JP2934161B2 - 樹脂成形方法および樹脂成形機 - Google Patents

樹脂成形方法および樹脂成形機

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JP2934161B2
JP2934161B2 JP1322295A JP1322295A JP2934161B2 JP 2934161 B2 JP2934161 B2 JP 2934161B2 JP 1322295 A JP1322295 A JP 1322295A JP 1322295 A JP1322295 A JP 1322295A JP 2934161 B2 JP2934161 B2 JP 2934161B2
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澄夫 佐藤
行雄 吉沢
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NIIGATA TETSUKOSHO KK
Sankyo Kasei Co Ltd
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NIIGATA TETSUKOSHO KK
Sankyo Kasei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一の型側に設けられた
樹脂注入手段から溶融樹脂通路を介して該一の型と他の
型とで画成されるキャビティ内に溶融した樹脂を送り込
み樹脂成形する樹脂成形方法および樹脂成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一の型側に設けられた樹脂注入手段から
溶融樹脂通路を介して該一の型と他の型とで画成される
キャビティ内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹
脂成形機において、例えばスプルーと称される不要成形
物を低減するため、溶融樹脂通路を、前記他の型まで延
在させるとともに、溶融樹脂通路内を前後進する棒部を
一体的に有する移動手段を具備するものを考えた。
【0003】この樹脂成形機は、移動手段が前記棒部を
後退させた状態においては、該棒部を前記他の型の溶融
樹脂通路内に位置させてキャビティと樹脂注入手段とを
接続させ、該棒部を前進させた状態においては、該棒部
を前記一の型側の溶融樹脂通路まで突出させるようにな
っている。これにより、射出時には、棒部を後退させて
おくことによりキャビティ内に樹脂注入手段から樹脂を
射出させ、射出完了後には、棒部を前進させることによ
り溶融樹脂通路内に残留している樹脂を前記一の型の樹
脂注入手段側に戻すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記樹
脂成形機により樹脂成形を行う場合には、棒部が前記他
の型側の移動手段に一体的に設けられているため、射出
後、前記一の型から前記他の型を離す際に、前記他の型
とともに前記一の型から棒部が外れることになり、これ
により、前記一の型側の溶融樹脂通路が開放され、樹脂
によっては、ここから溶融樹脂が流出してしまう可能性
があった。また、前記一の型側の溶融樹脂通路が開放さ
れることから、該溶融樹脂通路に不要な空気が溜まるこ
とになり、次の成形時に、キャビティ内にこの空気が送
り込まれた後に溶融樹脂が入ることがあると、樹脂の流
れによっては空気を断熱圧縮することになって高温状態
を発生させ、成形品に焼けを生じる可能性があった。
【0005】したがって、本発明の目的は、射出後、前
記一の型から前記他の型を離す際に、前記一の型側の溶
融樹脂通路が開放されることを防止することにより、溶
融樹脂の流出と、溶融樹脂通路に不要な空気が溜まるこ
とに起因する焼けとを防止することができる樹脂成形方
法および樹脂成形機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の樹脂成形方法は、一の型側
に設けられた樹脂注入手段から溶融樹脂通路を介して該
一の型と他の型とで画成されるキャビティ内に溶融した
樹脂を送り込み樹脂成形する方法であって、前記溶融樹
脂通路を、前記他の型まで延在させるとともに、前記溶
融樹脂通路内に、移動可能な移動体を単独で嵌合させて
おき、射出時に、溶融樹脂の射出力により移動体を前記
他の型内に移動させて前記キャビティと前記樹脂注入手
段とを接続させるとともに、射出完了後に、前記移動体
を移動手段により前記一の型側に移動させ、溶融樹脂通
路内の残留樹脂を前記樹脂注入手段側に戻し、さらに、
前記移動手段の駆動源とは別の駆動源で駆動されるエジ
ェクト手段により前記キャビティから成形品を離型させ
ることを特徴としている。
【0007】本発明の請求項2記載の樹脂成形機は、一
の型側に設けられた樹脂注入手段から溶融樹脂通路を介
して該一の型と他の型とで画成されるキャビティ内に溶
融した樹脂を送り込み樹脂成形するものであって、前記
溶融樹脂通路を、前記他の型まで延在させるとともに、
該溶融樹脂通路内に、前記他の型側にあって前記キャビ
ティと前記樹脂注入手段とを接続させる成形位置と、前
記一の型側にある戻り位置とに移動可能な移動体を単独
