JPH08169634A - 段ボールの反り矯正方法およびその装置 - Google Patents

段ボールの反り矯正方法およびその装置

Info

Publication number
JPH08169634A
JPH08169634A JP31030594A JP31030594A JPH08169634A JP H08169634 A JPH08169634 A JP H08169634A JP 31030594 A JP31030594 A JP 31030594A JP 31030594 A JP31030594 A JP 31030594A JP H08169634 A JPH08169634 A JP H08169634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrugated board
cardboard
corrugated
corrugated cardboard
alternately
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31030594A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinobu Yoshizawa
昭宣 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshizawa Industry Inc
Original Assignee
Yoshizawa Industry Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshizawa Industry Inc filed Critical Yoshizawa Industry Inc
Priority to JP31030594A priority Critical patent/JPH08169634A/ja
Publication of JPH08169634A publication Critical patent/JPH08169634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ簡単に返し積みを行って段ボールの
反りを矯正し得る方法および装置を提供する。 【構成】 コルゲータにより表裏両面にライナ13, 1
4がそれぞれ貼られた帯状の段ボール25を連続的に搬
送するステップと、表ライナ切り込み手段および裏ライ
ナ切り込み手段により、この帯状をなす段ボール25の
表裏両面にそれぞれ交互に所定間隔で切り込み27, 2
9を刻設するステップと、段ボール25の幅方向に亙っ
て刻設された切り込み27, 29部分を交互に折り畳ん
で段ボール25をスタッカ31にジグザグに積み重ねて
反りを矯正するステップとを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コルゲータによって製
造された段ボールの反りを矯正する方法および装置に関
し、特に段ボール箱を製造する場合に利用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】段ボール箱を製造する場合、中しんおよ
びライナのそれぞれ巻取原紙を引き出して相互に貼り合
わせ、これによって得られる連続した帯状の段ボールを
所定の長さの段ボールシートに切断する。そして、この
段ボールシートの所定箇所に必要な印刷を施し、さらに
製造すべき段ボール箱の展開形状に合わせ、この段ボー
ル箱の形成に必要な罫入れや溝切りおよび継ぎ代のため
の加工を段ボールシートに施した後、組み立て作業を行
って段ボール箱を製造するようにしている。
【0003】通常、巻取原紙から段ボールシートを得る
までがコルゲータにて行われ、段ボールシートを印刷し
てから段ボール箱を組み立てるまでが印刷製函機にて行
われ、段ボールシートはスタッカに積み重ねられた状態
でコルゲータから印刷製函機に搬入されるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コルゲータにて製造さ
れる段ボールは、その表裏両面での水分含有量が微妙に
相違するため、段ボールシートとしてスタッカに積み重
ねられている間に次第に反りが発生し、後に続く印刷作
業や罫入れや溝切りおよび継ぎ代のための加工に悪影響
を及ぼすことがある。
【0005】このような不具合を避けるためには、段ボ
ールシートの上下を交互に逆向きにして積み重ねる、い
わゆる返し積みを行うことが有効である。
【0006】しかし、切断された段ボールシートをスタ
ッカに返し積みするためには、この段ボールシートを上
下に180度上下に反転するための比較的大がかりな装
置をコルゲータに組み込む必要があり、この反転装置の
製造コストや設置床面積が相当嵩むことから、未だ実用
化には至っていない。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、上述したような反転装
置を使用することなく、容易かつ簡単に返し積みを行っ
て段ボールの反りを矯正し得る方法および装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第一の形態
は、表裏両面にライナをそれぞれ貼った帯状の段ボール
