JPH08183308A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH08183308A JPH08183308A JP6328349A JP32834994A JPH08183308A JP H08183308 A JPH08183308 A JP H08183308A JP 6328349 A JP6328349 A JP 6328349A JP 32834994 A JP32834994 A JP 32834994A JP H08183308 A JPH08183308 A JP H08183308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- shoulder
- rib
- rut
- pneumatic tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ショルダー摩耗に対する耐摩耗性を損なうこ
となく、轍内における走行安定性の改善を図ると共に、
轍を乗り越す際の走行も良好に行うことができる重荷重
用空気入りタイヤを提供することにある。 【構成】 トレッド面１のタイヤショルダー部１Ａにタ
イヤ周方向Ｔに延在するショルダーリブ３Ａを配置する
と共にワイドトレッド化した重荷重用空気入りタイヤに
おいて、ショルダーリブ３Ａにタイヤ周方向Ｔに沿って
延長する複数の細溝５を並設すると共に、該細溝５をタ
イヤショルダー部１Ａ端部側に向けて次第に深く形成し
たことを特徴とする。
となく、轍内における走行安定性の改善を図ると共に、
轍を乗り越す際の走行も良好に行うことができる重荷重
用空気入りタイヤを提供することにある。 【構成】 トレッド面１のタイヤショルダー部１Ａにタ
イヤ周方向Ｔに延在するショルダーリブ３Ａを配置する
と共にワイドトレッド化した重荷重用空気入りタイヤに
おいて、ショルダーリブ３Ａにタイヤ周方向Ｔに沿って
延長する複数の細溝５を並設すると共に、該細溝５をタ
イヤショルダー部１Ａ端部側に向けて次第に深く形成し
たことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトレッドをワイド化した
重荷重用空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、轍内に
おける走行安定性を向上するようにした重荷重用空気入
りタイヤに関する。
重荷重用空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、轍内に
おける走行安定性を向上するようにした重荷重用空気入
りタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】トラックやバス等に用いられる重荷重用
空気入りタイヤは、近年、車輌の低床化や積載量の増加
等に伴って、路面と接地するトレッド面を広くする傾向
にある。しかし、トレッド面のタイヤショルダー部にお
いてラグ溝を設けることなくタイヤ周方向に延在するシ
ョルダーリブのみを配置した重荷重用空気入りタイヤ
は、上述のようにワイドトレッド化を行うと、特に高速
道路等を高速走行する際に、従来のワイドトレッド化さ
れていない汎用サイズの重荷重用空気入りタイヤの轍内
に収まらず、その轍に乗り上げた走行状態となるため、
走行安定性が低下するという問題があった。
空気入りタイヤは、近年、車輌の低床化や積載量の増加
等に伴って、路面と接地するトレッド面を広くする傾向
にある。しかし、トレッド面のタイヤショルダー部にお
いてラグ溝を設けることなくタイヤ周方向に延在するシ
ョルダーリブのみを配置した重荷重用空気入りタイヤ
は、上述のようにワイドトレッド化を行うと、特に高速
道路等を高速走行する際に、従来のワイドトレッド化さ
れていない汎用サイズの重荷重用空気入りタイヤの轍内
に収まらず、その轍に乗り上げた走行状態となるため、
走行安定性が低下するという問題があった。
【０００３】そこで、上記問題の解決策として、ショル
ダーリブのタイヤ外側となる位置に、タイヤ周方向に沿
って環状に連続して延びる細溝を１本設け、タイヤショ
ルダー部の剛性を低くする提案がある。しかし、このよ
うに細溝を１本設けただけでは、轍を乗り越す際の走行
