JPH0820576A - N−アルキル環状アミドの製造方法 - Google Patents

N−アルキル環状アミドの製造方法

Info

Publication number
JPH0820576A
JPH0820576A JP6152202A JP15220294A JPH0820576A JP H0820576 A JPH0820576 A JP H0820576A JP 6152202 A JP6152202 A JP 6152202A JP 15220294 A JP15220294 A JP 15220294A JP H0820576 A JPH0820576 A JP H0820576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
alkyl
selectivity
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6152202A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Yamada
昌司 山田
Akihiro Okubo
明弘 大久保
Torataro Minegishi
寅太郎 峯岸
Masayuki Omori
正幸 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP6152202A priority Critical patent/JPH0820576A/ja
Publication of JPH0820576A publication Critical patent/JPH0820576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】環状アミド化合物からN−アルキル誘導体を選
択的且つ効率的に製造する。 【構成】環状アミド化合物とハロゲン化アルキル誘導体
を、不活性エーテル溶媒中において炭酸セシウムを触媒
として用いて反応させることを特徴とするN−アルキル
誘導体の製造方法。 【効果】90%以上のN選択率で、高収率にN−アルキル
誘導体が得られる。そのため、ビフェニル誘導体などの
結晶化する化合物では反応後の分離精製過程を大幅に省
略でき、工業的に有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状アミド化合物とハ
ロゲン化アルキル化合物との反応により、該環状アミド
化合物のN−アルキル誘導体を製造する方法の改良に関
する。より詳しくは、O−アルキル置換体の副生を抑制
して、前記N−アルキル置換体を選択的かつ効率的に製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−アルキル環状アミド(環状アミドの
N−アルキル誘導体)には、以下の例に示すとおり、産
業上有用な多くの化合物が含まれている。例えば、特開
平4−120072号公報および発明者らの先願になる
特許出願(本願出願時未発表)には、アンジオテンシン
II拮抗作用をもった、ピリミジン−4−オン類のN−ビ
フェニルメチル誘導体が記載されている。また、ピリド
ンのN−アルキル誘導体には、抗ガン作用を有する化合
物の中間体として用い得るものが含まれる(薬学雑誌97
巻6号685-689 頁、1977年)。更に、N−アルキルピリ
ドン誘導体は抗動脈硬化薬の中間体として有用であると
の報告がある(WO91−09848号)。一方、フェ
ニルメチルピリドン誘導体は、心臓病薬の中間体(EP
90−111996号)として、或いはアルカロイドの
中間体として(Heterocycles 16(11),p1947-50(1981))
有用である。加えて、N−アルキルキノリン誘導体は、
糖尿病合併症治療薬であるアルドースレダクターゼ阻害
剤の中間体(J. Med. Chem. 29(10),p.2024(1986) )と
して有用であり、また強心剤の中間体としても用いるこ
とができる(BE.89−4105号およびFR81−
4311号)。
【0003】このように多くの有用な用途を有するN−
アルキル環状アミドの製造方法としては、次式[1]に
示すように、環状アミド(I)を触媒の存在下でハロゲ
ン化アルキル誘導体(II)と反応させ、環状アミド
(I)をN−アルキル化する方法が従来用いられてい
る。この触媒として、従来の方法では、主にアルカリ金
属水素化物またはアルカリ金属アルコキシドが用いられ
ている。
【0004】
【化5】
【0005】しかし、上記従来の方法ではN−アルキル
誘導体(III)の選択性が低く、略等量のO−アルキル誘
導体(IV)が副生成物として生成してしまうため、効率
が悪いという問題があった。
【0006】一般に、副生成物が生じる反応では、反応
の効率および精製段階でのコストの面から、目的物質の
反応選択性が重要である。この反応選択性は、下記の計
算式1に基づく選択率(%)として表すことができる。
【0007】<計算式1> 選択率(%)=(目的物質の収率)/{(目的物質の収
率)+(副生成物の収率)}×100 従って、上記反応式[1]におけるN−アルキル誘導体
(III )の選択率は、生成物(III )および(IV)の全
量に対するN−アルキル誘導体(III )のパーセンテー
ジとして求めることができる。
【0008】N−アルキル環状アミドを製造した具体的
な報告としては、例えば次のものが挙げられる。第一の
例は、アンジオテンシンII拮抗物質の製造を目的とし
た、特開平4−120072号公報記載の方法である。
この公報では、触媒として水素化ナトリウムなどのアル
カリ金属水素化物を用い、ピリミジン-4- オン誘導体と
4'-ブロモメチル-2- (トリフェニルメチルテトラゾー
ル -5-イル)ビフェニルとを反応させることにより、ピ
リミジン-4- オンのN−ビフェニルアルキル誘導体を合
成している。この反応において、目的物質のN−ビフェ
ニルアルキル誘導体の収率は30〜45%、副生成物のO−
ビフェニルアルキル誘導体の収率は30〜40%であり、N
体の選択率は40〜60%と低かった。
【0009】そこで、発明者らは特開平4−12007
2号の方法の改良を目的として、触媒としてアルカリ金
属水素化物の代わりに、N−アルキル化反応の触媒とし
て従来使用されているアルカリ金属アルコキシド(例え
ばナトリウムメトキシド等)を用いて、上記公報記載の
反応と同様の反応を行った。しかし、この場合にもN−
ビフェニルアルキル誘導体の収率は25〜35%、O−ビフ
ェニルアルキル誘導体の収率は25〜35%であった。従っ
て、N体の選択率は50%に過ぎず、反応生成物全体の収
率および選択率ともに改善は見られなかった。
【0010】第二の具体的製造例としては、J. Heteroc
ycl. Chem. 14(2),p321 に記載の報告が挙げられる。こ
の例では、2-ピリドンまたは4-ピリドンからN−アルキ
ル置換体を製造するために、相間移動触媒(テトラブチ
ルアンモニウムブロマイド)が用られている。しかし、
この反応においても、N−アルキル置換体の選択率は40
〜80%、全体の収率は65〜85%と何れも顕著な改善結果
は得られていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その課題は、環状アミド化合
物をハロゲン化アルキルとの反応でアルキル化する方法
を改良し、O−アルキル誘導体の副生を抑制して、N−
アルキル誘導体(N−アルキレン誘導体およびN−アル
キニル誘導体を含む)を選択的かつ効率的に製造する方
法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、既述した反応
[1]の触媒として炭酸セシウムを用いることにより、
環状アミド化合物から該化合物のN−アルキル誘導体を
選択的且つ高収率で製造する方法を見出し、これに基づ
いて本発明を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明は、環状アミド化合物から、
そのアミド窒素にアルキル基が結合したN−アルキル誘
導体を製造する方法において、前記環状アミド化合物と
ハロゲン化アルキル化合物とを、炭酸セシウムの存在下
において液相で反応させることにより、前記N−アルキ
ル誘導体を選択的に製造することを特徴とする方法であ
る。
【0014】なお、本発明の核心をなす特徴は、炭酸セ
シウム(Cs2CO3)を触媒に用いる点にある。炭酸セ
シウムは、従来から主に以下の5つの反応の触媒として
用いられているが、環状アミドの選択的N−アルキル化
に使用した例は知られていない。
【0015】1)アリルエステルの選択的分解(J.O.C.,4
1,p.3419(1976)) 2)アミノ酸のエステル化(J.O.C.,41,p.3419(1976)) アミノ基を保護したアミノ酸のセシウム塩を、ハロゲン
化アルキルと反応させて、アミノ酸をエステル化する反
応。
【0016】3)クラウンエーテルの合成(J.C.S.Chem.C
omm.,p.285(1979)) カテコール等のジセシウム塩を、ジブロモポリエチレン
グリコールと反応させてクラウンエーテルを合成する反
応。
【0017】4)メチロール誘導体の合成(J.A.C.S.,10
4, p.7065(1982)) アミドとパラホルムアルデヒドとを炭酸セシウム存在下
で反応させて、メチロール誘導体を合成する反応。
【0018】5)マクロサイクリックスルフィドの合成
(J.O.C.,46,p.4481(1981)) 炭酸セシウムから合成したω−ジチオールのセシウム塩
を、ω−ジブロモアルカンと反応させてマクロサイクリ
ックスルフィドを合成する反応。
【0019】以下、本発明の詳細を説明する。 <出発原料>本発明において、出発原料である環状アミ
ド化合物とは、既述した反応式[1]の一般式(I)に
示されるように、アミド窒素が環を構成している複素環
化合物をいう。環を構成する元素として、NおよびC以
外に、Sおよび/またはOが含まれていてもよい。通
常、この複素環は5員環若しくは6員環である。また、
二以上の環が縮環した構造の複素環であってもよい。複
素環アミドの具体例としては、ピリミジン−4−オン、
ピリジン−2−オン、キノリン−2−オン、キナゾリン
−4−オン、2−ピリドンが挙げられる。上記環状アミ
ド化合物は、アミド基以外の部位に置換基を有していて
もよい。この置換基としては、例えば、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルコ
キシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、スルホン基、カルボキシル基、低級アルコキシカル
ボニル基、フェニル基、又は置換フェニル基が挙げられ
る。本発明の方法に好適な環状アミド化合物としては、
下記式(I-1)〜(I-4)の化合物が挙げられる。
【0020】
【化6】
【0021】但し、上記一般式(I-1)〜(I-4)にお
けるR1 〜R4 及びAは次のものを表す。 R1 及びR2 :同一又は異なってもよく、夫々が独立
に、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低
