JPH07147526A - 幅拡がりモードを利用した振動体、共振子及び共振部品 - Google Patents

幅拡がりモードを利用した振動体、共振子及び共振部品

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JPH07147526A
JPH07147526A JP7494294A JP7494294A JPH07147526A JP H07147526 A JPH07147526 A JP H07147526A JP 7494294 A JP7494294 A JP 7494294A JP 7494294 A JP7494294 A JP 7494294A JP H07147526 A JPH07147526 A JP H07147526A
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Hiroaki Kaida
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 数百kHz〜2MHz帯またはこれ以上の広
範な周波数帯において用いるのに適しており、支持構造
の簡略化、応力集中の緩和を図ることができ、全体形状
を小型とし得る共振子を得る。 【構成】 短辺の長さがa、長辺の長さがbであり、ポ
アソン比をσとしたときに、長辺及び短辺の長さの比b
/aが、 【数1】 を中心として±10%の範囲内とされている断面が矩形
の圧電共振部12と、該圧電共振部の両短辺中央に連結
された支持部材16,17とを有する、幅拡がりモード
を利用した圧電共振子11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面が矩形の振動体、
及び共振子に関し、特に、幅拡がりモードを利用した振
動体、共振子及び共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数10kHz〜2MHz帯におい
ては、拡がり振動モードや輪郭すべり振動モードを利用
した圧電共振子が用いられている。
【0003】しかしながら、上記いずれの振動モードを
利用した場合においても、圧電共振子の主面の中心点の
みがノード点であり、従って、圧電共振子を安定に保持
することが困難であった。上記のような圧電共振子は、
主面の中心にノード点が位置するため、該ノード点にお
いてばね端子を用いて保持する構造が採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、拡がり
振動モードや輪郭すべり振動モードを利用した従来の圧
電共振子は、板状の振動体を用いているものであるた
め、ばね端子により保持された場合、圧電共振子とばね
端子との接点に応力が集中し、圧電共振子にクラックが
生じるおそれがあった。
【0005】さらに、振動のノード点が主面の中心に位
置していたため、上記ばね端子を用いた保持構造以外の
保持構造を選択することが困難であり、かつ圧電共振子
を用いた部品の小型化が困難であった。
【0006】本発明の目的は、数百kHz〜2MHz帯
またはこれ以上の広範な周波数帯において用いるのに適
しており、さらに支持構造を簡略化することができ、応
力集中が生じにくく、かつ全体形状を小さくし得る可能
性も大きい振動体、共振子、及び共振部品を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、一対の短辺と、一対
の長辺とを有する矩形の断面を有する振動体であって、
上記矩形の短辺の長さをa、長辺の長さをb、振動体を
構成している材料のポアソン比をσとしたときに、長辺
と短辺の長さの比b/aが、
【0008】
【数2】
【0009】を満たす値中心とした±10%の範囲内と
されている振動体である。
【0010】また、本発明のある特定的な局面によれ
ば、請求項2のように、上記断面が矩形の振動体のノー
ド点となる振動体の少なくとも一方の短辺略中央に連結
された支持部材をさらに備える、幅拡がりモードを利用
した共振子が提供される。
【0011】また、本発明の別の特定的な局面によれ
ば、上記幅拡がりモードを利用した共振子と、前記共振
子を挟持するように、該共振子の上下に貼り合わされた
ケース基板と、前記共振子の振動する部分の振動を妨げ
ないための空間を確保するために前記ケース基板または
ケース基板と共振子との間に設けられた空洞形成手段と
を備える、幅拡がりモードを利用した共振部品が提供さ
れる。
【0012】
【作用】本発明の振動体及び共振子は、上記のように幅
拡がりモードを利用したものである。幅拡がりモードと
は、後述の実施例から明らかなように、断面が矩形の振
動体の振動モードの1つであり、断面が正方形の振動体
の拡がりモード振動と、断面が矩形の振動体の幅モード
振動との間の振動姿態をとる振動モードである。
