JPH08181510A - Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路 - Google Patents
Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路Info
- Publication number
- JPH08181510A JPH08181510A JP7190878A JP19087895A JPH08181510A JP H08181510 A JPH08181510 A JP H08181510A JP 7190878 A JP7190878 A JP 7190878A JP 19087895 A JP19087895 A JP 19087895A JP H08181510 A JPH08181510 A JP H08181510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nrd guide
- circuit
- components
- positioning
- guide circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P11/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing waveguides or resonators, lines, or other devices of the waveguide type
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P1/00—Auxiliary devices
- H01P1/32—Non-reciprocal transmission devices
- H01P1/38—Circulators
- H01P1/383—Junction circulators, e.g. Y-circulators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Waveguides (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 組立後に取り外す必要のある位置決め治具を
用いずに、かつ、各部品の配置形態に制限されることな
く配設位置出しが可能で、量産に適したＮＲＤ回路の組
立方法を提供する。 【解決手段】 下側の導体板１に、誘電体ストリップの
誘電率よりも小さい誘電率の材料（例えば発泡スチロー
ル樹脂，発泡ウレタン等）からなる位置決め部材２ａ，
２ｂを配置した後に、位置決め部材で規制される位置に
誘電体ストリップ等のＮＲＤガイド回路の構成部品１１
〜２１を配置し、次いで上側の導体板３を取り付ける。
用いずに、かつ、各部品の配置形態に制限されることな
く配設位置出しが可能で、量産に適したＮＲＤ回路の組
立方法を提供する。 【解決手段】 下側の導体板１に、誘電体ストリップの
誘電率よりも小さい誘電率の材料（例えば発泡スチロー
ル樹脂，発泡ウレタン等）からなる位置決め部材２ａ，
２ｂを配置した後に、位置決め部材で規制される位置に
誘電体ストリップ等のＮＲＤガイド回路の構成部品１１
〜２１を配置し、次いで上側の導体板３を取り付ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ＮＲＤガイド
（非放射性誘電体線路 Ｎｏｎｒａｄｉａｔｉｖｅｄｉ
ｅｌｅｃｔｒｉｃ ｗａｖｅｇｕｉｄｅ）を用いて構成
されるＮＲＤガイド回路、ならびに、ＮＲＤガイド回路
の組立方法に関する。
（非放射性誘電体線路 Ｎｏｎｒａｄｉａｔｉｖｅｄｉ
ｅｌｅｃｔｒｉｃ ｗａｖｅｇｕｉｄｅ）を用いて構成
されるＮＲＤガイド回路、ならびに、ＮＲＤガイド回路
の組立方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】平行に配置された導体板間に誘電体スト
リップを挿入して形成されるＮＲＤガイドおよびそれを
利用したＮＲＤガイド回路は、特公昭６２−３５２８１
号公報，特開昭５８−２１５８０４号，特開昭６３−１
８５１０１号公報、特開平７−９４９１５号公報等で知
られている。
リップを挿入して形成されるＮＲＤガイドおよびそれを
利用したＮＲＤガイド回路は、特公昭６２−３５２８１
号公報，特開昭５８−２１５８０４号，特開昭６３−１
８５１０１号公報、特開平７−９４９１５号公報等で知
られている。
【０００３】図１０はＮＲＤガイド回路を利用して構成
した従来のＦＭレーダモジュールの構造図、図１１はＦ
Ｍレーダモジュールの従来の組立方法を示す説明図であ
る。図１０に示すＦＭレーダモジュール８０は、平行に
配置された上下の導体板８１，８２間に、ＦＭ信号発生
器８３，アイソレータ（サーキュレータ）８４，無反射
終端器８５，ミキサ回路８６，アンテナブロック８７等
の各種ＮＲＤガイド回路素子と、誘電体ストリップ線路
