JPH08175276A - 自動車用キャリア装置 - Google Patents

自動車用キャリア装置

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Publication number
JPH08175276A
JPH08175276A JP32557894A JP32557894A JPH08175276A JP H08175276 A JPH08175276 A JP H08175276A JP 32557894 A JP32557894 A JP 32557894A JP 32557894 A JP32557894 A JP 32557894A JP H08175276 A JPH08175276 A JP H08175276A
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JP
Japan
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base member
load
luggage
use position
carrier
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Application number
JP32557894A
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English (en)
Inventor
Naomi Ohara
尚己 大原
Hiroto Hayashi
裕人 林
Kazuhiro Sasaki
和弘 佐々木
Hiroshi Matsumoto
洋 松本
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP32557894A priority Critical patent/JPH08175276A/ja
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】荷を載置した状態でリアドアの開閉が楽に行う
ことができ、かつ、載置する荷物が限定されない自動車
用キャリア装置を提供する。 【構成】自動車1の後部にキャリア装置2が設けられて
いる。キャリア装置2のベース部材3の上部に荷載置装
置5が設けられている。荷載置装置5は荷物Wをリアド
アの開閉に邪魔にならない後方の回避位置まで移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物を運搬するために
自動車の後側の外部に取付られる自動車用キャリア装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物の運搬するために自動車の後
部に取付られるリアキャリアは、車のリアドア又はリア
ドアに取着されたスペアタイヤ等に取付られ、車の後部
に荷物を取り付ける。又、リアキャリアには、車のボデ
ーに専用マウントを設けて、そのマウントにキャリア装
置を取付たものがある。
【0003】そして、前者のリアキャリアは、リアドア
に取着されていることから、そのリアドアの開閉の際に
はリアキャリアの重量が加わり非常に大きな労力を必要
としていた。しかも、重い荷をリアキャリアに載置した
状態では、その荷の重量がさらに加わることになり、実
質的に開閉ができないことが多々生じていた。
【0004】その点、後者の専用マウントを設けたリア
キャリアは、リアドアを開閉する際にはリアキャリアの
重量は加わらないので楽に行える点で優れている。しか
しながら、リアキャリアに荷物を積んだ状態で、リアド
アの開閉はできなかった。つまり、リアドアの回動軌跡
上に荷が存在し、ドアがその荷に当たるからである。従
って、この場合には、荷を一旦リアキャリアから降ろし
てから開閉を行わなければならなかった。
【0005】そこで、荷を積んだままでもリアドアの開
閉が可能となるリアキャリアが提案されている。そのリ
アキャリアを図11(a)(b)に示す。自動車80の
後部に設けたリアキャリア81は、水平位置から下方に
回動可能に支持されている。そして、リアドア82を開
けるとき、載置した荷物Wがリアドア82に当たらない
位置までリアキャリア81を下方に回動させるようにし
たものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
動する構造のリアキャリアにおいて、例えば液体等の荷
物のように傾けることができない場合には、リアドアの
開閉はできなかった。又は、ドアの開閉を優先したい場
合には、そのような荷物の載置はできなかった。従っ
て、このリアキャリアの用途は限定されてた。