【0013】本発明の特定的な局面では、請求項2に記
載のように、上記幅拡がりモードを利用した振動体にお
いて、振動のノード点が断面が矩形の振動体の主面中心
だけでなく、短辺の中央にも存在することに鑑み、上記
少なくとも一方の短辺中央に支持部材が連結されてい
る。
【0014】従って、本発明の幅拡がりモードを利用し
た共振子では、振動体の少なくとも一方の短辺の中央に
支持部材を単に固着する又は一体に構成するだけで振動
体を支持することが可能とされているため、支持構造を
簡略化することができる。従って、従来の1〜2MHz
帯で商品化されていた輪郭振動を利用した圧電共振子に
比べて、全体の寸法を小さくすることも可能となる。
【0015】よって、従来存在しなかった幅拡がりモー
ドを利用した共振子を提供することができ、振動体の材
質を工夫することにより、従来得ることが困難であった
周波数帯の共振子を提供することができる。例えば、振
動体を圧電材料で構成した場合には、800kHz〜2
MHz帯及びそれ以上の広範な周波数帯で有効なエネル
ギー閉じ込め型の圧電共振子を得ることができる。
【0016】また、支持構造が簡略化されるので、上記
幅拡がりモードを利用した共振子の上下にケース基板を
固着し、該ケース基板またはケース基板と共振子との間
に空洞形成手段とを構成することにより、請求項4に記
載のように一体型のチップ型共振部品を容易に構成する
ことができる。
【0017】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ本発明の実施
例を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0018】図2〜図4は、拡がりモード、幅拡がりモ
ード及び幅モードを説明するための振動体の振動姿態を
示す各略図的平面図である。本願発明者は、有限要素法
により、断面が矩形の振動体として矩形板状の振動体の
振動状態を、その短辺および長辺の長さを変化させて解
析した。長辺の長さbの短辺の長さaに対する比b/a
=1の場合には、すなわち、振動体が正方形板の場合
は、図2に示すように拡がり振動モードの振動が強く励
振される。すなわち、図2に示す平面形状が正方形の振
動体1では、破線Aで示す状態と、一点鎖線Bで示す状
態との間で振動が繰り返され、拡がりモードが強く励振
される。
【0019】また、b/aを1よりかなり大きくした場
合、すなわちb/a>>1の場合には、図4に示すよう
に、矩形の振動体2が破線Aで示す状態と、一点鎖線B
で示す状態との間で振動し、幅モード振動が強く励振さ
れることが確かめられた。
【0020】これに対して、比=b/aが1より大き
く、上記幅モードの振動が強く励振されるよりも小さい
場合には、図3に示す幅拡がりモードが強く励振される
ことがわかった。
【0021】図3を参照して、比b/aを選択すること
により断面形状が矩形の振動体3では、一点鎖線Aと破
線Bで示す姿態の間での振動が強く励振されることが分
かった。
【0022】なお、上記幅拡がりモードは、公知の拡が
りモード及び幅モードの中間の振動モードと考えられる
ため、上述のように幅拡がりモードと命名したものであ
る。上記の知見に基づき、比b/aを特定の値に選択し
た圧電振動板を用いて圧電共振子を作製した。このよう
にして得られた圧電共振子を図1に示す。圧電共振子5
は、短辺側の長さがaであり、長辺の長さがbである断
面形状が矩形の圧電セラミック板6の両主面の全面に電
極7,8を形成した構造を有する。圧電セラミック板6
は図示の矢印Pで示すように、厚み方向に一様に分極処
理されている。
【0023】上記圧電共振子5において、b/aを種々
変更して上記幅拡がり振動モードを励振したところ、b
/a=−1.47σ+1.88を満たす場合に、上記幅
拡がり振動モードがもっとも強く励振されることが確か
められた。この場合の圧電共振子5における変位分布
を、有限要素法により解析したところ、図5(a)に示
す結果が得られた。
【0024】上記有限要素法により解析された変位分布
において、図5(b)に示すように、圧電共振子5の主
面中央をOとし、x軸及びy軸を図示のように定義し、
各部分の変位状態を測定したところ、図6に示す結果が
得られた。すなわち、上記幅拡がりモードが励振されて
いる圧電共振子5においては、X軸方向に沿う位置で
は、変位量は中心Oと、図5BのX1 すなわち短辺中央
において最も小さく、その中間において変位量が最も大
きくなることがわかる。このことは、幅拡がりモードを
利用した圧電共振子5では、ノード点が主面中心と、短
辺の中央とに位置することを意味する。従って、主面の
中心あるいは短辺の中央を他の支持部材によって支持す
ることにより、上記幅拡がりモードを阻害することなく
圧電共振子を支持し得ることがわかる。
【0025】また、上記比b/aが−1.47σ+1.