で嵌合させ、該移動体の、前記一の型に対し反対側に、
一の駆動源で駆動され該移動体を前記戻り位置に移動さ
せる移動手段を設け、前記キャビティの、前記一の型に
対し反対側に、前記一の駆動源とは異なる他の駆動源で
駆動されて前記キャビティから成形品を離型させるエジ
ェクト手段を設けてなることを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】本発明の請求項1記載の樹脂成形方法によれ
ば、溶融樹脂通路内に移動可能に嵌合された移動体が、
射出時に、溶融樹脂の射出力により前記他の型内に移動
されてキャビティと樹脂注入手段とを接続させるととも
に、射出完了後に、移動手段により前記一の型側に移動
されて溶融樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入手段側に戻
すことになる。ここで、移動体は、単独で溶融樹脂通路
内に設けられているため、射出完了後に前記他の型を前
記一の型から離す際には、残留樹脂を樹脂注入手段側に
戻すため前記一の型側に移動された状態で該一の型側に
残されることになり、よって該一の型側の溶融樹脂通路
を閉塞させる。そして、移動手段の駆動源とは別の駆動
源で駆動されるエジェクト手段によりキャビティから成
形品を離型させる。
【0010】本発明の請求項2記載の樹脂成形機によれ
ば、溶融樹脂通路内に移動可能に嵌合された移動体が、
射出時に、溶融樹脂の射出力により前記他の型内に移動
されてキャビティと樹脂注入手段とを接続させるととも
に、射出完了後に、一の駆動源で駆動される移動手段に
より、前記一の型側に移動されて溶融樹脂通路内の残留
樹脂を樹脂注入手段側に戻すことになる。ここで、移動
体は、単独で溶融樹脂通路内に設けられているため、射
出完了後に前記他の型を前記一の型から離す際には、残
留樹脂を樹脂注入手段側に戻すため移動手段により前記
一の型側に移動された状態で該一の型側に残されること
になり、よって該一の型側の溶融樹脂通路を閉塞させ
る。そして、前記一の駆動源とは異なる他の駆動源で駆
動されるエジェクト手段によりキャビティから成形品を
離型させる。
【0011】
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例による樹脂成形方法およ
び樹脂成形機を図1〜図9を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施例のインラインスクリュータイプの横
型樹脂成形機を示すもので、マシンフレーム1上には、
射出装置2と金型装置3と型締装置4とが設けられてい
る。射出装置2はスクリュー移動手段5と加熱シリンダ
6を主体とし、金型装置3は、二つの対向する固定型
(一の型)7および可動型(他の型)8が固定盤9と可
動盤10にそれぞれ取り付けられて構成されている。ま
た、型締装置4はトグル駆動手段11とトグル機構12
とから成り、可動盤10を固定盤9に対して移動させて
型締めおよび型開きを行なうようになっている。
【0013】また、トグル駆動手段11とトグル機構1
2とはエンドプレート13に設けられている。このエン
ドプレート13は図示しない複数本のタイロッドを介し
て固定盤9に結ばれており、タイロッドにはさらに可動
盤10が摺動自在に取り付けられている。図2〜図6に
示すように、固定盤9内には、型合せ方向に沿って延在
する加熱シリンダ6の先端のノズル部20が設けられて
おり、このノズル部20等は、内部樹脂を溶融状態とす
る温度に維持されている。そして、このノズル部20内
には、図7に示すスクリュー駆動モータ35で回転駆動
されるとともにスクリュー移動手段5で前後進させら
れ、樹脂を射出するスクリュー14を有する樹脂注入手
段がノズル部20の開口端より所定量引込んだ位置に設
けられている。
【0014】固定型7には、ノズル部20の内周部20
aと同軸同径をなす穴部16aが、可動型8との合せ面
まで延在しており、ノズル部20の内周部20aと穴部
16aとにより、固定型7側の溶融樹脂通路18が構成
されている。可動型8には、固定型7との合せ面側に該
合せ面から凹んだ凹部19が形成されており、固定型7
と型締めされた状態において、この凹部19と固定型7
の合せ面とで、キャビティ17が画成されることにな
る。ここで、凹部19は、穴部16aに対向する位置か
ら径方向外方に延びる第一凹部19aと、第一凹部19
aより外側に設けられた、該第一凹部19aより所定量
深い第二凹部19bとを有している。なお、第二凹部1
9bと固定型7の合せ面とで画成される空間部が成形品
の最終形状に相当するものであり、第一凹部19aと固
定型7の合せ面とで画成される空間部は、第二凹部19
b側へ溶融樹脂を注入させるためのゲートであって成形
後に除去される部分に相当している。なお、第二凹部1
9bと第一凹部19aとの境界部分には、ゲート部分の
不要成形物26と成形品24との離脱を容易にするため
の突部が形成されている。
【0015】そして、第1実施例において、可動型8に
は、固定型7との合せ状態において固定型7の穴部16
aと同軸同径をなす穴部16bが、キャビティ17の穴
部16bへの開口部よりさらにスクリュー14から離れ
る方向の深い所定位置まで延在形成されており、この穴