を連続的に搬送するステップと、この帯状をなす段ボー
ルの表裏両面にそれぞれ交互に所定間隔で切り込みを刻
設するステップと、前記段ボールの幅方向に亙って刻設
された切り込み部分を交互に折り畳んで前記段ボールを
ジグザグに積み重ねるステップとを具えたことを特徴と
する段ボールの反り矯正方法にある。
【0009】この第一の形態に対応した本発明による第
二の形態は、表裏両面にライナがそれぞれ貼られた帯状
の段ボールを送り出すコルゲータと、このコルゲータか
ら送り出される帯状の段ボールの表ライナ側に設けら
れ、この段ボールの表ライナ側にその幅方向に亙って所
定間隔で切り込みを刻設する表ライナ切り込み手段と、
前記コルゲータから送り出される帯状の段ボールの裏ラ
イナ側に設けられ、前記表ライナ切り込み手段によって
刻設される切り込みの間隔に対して半ピッチずらした状
態でこの段ボールの裏ライナ側にその幅方向に亙って所
定間隔で切り込みを刻設する裏ライナ切り込み手段と、
これら表ライナ切り込み手段および裏ライナ切り込み手
段によって形成された切り込み部分を交互に折り畳んで
前記段ボールをジグザグに積み重ねた状態で収納するス
タッカとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正
装置にある。
【0010】ここで、ジグザグに折り畳まれた前記段ボ
ールを繰り出し、前記切り込み部分を基準として当該段
ボールの表面に印刷を行うステップをさらに具えること
も有効である。
【0011】さらに、本発明による第三の形態は、表裏
両面にライナをそれぞれ貼った帯状の段ボールを連続的
に搬送するステップと、この帯状をなす段ボールの表裏
両面にそれぞれ交互に所定間隔で切り込みを刻設するス
テップと、前記段ボールの幅方向に亙って刻設された切
り込み部分を交互に折り畳んで前記段ボールをジグザグ
に積み重ねるステップと、前記段ボールの積み重ね状態
に基づいて切り込みの間隔および切り込みの方向の少な
くとも一方を修正するステップとを具えたことを特徴と
する段ボールの反り矯正方法にある。
【0012】一方、本発明による第四の形態は、表裏両
面にライナをそれぞれ貼った帯状の段ボールを連続的に
搬送するステップと、この帯状をなす段ボールに所定間
隔でミシン目を刻設するステップと、前記段ボールの幅
方向に亙って刻設されたミシン目の部分を交互に折り畳
んで前記段ボールをジグザグに積み重ねるステップとを
具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正方法にあ
る。
【0013】この第四の形態に対応した本発明による第
五の形態は、表裏両面にライナがそれぞれ貼られた帯状
の段ボールを送り出すコルゲータと、このコルゲータか
ら送り出される帯状の段ボールと対向し、この段ボール
にその幅方向に亙って所定間隔でミシン目を刻設するミ
シン目切り込み手段と、このミシン目切り込み手段によ
って形成されたミシン目の部分を交互に折り曲げる段ボ
ール折り曲げ手段と、この段ボール折り曲げ手段によっ
て交互に折り畳まれた前記段ボールをジグザグに積み重
ねた状態で収納するスタッカとを具えたことを特徴とす
る段ボールの反り矯正装置にある。
【0014】さらに、本発明による第六の形態は、表裏
両面にライナをそれぞれ貼った帯状の段ボールを連続的
に搬送するステップと、この帯状をなす段ボールに所定
間隔でミシン目を刻設するステップと、前記段ボールの
幅方向に亙って刻設されたミシン目の部分を交互に折り
畳んで前記段ボールをジグザグに積み重ねるステップ
と、前記段ボールの積み重ね状態に基づいてミシン目の
間隔およびミシン目の方向の少なくとも一方を修正する
ステップとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯
正方法にある。
【0015】
【作用】本発明の第一および第二の形態によると、コル
ゲータによって表裏両面にライナがそれぞれ貼られた帯
状の段ボールが送り出される。さらに、表ライナ切り込
み手段と裏ライナ切り込み手段とにより、段ボールの表
裏両面に所定間隔で交互に切り込みが刻設される。そし
て、この切り込み部分を交互に折り畳んで段ボールをジ
グザグに積み重ねた状態でスタッカに収納する。このよ
うにスタッカにジグザグ状態で返し積みすることによ
り、段ボールの反りが矯正された状態となる。
【0016】本発明の第三の形態あるいは第六の形態に
よると、ジグザグに返し積みされた段ボールの切り込み
あるいはミシン目の間隔が正規の状態からずれている
と、上下に並ぶ切り込み部分あるいはミシン目の部分の
位置が段ボールの搬入方向に沿って前後にずれる。この
前後のずれに基づいて切り込みあるいはミシン目の間隔
を修正し、上下に並ぶ切り込み部分あるいはミシン目の
部分の位置が段ボールの搬入方向に沿って前後にずれな
いようにする。また、ジグザグに返し積みされた段ボー
ルの切り込みあるいはミシン目の方向が正規の状態から
ずれていると、上下に重なる段ボールがその幅方向に沿
ってずれる。このずれに基づいて切り込みあるいはミシ
ン目の方向を修正し、上下に重なる段ボールがその幅方
向に沿ってずれないようにする。
【0017】一方、本発明の第四および第五の形態によ
ると、コルゲータによって表裏両面にライナがそれぞれ
貼られた帯状の段ボールが送り出される。さらに、ミシ
