JPH08182465A - 食用植物性油脂及びラー油 - Google Patents

食用植物性油脂及びラー油

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JPH08182465A
JPH08182465A JP6338445A JP33844594A JPH08182465A JP H08182465 A JPH08182465 A JP H08182465A JP 6338445 A JP6338445 A JP 6338445A JP 33844594 A JP33844594 A JP 33844594A JP H08182465 A JPH08182465 A JP H08182465A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
red palm
fat
palm oil
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP6338445A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Nagasawa
俊彦 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
TEC KK
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by TEC KK, Tokyo Electric Co Ltd filed Critical TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多量の天然栄養素を持つレッドパームオイル
を、日本の気候に適合させて業務用はもちろん一般家庭
向きの調理油として利用できるようにする。 【構成】 レッドパームオイルを30〜70重量%、そ
れ以外の植物性油脂を70〜30重量%の配合率で混合
してなることを特徴とする。この食用植物性油脂は、レ
ッドパームオイルにそれ以外の植物性油脂を適宜な配合
率で混合することで、レッドパームオイルの欠点であっ
た約4℃で固化する問題点を解消し、且つ、レッドパー
ムオイルが無味無臭であることを逆手にとって他の植物
性油脂の風味を損なわないようにしたものであり、これ
により、αカロチン、βカロチン、ビタミンEなどの天
然栄養素を多量に含んだ食用植物性油脂ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレッドパームオイルを使
用した食用植物性油脂及びラー油に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパームオイルは、精製の過程でα
カロチン、βカロチン、ビタミンEなどの天然栄養素が
破壊されて消失しているが、近年、前記天然栄養素を破
壊しないパームオイルの製造方法(分子蒸留法)がマレ
ーシアにおいて開発され、その製品がレッドパームオイ
ル(別名ゴールデンパームオイル)として注目を浴びて
いる。このレッドパームオイルは、上記天然栄養素を多
量に含んでいる以外に、熱による劣化が少ない、酸
化し難い、油ぎれがよい、などの利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしその反面、レッ
ドパームオイルは、殆ど無味無臭であり、且つ、約13
℃以下で粘るようになってクリーム状に変化し、約4℃
以下でバター状になって完全に固化してしまう欠点があ
る。従ってレッドパームオイルは、温帯諸国に比べて冬
の寒さが厳しい日本では、優れた栄養素がありながら一
般家庭の調理油として使えない問題点があった。レッド
パームオイルは、およそ4年前に開発され、我が国にも
ほぼ1年程前に紹介されているが、現在未だに前記の問
題点が克服されておらず、殆ど普及していないのが実情
である。
【0004】本発明は、上記に鑑みなされたもので、そ
の目的は、レッドパームオイルを業務用はもちろん一般
家庭向きの調理油として利用できるようにすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、レッドパームオイルを30〜70重量%、
それ以外の植物性油脂を70〜30重量%の配合率で混
合してなる食用植物性油脂を提供する。
【0006】また、レッドパームオイルを30〜70重
量%、ゴマ油を70〜30重量%の配合率で混合し、こ
れに唐辛子を添加してなるラー油を提供する。
【0007】
【作用】レッドパームオイルとそれ以外の植物性油脂を
混合し尚且つ前記植物性油脂の配合率を30重量%以上
とすることで、レッドパームオイルを含んだ食用植物性
油脂が−5℃でも液状を保持するようになる。また、レ
ッドパームオイル自体は殆ど無味無臭であるため、他の
植物性油脂の味や臭いと混ざり合うことがなく、レッド
パームオイルの配合率を70重量%以下にすることで他
の植物性油脂の風味を損なわない。また、レッドパーム
オイルの配合率が30重量%以上あれば、栄養源として
配合した価値がある。従って、レッドパームオイルを3
0〜70重量%の範囲となし残り70〜30重量%を他
の植物性油脂にして混合すれば、レッドパームオイルが
日本の料理店や一般家庭でも調理用油として使えるよう
になる。
【0008】また、レッドパームオイルを30〜70重
量%、ゴマ油を70〜30重量%の配合率で混合し、こ