８８，８９等がそれぞれ所定の位置に配設されてなる。
符号９０は送受信アンテナのホーンである。
した従来のＦＭレーダモジュールの構造図、図１１はＦ
Ｍレーダモジュールの従来の組立方法を示す説明図であ
る。図１０に示すＦＭレーダモジュール８０は、平行に
配置された上下の導体板８１，８２間に、ＦＭ信号発生
器８３，アイソレータ（サーキュレータ）８４，無反射
終端器８５，ミキサ回路８６，アンテナブロック８７等
の各種ＮＲＤガイド回路素子と、誘電体ストリップ線路
８８，８９等がそれぞれ所定の位置に配設されてなる。
符号９０は送受信アンテナのホーンである。
【０００４】ＦＭレーダモジュール８０の組立は、位置
決め治具を用いて次のようになされている。まず、図１
１に示す金属製の複数の位置決め治具９１，９２，９３
を用いて各部品（ＮＲＤガイド回路素子を構成する誘電
体ストリップ，電波吸収体ならびに誘電体ストリップ線
路等）の配設位置出しを行ない、個々の部品の底面（下
側導体板８２に接する面）に例えばシアノ系の接着剤を
塗布したものをそれぞれ所定の位置に配置し、接着剤が
固まった後に各位置決め治具９１，９２，９３を上方向
へ取り外す。次いで上側導体板８１を取り付ける。
決め治具を用いて次のようになされている。まず、図１
１に示す金属製の複数の位置決め治具９１，９２，９３
を用いて各部品（ＮＲＤガイド回路素子を構成する誘電
体ストリップ，電波吸収体ならびに誘電体ストリップ線
路等）の配設位置出しを行ない、個々の部品の底面（下
側導体板８２に接する面）に例えばシアノ系の接着剤を
塗布したものをそれぞれ所定の位置に配置し、接着剤が
固まった後に各位置決め治具９１，９２，９３を上方向
へ取り外す。次いで上側導体板８１を取り付ける。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の組
立方法では、接着剤がはみ出して位置決め治具に付いて
しまうと位置決め治具の取り外し作業が困難になるとと
もに、位置決め治具に付着した接着剤をはがさないと位
置出しが不正確になるため再利用できないため、位置決
め治具の取り外し、ならびに位置決め治具の補修に多く
の工数がかかる。
立方法では、接着剤がはみ出して位置決め治具に付いて
しまうと位置決め治具の取り外し作業が困難になるとと
もに、位置決め治具に付着した接着剤をはがさないと位
置出しが不正確になるため再利用できないため、位置決
め治具の取り外し、ならびに位置決め治具の補修に多く
の工数がかかる。
【０００６】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、組立後に取り外す必要のある位置決め
治具を用いずに、かつ、各部品の配置形態に制限される
ことなく配設位置を規制できるようにし、量産に適した
組立方法およびＮＲＤガイド回路を提供することを目的
とする。
なされたもので、組立後に取り外す必要のある位置決め
治具を用いずに、かつ、各部品の配置形態に制限される
ことなく配設位置を規制できるようにし、量産に適した
組立方法およびＮＲＤガイド回路を提供することを目的
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るＮＲＤガイド回路の組立方法は、下側の
導体板に誘電体ストリップの誘電率よりも小さい誘電率
の材料からなる１または複数の位置決め部材を配置した
後に、位置決め部材で規制される位置に誘電体ストリッ
プを配置し、次いで上側の導体板を取り付けるようにし
たことを特徴とする。
この発明に係るＮＲＤガイド回路の組立方法は、下側の
導体板に誘電体ストリップの誘電率よりも小さい誘電率
の材料からなる１または複数の位置決め部材を配置した
後に、位置決め部材で規制される位置に誘電体ストリッ
プを配置し、次いで上側の導体板を取り付けるようにし
たことを特徴とする。
【０００８】この発明に係るＮＲＤガイド回路は、平行
に配置される上下の導体板の間に、誘電体ストリップの
誘電率よりも小さい誘電率の材料からなる１または複数
の位置決め部材と、位置決め部材によって規制された位
置に配設された誘電体ストリップとを備えたことを特徴
とする。
に配置される上下の導体板の間に、誘電体ストリップの
誘電率よりも小さい誘電率の材料からなる１または複数
の位置決め部材と、位置決め部材によって規制された位
置に配設された誘電体ストリップとを備えたことを特徴
とする。
【０００９】下側導体板に位置決め部材を配置し、次に
位置決め部材で規制される位置に誘電体ストリップを配
置し、次いで上側の導体板を取り付けることでＮＲＤガ
イド回路モジュールを組立ることができる。
位置決め部材で規制される位置に誘電体ストリップを配
置し、次いで上側の導体板を取り付けることでＮＲＤガ
イド回路モジュールを組立ることができる。
【００１０】位置決め部材は誘電体ストリップの誘電率
よりも小さい誘電率の材料を用いているので、位置決め
部材を挿入したままであってもモジュールの電気的特性