については、若干の改善が見られるが、依然として轍内
における走行安定性の改善を図ることができず、また、
同じような細溝を複数設けようとすると、逆に、タイヤ
ショルダー部の剛性が低下しすぎて、ショルダーリブの
外側エッジに著しい摩耗の発生を招き、ショルダー摩耗
に対する耐摩耗性が悪化する。
ダーリブのタイヤ外側となる位置に、タイヤ周方向に沿
って環状に連続して延びる細溝を１本設け、タイヤショ
ルダー部の剛性を低くする提案がある。しかし、このよ
うに細溝を１本設けただけでは、轍を乗り越す際の走行
については、若干の改善が見られるが、依然として轍内
における走行安定性の改善を図ることができず、また、
同じような細溝を複数設けようとすると、逆に、タイヤ
ショルダー部の剛性が低下しすぎて、ショルダーリブの
外側エッジに著しい摩耗の発生を招き、ショルダー摩耗
に対する耐摩耗性が悪化する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ショ
ルダー摩耗に対する耐摩耗性を損なうことなく、轍内に
おける走行安定性の改善を図ると共に、轍を乗り越す際
の走行も良好に行うことができる重荷重用空気入りタイ
ヤを提供することにある。
ルダー摩耗に対する耐摩耗性を損なうことなく、轍内に
おける走行安定性の改善を図ると共に、轍を乗り越す際
の走行も良好に行うことができる重荷重用空気入りタイ
ヤを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、トレッド面のタイヤショルダー部にタイヤ周方向
に延在するショルダーリブを配置すると共にワイドトレ
ッド化した重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記ショ
ルダーリブにタイヤ周方向に沿って延長する複数の細溝
を並設すると共に、該細溝をタイヤショルダー部端部側
に向けて次第に深く形成したことを特徴とする。
明は、トレッド面のタイヤショルダー部にタイヤ周方向
に延在するショルダーリブを配置すると共にワイドトレ
ッド化した重荷重用空気入りタイヤにおいて、前記ショ
ルダーリブにタイヤ周方向に沿って延長する複数の細溝
を並設すると共に、該細溝をタイヤショルダー部端部側
に向けて次第に深く形成したことを特徴とする。
【０００６】このようにショルダーリブにタイヤ周方向
に沿って延長する複数の細溝を並設し、タイヤショルダ
ー部の剛性を低下させることにより、汎用サイズの重荷
重用空気入りタイヤにより形成された轍内を走行する際
に、その複数の細溝を閉じる状態にして、ショルダーリ
ブの内側への変形を可能にする。そのため、ワイド化し
たトレッドを有する重荷重用空気入りタイヤであって
も、そのトレッド面が轍の形状に追従し易くなるので、
轍内における走行安定性を高めることができる。また、
タイヤショルダー部の剛性を低くしたので、轍への進入
や脱出も良好に行うことができる。
に沿って延長する複数の細溝を並設し、タイヤショルダ
ー部の剛性を低下させることにより、汎用サイズの重荷
重用空気入りタイヤにより形成された轍内を走行する際
に、その複数の細溝を閉じる状態にして、ショルダーリ
ブの内側への変形を可能にする。そのため、ワイド化し
たトレッドを有する重荷重用空気入りタイヤであって
も、そのトレッド面が轍の形状に追従し易くなるので、
轍内における走行安定性を高めることができる。また、
タイヤショルダー部の剛性を低くしたので、轍への進入
や脱出も良好に行うことができる。
【０００７】しかも、細溝の溝深さがタイヤショルダー
部の端部側に向けて次第に深くなっているので、タイヤ
ショルダー部の剛性をタイヤ外側に向かうにつれて順次
低くすることができるため、タイヤショルダー部の剛性
が局部的に低下しすぎることによる著しいショルダー摩
耗の発生がない。以下、本発明の構成について添付の図
面を参照しながら詳細に説明する。
部の端部側に向けて次第に深くなっているので、タイヤ
ショルダー部の剛性をタイヤ外側に向かうにつれて順次
低くすることができるため、タイヤショルダー部の剛性
が局部的に低下しすぎることによる著しいショルダー摩
耗の発生がない。以下、本発明の構成について添付の図
面を参照しながら詳細に説明する。
【０００８】図１は本発明の重荷重用空気入りタイヤの
トレッドパターンの一例を示す。この重荷重用空気入り