ン目切り込み手段により、段ボールに所定間隔でミシン
目が刻設される。そして、段ボール折り曲げ手段によ
り、このミシン目の部分を交互に折り曲げ、段ボールを
ジグザグに積み重ねた状態でスタッカに収納する。この
ようにスタッカにジグザグ状態で返し積みすることによ
り、段ボールの反りが矯正された状態となる。
【0018】
【実施例】本発明を両面段ボールによる段ボール箱の製
造に応用した一実施例について、その概略構造を表す図
1およびその主要部分の外観を表す図2を参照しながら
詳細に説明する。
【0019】すなわち、本実施例におけるコルゲータ
は、中しん11となる巻取原紙12、ならびにそれぞれ
表ライナ13および裏ライナ14となる巻取原紙15,
16をそれぞれ支持してこれらを繰り出すミルロールス
タンド17, 18, 19と、消費された中しん11や表
ライナ13あるいは裏ライナ14の巻取原紙12, 1
5, 16に自動的に次の巻取原紙を継ぎ合わせるオート
スプライサ20と、ミルロールスタンド17, 18, 1
9から繰り出された中しん11や表ライナ13あるいは
裏ライナ14を予熱すると共に調湿し、段の形成や接着
剤の固化を短時間で達成させるプレヒータ21と、中し
ん11に波形の段を形成し、接着剤により表ライナ13
を貼り合わせ、片面段ボール22を製造するシングルフ
ェーサ23と、片面段ボール22の段頂に糊を転着する
グルーマシン24と、片面段ボール22の段頂に裏ライ
ナ14を貼り合わせて両面段ボール25を製造するダブ
ルフェーサ26と、両面段ボール25の表ライナ13側
にその幅方向に亙って切り込み27を刻設する表ライナ
切り込み手段28と、両面段ボール25の裏ライナ14
側にその幅方向に亙って切り込み29を刻設する裏ライ
ナ切り込み手段30と、両面段ボール25の表裏両面に
交互に形成された切り込み27, 29の部分を折り畳ん
で両面段ボール25をジグザグに積み重ねるスタッカ3
1とを有する。
【0020】なお、ダブルフェーサ26と表ライナ切り
込み手段28との間に、両面段ボール25を所定の幅寸
法に断裁するスリッタスコアラを必要に応じて設置する
ことも可能である。また、表ライナ切り込み手段28お
よび裏ライナ切り込み手段30以外、つまりミルロール
スタンド17〜19, オートスプライサ20, プレヒー
タ21, シングルフェーサ23, グルーマシン24, ダ
ブルフェーサ26, スタッカ31は、従来のコルゲータ
と同じ構造のものを採用することができる。
【0021】上述した表ライナ切り込み手段28および
裏ライナ切り込み手段30の概略構造を表す図2に示す
ように、本実施例における表ライナ切り込み手段28
は、帯状の両面段ボール25を挟んで対向する一対の円
筒状をなすカッタドラム32とアンビル33とを具え
る。両面段ボール25の表ライナ13側に位置するカッ
タドラム32の外周面には、両面段ボール25の表ライ
ナ13側をその幅方向に亙って刻設するカッタナイフ3
4が螺旋状に突設されている。また、両面段ボール25
の裏ライナ14側に位置するアンビル33の外周面に
は、このカッタナイフ34と対応した溝状をなし、当該
カッタナイフ34が係合するナイフ受け35が螺旋状に
形成されている。
【0022】これらカッタドラム32およびアンビル3
3は、両面段ボール22の表ライナ13側の所定位置に
切り込み27を刻設する時期に合わせ、これらが両面段
ボール22側の切り込み位置まで相互に接近すると同時
に両面段ボール25の搬送速度と等しい周速度まで加速
し、両面段ボール22の表ライナ13側の所定位置に切
り込み27を刻設した後、ふたたびこれらが待機位置へ
後退して次の切り込み作業まで回転を停止している。以
上の操作は、カッタドラム32およびアンビル33が一
回転する間にすべて完了するようになっており、その具
体的な構造についてはロータリタイプのシャーなどです
でに周知の通りである。
【0023】なお、このカッタナイフ34の突出長は、
両面段ボール25の厚さのほぼ半分強程度となるように
設定されている。
【0024】また、裏ライナ切り込み手段30は、基本
的に上述した表ライナ切り込み手段28と全く同じ構造
を有し、カッタドラム32とアンビル33との上下関係
が逆に設定されている。つまり、両面段ボール25の表
ライナ13側にアンビル33が配置されると共に、両面
段ボール25の裏ライナ14側にカッタドラム32が配
置されている。また、この裏ライナ切り込み手段30に
よって裏ライナ14側に刻設される切り込み29の位置
は、表ライナ切り込み手段28によって表ライナ13側
に刻設される隣接した二つの切り込み27部分のちょう
ど中間となるように、これら表ライナ切り込み手段28
および裏ライナ切り込み手段30の作動タイミングがそ
れぞれ制御されるようになっている。
【0025】本実施例では、表ライナ切り込み手段28
および裏ライナ切り込み手段30を別々に設けたが、表
ライナ切り込み手段28のアンビルか、あるいは裏ライ
ナ切り込み手段30のアンビルにカッタナイフを取り付
けてカッタドラムとして利用できるようにし、表ライナ
切り込み手段28および裏ライナ切り込み手段30の何
れか一方を省略することも可能である。この場合、切り
込みに関与する側のカッタドラムのみ駆動回転すると共
に切り込みに関与しない側のカッタドラムを非回転状態
