JPH08187753A - 射出成形機のエジェクタ制御方法 - Google Patents

射出成形機のエジェクタ制御方法

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JPH08187753A
JPH08187753A JP90295A JP90295A JPH08187753A JP H08187753 A JPH08187753 A JP H08187753A JP 90295 A JP90295 A JP 90295A JP 90295 A JP90295 A JP 90295A JP H08187753 A JPH08187753 A JP H08187753A
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Hitoshi Hara
齊 原
Yukio Ishii
行夫 石井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形品が可動金型から離れる時に各所に飛散し
たり、キャビティ空間に再び収納されたりすることがな
いようにする。 【構成】エジェクタピン17を後退位置から突出し位置
まで前進させる前進工程と、前記エジェクタピン17を
突出し位置から後退位置まで後退させる後退工程とから
成る。そして、前記前進工程及び後退工程の少なくとも
一方は、設定区間だけ微小前後進させながらエジェクタ
ピン17が移動させられる。前記前進工程の設定区間に
おいて微小前後進させながらエジェクタピン17を移動
させると、エジェクタピン17を前進させている間の突
出しエネルギーは常にわずかずつ解放される。後退工程
の設定区間において微小前後進させながらエジェクタピ
ン17を移動させると、成形品はエジェクタピン17か
ら容易に離れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機のエジェク
タ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内で加熱され溶融させられた樹脂を高圧で金型装置
のキャビティ空間に充填(じゅうてん)し、該キャビテ
ィ空間内で冷却させ、固化させることによって成形品を
成形するようにしている。そのために、金型装置は固定
金型及び可動金型から成り、型締装置により可動金型を
進退させ、固定金型に対して接離させることによって、
型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようにな
っている。また、型開き時において、型締装置は成形品
を可動金型に残した状態で後退させられ、エジェクタ装
置によって成形品の離型が行われる。すなわち、エジェ
クタピンが前進させられることによって、前記成形品が
可動金型から突き出されるようになっている。
【0003】そのために、前記エジェクタピンの先端は
前記キャビティ空間に臨ませて配設され、後端はエジェ
クタプレートに固定される。また、該エジェクタプレー
トの後端にエジェクタロッドを介してエジェクタシリン
ダが連結され、該エジェクタシリンダを作動させ、エジ
ェクタロッドを介してエジェクタプレートを前進させる
と、エジェクタプレートに固定されたエジェクタピンが
成形品を突き出すようになっている。
【0004】なお、前記エジェクタプレートの後端にエ
ジェクタロッドを介してエジェクタシリンダを連結させ
るに当たり、エジェクタプレートとエジェクタロッドと
を固定することができるだけでなく、当接させることも
できる。また、エジェクタプレートとエジェクタロッド
とを当接させる場合、エジェクタプレートはリターンス
プリングによって後退させられる。
【0005】ところで、前記エジェクタ装置において
は、エジェクタピンを前進させただけであると、エジェ
クタピンの先端に成形品が付着したままになり、落下さ
せることができなくなることが多い。したがって、エジ
ェクタピンをフルストローク又は大きなストロークで進
退させることによって、エジェクタピンの突出し及び戻
しが行われる。そして、該エジェクタピンを後退させた
ときにエジェクタプレートが可動金型取付板に衝突し、
その時の衝撃によって成形品が落下するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のエジェクタ装置においては、エジェクタプレートを
