JPH08168830A - 環状加工品の端面切断方法およびその端面切断方法に用いる端面成形用金型 - Google Patents

環状加工品の端面切断方法およびその端面切断方法に用いる端面成形用金型

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JPH08168830A
JPH08168830A JP6314669A JP31466994A JPH08168830A JP H08168830 A JPH08168830 A JP H08168830A JP 6314669 A JP6314669 A JP 6314669A JP 31466994 A JP31466994 A JP 31466994A JP H08168830 A JPH08168830 A JP H08168830A
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雅広 高田
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保広 秀島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の目的は、素材の変動による影響が小さ
く、大量生産に適した端面成形用金型を提供すること。
第2の目的は、ダレを抑制して端面の平面度を高めるこ
とのできる環状加工品の端面切断方法を提供すること。 【構成】 段付け工程に用いる端面成形用金型は、端面
成形パンチ3と、この端面成形パンチ3の内側で上下方
向に移動可能に配されたインローパンチ4とを有する下
金型A、及び円筒状のダイ7と、このダイ7の内側で上
下方向に移動可能に配されたノックアウトプレート8と
を有する上金型Bより構成される。前工程で円筒状に加
工されたワーク1は、インローパンチ4に被せられた状
態で、ノックアウトプレート8によりワーク1の円筒部
1bが端面成形パンチ3の上端面3dに対して圧縮され
ながら、ダイ7の先端アール部Rによる絞り加工を受け
ることにより、円筒部1bとフランジ部1aとの間に段
差部1cとくびれ部1dとが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状の開口端部がフラ
ンジ状を成す加工品において、不要となるフランジ状の
端部を切断する端面切断方法、及びその端面切断方法に
用いる端面成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、モータケース等の円筒部品は、
プレス加工(絞り加工)によって平板材を円筒状に成形
した後、その成形されたワークの開口周縁部に生じるフ
ランジ部を切断して得られる。そのフランジ部を切断・
除去する方法としては、特開平3−210920号公報
に開示された切断法がある。この切断法を図6〜8に基
づいて簡単に説明する。前工程(図6参照)によって成
形されたワーク100を段付パンチ200に被せて、円
環状のダイ300により絞りシゴキ加工を行う(図7参
照)。ここで、ダイ300は、前工程で使用されるダイ
310に対して、先端内周部のアール寸法は同等である
が、内径がシゴキ代だけ小さく設定されている。この絞
りシゴキ加工により、ワーク100のフランジ部110
に肉厚の薄いくびれ部120が形成される(段付け工
程)。
【0003】続いて、くびれ部120が形成されたワー
ク100を切断用のパンチ400(段付パンチ200と
同形状)に被せて、先端内周縁が鋭角に設けられたダイ
500を下降させる。これにより、くびれ部120に亀
裂が生じ、その亀裂が進行してくびれ部120が切断さ
れる(図8参照)。この切断法によれば、ワーク100
の円筒部の寸法を設定寸法となるように絞りシゴキ加工
した後、切断しているため、寸法精度が良く、且つ真円
度の高い加工品を提供することができる。また、バリの
発生が防止されることから、切断後のバリ取り(切削工
程)が不要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の切断法は、段付
け工程を絞りシゴキ加工により行なっている。従って、
ダイ300の下降に伴ってシゴキ出された余肉が段付パ
ンチ200の隅部200aへ流れ、その隅部200aが
流れた材料により埋まることで、切断端面の直角出しが
可能となり、且つ平面度が得られる。
【0005】ところが、段付け工程に使用する段付パン