タイヤはそのトレッド展開幅がワイド化され、そのトレ
ッド面１には、タイヤ周方向Ｔに沿って延びるジグザグ
状の主溝２が複数設けられ、これら主溝２によりタイヤ
周方向に延在する複数のリブ３がタイヤ幅方向に区画形
成され、トレッド面１にリブパターンを形成している。
トレッドパターンの一例を示す。この重荷重用空気入り
タイヤはそのトレッド展開幅がワイド化され、そのトレ
ッド面１には、タイヤ周方向Ｔに沿って延びるジグザグ
状の主溝２が複数設けられ、これら主溝２によりタイヤ
周方向に延在する複数のリブ３がタイヤ幅方向に区画形
成され、トレッド面１にリブパターンを形成している。
【０００９】タイヤ幅方向の最外側の各主溝２よりもタ
イヤ外側のトレッド面１の両タイヤショルダー部１Ａに
は、ラグ溝を設けることなく、タイヤ周方向Ｔに延在す
るショルダーリブ３Ａのみをそれぞれ配置している。Ｅ
はトレッド面１の接地端である。本発明は、上記のよう
な構成の重荷重用空気入りタイヤにおいて、上記ショル
ダーリブ３Ａには、タイヤ周方向に沿って連続して延長
する、平面視においてストレート状で、環状に形成され
た細溝５が複数並設されると共に、それら細溝５は、図
２に示すようにタイヤショルダー部１Ａの端部側（タイ
ヤ幅方向外側）に向けて次第に溝深さを深く形成するよ
うになっている。
イヤ外側のトレッド面１の両タイヤショルダー部１Ａに
は、ラグ溝を設けることなく、タイヤ周方向Ｔに延在す
るショルダーリブ３Ａのみをそれぞれ配置している。Ｅ
はトレッド面１の接地端である。本発明は、上記のよう
な構成の重荷重用空気入りタイヤにおいて、上記ショル
ダーリブ３Ａには、タイヤ周方向に沿って連続して延長
する、平面視においてストレート状で、環状に形成され
た細溝５が複数並設されると共に、それら細溝５は、図
２に示すようにタイヤショルダー部１Ａの端部側（タイ
ヤ幅方向外側）に向けて次第に溝深さを深く形成するよ
うになっている。
【００１０】このようにタイヤ周方向に延びる複数の細
溝５をショルダーリブ３Ａに配置することにより、タイ
ヤショルダー部１Ａの剛性を低下させ、汎用サイズの重
荷重用空気入りタイヤにより形成された轍を走行する際
に、図３に示すように、その複数の細溝５を閉じるよう
にして、ショルダーリブ３Ａを内側に変形させることが
できる。そのため、轍Ｍ内の形状にワイド化したトレッ
ド面１が追従することが可能となり、轍内における走行
安定性を改善することができると共に、轍への進入や脱
出を容易にして、轍を乗り越す際の走行も良好に行うこ
とができる。
溝５をショルダーリブ３Ａに配置することにより、タイ
ヤショルダー部１Ａの剛性を低下させ、汎用サイズの重
荷重用空気入りタイヤにより形成された轍を走行する際
に、図３に示すように、その複数の細溝５を閉じるよう
にして、ショルダーリブ３Ａを内側に変形させることが
できる。そのため、轍Ｍ内の形状にワイド化したトレッ
ド面１が追従することが可能となり、轍内における走行
安定性を改善することができると共に、轍への進入や脱
出を容易にして、轍を乗り越す際の走行も良好に行うこ
とができる。
【００１１】その上、細溝５の溝深さがタイヤショルダ
ー部１Ａの端部側に向かうに従って順次深くなる構成と
することにより、タイヤショルダー部１Ａの剛性を外側
に向けて次第に低くすることができる。そのため、タイ
ヤショルダー部１Ａの剛性が局部的に大きく低下しすぎ
て、ショルダーリブ３Ａに著しいショルダー摩耗の発生
を招くこともない。
ー部１Ａの端部側に向かうに従って順次深くなる構成と
することにより、タイヤショルダー部１Ａの剛性を外側
に向けて次第に低くすることができる。そのため、タイ
ヤショルダー部１Ａの剛性が局部的に大きく低下しすぎ
て、ショルダーリブ３Ａに著しいショルダー摩耗の発生
を招くこともない。
【００１２】上記細溝５は、両ショルダーリブ３Ａにそ
れぞれ少なくとも３本配置し、その溝幅ｘの合計をショ
ルダーリブ３Ａの内側端３Ａ1 とタイヤ接地端Ｅとの間
のタイヤ幅方向最短距離で定義されるリブ幅Ｗの１０％
以上４０％以下にするのがよい。細溝５が２本以下で、
溝幅ｘの合計がリブ幅Ｗの１０％未満であると、タイヤ
ショルダー部１Ａにおける剛性低下が不十分で、轍内に
おける走行安定性の十分な改善効果を得ることが困難と
なる。また、溝幅ｘの合計がリブ幅Ｗの４０％を越える