級アルキニル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ
基、ハロゲン原子、フェニル基、又は置換フェニル基を
示す。
【0022】R3 〜R4 :同一又は異なってもよく、
夫々が独立に、水素原子、または低級アルキル基を示
す。 A :水素原子または下記一般式(A-1)の基
をしめす。
【0023】
【化7】
【0024】なお、式(A-1)において、R5 、R6
及びmは次のものを表す。 R5 及びR6 :同一又は異なってもよく、夫々が独立
に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
子、ニトロ基、スルホン基、カルボキシル基、低級アル
コキシカルボニル基を示す。
【0025】m:1〜2の整数を示す。 本発明で用いるハロゲン化アルキル化合物は、既述した
反応式[1]の一般式(I)で示される。ここで、Rは
低級アルキル基(α炭素を除く炭素鎖に、二重結合また
は三重結合を含んでもよい)を示し、Xは、F、Cl、
BrまたはIの何れかを示す。このハロゲン化アルキル
化合物は、環状アミドのアミド窒素にアルキル基を導入
するためのアルキル化剤として用いられる。
【0026】本発明におけるアルキル化は、求核置換反
応によって行なわれる。即ち、上記ハロゲン化アルキル
化合物は、前記環状アミド化合物のアミド窒素と結合す
べき炭素原子上にハロゲン原子(F、Cl、Br、I
等)を有し、該ハロゲン原子を脱離基とする求核置換反
応によって前記アミド窒素に結合される。従って、ハロ
ゲン原子に対するα炭素が飽和炭素で、α炭素上での求
核置換反応が可能である限り、本発明のハロゲン化アル
キル化合物は二重結合および/または三重結合を含んで
いてもよい。この意味で、本発明で用いるハロゲン化ア
ルキル化合物にはは、ハロゲン化アルケニル化合物およ
びハロゲン化アルキニル化合物も含まれる。これらハロ
ゲン化アルキルは、直鎖状、分岐鎖状または環状の何れ
であってもよい。また、上記ハロゲン原子は求核置換反
応における脱離基として機能するものであるから、Cl
またはBrのように、優れた脱離基として機能し得るも
のが望ましい。
【0027】更に、上記のハロゲン化アルキル化合物は
一以上の置換基を有していてもよい。これら置換基の好
ましい例には、フェニル基およびビフェニル基が含まれ
る。このフェニル基およびビフェニル基は、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ス
ルホン基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、テ
トラゾリル基、又は保護されたテトラゾリル基のような
置換基を有していてもよい。好ましいハロゲン化アルキ
ル化合物の例として、下記のものが挙げられる。
【0028】
【化8】
【0029】上記一般式(R-1)中、Y及びnは次のも
のを表す。 Y:水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、スルホン基、カルボキシル基、
低級アルコキシカルボニル基又は下記一般式(Y-1)で
表される基を示す。
【0030】
【化9】
【0031】但し、上記式(Y-1)中のBは、カルボキ
シル基、低級アルコキシカルボニル基、テトラゾリル
基、又は保護されているテトラゾリル基を示す。
【0032】n:1〜2の整数を示す。 ここで、上記説明に含まれる各種の置換基について、そ
の定義および例示を示せば次の通りである。
【0033】「低級アルキル基」とは、炭素数1〜6
(好ましくは1〜4)の直鎖または分岐鎖のアルキル基
を意味する。その例としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、n −ブチル基、イソブチル
基、sec −ブチル基、t −ブチル基、n −ペンチル基、
イソペンチル基、ネオペンチル基、t −ペンチル基、1
−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1, 2−ジメ
チルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メ
チルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペ
ンチル基、1, 1−ジメチルブチル基、1, 2−ジメチ
ルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2, 2−ジメ
チルブチル基、2, 3−ジメチルブチル基、3, 3−ジ
メチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチ
ル基、1,1, 2−トリメチルプロピル基、1, 2, 2
−トリメチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロ
ピル基が挙げられる。なかでも特に好ましいのは、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n −ブ
チル基が挙げられる。
【0034】「低級アルケニル基」とは、炭素数2〜6
(好ましくは2〜4)の直鎖または分岐鎖状のアルケニ
ル基を意味する。その例としては、ビニル基、アリル
基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニ
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−
1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1
−メチルアリル基、2−メチルアリル基、1−ペンテニ
ル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペン
テニル基、1−メチル−1−ブテニル基、1−メチル−
2−ブテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、2−メ
チル−1−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、
2−メチル−3−ブテニル基、3−メチル−1−ブテニ
ル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−3−
ブテニル基、1, 1−ジメチルアリル基、1, 2−ジメ
チル−1−プロペニル基、1, 2−ジメチル−2−プロ
ペニル基、1−エチル−1−プロペニル基、1−エチル
−2−プロペニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニ
ル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキ
セニル基が挙げられる。なかでも特に好ましいのは、ビ
ニル基、アリル基である。
【0035】「低級アルキニル基」とは、炭素数2〜6
(好ましくは2〜4)の直鎖または分岐鎖状のアルキニ
ル基を意味する。その例としてはエチニル基、1−プロ
ピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブ
チニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニ
ル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペン
チニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニ
ル基、1−メチル−3−ブチニル基、2−メチル−3−
ブチニル基、3−メチル−1−ブチニル基、1, 1−ジ
メチル−2−プロピニル基、1−ヘキシニル基、2−ヘ
キシニル基、3−ヘキシニル基、4−ヘキシニル基、5
−ヘキシニル基が挙げられる。なかでも特に好ましいの
は、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル
基、1−ブチニル基である。
【0036】「低級アルコキシ基」とは、炭素数1〜6
(好ましくは1〜4)の直鎖または分岐鎖状のアルコキ
シ基を意味する。その例としては、メトキシ基、エトキ
シ基、n −プロポキシ基、イソプロポキシ基、n −ブト
キシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基、n −ペンチ
ルオキシ基、n −ヘキサノキシ基が挙げられる。なかで
も特に好ましいのは、メトキシ基、エトキシ基、n −プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、n −ブトキシ基であ
る。
【0037】「低級アルキルチオ基」とは、炭素数1〜
6(好ましくは1〜4)の直鎖または分岐鎖状のアルキ
ルチオ基を意味する。その例としては、メチルチオ基、
エチルチオ基、n −プロピルチオ基、イソプロピルチオ
基、n −ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec −ブチ
ルチオ基、t −ブチルチオ基、n −ペンチルチオ基、n
−ヘキシルチオ基が挙げられる。なかでも特に好ましい
のは、メチルチオ基、エチルチオ基、n −プロピルチオ
基である。
【0038】「ハロゲン原子」とは、周期率表第7族に
属する典型元素を意味し、例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素が含まれる。「置換フェニル基」における置換基
としては、例えば炭素数1〜6(好ましくは1〜4)の
低級アルキル基、炭素数1〜6(好ましくは1〜4)の
低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリフル
オロメチル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボ
ニル基などが挙げられる。
【0039】「低級アルコキシカルボニル基」とは、炭
素数2〜6(好ましくは2〜4)のアルコキシカルボニ
ル基を意味する。その例としては、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、n −プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基、n −ブトキシカルボ
ニル基、イソブトキシカルボニル基、sec −ブトキシカ
ルボニル基、t −ブトキシカルボニル基、n −ペンチル
オキシカルボニル基が挙げられる。なかでも特に好まし
いのは、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基
である。
【0040】「テトラゾリル基の保護基」としては、例
えば、トリチル基、p-メトキシベンジル基、メトキシメ
チル基、2-シアノエチル基が好ましい。 <製造手順>次に、本発明を実施する際の具体的手順に
ついて説明する。
【0041】本反応に用いられる二つの出発原料の比率
は、環状アミド化合物(I)1当量に対して、ハロゲン