部16bが可動型8側の溶融樹脂通路を構成している。
【0016】可動型8側には、前記穴部16bの、前記
固定型7に対し反対側に、油圧式の移動用駆動源(一の
駆動源)27が設けられている。該移動用駆動源27
は、そのシリンダ部27aが可動盤10に固定されその
ロッド(移動手段)27bが可動盤10の穴部10aお
よび可動型8の穴部16bに挿通されて設けられてい
る。
【0017】さらに、可動型8には、エジェクト板(エ
ジェクト手段)23が設けられている。該エジェクト板
23は中央に移動用駆動源27のロッド27bを挿通さ
せる穴部23aが形成されており、その固定型7側に
は、凹部19側から貫通形成された複数の穴部25aに
移動自在に嵌合するエジェクトピン25が形成されてい
る。このエジェクト板23の、前記固定型7に対し反対
側には、油圧式のエジェクト用駆動源(他の駆動源)1
01が、そのシリンダ部101を可動盤10に固定させ
そのロッド101bの先端面がエジェクト板23のエジ
ェクトピン25に対し反対側の面に対向するよう設けら
れている。成形品突き出し時には、型開きがなされ固定
型7から可動型8が離れた状態で、エジェクト用駆動源
101をストロークさせることにより、ロッド101b
が所定量固定型7側に移動し、エジェクト板23がこれ
に押圧されて固定型7方向に一体的に移動し、キャビテ
ィ17内にエジェクトピン25を突出させて成形品24
を可動型8から離型させる。
【0018】そして、第1実施例においては、溶融樹脂
通路16b,18内に、円柱棒状の移動体34が、単独
で移動自在に嵌合されている。この移動体34の外径は
例えば溶融樹脂通路16b,18を移動可能とする必要
最小限だけ該溶融樹脂通路16b,18の内径より小径
とされている。
【0019】この移動体34の軸方向長および移動用駆
動源27のロッド27bのストローク量は、ロッド27
bが固定型7に対し最も離間する位置にあって、該ロッ
ド27bの先端に移動体34の一端部が当接した状態
(図3に示す状態)にあるとき、該移動体34の他端部
が、第一凹部19aより所定量L1、ロッド27b側に
引込んだ状態となり(このときの移動体34の位置を成
形位置と称す)、ロッド27bが最も可動型8側にあっ
て、該ロッド27bの先端に移動体34の一端部が当接
した状態(図4に示す状態)にあるとき、この移動体3
4の一端部が、第一凹部19aより所定量ロッド27b
側に引込んだ位置にあり、かつ移動体34の他端部がノ
ズル部20の開口端にほぼ一致する(このときの移動体
34の位置を戻り位置と称す)ように設定されている。
なお、移動体34は、型開きが行われた際に固定型7側
に残存するように、上記戻り位置にあるとき例えば軸方
向の半分を所定量越える長さ分が固定型7側に位置する
ようになっている(図6参照)。また、型開きが行われ
た際に、より確実に移動体34を固定型7側に残存させ
るため、固定型7側の溶融樹脂通路18と移動体34と
の隙間をつめ、可動型8側の溶融樹脂通路16bと移動
体34との隙間を、前記隙間より若干大きめにすること
も可能である。
【0020】次に、上記射出成形機の制御装置の油圧回
路について、図7および図8により説明する。図7にお
いて、油圧式のポンプ29を介して供給される油は、電
磁式の流量比例制御弁30によってその流量を制御され
た後分岐されて、金型7,8に対するノズル部20の進
退を制御するフィードシリンダ31と、スクリュー移動
手段5と、スクリュー回転用モータ35とへ、供給され
得るように流路が配設されている。
【0021】流量比例制御弁30は特にスクリュー移動
手段5等の作動速度を制御するために、流量即ち速度
が、図9のタイミングチャートで示すように、射出時間
に応じて多段例えば4速に変速制御されるようになって
いる。油圧流路の分岐点とスクリュー移動手段5、フィ
ードシリンダ31、スクリュー回転用モータ35等との
間には、それぞれ電磁弁32,33,36等が設けられ
ている。各電磁弁32,33は各シリンダ5,31の作
動方向を切り換え得るようになっている。また、油圧回
路には、電磁弁64と、回路の油圧を多段例えば4圧に
制御する電磁式の圧力比例制御弁65が設けられてい
る。この圧力比例制御弁65は、電磁弁64を介して流
量比例制御弁30に接続されている。そのため、流量比
例制御弁30からスクリュー移動手段5に供給される油
圧は、射出用速度(流量)と圧力が各4段に制御され得
るものとなる。さらに、ポンプ29は、エジェクト用駆
動源101のロッド101bの前進と後退を切り換え制
御する切り換え電磁弁100に接続している。この切り
換え電磁弁100は、ロッド101bの前進用ソレノイ
ド100aと後退用ソレノイド100bとが入または切
させられるようになっている。
【0022】そして、移動用駆動源27の油圧回路は、
上述の油圧回路と別系統の油圧源を有しており、ロッド
27bの前進と後退を切り換え制御する切り換え電磁弁
37と、制御部38とが設けられている。切り換え電磁
弁37は、ロッド27bの前進用ソレノイド37aと後
退用ソレノイド37bとが入または切させられるように
なっている。制御部38において、油圧源に接続される
減圧弁40で油圧が設定され、圧力補償弁41を介し
て、ロッド27bの作動速度を設定する電磁式の流量比