のアンビルとして使用し、切り込み作業時に回転するカ
ッタドラム側のカッタナイフの先端とアンビルとして機
能するカッタドラムの外周面との間に隙間が形成される
ように、これらを相互に接近させると良い。
【0026】また、このようなロータリタイプのカッタ
ドラムの代わりに、カッタが両面段ボール25の幅方向
に移動して切り込みを形成するような構造のものを採用
することも可能である。この場合、カッタの移動方向を
両面段ボール25の幅方向に対して斜めに傾斜させる必
要がある。
【0027】スタッカ31の両面段ボール25を受ける
パレット36は、一番上に位置する両面段ボール30の
積み重ね面が常に一定位置となるように、昇降自在とな
っている。つまり、両面段ボール25がジグザグに積み
重ねられて行くに従ってパレット36も下降し、両面段
ボール25の切り込み27, 29部分が円滑に折り畳ま
れるように配慮されている。
【0028】スタッカ31のパレット36上に搬入され
た両面段ボール25の先端部の最初の切り込み部分をオ
ペレータが手動操作などで折り曲げた後は、両面段ボー
ル25の自重により自動的に両面段ボール25をジグザ
グに折り畳まれるが、この場合、スタッカ31を切り込
27, 29部分のピッチに対応して両面段ボール25の
搬送方向に沿って前後(図1中、左右)に揺動させるこ
とも有効である。
【0029】なお、切り込み27, 29を形成した部分
と反対側の両面段ボール25の面が内側となって、両面
段ボール25の切り込み27, 29部分が円滑に折り畳
まれるように、スタッカ31の直上に突出して切り込み
27, 29を形成した部分と反対側の両面段ボール25
の面と対向し得る一対のエアノズルをスタッカ31の上
方に設けるようにしても良い。これらエアノズルには、
図示しない圧縮空気の供給源が接続しており、このエア
ノズルから吹き出す圧縮空気の圧力により、切り込み2
7, 29を形成した部分と反対側の両面段ボール25の
面が内側となって、両面段ボール25の切り込み27,
29部分が円滑に折り畳まれ、スタッカ31上にジグザ
グに積み重ねられる。
【0030】これにより、両面段ボール25の表ライナ
13側が相互に重なり合うと共に裏ライナ側14が相互
に重なり合う返し積みの状態となるため、両面段ボール
25の反りがその自重によって自動的に矯正される。
【0031】ここで、切り込み27, 29の間隔がずれ
て等しくない場合、スタッカ31に積み重ねられる両面
段ボール25は、積み重ね状態が進むに連れてその上端
側が搬送方向前後にずれてくる。つまり、この両面段ボ
ール25の切り込み27, 29の鉛直面に対する上下方
向に沿った配列位置の前後方向(図1中、左右方向)の
ずれの大きさによって、切り込み27, 29の間隔が正
しく設定されていないことを確認することができる。そ
こで、この両面段ボール25の切り込み27,29の鉛
直面に対する上下方向に沿った配列位置の前後方向のず
れに応じ、表ライナ切り込み手段28のカッタナイフ3
4およびナイフ受け35の回転位相と裏ライナ切り込み
手段30のカッタナイフ34およびナイフ受け35の回
転位相とを相対的に微調整するか、あるいはこれら表ラ
イナ切り込み手段28および裏ライナ切り込み手段30
の間隔を微調整すると良い。
【0032】同様に、両面段ボール25の搬送方向に対
して切り込み27, 29の形成方向が正確に直交してい
ない場合、スタッカ31に積み重ねられる両面段ボール
25は、積み重ね状態が進むに連れてその上端側が幅方
向(図1中、紙面に対して垂直な方向)にずれてくる。
つまり、この両面段ボール25の切り込み27, 29の
鉛直面に対する上下方向に沿った配列位置の左右方向
(図1中、紙面に対して垂直な方向)のずれの大きさに
よって、切り込み27, 29の方向が正しく設定されて
いないことを確認することができる。そこで、この両面
段ボール25の切り込み27, 29の鉛直面に対する上
下方向に沿った配列位置の左右方向のずれに応じ、表ラ
イナ切り込み手段28のカッタドラム32およびアンビ
ル33の図示しない回転軸の位置や、裏ライナ切り込み
手段30のカッタドラム32およびアンビル33の図示
しない回転軸の位置を両面段ボール25の搬送面に沿っ
てずらすと良い。
【0033】このようにして、スタッカ31にジグザグ
状態で積み重ねられた所定長の両面段ボール25は、図
示しない印刷製函機に送られ、切り込み27, 29部分
を基準として所定の印刷が施される。この場合、両面段
ボール25の印刷面はすでに反りが矯正されて平滑な状
態となっているため、通常の印刷装置をそのまま使用す
ることができる。そして、切り込み27, 29の部分を
切断することなく、段ボール箱と対応した展開形状に切
断すれば良く、これに先立って罫入れなどを行って所定
形状の段ボール箱を得る。
【0034】本実施例では、両面段ボール25の表ライ
ナ13側と裏ライナ14側とに交互に切り込み27, 2
9を刻設するようにしているが、この両面段ボール25
をその厚み方向に間欠的に貫通するミシン目を刻設し、
このミシン目の部分に沿って両面段ボール25をジグザ
グ状態に折り曲げることも可能である。この場合、上述
した一対のエアノズルを本発明の段ボール折り曲げ手段
として利用し、これらエアノズルから吹き出す圧縮空気
の圧力により、ミシン目の部分を交互に逆向きに折り曲
