JP4718981B2 - コルゲートマシンおよびこれに用いる生産管理装置 - Google Patents
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Description
ダブルフェーサを通過した両面段ボールはスリッタスコアラにより搬送方向に所定のスリットや罫線を入れられた後、カットオフ装置により幅方向に切断されて段ボールシートとされ、スタッカに積上げられ、順次排出される。
裏ライナ、中芯および表ライナの各原紙は、ロール紙を巻き戻すようにして供給され、一つのロール紙が使い尽くされると別のロール紙へ紙継ぎすることにより連続して供給されている。
生産される段ボールシートの所定長さと所要枚数は、各オーダ毎に予め生産管理装置にセットされ、生産管理装置が各オーダに対応した段ボールシートを生産するように各部の運転を管理(制御)している。
このドライエンドオーダ替えの場合、特許文献1に示されるように、スリッタスコアラでのスリット位置の変更に伴い両面段ボールの両端部に形成されるトリムを確実に処理できるようにロータリシャによって両面段ボールのオーダ替え位置において少なくともその両端部は幅方向に切断される。
特許文献1に示されるものを含め従来のものは、このような短い生産長さのオーダを含む多オーダの段ボールシートを連続して生産するのが難しかった。
すなわち、本発明にかかるコルゲートマシンは、連続して搬送される段ボールの少なくとも両端部分をその搬送方向に略直交する方向に切断するロータリシャと、前記段ボールにその搬送方向に沿ったスリットおよび罫線を加工するスリッタスコアラと、前記段ボールをその搬送方向に略直交する方向に切断して段ボールシートとするカットオフ装置と、少なくとも前記ロータリシャ、前記スリッタスコアラおよび前記カットオフ装置のオーダ替え動作を制御するオーダ替制御部を有し、装置全体の動作を制御する生産管理装置と、を備えるコルゲートマシンであって、前記オーダ替制御部には、オーダ替ポイントを算出するオーダ替ポイント設定部と、それぞれ該オーダ替ポイント設定部から導入される複数の前記オーダ替ポイントの搬送方向における位置を別個に追跡するオーダ替ポイント追跡部と、追跡される前記各オーダ替ポイントの位置がそれぞれ前記ロータリシャ、前記スリッタスコアラおよび前記カットオフ装置の各オーダ替位置に到ったかを判定してオーダ替指令信号を発信する判定指示部と、が備えられていることを特徴とする。
そして、判定指示部は追跡されている各オーダ替ポイントの位置がそれぞれロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置の各オーダ替位置に到ったかを判定してオーダ替指令信号を発信し、ロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置のオーダ替えを行なうこととなる。
したがって、ロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置のオーダ替え準備に要する時間(セット時間)で制限されるだけであるので、段ボールの搬送速度を調整することによって短い(例えば、数mの)生産オーダが介在される場合でも、オーダ替に対応することができ、多種オーダの段ボールシートを連続的に生産することができる。
最も時間を要するスリッタスコアラのセット時間は、最近のものでは数秒以下であり、例えば、2秒とすると、段ボールの搬送速度が180m/分とすれば6mでオーダ替えができることになる。
このため、段ボールシートの生産が不足する、あるいは、過剰となることによって生じる無駄を阻止することができる。
そして、判定指示部は追跡されている各オーダ替ポイントの位置がそれぞれロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置の各オーダ替位置に到ったかを判定してオーダ替指令信号を発信し、ロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置のオーダ替えを行なうこととなる。