88を満たす場合だけでなく、その整数倍の場合にも、
短辺の中央がノード点となる同様の幅拡がりモードが励
振されることが確かめられた。これを、図17を参照し
て説明する。図17(a)は、式(1)におけるn=2
の場合の振動体の変位分布を有限要素法により解析した
図であり、該図から同様に幅拡がりモードの振動が励振
されることがわかる。
【0026】また、図17(b)は、n=2の場合の振
動体の両短辺中央に支持部材を連結し、さらにその外側
に保持部を設けた共振子の変位分布を有限要素法により
調べたものである。図17(b)から明らかなように、
支持部間の振動体が幅拡がりモードで励振されており、
かつ支持部材側には変位がほとんど伝播していないこと
がわかる。
【0027】また、上記比b/aは、圧電共振子5のポ
アソン比と関係することが確かめられた。すなわち、振
動体のポアソン比を変化させて、上記幅拡がり振動モー
ドが励振される場合の比b/aを測定し、上記b/aの
値をプロットしたところ図7に示す結果が得られた。従
って、図7の直線で示されるように、
【0028】
【数3】
【0029】を満たすように、上記比b/aを選択する
ことにより、幅拡がり振動モードを確実に励振し得るこ
とがわかった。
【0030】さらに、上記比b/aが、式(1)を満た
す場合にのみ幅拡がり振動モードが強く励振されるので
はなく、上記式(1)から若干ずれた場合でも幅拡がり
振動モードが強く励振されることがわかったので、ポア
ソン比σ=0.324の圧電セラミック板を用い、幅拡
がり振動モードの励振の有無を比b/aを変化させて確
かめた。すなわち、図5(b)における点X1 における
変位量をD(X1 )、幅拡がりモードにおいて変位量が
最も大きくなる点C(図5参照)の変位量をD(C)と
し、点X1 の点Cに対する相対変位D(X1 )/D
(C)を測定した。結果を、図8に示す。
【0031】図8から明らかなように、ポアソン比σ=
0.324の場合、比b/a=1.26〜1.54の範
囲内であれば相対変位が±10%以内であることがわか
る。そこで、上記のように比b/aが最適の値から±1
0%以内となるように図1に示した圧電共振子5を複数
種作製し、短辺中央部に支持部材を連結して共振特性を
測定した。その結果、上記のように相対変位が10%以
内の場合には、幅拡がりモードが良好に閉じ込められる
ことが確かめられた。
【0032】従って、図9に示すように、上記比b/a
は、式(1)を満たす点を中心として±10%の範囲内
に設定されれば、上記幅拡がり振動モードが良好に励振
され得ることがわかる。
【0033】図10(a)及び(b)は、上記の知見に
基づいて製作された本発明の一実施例に係る幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子を示す平面図及び正面図であ
る。圧電共振子11は、断面が矩形の振動体として、矩
形板状の圧電共振部12を有する。圧電共振部12は、
断面形状が矩形であり、厚み方向に一様に分極処理され
た圧電セラミック板13の両主面の全面に共振電極1
4,15を形成した構造を有する。また、上記圧電共振
部12の幅拡がり振動モードで励振された際のノード点
である短辺中央には、支持部材16,17が連結されて
いる。そして、支持部材16,17の外側端部には、そ
れぞれ、保持部18,19が連結されている。
【0034】なお、本実施例では、上記支持部材16,
17及び保持部18,19は、圧電セラミック板13と
一体に形成されている。すなわち、矩形の圧電セラミッ
ク板を用意し、図10(a)に示した形状となるように
機械加工することにより形成されている。もっとも、上
記支持部材16,17及び保持部18,19は、圧電共
振部12と別体の部材で構成されてもよく、接着等の適
宜の方法により図示のように連結したものであってもよ
い。
【0035】上記共振電極14,15は、それぞれ、支
持部材16,17の一方面に形成された引出し導電部1
4a,15aにより、保持部18,19の一方主面に形
成された端子電極20,21に電気的に接続されてい
る。
【0036】本実施例の圧電共振子11では、端子電極
20,21から交流電圧を印加することより、上記圧電
共振部12が幅拡がりモードで励振される。この場合、
図11に示す本実施例の圧電共振子11における変位分
布から明らかなように、圧電共振部12の短辺中央部分
は殆ど振動せず、圧電共振部12の短辺の中央部が振動
のノード点を構成するため、上記支持部材16,17が
連結されていたとしても、幅拡がりモードの振動は阻害
され難い。よって、支持部材16,17間に上記幅拡が
りモードに基づく振動を効果的に閉じ込めることができ
る。
【0037】また、圧電セラミック板を用いて上記圧電
共振部12の大きさを、幅2.5mm×長さ3.5mm
とした場合には共振周波数は800kHz、幅1.0m
m×長さ1.4mmとしたときには2MHzとなるの
で、800kHz〜2MHz帯で使用するのに適したエ
ネルギー閉じ込め型の圧電共振子を構成し得ることがわ
かった。
【0038】もっとも、上記共振周波数については、他