れに唐辛子を添加して出来たラー油は、カロチンやビタ
ミンEなどの天然栄養素を多量に含んだ高付加価値の調
味料になる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0010】レッドパームオイルと精製したゴマ油を、
60重量%と40重量%の配合率で混合する。これによ
りゴマ油の風味とレッドパームオイルの栄養素(αカロ
チン、βカロチン、ビタミンEなど)を合わせ持った食
用植物性油脂ができる。この食用植物性油脂は、−5℃
でも液状を保持しており、主として食卓で使用する食卓
油に適している。
【0011】レッドパームオイルと精製したコーン油
を、60重量%と40重量%の配合率で混合する。これ
によりコーン油の風味とレッドパームオイルの栄養素を
合わせ持った食用植物性油脂ができる。この食用植物性
油脂は、−5℃でも液状を呈しており、主としてフライ
などの調理油に適している。
【0012】レッドパームオイルと精製した大豆油を、
60重量%と40重量%の配合率で混合する。これによ
り大豆油の風味とレッドパームオイルの栄養素を合わせ
持った食用植物性油脂ができる。この食用植物性油脂
は、−5℃でも液状を呈しており、主としてフライなど
の調理油に適している。
【0013】レッドパームオイルと精製した菜種油を、
60重量%と40重量%の配合率で混合する。これによ
り菜種油の風味とレッドパームオイルの栄養素を合わせ
持った食用植物性油脂ができる。この食用植物性油脂
は、−5℃でも液状を呈しており、主としてフライなど
の調理油に適している。
【0014】レッドパームオイルと精製したオリーブ油
を、60重量%と40重量%の配合率で混合する。これ
によりオリーブ油の風味とレッドパームオイルの栄養素
を合わせ持った食用植物性油脂ができる。この食用植物
性油脂は、−5℃でも液状を呈しており、主としてフラ
イなどの調理油に適している。
【0015】なお、レッドパームオイルを混合した上記
食用植物性油脂は、油の安定性が高く、フライ性質が向
上するから揚げ物がからっと揚がり、しかも加熱劣化に
対する抵抗性が改善されて長持ちする特長がある。
【0016】レッドパームオイルと精製したゴマ油を、
50重量%と50重量%の配合率で混合し、これに七味
唐辛子で味付けをする。これによりレッドパームオイル
の栄養素を持ったラー油ができる。このラー油は、−5
℃でも液状を呈しており、主として中華料理などの調味
料に使用される。
【0017】以上種々の配合率で食用植物性油脂を試作
した結果、レッドパームオイルとそれ以外の植物性油脂
の配合率は、50重量%づつが最も良い。なお、本発明
においてレッドパームオイルと混合する植物性油脂は、
綿実油やピーナツ油など、上記した以外の植物性油脂で
もよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の食用植物性油脂
は、レッドパームオイルにそれ以外の植物性油脂を適宜
な配合率で混合することで、レッドパームオイルの欠点
であった約4℃で固化する問題点を解消し、且つ、レッ
ドパームオイルが無味無臭であることを逆手にとって他
の植物性油脂の風味を損なわないようにしたものであ
り、これにより、αカロチン、βカロチン、ビタミンE
などの天然栄養素を多量に含んだ食用植物性油脂が提供
できる。従って、レッドパームオイルの用途を日本の料
理店や一般家庭の調理油に拡大することができる優れた
効果を発揮する。
【0019】また、レッドパームオイルを30〜70重
量%、ゴマ油を70〜30重量%の配合率で混合し、こ
れに唐辛子を添加してなるラー油は、カロチンやビタミ
ンEなどの天然栄養素を多量に含んだ付加価値の高い健
康調味料となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レッドパームオイルを30〜70重量
    %、それ以外の植物性油脂を70〜30重量%の配合率
    で混合してなることを特徴とする食用植物性油脂。
  2. 【請求項2】 レッドパームオイルを30〜70重量
    %、ゴマ油を70〜30重量%の配合率で混合し、これ
    に唐辛子を添加してなることを特徴とするラー油。
JP6338445A 1994-12-31 1994-12-31 食用植物性油脂及びラー油 Pending JPH08182465A (ja)

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JP6338445A JPH08182465A (ja) 1994-12-31 1994-12-31 食用植物性油脂及びラー油

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016089200A1 (en) * 2014-12-04 2016-06-09 Universiti Putra Malaysia Antioxidant and/or antimicrobial composition based on palm oil
WO2019003930A1 (ja) * 2017-06-28 2019-01-03 株式会社J-オイルミルズ 油脂組成物、該油脂組成物を用いた食品の製造方法及び食品の風味改善方法

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