に与える影響は極めて小さい。このため、モジュール組
立後に位置決め部材を取り外す必要がない。したがっ
て、位置決め部材の形状は位置決め機能だけを考慮して
決定すればよいので、部品配置が複雑であっても対応す
ることができる。
よりも小さい誘電率の材料を用いているので、位置決め
部材を挿入したままであってもモジュールの電気的特性
に与える影響は極めて小さい。このため、モジュール組
立後に位置決め部材を取り外す必要がない。したがっ
て、位置決め部材の形状は位置決め機能だけを考慮して
決定すればよいので、部品配置が複雑であっても対応す
ることができる。
【００１１】各部品の配設位置は位置決め部材によって
規制されているので、接着剤を用いずにＮＲＤガイド回
路モジュールを組立ることも可能である。また、接着剤
を用いる場合でも、接着剤の塗布量や接着強度の管理を
緩和することができる。ヒータ等を備え発振回路等を所
定温度に維持させる場合でも、位置決め部材で発振回路
等の周囲を覆う保温構造とすることで、温度維持のため
の電力を低減させることも可能である。
規制されているので、接着剤を用いずにＮＲＤガイド回
路モジュールを組立ることも可能である。また、接着剤
を用いる場合でも、接着剤の塗布量や接着強度の管理を
緩和することができる。ヒータ等を備え発振回路等を所
定温度に維持させる場合でも、位置決め部材で発振回路
等の周囲を覆う保温構造とすることで、温度維持のため
の電力を低減させることも可能である。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。図１はこの発明に係るＮＲＤガイ
ド回路の組立方法を示す説明図、図２はこの発明に係る
ＮＲＤガイド回路の平面図であり、ＮＲＤガイド回路の
一例としてＦＭレーダモジュールを示している。なお、
図２は上側の導体板を取り外した状態を示す。
に基づいて説明する。図１はこの発明に係るＮＲＤガイ
ド回路の組立方法を示す説明図、図２はこの発明に係る
ＮＲＤガイド回路の平面図であり、ＮＲＤガイド回路の
一例としてＦＭレーダモジュールを示している。なお、
図２は上側の導体板を取り外した状態を示す。
【００１３】図１において１は下側の導体板であり、４
方に周壁を備えた有底箱状としている。この下側の導体
板１の凹部１ａに位置決め部材２ａ，２ｂを配置する。
位置決め部材２ａ，２ｂは、誘電体ストリップの誘電率
よりも小さい誘電率を有する材料、例えば発泡スチロー
ル樹脂，発泡ウレタン等で形成している。位置決め部材
２ａ，２ｂは、部品の配設位置を規制するとともに部品
が挿入されるスリットを備えるとともに、各位置決め部
材２ａ，２ｂの間に部品位置を規制するとともに部品を
配置するスペースが形成されるよう外形形状を形成して
いる。
方に周壁を備えた有底箱状としている。この下側の導体
板１の凹部１ａに位置決め部材２ａ，２ｂを配置する。
位置決め部材２ａ，２ｂは、誘電体ストリップの誘電率
よりも小さい誘電率を有する材料、例えば発泡スチロー
ル樹脂，発泡ウレタン等で形成している。位置決め部材
２ａ，２ｂは、部品の配設位置を規制するとともに部品
が挿入されるスリットを備えるとともに、各位置決め部
材２ａ，２ｂの間に部品位置を規制するとともに部品を
配置するスペースが形成されるよう外形形状を形成して
いる。
【００１４】図２に示すように、下側の導体板１に各位
置決め部材２ａ，２ｂを配置することで、各種部品の配
設スペースが形成されるので、各部品を対応する配設ス
ペースへ挿入配置することで、所定位置への実装ができ
る。ついで、上側の導体板３を取り付けることで、組立
が完了する。
置決め部材２ａ，２ｂを配置することで、各種部品の配
設スペースが形成されるので、各部品を対応する配設ス
ペースへ挿入配置することで、所定位置への実装ができ
る。ついで、上側の導体板３を取り付けることで、組立
が完了する。
【００１５】このように位置決め部材２ａ，２ｂを用い
て各部品１１〜２１の配設位置出しをするとともに、各
部品１１〜２１を固定するようにしたので、組立が極め
て容易であり、量産に適する。また、接着剤を用いない
でＮＲＤガイド回路を組立ることも可能となる。
て各部品１１〜２１の配設位置出しをするとともに、各
部品１１〜２１を固定するようにしたので、組立が極め
て容易であり、量産に適する。また、接着剤を用いない
でＮＲＤガイド回路を組立ることも可能となる。
【００１６】なお、図１および図２において、１１はガ
ン発振器を備えたＦＭ信号発生器、１２は入力側線路を
構成する誘電体ストリップ、１３〜１５は伝播モードの
変換を防止するためのモードサプレッサ、１６は上下に
フェライトディスクを備えたリングでサーキュレータの
中心部材、１７は出力側線路を構成する誘電体ストリッ
プ、１８はミキサ回路、１９はアンテナブロック、２０
は無反射終端回路の直線線路部を構成する誘電体ストリ
ップ、２１は無反射終端回路を構成する電波吸収体であ
る。
ン発振器を備えたＦＭ信号発生器、１２は入力側線路を
構成する誘電体ストリップ、１３〜１５は伝播モードの