例制御弁42に接続されている。流量比例制御弁42で
流量設定された油圧は切り換え電磁弁37に接続される
ことになる。また、減圧弁40には、電磁式の圧力比例
制御弁43が接続されている。
【0023】この移動用駆動源27の油圧回路は、図8
に示す制御手段45によって作動制御される。制御手段
45には、成形品突き出し時のエジェクト板23の前進
速度を設定する成形品突き出し時エジェクタ前進速度設
定手段110と、成形品突き出し時のエジェクト板23
の前進圧力を設定する成形品突き出し時エジェクタ前進
圧力設定手段111と、成形品突き出し時のエジェクト
板23の後退速度を設定する成形品突き出し時エジェク
タ後退速度設定手段112と、成形品突き出し時のエジ
ェクト板23の後退圧力を設定する成形品突き出し時エ
ジェクタ後退圧力設定手段113とが、それぞれ設定切
換部114に接続されている。
【0024】また移動体押し込み時(すなわち移動体3
4の戻り位置への戻し時)のロッド27bの前進速度を
設定する移動体押し込み時ロッド前進速度設定手段11
6と、移動体押し込み時のロッド27bの前進圧力を設
定する移動体押し込み時ロッド前進圧力設定手段117
と、移動体押し込み時のロッド27bの後退速度を設定
する移動体押し込み時ロッド後退速度設定手段118
と、移動体押し込み時のロッド27bの後退圧力を設定
する移動体押し込み時ロッド後退圧力設定手段119と
が、それぞれ設定切換部120に接続されている。加え
て、設定切換部114,120はそれぞれ射出成形機の
CPU51に接続されている。
【0025】ここで、移動体押し込み時のロッド27b
の作動速度は、成形品突き出し時のエジェクト板23の
作動速度より高速になるよう設定され、これにより、残
留樹脂が、すばやくノズル部20内に収納され、即溶融
されるようになっている。そして、設定切換部114で
設定された成形品突き出し時に応じた流量は、アンプ5
3aを介して流量比例制御弁30に出力され、さらに、
成形突き出し時に応じた油圧は、アンプ54aを介して
圧力比例制御弁65に出力され、制御される。設定切換
部120で設定された移動体押し込み時に応じた流量
は、アンプ53bを介して流量比例制御弁42に出力さ
れ、さらに、移動体押し込み時に応じた油圧は、アンプ
54bを介して圧力比例制御弁43に出力され、制御さ
れる。
【0026】また、移動体押し込み開始のタイミングを
計時する移動体押し込み開始タイミングタイマー56と
移動体押し込み開始時のスクリュー14の位置を設定す
る移動体押し込み開始時スクリュー位置設定器57とが
切換器58に接続されている。移動体押し込み開始タイ
ミングのトリガーとして、通常、スクリュー14の位置
の検出と、射出時間の計測と、両者の併用の3種類があ
り、タイミングタイマー56でいずれかを選択する。そ
して、切換器58は比較器59に接続されており、比較
器59には、スクリュー14の位置を検出するスクリュ
ー位置検出センサ60で測定されたスクリュー位置信号
が入力され、移動体押し込み開始時スクリュー位置設定
器57で設定されたスクリュー位置信号と比較される。
比較器59の出力と、移動体押し込み時間を計時する移
動体押し込み時間タイマー61の信号とは共にCPU5
1に入力され、検出されたスクリュー位置が設定位置に
一致したら、移動体押し込み作動の指示と移動体押し込
み時間の計測が開始されることになる。CPU51で
は、出力器62から切り換え電磁弁37の移動用駆動源
27用の前進用ソレノイド37aまたは後退用ソレノイ
ド37bに、さらには切り換え電磁弁100のエジェク
ト用駆動源101用の前進用ソレノイド100aと後退
用ソレノイド100bとに、指示信号が出力されるよう
になっている。
【0027】第1実施例は上述のように構成されてお
り、次にその制御方法を図2〜図6に示す移動体34の
押し込みおよび成形品24の突き出しプロセス図に沿っ
て説明する。まず、図2に示すように、樹脂の射出を行
う前であって可動型8が固定型7に合わさって型締めさ
れた待機状態においては、移動体34が、前回の成形完
了時点での移動用駆動源27およびそのロッド27bに
よる作動で固定型7側の戻り位置に戻された状態にあ
る。また移動用駆動源27はロッド27bを固定型7側
から最も離間させ移動体34からも離間させた状態にあ
る。
【0028】そして、この状態で、射出装置2が作動し
て、電磁弁36の射出ソレノイド36aを入しスクリュ
ー移動手段5の作動で加熱シリンダ6からノズル部20
を介して、スクリュー14により溶融樹脂を射出する
と、図3に示すように、該溶融樹脂の射出力により移動
体34は、可動型8側の、移動用駆動源27の引込んだ
ロッド27bに当接する成形位置に移動し、これにより
キャビティ17と溶融樹脂通路16b,18とが接続す
ることによって溶融樹脂がキャビティ17内に充填され
ることになる。
【0029】一方、移動体押し込み開始タイミングタイ
マー56では、予め移動体押し込み開始タイミングのト
リガーとして、例えば、スクリュー位置の検出が選択さ
れているとすると、その信号は切換器58および比較器
59を介してCPU51に入力される。その後、切換器
58では移動体押し込み開始時のスクリュー位置設定器
57からの信号が入力されるよう切り換えられる。