の材料で圧電共振部を構成した場合には、当然、有効な
周波数帯域は変わる。従って、共振部12を様々な圧電
材料で構成することにより、様々な周波数帯域で用いる
のに適したエネルギー閉じ込め型の圧電共振子11を得
ることができる。
【0039】図12は本発明の他の実施例に係るエネル
ギー閉じ込め型の圧電共振子を示す。本実施例では、図
1に示した圧電共振子5の両主面の電極7,8に、図示
のように支持部としての金属端子22,23が半田(実
施せず)により接合されている。この場合、圧電共振子
5は、上記のように幅拡がりモードを強く励振し得るよ
うに比b/aが選択されている。従って、圧電共振子5
では、主面の短辺側中央が振動のノード点を構成する
が、上記金属端子22,23は、このノード点付近に上
記半田により接合されている。よって、本実施例の圧電
共振子においても支持部材としての金属端子22,23
を図示のように接合したとしても、圧電共振子5におい
て励振された幅拡がりモードの振動が阻害され難い。
【0040】図13は、本発明のさらに他の実施例に係
るエネルギー閉じ込め型の圧電共振子を示す。圧電共振
子31は、第1の実施例と同様に、断面が矩形の振動体
としての圧電共振部32を有する。もっとも、圧電共振
部32では、圧電板32aの上面において、長辺側の端
縁に沿うように、一対の共振電極32b,32cが形成
されている。なお、圧電板32aは、図示の矢印P方向
すなわち共振電極32bから共振電極32cに向かう方
向に分極処理されている。また、本実施例においても、
圧電共振部32の長辺の長さbの短辺の長さaに対する
比b/aは、式(1)を満たす点を中心として±10%
以内の範囲内に設定されている。
【0041】従って、共振電極32b,32c間に交流
電圧を印加することにより、幅拡がりモードによって圧
電共振部32が振動する。この場合、圧電共振部32の
変位方向は、印加される電界と平行であるため、圧電縦
効果を利用した圧電共振子となる。
【0042】また、本実施例の圧電共振子31において
も、上記幅拡がりモードで共振する圧電共振部32の振
動のノード点に支持部材36,37が連結されており、
支持部材36,37の外側端部に保持部38,39が連
結されている。なお、図13において、34a,35a
は引出し導電部を、40,41は端子電極を示す。
【0043】図13に示した実施例から明らかなよう
に、本発明の幅拡がりモードを利用した共振子は、圧電
横効果を利用したものだけでなく、圧電縦効果を利用し
たものにも適用することができる。
【0044】なお、上述してきた説明では、本発明で用
いられる断面が矩形の振動体として、圧電体からなるも
のを例にとり説明したが、本発明は、上記のように断面
が矩形の振動体において比b/aを特定の範囲に選択す
ることにより、上述した幅拡がりモードを励振させ、幅
拡がりモードの振動のノード点か短辺中央に位置するこ
とに鑑み、該短辺中央に支持部材を連結したことに特徴
を有するものである。従って、使用する振動体として
は、圧電体以外の他の振動体であってもよい。
【0045】さらに、本発明の共振子では、振動体と連
結された支持部材の外側に、さらに動吸振部を設け、動
吸振現象により漏洩してきた振動を打ち消すように構成
してもよい。このような例を、図14に示す。
【0046】図14に示す圧電共振子42は、第1の実
施例(図10に示した実施例)の圧電共振子11を変形
したものに相当する。相当の部分については、相当の参
照番号を付することにより、その説明は省略する。
【0047】圧電共振子42では、支持部材16,17
の外側端に、一対の動吸振部43,44が構成されてお
り、動吸振部43,44の外側の側面中央に連結部材4
5,46が連結され、連結部材45,46の外側端が保
持部18,19に連結されている。すなち、図10に示
した圧電共振子11に比べて、上記一対の動吸振部4
3,44及び連結部材45,46が挿入された構造を有
する。動吸振部43,44は、公知の動吸振現象によ
り、漏洩してきた振動を打ち消すために設けられてい
る。すなわち、動吸振部43,44は、動吸振現象によ
って、漏洩してきた振動を受けて振動するように構成さ
れており、それによって共振部12側から漏洩してきた
振動を打ち消すように作用する。
【0048】図15及び図16は、本発明の他の実施例
に係るチップ型の共振部品を説明するための分解斜視図
及び斜視図である。本実施例は、図10に示した幅拡が
りモードを利用した圧電共振子11を用いて構成されて
いる。すなわち、圧電共振子11の側方に、圧電共振子
11と同等の厚みを有するスペーサー51,52を貼り
合わせることにより、共振プレート53が構成されてい
る。
【0049】上記スペーサー51,52は、略コの字状
の平面形状を有し、両端において、圧電共振子11の保
持部18,19に連結されて一体化されている。スペー
サー51,52は、任意の絶縁性材料から構成すること
ができ、例えばアルミナ等の絶縁性セラミックスあるい
は合成樹脂等により構成することができる。
【0050】共振プレート53の上下には、空洞形成手