と、タイヤショルダー部１Ａの剛性が低下しすぎて、シ
ョルダーリブ３Ａの耐ショルダー摩耗性が悪化する。
れぞれ少なくとも３本配置し、その溝幅ｘの合計をショ
ルダーリブ３Ａの内側端３Ａ1 とタイヤ接地端Ｅとの間
のタイヤ幅方向最短距離で定義されるリブ幅Ｗの１０％
以上４０％以下にするのがよい。細溝５が２本以下で、
溝幅ｘの合計がリブ幅Ｗの１０％未満であると、タイヤ
ショルダー部１Ａにおける剛性低下が不十分で、轍内に
おける走行安定性の十分な改善効果を得ることが困難と
なる。また、溝幅ｘの合計がリブ幅Ｗの４０％を越える
と、タイヤショルダー部１Ａの剛性が低下しすぎて、シ
ョルダーリブ３Ａの耐ショルダー摩耗性が悪化する。
【００１３】また、細溝５は、ショルダーリブ３Ａの内
側端３Ａ1 からリブ幅Ｗの１／３よりもタイヤ外側とな
る領域に配置するのが好ましい。リブ幅Ｗの１／３以内
から配置すると、ショルダーリブ３Ａ自体の剛性が低く
なりすぎて走行の安定性が損なわれ、また肩落ち摩耗も
大きくなる。上述した実施例において、本発明では、ト
レッド面１にリブパターンを設けた例について説明した
が、タイヤショルダー部１Ａにラグ溝を設けることなく
タイヤ周方向Ｔに延在するショルダーリブ３Ａを有する
構成の重荷重用空気入りタイヤであればよく、タイヤシ
ョルダー部以外の主溝間には、上記リブのみを設けた構
成に代えて、リブにラグ溝を設けたり、或いは横溝を配
置してブロック形状を設けた構成にしてもよい。本発明
は、トレッド展開幅が２００mm以上の重荷重用空気入り
タイヤに好適に用いることができる。
側端３Ａ1 からリブ幅Ｗの１／３よりもタイヤ外側とな
る領域に配置するのが好ましい。リブ幅Ｗの１／３以内
から配置すると、ショルダーリブ３Ａ自体の剛性が低く
なりすぎて走行の安定性が損なわれ、また肩落ち摩耗も
大きくなる。上述した実施例において、本発明では、ト
レッド面１にリブパターンを設けた例について説明した
が、タイヤショルダー部１Ａにラグ溝を設けることなく
タイヤ周方向Ｔに延在するショルダーリブ３Ａを有する
構成の重荷重用空気入りタイヤであればよく、タイヤシ
ョルダー部以外の主溝間には、上記リブのみを設けた構
成に代えて、リブにラグ溝を設けたり、或いは横溝を配
置してブロック形状を設けた構成にしてもよい。本発明
は、トレッド展開幅が２００mm以上の重荷重用空気入り
タイヤに好適に用いることができる。
【００１４】
【実施例】タイヤサイズを２９５／８０Ｒ２２．５で共
通にし、図１に示すリブパターンにおいて、タイヤショ
ルダー部に端部側に向けて次第に深くなる３本の細溝を
配置した本発明タイヤ、細溝を設けていない従来タイヤ
１、及び細溝をタイヤショルダー部のタイヤ外側となる
位置に１本設けた従来タイヤ２、及び従来タイヤ２に設
けた同じ深さの細溝を３本配置した比較タイヤとをそれ
ぞれ製作した。各試験タイヤは、トレッド展開幅２４０
mmである。
通にし、図１に示すリブパターンにおいて、タイヤショ
ルダー部に端部側に向けて次第に深くなる３本の細溝を
配置した本発明タイヤ、細溝を設けていない従来タイヤ
１、及び細溝をタイヤショルダー部のタイヤ外側となる
位置に１本設けた従来タイヤ２、及び従来タイヤ２に設
けた同じ深さの細溝を３本配置した比較タイヤとをそれ
ぞれ製作した。各試験タイヤは、トレッド展開幅２４０
mmである。
【００１５】これら各試験タイヤをリムサイズ２２．５
×８．２５のリムに装着し、空気圧８．２５kgf/cm2 と
して２０ｔのトラックに取付け、以下に示す測定条件に
より、轍内走行安定性、轍乗り越し性、及びショルダー
摩耗に対する耐摩耗性の評価試験を行ったところ、表１
に示す結果を得た。轍内走行安定性 試験路に設置した轍路（轍の幅２０cm）内にタイヤを入
れ、そのまま轍内を通行し、ハンドルの修正の量、頻度
を従来タイヤ１を１００とする指数値で評価した。この
値が大きい程轍内走行安定性が優れている。轍乗り越し性 試験路に設置した轍路にて故意に轍への進入、轍からの
脱出を行い、その際のスムースさ、轍からの反撥による
ハンドルの取られを従来タイヤ１を１００とする指数値
で評価した。この値が大きい程轍乗り越し性が優れてい
る。耐摩耗性 一般路を１万kmの走行した時のショルダー部の段差摩耗
量を測定し、従来タイヤ１を１００とする指数値で評価