【0007】さらに、このリアキャリアにおいては、常
に力が加わる方向に対して回動可能にしているため、荷
を載置した使用状態でリアキャリアを回動させないため
のロック機構は複雑かつ負担が大きかった。
【0008】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は、荷を載置した状態で
リアドアの開閉が楽に行うことができ、かつ、載置する
荷物が限定されない自動車用キャリア装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、上部に荷を載置する荷載置部を
有するベース部材を車両の後部に設け、その載置部を水
平方向に移動させるようにした自動車用キャリア装置を
その要旨とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の自動車用キ
ャリア装置おいて、ベース部材の荷載置部が荷載置台で
あって、その載置台が荷を載置する使用位置と車両から
離間する回避位置との間で前後動させる移動部材によっ
て支持されるていることをその要旨とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の自動車用キ
ャリア装置おいて、ベース部材が車両の後部から延出さ
せたフレーム部材に対して水平方向に回動可能に支持さ
れていることをその要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1〜3の発明によれば、荷載置部が水平
方向に移動することにより、リアドアから離間させるこ
とができる。その結果、荷物によってリアドアの開閉が
邪魔されることはない。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図面に従って説明する。図1はキャリア装置の取り付け
状態を示す斜視図である。図1において、自動車1のリ
アバンパ1aの下部には、キャリア装置2が取り付けら
れている。キャリア装置2は、そのベース部材3が実線
で示す不使用位置と、2点鎖線で示す使用位置との間で
前後動する。ベース部材3は、横幅(車幅方向)がリア
ドア1bの幅とほぼ等しい1200ミリ、前後幅が40
0ミリの上面3aが形成され、その上面3aを載置部と
している。
【0014】ベース部材3は、実線で示す不使用位置に
あるとき、その部材3の基端部(図2において左側)が
リアバンパ1aの下面に隠れるとともに、部材3の先端
部(図2において右側)が上方からみてリアドア1bに
付けたスペアタイア4の位置と一致する位置に配置され
る。又、ベース部材3は、2点鎖線で示す使用位置にあ
るとき、その部材3の基端部が上方からみて前記スペア
タイア4の位置と一致する位置に配置される。つまり、
使用位置において、ベース部材3の上面3aは、上方か
らみてスペアタイヤ4より後方に延びた位置に配置され
る。そして、ベース部材3は、使用位置に配置されたと
きその上面3aが荷載置部となる。
【0015】ベース部材3の上面3aには、荷載置装置
5が設けられている。そして、図2に示すように、ベー
ス部材3が使用位置にあるとき、荷載置装置5に荷物W
が載置される。荷物Wは、スキー板、自転車等のスポー
ツ用品、旅行用荷物、その他各種の荷物が対象となる。
荷載置装置5は、荷物Wを載置した状態で、図9に示す
ように、さらにその荷物Wを後方の位置(以下、回避位
置)まで移動させることができる。この回避位置は、リ
アドア1bを開閉させるとき、載置した荷物Wがリアド
ア1bに当たらない位置である。従って、キャリア装置
2に荷物Wを載置した状態でリアドア1bを開閉したい
場合、荷物Wを後方の回避位置まで移動させることによ
り、リアドア1bは荷物Wに邪魔になることなく開閉さ
れる。
【0016】又、ベース部材3の後面には左右一対のそ
れぞれ方向を指示するランプL1、夜間走行のためのラ
ンプL2及び後退を指示するランプL3が設けられてい
るとともに、番号標Pが設けられている。
【0017】次に、ベース部材3を使用位置と不使用位
置に前後動させる機構について、図3、図4に従って説
明する。左右一対の支持アーム11は、基端部が図示し
ない車体フレームに固着され、先端部がリアバンパ1a
の下側にまで延びている。左右一対の支持アーム11の
先端部間は、連結アーム12が連結されている。そし
て、本実施例では、支持アーム11と連結アーム12と
でフレーム部材を構成している。尚、本実施例では支持
アーム11は、車体フレームに固着させたが、車体アン
ダフロアに対して固着するようにしてもよい。
【0018】連結アーム12の後面両側には、軸受13
が固着されているとともに、その後面中央部に左右一対
