JPH08171769A - 情報記録媒体のオートチェンジャー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクを光ディスクドライブ装置に移動
させ、光ディスクに情報を記録再生するまでの時間を短
縮し、１台のドライブ装置に情報を記録再生中にも、別
のドライブ装置で、別の光ディスクを取り込み、情報を
記録再生することができる装置を提供することを目的と
する。 【構成】 複数台の光ディスクドライブ装置２ａ、２ｂ
をマガジン１にある所望の光ディスク８ａの位置まで移
動させ、光ディスクを光ディスクドライブ装置内に取り
込み情報を記録再生する。光ディスクドライブ装置は複
数台を一体化して移動させるか、独立に移動させ、個々
の光ディスクドライブ装置の待機位置にて情報を記録再
生する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体としての
光ディスクを複数枚収納するマガジンと、搬送可能で、
光ディスクに情報を記録再生する光ディスクドライブ装
置を、前記マガジンと対向する位置に備えた光ディスク
オ−トチェンジャ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】光ディスクは当初、再生専用で、オ−デ
ィオ・ビデオ製品としてコンパクトディスク（以下「Ｃ
Ｄ」と称す）、レーザディスク（以下「ＬＤ」と称
す）、コンピュ−タのメモリ−として、「ＣＤ−ＲＯ
Ｍ」等が商品化され、その後、追記型光ディスクや書換
え可能な光ディスクが商品化された。光ディスクは、そ
の大容量性、非接記録触再生による高信頼性、アクセス
の高速性などからコンピュ−タの外部メモリ−として一
般的になってきており、コンピュ−タ産業において益々
重要になっていくものと期待されている。

【０００３】コンピュ−タの必要な外部メモリ−は、年
々その容量を増しており、大量のデ−タを扱うデ−タベ
−ス等のシステムの場合には、多数枚の光ディスクを用
いるので、多数枚の光ディスクを収納して、収納場所か
ら所望の光ディスクを光ディスクドライブ装置に装着す
ることが可能で、計算機処理で所望の情報が検索編集す
ることが可能な光ディスクオ−トチェンジャ−を備える
ことが必要不可欠である。

【０００４】オ−ディオ・ビデオの分野に関しても、
「ＣＤ」及び「ＬＤ」を多数枚収納し、所望の「Ｃ
Ｄ」、「ＬＤ」を再生する光ディスクオ−トチェンジャ
−が、カラオケ等の分野で普及している。

【０００５】以下に従来の光ディスクオ−トチェンジャ
−について説明する。図３は従来の光ディスクオ−トチ
ェンジャ−を示す。図３において、１は光ディスクを収
納するマガジン、２ａ、２ｂは、光ディスクに情報を記
録再生する光ディスクドライブ装置、３は、光ディスク
を搬送するためのピッカ−である。マガジン１は、光デ
ィスクを例えば５０枚程度の複数枚収納し、マガジン毎
に、光ディスクオ−トチェンジャ−から出し入れできる
構成をしている。

【０００６】以上のように構成された光ディスクオ−ト
チェンジャ−について、以下にその動作について説明す
る。まず、マガジン１に収納された光ディスク８ａの前
にピッカ−３が移動し、光ディスク８ａを取り出し、ピ
ッカ−３内に取り込む。次にピッカ−３が光ディスクド
ライブ装置２ａの前に移動し、ピッカ−３が保持してい
た光ディスク８ａを光ディスクドライブ装置２ａに挿入
する。ホストコンピュ−タからの指示で光ディスクドラ
イブ装置２ａが情報を記録再生する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、ピッカ−３がマガジン１の光ディスク
を光ディスクドライブ装置２ａ、２ｂに移動させ、光デ
ィスクに情報を記録再生するまでに、取り出し、搬送、
装着等手続きが多く時間がかかるという問題点を有して
いた。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解決するもので、複数個の光ディスクドライブ装置
を設けることで、１台の光ディスクドライブ装置が、光
ディスクに情報を記録再生中にも、別の光ディスクドラ
イブ装置で光ディスクに情報を記録再生することが可能
な光ディスクオ−トチェンジャ−を提供することを目的
とする。

【０００９】上記目的を達成するために本発明の光ディ
スクオ−トチェンジャ−は、光ディスクを複数枚収納す
るマガジンと、光ディスクに情報を記録再生する光ディ
スクドライブ装置を搬送可能な形態でかつ、前記マガジ
ン配列面と対向する位置に１台または複数台備えた構成
を有している。

【００１０】

【作用】この構成によって、マガジンの光ディスクに情
報を記録再生する場合、搬送可能な光ディスクドライブ
装置が、光ディスクの入ったマガジンの前に移動し、光
ディスクを光ディスクドライブ装置に取り込み、光ディ
スクに情報を記録再生する。複数の搬送可能な光ディス
クドライブ装置を備えることで、１台の光ディスクドラ
イブ装置に光ディスクが挿入され、情報を記録再生の状
態でも、別の搬送可能な光ディスクドライブ装置が、マ
ガジンの光ディスクを取り込み情報を記録再生すること
できる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１２】図１は本発明のオートチェンジャーの一実
施例を示す構成図であり同図において、１はマガジン、
２ａ、２ｂは一体的に構成された光ディスクドライブ装
置で、マガジン１の光ディスク８ａに情報を記録再生す
る場合について説明する。まず、マガジン１の光ディス
ク８ａの前に、光ディスクドライブ装置２ａを上下駆動
モ−タ−５ａを回転させて移動する。移動完了後、光デ
ィスク８ａを光ディスクドライブ装置２ａに取り込み光
ディスクに情報を記録再生する。

【００１３】光ディスクドライブ装置２ａ、２ｂには、
図示はしないがマガジン１の光ディスクを光ディスクド
ライブ装置２ａ、２ｂに取り込む機能、及び、光ディス
クドライブ装置２ａ、２ｂ内の光ディスクをマガジン１
に返却する機能を伸縮自在のアームやチャッキング機構
によって備えている。

【００１４】今、光ディスクドライブ装置２ａに光ディ
スクがあり、情報を記録再生中で別の光ディスクの記録
再生命令が上位のコンピュータなどから発せられた場
合、別の光ディスクドライブ装置２ｂが、マガジン１の
今回指定の光ディスクの前に移動し、光ディスクを光デ
ィスクドライブ装置２ｂ内に取り込み、情報を記録再生
することが可能となる。

【００１５】上記の構成から明かなように、本実施例に
よる光ディスクオ−トチェンジャ−は、光ディスクドラ
イブ側を移動させることにより従来の方法に比べ約半分
の行程で済むため光ディスクに情報を記録再生するまで
の時間を短縮し、さらに光ディスクドライブ装置の１台
が情報を記録再生中にも、別の光ディスクドライブ装置
で、別の光ディスクに情報を記録再生することができ
る。さらに、ピッカ−をの複雑な機構を簡略化すること
できコストの低減を図ることができる。

【００１６】さらに、２または３台の光ディスクドライ
ブの距離間隔を例えばマガジンの前面距離を台数で等分
した距離に設定することにより、一概に台数分の距離を
短縮することにはならないが、移動距離を従来よりも平
均的に短くでき一層の装着時間短縮効果を期待すること
ができる。

【００１７】以下本発明の第２の実施例について図面を
参照しながら説明する。図２において、１はマガジン、
２ａ、２ｂは光ディスクドライブ装置で、以上は図１の
構成と同様なものである。図１と異なるのは、光ディス
クドライブ装置を別々の上下駆動モ−タ−で駆動するこ
とである。光ディスクドライブ装置２ａがマガジンの光
ディスクの位置まで上下駆動モ−タ−５ａを駆動し、光
ディスクを取り込み、その後上下駆動モ−タ−５ａを駆
動させて、待避位置９ａに移動する。その後光ディスク
に情報を記録再生する。その状態で別の光ディスクに情
報を記録再生する場合、光ディスクドライブ装置２ｂ
が、マガジンの光ディスクの位置まで上下駆動モ−タ−
５ｂを駆動し、光ディスクを取り込み、その後上下駆動
モ−タ−５ｂを駆動させて、待避位置９ｂに移動し、情
報を記録再生する。以上の構成にすることで、光ディス
クドライブ装置で情報を記録再生中に、別の光ディスク
ドライブ装置に光ディスクを取り込む為に上下移動して
も、移動の振動が情報を記録再生中の光ディスクドライ
ブ装置に伝わらないので、信頼性が向上する。

【００１８】上記したように、本発明のオートチェンジ
ャーは光ディスクドライブを上下に高速で動かすことか
ら防振機構による振動対策や加速度を一定値以下に抑え
る加速度制御なども重要である。また、若干光ディスク
よりも重い光ディスクドライブを動かすため、比較的ト
ルクの大きな駆動機構を準備する必要があるが、近年の
小型化技術は非常に進歩しており、例えば１Ｋｇ程度で
光ディスクドライブ部分は可能であり、従来のものより
チャッキング機構等を簡略化できるため、それほど大き
な駆動力を必要とするものではない。

【００１９】また、本発明の実施例では、片面のディス
クを中心に説明したが、両面のディスクを用いる場合に
は、複数台の光ディスクドライブの半分を上下逆にして
取り付けることで対応可能であり、また上下の両面を読
み取れる上下光ヘッドを有する光ディスクドライブを登
載することで両面に記録再生することができるものであ
る。

【００２０】さらに実施例では光ディスクを用いて説明
したがこれに限定されず、情報の記録媒体を複数枚扱う
同様の装置に応用することは、本発明の範囲内である。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明は、光ディスクを複
数枚収納するマガジンと、光ディスクに情報を記録再生
する光ディスクドライブ装置を搬送可能な形態とし、前
記マガジンと対向する位置に複数個設けることにより、
光ディスクに情報を記録再生するまでの時間を短縮する
ことができ、１台の光ディスクドライブ装置が情報を記
録再生中にも、別の光ディスクドライブ装置で光ディス
クに情報を記録再生することが可能な優れた性能を実現
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における光ディスクオー
トチェンジャ−の構成図

【図２】本発明の第２の実施例における光ディスクオ−
トチェンジャ−の構成図

【図３】従来の光ディスクオ−トチェンジャ−の構成図

【符号の説明】

１ マガジン ２ａ 光ディスクドライブ装置ａ ２ｂ 光ディスクドライブ装置ｂ ３ ピッカ− ４ シャフト ５ａ 上下駆動モ−タ−ａ ５ｂ 上下駆動モ−タ−ｂ ６ａ ベルトａ ６ｂ ベルトｂ ７ａ プ−リ−ａ ７ｂ プ−リ−ｂ ７ｃ プ−リ−ｃ ７ｄ プ−リ−ｄ ８ａ 光ディスクａ ８ｂ 光ディスクｂ ９ａ 待避位置ａ ９ｂ 待避位置ｂ １０ａ 支持部材ａ １０ｂ 支持部材ｂ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報記録媒体を複数枚収納するマガジン
   と、情報記録媒体に情報を記録再生する記録再生装置を
   前記マガジンの配列表面に沿って搬送可能な形態で備え
   たことを特徴とする情報記録媒体のオ−トチェンジャ
   −。
2. 【請求項２】前記マガジンと対向する位置に複数個の前
   記記録再生装置を一体的に構成したことを特徴とする請
   求項１記載の情報記録媒体のオ−トチェンジャ−。
3. 【請求項３】前記マガジンと対向する位置に、独立して
   搬送可能な複数個の記録再生装置を備えた請求項１記載
   の情報記録媒体のオ−トチェンジャ−。