化アルキル誘導体(II)1〜10当量、好ましくは1〜3
当量である。
【0042】まず、これらの原料化合物を適切な不活性
溶媒に溶解する。適切な不活性溶媒としては、例えばジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジ
グライム、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル
等の不活性エーテルが挙げられる。なかでもジオキサン
が好ましい。
【0043】ここに、触媒として炭酸セシウム(Cs2
CO3)を添加し、本反応を開始する。その添加量は、
環状アミド化合物(I)1当量に対して、0.5 〜20当
量、好ましくは1〜5当量である。炭酸セシウムの添加
は、原料化合物の溶解前でも後でもよいが、同時に添加
するのが簡便でよい。
【0044】本発明における合成反応は、10〜200 ℃、
好ましくは20〜110 ℃で実施され、1〜48時間で完結す
る。反応生成物は、反応混合液を高圧高速液体クロマト
グラフィー(HPLC)にかけることによって分析する
ことができる。得られたクロマトグラフのピーク面積か
ら、未反応の残存原料、N−置換体(目的化合物)およ
びO−置換体(副生成物)のピーク面積の合計を 100%
として、夫々のピークの単純面積比(%)を求める。こ
の面積比を用いれば、N−置換体およびO−置換体を単
離することなく、N−置換体の選択率を簡便に計算する
ことができる。即ち、この場合のN−置換体選択率は、
前述の選択率計算式を応用した下記式に従って求めるこ
とができる。
【0045】N体選択率(%) =(N体の単純面積比)/
{(N体の単純面積比)+ (O体の単純面積比)}×100 最後に、本反応で生成したN−置換体を単離する。N−
置換体およびO−置換体の分離は、一般的なシリカゲル
カラムクロマトグラフィーを用いて行なうことができ
る。例えば、ヘキサン/酢酸エチル=2:1、あるいは
クロロホルム/メタノール=9:1を溶離液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーが使用できる。
【0046】また、本発明の特別な態様(例えば生成物
が或る種のN−ビフェニルアルキル誘導体である場合)
においては、反応終了後に溶媒を留去し、水を添加する
と目的化合物のN−ビフェニルアルキル誘導体のみが晶
結する。従って、この場合には生じた結晶を適切な溶媒
で再結晶するだけで目的化合物を得ることができ、分離
・精製工程を大幅に簡略化することができる。再結晶に
用いる適切な溶媒には、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類が含まれる。特に、イソプロピルアルコールが好まし
い。
【0047】単離したN−置換体およびO−置換体の構
造は、 1H−NMRおよび/または13C−NMRによっ
て確認することができる。例えば、N−ビフェニルアル
キル誘導体とO−ビフェニルアルキル誘導体とは、夫々
次のようにして確認し、識別することができる。 1H−
NMRの場合、O−ベンジリックプロトンのケミカルシ
フト値は、N−ベンジリックプロトンの値よりも 0.10
〜0.15 ppmだけ低磁場側にシフトする。また、13C−N
MRの場合、O−ベンジリックカーボンのケミカルシフ
ト値は約68 ppmであるが、N−ベンジリックカーボンの
ケミカルシフト値は約46 ppmとなる(J. Med. Chem. 19
92, 35, p.4027 ; J. Med. Chem. 1992,35, p.4751)。
【0048】本発明で用いる原料化合物は、何れも公知
または公知の方法に準じて合成することができる。環状
アミド化合物についていえば、既述した式(I-2)のピ
リミジン誘導体のうちでA=(A-1)で表わされるもの
は、特開平3−133964号公報に記載の方法に準
じ、アミジン誘導体とβ−ケトエステル誘導体から製造
することができる。また、ハロゲン化アルキルについて
は、既述した式(II)のうち、R=(R-1)で且つY=
(Y-1)のビフェニル誘導体は、WO−89/0623
3号、特開平1−117876号公報に記載の方法に準
じ、O−アニス酸を原料として製造することができる。
【0049】以上説明した方法によれば、環状アミドを
アルキル化、アルケニル化またアルキニル化する際に、
従来よりも遥かに高い選択性で、そのN−置換体を得る
ことができる。このことは、後述する実施例の結果から
明らかである。即ち、実施例1〜24において、本発明
の方法に従ってN−アルキル誘導体の合成を行うと共
に、従来法による比較例1〜4と比較した。その結果、
N−置換体選択率は従来法が約50%であったのに対し、
本発明の方法では、実施例2、3、4が夫々78.5%、8
2.0%、65.6%と若干低めであったが、他の実施例では9
4.1〜100 %と飛躍的に高いN−置換体選択率で目的化
合物を製造できた。
【0050】
【実施例】以下、実施例によって本発明の方法を具体的
に説明するとともに、比較例として従来法の結果を示
す。実施例1〜実施例8では、出発原料の環状アミドと
して次式(I-2a )で示されるものを用い、ハロゲン化
脂肪族炭化水素として次式(IIa )で示されるハロゲン
化アルキルを用いて本発明の方法を実施し、目的化合物
として次式(IIIa)で示されるN−アルキル化環状アミ
ドを製造した例である。
【0051】なお、式(I-2a )は、既述した式(I-
2)の環状アミドにおいて、R2 =メチル基、A=(A-
1)、R6 =水素、m=1とした化合物である。また、
ハロゲン化アルキル(IIa )は、既述した式(II)のハ
ロゲン化アルキルにおいて、X=Br、R=(R-1)、n
=1、Y=(Y-1)、B=テトラゾールトリチル基とし
た化合物である。
【0052】
【化10】
【0053】
【化11】
【0054】
【化12】
【0055】但し、上記式(I-2a )、(IIa )、(II
Ia)中、基R1 とR5 は、各実施例中に示した。 実施例1: 不活性溶媒としてジオキサンを用いる方法 上記一般式(IIIa)のうち、R1 =プロピル基、R5
メトキシカルボニル基である化合物、即ち、5−(3−
メトキシカルボニルベンジル)−6−メチル−2−プロ
ピル−3−[2´−(トリフェニルメチルテトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリミジン
−4−オンを合成した。
【0056】(a) 原料化合物(I-2a )の合成 原料化合物として、5-(3-メトキシカルボニルベンジ
ル) -6-メチル -2-プロピルピリミジン-4(3H)- オンを
以下のように調製した。
【0057】ナトリウムメトキシド18.9g を無水メタノ
ール450ml に溶解した。ここにn-プロピルアミジン塩酸
塩43.0g を加え、室温で10分間攪拌した。次に、2-(3-
メトキシカルボニルベンジル) -3-オキソブタン酸エチ
ル48.8g 及び無水メタノール450ml を加え、50℃にて終
夜攪拌した。反応液から溶媒を減圧下で留去し、水を加
えた。1N塩酸で弱酸性とした後、酢酸エチルで2回抽出
した。この酢酸エチル抽出層を、水及び飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で
留去し、得られた結晶をn-ヘキサンで洗浄し、標記原料
化合物43.5g (収率83%)を得た。
【0058】融点: 161〜162 ℃ (b) 標記化合物(IIIa)の合成反応 炭酸セシウム43.4g をジオキサン160ml に懸濁し、前記
(a) で調製した原料化合物 20.0gを加え、室温で20分攪
拌した。次いでこの反応液に上記式(IIa )で示した
4'-ブロモメチル-2- (トリフェニルメチルテトラゾー
ル -5-イル)ビフェニル39.0g をジオキサン320ml に溶
解して滴下し、室温で一夜攪拌した。翌日、3時間還流
させた後、HPLCにて以下のように分析した。
【0059】(c) 反応生成物の分析 下記の条件にて、HPLCにより反応液を分析した。前
述の通り、ピークの単純面積比(%)とN体選択率を計
算した。
【0060】<HPLC条件> カラム:島津 Shim-pack CLC-ODS 内径6mm ×長さ15cm 移動相:80%メタノール−0.05M NaH2 PO4 −pH3.
0 リン酸緩衝液 流速:1.0ml/min 検出器UV波長:254nm HPLCピーク単純面積比:原料 1.3%、N体94.4%、O体
4.3 % N体選択率:95.6% (d) 標記化合物(IIIa)の単離、分析 上記(b) で得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去し、
水を加えた。析出した結晶を濾取し、水洗した。この結
晶を、乾燥後イソプロピルアルコールで再結晶を行い、
標記化合物 46.5gを得た。
【0061】収率:90% 融点:61〜61℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2960,1720,1655,12801 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :0.88(3H,t,J=7.3Hz),1.65(2
H,m),2.32(3H,s),2.50(3H,t,J=7.5Hz),3.86(3H,s),3.99
(2H,s),5.21(2H,s),6.89-6.95(8H,m),7.09(2H,d,J=7.0H
z),7.21-7.35(12H,m),7.41-7.51(2H,m),7.84-7.94(3H,
m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.49 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:777(M+1)
【0062】実施例2: 不活性溶媒としてジメトキシエタンを用いる方法 実施例1と同一の標記化合物を、実施例1(b) の方法に
おいて不活性溶媒としてジオキサンの代わりにジメトキ
シエタンを用いて、実施例1(b) と同様に反応した。こ
の反応液を実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて分
析し、原料、N体、O体のピークの単純面積比及びN体
選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料2.2 %、N体76.8%、O体
21.1% N体選択率:78.5%
【0063】実施例3: 不活性溶媒としてテトラヒドロフランを用いる方法 実施例1と同一の標記化合物を、実施例1(b) の方法に
おいて不活性溶媒としてジオキサンの代わりにテトラヒ
ドロフランを用いて、実施例1(b) と同様に反応した。
この反応液を実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて
分析し、原料、N体、O体のピークの単純面積比及びN
体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 6.1%、N体77.0%、O体