の軸受14が固着されている。軸受13,14は、断面
四角形状のガイドバー15を支持している。左側軸受1
3,14間のガイドバー15と、右側軸受13,14間
のガイドバー15には、それぞれスライダ16がガイド
バー15に対して軸線方向に移動可能にかつ回転不能に
取着されている。左右一対のスライダ16には、二叉状
の軸受部が形成され、その軸受部に対してそれぞれロッ
ド17の基端部が連結ピンにて水平方向に回動可能に支
持されている。左右一対のロッド17は、ベースフレー
ム18に連結されている。ベースフレーム18は、その
前面両側部に二叉状の軸受19が固着されている。この
軸受19に対してそれぞれロッド17の先端部が連結ピ
ンにて水平方向に回動可能に支持されている。
【0019】従って、左右一対のスライダ16が中央部
の軸受14側に移動させると、ロッド17の基端部は回
動しながら軸受14側に引っ張られ、ロッド17は回動
しながらベースフレーム18を連結アーム12側に移動
させる。そして、図3に示すスライダ16が中央部の軸
受14に当接した状態が、前記ベース部材3の不使用位
置となる。
【0020】反対に、左右一対のスライダ16が左右外
側の軸受13側に移動すると、ロッド17は回動しなが
ら後方に延び、ロッド17は、回動しながらベースフレ
ーム18を連結アーム12と離間する後方に移動させ
る。そして、図4に示すスライダ16が両外側部の軸受
13に当接した状態が、前記ベース部材3の使用位置と
なる。このスライダ16が両外側部の軸受13に当接し
た状態では、左右一対のロッド17は、先端部が基端部
より外側に位置、即ち先端部が外方向に開いた状態とな
るようにしている。そして、本実施例では、ガイドバー
15、スライダ16、ロッド17及び各軸受13,1
4,19にて進退部材を構成している。
【0021】前記連結アーム12には、カバー20が取
着されている。カバー20は、後方が開放されていて、
支持アーム11の先端部、連結アーム12、軸受13,
14、ガイドバー15及びスライダ16を囲んでいる。
【0022】一方、ベースフレーム18には、ベースカ
バー21が取着されている。ベースカバー21は、前方
が開放されていて、ベースフレーム18及び軸受19を
囲んでいる。又、ベースカバー21は、ベースフレーム
18が図3に示す不使用位置にあるとき、前記カバー2
0を包むように嵌合し、ロッド17が露出しないように
なっている。
【0023】本実施例では、このベースフレーム18と
カバー21とでベース部材3を構成している。従って、
カバー21の上面が、ベース部材3の上面3a、即ち載
置部となり、前記荷載置装置5が取着されている。又、
カバー21の後面が、ベース部材3の後面となり、各ラ
ンプL1〜L3及び番号標Pが取着されている。
【0024】次に、荷載置装置5について、図5〜図9
に従って説明する。ベース部材3の上面3aの左右両外
側には、前後に延びる左右一対のアウタレール31が固
着されている。アウタレール31は上下両側部に内側に
屈曲した上下フランジ32,33を有している。又、ア
ウタレール31は、図8(a)に示すように上下フラン
ジ32,33の前端部間にストッパ片31aが設けられ
ている。図5,6に示すようにアウタレール31の内側
面の後部寄りには、前後一対の第1ローラ34が回転可
能に支持されている。
【0025】左右一対のミドルレール35は、上下に左
右方向に延出形成されたフランジ36,37を備えた断
面H形状のレールであって、前記アウタレール31と同
じ長さに形成されている。両ミドルレール35における
外側の上下フランジ36,37の後端部間は図8(b)
に示すようにストッパ片35aが設けられている。又、
内側の上下フランジ36,37の後端部間は図8(b)
に示すようにストッパ片35bが設けられている。両ミ
ドルレール35における相対向する側の内側面の後部寄
りには、前後一対の第2ローラ38が回転可能に支持さ
れている。
【0026】両ミドルレール35は、その外側の上下フ
ランジ36,37が共にアウタレール31内に嵌合する
ように配設されている。詳述すると、外側の上部フラン
ジ36がアウタレール31のフランジ32の下面に位置
して前後一対の第1ローラ34にて支承され、外側の下
部フランジ37はアウタレール31のフランジ33の上
面に対して間隙を有するように嵌合される。
【0027】従って、ミドルレール35は、アウタレー
ル31に沿って前後方向に移動可能となる。そして、ミ
ドルレール35は、その前端がアウタレール31のスト
ッパ片31aに当接してそれ以上の前方への移動は阻止
される。又、ミドルレール35が後方に移動したとき、
ストッパ片35aが前側の第1ローラ34に当接しそれ
以上の後方への移動は阻止される。