段としての矩形枠状の空洞形成部材54,55が配置さ
れ、該空洞形成部材54,55を介してケース基板5
6,57が共振プレート53の上下に絶縁性接着剤を用
いて貼り合わされる。
【0051】空洞形成部材54,55は、圧電共振子1
1の振動部分すなわち圧電共振部12の振動を妨げない
ために配置されている。従って、空洞形成部材54,5
5の開口54a,55aの大きさ及び空洞形成部材5
4,55の厚みは、上記の観点から選ばれる。
【0052】空洞形成部材54,55は、絶縁性樹脂フ
ィルム、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムや
シート状接着剤等から構成することができるが、その他
任意の絶縁性材料で構成することができる。
【0053】また、ケース基板56,57は、アルミナ
等の絶縁性セラミックスあるいは合成樹脂等の適宜の合
成材料から構成することができ、該ケース基板56,5
7により空洞形成部材54,55を介して共振プレート
53を挟持し、一体化することにより、図16に示すチ
ップ型共振部品60が構成される。
【0054】また、チップ型共振部品60では、ケース
基板56,57を貼り合わせることにより一体化された
積層体61の両端面に、外部電極62,63が形成され
ている。外部電極62,63は、導電性材料を、めっ
き、蒸着もしくはスパッタリング等により付与すること
により形成される。
【0055】さらに、チップ型共振部品60をプリント
回路基板等に実装する際に、回路基板上の導電パターン
との電気的接続を容易とするために、外部電極62,6
3は、上記積層体の両端面だけでなく、図示のように上
面及び下面にも至るように形成することが好ましい。外
部電極62,63を積層体の上面及び下面にも位置する
ように形成することを容易とするために、本実施例で
は、図15に示されているようにケース基板56の上面
にあらかじめ電極56a,56bが形成されている。特
に図示はしないが、ケース基板57の下面にも、同様に
一対の電極が形成されている。
【0056】もっとも、上記のように電極56a,56
bは必ずしもあらかじめ形成せずともよく、上記積層体
を得た後に、外部電極材料を上面及び下面にも至るよう
に付与することにより形成してもよい。
【0057】また、本実施例では、空洞形成部材54,
55として別部材を用意したが、ケース基板56の下面
に開口54aの平面形状に応じた平面形状を有する凹部
を形成し、同様にケース基板57の上面に空洞形成部材
55の開口55aと同様の平面形状を有する凹部を形成
し、それによって圧電共振子11の振動部分の振動を妨
げないための空洞を形成してもよい。この場合には、凹
部の深さを調整することにより、上記空洞形成部材5
4,55の使用を省略することができる。
【0058】さらに、空洞形成部材54,55や上記の
ように凹部を形成せずに、絶縁性接着剤をケース基板5
6の下面及びケース基板57の上面に矩形枠状に塗布
し、該絶縁性接着剤の厚みを制御することにより、圧電
共振子11の共振部12の振動を妨げないための空洞を
形成してもよい。この場合には、ケース基板56,57
を共振プレート53に貼り合わせるための絶縁性接着剤
が、本発明の空洞形成手段をも兼ねることになる。
【0059】なお、図15及び図16では、図10に示
した圧電共振子11を用いたが、例えば図13に示した
圧電共振子31のような請求項1に記載の発明に係る幅
拡がりモードを利用した他の共振子を用いてもよく、同
様にチップ型の共振部品を容易に構成することができ
る。
【0060】図16に示した上記チップ型圧電共振部品
60では、圧電共振子11が、スペーサ板51,52と
絶縁性接着剤を用いて接合されている(図15参照)。
従って、図15の矢印Aで示す接合部分において、接着
不良が生じている場合には、密閉性が損なわれる。すな
わち、圧電共振子11の共振部12が構成されている部
分の密封性が損なわれる。密封性が損なわれた場合、チ
ップ型圧電共振部品における耐湿性などの特性が低下す
る。
【0061】次に、上記のような耐湿性の問題を克服し
得る実施例を、図18〜図21を参照して説明する。図
18は、本発明のさらに他の実施例に係るチップ型圧電
共振部品を説明するための分解斜視図であり、図15に
相当する図である。図18に示すチップ型圧電共振部品
では、図15に示されていた圧電共振子11及びスペー
サ51,52に代えて、外形が矩形板状の圧電共振子1
11が用いられている。その他の構造、すなわち空洞形
成部材54,55及び保護基板56,57については、
図15に示した実施例と同様であるため、同一の参照番
号を付することにより、前述した説明を援用することに
より省略する。
【0062】圧電共振子111は、図19に斜視図で示
す圧電セラミック板112を用いて構成されている。す
なわち、1枚の矩形の圧電セラミック板を、例えばレー
ザによるエッチングや機械加工により図19に示す形状
に加工し、それによって圧電セラミック板112を得
る。圧電セラミック板112では、開口113aを有す
る矩形枠状の支持部113と、共振部を構成する圧電セ