した。この値が大きい程耐摩耗性が優れている。
×８．２５のリムに装着し、空気圧８．２５kgf/cm2 と
して２０ｔのトラックに取付け、以下に示す測定条件に
より、轍内走行安定性、轍乗り越し性、及びショルダー
摩耗に対する耐摩耗性の評価試験を行ったところ、表１
に示す結果を得た。轍内走行安定性 試験路に設置した轍路（轍の幅２０cm）内にタイヤを入
れ、そのまま轍内を通行し、ハンドルの修正の量、頻度
を従来タイヤ１を１００とする指数値で評価した。この
値が大きい程轍内走行安定性が優れている。轍乗り越し性 試験路に設置した轍路にて故意に轍への進入、轍からの
脱出を行い、その際のスムースさ、轍からの反撥による
ハンドルの取られを従来タイヤ１を１００とする指数値
で評価した。この値が大きい程轍乗り越し性が優れてい
る。耐摩耗性 一般路を１万kmの走行した時のショルダー部の段差摩耗
量を測定し、従来タイヤ１を１００とする指数値で評価
した。この値が大きい程耐摩耗性が優れている。
【００１６】
【表１】 表１から明らかなように、ショルダーリブにタイヤ周方
向に沿って延長する複数の細溝を並設すると共に、それ
ら細溝をタイヤショルダー部端部側に向けて次第に深く
した本発明タイヤは、ショルダー摩耗に対する耐摩耗性
を損なうことなく、轍内における走行安定性を向上する
ことができると共に、轍を乗り越す際の走行も良好にす
ることができるのが判る。ショルダーリブの耐摩耗性は
低下が４％以内であるため、実用許容範囲内であり、問
題がない。
向に沿って延長する複数の細溝を並設すると共に、それ
ら細溝をタイヤショルダー部端部側に向けて次第に深く
した本発明タイヤは、ショルダー摩耗に対する耐摩耗性
を損なうことなく、轍内における走行安定性を向上する
ことができると共に、轍を乗り越す際の走行も良好にす
ることができるのが判る。ショルダーリブの耐摩耗性は
低下が４％以内であるため、実用許容範囲内であり、問
題がない。
【００１７】また、タイヤサイズを上記と同様にし、図
１に示すリブパターンにおいて、タイヤショルダー部に
端部側に向けて次第に深くなる細溝の数と、その溝幅の
合計をショルダーリブのリブ幅に対して、表２のように
変えた試験タイヤ１〜６をそれぞれ製作した。これら試
験タイヤ１〜６に配置した細溝は、ショルダーリブの内
側端からリブ幅の１／３よりもタイヤ外側に順次配置し
ている。また、細溝をショルダーリブの内側端からリブ
幅の１／３の位置からタイヤ外側に順次配置した試験タ
イヤ７を作製した。
１に示すリブパターンにおいて、タイヤショルダー部に
端部側に向けて次第に深くなる細溝の数と、その溝幅の
合計をショルダーリブのリブ幅に対して、表２のように
変えた試験タイヤ１〜６をそれぞれ製作した。これら試
験タイヤ１〜６に配置した細溝は、ショルダーリブの内
側端からリブ幅の１／３よりもタイヤ外側に順次配置し
ている。また、細溝をショルダーリブの内側端からリブ
幅の１／３の位置からタイヤ外側に順次配置した試験タ
イヤ７を作製した。
【００１８】これら各試験タイヤを上記と同様の条件
で、轍内走行安定性、轍乗り越し性、及びショルダー摩
耗に対する耐摩耗性の評価試験を行ったところ、表２に
示す結果を得た。
で、轍内走行安定性、轍乗り越し性、及びショルダー摩
耗に対する耐摩耗性の評価試験を行ったところ、表２に
示す結果を得た。
【００１９】
【表２】 表２から、細溝を少なくとも３本配置し、かつその溝幅
の合計をショルダーリブのリブ幅の１０％以上４０％以
下にすればよいのが判る。また、細溝をショルダーリブ
の内側端からリブ幅の１／３よりもタイヤ外側に配置す
るのがよいのが判る。
の合計をショルダーリブのリブ幅の１０％以上４０％以
下にすればよいのが判る。また、細溝をショルダーリブ
の内側端からリブ幅の１／３よりもタイヤ外側に配置す
るのがよいのが判る。
【００２０】
【発明の効果】上述のように本発明は、トレッド面のタ
イヤショルダー部にタイヤ周方向に延在するショルダー
リブを配置すると共にワイドトレッド化した重荷重用空
気入りタイヤにおいて、前記ショルダーリブにタイヤ周
方向に沿って延長する複数の細溝を並設すると共に、該
細溝をタイヤショルダー部端部側に向けて次第に深く形
成したので、ショルダー摩耗に対する耐摩耗性を損なう
ことなく、轍内における走行安定性の改善を図ることが