変換を防止するためのモードサプレッサ、１６は上下に
フェライトディスクを備えたリングでサーキュレータの
中心部材、１７は出力側線路を構成する誘電体ストリッ
プ、１８はミキサ回路、１９はアンテナブロック、２０
は無反射終端回路の直線線路部を構成する誘電体ストリ
ップ、２１は無反射終端回路を構成する電波吸収体であ
る。
【００１７】図３はこの発明に係る他のＮＲＤガイド回
路モジュールの平面図である。図３に示すＦＭレーダモ
ジュールは、５個の位置決め部材３１〜３５を用いて、
ＦＭ信号発生器４１ならびにアイソレータ４２，カプラ
ー４３，ミキサ回路４４等を構成する各種の誘電体スト
リップ４５〜４９等の配設位置の規制と固定を行なうよ
うにしたものである。
路モジュールの平面図である。図３に示すＦＭレーダモ
ジュールは、５個の位置決め部材３１〜３５を用いて、
ＦＭ信号発生器４１ならびにアイソレータ４２，カプラ
ー４３，ミキサ回路４４等を構成する各種の誘電体スト
リップ４５〜４９等の配設位置の規制と固定を行なうよ
うにしたものである。
【００１８】なお図示していないが、下側の導体板１に
位置決め部材３１〜３５の配設位置を規制するための突
起もしくは凹部を設け、位置決め部材３１〜３５側には
突起もしくは凹部に係合する孔（凹部）もしくは凸部を
設けて、位置決め部材３１〜３５の配設位置を規制する
ようにしている。
位置決め部材３１〜３５の配設位置を規制するための突
起もしくは凹部を設け、位置決め部材３１〜３５側には
突起もしくは凹部に係合する孔（凹部）もしくは凸部を
設けて、位置決め部材３１〜３５の配設位置を規制する
ようにしている。
【００１９】図４はこの発明に係るＮＲＤガイドの直線
部の構造図、図５は同直線部の電圧定在波比の周波数特
性を示すグラフである。図４（ａ）は上下の導体板を除
いた状態を示す。この直線部５０は、直線状の誘電体ス
トリップ５１の両側に位置決め部材としての発泡材５
２，５３を配置している。符号５４，５５は上下の導体
板である。発泡材５２，５３を設けても、ＮＲＤガイド
の直線部５０の電圧定在波比（ＶＳＷＲ）は１．３以下
であり、実用上何ら支障ない範囲である。誘電体ストリ
ップ５１の材質はＰＦＡ（テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体）、線路長
は８０ミリメートルである。発泡材料は発泡スチロール
を用いた。
部の構造図、図５は同直線部の電圧定在波比の周波数特
性を示すグラフである。図４（ａ）は上下の導体板を除
いた状態を示す。この直線部５０は、直線状の誘電体ス
トリップ５１の両側に位置決め部材としての発泡材５
２，５３を配置している。符号５４，５５は上下の導体
板である。発泡材５２，５３を設けても、ＮＲＤガイド
の直線部５０の電圧定在波比（ＶＳＷＲ）は１．３以下
であり、実用上何ら支障ない範囲である。誘電体ストリ
ップ５１の材質はＰＦＡ（テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体）、線路長
は８０ミリメートルである。発泡材料は発泡スチロール
を用いた。
【００２０】図６はＮＲＤガイドの直線部の周波数特性
を示すグラフである。このグラフは、位置決め部材とし
ての発泡材５２，５３を設けない状態（従来構造）を基
準に、図４に示す発泡材５２，５３を設けたことによる
伝播特性の変化量を示す。位置決め部材としての発泡材
５２，５３を設けても、伝播損失は周囲が空気である場
合と比較して何ら問題のないレベルである。
を示すグラフである。このグラフは、位置決め部材とし
ての発泡材５２，５３を設けない状態（従来構造）を基
準に、図４に示す発泡材５２，５３を設けたことによる
伝播特性の変化量を示す。位置決め部材としての発泡材
５２，５３を設けても、伝播損失は周囲が空気である場
合と比較して何ら問題のないレベルである。
【００２１】図７はこの発明に係るアイソレータの構造
図である。図７は上下の導体板を除いた状態を示す。こ
のアイソレータ６０は、２つの位置決め用発泡材６１，
６２によって各部品の配設位置を規制している。６３は
上下にフェライトディスクを備えたリング、６４は入力
側線路、６５は出力側線路、６６は無反射終端回路を構
成する直線線路、６７は電波吸収体、６８〜７０はモー
ドサプレッサである。このアイソレータ６０は、入力部
７１から供給される高周波信号を出力部７２へ効率良く
伝達するとともに、出力部７２側から供給される高周波
信号が入力部７１側へ伝達されるのを阻止するためのも
のである。
図である。図７は上下の導体板を除いた状態を示す。こ
のアイソレータ６０は、２つの位置決め用発泡材６１，
６２によって各部品の配設位置を規制している。６３は
上下にフェライトディスクを備えたリング、６４は入力
側線路、６５は出力側線路、６６は無反射終端回路を構
成する直線線路、６７は電波吸収体、６８〜７０はモー
ドサプレッサである。このアイソレータ６０は、入力部
７１から供給される高周波信号を出力部７２へ効率良く