ラミック板部分114が一体化されている。そして、上
記圧電セラミック板112に、圧電共振子11と同様に
電極を形成することにより、図20に示す上記圧電共振
子111が得られる。もちろん、予め電極が形成された
基板を加工して、図20に示す圧電共振子111が得ら
れる場合もある。
【0063】言い換えれば、圧電共振子111は、図1
5に示した圧電共振子11と、スペーサ板51,52と
を一体化した構造に相当する。従って、圧電共振子11
1における共振部及び電極等については、圧電共振子1
1と同一の参照番号を付することによりその説明は省略
する。
【0064】図18に示した圧電共振子111は、上記
1枚の圧電セラミック板112を用いて構成されてい
る。従って、図15で示した実施例では、矢印Aで示し
た接合部分により耐湿性が劣化するおそれがあったのに
対し、本実施例のチップ型圧電共振部品では、共振部の
側方に上記のような接合部が存在しないため、耐湿性が
効果的に高められる。
【0065】図21は、図18に示した圧電共振子11
1、空洞形成部材54,55及び保護基板56,57を
積層した得られたチップ型圧電共振部品の斜視図であ
る。チップ型圧電共振部品120では、上記各部材を貼
り合わせることにより得られた積層体121の一対の端
面を覆うように外部電極122,123が形成されてい
る。従って、他のチップ型電子部品と同様にプリント回
路基板などに面実装することができる。
【0066】図22は、前述した圧電共振子111の変
形例を示す。ここでは、圧電共振子131は、矩形枠状
の支持部材132と、該矩形枠状の支持部材132と一
体に構成された圧電共振子部分133とを有する。圧電
共振子部分133は、前述した図13に示した圧電共振
子31と同様に構成されている。従って、共振部等の構
成については、圧電共振子31と同一であるため、同一
の参照番号を付することにより、その説明は省略する。
【0067】圧電共振子131においても、矩形枠状の
支持部132と圧電共振子部分133とが一体化されて
いるため、図18及び図20に示した圧電共振子111
と同様に、チップ型圧電共振部品を構成した場合、該チ
ップ型圧電共振部品の耐湿性を効果的に高め得る。
【0068】前述してきた実施例では、圧電共振子に、
幅拡がりモードを利用した共振部が1個形成されてい
る。しかしながら、本発明は、幅拡がりモードを利用し
た共振部が複数形成されている圧電共振子にも適用され
る。このような例を、図23を参照して説明する。図2
3(a)及び(b)は、それぞれ、上記のような圧電共
振子の平面図及び圧電セラミック板を透かして下方の電
極形状を示した模式的平面図である。
【0069】圧電共振子141は、2重モード圧電フィ
ルタを構成するためのものであり、幅拡がり振動モード
を利用した第1,第2の圧電共振子ユニット142,1
43を有する。圧電共振ユニット142,143は、厚
み方向に一様に分極処理された矩形の圧電セラミック板
部分の一方主面に共振電極を構成するための電極142
a,143aを形成し、下面にアース電極として機能す
る電極142b,143bを形成した構造を有する。
【0070】第1,第2の圧電共振ユニット142,1
43は、それぞれ、幅拡がり振動モードで励振される
が、その振動のノード点同士が連結材144により連結
されている。また、下面においては、電極142bと1
43bとが、連結部材の下面に形成された接続導電部に
より相互に電気的に接続されている。従って、電極14
2aまたは143aを入力電極もしくは出力電極とし、
下面の電極142b,143bをアース電極として用い
ることにより、対称モード及び非対称モードを利用した
2重モード圧電フィルタが構成される。
【0071】本実施例は、上記2個の圧電共振ユニット
142,143を用いたことに特徴を有し、その他の点
については、圧電共振子11と同様に構成されている。
すなわち、第1,第2の圧電共振ユニット142,14
3の外側には、それぞれ、支持部材を介して矩形枠状の
支持部147に連結されている。従って、矩形枠状の支
持部147の開口147a内に、第1,第2の圧電共振
ユニット142,143が配置されている。
【0072】また、これら開口147a内に配置された
第1,第2の圧電共振ユニット142,143等は、支
持部147と一体に構成されている。すなわち、一枚の
圧電セラミック板を機械加工することにより、あるいは
エッチングすることにより図示のように平面形状を有す
る一体の部材が得られている。
【0073】図24は、本発明のさらに別の実施例の圧
電共振子を示す斜視図である。本実施例の圧電共振子2
01は、図10に示した圧電共振子11と同様に、圧電
横効果を利用したものである。もっとも、圧電共振子2
01では、断面形状が矩形の圧電セラミック板202を
用いて構成された圧電共振部203の構造が、圧電共振
子11とは異ならされている。すなわち、圧電セラミッ
ク板202は、主面と平行な方向矢印P(図24参照)
に分極処理されている。そして、圧電セラミック板20
2の上面において、両端縁202a,202bに沿うよ
