JPH0817438B2 - フアクシミリ送信装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、同報や親展などの各種のサービス機能を
もつホスト局へ画像データを送信するファクシミリ送信
装置に関する。

従来の技術 最近のファクシミリ通信では、蓄積情報サービス機能
をもつホスト局によって、同報や親展などの各種通信サ
ービスが可能となっている。この場合、そのサービス
は、端末側のファクシミリ送信装置からの要求に応じて
行えるようになっている。

第４図は、この種の通信サービスを受ける従来のファ
クシミリ送信装置の概略構成を示す。

同図に示すファクシミリ送信装置10は、スキャナーと
呼ばれる走査方式の画像読取部１を有する。この画像読
取部１が読取った画像データは、モデム２および網制御
部３を介して通信回線Ｌに送信される。通信回線Ｌに送
信された画像データは、交換機20を経てホスト局30へ送
られる。

ここで、上記ファクシミリ送信装置10からは、通常の
送信原稿４の読取画像データのほかに、所定の書式をも
つマークシート５の読取画像データも送信される。

第５図は上記マークシート５の一例を部分的に示す。
同図に示すマークシート５には複数の記入欄5Aが設けら
れている。このマークシート５中の任意の記入欄5Aに鉛
筆などでマーク5Bを付すことによって、ホスト局30に要
求するサービスの内容が指定されるようになっている。

一方、ホスト局30では、受信した画像データから上記
マークシート５に付されたマーク5Bの記入位置を認識処
理するマーク認識手段31と、このマーク認識手段31の認
識結果に基づいて各種のサービスを実行する制御装置32
を備えている。

以上のような構成により、端末であるファクシミリ送
信装置10側からホスト局30に対して同報や親展などの各
種サービスを要求することができるようになっている。

発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる構成によれば、端末であるファクシミ
リ送信装置10側では、所定書式のマークシートを常時備
えて置かなければならない。このため、その補給や保管
等の管理が煩わしいという問題点があった。

また、ホスト局30のサービス利用頻度が比較的少ない
場合にはそれほど問題にならないが、ホスト局30のサー
ビス利用頻度が多くなると、サービス要求を行う度に行
わなければならないマーク付け作業が面倒になってくる
という問題点が生じる。

さらに、ファクシミリ送信装置10側の画像読取部１に
汚れが付着していたり、あるいはマークシート５の読取
位置がずれていたりすると、ホスト局30側のマーク認識
手段31におけるマーク認識率が低下して、要求したサー
ビスが受けられなくなってしまうという問題点もあっ
た。

上述の問題は以下の理由により生ずる。

すなわち、１度でもマークを付したマークシートは再
利用ができない。このため、新しいマークシートを絶え
ず備えて置かなければならず、このことがマークシート
５の補給や保管等の管理を面倒にしている。

また、マークシート５にマーク5Bを付す作業は、マー
ク一つごとに鉛筆で丁重に行わなければならない。さも
ないと、ホスト局30側にて認識されないことがある。こ
のため、ホスト局30のサービス利用頻度が多いところで
は、そのマーク付けの作業に要する労力が無視できなく
なる。

さらに、画像読取部１に汚れなどがあると、それほど
大きくない汚れであっても、その汚れに相当する部分が
マークとして誤認識されてしまうことがある。また、画
像読取部１にてマークシート５の読取位置がずれたりす
ると、せっかく記入されたマーク5Bが正規の記入欄位置
からはずれて記入されたかのように読取られてしまっ
て、ホスト局30にて認識されないことがある。

ここで、上述した問題点を解決する手段としては、ホ
スト局に対するサービス要求をマークシート以外の別の
情報伝達手段で行うことが考えられる。しかし、これを
実現しようとすると、ホスト局を含むシステム全体の構
成を大幅に変更しなければならなくなる。また、ホスト
局のサービス要求をマークシートで行う方式にも捨て難
いところがあって、たとえば、ホスト局のサービス利用
頻度が比較的少ないところなどでは、マークシート方式
は十分に利用価値がある。したがって、従来のマークシ
ート方式を全く別の方式に置き換えてしまうことは、必
ずしも懸命とはいえない。

この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、
マークシート方式の利点を活しつつ、かつホスト局側の
構成に変更を加えることなく、ホスト局に対するサービ
ス要求を簡単かつ効率良く、しかも確実に行うことがで
きるファクシミリ送信装置を提供することを目的とす
る。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、原稿等の画像を
読取る画像読取部と、この画像読取部から出力された読
取画像データを指定された宛先に送信する網制御部と、
位置あるいはコード等の非画像データを入力する入力装
置と、前記非画像データに基づくマークが付された所定
書式のマークシート画像を生成する生成手段とを有し、
前記網制御部は前記生成手段により生成されたマークシ
ート画像を予め定められたホスト局へ送信するようにし
たものである。