【0030】そして、比較器59には、移動体押し込み
開始時のスクリュー位置設定器57からの信号と、スク
リュー位置検出センサ60で測定されたスクリュー位置
信号とが入力されて比較され、測定されたスクリュー位
置信号がスクリュー位置設定器57で設定されたスクリ
ュー位置信号と一致した時点で、比較器59からCPU
51へ信号出力される。CPU51では、この信号を受
けて移動体押し込み指示信号が設定切換部50と出力器
62へ出力される。なお、移動体押し込み開始タイミン
グタイマー56で移動体押し込み開始タイミングのトリ
ガーとして、射出時間の計測または両者の併用が選択さ
れた場合には、上述の作動に代えてまたは上述の作動と
共に、射出時間の計測が行なわれる。
【0031】設定切換部120では、移動体押し込み時
ロッド前進速度設定手段116と、移動体押し込み時ロ
ッド圧力設定手段117とからの入力信号が選択され、
それぞれ流量比例制御弁42と圧力比例制御弁43とに
出力される。これにより、移動体押し込みのための油圧
回路の速度(流量)および油圧が設定され、移動用駆動
源27でのロッド27bの速度が移動体押し込みに応じ
た高速に設定されることになる。
【0032】そして、射出完了後、出力器62では、上
記設定で、電磁弁37の前進ソレノイド37aを入させ
る。そして、移動用駆動源27に油圧を導入してロッド
27bを固定型7側に所定量前進させることにより、移
動体34は固定型7側に移動して戻り位置に至る。これ
により、移動体34より樹脂注入手段すなわちスクリュ
ー14側の溶融樹脂通路16b,18内の残留樹脂(従
来の不要スプルーに相当)をスクリュー14側に戻すこ
とになる。なお、この間に、電磁弁36の計量ソレノイ
ド36bが所定時間入され、さらにその後電磁弁32の
無転後退ソレノイド32bが所定時間入される。この無
転後退ソレノイド32bの入作動により、加熱シリンダ
6内のスクリュー14が無転後退する。
【0033】この状態で、移動体押し込み時間タイマー
61で計測された所定時間の経過後に、電磁弁37の前
進ソレノイド37aが切され、後退ソレノイド37bが
入する。これと共に設定切換器120では、移動体押し
込み時ロッド後退速度設定手段118と移動体押し込み
時ロッド後退圧力設定手段119とからの信号によっ
て、所定の速度および圧力でロッド27bを後退作動さ
せ、図5に示すように、固定型7から離れた初期位置に
戻される。なお、このとき移動体34は戻り位置に保持
される。
【0034】その後、所定の冷却時間が経過すると、型
開用のソレノイドを所定時間入させて、図6に示すよう
に、可動型8を固定型7から離間させて型開きを行う。
このとき、移動体34は、上記のように戻り位置に保持
されて固定型7側に残されることになる。これにより、
移動体34は、固定型7側の溶融樹脂通路18を閉塞さ
せる。
【0035】型開き作動が完了すると、その時点で射出
成形機のCPU51から出力器62を介して、電磁弁1
00の前進ソレノイド100aが入される。また、設定
切換器114では、成形品突き出し時エジェクタ前進速
度設定手段110と成形品突き出し時エジェクタ前進圧
力設定手段111とからの信号により、油圧回路の速度
(流量)と圧力が決定され、それぞれ流量比例制御弁3
0と圧力比例制御弁65とに制御信号が出力される。こ
れによって、エジェクト用駆動源101のロッド101
bが作動され、エジェクト板23が比較的低速で長いス
トロークを押動される。そして、エジェクトピン25が
キャビティ17側に突出し成形品24を突き出す。
【0036】以上に述べたように、第1実施例によれ
ば、溶融樹脂通路16b,18内に移動可能に嵌合され
た移動体34が、射出時に、溶融樹脂の射出力により可
動型8内に移動されて成形位置に至りキャビティ17と
樹脂注入手段であるスクリュー14側とを接続させると
ともに、射出完了後に、移動用駆動源27により、固定
型7側に移動されて溶融樹脂通路16b,18内の残留
樹脂をスクリュー14側に戻すことになる。
【0037】ここで、移動体34は、単独で溶融樹脂通
路16b,18内に設けられているため、射出完了後に
可動型8を固定型7から離す際には、残留樹脂をスクリ
ュー14側に戻すため固定型7側に移動された状態で、
該固定型7側に残されることになり、よって該固定型7
側の溶融樹脂通路16b,18の外部開口を閉塞させ
る。したがって、溶融樹脂の流出と、溶融樹脂通路16
b,18に不要な空気が溜まることに起因する焼けとを
防止することができる。
【0038】また、移動用駆動源27が、移動体34
を、そのスクリュー14側の残留樹脂をノズル部20内
に押し戻す位置まで移動させるため、残留樹脂が確実に
ノズル部20内に戻され溶融されることになる。よっ
て、樹脂が硬化した状態で残留することがないため良好
に連続成形できる。ここで、移動用駆動源27により、
移動体34をノズル部20内まで移動させるようにして
もよく、このように構成すると、残留樹脂が確実にノズ
ル部20内に戻され溶融されることになるとともに、さ
らに移動体34自体も加熱されることになり、よって、
移動体34の回りの樹脂膜が溶融状態とされ、移動体3
4の動きが悪くなってしまうことが防止できる。
【0039】さらに、移動体34は、成形位置にあると