うに共振電極204,205が形成された構造を有す
る。その他の構造については、圧電共振子11とほぼ同
様であるため、圧電共振子11の説明を援用することに
より省略する。
【0074】上記のように、共振電極204と共振電極
205とを結ぶ方向に、圧電セラミック板202が分極
処理されているため、共振電極204,205間に交流
電圧を印加することにより圧電横効果により励振される
幅拡がりモードを利用した共振子が提供される。本実施
例においても、圧電セラミック板202は、前述した実
施例と同様に、長辺と短辺との比b/aが図10に示す
実施例と同じような関係に選ばれている。よって、図1
0に示した実施例と同様に、幅拡がりモードを利用した
圧電共振子が提供され、保持部206,207を用いて
機械的に保持することができる。
【0075】図25は、本発明のさらに他の実施例にか
かる圧電共振子を示す斜視図である。本実施例の圧電共
振子210は、図10に示した圧電共振子11の変形例
に相当する。異なる点は、図10に示した圧電共振子1
1では、圧電セラミック板13が用いられていたが、圧
電共振子210では、圧電セラミック板13よりも厚み
がかなり厚い直方体状の圧電セラミックス213が用い
られていることにある。すなわち、圧電共振部212を
構成している圧電セラミックス213は、比b/aが図
10に示した実施例と同様に選ばれている矩形の断面形
状を有し、該矩形の断面に平行な主面に共振電極14
(他方側の共振電極は図示されず)が形成されている。
このように、本発明においては、断面が矩形の振動体
は、該矩形の長辺bよりも大きな厚みを有する直方体状
の形状を有していてもよい。
【0076】図26は、本発明のさらに他の実施例にか
かる振動体をばね端子により保持した構造を示す斜視図
である。本実施例の振動体301は、直方体状の圧電セ
ラミックス302を用いて構成されている。圧電セラミ
ックス302は、長辺がb、短辺がaの矩形の断面を有
する直方体の形状を有する。また、圧電セラミックス3
02は、図示の矢印P方向、すなわち上記長辺と平行な
方向に分極処理されている。また、共振電極303,3
04が圧電セラミックス302の対向し合っている一対
の側面に形成されている。この側面は、上記短辺側に位
置している側面である。
【0077】振動体301においては、共振電極30
3,304から交流電圧を印加することにより幅拡がり
モードで共振され、その場合の振動のノード部は、短辺
側の側面において直線状に現れる。すなわち、共振電極
303,304の1/2の高さ位置において、圧電セラ
ミックス302の厚み方向(矩形の断面と直交する方
向)に延びる直線状の領域に振動のノード部が現れる。
よって、図26に示されているように、上記直線状のノ
ード部において、ばね端子305,306を用いて容易
に機械的に保持することができる。
【0078】図26に示した振動体301から明らかな
ように、本発明の振動体は、上述した各実施例とは異な
り、ばね端子により保持することも可能であり、その場
合であっても、振動のノード部が本実施例では、圧電セ
ラミックス302の厚み方向に沿って直線状に現れるた
め、振動体301とばね端子305,306との間の応
力集中はさほど大きくなく、従って振動体301にクラ
ックが生じるおそれは非常に少ない。
【0079】前述した各実施例では、振動体の材料とし
て圧電セラミックスを用いたが、圧電性を示す材料であ
れば任意の材料を使用することができる。例えば、水
晶、LiTaO3 もしくはLiNbO3 などからなる圧
電単結晶や圧電性を示す高分子材料を用いてもよい。ま
た、それ自身が圧電性を示さない半導体や金属板の上
に、圧電材料を形成して、上記圧電体と同様に機能させ
てもよい。
【0080】また、図23では二重モード圧電フィルタ
を示したが、シングルモード圧電セラミックスにも本発
明を適用することができる。さらに、各実施例はすべて
幅拡がりモードの基本波について示したが、3倍、5倍
奇数次の高周波でも同様に中央と短辺中心がノード点と
なるので、高い周波数のときに用いることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、断面矩形の振動体にお
いて、該矩形の長辺の長さbと短辺の長さaとの間の比
b/aが上記特定の範囲に選択されているため、幅拡が
りモードが有効に励振される。この幅拡がりモードの振
動は、上記矩形の短辺中央にノード点を有するため、例
えば請求項2に記載のように、支持部材を短辺中央に連
結することにより、該支持部材により上記幅拡がりモー
ドの振動を妨げることなく支持することのできる共振子
を提供することができる。
【0082】よって、従来存在しなかった幅拡がりモー
ドを利用した共振子を提供することができ、振動体の材
質を工夫することにより、従来得ることが困難であった
周波数帯の共振子を提供することができる。例えば、振
動体を圧電セラミックスを構成した場合には、800k
Hz〜2MHz帯あるいはそれ以上の周波数帯で有効な
エネルギー閉じ込め型の圧電共振子を提供することがで