したがって、ロータリシャ、スリッタスコアラおよびカットオフ装置のオーダ替え準備に要する時間で制限されるだけであるので、搬送速度を調整することによって短い(例えば、数mの)生産オーダが介在される場合でも、オーダ替に対応することができ、多種オーダの段ボールシートを連続的に生産することができる。
最も時間を要するスリッタスコアラのセット時間は、最近のものでは数秒以下であり、例えば、2秒とすると、段ボールの搬送速度が180m/分とすれば6mでオーダ替えができることになる。
このため、段ボールシートの生産が不足する、あるいは、過剰となることによって生じる無駄を阻止することができる。
本実施形態は、本発明を両面段ボールシートを製造する両面段ボール製造用のコルゲートマシン1に適用したものである。
図1は、コルゲートマシン1を示す模式的な構成図である。
コルゲートマシン1には、ミルロールスタンド3と、シングルフェーサ5と、ブリッジ部7と、グルーマシン9と、ダブルフェーサ11と、ロータリシャ13と、スリッタスコアラ15と、カットオフ17と、スタッカ19と、生産管理装置21とが備えられている。
これらの機器は、同一床面FL上に設置されている。
ミルロールスタンド3の上部には、紙継ぎを行なうスプライサ25が備えられている。
一方の紙ロール23から給紙されている場合に、他方の紙ロール23が装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール23の原紙が残り少なくなると、スプライサ25によって他方の紙ロール23の原紙に紙継ぎされる。そして、他方の紙ロール23から原紙が供給されている間に一方の紙ロール23が装着され紙継ぎ準備がなされる。
このようにして、原紙は順次紙継ぎされミルロールスタンド3から下流側へ向けて連続的に繰り出されることになる。
ミルロールスタンド3は、供給する紙の用途に応じて裏ライナ用ミルロールスタンド3a、中芯用ミルロードスタンド3bおよび表ライナ用ミルロードスタンド3cが備えられている。
裏ライナ用ミルロールスタンド3aは、シングルフェーサ5に対して裏ライナ27を供給するものである。
中芯用ミルロードスタンド3bは、シングルフェーサ5に対して段繰り加工される中芯29を供給するものである。
表ライナ用ミルロールスタンド3cは、ダブルフェーサ11に対して表ライナ31を供給するものである。
上段ロール33および下段ロール35の周面には、軸線方向に延在する凹部と凸部とが交互に形成されている。
上段ロール33および下段ロール35は、それぞれの凹部と凸部とが相互に噛合うように設置され、両者の噛合い部で中芯用ミルロードスタンド3bから両者の間に供給される中芯29を段繰りして波状に加工するように構成されている。
加圧ベルト39は、上段ロール33の上方に設置され、上段ロール33に対して接離するように設けられている。
加圧ベルト39は、裏ライナ用ミルロールスタンド3aから供給される裏ライナ27を上段ロール33の周面に沿って運ばれている波加工された中芯29に押圧し、貼り合わせて片面段ボール41を形成する機能を有している。
片面段ボール41は、裏ライナ25の片面に幅方向に延在する段山42が搬送方向に並設された形状をしている。
ブリッジ部7は、シングルフェーサ5とダブルフェーサ11以降の機器との速度差を吸収するために片面段ボール41を一次的に滞留させるものである。
グルーマシン9は、ブリッジ部7とダフルフェーサ11との間に介装されており、片面段ボール41の段山42の頂部に糊を付ける糊付装置45が備えられている。
ダブルフェーサ11には、熱板49と、ウェイトロール51と、上部コンベア53と、下部コンベア55とが備えられている。
熱板49は、金属製の中空の箱であり、内部の加熱源によって上面は高温に維持されている。
熱板49は、両面ダンボール47の搬送方向に複数並置され、それらの上面が両面ダンボール47の下面を案内するとともに加熱するように構成されている。
ウェイトロール51は、両面ダンボール47の搬送方向に複数並置され、両面ダンボール47を上側から熱板49に向けて押圧するものである。
上部コンベア53および下部コンベア55は、両面段ボール47を上下から挟持して搬送するものである。