【0028】左右一対のインナレール39は、上下両側
部に外側に屈曲した上下フランジ40,41を有してい
る。インナレール38における上下フランジ40,41
の前端部間は図8(c)に示すように前側トッパ片39
aが設けられている。そして、このインナレール39は
前記ミドルレール35と嵌合するように配設される。詳
述すると、インナレール39は、その上部フランジ40
がミドルレール35のフランジ36の下面側に位置して
前後一対の第2ローラ38にて支承され、下部フランジ
41がミドルレール35の下部フランジ37の上面に対
して間隙を有するように嵌合される。
【0029】従って、インナレール39は、ミドルレー
ル35に沿って前後方向に移動可能となる。そして、イ
ンナレール39は、その前側ストッパ片39aが前側の
第2ローラ38に当接してそれ以上の後方への移動は阻
止されるようになっている。又、インナレール39は、
その前端がミドルレール35のストッパ片35bに当接
してそれ以上の前方への移動は阻止される。左右一対の
インナレール39間には、荷載置部としての載置台44
が連結されている。そして、この載置台44に荷物Wが
載置される。そして、本実施例においては、各レール3
1,35,39及び各ローラ34,38にて移動部材を
構成している。
【0030】次に上記のように構成したキャリア装置の
作用について説明する。今、図3に示す不使用位置にあ
るベース部材3を使用位置に配置させる場合、ベース部
材3を後方に引っ張る。ベース部材3が後方に引っ張ら
れると、ロッド17は、後方に伸びようとしてスライダ
16を外側に引っ張られる。スライダ16は、その引っ
張り力に基づいてそれぞれ外側に移動する。その結果、
ベース部材3(ベースフレーム18)は、連結アーム1
2と離間する後方に移動する。そして、図4に示すスラ
イダ16が両外側部の軸受13に当接するまでベース部
材3を後方に引っ張ると、ベース部材3は、それ以上の
後方への移動は規制されて使用位置となる。そして、こ
の状態で、ベース部材3の上面3aに設けた荷載置装置
5の載置台44に荷物Wを載置することができる。
【0031】次に、ベース部材3を使用位置から不使用
位置に配置させる場合、ベース部材3を前方に押す。こ
の時、左右一対のロッド17は先端部が外方向に開いた
状態となっているので、ロッド17は、スライダ16を
内側に押す。スライダ16は、その押される力に基づい
てそれぞれ内側に移動する。その結果、ベース部材3
は、連結アーム12側へ移動する。そして、図3に示す
スライダ16が中央部の軸受14に当接するまでベース
カバー21を前方に押すと、ベース部材3は、それ以上
の前方への移動は規制されて不使用位置となる。
【0032】次に、荷載置装置5の載置台44に荷物W
を載置した状態でリアドア1bを開閉させる場合につい
て説明する。載置台44又は荷物Wを後方に引っ張る
と、インナレール39はミドルレール35に沿って後方
に移動する。この時、第2ローラ38が転動するため、
インナレール39は滑らかに移動する。やがて、インナ
レール39の前側ストッパ片39aが前側の第2ローラ
37と当接すると、ミドルレール35がアウタレール3
1に沿って後方に移動する。この時、第1ローラ32が
転動するため、ミドルレール35は滑らかに移動する。
やがて、ミドルレール35のストッパ片35aが前側の
第1ローラ32に当接すると、ミドルレール35、即ち
載置台44はそれ以上の後方への移動は停止されて図
6、図9に示す回避位置となる。
【0033】従って、荷物Wが回避位置に配置される
と、リアドア1bを荷物Wに邪魔されることなく開閉さ
せることができる。そして、リアドア1bの開閉がす
み、荷載置装置5を元の位置(使用位置)に戻す。即
ち、載置台44又は荷物Wを前方に押すと、前記と反対
の動きをして載置台44は図2、図5に示す使用位置に
配置される。
【0034】このように本実施例では、荷載置装置5に
載置した荷物Wを使用位置から後方の回避位置に配置す
ることができるようにした。従って、荷物Wを載置した
状態でリアドア1bを荷物Wに邪魔されることなく開閉
させることができる。しかも、荷物Wは傾くことなく後
方に移動するため、傾けることができない荷物Wも載置
することができる。又、荷載置装置5及び荷物Wは水平
移動するだけなので、ベース部材3の後面に設けた各種
ランプL1〜L3及び番号標Pが、荷物Wの移動によっ
て遮られることはない。
【0035】さらに、荷載置装置5がアウタレール3
1、ミドル35及びインナレール39等にて構成され、
水平方向にスライドさせるようにしたため、荷物Wの重
量を支える構造は従来の上下方向に回動させる構造に比