作用 この発明は上述の構成によって、各種のサービスを要
求するためにホスト局へ送信すべきマークシート画像
が、画像読取部の読取動作によらずに、マウスあるいは
キーボードなどの入力装置によって入力される位置デー
タあるいはコードデータに基づいて合成される。この合
成されたマークシート画像は、画像読取部によって読取
られるマークシートの実画像と等価であるが、実画像で
はなく合成画像であるため、その画質はきわめて高くか
つ均一であり、画像読取部における汚れの付着あるいは
読取時の位置ずれなどの影響は全くない。したがって、
ホスト局側における認識率も確実に高められる。

これにより、新しいマークシートを常時備えていなく
ても、また鉛筆でマークを一つずつ丁重に付す作業を行
わずとも、マウスあるいはキーボードなどの入力装置を
使ってホスト局に対するサービス要求を直接的に行うこ
とができる。

以上のようにして、マークシート方式の利点を活しつ
つ、かつホスト局側の構成に変更を加えることなく、ホ
スト局に対するサービス要求を簡単かつ効率良く、しか
も確実に行うことが可能になる。

実施例 第１図はこの発明の一実施例によるファクシミリ送信
装置の概略構成を示す。

同図に示すファクシミリ送信装置10は、先ず、スキャ
ナーと呼ばれる走査方式の画像読取部１を有する。この
画像読取部１は送信原稿４の画像を読取る。この読取画
像データは、モデル２および網制御部３を介して通信回
線Ｌに送信される。通信回線Ｌに送信された画像データ
は、交換機20を経てホスト局30へ送られる。

さらに、第１図に示すファクシミリ送信装置10には、
上述した構成に加えて、入力装置６、画像合成手段７、
および表示装置８が設けられている。

入力装置６はマウスあるいはキーボードなどであっ
て、これを操作することによって位置データあるいはコ
ードデータ等の非画像データが入力される。

画像合成手段７は、上記非画像データに基づくマーク
が付された所定書式のマークシート画像を合成する。こ
の画像合成手段７からの合成画像データは、上記画像読
取部１からの読取画像データと同様、モデル２および網
制御部３を介して通信回線Ｌに送信される。

表示手段８はCRTなどを用いて構成され、上記画像合
成手段７からの合成画像データをモニター表示する。こ
のモニター表示を見ながら上記入力装置６を操作するこ
とにより、上記画像合成手段７によって合成されるマー
クシート画像中のマーク位置を任意に指定することがで
きるようになっている。

一方、ホスト局30は、従来と同様、受信したマークシ
ート画像中のマーク位置を認識するマーク認識手段31
と、このマーク認識手段31の認識結果に基づいて各種の
サービスを実行させる制御装置32を備えている。

上述した構成により、各種のサービスを要求するため
にホスト局30へ送信すべきマークシート画像は、画像読
取部１の読取動作によらずに、マウスあるいはキーボー
ドなどの入力装置６によって入力される位置データある
いはコードデータに基づいて合成される。この合成され
たマークシート画像は、画像読取部１によっても読取ら
れるマークシートの実画像と等価であるが、実画像では
なく合成画像であるため、その画質はきわめて高くかつ
均一であり、画像読取部１における汚れの付着あるいは
読取時の位置ずれなどの影響は全くない。したがって、
ホスト局30側における認識率も確実に高められる。

以上のように、上述した実施例のファクシミリ送信装
置10では、新しいマークシートを常時備えていなくて
も、また鉛筆でマークを一つずつ丁重に付す作業を行わ
ずとも、マウスあるいはキーボードなどの入力装置６を
使ってホスト局30に対するサービス要求を直接的に行う
ことができる。これにより、マークシート方式の利点を
活しつつ、かつホスト局30側の構成に変更を加えること
なく、ホスト局30に対するサービス要求を簡単かつ効率
良く、しかも確実に行うことが可能になる。

第２図は、第１図に示したファクシミリ送信装置に受
信機能を付加したファクシミリ送受信装置の具体的な実
施例を示す。

同図に示すファクシミリ送受信装置100は、CPU（中央
処理ユニット）11、画像入出力制御部12、主メモリ13、
フレームメモリ14、表示制御部15、通信制御部16、補助
記憶装置17、システムバス18および画像データバス19な
どによって構成されている。