げ、スタッカ31に対してジグザグ状態で積み重ねると
良い。
【0035】なお、上述したようなミシン目を両面段ボ
ール25に刻設する場合には、この両面段ボール25を
挟んで対向する一対のカッタドラムおよびアンビルを使
用し、カッタドラムの回転軸線に対して平行な直線状の
カッタナイフをカッタドラムに設けることができる。
【0036】また、本実施例では中しんが1段の両面段
ボールを対象としているが、表裏両面にライナが貼られ
た段ボールであれば、例えば中しんが2段以上の複両面
段ボールや複々両面段ボールを用いた段ボール箱に対し
ても本発明を応用することができる。この場合、切り込
みの深さは、段ボールをこれら切り込み部分から容易に
折り畳むことができる程度に形成する必要があることは
言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、表ライナ切り込み手段
と裏ライナ切り込み手段とで連続する帯状の段ボールの
表裏両面に所定間隔で交互に切り込みを刻設し、この切
り込み部分を交互に折り返してジグザグに折り畳み、ス
タッカに返し積みを行うようにしたので、段ボールに発
生する反りを自動的に矯正することができる。
【0038】同様に、ミシン目切り込み手段によって連
続する帯状の段ボールに所定間隔でミシン目を刻設し、
このミシン目の部分を段ボール折り曲げ手段によって交
互に折り返してジグザグに折り畳み、スタッカに返し積
みを行うようにしたので、段ボールに発生する反りを自
動的に矯正することができる。
【0039】また、スタッカに対する段ボールの積み重
ね状態に基づいて、切り込みあるいはミシン目の間隔、
並びに切り込みあるいはミシン目の方向のセッティング
のずれを容易に判定することができるため、段ボールが
崩れるような不具合を未然に防止した状態で、この段ボ
ールをスタッカに積み重ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による段ボールの反り矯正装置の一実施
例を組み込んだコルゲータの概略構造を表す概念図であ
る。
【図2】本実施例における表ライナ切り込み手段および
裏ライナ切り込み手段の作動概念を表す斜視図である。
【符号の説明】
11 中しん 12 巻取原紙 13 表ライナ 14 裏ライナ 15, 16 巻取原紙 17〜19 ミルロールスタンド 20 オートスプライサ 21 プレヒータ 22 片面段ボール 23 シングルフェーサ 24 グルーマシン 25 両面段ボール 26 ダブルフェーサ 27 切り込み 28 表ライナ切り込み手段 29 切り込み 30 裏ライナ切り込み手段 31 スタッカ 32 カッタドラム 33 アンビル 34 カッタナイフ 35 ナイフ受け 36 パレット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面にライナをそれぞれ貼った帯状
    の段ボールを連続的に搬送するステップと、 この帯状をなす段ボールの表裏両面にそれぞれ交互に所
    定間隔で切り込みを刻設するステップと、 前記段ボールの幅方向に亙って刻設された切り込み部分
    を交互に折り畳んで前記段ボールをジグザグに積み重ね
    るステップとを具えたことを特徴とする段ボールの反り
    矯正方法。
  2. 【請求項2】 表裏両面にライナがそれぞれ貼られた帯
    状の段ボールを送り出すコルゲータと、 このコルゲータから送り出される帯状の段ボールの表ラ
    イナ側に設けられ、この段ボールの表ライナ側からその
    幅方向に亙って所定間隔で切り込みを刻設する表ライナ
    切り込み手段と、 前記コルゲータから送り出される帯状の段ボールの裏ラ
    イナ側に設けられ、前記表ライナ切り込み手段によって
    刻設される切り込みの間隔に対して半ピッチずらした状
    態でこの段ボールの裏ライナ側にその幅方向に亙って所
    定間隔で切り込みを刻設する裏ライナ切り込み手段と、 これら表ライナ切り込み手段および裏ライナ切り込み手
    段によって形成された切り込み部分を交互に折り畳んで
    前記段ボールをジグザグに積み重ねた状態で収納するス
    タッカとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正
    装置。
  3. 【請求項3】 表裏両面にライナをそれぞれ貼った帯状
    の段ボールを連続的に搬送するステップと、 この帯状をなす段ボールの表裏両面にそれぞれ交互に所
    定間隔で切り込みを刻設するステップと、 前記段ボールの幅方向に亙って刻設された切り込み部分
    を交互に折り畳んで前記段ボールをジグザグに積み重ね
    るステップと、 前記段ボールの積み重ね状態に基づいて切り込みの間隔
    および切り込みの方向の少なくとも一方を修正するステ
    ップとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正方
    法。
  4. 【請求項4】 表裏両面にライナをそれぞれ貼った帯状
    の段ボールを連続的に搬送するステップと、 この帯状をなす段ボールに所定間隔でミシン目を刻設す
    るステップと、 前記段ボールの幅方向に亙って刻設されたミシン目の部