16.9% N体選択率:82.0%
【0064】実施例4: 不活性溶媒としてジグライムを用いる方法 実施例1と同一の標記化合物を、実施例1(b) の方法に
おいて不活性溶媒としてジオキサンの代わりにジグライ
ムを用いて、実施例1(b) と同様に反応した。この反応
液を実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、
原料、N体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率
を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 7.0%、N体61.0%、O体
32.0% N体選択率:65.6%
【0065】実施例5: 炭酸セシウムの量を変えた方法 実施例1と同一の標記化合物を、実施例1(b) の方法に
おいて炭酸セシウムの添加量を10.8g に変え、実施例1
(b) と同様に反応した。この反応液を実施例1(c) と同
様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体のピ
ークの単純面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 5.3%、N体86.9%、O体
7.8 % N体選択率:91.7%
【0066】実施例6: 上記式(IIIa)で表される他の化合物を実施例1の方法
で合成した例 上記一般式(IIIa)のうち、R1 =プロピル基、R5
メチル基である化合物、即ち、6−メチル−5−(3−
メチルベンジル)−2−プロピル−3−[2´−(トリ
フェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル]メチルピリミジン−4−オンを合成した。
【0067】(a) 原料化合物(I-2a )の合成 原料化合物として、6-メチル-5- (3-メチルベンジル)
-2-プロピルピリミジン-4(3H)- オンを以下のように調
製した。
【0068】実施例1(a) の方法において、2-(3-メト
キシカルボニルベンジル) -3-オキソブタン酸エチルを
2-(3-メチルベンジル)-3- オキソブタン酸エチルに変
更して、実施例1(a) の方法に従い調製した。
【0069】(b) 標記化合物(IIIa)の合成 実施例1(b) において、原料化合物を本実施例(a) で調
製した化合物に置き換えて、実施例1(b) の方法に従い
標記化合物(IIIa)を合成した。この反応液を実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 9.8%、N体84.9%、O体
5.3% N体選択率:94.1%
【0070】実施例7: 上記式(IIIa)で表される他の化合物を実施例1の方法
で合成した例 上記一般式(IIIa)のうち、R1 =プロピル基、R5
Clである化合物、即ち、5−(3−クロロベンジル)
−6−メチル−2−プロピル−3−[2´−(トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチルピリミジン−4−オンを合成した。
【0071】(a) 原料化合物(I-2a )の合成 原料化合物として、5-(3-クロロベンジル) -6-メチル
-2- プロピルピリミジン-4(3H)- オンを以下のように調
製した。
【0072】実施例1(a) の方法において、2-(3-メト
キシカルボニルベンジル) -3-オキソブタン酸エチルを
2-(3-クロロベンジル) -3-オキソブタン酸エチルに変
更して、実施例1(a) の方法に従い調製した。
【0073】(b) 標記化合物(IIIa)の合成 実施例1(b) において、原料化合物を本実施例(a) で調
製した化合物に置き換えて、実施例1(b) の方法に従い
標記化合物(IIIa)を合成した。この反応液を実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 8.1%、N体87.0%、O体
4.9% N体選択率:94.7%
【0074】実施例8: 上記式(IIIa)で表される他の化合物を実施例1の方法
で合成した例 上記一般式(IIIa)のうち、R1 =ブチル基、R5 =メ
チル基である化合物、即ち、2−ブチル−6−メチル−
5−(4−メチルベンジル)−3−[2´−(トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチルピリミジン−4−オンを合成した。
【0075】(a) 原料化合物(I-2a )の合成 原料化合物として、2-ブチル -6-メチル-5- (4-メチル
ベンジル)ピリミジン-4(3H)- オンを以下のように調製
した。
【0076】実施例1(a) の方法において、n-プロピル
アミジン塩酸塩をn-ブチルアミジン塩酸塩に、また2-
(3-メトキシカルボニルベンジル)-3- オキソブタン酸
エチルを2-(4-メチルベンジル) -3-オキソブタン酸エ
チルに夫々置き換え、実施例1(a) の方法に従い調製し
た。
【0077】(b) 標記化合物(IIIa)の合成 実施例1(b) において、原料化合物を本実施例(a) で調
製した化合物に置き換えて、実施例1(b) の方法に従い
標記化合物(IIIa)を合成した。この反応液を実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料 11.2 %、N体83.7%、O
体 5.1% N体選択率:94.3%
【0078】以下の実施例9〜実施例20は、前記反応
式[1]における原料化合物(I)(II)が表1に示す
構造である化合物を用いて、本発明の方法を実施し、表
1中に示した目的化合物(III )を製造した例である。
以下にその詳細な方法、計算値及び分析値を記し、反応
式、化合物の構造式及び収率は表1にまとめた。
【0079】実施例9: 1−[2´−(トリフェニルメチルテトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリジン−2−オ
ンの調製 炭酸セシウム4.28g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ジノール0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次い
で、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-(トリフェニル
メチルテトラゾール -5-イル)ビフェニル 1.46gをジオ
キサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌した。翌
日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例1(c) と
同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体の
ピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0080】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物1.28g を得た。
【0081】HPLCピーク単純面積比:原料11.0%、N体
89.0%、O体 0% N体選択率:100 % 収率:85% 融点:69〜70℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2925,1665,1585,14451 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :5.02(2H,s),5.99(1H,m),6.6
2(1H,d,J=10.0Hz),6.88-7.64(24H,m),7.93-7.99(1H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :51.33 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:572(M+1)
【0082】実施例10: 3−[2´−(トリフェニルメチルテトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリミジン−4−
オンの調製 炭酸セシウム4.24g をジオキサン4ml に懸濁し、
4-ピリミドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次
いで、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-(トリフェニ
ルメチルテトラゾール -5-イル)ビフェニル 1.45gをジ
オキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌した。
翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例1(c)
と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体
のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0083】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物1.28g を得た。
【0084】HPLCピーク単純面積比:原料8.0 %、N体
90.0%、O体 2.0% N体選択率:97.8% 収率:86% 融点:48〜49℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2925,1680,1600,1530,14451 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :4.97(2H,s),6.46(1H,d,J=6.
6Hz),6.88-7.52(23H,m),7.83(1H,d,J=6.6Hz),7.99(1H,
s)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :49.35 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:573(M+1)
【0085】実施例11: 2,6−ジメチル−3−[2´−(トリフェニルメチル
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ルピリミジン−4−オンの調製 炭酸セシウム3.28g をジオキサン4ml に懸濁し、2,6-ジ
メチルピリミジン -4-オン0.25g を加え、室温で20分間
攪拌した。次いで、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-
(トリフェニルメチルテトラゾール -5-イル)ビフェニ
ル 1.12gをジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一
夜攪拌した。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、
実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原
料、N体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を
求めた。
【0086】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物1.02g を得た。
【0087】HPLCピーク単純面積比:原料 9.4%、N体
85.6%、O体 5.0% N体選択率:94.5% 収率:84% 融点:61〜62℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2955,1680,1540,1470,14501 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.17(3H,s),2.27(3H,s),5.1
5(2H,s), 6.30(1H,s),6.88-7.51(22H,m),7.95(1H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.56 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:601(M+1)
【0088】実施例12: 1−[2´−(トリフェニルメチルテトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルキノリン−2−オ
ンの調製 炭酸セシウム2.8gをジオキサン4ml に懸濁し、2-ヒドロ
キシキノリン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次
いで、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-(トリフェニ
ルメチルテトラゾール -5-イル)ビフェニル 0.96gをジ
オキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌した。
翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例1(c)
と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体
のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0089】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.88g を得た。
【0090】HPLCピーク単純面積比(%) :原料 13.6
%、N体86.4%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:82% 融点:62〜63℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2960,2925,1650,1590,14501 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :5.44(2H,s),6.79-7.92(29H,
m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :45.76 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:622(M+1)
【0091】実施例13: 4−メチル−1−[2´−(トリフェニルメチルテトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルキノ
リン−2−オンの調製 炭酸セシウム2.55g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ヒド
ロキシ -4-メチルキノリン0.25g を加え、室温で20分間
攪拌した。次いで、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-
(トリフェニルメチルテトラゾール -5-イル)ビフェニ
ル 0.88gをジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一
夜攪拌した。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、
実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原
料、N体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を
求めた。
【0092】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.79g を得た。
【0093】HPLCピーク単純面積比(%) :原料16.7%、
N体83.3%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:79% 融点: 103〜104 ℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2920,2855,1665,1585,14501 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.52(3H,s),5.43(2H,s),6.7
0(1H,s),6.89-7.98(27H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :45.50 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:636(M+1)
【0094】実施例14: 2−メチル−3−[2´−(トリフェニルメチルテトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルキナ
ゾリン−4−オンの調製 炭酸セシウム2.54g をジオキサン4ml に懸濁し、2-メチ
ル -4-キナゾリン0.25g を加え、室温で20分間攪拌し
た。次いで、この反応液に 4'-ブロモメチル -2-(トリ
フェニルメチルテトラゾール -5-イル)ビフェニル 0.8
7gをジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌
した。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【0095】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.79g を得た。
【0096】HPLCピーク単純面積比(%) :原料19.4%、
N体80.6%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:79% 融点:92〜93℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2925,1675,1600,1495,14801 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.46(3H,s),5.28(2H,s),7.9
5-6.88(27H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.93 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:637(M+1)
【0097】実施例15: 1−フェニルメチルピリジン−2−オンの調製 炭酸セシウム4.28g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ジノール0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次い
で、この反応液にベンジルブロマイド0.45g をジオキサ
ン 8mlに溶解して滴下し、室温で5時間反応した。反応
液を少量とり、実施例1(c) と同様の条件でHPLCに
て分析し、原料、N体、O体のピークの単純面積比及び
N体選択率を求めた。
【0098】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.45g を得た。
【0099】HPLCピーク単純面積比(%) :原料 4.8%、
N体95.2%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:92% 融点:64〜65℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2925,2850,1660,1585,1540,14601 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :5.15(2H,s),6.13(1H,m),6.6
1(1H,d,J=9.0Hz),7.24-7.66(7H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :51.84 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:186(M+1)
【0100】実施例16: 3−フェニルメチルピリミジン−4−オンの調製 炭酸セシウム4.24g をジオキサン4ml に懸濁し、4-ピリ
ミドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、
この反応液にベンジルブロマイド0.45g をジオキサン 8
mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌した。翌日、3時
間還流後、反応液を少量とり、実施例1(c) と同様の条
件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体のピークの
単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0101】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.44g を得た。
【0102】HPLCピーク単純面積比(%) :原料 4.4%、
N体95.6%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:90% 融点: 105〜106 ℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2958,1680,,1590,1525,1455,13951 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :5.11(2H,s),6.47(1H,d,J=6.
6Hz),7.30-7.41(5H,m),7.86(1H,d,J=6.6Hz),8.14(1H,s)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :50.16 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:187(M+1)
【0103】実施例17: 2,6−ジメチル−3−フェニルメチルピリミジン−4
−オンの調製 炭酸セシウム3.28g をジオキサン4ml に懸濁し、2,6-ジ
メチルピリミジン -4-オン0.25g を加え、室温で20分間攪
拌した。次いで、この反応液にベンジルブロマイド0.35
g をジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌
した。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【0104】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.37g を得た。
【0105】HPLCピーク単純面積比(%) :原料12.0%、
N体88.0%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:85% 性状:油状物 IR(CHCl3 )(cm-1) :2960,1675,,1540,14451 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.26(3H,s),2.43(3H,s),5.2
8(2H,s), 6.29(1H,s),7.16-7.37(5H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.49 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:215(M+1)
【0106】実施例18: 1−フェニルメチルキノリン−2−オンの調製 炭酸セシウム2.8gをジオキサン4ml に懸濁し、2-ヒドロ
キシキノリン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次
いで、この反応液にベンジルブロマイド0.30gをジオキ
サン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌した。翌
日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例1(c) と
同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、O体の
ピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0107】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.36g を得た。
【0108】HPLCピーク単純面積比(%) :原料 8.9%、
N体91.1%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:88% 性状:油状物 IR(CHCl3 )(cm-1) :3005,1655,,1590,1565,14501 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :5.56(2H,s),6.80(1H,d,J=9.
5Hz),7.15-7.57(9H,m),7.73(1H,d,J=9.5Hz)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :45.94 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:236(M+1)
【0109】実施例19: 4−メチル−1−フェニルメチルキノリン−2−オンの
調製 炭酸セシウム2.55g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ヒド
ロキシ -4-メチルキノリン0.25g を加え、室温で20分間
攪拌した。次いで、この反応液にベンジルブロマイド0.
27g をジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪
拌した。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施
例1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【0110】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.33g を得た。
【0111】HPLCピーク単純面積比(%) :原料12.9%、
N体87.1%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:85% 融点: 109〜110 ℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2940,1650,1595,1500,14501 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.50(3H,s),5.55(2H,s),6.7
0(1H,s),7.16-7.72(9H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.39 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:250(M+1)
【0112】実施例20: 2−メチル−3−フェニルメチルキナゾリン−4−オン
の調製 炭酸セシウム2.54g をジオキサン4ml に懸濁し、2-メチ
ル -4-キナゾリン0.25g を加え、室温で20分間攪拌し
た。次いで、この反応液にベンジルブロマイド0.27g を
ジオキサン 8mlに溶解して滴下し、室温で一夜攪拌し
た。翌日、3時間還流後、反応液を少量とり、実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0113】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、水を加えた。ここに酢酸エチルを加えて抽出し、酢
酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶媒を減圧下で留去し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=2:
1)にて精製し、標記化合物0.27g を得た。
【0114】HPLCピーク単純面積比(%) :原料27.0%、
N体73.0%、O体 0% N体選択率: 100% 収率:70% 性状:油状物 IR(CHCl3 )(cm-1) :2990,1670,1600,1570,1475,14551 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :2.55(3H,s),5.40(2H,s),7.1
8-8.39(9H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :47.15 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:251(M+1)
【0115】下記の実施例21〜実施例24は、前記反
応式[1]における原料化合物(I)の構造が(I−
1)である化合物と、数種類の(II)用いて、本発明の
方法を実施し、目的化合物(III )を製造した例であ
る。
【0116】実施例21: 1−メチル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム0.86g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、ヨウ化メチル(X=I、R=メチル基であ
る前記式(II)の1例)0.41g をジオキサン 8mlに溶解
して滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【0117】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール=9:1)にて精製し、標記化合物0.28g を
得た。 HPLCピーク単純面積比:原料 0%、N体 100%、O体 0
% N体選択率: 100% 収率:98%
【0118】実施例22: 1−エチル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム0.86g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、ヨウ化エチル(X=I、R=エチル基であ
る前記式(II)の1例)0.45g をジオキサン 8mlに溶解
して滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【0119】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール=9:1)にて精製し、標記化合物0.31g を
得た。 HPLCピーク単純面積比:原料 0%、N体 100%、O体 0
% N体選択率: 100% 収率:96%
【0120】実施例23: 1−エチル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム1.29g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、臭化エチル(X=I、R=エチル基である
前記式(II)の1例)0.32g をジオキサン 8mlに溶解し
て滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0121】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール=9:1)にて精製し、標記化合物0.31g を
得た。 HPLCピーク単純面積比:原料 0%、N体 100%、O体 0
% N体選択率: 100% 収率:96%
【0122】実施例24: 1−アリル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム0.86g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、臭化アリル(X=I、R=アリル基である
前記式(II)の1例)0.35g をジオキサン 8mlに溶解し
て滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例1
(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N体、
O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求めた。
【0123】得られた反応液の溶媒を、減圧下で留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム/メタノール=9:1)にて精製し、標記化合物0.35g を
得た。 HPLCピーク単純面積比:原料 0%、N体 100%、O体 0
% N体選択率: 100% 収率:99%
【0124】以下の比較例1〜4は、従来法に従って、
実施例1の目的化合物である5−(3−メトキシカルボ
ニルベンジル)−6−メチル−2−プロピル−3−[2
´−(トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチルピリミジン−4−オンを合
成した例である。
【0125】原料化合物には、実施例1と同様に、実施
例1(a) で調製した5-(3-メトキシカルボニルベンジ
ル) -6-メチル -2-プロピルピリミジン-4(3H)- オン
(前記式(I-2a )の1例、以下「実施例1(a) 化合
物」)及び 4'-ブロモメチル -2-(トリフェニルメチル
テトラゾール -5-イル)ビフェニル(前記式(IIa )、
以下「化合物(IIa )」という)を用いた。
【0126】比較例1: 触媒としてナトリウムメトキシドを用いた方法 ナトリウムメトキシド10.0g を乾燥DMF(N,N−ジ
メチルホルムアミド)430ml に懸濁し、室温で20分間攪
拌した。次いで、この反応液に、実施例1(a)化合物56.
