本発明を適用することができる。その他、特許請求の範
囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の
変形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明ないし第3発明に共通の一実施形態で
ある接着剤塗布装置の要部を示す側面断面図である。
【図2】上記接着剤塗布装置の要部を示す側面図であ
る。
【図3】上記接着剤塗布装置の要部を示す正面図であ
る。
【図4】上記接着剤塗布装置を構成する昇降装置を示す
側面断面図である。
【図5】上記昇降装置を示す平面断面図である。
【図6】上記接着剤塗布装置を制御する制御装置のブロ
ック図である。
【図7】上記制御装置の主体を成すコンピュータのRO
Mに記憶されたプログラムのうち、本発明に関連の深い
部分を取り出して示すフローチャートである。
【図8】第1発明ないし第3発明に共通の別の実施形態
である接着剤塗布装置の制御装置の主体を成すコンピュ
ータのRAMの構成を概念的に示すブロック図である。
【図9】上記別の実施形態である接着剤塗布装置のコン
ピュータのROMに記憶されたプログラムのうち、本発
明に関連の深い部分を取り出して示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 X軸テーブル 12 Y軸テーブル 28 昇降装置 80 吐出管 88 ストッパ 98 シリンジ 125 電磁方向切換弁 126 カメラ 130 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 隆始 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から高粘性流体を吐出して被塗布材
    の被塗布面にスポット状に塗布する吐出管と、 その吐出管に対して固定的に設けられ、吐出管と前記被
    塗布材とが互いに接近させられる際に吐出管の前記先端
    より先に被塗布材に当接して、吐出管の先端と被塗布材
    との隙間を規定するストッパと、 被塗布材の被塗布面に塗布されたスポット状高粘性流体
    を被塗布面にほぼ直角な方向から撮像する撮像装置と、 その撮像装置に撮像された前記スポット状高粘性流体の
    外形面積に基づいてそのスポット状高粘性流体の塗布量
    を推定する塗布量推定手段とを含むことを特徴とする高
    粘性流体塗布装置。
  2. 【請求項2】 先端から高粘性流体を吐出して被塗布材
    の被塗布面にスポット状に塗布する吐出管と、 その吐出管に対して固定的に設けられ、吐出管と前記被
    塗布材とが互いに接近させられる際に吐出管の前記先端
    より先に被塗布材に当接して、吐出管の先端と被塗布材
    との隙間を規定するストッパと、 設定条件に応じて前記吐出管から前記高粘性流体を吐出
    させる吐出制御装置と、 被塗布材の被塗布面に塗布されたスポット状高粘性流体
    を被塗布面にほぼ直角な方向から撮像する撮像装置と、 その撮像装置に撮像された前記スポット状高粘性流体の
    外形面積に基づいてそのスポット状高粘性流体の塗布量
    を推定する塗布量推定手段と、 その塗布量推定手段により推定された高粘性流体の塗布
    量が予め設定された設定塗布量とほぼ等しくなるように
    前記設定条件を変更する塗布条件変更手段とを含むこと
    を特徴とする高粘性流体塗布装置。
  3. 【請求項3】 当該高粘性流体塗布装置が、高粘性流体
    を収容し、その高粘性流体を前記吐出管に供給するシリ
    ンジを含み、かつ、前記吐出制御装置がそのシリンジに
    加圧気体を供給するか否かによって吐出管から高粘性流
    体を吐出するか否かを制御するとともに、前記加圧気体
    の供給時間を変えることによって高粘性流体の吐出量を
    変えるものである請求項1または2に記載の高粘性流体
    塗布装置。
  4. 【請求項4】 複数の電子部品固定位置のそれぞれに対
    応して接着剤の複数の塗布位置が予め設定されているプ
    リント基板を位置決めして支持するプリント基板位置決
    め支持装置と、 先端から前記接着剤を吐出して前記プリント基板の被塗
    布面にスポット状に塗布する吐出管と、 その吐出管に対して固定的に設けられ、吐出管と前記プ
    リント基板位置決め支持装置とが互いに接近させられる
    際に、吐出管の前記先端より先に前記プリント基板の被
    塗布面に当接して、吐出管の先端と被塗布材面の隙間を
    規定するストッパと、 前記プリント基板の被塗布面とそのプリント基板とは別
    の被塗布材の被塗布面との少なくとも一方に塗布された
    スポット状接着剤を被塗布面にほぼ直角な方向から撮像
    する撮像装置と、 前記プリント基板位置決め支持装置と前記吐出管および
    撮像装置とをプリント基板の板面に平行な方向と直角な
    方向とに相対移動させる移動装置と、 設定条件に応じて前記吐出管から前記接着剤を吐出させ
    る吐出制御装置と、 前記撮像装置に撮像された前記スポット状接着剤の外形
    面積に基づいてそのスポット状接着剤の塗布量を推定す
    る塗布量推定手段と、 その塗布量推定手段により推定された接着剤の塗布量が
    予め設定された設定塗布量とほぼ等しくなるように前記
    設定条件を変更する塗布条件変更手段とを含むことを特
    徴とする接着剤塗布装置。
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