JPH08176593A - 繊維製品上に付着する無機系付着物を減少させる方法およびこの方法で使用する洗剤 - Google Patents

繊維製品上に付着する無機系付着物を減少させる方法およびこの方法で使用する洗剤

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JPH08176593A
JPH08176593A JP7243433A JP24343395A JPH08176593A JP H08176593 A JPH08176593 A JP H08176593A JP 7243433 A JP7243433 A JP 7243433A JP 24343395 A JP24343395 A JP 24343395A JP H08176593 A JPH08176593 A JP H08176593A
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carbohydrate
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cobuilder
builder
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JP7243433A
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Roland Herwig Friedrich Beck
ローラント・ヘルウィッヒ・フリードリッヒ・ベック
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯工程の間に付着する付着物を減少させる
顕著な効果を示しそして生分解性である安価なコビルダ
ーを用いることによって、繊維製品の上および多数回の
洗濯サイクルの間に洗濯機構成部材の上に付着する無機
系付着物を減少させる方法を提供する。 【解決手段】 コビルダーが０．５から２０までのＤＥ
を有する炭水化物または炭水化物誘導体を基本成分とす
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、硬水および繰り返され
る洗濯サイクルに起因して繊維製品上におよび洗濯機構
成部材上に付着する無機系付着物を洗剤組成物にて減少
させる方法に関する。本発明は特に、コビルダー（ｃｏ
−ｂｕｉｌｄｅｒ）を一回の洗濯ごとに添加して上記無
機系付着物を減少させる方法および該コビルダーを含有
する洗剤−および／または付着防止剤組成物に関する。
【０００２】
【従来技術】洗浄効果を助けるためにおよび一部は水か
らおよび時には汚れや繊維製品からも発生するカルシウ
ム−およびマグネシウム−イオン（硬水化イオン）を除
くために、洗剤にビルダーを含有させることは良く知ら
れている。何度も洗濯した場合には、繊維上におよび洗
濯機構成部材の上に付着する無機系付着物によって洗濯
効率が著しく低減する。繊維製品上に無機系付着物がこ
の様に付着すると、織物が灰色なる他に、繊維の柔軟性
が低下しそして結果として繊維製品の寿命が短くなる。
【０００３】良く知られたビルダーは低濃度でも洗濯工
程で優れた性質を示すトリポリリン酸ナトリウムであ
る。しかしながらこの化合物は沢山の有益な性質を持つ
にもかかわらず、一連の生態学的問題を引き起こす。即
ち、水面が静止しているかまたはゆっくりとしか流れて
いない水を富栄養化して海洋生物に悪影響を及ぼす藻類
の成長を過激にする。結果として燐酸塩不含の洗剤を使
用することが重要となっている。
【０００４】ゼオライトの様なリン酸塩ビルダーの代替
物が何種類か採用されてきた。しかしながらゼオライト
だけでは水の軟化にあまり有効でない。良好な付着防止
効果はコビルダーと呼ばれる補助物質の存在下でしか達
成されていない。最も広く使用されているコビルダー
は、オレフィン性のモノ−またはジカルボン酸、例えば
アクリル酸およびマレイン酸の合成ポリマーおよび／ま
たはコポリマーや上記モノマーと他のアリル−またはビ
ニルモノマーとのコポリマーがある。これらのポリマー
物質の一般的な性質には生態学的問題を引き起こす低い
生分解性がある。
【０００５】他の非ポリマー系コビルダー、例えばＥＤ
ＴＡ（エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩）、ＮＴＡ
（ニトリロ三酢酸ナトリウム塩）およびホスホン酸塩も
公知である。ポリマー系コビルダーに比較して、これら
の物質は余りにも非生分解性である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、洗濯工程の間に付着する付着物を減少させる顕著な
効果を示しそして生分解性である安価なコビルダーを用
いることによって、繊維製品の上および多数回の洗濯サ
イクルの間に洗濯機構成部材の上に付着する無機系付着
物を減少させる方法を提供することである。
【０００７】他の本発明の課題は上記の生分解性コビル
ダーを含有する洗剤−および／または付着防止剤組成物
を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、本発明
者は、ある種の炭水化物が洗剤、特にゼオライトを基本
成分とする界面活性剤と組合せた時に、付着物の発生を
低減させる高い効果を示すことを見出した。ヨーロッパ
特許出願０，６１８，２８６号明細書には、非還元炭水
化物または非還元炭水化物誘導体を基本成分とするコビ
ルダーが開示されている。非還元炭水化物誘導体の内の
有利なものは、マルチトールおよび特にマニトールを例
とするある種の糖アルコール類がある。しかしながら本
発明者は、炭水化物または炭水化物誘導体は完全に非還
元性である必要がなく、ある程度の還元作用を持つこと
が許容できることおよびある種の化合物は上記の糖アル
コール類の様な有効なコビルダーと同じ作用を示すこと
が判った。
【０００９】それ故に本発明は、繊維製品の上におよび
多数回の洗濯サイクルの間に洗濯機構成部材の上に付着
する無機系付着物を減少させる方法において、０．５か
ら２０までのＤＥを有する炭水化物または炭水化物誘導
体を基本成分とするコビルダーを添加することを特徴と
する上記方法に関する。０．５から２０までのＤＥを有
する炭水化物または炭水化物誘導体の範囲は、本発明の
方法において例えばポリデキストロースまたは部分的に
分解したイヌリンを使用することができるが、炭水化物
または炭水化物誘導体は０．５〜２０のＤＥ、特に８〜
１７のＤＥを有するマルトーデキストリンであるのが有
利である。
【００１０】“ＤＥ”またはデキストロース価は１００
のＤＥを持つデキストロースと比較することによって測
定される炭水化物の還元活性の尺度である。０．５〜２
０のＤＥを有するかゝる炭水化物および炭水化物誘導体
を基本成分とするコビルダーは、洗剤組成物に混入して
もよいしまたは洗濯浴に直接的にそのまま添加してもよ
い。
【００１１】本発明の別の対象は、既に規定したコビル
ダーを含有する洗剤−および／または付着防止剤組成物
である。これらの組成物は他の慣用の成分、例えばアニ
オン系、非イオン系、カチオン系または両性の界面活性
剤、アルカリ金属塩（例えば炭酸ナトリウム、珪酸ナト
リウム）、中性塩（例えば硫酸ナトリウム）、ゼオライ
ト、漂白剤、漂白活性物質および他の少量成分を含有し
ていてもよい。
【００１２】本発明の一つの有利な実施形態によれば、
新規のコビルダーはゼオライトを基本成分とする洗剤と
組合せて使用される。本発明で使用されるコビルダーの
量は１回の洗濯当たり１g 〜４０g 、好ましくは２g 〜
２０g の範囲内の量で変えることができる。この量は、
洗剤−または付着防止剤組成物の固形分含有量を１００
% とした時に、０．５〜２０% 、好ましくは１〜１０%
の範囲で達成される。
【００１３】本発明に従って使用されるコビルダーは天
然物から誘導される生分解性化合物である。洗剤と組み
合わせると、このものは繊維の上におよび洗濯機の構成
部材の上に付着する無機系付着物を減少させる。かゝる
効果は例えば９０℃の高温では更に顕著である。本発明
を以下の実施例によって更に詳細に説明するが、本発明
はこれら実施例に制限されるものではない。
【００１４】
【実施例】実施例 以下の組成のコビルダー活性は、組成物のＣａ++イオン
封鎖能力を測定するいわゆる“Ｈａｍｐｓｈｉｒｅ”テ
ストを用いる実験室試験で評価した。このテストは次の
様に実施した：１g の被試験体を１００ｍＬの脱塩水に
溶解し、この溶液を濾過しそして濾液に脱塩水を加えて
１００ｍＬとする。次いで炭酸ナトリウムの２重量% 濃
度溶液１０ｍＬを添加し、ｐＨを水酸化ナトリウム溶液
（高いｐＨに調整する為には０．１Ｎまたはそれ以上の
濃度）で１１に調整しそして温度を２０℃に調整する。
次いでこの溶液を酢酸カルシウム溶液（３９．５９g ／
Ｌ）にて１ｍＬ／分の速度で永久濁度が明白に成るまで
滴加する。ＥＤＴＡでの予備滴定で測定される酢酸カル
シウム溶液中のＣａ++イオンの量は１０．０３ｍｇ（Ｃ
ａ++）／ｍＬである。
【００１５】被試験物質１g 当たりのＣａ++のｍｇ数の
測定結果は次の通りである：被試験物質 硼砂含有溶液（２ｇ／50mL） 硼砂不含有溶液 マルトデキストリン ４０．７ ９．７ （ＤＥ＝１２） マニトール ４６．９ ７．９ マルチトール ４７．８ ９．２