可動金型取付板に衝突させた時の衝撃によって成形品を
落下させる場合、騒音が大きくなってしまう。そこで、
エジェクタシリンダによってエジェクタピンを複数回進
退させるようにしたエジェクタ装置が提供されている。
この場合、エジェクタピンを前進させた後、ストローク
の途中まで、又はストロークの原点まで後退させる。そ
して、このような進退動作を複数回繰り返すようにして
いる。
【0007】ところが、突出しの初期においてエジェク
タピンを前進させようとすると、成形品と可動金型との
間の離型抵抗が大きくなり、成形品が可動金型から離れ
る時に各所に飛散してしまう。さらに、突出しを終了さ
せる際に、可動金型から離れた成形品がエジェクタピン
に付着したままキャビティ空間に再び収納されたり、可
動金型に掛かったままになったり、静電気等によって可
動金型に付着したりすることがある。
【0008】本発明は、前記従来のエジェクタ装置の問
題点を解決して、成形品が可動金型から離れる時に各所
に飛散してしまうことがなく、可動金型から離れた成形
品がキャビティ空間に再び収納されたり、可動金型に掛
かったままになったり、可動金型に付着したりすること
がない射出成形機のエジェクタ制御方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機のエジェクタ制御方法においては、エジェクタ
ピンを後退位置から突出し位置まで前進させる前進工程
と、前記エジェクタピンを突出し位置から後退位置まで
後退させる後退工程とから成る。そして、前記前進工程
及び後退工程の少なくとも一方は、設定区間だけ微小前
後進させながらエジェクタピンが移動させられる。
【0010】本発明の他の射出成形機のエジェクタ制御
方法においては、前進工程を終了した後で、かつ、後退
工程を開始する前に、定位置微小前後進工程が設けられ
る。そして、該定位置微小前後進工程において、前記エ
ジェクタピンは定位置で微小前後進させられる。本発明
の更に他の射出成形機のエジェクタ制御方法において
は、前記前進工程の設定区間において、前記エジェクタ
ピンを前進させる微小距離が、エジェクタピンを後退さ
せる微小距離より長くされる。
【0011】本発明の更に他の射出成形機のエジェクタ
制御方法においては、前記後退工程の設定区間におい
て、前記エジェクタピンを前進させる微小距離が、エジ
ェクタピンを後退させる微小距離より短くされる。
【0012】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形機のエ
ジェクタ制御方法においては、エジェクタピンを後退位
置から突出し位置まで前進させる前進工程と、前記エジ
ェクタピンを突出し位置から後退位置まで後退させる後
退工程とから成る。そして、前記前進工程及び後退工程
の少なくとも一方は、設定区間だけ微小前後進させなが
らエジェクタピンが移動させられる。
【0013】この場合、前記前進工程の設定区間におい
て微小前後進させながらエジェクタピンを移動させる
と、微小時間の突出し及び戻しが繰り返し行われること
になる。したがって、エジェクタピンを前進させている
間の突出しエネルギーは常にわずかずつ解放される。ま
た、後退工程の設定区間において微小前後進させながら
エジェクタピンを移動させると、成形品はエジェクタピ
ンから容易に離れる。
【0014】本発明の他の射出成形機のエジェクタ制御
方法においては、前進工程を終了した後で、かつ、後退
工程を開始する前に、定位置微小前後進工程が設けられ
る。そして、該定位置微小前後進工程において、前記エ
ジェクタピンは定位置で微小前後進させられる。この場
合、前記定位置微小前後進工程において、前記エジェク
タピンは定位置に保持される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おけるエジェクタ装置の断面図である。図において、1
は固定金型、2は該固定金型1に対向させて接離自在に
配設された可動金型、3は該可動金型2を補強する受け
板、4は可動プラテンである。前記固定金型1及び可動
金型2によって金型装置が形成される。また、6は上側
エジェクタプレート、7は該上側エジェクタプレート6
に固定された下側エジェクタプレート、8は前記固定金
型1を図示しない固定プラテンに取り付けるための固定
金型取付板、9は前記可動金型2を前記可動プラテン4