ロータリシャ13には、例えば、それぞれ軸線が幅方向に延在し、対向配置されたナイフシリンダ57とアンビルシリンダ59と備えられている。
ナイフシリンダ57の周面には幅方向に延設されたナイフが備えられている。
アンビルシリンダ59は、ナイフシリンダ57のナイフを受けるもので、例えば、ナイフの受部は軸方向に分割され、切断に要する部分を選択的にナイフに係合させることができるように構成されている。
ロータリシャ13の上流側部分には、両面段ボール47の移動量を測定するRS計測車81が備えられている。(図2参照)
スリッタスコアラ15は、両面段ボール47の搬送方向に沿って配列された第一スリッタスコアラユニット15aと第二スリッタスコアラユニット15bとから構成されている。
第一スリッタスコアラユニット15aおよび第二スリッタスコアラユニット15bは同様に構成されているので、同じ部材には符号の後にサフィックス”a”,”b”をつけて区別する。なお、以後の明細書内では、第一スリッタスコアラユニット15aおよび第二スリッタスコアラユニット15bを区別する場合には符号の後にa,bを付記するが、特に区別しない場合にはa,bを省略して符号のみで各部位や部材を示すものとする
第一スリッタスコアラユニット15aと第二スリッタスコアラユニット15bとは、一方が稼動中に、他方は、オーダチェンジのために設定変えなどの準備作業を行なうようにされている。図1は、第二スリッタスコアラユニット15bが稼動している状態を示している。
第一スリッタスコアラユニット15aおよび第二スリッタスコアラユニット15bには、搬送方向の上流側に両面段ボール47を挟んで対向配置される上罫線ロール61と下罫線ロール63との組が幅方向に複数組備えられている。上罫線ロール61および下罫線ロール63はそれぞれ幅方向および上下方向に移動可能に構成されている。
上罫線ロール61および下罫線ロール63の下流側には、両面段ボール47を挟んで対向配置される上スリッタナイフ65と下スリッタナイフ67との組が幅方向に複数組備えられている。上スリッタナイフ65および下スリッタナイフ67はそれぞれ幅方向および上下方向に移動可能にされている。
上スリッタナイフ65および下スリッタナイフ67は、それぞれ円板状で、外周部が鋭利な刃物であり、高速で回転させられるように構成されている。
スリッタスコアラ15の下流側には、両面段ボール47の両端部分に存在するトリム113を下方に排出するトリムシュータ83が備えられている。(図2参照)
カットオフ装置17には、両面段ボール47を挟んで対向配置され、相互に反対方向に回転される上ナイフシリンダ68と下ナイフシリンダ69が備えられている。
上ナイフシリンダ68の周面には幅方向に延設されたナイフ70が、下ナイフシリンダ69の周面には幅方向に延設されたナイフ72が、備えられている。(図2参照)
上ナイフシリンダ68および下ナイフシリンダ69が回転してナイフ70,72が噛合うことにより両面段ボール47は幅方向に切断されるように構成されている。
搬送路切換部材75の下方には、不良段ボールシート77を収納する箱79が設置されている。
カットオフ装置17の上流側には、両面段ボール47の移動量を測定するCO計測車85が備えられている。(図2参照)
生産管理装置21は、オーダ通りの生産枚数を生産する生産枚数管理、オーダの変更に対応するオーダ替えおよび品質管理を行なうためにコルゲートマシン1の各部を制御するものである。
生産管理装置21に生産状況等の情報を提供するためにコルゲートマシン1の各部に種々のセンサ類が備えられている。
これらのオーダ替ポイント設定部87、オーダ替ポイント追跡部89、オーダ替判定指示部91および動作制御部93が本発明のオーダ替制御部を構成している。
オーダ替ポイント設定部87は、両面段ボール47における各オーダのオーダ替え位置がダブルフェーサ11の出口に到った時点で、オーダ替ポイントとして設定するものである。
位置追跡回路95a,95b,95cには、それぞれオーダ替ポイント算出部87で設定されたオーダ替え位置が順次導入され、それらの現在位置を追跡するように構成されている。
なお、RS判定部97、SS判定部99、CO判定部101およびST判定部103は説明の便宜上分割して記載しているが、一体的に構成されても、分割して構成されてもよい。