伝達するとともに、出力部７２側から供給される高周波
信号が入力部７１側へ伝達されるのを阻止するためのも
のである。
【００２２】図８はアイソレータの減衰量の周波数特性
を示すグラフである。横軸は周波数、縦軸は減衰量（出
力部７２から入力部７１に至る損失）である。実線は位
置決め用発泡材６１，６２を用いたもの、点線は各位置
決め用発泡材６１，６２がないもの（従来構造品）の特
性である。位置決め用発泡材６１，６２を用いたもの
は、周波数５９〜６１ギガヘルツの帯域に亘って１５デ
シベル以上の減衰量が得られている。また、周波数５
９．４〜６０．５ギガヘルツの帯域に亘っては２０デシ
ベル以上の減衰量が得られており、６０ギガヘルツ帯の
アイソレータとしては支障のないレベルである。
を示すグラフである。横軸は周波数、縦軸は減衰量（出
力部７２から入力部７１に至る損失）である。実線は位
置決め用発泡材６１，６２を用いたもの、点線は各位置
決め用発泡材６１，６２がないもの（従来構造品）の特
性である。位置決め用発泡材６１，６２を用いたもの
は、周波数５９〜６１ギガヘルツの帯域に亘って１５デ
シベル以上の減衰量が得られている。また、周波数５
９．４〜６０．５ギガヘルツの帯域に亘っては２０デシ
ベル以上の減衰量が得られており、６０ギガヘルツ帯の
アイソレータとしては支障のないレベルである。
【００２３】図９は図２に示したＦＭ信号発生器の電圧
−周波数特性を示すグラフである。図２に示したように
ガン発振器を備えたＦＭ信号発生器１１の周囲に発泡材
料を設けても、バラクター電圧（発振周波数制御電圧）
と発振周波数との関係は約２００メガヘルツ周波数帯域
に亘って直線性が良好である。したがって、このＦＭ信
号発生器１１をＦＭ−ＣＷレーダに応用した場合にも、
極めて好適な周波数掃引帯域が得られる。
−周波数特性を示すグラフである。図２に示したように
ガン発振器を備えたＦＭ信号発生器１１の周囲に発泡材
料を設けても、バラクター電圧（発振周波数制御電圧）
と発振周波数との関係は約２００メガヘルツ周波数帯域
に亘って直線性が良好である。したがって、このＦＭ信
号発生器１１をＦＭ−ＣＷレーダに応用した場合にも、
極めて好適な周波数掃引帯域が得られる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るＮＲ
Ｄガイド回路の組立方法およびＮＲＤガイド回路は、位
置決め部材で規制される位置に誘電体ストリップ等の各
部品を配置すればよいので、回路素子を構成する誘電体
ストリップ等の各種部品の実装が極めて容易であり、量
産に適する。位置決め部材は誘電体ストリップの誘電率
よりも小さい誘電率の材料を用いているので、位置決め
部材を挿入したままであってもモジュールの電気的特性
に与える影響は極めて小さい。このため、モジュール組
立後に位置決め部材を取り外す必要がない。したがっ
て、位置決め部材の形状は位置決め機能だけを考慮して
決定すればよいので、部品配置が複雑であっても対応す
ることができる。
Ｄガイド回路の組立方法およびＮＲＤガイド回路は、位
置決め部材で規制される位置に誘電体ストリップ等の各
部品を配置すればよいので、回路素子を構成する誘電体
ストリップ等の各種部品の実装が極めて容易であり、量
産に適する。位置決め部材は誘電体ストリップの誘電率
よりも小さい誘電率の材料を用いているので、位置決め
部材を挿入したままであってもモジュールの電気的特性
に与える影響は極めて小さい。このため、モジュール組
立後に位置決め部材を取り外す必要がない。したがっ
て、位置決め部材の形状は位置決め機能だけを考慮して
決定すればよいので、部品配置が複雑であっても対応す
ることができる。
【００２５】また、各部品の配設位置は位置決め部材に
よって規制されているので、接着剤を用いずにＮＲＤガ
イド回路を組立ることも可能である。また、接着剤を用
いる場合でも、接着剤の塗布量や接着強度の管理を緩和
することができる。位置決め部材によって誘電体ストリ
ップ等の各種の部品を固定させることができるので、振
動等によって部品位置がずれることを防止できる。さら
に、ヒータ等を備え発振回路等を所定温度に維持させる
場合でも、位置決め部材で発振回路等の周囲を覆う保温
構造とすることで、温度維持のための電力を低減させる
ことも可能である。
よって規制されているので、接着剤を用いずにＮＲＤガ
イド回路を組立ることも可能である。また、接着剤を用
いる場合でも、接着剤の塗布量や接着強度の管理を緩和
することができる。位置決め部材によって誘電体ストリ
ップ等の各種の部品を固定させることができるので、振
動等によって部品位置がずれることを防止できる。さら
に、ヒータ等を備え発振回路等を所定温度に維持させる
場合でも、位置決め部材で発振回路等の周囲を覆う保温
構造とすることで、温度維持のための電力を低減させる
ことも可能である。
【図１】この発明に係るＮＲＤガイド回路（ＦＭレーダ
モジュール）の組立方法を示す説明図
モジュール）の組立方法を示す説明図