に取り付けるための可動金型取付板である。
【0016】そして、10はスプルー、11は固定金型
1の前記固定プラテンへの取付けを容易にするととも
に、ノズルタッチをスムーズに行うためのロケートリン
グ、12は図示しない射出ノズルから射出された樹脂を
案内するスプルーブッシュ、13は前記可動金型2に取
り付けられ、前記固定金型1を案内するガイドピン、1
4はガイドピンブッシュ、16はスプルーロックピン、
17は前記上側エジェクタプレート6及び下側エジェク
タプレート7によって後端が固定されたエジェクタピ
ン、21は該エジェクタピン17による突出しを円滑に
行うためのエジェクタガイドピン、22はエジェクタガ
イドピンブッシュ、23は前記固定金型1と可動金型2
との間に形成されたキャビティ空間、23aはランナ、
23bはゲートである。なお、P.L.は前記固定金型
1と可動金型2とのパーティングライン、55はエジェ
クタロッド25と対向させて配設され、突出し位置を検
出する位置センサである。
【0017】前記構成のエジェクタ装置において、前記
射出ノズルを前記スプルーブッシュ12に当接させた状
態で樹脂を射出すると、該樹脂はスプルー10、ランナ
23a及びゲート23bを通ってキャビティ空間23に
充填される。そして、射出工程が完了すると、樹脂が冷
却されて収縮する。そこで、キャビティ空間23に樹脂
を補給するために保圧が行われる。その後、樹脂の冷却
が終了すると、型開きが行われ、前記可動金型2は後退
(図における左方に移動)して固定金型1から離され
る。
【0018】この時、前記エジェクタピン17が前進
(図における右方に移動)させられ、図示しない成形品
を突き出し、可動金型2から落下させる。そのために、
前記下側エジェクタプレート7の後端にエジェクタロッ
ド25が固定され、駆動手段としてのエジェクタシリン
ダ30によって前記エジェクタロッド25を進退させる
ことができるようになっている。なお、25aは該エジ
ェクタロッド25のねじ部である。
【0019】前記エジェクタシリンダ30内には、ピス
トン31が摺動(しゅうどう)自在に配設され、該ピス
トン31によって第1油室32及び第2油室33が形成
される。前記第1油室32及び第2油室33は油路3
5、36を介して油圧弁38にそれぞれ接続される。な
お、39は前記第1油室32及び第2油室33に油を供
給する油ポンプ、40は油タンクである。
【0020】前記油圧弁38はソレノイドa、bによっ
て作動させられ、ソレノイドaをオンにしたときにA位
置を採り、油ポンプ39が吐出した油を油路35を介し
て第1油室32に供給するとともに、第2油室33内の
油を油路36を介して油タンク40にドレーンする。こ
の時、エジェクタロッド25が前進させられる。また、
油圧弁38はソレノイドbをオンにしたときにB位置を
採り、油ポンプ39が吐出した油を油路36を介して第
2油室33に供給するとともに、第1油室32内の油を
油路35を介して油タンク40にドレーンする。この
時、エジェクタロッド25が後退させられる。
【0021】さらに、油圧弁38はソレノイドa、bを
オフにしたときにN位置を採り、前記第1油室32内及
び第2油室33内の油を油路35、36を介して油タン
ク40にドレーンする。なお、本実施例においては、エ
ジェクタロッド25をエジェクタシリンダ30によって
進退させることができるようになっているが、駆動手段
としてサーボモータを使用し、該サーボモータ、及び回
転運動を直進運動に変換するボールねじ機構によって前
記エジェクタロッド25を進退させることもできる。ま
た、前記下側エジェクタプレート7の後端にエジェクタ
ロッド25が固定され、該エジェクタロッド25はエジ
ェクタシリンダ30によって進退させられるようになっ
ているが、該エジェクタシリンダ30によってエジェク
タロッド25を前進させ、図示しないリターンスプリン
グの復元力によってエジェクタロッド25を後退させる
こともできる。
【0022】次に、前記構成のエジェクタ装置の動作に
ついて説明する。図2は本発明の第1の実施例における
制御ブロック図、図3は本発明の第1の実施例における
突出し量と時間との関係図である。なお、図3におい
て、横軸に突出し量を、縦軸に時間を採ってある。図に
おいて、51は射出成形機の全体を制御する制御装置で
ある。この場合、エジェクタ装置を制御する部分につい
てだけ説明する。前記制御装置51にメモリ52及び入
力装置53が接続される。さらに、制御装置51には油
圧弁38(図1)のソレノイドa、b及び位置センサ5
5が接続され、該位置センサ55によって検出された突
出し位置に対応させて前記ソレノイドa、bが作動させ
られる。該ソレノイドa、bをオン・オフさせることに
よって、エジェクタロッド25を進退させ、エジェクタ
ピン17を進退させることができる。また、設定区間だ
け微小前後進させながらエジェクタピン17を移動させ
ることができる。
【0023】この場合、該エジェクタピン17を、微小
距離Lfだけ前進させた後に微小距離Lbだけ後退させ
ることによって、微小前後進させることができる。そし
て、微小距離Lf、Lbは、前進工程において Lf>Lb になるように、後退工程において Lf<Lb になるように設定される。
【0024】また、エジェクタピン17を振動させるこ
とによって、微小前後進させることもできる。そして、
前記設定区間は、前進工程を開始した後の経過時間によ
って設定することができるだけでなく、後退位置からの
突出し量によって設定することもできる。
【0025】さらに、この場合、射出成形機を自動モー
ド、半自動モード及び手動振動モードで運転することが
できるようになっているので、入力装置53を操作する
ことによってモードの選択を行うことができる。そし
て、自動モード、半自動モード及び手動振動モードにお
いては、ソレノイドa、bをオン・オフさせることによ
って、前進工程、定位置微小前後進工程及び後退工程か
ら成る突出し動作が行われる。すなわち、前記エジェク
タピン17は図3の時間T1 の間に前進させられ、時間
2 の間に定位置、すなわち、最大突出し位置に保持さ
れ、時間T3 の間に後退させられる。
【0026】まず、前進工程においては、ソレノイド
a、bをオン・オフさせることによって、前進工程の設
定区間としての全区間にわたり微小前後進させながらエ
ジェクタピン17を前進させる。該エジェクタピン17
を微小前後進させることなく前進させた場合、突出しス
トロークが大きくなるにつれて突出しエネルギーが蓄積
され、成形品の離型と共に瞬間的に突出しエネルギーが
解放されるので、成形品にクラックが発生したり、成形
品が飛散したりしてしまう。そこで、突出し速度を低く
設定する必要がある。
【0027】これに対して、本実施例においては、エジ
ェクタピン17を微小前後進させながら前進させるよう
になっているので、微小時間の突出し及び戻しが繰り返
し行われることになる。この場合、エジェクタピン17
を前進させている間の突出しエネルギーは常にわずかず
つ解放される。したがって、突出し速度をその分高く設
定することができ、サイクルタイムを短くすることがで
きる。また、後退位置から最大突出し位置までの間にお
いて突出し速度を変更する必要がなくなるので、設定が
容易になる。
【0028】しかも、成形品にクラックが発生したり、
成形品が飛散したりすることがない。また、手動振動モ
ードにおいて、自動モード及び半自動モードと同様にエ
ジェクタピン17を微小前後進させて動作チェックを行
うことができるので、操作性を向上させることができ
る。
【0029】次に、前記エジェクタピン17が後退位置
から距離Lだけ移動して最大突出し位置に到達すると、
定位置微小前後進工程に入る。該定位置微小前後進工程
においては、エジェクタピン17は最大突出し位置に保
持され、かつ、ソレノイドa、bをオン・オフさせるこ
とによって、定位置微小前後進工程の全区間にわたり微
小前後進させられる。該定位置微小前後進工程を設ける
ことによって、成形品の離型を確実にすることができ
る。
【0030】なお、前記後退位置から最大突出し位置ま
での距離Lは、成形品が浅物である場合は短く、深物で
ある場合は長く設定される。続いて、後退工程において
は、ソレノイドa、bをオン・オフさせることによっ
て、後退工程の設定区間としての全区間にわたり微小前
後進させながらエジェクタピン17を後退させる。該エ
ジェクタピン17を微小前後進させることなく後退させ
た場合、可動金型2から離れた成形品が、エジェクタピ
ン17に付着したままキャビティ空間23に再び収納さ
れたり、可動金型2の一部に掛かったままになったり、
静電気等によって可動金型2に付着したりすることがあ
る。
【0031】本実施例においては、前記エジェクタピン
17を微小前後進させながら後退させるようになってい
るので、成形品はエジェクタピン17から容易に離れ
る。したがって、成形品がキャビティ空間23に再び収
納されることがない。また、前記エジェクタピン17を
微小前後進させながら後退させるようになっているの
で、可動金型2に掛かった成形品を微小前後進によって
外すことができる。
【0032】さらに、可動金型2との間に距離を置いた
位置で成形品が可動金型2から離れるので、成形品が静
電気によって可動金型2に付着するのを防止することが
できる。したがって、型閉じ時において成形品の食込み
等が発生するのを防止することができる。また、後退工
程において、前記第1油室32内の油は徐々にドレーン
されるので、下側エジェクタプレート7が後退する速度
が低くなり、可動金型取付板9に衝突した時の衝撃が小
さくなる。また、油路35、油圧弁38等に絞りを配設
する必要がなくなる。
【0033】ところで、前進工程、定位置微小前後進工
程及び後退工程における微小前後進は、微小時間Lfの
突出し及び微小時間Lbの戻しの繰返しから成る。そし
て、微小時間Lfの各突出し及び微小時間Lbの各戻し
のストローク及び速度は各工程において共通に設定する
ことができるだけでなく、成形品の各種類において共通
に設定することができる。例えば、エジェクタピン17
を0.1〔秒〕未満の微小時間Lfだけ中速又は高速で
前進させ、0.1〔秒〕未満の微小時間Lbだけ中速又
は高速で後退させ、この進退を繰り返す。
【0034】したがって、オペレータは、前記距離L、
突出し速度及び戻し速度を設定するだけでよいので、設
定のための作業が容易になる。また、突出しの際にエジ
ェクタ装置に加わる抵抗、すなわち第1油室32内の圧
力が大きい場合(又はサーボモータに供給される電流が
多くなった場合)は、前記突出し速度を低く設定すると
よい。さらに、第1油室32内の圧力が小さくなった後
(又はサーボモータに供給される電流が少なくなった場
合)は、自動的に突出し速度を高くすることもできる。
【0035】本実施例においては、前記エジェクタロッ
ド25を進退させるための駆動手段としてエジェクタシ
リンダ30を使用しているが、サーボモータを使用した
場合は、速度に代えて回転数が、圧力に代えて電流又は
トルクが、位置に代えてパルス数などが制御される。次
に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0036】図4は本発明の第2の実施例における突出
し量と時間との関係図である。なお、図において、横軸
に突出し量を、縦軸に時間を採ってある。この場合、前
進工程の全区間及び後退工程の全区間においてエジェク
タピン17(図1)は微小前後進させられる。すなわ
ち、エジェクタピン17は時間T1の間に微小前後進さ
せながら前進させられ、時間T3 の間に微小前後進させ
ながら後退させられる。また、定位置微小前後進工程は
ない。
【0037】したがって、該定位置微小前後進工程の分
だけサイクルタイムを短くすることができる。次に、本
発明の第3の実施例について説明する。図5は本発明の
第3の実施例における突出し量と時間との関係図であ
る。なお、図において、横軸に突出し量を、縦軸に時間
を採ってある。
【0038】この場合、浅物の成形品を成形するのに適
していて、前進工程の設定区間及び後退工程の設定区間
においてエジェクタピン17(図1)は微小前後進させ
られる。すなわち、エジェクタピン17は、時間T1a
間に微小前後進させることなく前進させられ、時間T1b
の間に微小前後進させながら前進させられ、時間T3a
間に微小前後進させながら後退させられ、時間T3bの間
に微小前後進させることなく後退させられる。また、定
位置微小前後進工程はない。
【0039】したがって、該定位置微小前後進工程の分
だけサイクルタイムを短くすることができる。また、微
小前後進させない間だけエジェクタピン17を速く移動
させることができるので、サイクルタイムを一層短くす
ることができる。次に、本発明の第4の実施例について
説明する。図6は本発明の第4の実施例における突出し
量と時間との関係図である。なお、図において、横軸に
突出し量を、縦軸に時間を採ってある。
【0040】この場合、前進工程の全区間においてエジ
ェクタピン17(図1)は微小前後進させられる。すな
わち、エジェクタピン17は、時間T1 の間に微小前後