CPU11は、キーボード61から入力される指令に基づ
き、システムバス18を介して各部の動作を制御する。

画像入出力制御部12は、送信原稿の画像を読取る画像
読取部１と、受信画像を印刷出力する画像出力部９の各
動作を制御する。

主メモリ13は、送信画像データおよび受信画像データ
をビットマップ方式で一時的に記憶するとともに、マー
クシート画像を合成するための作業領域を提供する。

フレームメモリ14は、表示制御部15の制御下で動作
し、CRT表示装置８が表示する画像データを一時的に記
憶する。

表示制御部15は、CRT表示装置８の表示動作を制御す
るとともに、マウス62によって指定される表示画面上の
位置を読込む。

通信制御部16は、モデル２および網制御部３を制御す
る。

補助記憶装置17は記憶容量の大きなハードディスク装
置によって構成され、送受信画像や所定書式のマークシ
ート画像を記憶・蓄積している。

画像データバス19は、画像データを装置100内にて高
速転送する際に利用される。

ここで、キーボード61とマウス62は、位置データやコ
ードデータなどの非画像データを入力する入力装置６を
構成している。

また、CPU11、主メモリ13、フレームメモリ14、表示
制御部15、および補助記憶装置17などは、上記非画像デ
ータに基づくマークが付された所定書式のマークシート
画像を合成する画像合成手段７を構成する。

第２図に示したファクシミリ装置100を使ってホスト
局30に同報や親展などのサービスを要求する場合には、
先ず、キーボード61を操作して、補助記憶装置17に記憶
されている所定書式のマークシート画像を主メモリ13に
転送させる。主メモリ13に転送されたマークシート画像
はビットマップ方式で展開される。主メモリ13に展開さ
れたマークシート画像は、画像制御部15によってCRT表
示装置８に表示される。

表示装置８の表示画面にマークシート画像が表示され
たならば、マウス61あるいはキーボード62のカーソルキ
ーを操作して、表示されたマークシート画像中にマーク
位置を指定する。マーク位置が指定されると、その指定
位置にマーク像がはめ込まれたマークシート画像が主メ
モリ13上にて合成される。合成されたマークシート画像
は表示装置８によってモニター表示される。このとき、
モニター表示されたマークシート画像中のマーク位置が
間違っていた場合には、キーボード61あるいはマウス62
を操作して修正する。

第３図は、合成されてモニター表示されたマークシー
ト画像の一部を示す。同図に示す合成画像は、画像読取
部１が実物のマークシートを読取った場合に得られる画
像と等価である。

以上のようにして合成されたマークシート画像は、通
信制御部16、モデル２および網制御部３を介して通信回
線Ｌに送信され、さらに交換機20を介してホスト局30へ
送られる。

ホスト局30側では、マーク認識手段31によって合成さ
れたマークシート画像中のマーク位置を認識し、この認
識結果に基づいて制御装置32が所定のサービスを実行す
る。これにより、端末である送受信装置100側では、マ
ークシートを使わずに、所望のサービスをホスト局30に
要求することができる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、この発明は、キーボ
ードやマウスなどから入力される非画像データに基づい
てマークシート画像を合成する構成により、新しいマー
クシートを常時備えていなくても、また鉛筆でマークを
一つずつ丁重に付す作業を行わずとも、マウスあるいは
キーボードなどの入力装置を使ってホスト局に対するサ
ービス要求を直接的に行うことができ、これによってマ
ークシート方式の利点を活しつつ、かつホスト局側の構
成に変更を加えることなく、ホスト局に対するサービス
要求を簡単かつ効率良く、しかも確実に行うことができ
るという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるファクシミリ送信装
置の概略構成を示すブロック図、第２図は第１図に示し
たファクシミリ送信装置に受信機能を付加したファクシ
ミリ送受信装置の実施例を示すブロック図、第３図は合
成されたマークシート画像の一例を部分的に示す図、第
４図は従来のファクシミリ送信装置の概略構成を示すブ
ロック図、第５図はマークシートの実施例を部分的に示
す図である。 10……ファクシミリ送信装置、１……画像読取部、２…
…モデム、３……網制御部、４……送信原稿、６……非
画像データを入力する入力装置、７……画像合成手段、
８……表示装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿等の画像を読取る画像読取部と、この
   画像読取部から出力された読取画像データを指定された
   宛先に送信する網制御部と、位置あるいはコード等の非
   画像データを入力する入力装置と、前記非画像データに
   基づくマークが付された所定書式のマークシート画像を
   生成する生成手段とを有し、前記網制御部は前記生成手
   段により生成されたマークシート画像を予め定められた
   ホスト局へ送信するようにしたことを特徴とするファク
   シミリ送信装置。