べて使用位置において回動を阻止するための強度を必要
とする部材を必要としない分だけ有利となる。又、各レ
ール35,39はそれぞれローラ34,38を介してス
ライドするため、より滑らかに載置台44を使用位置と
回避位置との間で移動させることができる。
【0036】さらに又、本実施例によれば、載置部を形
成するベース部材3を使用位置と不使用位置の2位置に
配置することができるようにした。従って、荷物Wをキ
ャリア装置2に載置して走行したい場合には、ベース部
材3を使用位置に配置するだけで荷物Wを載置すること
ができる。又、荷物Wを載置しないで走行する場合に
は、不使用位置にすれば、使用位置に比べてベース部材
3は、コンパクトにリアバンパ1aの下側近傍位置に収
まる。その結果、見栄えもよく走行の邪魔にならない。
しかも、本実施例では、不使用位置にあるとき、ガハー
20,21にてロッド17等の進退部材が露出しないよ
うしたので、さらに見栄えがよい。
【0037】又、ガイドバー15を断面多角形状に形成
し、スライダ16が回動、即ちベースフレーム18(ベ
ース部材3)が上下方向に回動しないようにした。従っ
て、特別にベース部材3が上下方向に回動しないための
部材を設ける必要がなく、その分だけ進退部材の構成を
簡略することができる。
【0038】又、本実施例では、スライダ16が両外側
部の軸受13に当接した使用位置の状態において、左右
一対のロッド17は、その先端部が外方向に開いた状態
となるようにしている。従って、不使用位置にする場合
には、ベース部材3を前方に押すだけで、スライダ16
は簡単に内側に移動させることができる。その結果、ベ
ース部材3を前後方向に移動させる簡単な操作で使用位
置と不使用位置にベース部材を配置することができる。
【0039】さらに、本実施例では 支持アーム11を
リアバンパ1aの下側に配置し、連結アーム12を支持
するようにした。即ち、キャリア装置2はリアバンパ1
aの下部に取り付けた。その結果、荷載置面は低い位置
なり、荷物Wを載置しやすくなるとともに背の高い荷物
Wを載置することができる。
【0040】尚、本実施例において、ベース部材3を使
用位置と不使用位置に移動不能に保持する保持装置につ
いて詳述しなかったが、移動不能に保持できる機能なら
使用位置と不使用位置との間の移動及び荷物Wの載置に
支承をきたさない機構ならばどんな機構でもよい。例え
ば、図3において、スライダ16が軸受14に当接され
ている不使用位置の状態において、そのスライダ16の
外側への移動を阻止する場合には、カイドバー15の上
面に穴を形成する。そして、その穴にピンを差し込むこ
とにより、スライダ16がそのピンと係合して外側への
移動を阻止されるようにする。反対に、図4において、
スライダ16が軸受13に当接されている使用位置の状
態において、そのスライダ16の内側への移動を阻止す
る場合には、同様にカイドバー15の上面に穴を形成す
る。そして、その穴にピンを差し込むことにより、スラ
イダ16がそのピンと係合して内側への移動を阻止され
るようにする。
【0041】さらに、荷載置装置5においても使用位置
と回避位置で移動不能に保持する保持装置について詳述
しなかったが、移動不能に保持できる機能なら使用位置
と回避位置との間の移動及び荷物Wの載置に支承をきた
さない機構ならばどんな機構でもよい。
【0042】例えば、図5に示す使用位置において、ア
ウタレール31の上フランジ32とミドルレール35の
外側上フランジ36、及び、ミドルレール35の内側上
フランジ36とインナレール39の上フランジ40に、
それぞれ互いに連通する貫通穴を設ける。そして、その
貫通穴にピンを挿入するようにする。その結果、使用位
置において、ミドルフレーム35はアウタレール31に
対して移動不能となり、インナフレーム39はミドルフ
レーム35に対して移動不能になる。又、図5に示す回
避位置において、アウタレール31の上フランジ32と
ミドルレール35の外側上フランジ36、及び、ミドル
レール35の内側上フランジ36とインナレール39の
上フランジ40に、それぞれ互いに連通する貫通穴を設
ける。そして、その貫通穴にピンを挿入するようにす
る。その結果、回避位置において、ミドルフレーム35
はアウタレール31に対して移動不能となり、インナフ
レーム39はミドルフレーム35に対して移動不能にな
る。
【0043】(第2実施例)次に本発明を具体化した第
2実施例について図10(a)(b)(c)に従って説
明する。
【0044】支持フレーム51は、前記した連結アーム
12の後面に固着されている。支持フレーム51は、そ
の上下両側には後方に屈曲させて形成した上及び下フラ
ンジ52,53が設けられている。上及び下フランジ5