進させながら前進させられ、時間T3 の間に微小前後進
させることなく後退させられる。また、定位置微小前後
進工程はない。したがって、該定位置微小前後進工程の
分だけサイクルタイムを短くすることができる。また、
微小前後進させない区間だけエジェクタピン17を速く
移動させることができるので、サイクルタイムを一層短
くすることができる。
【0041】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図7は本発明の第5の実施例における突出し量と
時間との関係図である。なお、図において、横軸に突出
し量を、縦軸に時間を採ってある。この場合、前進工程
の全区間及び定位置微小前後進工程の全区間においてエ
ジェクタピン17(図1)は微小前後進させられる。す
なわち、エジェクタピン17は、時間T1 の間に微小前
後進させながら前進させられ、時間T2aの間に微小前後
進させながら後退させられ、時間T2bの間に微小前後進
させながら定位置に保持され、時間T3 の間に微小前後
進させることなく後退させられる。
【0042】したがって、定位置微小前後進工程におい
てエジェクタピン17を最大突出し位置より後退させた
定位置に保持することができるので、型開閉ストロー
ク、型開き時間等を十分に採ることができない場合で
も、微小前後進のためのスペースを十分に確保すること
ができる。次に、本発明の第6の実施例について説明す
る。
【0043】図8は本発明の第6の実施例における突出
し量と時間との関係図である。なお、図において、横軸
に突出し量を、縦軸に時間を採ってある。この場合、後
退工程の全区間においてエジェクタピン17(図1)は
微小前後進させられる。すなわち、エジェクタピン17
は、時間T1 の間に微小前後進させることなく前進させ
られ、時間T3 の間に微小前後進させながら後退させら
れる。また、定位置微小前後進工程はない。
【0044】したがって、該定位置微小前後進工程の分
だけサイクルタイムを短くすることができる。また、微
小前後進させない間だけエジェクタピン17を速く移動
させることができるので、サイクルタイムを一層短くす
ることができる。次に、本発明の第7の実施例について
説明する。図9は本発明の第7の実施例における突出し
量と時間との関係図である。なお、図において、横軸に
突出し量を、縦軸に時間を採ってある。
【0045】この場合、後退工程の全区間及び定位置微
小前後進工程の全区間においてエジェクタピン17(図
1)は微小前後進させられる。すなわち、エジェクタピ
ン17は、時間T1 の間に微小前後進させることなく前
進させられ、時間T2 の間に最大突出し位置より後退さ
せた定位置に微小前後進させながら保持され、時間T 3
の間に微小前後進させながら後退させられる。
【0046】したがって、定位置微小前後進工程におい
てエジェクタピン17を最大突出し位置より後退させた
定位置に保持することができるので、型開閉ストロー
ク、型開き時間等を十分に採ることができない場合で
も、微小前後進のためのスペースを十分に確保すること
ができる。本実施例においては、後退工程の全区間及び
定位置微小前後進工程の全区間においてエジェクタピン
17を微小前後進させるようになっているが、前進工程
の全区間及び定位置微小前後進工程の全区間においてエ
ジェクタピン17を微小前後進させることもできる。
【0047】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機のエジェクタ制御方法においては、エ
ジェクタピンを後退位置から突出し位置まで前進させる
前進工程と、前記エジェクタピンを突出し位置から後退
位置まで後退させる後退工程とから成る。
【0049】そして、前記前進工程及び後退工程の少な
くとも一方は、設定区間だけ微小前後進させながらエジ
ェクタピンが移動させられる。この場合、前記前進工程
の設定区間において微小前後進させながらエジェクタピ
ンを移動させると、エジェクタピンを前進させている間
の突出しエネルギーは常にわずかずつ解放される。した
がって、突出し速度を高く設定することができ、サイク
ルタイムを短くすることができるだけでなく、成形品に
クラックが発生したり、成形品が飛散したりすることが
ない。
【0050】また、後退工程の設定区間において微小前
後進させながらエジェクタピンを移動させると、成形品
はエジェクタピンから容易に離れる。したがって、成形