き、キャビティ17の溶融樹脂通路開口部よりスクリュ
ー14から離れる方向に所定量L1だけ深い位置に位置
することになるため、移動体34と接することによりこ
の部分の樹脂の温度が下がりその溶融が不完全な状態と
なってしまうことがあっても、この溶融不完全な樹脂
は、可動型8のキャビティ17の溶融樹脂通路開口部よ
り深い位置に位置することになり、この溶融不完全な樹
脂によりキャビティ17とスクリュー14との接続が遮
断されてしまうことが防止できる。
【0040】しかも、移動体34を押動させるロッド2
7aが移動用駆動源27で駆動され、エジェクト板23
が別のエジェクト用駆動源101で駆動されるため、そ
れぞれ独立して制御することができる。したがって、複
雑な動作をさせる必要がなく、それぞれの制御が簡単に
なる。加えて、動作が単純にできるため型の構造も複雑
にならず簡素な構造にできる。さらに、上記第1実施例
では、移動体押し込み時のロッド27aの作動速度すな
わち移動用駆動源27の油圧回路の速度(流量)と圧力
を、成形品24の突き出し時のエジェクト板23の作動
速度すなわちエジェクト用駆動源101のものとは別個
の、適宜の速度(流量)および圧力に設定することがで
き、移動体押し込み時には移動体押し込みに応じた高速
でロッド27aを作動できる。
【0041】なお、上記第1実施例では移動用駆動源2
7の油圧回路の速度(流量)と圧力を、電磁式の流量比
例制御弁42および圧力比例制御弁43を用いて自動設
定するようになっているが、図10に示すように、第1
実施例の制御部38の代りに、絞り弁と減圧弁と電磁弁
等を組み合わせることで、移動体押し込み時と成形品突
き出し時との速度(流量)と圧力を手動で設定すること
も可能である。
【0042】次に、本発明の第2実施例による樹脂成形
方法および樹脂成形機を図11を参照して説明する。な
お、第2実施例は第1実施例に対しエジェクト用駆動源
とエジェクト板との間に中間部材を介在させた点が主な
相違部分であるため、この相違部分を中心に以下に説明
し、第1実施例と同様の部分の説明は略す。
【0043】すなわち、第2実施例のすべてのエジェク
ト用駆動源101のロッド101bは、可動盤10の可
動型8に対し反対側で中間板130に連結されており、
該中間板130には、これとともに中間部材131を構
成するエジェクタロッド132が螺合装着されていて、
このエジェクタロッド132が、可動盤10に形成され
た穴部10bを貫通してエジェクト板23のエジェクト
ピン25に対し反対側の面に近接する位置まで延在され
ている。
【0044】このような構成の第2実施例は、上記以外
は第1実施例と同様であり、その制御も同様に行われる
ため、第1実施例と同様の効果を得ることができる。こ
れに加えて、第2実施例では、中間板130にエジェク
タロッド132が螺合された構成の中間部材131を有
しているため、エジェクタロッド132の位置を変更す
る必要がある場合に、中間板130に設ける螺合用穴部
の位置を変更すれば、エジェクト用駆動源101はその
ままで対応することができる。
【0045】次に、本発明の第3実施例による樹脂成形
方法および樹脂成形機を図12を参照して説明する。な
お、第3実施例は第2実施例に対し移動用駆動源を可動
型内に設けた点等が主な相違部分であるため、この相違
部分を中心に以下に説明し、第2実施例と同様の部分の
説明は略す。第3実施例においては、可動型8と可動盤
10との間に板状の連結板140および筒状の延長可動
型141が固定されている。そして、延長可動型141
内に移動用駆動源27がシリンダ部27aを連結板14
0に固定させかつ連結板140の穴部140aにロッド
27bを挿通させた状態で配置されている。
【0046】また、エジェクト板23を作動させるエジ
ェクト用駆動源101は一つとされている。すなわち、
エジェクト用駆動源101は、そのロッド101bが可
動盤10の可動型8に対し反対側で中間板130に連結
されており、該中間板130に螺合されたエジェクタロ
ッド132が可動盤10に形成された穴部10bおよび
連結板140に形成された穴部140bを貫通してエジ
ェクト板23のエジェクトピン25に対し反対側の面に
近接する位置まで延在されている。
【0047】このような構成の第3実施例は、上記以外
は第2実施例と同様であり、その制御も同様に行われる
ため、第2実施例と同様の効果を得ることができる。こ
れに加えて、第3実施例では、移動用駆動源27がその
ロッド27bとともに可動型8、連結板140および延
長可動型141(この場合これら可動型8、連結板14
0および延長可動型141で可動型が構成される)内に
位置されているため、実施例のように移動体34を用い
る場合に必要な移動用駆動源27の追加等の改造も、可
動型8、連結板140および延長可動型141の改造の
みで対応することができる。加えて、エジェクト板23
を作動させるエジェクト用駆動源101は一つであるた
め、コストを低減することができる。
【0048】次に、本発明の第4実施例による樹脂成形
方法および樹脂成形機を図13を参照して説明する。な
お、第4実施例は第3実施例に対し移動用駆動源がエジ
ェクト用駆動源を共用している点等が主な相違部分であ
るため、この相違部分を中心に以下に説明し、第3実施