1g 及び乾燥DMF200ml を加え、更に1時間攪拌し
た。ここに化合物(IIa )114.5gを乾燥DMF430ml に
溶解して滴下し、室温で終夜攪拌した。
【0127】この反応液から溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を、水及び飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧下で留去し、残渣を得た。得られた残渣を、n-
ヘキサン:酢酸エチル系で溶離するシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーによって生成し、標記化合物(N−ビ
フェニルアルキル誘導体)50.8g (収率35%)を得た。
機器分析の結果は実施例1に示した。
【0128】また、同時に副生成物である5-(3-メトキ
シカルボニルベンジル) -6-メチル-2-プロピル -4-
[2'- (トリフェニルメチルテトラゾール -5-イル)ビ
フェニル -4-イル]メトキシピリミジン(O−ビフェニ
ルアルキル誘導体、前記化合物(IV)の1例)49.3g
(収率34%)を得た。機器分析の結果を下記に示した。
【0129】融点:86〜87℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2960,1720,1575,12851 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :1.00(3H,t,J=7.3Hz),1.86(2
H,m),2.41(3H,s),2.79(3H,t,J=7.5Hz),3.85(3H,s),3.96
(2H,s),5.34(2H,s),6.87-6.91(8H,m),7.08(2H,s),7.17-
7.36(12H,m),7.41-7.52(2H,m),7.83-7.94(3H,m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :67.50 (O−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:777(M+1) N体、O体の収率から、N体選択率を計算したところ、
50.7%であった。
【0130】比較例2: 触媒として水素化ナトリウムを用いた方法 水素化ナトリウム0.49g を乾燥DMF43mlに懸濁し、室
温で20分間攪拌した。次いで、この反応液に、実施例1
(a) 化合物5.6g及び乾燥DMF20mlを加え、更に1時間
攪拌した。ここに化合物(IIa )11.5g を乾燥DMF43
mlに溶解して滴下し、室温で終夜攪拌した。
【0131】この反応液を実施例1(c) と同様の条件で
HPLCにて分析し、原料、N体、O体のピークの単純
面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料20.4%、N体39.3%、O体
40.3% N体選択率:49.4%
【0132】比較例3: 触媒として炭酸カリウムを用いた方法 比較例2において、水素化ナトリウムを炭酸カリウム1
2.8g に置き換え、比較例2の方法に従って合成反応を
行った。
【0133】この反応液を実施例1(c) と同様の条件で
HPLCにて分析し、原料、N体、O体のピークの単純
面積比及びN体選択率を求めた。 HPLCピーク単純面積比:原料36.3%、N体32.4%、O体
31.3% N体選択率:50.8%
【0134】比較例4: 触媒としてナトリウムメトキシドを、溶媒としてジオキ
サンを用いた方法 比較例1において、溶媒としてDMFではなくジオキサ
ンに置き換え、比較例1に従って合成反応を行った。こ
の反応液を実施例1(c) と同様の条件でHPLCにて分
析したところ、原料の単純面積比が 100%であり、反応
は進行しなかった。
【0135】
【表1】
【0136】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の方法によ
り、環状アミド化合物からN−アルキル誘導体を高収率
で選択的に製造することができる。前述した通り、N−
アルキル誘導体は、抗高血圧薬、抗ガン剤、抗動脈硬化
剤、糖尿病合併症治療薬、強心剤等の各種医薬品の有効
成分又はその中間体として有用である。中でも、N−ビ
フェニルアルキル誘導体は、強いアンジオテンシンII拮
抗作用を示し、医薬品の薬効成分又はその中間体として
使用できる。本発明の方法でこのN−ビフェニルアルキ
ル誘導体を選択的に合成すると、その合成反応後の分
離、精製工程を大幅に簡略化することが可能である。す
なわち、従来のアルカリ金属アルコキシド、アルカリ金
属水素化物を触媒として用いた場合は副生成物のO−ビ
フェニルアルキル誘導体を除くためにシリカゲルカラム
クロマトグラフィーを要したが、本発明の方法では、反
応液から晶析するだけでN−ビフェニルアルキル誘導体
を得ることができる。従って、本発明の方法は、N−ビ
フェニルアルキル誘導体の製造を工業的に有利にし、ア
ンジオテンシンII拮抗作用物質の製造に特に有用であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】m:1〜2の整数を示す。 本発明で用いるハロゲン化アルキル化合物は、既述した
反応式[1]の一般式IIで示される。ここで、Rは
低級アルキル基(α炭素を除く炭素鎖に、二重結合また
は三重結合を含んでもよい)を示し、Xは、F、Cl、
BrまたはIの何れかを示す。このハロゲン化アルキル
化合物は、環状アミドのアミド窒素にアルキル基を導入
するためのアルキル化剤として用いられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】更に、上記のハロゲン化アルキル化合物は
一以上の置換基を有していてもよい。これら置換基の好
ましい例には、フェニル基およびビフェニル基が含まれ
る。このフェニル基およびビフェニル基は、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ス
ルホン基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル
基、テトラゾリル基、又は保護されたテトラゾリル基の
ような置換基を有していてもよい。好ましいハロゲン化
アルキル化合物の例として、下記のものが挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】「ハロゲン原子」とは、周期表第7族に
属する典型元素を意味し、例えばフッ素、塩素、臭素、
ヨウ素が含まれる。「置換フェニル基」における置換基
としては、例えば炭素数1〜6(好ましくは1〜4)の
低級アルキル基、炭素数1〜6(好ましくは1〜4)の
低級アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、トリフル
オロメチル基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボ
ニル基などが挙げられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】収率:90% 融点:60〜61℃ IR(CHCl3 )(cm-1) :2960,1720,1655,12801 H-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :0.88(3H,t,J=7.3Hz),1.65(2
H,m),2.32(3H,s),2.50(3H,t,J=7.5Hz),3.86(3H,s),3.99
(2H,s),5.21(2H,s),6.89-6.95(8H,m),7.09(2H,d,J=7.0H
z),7.21-7.35(12H,m),7.41-7.51(2H,m),7.84-7.94(3H,
m)13 C-NMR(CDCl3 ) δ(ppm) :46.49 (N−ベンジリック
プロトン) MS(FAB)m/z:777(M+1)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正内容】
【0120】実施例23: 1−エチル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム1.29g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、臭化エチル(X=Br、R=エチル基であ
る前記式(II)の1例)0.32g をジオキサン 8mlに溶解
して滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正内容】
【0122】実施例24: 1−アリル−2−ピリドンの合成 炭酸セシウム0.86g をジオキサン4ml に懸濁し、2-ピリ
ドン0.25g を加え、室温で20分間攪拌した。次いで、こ
の反応液に、臭化アリル(X=Br、R=アリル基であ
る前記式(II)の1例)0.35g をジオキサン 8mlに溶解
して滴下し、室温で一夜攪拌した。この反応液を実施例
1(c) と同様の条件でHPLCにて分析し、原料、N
体、O体のピークの単純面積比及びN体選択率を求め
た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】この反応液から溶媒を留去し、水を加え、
酢酸エチルで2回抽出した。酢酸エチル層を、水及び飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧下で留去し、残渣を得た。得られた残渣を、n-