きる。
【0083】しかも、本発明の幅拡がりモードを利用し
た共振子では、上記支持部材が、上記矩形の短辺中央に
連結されているため、支持構造の簡略化を果たすことが
できるため、従来の1〜2MHz帯で商品化されていた
輪郭振動を利用した圧電共振子に比べて、全体寸法を小
さくすることができる。
【0084】さらに、支持構造を簡略化し得るため、請
求項4に記載の発明のように、上下からケース基板を貼
り合わせて積層し、一体化することにより、チップ型共
振部品を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において用いられる振動体を
説明するための斜視図。
【図2】拡がりモードを説明するための略図的平面図。
【図3】幅拡がりモードを説明するための略図的平面
図。
【図4】幅モードを説明するための略図的平面図。
【図5】(a)及び(b)は、幅拡がりモードの有限要
素法により解析された変位分布を示す図及び(a)にお
ける座標を説明するための図。
【図6】図5に示す変位分布におけるx方向に沿った位
置と変位量との関係を示す図。
【図7】ポアソン比と幅拡がりモードを励振させる寸法
比b/aとの関係を示す図。
【図8】比b/aと図5に示した変位分布における相対
変位量との関係を示す図。
【図9】ポアソン比と比b/aとの関係を示す図。
【図10】(a)及び(b)は、本発明の一実施例に係
る幅拡がり振動モードを利用した圧電共振子を示す平面
図および正面図。
【図11】図10に示した圧電共振子の変位分布を示す
図。
【図12】本発明の他の実施例に係る幅拡がりモードを
利用した圧電共振子を示す斜視図。
【図13】本発明のさらに他の実施例に係る幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子を示す平面図。
【図14】本発明のさらに他の実施例に係る幅拡がりモ
ードを利用した圧電共振子を示し、動吸振部を有する圧
電共振子を示す平面図。
【図15】本発明の実施例に係るチップ型共振部品の分
解斜視図。
【図16】チップ型共振部品を示す斜視図。
【図17】(a)及び(b)は、式(1)におけるn=
2の場合の振動体の変位分布及び該振動体を用いて構成
された共振子の変位分布を示す各図。
【図18】本発明の他の実施例に係る圧電共振子を用い
たチップ型圧電共振部品を説明するための分解斜視図。
【図19】図18で用いられている圧電共振子において
採用されている圧電セラミック板を示す斜視図。
【図20】圧電共振子を示す斜視図。
【図21】図18に示したチップ型圧電共振部品の外観
を示す斜視図。
【図22】矩形枠状の支持部材と一体化された圧電共振
子の他の例を説明するための斜視図。
【図23】(a)及び(b)は、本発明のさらに他の実
施例に係る圧電共振子としての圧電フィルタを示す平面
図及び圧電セラミック板を透かして下方の電極形状を示
した模式的平面図。
【図24】本発明のさらに他の実施例の圧電共振子を示
す斜視図。
【図25】本発明のさらに別の実施例にかかる圧電共振
子を示す斜視図。
【図26】本発明のさらに別の実施例を示し、圧電共振
子をばね端子をばね端子により保持した構造を示す斜視
図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の短辺及び1対の長辺を有する矩形
    の断面形状を有し、上記短辺の長さをa、長辺の長さを
    bとし、振動体を構成している材料のポアソン比をσと
    したときに、前記長辺と短辺との長さの比b/aが、 【数1】 を中心として±10%の範囲内とされている幅拡がりモ
    ードを利用した振動体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記振動体の少なくと
    も一方の前記短辺略中央に連結された支持部材をさらに
    備える、幅拡がりモードを利用した共振子。
  3. 【請求項3】 前記断面が矩形の振動体が、圧電共振部
    である、請求項2に記載の共振子。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の幅拡がりモードを利用
    した共振子と、 前記共振子を挟持するように、該共振子の上下に貼り合
    わされたケース基板と、 前記共振子の振動する部分の振動を妨げないための空間
    を確保するために前記ケース基板またはケース基板と共
    振子との間に設けられた空洞形成手段とを備える、幅拡
    がりモードを利用した共振部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7550904B2 (en) 2005-12-28 2009-06-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Thin-film piezoelectric resonator and filter circuit
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