2,53の左側部には、互いに相対向する貫通穴52
a,53aが形成され、ストッパピン55が貫挿される
ようになっている。又、下フランジ53の左側部には、
後方に延び下方に若干傾斜したカイド片53bが形成さ
れている。支持フレーム51は、荷物を載置するベース
部材60を水平方向に回動可能に支持している。
【0045】ベース部材60を構成する回動フレーム6
1は、その上下両側には後方に屈曲させて形成した上及
び下フランジ62,63が設けられている。そして、回
動フレーム61は、支持フレーム51のフランジ52,
53間に配設されるようになっている。回動フレーム6
1の左右両端部には、それぞれ軸受65,66が固着さ
れている。そして、右側軸受66は、支持フレーム51
のフランジ52,53を貫通する軸54に対して回動可
能に支持されている。従って、回動フレーム61は、図
10(a)に示す位置から図10(b)に示す位置に軸
54を回動中心として回動する。尚、図10(b)に示
す位置に回動フレーム61(ベース部材60)がある時
を、ベース部材60の回避位置としている。
【0046】又、図10(a)に示す回動フレーム61
が支持フレーム51のフランジ52,53間に配設され
ている状態(使用位置)においは、左側軸受65が貫通
穴52a,53aと一致する。この状態でストッパピン
55を貫挿させると、回動フレーム61は回動不能に支
持される。
【0047】回避位置に回動フレーム61を回動不能に
保持する機構は、図10(c)に示されている。図10
(c)において、右側軸受66の外周面に係合凹部66
aが形成されている。又、支持フレーム51における下
フランジ53の右端部には操作レバー56が軸57にて
回動可能に支持されている。操作レバー56の先端部は
屈曲形成されて前記右側軸受66の係合凹部66aに係
合可能な係合突起56aが形成されている。操作レバー
53は、バネ58にて図10(c)において反時計回り
方向に弾性力が付与されている。従って、操作レバー5
6の係合突起56aは右側軸受66の外周面を摺動す
る。回動フレーム61が回避位置まで回動すると、係合
突起56aが右側軸受66の係合凹部66aに係合し、
回動フレーム61は回動不能となる。そして、操作レバ
ー56の基端部の操作部56bを弾性力に抗して時計回
りに回動させて係合突起56aと係合凹部66aとの係
合を解除することによって回動フレーム61は回動可能
となる。
【0048】回動フレーム61は左右両側に取着した連
結バー67を介してベースフレーム69に連結されてい
る。そして、この連結バー67とベースフレーム69
は、図示しないカバーが外側に設けられ、その上面を荷
載置部としている。
【0049】従って、図10(a)に示すベース部材6
0の使用位置の状態において荷物を載置することができ
る。この時、ストッパピン55にて回動フレーム61
(ベース部材60)は回動しないため、走行時に荷物が
ベース部材60が回動して振り落とされることはない。
【0050】次に、荷物を載置した状態でリアドア1b
を開閉させる場合、まずストッパピン55を外す。次
に、荷物又はベース部材60を軸54を回動中心として
外側に回動させる。ベース部材60が回避位置にくる
と、操作レバー56の係合突起56aと係合凹部66a
とが係合して回動不能になる。
【0051】従って、荷物が回避位置に配置されると、
リアドア1bは荷物に邪魔されることなく開閉される。
そして、リアドア1bの開閉がすみ、荷物を元の位置
(使用位置)に戻す場合には、操作レバー56を操作し
係合突起56aと係合凹部66aとの係合を解除させた
後、荷物又はベース部材60を内側に回動させると、前
記と反対の動きをして荷物は使用位置に配置される。
【0052】このように本実施例では、荷物を回動させ
て使用位置から後方の回避位置に配置することができる
ようにした。従って、荷物を載置した状態でリアドア1
bを荷物に邪魔されることなく開閉させることができ
る。しかも、荷物は、傾くことなく回動するため、傾け
ることができない荷物も載置することができる。
【0053】さらに、水平方向に回動させるようにした
ため、荷物の重量を支える構造は従来の上下方向に回動
させる構造に比べて使用位置において回動を阻止するた
めの強度を必要とする部材を必要としない分だけ有利と
なる。
【0054】又、本実施例では、回動中心となる側を特
に限定しなかった。例えば、リアドア1bの回動中心に
対応して設けてもよい。例えば、リアドア1bとベース
部材60の回動中心が同じ側(自動車の右側)にあれ
ば、リアドア1bとベース部材60は、共に同方向に回
動するため、ドア1bの開閉スペースを十分に確保する
ことができる。