【図２】この発明に係るＮＲＤガイド回路（ＦＭレーダ
モジュール）の平面図
モジュール）の平面図
【図３】この発明に係る他のＮＲＤガイド回路（回路モ
ジュール）の平面図
ジュール）の平面図
【図４】この発明に係るＮＲＤガイドの直線部の構造図
【図５】図４に示したＮＲＤガイドの直線部の電圧定在
波比の周波数特性を示すグラフ
波比の周波数特性を示すグラフ
【図６】図４に示したＮＲＤガイドの直線部の伝播損失
の周波数特性を示すグラフ
の周波数特性を示すグラフ
【図７】この発明に係るアイソレータの構造図
【図８】図７に示したアイソレータの減衰量の周波数特
性を示すグラフ
性を示すグラフ
【図９】図２に示したＦＭ信号発生器の電圧−周波数特
性を示すグラフ
性を示すグラフ
【図１０】ＮＲＤガイド回路を利用して構成した従来の
ＦＭレーダモジュールの構造図
ＦＭレーダモジュールの構造図
【図１１】ＦＭレーダモジュールの従来の組立方法を示
す説明図
す説明図
１ 下側の導体板 ２ａ，２ｂ，３１〜３５，５２，５３，６１，６２ 位
置決め部材 ３ 上側の導体板 １１，４１ ＦＭ信号発生器 １２，１７，４５〜４９，５１，６４，６５ 誘電体ス
トリップ １３〜１５，６８〜７０ モードサプレッサ １６，６３ フェライトディスクを備えたリング １８，４４ ミキサ回路 １９ アンテナブロック ２０，６６ 無反射終端回路の直線線路部を構成する誘
電体ストリップ ２１，６７ 無反射終端回路を構成する電波吸収体 ４２，６０ アイソレータ ４３ カプラー ５０ ＮＲＤガイドの直線部
置決め部材 ３ 上側の導体板 １１，４１ ＦＭ信号発生器 １２，１７，４５〜４９，５１，６４，６５ 誘電体ス
トリップ １３〜１５，６８〜７０ モードサプレッサ １６，６３ フェライトディスクを備えたリング １８，４４ ミキサ回路 １９ アンテナブロック ２０，６６ 無反射終端回路の直線線路部を構成する誘
電体ストリップ ２１，６７ 無反射終端回路を構成する電波吸収体 ４２，６０ アイソレータ ４３ カプラー ５０ ＮＲＤガイドの直線部
Claims (2)
- 【請求項１】 下側の導体板に誘電体ストリップの誘電
率よりも小さい誘電率の材料からなる１または複数の位
置決め部材を配置した後に、 前記位置決め部材で規制される位置に誘電体ストリップ
を配置し、 次いで上側の導体板を取り付けるようにしたことを特徴
とするＮＲＤガイド回路の組立方法。 - 【請求項２】 平行に配置される上下の導体板の間に、
誘電体ストリップの誘電率よりも小さい誘電率の材料か
らなる１または複数の位置決め部材と、前記位置決め部
材によって規制された位置に配設された誘電体ストリッ
プとを備えたことを特徴とするＮＲＤガイド回路。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190878A JPH08181510A (ja) | 1994-10-25 | 1995-07-26 | Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路 |
| US08/547,376 US5666094A (en) | 1994-10-25 | 1995-10-24 | Method of fabricating NRD guide circuit and NRD guide circuit |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26071094 | 1994-10-25 | ||
| JP6-260710 | 1994-10-25 | ||
| JP7190878A JPH08181510A (ja) | 1994-10-25 | 1995-07-26 | Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08181510A true JPH08181510A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=26506360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7190878A Pending JPH08181510A (ja) | 1994-10-25 | 1995-07-26 | Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5666094A (ja) |
| JP (1) | JPH08181510A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6538530B2 (en) * | 1999-04-27 | 2003-03-25 | Kyocera Corporation | Junction structure of dielectric strip, nonradiative dielectric waveguide, and millimeter-wave transmitting/receiving apparatus |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20010048176A1 (en) * | 1995-04-14 | 2001-12-06 | Hans G. Franke | Resilient biodegradable packaging materials |