RS判定部97は、主として両面段ボール47の搬送速度に応じて決められるロータリシャ13のオーダ替え動作位置(以下、RR位置という)と、位置追跡回路95a,95b,95cのそれぞれから導入されるオーダ替ポイントの現在位置とを比較し、両者が一致した場合にRS切断指令信号を発信するものである。
SS判定部99は、主として両面段ボール47の搬送速度に応じて決められるスリッタスコアラ13のオーダ替え動作位置(以下、SS位置という)と、位置追跡回路95a,95b,95cのそれぞれから導入されるオーダ替ポイントの現在位置とを比較し、両者が一致した場合にSSシャフト昇降指令信号を発信するものである。
RS判定部97は、スタッカ19における積載板替え動作位置(以下、ST位置という)と、位置追跡回路95a,95b,95cのそれぞれから導入されるオーダ替ポイントの現在位置とを比較し、両者が一致した場合にST替指令信号を発信するものである。
なお、RS動作制御部105、SS動作制御部107、CO動作制御部109およびST動作制御部111は説明の便宜上分割して記載しているが、一体的に構成されても、分割して構成されてもよい。
まず、段ボールシート71の製造動作について図1に基づいて説明する。
中芯用ミルロールスタンド3bから中芯29がシングルフェーサ5の上段ロール33と下段ロール35との間に供給される。
裏ライナ用ミルロールスタンド3aから裏ライナ27が、上段ロール33と加圧ベルト39との間に供給される。
供給された中芯29は上段ロール33と下段ロール35との噛合い部で波状に段繰り加工される。
波状に加工された中芯29は、上段ロール33の周面に沿って運ばれる途中で、その段頂部に糊付装置37によって糊が付けられる。
このようにして形成された片面段ボール41は、取上げコンベア43によって取上げられ、ブリッジ部7に搬送される。
片面段ボール41はブリッジ部7からダブルフェーサ11へ搬送されるが、ダブルフェーサへの搬送速度がシングルフェーサ5からの搬送速度よりも小さいので、片面段ボール41はブリッジ部7に複数の湾曲状を形成して滞留することとなる。
片面段ボール41は、ブリッジ部7に滞留している間に、糊が裏ライナ27および中芯29に十分に浸透し、さらに乾燥するので、強固に貼合された片面段ボール41となる。
糊を付けられた片面段ボール41は、表ライナ用ミルロールスタンド3cから供給される表ライナ31と貼り合わされてダブルフェーサ11に導入される。
この時、熱板49に接する表ライナ31は、熱板49から熱を受けて昇温され、片面段ボール41と表ライナ31との間の糊が乾燥固化されて両面段ボール47が形成される。
両面段ボール47は熱板49を通過してもしばらく上部コンベア53および下部コンベア55に挟持されて搬送され、この間に冷却される。
両面段ボール47は、スリッタスコアラ15に導入され、第二スリッタスコアラユニット15bの上罫線ロール61bおよび下罫線ロール63bによって折り曲げ易くするための罫線Kbが搬送方向に沿って加工され、次いで、上スリッタナイフ65bおよび下スリッタナイフ67bによって搬送方向に沿って断裁(スリットSb)される。
この時、生産管理装置21の指示によって第一スリッタスコアラユニット15aは待機状態とされ、上罫線ロール61aおよび下罫線ロール63aと上スリッタナイフ65aおよび下スリッタナイフ67aとの幅方向位置を次オーダの加工位置に移動させる等のオーダ替え準備を行なっている。
両面段ボール47は、カットオフ装置17の上ナイフシリンダ68および下ナイフシリンダ69が回転されることによってナイフ70,72によって幅方向に切断され、段ボールシート71とされる。
段ボールシート71は、搬送コンベア73によって搬送され、スタッカ19に積み上げられ、機外に排出される。
一方、カットオフ装置17で切断された不良部分を含む不良段ボールシートは、タイミングをみて上方に揺動した搬送路切換部材75によって下方に案内され、箱79に集積される。
まず、オーダ替え動作について図2および図3に基づいて説明する。
ロータリシャ13によって両面段ボール47のオーダ替え位置における不良部分117の両端部分が幅方向に切断線Dで切断される。
この切断線Dの位置が移動してスリッタスコアラ15に入ると、待機中の第一スリッタスコアラユニット15aにおいて、上罫線ロール61aおよび下罫線ロール63aが昇降し、次オーダの罫線Kaの加工を開始する。
次いで、上スリッタナイフ65aおよび下スリッタナイフ67aが昇降し、次オーダのスリットSaの加工を開始する。
次いで、上スリッタナイフ65bおよび下スリッタナイフ67bが昇降し、スリットSbの加工を停止する。
この時、スリットSaとスリットSbとが重複する部分ができる。この重複部分は製品とならない不良部分117となる。
この不良部分117の長さ(不良部分長Lw1)は、両面段ボール47の搬送速度と上スリッタナイフ65および下スリッタナイフ67の昇降タイミングおよび昇降時間とで生産管理装置21で算出される。
現オーダの段ボールシート71はスタッカ19に積み上げられ、不良部分長Lw1で切断された不良段ボールシートはタイミングをみて上方に揺動した搬送路切換部材75によって下方に案内され、箱79に集積される。
これにより、現オーダの段ボールシート71と次オーダの段ボールシートとの間に間隔が空けられるので、その間隔の間にスタッカ19では、積み上げ位置の切換えが行なわれる。
図4に示すように、カットオフ装置17での切断長(L1)が2m、切断枚数が50枚のオーダV(現オーダ)が加工され、その後に、切断長(L2)が1mで、切断枚数が6枚のオーダW(次オーダ)および切断長が1.2mで切断枚数が6枚のオーダZ(次々オーダ)が続いているとする。
オーダVの最終切断位置ClVの位置は、生産管理装置21で把握されている。この最終切断位置ClVから所定距離上流側の位置をオーダ替え位置とし、この位置がダブルフェーサ11の出口に到った時点で、オーダ替ポイント設定部87は、オーダ替ポイントX1を設定し、オーダ替ポイント追跡部89の、例えば、位置追跡回路95aに伝送する。
次いで、オーダ替ポイント設定部87は、オーダWの最終切断位置ClWの位置を、オーダVの最終切断位置ClVに不良部分長Lw1およびオーダWの生産長(L2×6)を加えた位置とて算出する。
オーダ替ポイント設定部87は、順次これを繰り返し、各オーダのオーダ替ポイントXを設定し、その都度、オーダ替ポイント追跡部89に伝送する。
オーダ替判定指示部91では、次のようにしてオーダ替え操作を行なう。
まず、オーダ替ポイント追跡部89の位置追跡回路95aからRS判定部97に導入されるオーダ替ポイントX1の現在位置がRS位置に到ったかを判定する(ステップS1)
オーダ替ポイントX1の現在位置がRS位置に到っていない場合(NO)には、ステップS1を繰り返し行う。
RS動作制御部105は、RS判定部97からのRS切断指令信号に応じてロータリシャ13のナイフシリンダ57を回転駆動し、両面段ボール47の両端部分を切断(切断線D)する。
次いで、オーダ替ポイントX1の現在位置は、SS判定部99に導入され、それがSS位置に到ったかを判定する(ステップS3)。
オーダ替ポイントX1の現在位置がSS位置に到った場合(YES)には、SS判定部99は動作制御部93のSS動作制御部107へSSシャフト昇降指令信号を発信する(ステップS4)。
SS動作制御部107は、SS判定部99からのSS切断指令信号に応じてスリッタスコアラ15の上罫線ロール61および下罫線ロール63と上スリッタナイフ65および下スリッタナイフ67とを昇降させ、罫線位置および切断位置の変更を行なう。
オーダ替ポイントX1の現在位置がCO位置に到っていない場合(NO)には、ステップS5を繰り返し行う。
オーダ替ポイントX1の現在位置がCO位置に到った場合(YES)には、CO判定部101は動作制御部93のCO動作制御部109へ切断長切替指令信号を発信する(ステップS6)。
CO動作制御部109は、CO判定部101からの切断長切替指令信号に応じてカットオフ装置17のナイフシリンダ68,69の回転速度を変更し、切断長の変更を行なう。
オーダ替ポイントX1の現在位置がST位置に到っていない場合(NO)には、ステップS7を繰り返し行う。