できると共に、轍を乗り越す際の走行も良好にすること
ができる。
イヤショルダー部にタイヤ周方向に延在するショルダー
リブを配置すると共にワイドトレッド化した重荷重用空
気入りタイヤにおいて、前記ショルダーリブにタイヤ周
方向に沿って延長する複数の細溝を並設すると共に、該
細溝をタイヤショルダー部端部側に向けて次第に深く形
成したので、ショルダー摩耗に対する耐摩耗性を損なう
ことなく、轍内における走行安定性の改善を図ることが
できると共に、轍を乗り越す際の走行も良好にすること
ができる。
【図１】本発明の重荷重用空気入りタイヤにおけるトレ
ッドパターンの一例を示す要部半展開図である。
ッドパターンの一例を示す要部半展開図である。
【図２】図１の細溝を示す要部断面図である。
【図３】本発明の重荷重用空気入りタイヤの作用を示す
説明図である。
説明図である。
１ トレッド面 １Ａ タイヤショル
ダー部 ２ 主溝 ３ リブ ３Ａ ショルダーリブ ３Ａ1 内側端 ５ 細溝 Ｅ タイヤ接地端 Ｔ タイヤ周方向 Ｗ リブ幅 ｘ 細溝の溝幅
ダー部 ２ 主溝 ３ リブ ３Ａ ショルダーリブ ３Ａ1 内側端 ５ 細溝 Ｅ タイヤ接地端 Ｔ タイヤ周方向 Ｗ リブ幅 ｘ 細溝の溝幅
Claims (3)
- 【請求項１】 トレッド面のタイヤショルダー部にタイ
ヤ周方向に延在するショルダーリブを配置すると共にワ
イドトレッド化した重荷重用空気入りタイヤにおいて、
前記ショルダーリブにタイヤ周方向に沿って延長する複
数の細溝を並設すると共に、該細溝をタイヤショルダー
部端部側に向けて次第に深く形成した重荷重用空気入り
タイヤ。 - 【請求項２】 前記細溝を少なくとも３本配置し、かつ
その溝幅の合計を前記ショルダーリブのリブ幅の１０％
以上４０％以下にした請求項１に記載の重荷重用空気入
りタイヤ。 - 【請求項３】 前記細溝を前記ショルダーリブの内側端
からリブ幅の１／３よりもタイヤ外側に配置した請求項
１又は２に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6328349A JPH08183308A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6328349A JPH08183308A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08183308A true JPH08183308A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18209254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6328349A Pending JPH08183308A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08183308A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1839908A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-03 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd . | Pneumatic tire |
| KR100792978B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2008-01-08 | 한국타이어 주식회사 | 중하중 차량용 공기입 타이어 |
| KR100792979B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2008-01-08 | 한국타이어 주식회사 | 중하중 차량용 공기입 타이어 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6328349A patent/JPH08183308A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1839908A1 (en) * | 2006-03-29 | 2007-10-03 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd . | Pneumatic tire |