品がキャビティ空間に再び収納されることがない。そし
て、後退工程の設定区間において微小前後進させながら
エジェクタピンを移動させると、可動金型に掛かった成
形品を微小前後進によって外すことができる。
【0051】また、可動金型との間に距離を置いた位置
で成形品が可動金型から離れるので、成形品が静電気に
よって可動金型に付着するのを防止することができる。
したがって、型閉じ時において成形品の食込み等が発生
するのを防止することができる。さらに、エジェクタプ
レートが後退する速度が低くなり、該エジェクタプレー
トが可動金型取付板に衝突した時の衝撃が小さくなる。
【0052】本発明の他の射出成形機のエジェクタ制御
方法においては、前進工程を終了した後で、かつ、後退
工程を開始する前に、定位置微小前後進工程が設けられ
る。そして、該定位置微小前後進工程において、前記エ
ジェクタピンは定位置で微小前後進させられる。この場
合、前記定位置微小前後進工程において、前記エジェク
タピンは定位置に保持される。したがって、成形品の離
型を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるエジェクタ装置
の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における制御ブロック図
である。
【図3】本発明の第1の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図4】本発明の第2の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図5】本発明の第3の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図6】本発明の第4の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図7】本発明の第5の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図8】本発明の第6の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【図9】本発明の第7の実施例における突出し量と時間
との関係図である。
【符号の説明】
6 上側エジェクタプレート 7 下側エジェクタプレート 17 エジェクタピン 23 キャビティ空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エジェクタピンを後退位置から突
    出し位置まで前進させる前進工程と、(b)前記エジェ
    クタピンを突出し位置から後退位置まで後退させる後退
    工程とから成り、(c)前記前進工程及び後退工程の少
    なくとも一方は、設定区間だけ微小前後進させながらエ
    ジェクタピンを移動させることを特徴とする射出成形機
    のエジェクタ制御方法。
  2. 【請求項2】 (a)前進工程を終了した後で、かつ、
    後退工程を開始する前に、定位置微小前後進工程が設け
    られ、(b)該定位置微小前後進工程において、前記エ
    ジェクタピンを定位置で微小前後進させる請求項1に記
    載の射出成形機のエジェクタ制御方法。
  3. 【請求項3】 前記前進工程の設定区間において、前記
    エジェクタピンを前進させる微小距離が、エジェクタピ
    ンを後退させる微小距離より長くされる請求項1に記載
    の射出成形機のエジェクタ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記後退工程の設定区間において、前記
    エジェクタピンを前進させる微小距離が、エジェクタピ
    ンを後退させる微小距離より短くされる請求項1に記載
    の射出成形機のエジェクタ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006054522A1 (ja) * 2004-11-17 2006-05-26 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 射出成形機、可塑化移動装置及びノズルタッチ方法
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