オーダ替ポイントX1の現在位置がST位置に到った場合(YES)には、ST判定部103は動作制御部93のST動作制御部111へST替指令信号を発信する(ステップS8)。
ST動作制御部111は、ST判定部103からのST替指令信号に応じてスタッカ19の積み上げ位置の変更を行なう。なお、ST動作制御部111は、積み上げ位置の変更が必要なことを音あるいは光等で表示して作業員に知らせるようにしてもよい。
ロータリシャ13は回転駆動させるだけであり、カットオフ装置17も回転速度を調節するだけであるので、準備時間はほとんど不要であるので、オーダ替えに要する間隔は、スリッタスコアラ15のセット時間で制限されるだけである。
スリッタスコアラ15のセット時間は、最近のものでは数秒以下であり、例えば、2秒とすると、両面段ボールの搬送速度が300m/分とすれば10mで、180m/分とすれば6mで、120m/分とすれば4mでオーダ替えができることになる。
このように、短い(例えば、数mの)生産オーダが介在される場合でも、両面段ボール47の搬送速度をあまり低下させることなく、オーダ替に対応することができるので、短い生産オーダが介在する多種オーダの段ボールシートを連続的に生産することができる。
これにより、ユーザからの小口注文にも対応できるなど、ユーザの多様なニーズに対応することができる。
このため、段ボールシート71の生産がオーダより不足する、あるいは、過剰となることによって生じる無駄を阻止することができる。
13 ロータリシャ
15 スリッタスコアラ
17 カットオフ装置
21 生産管理装置
47 両面段ボール
71 段ボールシート
87 オーダ替ポイント設定部
89 オーダ替ポイント追跡部
91 オーダ替判定指示部
Claims (4)
- 連続して搬送される段ボールの少なくとも両端部分をその搬送方向に略直交する方向に切断するロータリシャと、
前記段ボールにその搬送方向に沿ったスリットおよび罫線を加工するスリッタスコアラと、
前記段ボールをその搬送方向に略直交する方向に切断して段ボールシートとするカットオフ装置と、
少なくとも前記ロータリシャ、前記スリッタスコアラおよび前記カットオフ装置のオーダ替え動作を制御するオーダ替制御部を有し、装置全体の動作を制御する生産管理装置と、を備えるコルゲートマシンであって、
前記オーダ替制御部には、オーダ替ポイントを算出するオーダ替ポイント設定部と、
それぞれ該オーダ替ポイント設定部から導入される複数の前記オーダ替ポイントの搬送方向における位置を別個に追跡するオーダ替ポイント追跡部と、
追跡される前記各オーダ替ポイントの位置がそれぞれ前記ロータリシャ、前記スリッタスコアラおよび前記カットオフ装置の各オーダ替位置に到ったかを判定してオーダ替指令信号を発信する判定指示部と、
が備えられていることを特徴とするコルゲートマシン。 - 前記オーダ替ポイント設定部は、現オーダ以降の前記オーダ替ポイントの算出にあたり各オーダ間に存在する不良部分の長さを含めて算出することを特徴とする請求項1に記載のコルゲートマシン。
- 連続して搬送される段ボールの少なくとも両端部分をその搬送方向に略直交する方向に切断するロータリシャと、
前記段ボールにその搬送方向に沿ったスリットおよび罫線を加工するスリッタスコアラと、
前記段ボールをその搬送方向に略直交する方向に切断して段ボールシートとするカットオフ装置と、を備えるコルゲートマシンの運転を制御する生産管理装置であって、
オーダ替ポイントを算出するオーダ替ポイント設定部と、
それぞれ該オーダ替ポイント設定部から導入される複数の前記オーダ替ポイントの搬送方向における位置を別個に追跡するオーダ替ポイント追跡部と、
追跡される前記各オーダ替ポイントの位置がそれぞれ前記ロータリシャ、前記スリッタスコアラおよび前記カットオフ装置の各オーダ替位置に到ったかを判定してオーダ替指令信号を発信する判定指示部と、
が備えられていることを特徴とする生産管理装置。 - 前記オーダ替ポイント設定部は、現オーダ以降の前記オーダ替ポイントの算出にあたり各オーダ間に存在する不良部分の長さを含めて算出することを特徴とする請求項3に記載の生産管理装置。
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