    分を交互に折り畳んで前記段ボールをジグザグに積み重
    ねるステップとを具えたことを特徴とする段ボールの反
    り矯正方法。
  5. 【請求項5】 表裏両面にライナがそれぞれ貼られた帯
    状の段ボールを送り出すコルゲータと、 このコルゲータから送り出される帯状の段ボールと対向
    し、この段ボールにその幅方向に亙って所定間隔でミシ
    ン目を刻設するミシン目切り込み手段と、 このミシン目切り込み手段によって形成されたミシン目
    の部分を交互に折り曲げる段ボール折り曲げ手段と、 この段ボール折り曲げ手段によって交互に折り畳まれた
    前記段ボールをジグザグに積み重ねた状態で収納するス
    タッカとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正
    装置。
  6. 【請求項6】 表裏両面にライナをそれぞれ貼った帯状
    の段ボールを連続的に搬送するステップと、 この帯状をなす段ボールに所定間隔でミシン目を刻設す
    るステップと、 前記段ボールの幅方向に亙って刻設されたミシン目の部
    分を交互に折り畳んで前記段ボールをジグザグに積み重
    ねるステップと、 前記段ボールの積み重ね状態に基づいてミシン目の間隔
    およびミシン目の方向の少なくとも一方を修正するステ
    ップとを具えたことを特徴とする段ボールの反り矯正方
    法。
JP31030594A 1994-12-14 1994-12-14 段ボールの反り矯正方法およびその装置 Pending JPH08169634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31030594A JPH08169634A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 段ボールの反り矯正方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31030594A JPH08169634A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 段ボールの反り矯正方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08169634A true JPH08169634A (ja) 1996-07-02

Family

ID=18003629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31030594A Pending JPH08169634A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 段ボールの反り矯正方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08169634A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002331601A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Tomoku Co Ltd コルゲートマシン
JP2007261693A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 連続紙のジグザグ折り処理方法及び装置
WO2016027761A1 (ja) * 2014-08-20 2016-02-25 レンゴー株式会社 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、およびミシン目形成ユニット
JP2016094247A (ja) * 2014-08-20 2016-05-26 レンゴー株式会社 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、およびミシン目形成ユニット
WO2020241806A1 (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196262A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196629A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196263A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196261A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196628A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
WO2021070945A1 (ja) * 2019-10-11 2021-04-15 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材,搬送物,ダンボール箱