| JP3045046B2 (ja) * | 1995-07-05 | 2000-05-22 | 株式会社村田製作所 | 非放射性誘電体線路装置 |
| JP3163981B2 (ja) * | 1996-07-01 | 2001-05-08 | 株式会社村田製作所 | 送受信装置 |
| JP3055467B2 (ja) * | 1996-07-02 | 2000-06-26 | 株式会社村田製作所 | アンテナ |
| JP3230492B2 (ja) | 1998-08-10 | 2001-11-19 | 株式会社村田製作所 | 誘電体線路非可逆回路素子および無線装置 |
| DE10050544B4 (de) * | 1999-10-13 | 2006-03-23 | Kyocera Corp. | Nicht strahlender dielektrischer Wellenleiter |
| KR100358977B1 (ko) * | 2001-02-20 | 2002-11-01 | 엔알디테크 주식회사 | 원편파 ｎｒｄ 가이드 |
| KR100358982B1 (ko) * | 2001-02-20 | 2002-11-01 | 엔알디테크 주식회사 | Ｎｒｄ 가이드 ｆｍ 변조기 |
| KR20020023740A (ko) * | 2001-12-14 | 2002-03-29 | 신천우 | Ｎｒｄ 가이드 회로 일체형 혼 안테나 |
| JP4095470B2 (ja) * | 2003-02-26 | 2008-06-04 | 株式会社インテリジェント・コスモス研究機構 | Ｎｒｄガイドベンド |
| US7613429B2 (en) * | 2003-10-15 | 2009-11-03 | Intelligent Cosmos Research Institute | NRD guide transceiver, download system using the same, and download memory used for the same |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6342502A (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-23 | Fujitsu Ltd | 導波管サ−キユレ−タ |
| JPH04302505A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-26 | Murata Mfg Co Ltd | 静磁波装置 |
| JPH0645807A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-18 | Honda Motor Co Ltd | 非放射性誘電体線路 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3761845A (en) * | 1972-07-27 | 1973-09-25 | Hughes Aircraft Co | Fabrication method and apparatus using ferrite for shifting phase of an electromagnetic wave |
| JPS57166701A (en) * | 1981-04-03 | 1982-10-14 | Shigeo Nishida | Dielectric line |
| JPS58215804A (ja) * | 1982-06-09 | 1983-12-15 | Seki Shoji Kk | 誘電体線路 |
| JPS63185101A (ja) * | 1987-01-27 | 1988-07-30 | Seki Shoji Kk | Ｎｒｄガイド用モ−ドサプレツサ |
| JP3123293B2 (ja) * | 1993-03-05 | 2001-01-09 | 株式会社村田製作所 | 非放射性誘電体線路およびその製造方法 |
| JP3280776B2 (ja) * | 1993-09-17 | 2002-05-13 | 日本バルカー工業株式会社 | Ｎｒｄガイド回路およびその製造方法 |
| JP3220967B2 (ja) * | 1994-08-30 | 2001-10-22 | 株式会社村田製作所 | 集積回路 |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7190878A patent/JPH08181510A/ja active Pending