例と同様の部分の説明は略す。
【0049】第4実施例において、エジェクト板23
の、固定型7に対し反対側に他の第二エジェクト板21
を具備しており、第二エジェクト板21には、その固定
型7側に、穴部23aを通って穴部16bに移動自在に
嵌合する所定長さの作動ピン22が形成されていて、さ
らに、第二エジェクト板21の固定型7に対し反対側
に、延長可動型141内に設けられた移動用駆動源27
のロッド27bが配置されている。
【0050】この移動用駆動源27に油圧が導入される
ことにより、ロッド27b、第二エジェクト板21およ
びこれに形成された作動ピン22を固定型7側に前進さ
せ、逆に、移動用駆動源27から油圧が排出されること
により、ロッド27b、第二エジェクト板21および作
動ピン22を後退させるようになっている。
【0051】エジェクト板23は、第二エジェクト板2
1が所定量固定型7側に移動すると、該第二エジェクト
板21に当接し、該第二エジェクト板21のさらなる移
動によりこれに押圧されて固定型7方向に一体的に移動
し、キャビティ17側にエジェクトピン25を突出させ
て成形品24を可動型8から離型させるようになってい
る。
【0052】このような構成の第4実施例は、射出完了
後に、移動用駆動源27に油圧を導入してこれを所定量
前進させ、作動ピン22を固定型7側に、第二エジェク
ト板21がほぼエジェクト板23に当接する位置まで移
動させることにより、移動体34を固定型7側に移動さ
せて戻り位置に至らせ、スクリュー14側の溶融樹脂通
路16b,18内の残留樹脂をスクリュー14側に戻
す。また、型開き作動が完了すると、移動用駆動源が作
動され、第二エジェクト板21を長いストロークで押動
し、エジェクト板23を一体に押動させて、エジェクト
ピン25をキャビティ17側に突出させ成形品24を突
き出すことになる。
【0053】以上、第4実施例は、第3実施例と同様
に、移動用駆動源27がそのロッド27bとともに可動
型8内に位置されているため、実施例のように移動体3
4を用いる場合に必要な移動用駆動源27の追加等の改
造も、可動型8、連結板140および延長可動型141
の改造のみで対応することができるという効果を得るこ
とができる。加えて、第4実施例では、移動用駆動源2
7が共用で移動体37とエジェクト板23とを作動させ
ることになるため、コストを低減することができる。
【0054】なお、上記各実施例における「スクリュー
移動手段5」、「トグル駆動手段11」、「スクリュー
駆動モータ35」、「移動用駆動源27」および「エジ
ェクト用駆動源101」として、油圧アクチュエータお
よび電動アクチュエータのいずれを採用してもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の樹脂成形方法に
よれば、溶融樹脂通路内に移動可能に嵌合された移動体
が、射出時に、溶融樹脂の射出力により前記他の型内に
移動されてキャビティと樹脂注入手段とを接続させると
ともに、射出完了後に、前記一の型側に移動されて溶融
樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入手段側に戻すことにな
る。そして、移動体は、単独で溶融樹脂通路内に設けら
れているため、射出完了後に、移動手段により前記一の
型側に移動されて溶融樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入
手段側に戻すことになる。ここで、移動体は、単独で溶
融樹脂通路内に設けられているため、射出完了後に前記
他の型を前記一の型から離す際には、残留樹脂を樹脂注
入手段側に戻すため前記一の型側に移動された状態で該
一の型側に残されることになり、よって該一の型側の溶
融樹脂通路を閉塞させる。そして、エジェクト手段によ
りキャビティから成形品を離型させる。したがって、溶
融樹脂の流出と、溶融樹脂通路に不要な空気が溜まるこ
とに起因する焼けとを防止することができる。しかも、
移動手段とエジェクト手段とが別々の駆動源で駆動され
るため、それぞれ独立して制御することができる。よっ
て、複雑な動作をさせる必要がなく、それぞれの制御が
簡単になるとともに、動作が単純にできるため型の構造
も複雑にならず簡素な構造にできる。
【0056】本発明の請求項2記載の樹脂成形機によれ
ば、溶融樹脂通路内に移動可能に嵌合された移動体が、
射出時に、溶融樹脂の射出力により前記他の型内に移動
されてキャビティと樹脂注入手段とを接続させるととも
に、射出完了後に、移動手段により、前記一の型側に移
動されて溶融樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入手段側に
戻すことになる。そして、移動体は、単独で溶融樹脂通
路内に設けられているため、射出完了後に、一の駆動源
で駆動される移動手段により、前記一の型側に移動され
て溶融樹脂通路内の残留樹脂を樹脂注入手段側に戻すこ
とになる。ここで、移動体は、単独で溶融樹脂通路内に
設けられているため、射出完了後に前記他の型を前記一
の型から離す際には、残留樹脂を樹脂注入手段側に戻す
ため移動手段により前記一の型側に移動された状態で該
一の型側に残されることになり、よって該一の型側の溶