JP2021062601A (ja) * 2020-04-24 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2021062946A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2021065964A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 和明 浅井 段ボール紙等厚紙の圧縮折り畳み装置および圧縮折り畳み方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002331601A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Tomoku Co Ltd コルゲートマシン
JP2007261693A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 連続紙のジグザグ折り処理方法及び装置
WO2016027761A1 (ja) * 2014-08-20 2016-02-25 レンゴー株式会社 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、およびミシン目形成ユニット
JP2016094247A (ja) * 2014-08-20 2016-05-26 レンゴー株式会社 段ボール箱、段ボールシートのミシン目形成方法、およびミシン目形成ユニット
JP2020196629A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196262A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
WO2020241806A1 (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196263A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196261A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2020196628A (ja) * 2019-05-28 2020-12-10 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
WO2021070945A1 (ja) * 2019-10-11 2021-04-15 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材,搬送物,ダンボール箱
JP2021062946A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱
JP2021065964A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 和明 浅井 段ボール紙等厚紙の圧縮折り畳み装置および圧縮折り畳み方法
JP2021062601A (ja) * 2020-04-24 2021-04-22 王子ホールディングス株式会社 ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108025448B (zh) 瓦楞纸板的切割装置、其切割控制装置及瓦楞纸板的制造装置
JP6990789B2 (ja) 連続段ボールシートの製造方法及び段ボールシート製造装置
JPH08169634A (ja) 段ボールの反り矯正方法およびその装置
EP1905693B1 (en) Packaging method and apparatus
JP4718981B2 (ja) コルゲートマシンおよびこれに用いる生産管理装置
BR112019015850B1 (pt) Método e dispositivo para produzir recortes de cartolina corrugada
JP2007030178A (ja) 段ボールシートの製造装置
JPH0513824B2 (ja)
JP4718980B2 (ja) コルゲートマシンおよびこれに用いる生産管理装置
KR101747658B1 (ko) 라미네이팅 필름을 이용한 인쇄물 제본 방법 및 그 장치
JPH0790676B2 (ja) 葉書、封書等の通信体の製造方法とその装置
JP2004338415A (ja) インターフォルダ及びティッシュペーパーの製造方法
JP6729733B1 (ja) ブランクシートの製造方法
JP7267217B2 (ja) インクジェット印刷装置、製函機およびコルゲートマシン
JP7062297B2 (ja) シート材の位置調整方法
JP7458244B2 (ja) ロール原紙供給装置およびロール原紙供給方法並びに段ボールシートの製造装置
JPH05193026A (ja) スリッタスコアラ
JP2007261048A (ja) 製本装置
JP2001001430A (ja) 段ボールの製造方法
JP2551526Y2 (ja) 用紙処理装置の用紙折り機構
JP2660982B2 (ja) 二重構造を有するカード
JP2002036388A (ja) 段ボールシート製函機の罫線付与装置
JP2020152119A (ja) ブランクシートの製造方法
JP5104458B2 (ja) 幅広用紙の製造装置
JP2000296570A (ja) 段ボールシートの製造方法