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 繊維製品の上におよび多数回の洗濯サイ
    クルの間に洗濯機構成部材の上に付着する無機系付着物
    を減少させる方法において、０．５から２０までのＤＥ
    を有する炭水化物または炭水化物誘導体を基本成分とす
    るコビルダーを添加することを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項２】 炭水化物または炭水化物誘導体がマルト
    デキストリンである請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 マルトデキストリンが８から１７までの
    ＤＥを有する請求項２に記載の方法。
  4. 【請求項４】 コビルダーをそのまま洗濯浴に直接的に
    添加する請求項１に記載の方法。
  5. 【請求項５】 コビルダーを１回の洗濯サイクル当たり
    １g 〜４０g 、好ましくは２g 〜２０g の範囲内の量で
    添加する請求項４に記載の方法。
  6. 【請求項６】 コビルダーを洗剤組成物に混入する請求
    項１に記載の方法。
  7. 【請求項７】 ０．５〜２０のＤＥを有する炭水化物ま
    たは炭水化物誘導体を基本成分とするコビルダーを含有
    する洗剤−および／または付着防止剤組成物。
  8. 【請求項８】 ゼオライトを含有している、請求項７に
    記載の洗剤−および／または付着防止剤組成物。
  9. 【請求項９】 コビルダーを、洗剤−および／または付
    着防止剤組成物の固形分含有量を１００% とした時に
    ０．５〜２０% 、好ましくは１〜１０% の範囲内の量で
    含有する、請求項７に記載の洗剤−および／または付着
    防止剤組成物。
  10. 【請求項１０】 無機系過酸塩を含有している、請求項
    ７に記載の洗剤−およ／または付着防止剤組成物。
JP7243433A 1994-09-22 1995-09-21 繊維製品上に付着する無機系付着物を減少させる方法およびこの方法で使用する洗剤 Pending JPH08176593A (ja)

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