【0055】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく以下のように実施してもよい。 (1)第1実施例においては、前後方向に移動すること
のできるキャリア装置に荷載置装置5を設けたが、前後
方向に移動しないキャリア装置に具体化させてもよい。
この場合にも同様な作用効果をうることができる。
【0056】(2)第1実施例においては、荷載置装置
5はアウタレール31,ミドルレール35及びインナレ
ール39で構成したが、レールの数を適宜変更して実施
してもよい。
【0057】(3)第1実施例においては、アウタレー
ル31,ミドルレール35及びインナレール39を用い
て前後方向の移動を可能にしたが、前後方向に移動させ
る機構であればどんな機構でもよい。
【0058】(4)第1実施例の荷載置装置5を油圧機
器又は電動モータ等で前後動させるようにして実施して
もよい。又、第2実施例ではベース部材60を油圧機器
又は電動モータ等で水平方向に回動させるようにして実
施してもよい。
【0059】尚、上記各実施例から把握できる請求項の
発明以外の技術思想について、以下にそれらの効果と共
に記載する。 請求項1及び2の自動車用キャリア装置において、ベ
ース部材は、車両の後部から延出させたフレーム部材に
対して同ベース部材を車両の前後方向に進退させる進退
部材を介して連結されている自動車用キャリア装置。こ
の装置によれば、ベース部材が前後方向に移動すること
により、ベース部材は荷を載置したい時には車両から離
間した位置に配置され、荷を載置しない時には車両に隣
接した不使用位置に配設される。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3の発
明は、荷を載置した状態でリアドアの開閉が楽に行うこ
とができ、かつ、載置する荷物が限定されないという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の自動車用キャリア装置を説明する
斜視図。
【図2】同じく自動車用キャリア装置を説明する側面
図。
【図3】同じく自動車用キャリア装置の不使用位置を説
明する斜視図。
【図4】同じく自動車用キャリア装置の使用位置を説明
する斜視図。
【図5】同じく荷載置装置の使用位置を示す斜視図。
【図6】同じく荷載置装置の回避位置を示す斜視図。
【図7】同じく荷載置装置を車両の後方からみた説明
図。
【図8】(a)はアウタレールを車両側からみた説明
図、(b)はミドルレールを車両側からみた説明図、
(c)はインナレールを車両側からみた説明図。
【図9】同じく荷載置装置の回避位置を説明する側面
図。
【図10】(a)は第2実施例のキャリア装置の使用位
置を説明する斜視図、(b)は同じくキャリア装置の回
避位置を説明する斜視図。
【図11】(a)は従来の自動車用キャリア装置の側面
図、(b)は同じく下方に回動した状態を示す側面図。
【符号の説明】
1…自動車、1b…リアドア、2…キャリア装置、3,
60…ベース部材、5…荷載置装置、11…支持フレー
ム、12…連結アーム、31…移動部材としてのアウタ
レール、35…移動部材としてのミドルレール、39…
移動部材としてのインナレール、44…荷載置台。
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】(a)は第2実施例のキャリア装置の使用位
置を説明する斜視図、(b)は同じくキャリア装置の回
避位置を説明する斜視図、(c)は回動フレームの係止
機溝を説明する平段面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 洋 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に荷を載置する荷載置部を有するベ
    ース部材を車両の後部に設け、その載置部を水平方向に
    移動させるようにした自動車用キャリア装置。
  2. 【請求項2】 ベース部材の荷載置部は荷載置台であっ
    て、その載置台が荷を載置する使用位置と車両から離間
    する回避位置との間で前後動させる移動部材によって支
    持されるているものである請求項1に記載の自動車用キ
    ャリア。
  3. 【請求項3】 ベース部材は、車両の後部から延出させ
    たフレーム部材に対して水平方向に回動可能に支持され
    ている請求項1に記載の自動車用キャリア装置。
JP32557894A 1994-12-27 1994-12-27 自動車用キャリア装置 Pending JPH08175276A (ja)

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