ヘキサン:酢酸エチル系で溶離するシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーによって精製し、標記化合物(N−ビ
フェニルアルキル誘導体)50.8g (収率35%)を得た。
機器分析の結果は実施例1に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/10 257 403/10 239 // A61K 31/505 AEQ C07B 61/00 300 (C07D 401/10 213:64 257:04) (C07D 401/10 215:22 257:04) (C07D 403/10 239:36 257:04) (C07D 403/10 239:80 257:04) (72)発明者 大森 正幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状アミド化合物から、そのアミド窒素
    にアルキル基が結合したN−アルキル誘導体を製造する
    方法において、前記環状アミド化合物とハロゲン化アル
    キル化合物とを、炭酸セシウムの存在下において液相で
    反応させることにより、前記N−アルキル誘導体を選択
    的に製造することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記環
    状アミド化合物が、次式(I-1)、(I-2)、(I-
    3)、(I-4)で示される化合物である方法。 【化1】 但し、上記式(I-1)〜(I-4)におけるR1 〜R4
    びAは、夫々次のものを表す。 R1 及びR2 :同一又は異なってもよく、夫々が独立
    に、水素原子、 低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル
    基、 低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン原
    子、 フェニル基、又は置換されているフェニル基を示す。 R3 〜R4 :同一又は異なってもよく、夫々が独立
    に、水素原子、 低級アルキル基を示す。 A :水素原子または下記一般式(A-1)で示
    される基を示す。 【化2】 なお、上記(A-1)中のR5 、R6 、及びmは次のもの
    を示す。 R5 及びR6 :同一又は異なってもよく、夫々が独立
    に、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、スルホン基、カルボキシル基、低級アル
    コキシカルボニル基を示す。 m:1〜2の整数を示す。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の製造方法であ
    って、前記ハロゲン化アルキル化合物が次式で表される
    方法。 R−X 但し、Rは低級アルキル基(α炭素を除く炭素鎖には、
    二重結合または三重結合を含んでもよい)または次式
    (R-1)で示される基を示し、Xは、F、Br、Clま
    たはIの何れかを示す。 【化3】 なお、上記式(R-1)中のYおよびnは次のものを表
    す。 Y:水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハ
    ロゲン原子、 ニトロ基、スルホン基、カルボキシル基、低級アルコキ
    シカルボニル基又は下記一般式(Y-1)で表される基を
    示す。 【化4】 但し、式(Y-1)におけるBは、カルボキシル基、低級
    アルコキシカルボニル基、テトラゾリル基、又は保護さ
    れているテトラゾリル基を示す。 n:1〜2の整数を示す。
JP6152202A 1994-07-04 1994-07-04 N−アルキル環状アミドの製造方法 Pending JPH0820576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6152202A JPH0820576A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 N−アルキル環状アミドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6152202A JPH0820576A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 N−アルキル環状アミドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820576A true JPH0820576A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15535299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6152202A Pending JPH0820576A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 N−アルキル環状アミドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0820576A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011101861A1 (en) Process for preparation of dpp-iv inhibitors
JP7287978B2 (ja) 二つの4-{[(2s)-2-{4-[5-クロロ-2-(1h-1,2,3-トリアゾール-1-イル)フェニル]-5-メトキシ-2-オキソピリジン-1(2h)-イル}ブタノイル]アミノ}-2-フルオロベンズアミド誘導体の調製方法
CN106905314A (zh) 用于制备取代的5‑氟‑1h‑吡唑并吡啶类化合物的方法
KR101420892B1 (ko) 이마티닙 및 그들의 중간체 및 그 제조방법
AU2010266537B2 (en) Trans-4-[[(5S)-5-[[[3,5-bis(trifluoromethyl)phenyl]methyl] (2-methyl-2H-tetrazol-5-yl) amino]-2,3,4,5-tetrahydro-7,9-dimethyl-1H-1-benzazepin-1-yl]methyl]-cyclohexanecarboxylic acid
KR101202209B1 (ko) 무스카린 수용체 길항 작용약의 제조방법 및 이의 중간체
JP2020529401A (ja) 3−[(3s)−7−ブロモ−2−オキソ−5−(ピリジン−2−イル)−2,3−ジヒドロ−1h−[1,4]−ベンゾジアゼピン−3−イル]プロピオン酸メチルエステルの調製方法及びその方法に有用な化合物
JP3530784B2 (ja) (−)ピリドベンゾオキサジンカルボン酸誘導体の製造方法
JP2707390B2 (ja) シクロヘプトイミダゾ−ル誘導体及びその製造方法並びにこれを含有する薬剤
US6723729B2 (en) Compounds useful in preparing camptothecin derivatives
JPH0820576A (ja) N−アルキル環状アミドの製造方法
KR102246226B1 (ko) 로잘탄 대사체 exp-3174의 제조방법
EP1285917B1 (en) Process for producing carbostyril derivative
Riva et al. A new diversity oriented and metal-free approach to highly functionalized 3 H-pyrimidin-4-ones
CZ211196A3 (en) Process for preparing pharmaceutically acceptable salts of naphthyridonecarboxylic acid
JP6979398B2 (ja) ベンゾジアゼピン誘導体の合成
HU200459B (en) New process for producing 7-bromo-beta-carboline compounds
Regiec et al. Methylation of 4-nitro-3 (5)-pyrazolecarboxylic acid
JPH07188180A (ja) 2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドの製造方法
RU2804663C2 (ru) Способ получения двух 4-{ [(2s)-2-{ 4-[5-хлор-2-(1h-1,2,3-триазол-1-ил)фенил]-5-метокси-2-оксопиридин-1(2h)-ил} бутаноил]амино} -2-фторбензамидных производных
JP3527255B2 (ja) 6−n−置換アミノピコリン酸誘導体及びその製造法
JPH083162A (ja) イミダゾピリジン誘導体及びその製法
JP6705111B2 (ja) トリアジノン化合物
JPH04270272A (ja) アミノアルキルモルホリン誘導体の製造法
KR20160060188A (ko) 솔리페나신 또는 그 염의 결정형 제조방법, 이에 사용되는 신규 중간체 및 그 제조방법