- 1995-10-24 US US08/547,376 patent/US5666094A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6342502A (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-23 | Fujitsu Ltd | 導波管サ−キユレ−タ |
| JPH04302505A (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-26 | Murata Mfg Co Ltd | 静磁波装置 |
| JPH0645807A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-18 | Honda Motor Co Ltd | 非放射性誘電体線路 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6538530B2 (en) * | 1999-04-27 | 2003-03-25 | Kyocera Corporation | Junction structure of dielectric strip, nonradiative dielectric waveguide, and millimeter-wave transmitting/receiving apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5666094A (en) | 1997-09-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08181510A (ja) | Ｎｒｄガイド回路の組立方法およびｎｒｄガイド回路 | |
| US4547901A (en) | Microwave receiving apparatus using a waveguide filter | |
| WO2019174906A1 (de) | Radareinrichtung, insbesondere für ein kraftfahrzeug | |
| JP3764877B2 (ja) | レーダ装置 | |
| US20030169199A1 (en) | Radar head module | |
| EP0587454B1 (en) | High-frequency signal generator and radar module | |
| US4725798A (en) | Waveguide filter | |
| JPH0865015A (ja) | Ｎｒｄガイドおよびｎｒｄガイド回路素子 | |
| JP2952212B2 (ja) | 平面アンテナの組み立て構造 | |
| AU626318B2 (en) | Antenna lamination technique | |
| EP3910730B1 (en) | Phase shifter and electrically tunable antenna | |
| CA1194534A (en) | Absorber | |
| JPS613503A (ja) | モード結合器を備えた溝付きホーン放射器 | |
| JP4627527B2 (ja) | 高周波半導体装置およびその実装方法 | |
| US6785509B1 (en) | Converter for satellite broadcast reception having structure for uniform grounding pressure | |
| JP3030860B2 (ja) | 平面アンテナ | |
| JPS6157722B2 (ja) | ||
| JP2002135013A (ja) | モード変換器、非可逆回路素子、モード変換器付アンテナ、および回路モジュール | |
| JPH0818310A (ja) | 半導体パッケージ | |
| JPH08330844A (ja) | 平面アンテナ | |
| US4636751A (en) | Coaxial cavity Gunn oscillator using probe coupled microstrip | |
| JP3366758B2 (ja) | Ｎｒｄレーダーモジュール及びその製造方法 | |
| JP2513996Y2 (ja) | ２周波レ―ダ用スロットアレイアンテナ | |
| JP2745016B2 (ja) | 電波吸収基材の製造方法 | |
| DYBEDAL et al. | Feasibility study of chirp generator for ERS-1 radar altimeter, option A(Final Report) |