融樹脂通路を閉塞させる。そして、前記一の駆動源とは
異なる他の駆動源で駆動されるエジェクト手段によりキ
ャビティから成形品を離型させる。したがって、溶融樹
脂の流出と、溶融樹脂通路に不要な空気が溜まることに
起因する焼けとを防止することができる。しかも、移動
手段とエジェクト手段とが別々の駆動源で駆動されるた
め、それぞれ独立して制御することができる。よって、
複雑な動作をさせる必要がなく、それぞれの制御が簡単
になるとともに、動作が単純にできるため型の構造も複
雑にならず簡素な構造にできる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による射出成形機の型締め
状態を示す正面図である。
【図2】図1の要部の縦断面図であって、樹脂射出前の
初期状態を示すものである。
【図3】図1の要部の縦断面図であって、樹脂射出時の
状態を示すものである。
【図4】図1の要部の縦断面図であって、移動体押込時
の状態を示すものである。
【図5】図1の要部の縦断面図であって、移動体押込後
移動機構が初期位置に戻った状態を示すものである。
【図6】図1の要部の縦断面図であって、型開き時の状
態を示すものである。
【図7】本発明の第1実施例による射出成形機の制御装
置の油圧回路の要部である。
【図8】図7の制御装置のブロック図である。
【図9】射出成形時の各アクチュエータの一般的なタイ
ミングチャート図である。
【図10】本発明の第1実施例による射出成形機の制御
装置の油圧回路の要部の変形例である。
【図11】本発明の第2実施例による射出成形機の型締
め状態を示す要部の縦断面図であって、樹脂射出前の初
期状態を示すものである。
【図12】本発明の第3実施例による射出成形機の型締
め状態を示す要部の縦断面図であって、樹脂射出前の初
期状態を示すものである。
【図13】本発明の第4実施例による射出成形機の型締
め状態を示す要部の縦断面図であって、樹脂射出前の初
期状態を示すものである。
【符号の説明】
7 固定型(一の型) 8 可動型(他の型) 14 スクリュー(樹脂注入手段) 16b,18 溶融樹脂通路 17 キャビティ 20 ノズル部 23 エジェクト板(エジェクト手段) 24 成形品 27 移動用駆動源(一の駆動源) 27b ロッド(移動手段) 34 移動体 101 エジェクト用駆動源(他の駆動源)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 雅和 東京都大田区久が原二丁目11番14号 三 共化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−108569(JP,A) 特開 平6−87143(JP,A) 特開 平5−192976(JP,A) 特開 昭60−8026(JP,A) 特開 平3−158217(JP,A) 特開 昭61−287707(JP,A) 特開 平7−52215(JP,A) 特開 平7−314579(JP,A) 実開 平5−58248(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/26 - 45/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の型側に設けられた樹脂注入手段から
    溶融樹脂通路を介して該一の型と他の型とで画成される
    キャビティ内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹
    脂成形方法において、 前記溶融樹脂通路を、前記他の型まで延在させるととも
    に、前記溶融樹脂通路内に、移動可能な移動体を単独で
    嵌合させておき、 射出時に、溶融樹脂の射出力により移動体を前記他の型
    内に移動させて前記キャビティと前記樹脂注入手段とを
    接続させるとともに、 射出完了後に、前記移動体を移動手段により前記一の型
    側に移動させ、溶融樹脂通路内の残留樹脂を前記樹脂注
    入手段側に戻し、 さらに、前記移動手段の駆動源とは別の駆動源で駆動さ
    れるエジェクト手段により前記キャビティから成形品を
    離型させることを特徴とする樹脂成形方法。
  2. 【請求項2】 一の型側に設けられた樹脂注入手段から
    溶融樹脂通路を介して該一の型と他の型とで画成される
    キャビティ内に溶融した樹脂を送り込み樹脂成形する樹
    脂成形機において、 前記溶融樹脂通路を、前記他の型まで延在させるととも
    に、 該溶融樹脂通路内に、前記他の型側にあって前記キャビ
    ティと前記樹脂注入手段とを接続させる成形位置と、前
    記一の型側にある戻り位置とに移動可能な移動体を単独
    で嵌合させ、 該移動体の、前記一の型に対し反対側に、一の駆動源で
    駆動され該移動体を前記戻り位置に移動させる移動手段
    を設け、 前記キャビティの、前記一の型に対し反対側に、前記一
    の駆動源とは異なる他の駆動源で駆動されて前記キャビ
    ティから成形品を離型させるエジェクト手段を設けてな
    ることを特徴とする樹脂成形機。
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