| JP2007261485A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
| US7836925B2 (en) | 2006-03-29 | 2010-11-23 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire having wearing region sandwiched by first and second sipes |
| KR100792978B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2008-01-08 | 한국타이어 주식회사 | 중하중 차량용 공기입 타이어 |
| KR100792979B1 (ko) * | 2006-11-20 | 2008-01-08 | 한국타이어 주식회사 | 중하중 차량용 공기입 타이어 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2966760B2 (ja) | 重荷重用タイヤ | |
| JP5073568B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| CN111315592B (zh) | 充气轮胎 | |
| JPH0578441B2 (ja) | ||
| JPH05155203A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3917682B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP3797757B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4493167B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
| JP4742759B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2001301425A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP3683940B2 (ja) | 非方向性空気入りタイヤ | |
| JP4358572B2 (ja) | オフザロードタイヤ | |
| JP3875364B2 (ja) | 空気入りラジアルタイヤ | |
| JP2972188B1 (ja) | 重荷重用タイヤ | |
| JP3752361B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0717214A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JPH08183308A (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
| WO2021054261A1 (ja) | タイヤ | |
| US12017483B2 (en) | Truck tire tread with decoupling void and associated decoupling void sipe | |
| JP2878356B2 (ja) | 重荷重用空気入りタイヤ | |
| JP4043569B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2934403B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH1159128A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ | |
| JP5521730B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JPH0958223A (ja) | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |