JPH08186459A - チップ型圧電フィルタの製造方法 - Google Patents

チップ型圧電フィルタの製造方法

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JPH08186459A
JPH08186459A JP33991394A JP33991394A JPH08186459A JP H08186459 A JPH08186459 A JP H08186459A JP 33991394 A JP33991394 A JP 33991394A JP 33991394 A JP33991394 A JP 33991394A JP H08186459 A JPH08186459 A JP H08186459A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrode
polarization
piezoelectric substrate
electrodes
back surfaces
Prior art date
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Pending
Application number
JP33991394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Nakagawa
保彦 中川
Takayuki Sakai
貴之 酒井
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 結合容量部の電歪作用による圧電フィルタの
濾波特性の低下を防止する。 【構成】 除去領域3を形成した分極用電極2a,2b
を大形圧電基板1の表裏面に形成して、分極処理し、こ
れにより、除去領域3により非分極領域11を形成し、
該非分極領域11に結合容量部23を配設するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の振動部を有す
る圧電基板からなるチップ型圧電フィルタの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のチップ型圧電フィルタ(エネル
ギー閉じ込め形圧電フィルタ)は、特開平3-97313 号等
に開示されている。このチップ型圧電フィルタは、表裏
一面に対向状に入出力振動電極を配設し、他面に前記両
振動電極を覆うように共通振動電極を配設してなる複数
の振動部と、これらの振動部を結合する結合容量部とを
圧電基板に設けてなる。
【0003】このチップ型圧電フィルタは、大形圧電基
板の表裏面全体を覆うようにして、分極用電極を形成
し、分極用電極により基板を厚み方向に分極し、分極用
電極を除去してから、所定寸法に切り出し、この切り出
した圧電基板の表裏面に導電パターンを形成するように
して製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の方法
により製造されるチップ型圧電フィルタは、その結合容
量部も厚み方向に分極されており、このため該結合容量
部に信号電圧が印加されると、電歪作用により、機械的
振動が発生し、結合容量部が振動部として作用すし、濾
波特性を低下させる原因となっている。
【0005】そこで、この対策として、結合容量部の電
極の表面に、半田を盛り上げたり、樹脂を塗布してダン
ピング処理を施す方法等が採用されているが、このよう
な方法では損入損失が大きくなると共に、半田盛等の後
工程を要して、製造が面倒となる等の問題点がある。本
発明はかかる従来方法の問題点を解決することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、大形圧電基板
の表裏面に形成する分極用電極の少なくとも表裏一方
に、前記結合容量部に対応する部分の電極を除去した電
極パターンを用いるようにし、両分極用電極間に直流電
圧を印加して基板を厚み方向に分極した後、両分極用電
極を除去してから大形圧電基板を所定寸法に切り出し、
さらにこの切り出した圧電基板に分極用電極の除去領域
に結合容量部が位置するように、その表裏面に導電パタ
ーンを形成するようにしたことを特徴とするチップ型圧
電フィルタの製造方法である。
【0007】この場合に、上述のように形成された分極
用電極を、分極後に除去して、大形圧電基板に分極用電
極の除去領域に結合容量部が位置するようにし、その表
裏面に単位導電パターンの繰り返しになる連続導電パタ
ーンを形成し、これを各単位導電パターンごとに切り出
して形成するようにしても良い。
【0008】
【作用】かかる構成にあって、分極用電極は、前記結合
容量部に対応する部分が除去されており、このため、こ
の分極用電極に直流電圧を印加して圧電基板を分極して
も、結合容量部は、非分極領域に形成されるから、該結
合容量部に信号電圧を印加しても、励振することはな
い。しかも、分極用電極として、所要位置に除去領域の
ある電極パターンを用いるだけで、圧電基板に簡易に非
分極領域が形成される。
【0009】
【実施例】添付図面について本発明の一実施例の製造方
法を説明する。図1,2は、大形圧電基板1を示す。こ
こで、この大形圧電基板1は、PbTiO3系,PbTiO3-PbZrO
3 系等の圧電セラミック材料からなり、その表裏面に、
分極用電極2a,2bをスクリーン印刷等の手段により
形成している。この裏面側の分極用電極2bは、そのほ
ぼ全面に渡って形成される。一方、表面側の分極用電極
2aには、図中四本の細長状除去領域3が一方向に沿っ
て平行に形成された電極パターンにより形成される。こ
の大形圧電基板1は、一辺が、31.5mmのほぼ正方形状
をしており、後述する切断加工の際に位置決めを容易と
するために、任意の一辺の二角縁に面取り4,4が施さ
れたほぼ正方形状をしている。
【0010】そしてこの分極用電極2a,2bの表裏面
に直流電圧を印加し、厚み方向に分極する。このとき、
除去領域3の在る部分では分極されず、非分極領域11
が形成される。尚、分極用電極2aのみに除去領域3を
有する電極パターンを用いたが、両方の分極用電極2
a,2bに同一の電極パターンを用いても良い。
【0011】次に、この分極用電極2a,2bを研磨,
エッチング等の手段により夫々除去する。
【0012】そしてこの大形圧電基板1を、図3で示す
ようにダイシングソー等により、縦横に切断する。この
とき、面取り4,4によりその上下関係が定まり、面取
り4,4間の上辺が切断の基準線となる。ここで、この
大形圧電基板1は、非分極領域11を等間隔で図中左右
に区画分断する多数の切断線7aと、非分極領域11間
を上下に分断する五本の切断線7bにより縦横に切断す
る。これによる四周縁が切り捨て部5となると共に、非
分極領域11がその中央部で部分的かつ横断状に含むこ
ととなるように圧電基板10が、碁盤目状に切り出され
る。この圧電基板10は、図4のように、縦6.9 mm,
横2.9 mmのチップ状をしている。これにより一枚の大
形圧電基板1から、非分極領域11を有する圧電基板1
0が無駄なく多数形成されることとなる。
【0013】そして、このように形成された圧電基板1
0の表裏面に、銀蒸着、またはスクリーン印刷を用い
て、図5,6で示す導電パターン20を形成する。
【0014】この導電パターン20の構成を説明する。
ここで圧電基板10の表面側には、左右位置で対向状に
入出力振動電極21a,21bと、入出力振動電極22
a,22bが間隔を置いて配設される。そして、内側の
入出力振動電極21b,22bを内部導電パターン23
で接続している。この内部導電パターン23には、幅方
向にコンデンサー電極23aが延出している。また入出
力振動電極21a,22aは夫々角部の側面に延出し、
これを入出力接続部24a,24bとしている。この入
出力接続部24a,24bの位置には、端子板と接続す
るための接続端縁24e,24eがその側面側に延成さ
れる。
【0015】一方、前記圧電基板10の裏面には前記入
出力振動電極21a,21bと、入出力振動電極22
a,22bに対向して、これを覆うように共通電極21
c,22cが形成され、さらに、コンデンサー電極23
aに対向してコンデンサー電極23bが形成される。こ
れらの各電極は導電路により相互に接続される。また、
前記コンデンサー電極23bの一端を前記圧電基板10
の側縁まで延出して、これを共通接続部25としてい
る。この共通接続部25の位置にも、端子板と接続する
ための接続端縁25eがその側面側に延成される。
【0016】これにより、前記共通電極21cに入出力
振動電極21a,21bを対向してなる振動部21と、
同じく前記共通電極22cに入出力振動電極22a,2
2bを対向してなる振動部22と、さらに、前記コンデ
ンサー電極23a,23bの対峙により静電容量を生ず
る結合容量部23とが夫々形成され、而して、チップ型
圧電フィルタFが形成される。そして、前記入出力接続
部24a,24b及び共通接続部25の接続端縁24
e,25eに接続し、外部電路との電気的接続を可能と
するようにしている。かかる構成からなる回路は、図7
の等価回路図で示される。
【0017】かかる構成のチップ型圧電フィルタFは、
結合容量部23は、非分極領域11の位置に形成され
る。このため、コンデンサー電極23a,23b間に信
号電圧が印加されても、励振することはなく、チップ型
圧電フィルタFの特性を低下させることはない。
【0018】上述の圧電フィルタFの製造方法にあって
は、前記圧電基板10を大形圧電基板1から切り出して
から、各圧電基板10の表裏面に導電パターン20を形
成するようにしたものである。これは、大形圧電基板1
の表裏面に導電パターンを形成してから、切り出した場
合には、側面に延出される接続端縁24e,25eを形
成するには、後工程が必要となるから、これを導電パタ
ーン20と同時に形成するには、圧電基板10を大形圧
電基板1から切り出してから蒸着する必要があるためで
ある。
【0019】一方、圧電フィルタFの表裏面で、外部電
路と電気的接続を行なう場合には、図1,2のように大
形圧電基板1に除去領域3の在る分極用電極2aを表面
側に、全面電極からなる分極用電極2bを裏面側にスク
リーン印刷等により形成し、分極用電極2a,2b間に
直流電圧を印加して分極した後、分極用電極2a,2b
を除去してから、大形圧電基板1の表裏面に、単位導電
パターン(20)が左右上下に連続してなる導電パター
ンをスクリーン印刷等で形成し、然る後に、単位導電パ
ターンごとに切り出して圧電フィルタFを製造するよう
にしても良い。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るチップ型圧電フィルタFの
製造方法は、除去領域3を形成した分極用電極2a,2
bを大形圧電基板1の表裏面に形成して、分極処理し、
これにより、除去領域3により非分極領域11を形成
し、該非分極領域11に結合容量部23を配設するよう
にしたものであるから、該結合容量部23は非分極領域
11に位置することとなり、その信号電圧の印加によ
り、励振を生じないため、誘電損失を低下させることが
でき、濾波特性を向上させ得る。また結合容量部の電極
の表面に、半田を盛り上げたり、樹脂を塗布してダンピ
ング処理を施すものではないから、挿入損失が大きくな
ることもなく、かつ後工程が不要となる。さらには分極
用電極2aとして、所要位置に除去領域3のある電極パ
ターンを用いるだけで、圧電基板10に簡易に非分極領
域11を形成することができ、製造が容易である、等の
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】大形圧電基板1の表面図である。
【図2】大形圧電基板1の裏面図である。
【図3】大形圧電基板1の切断態様を示す表面図であ
る。
【図4】圧電基板10の表面図である。
【図5】圧電フィルタFの表面図である。
【図6】圧電フィルタFの裏面図である。
【図7】等価回路図である。
【符号の説明】
F 圧電フィルタ 1 大形圧電基板 2a,2b 分極用電極 3 除去領域 10 圧電基板 11 非分極領域 20 導電パターン 21,22 振動部 21a,21b 入出力振動電極 22a,22b 入出力振動電極 23 結合容量部 23a,23b コンデンサー電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表裏一面に対向状に入出力振動電極を配設
    し、他面に入出力振動電極対を覆うように共通振動電極
    を配設してなる複数の振動部と、これらの振動部を結合
    する結合容量部とを圧電基板に設けてなるチップ型圧電
    フィルタの製造方法において、 大形圧電基板の表裏面に形成する分極用電極の少なくと
    も表裏一方に、前記結合容量部に対応する部分の電極を
    除去した電極パターンを用いるようにし、両分極用電極
    間に直流電圧を印加して基板を厚み方向に分極した後、
    両分極用電極を除去してから大形圧電基板を所定寸法に
    切り出し、さらにこの切り出した圧電基板に分極用電極
    の除去領域に結合容量部が位置するように、その表裏面
    に導電パターンを形成するようにしたことを特徴とする
    チップ型圧電フィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】表裏一面に対向状に入出力振動電極を配設
    し、他面に入出力振動電極対をを覆うように共通振動電
    極を配設してなる複数の振動部と、これらの振動部を結
    合する結合容量部とを圧電基板に設けてなるチップ型圧
    電フィルタの製造方法において、 大形圧電基板の表裏面に形成する分極用電極の少なくと
    も表裏一方に、前記結合容量部に対応する部分の電極を
    除去した電極パターンを用いるようにし、両分極用電極
    間に直流電圧を印加して基板を厚み方向に分極した後、
    両分極用電極を除去してから、この大形圧電基板に分極
    用電極の除去領域に結合容量部が位置するように、その
    表裏面に単位導電パターンの繰り返しになる連続導電パ
    ターンを形成し、これを各単位導電パターンごとに切り
    出して形成するようにしたことを特徴とするチップ型圧
    電フィルタの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6002308A (en) * 1997-04-01 1999-12-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric filter with a capacitor on a substrate having an unpolarized portion
JP2009194631A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Seiko Instruments Inc ウエハ、ウエハ研磨装置、ウエハ研磨方法、圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
WO2012073623A1 (ja) * 2010-12-01 2012-06-07 株式会社村田製作所 圧電素子の製造方法及び電極付きマザー圧電基板

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