チ200が一体構造であることから、ワーク100の側
壁がシゴキを受けて段付パンチ200の隅部200aへ
流れる際に、段付パンチ200の隅部200aに空気や
油が溜まり、材料の流動を妨げる。このため、段付け工
程が終了した時点で、図9に示すように、ワーク100
の内周端部にダレ130が残り、十分な平面が得られな
い。また、従来の切断法では、シゴキ加工が必要不可欠
であることから、完成品の板厚より厚い素材を必要とす
る。このため、素材費がアップして製品単価が高くなる
という課題も有している。
【0006】さらに、素材の板厚は常に変動しており、
例えば、板厚が薄い場合は、段付け工程においてシゴキ
代が減少するため、上記のダレ130が増加して開口端
(切断端面)の平面が減少するという問題も生じる。ま
た、素材の硬度や伸び率の変動に対しても、同様に平面
が減少する。但し、この板厚の変動(特に、板厚が薄い
場合)に対しては、内径の小さいダイを使用してシゴ
キ代を大きく取る、前工程においてワークの全長を高
くして、段付け工程の際にシゴキ加工とともにワークの
全長を圧縮する等の方法が考えられる。
【0007】しかし、の方法は、交換するダイの費用
およびダイの交換に要する作業工数が大きいため、大幅
なコストアップとなり、大量生産には適さない。一方、
の方法は、僅かな金型の変更で対応できる(従って、
金型の変更に伴うコストアップは小さい)が、全長を高
くしたワーク100を段付パンチ200に被せた場合、
図10に示すように、ワーク100のフランジ部110
内周面が段付パンチ200の段差角部200bに乗り上
げて(当接した状態)、ワーク100の底面100aが
段付パンチ200の上端面200cに密着しない。この
状態でシゴキ加工を行なうと、図11に示すように、ワ
ーク100の底面100aに連なる内壁部100bが内
側へ変形して不良品となってしまう。
【0008】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、第1の目的は、素材の変動による影響が小さく、
大量生産に適した端面成形用金型を提供することにあ
り、第2の目的は、ダレを抑制して端面の平面度を高め
ることのできる環状加工品の端面切断方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の目的を
達成するために、請求項1において、以下の構成を採用
した。環状に設けられた側壁部に対して開口端部が外周
へ拡がるフランジ状を成す加工品に対して、前記側壁部
と前記フランジ状の端部との間に段差部を設けて肉厚の
薄いくびれ部を形成する段付け工程を行なうための端面
成形用金型であって、前記加工品の内側から前記加工品
を保持する下金型と、前記加工品の外側から絞り圧縮加
工を行なう上金型とから成り、前記下金型は、前記加工
品の内周面を支持する内側パンチ、及び此の内側パンチ
の外周面に沿って環状の端面を形成する外側パンチから
成り、前記内側パンチと前記外側パンチとが相対的に可
動し、前記上金型は、前記側壁部の外周面に沿って作動
し、前記外側パンチとの間で前記加工品に絞りを与える
環状の絞り用ダイ、及び此の絞り用ダイの内側に配され
て、前記外側パンチの端面に対して前記側壁部を高さ方
向に圧縮する圧縮用部材から成り、前記絞り用ダイと前
記圧縮用部材とが相対的に可動することを特徴とする。
【0010】また、第2の目的を達成するために、請求
項2において、以下の構成を採用した。環状に設けられ
た側壁部に対して開口端部が外周へ拡がるフランジ状を
成す加工品に対して、前記側壁部と前記フランジ状の端
部との間に段差部を設けて肉厚の薄いくびれ部を形成す
る段付け工程を行った後、前記くびれ部で前記フランジ
状の端部を切断・除去する切断工程を行う端面切断方法
であり、請求項1に記載した端面成形用金型を用いて行
なう前記段付け工程は、前記内側パンチに前記側壁部を
嵌め合わせた状態で前記加工品を前記下金型に設置し、
前記圧縮用部材により前記側壁部を前記外側パンチの端
面に対して圧縮しながら、前記側壁部の外周面に沿って
前記絞り用ダイを下降させて絞りを加えることにより、
前記加工品の前記側壁部と前記フランジ状の端部との間
に前記外側パンチの端面が食い込んで、前記くびれ部が
形成されると共に前記段差部が設けられることを特徴と
する。
【0011】
【作用および発明の効果】請求項1に記載した本発明
は、下金型が一体構造ではなく、内側パンチと外側パン
チとが相対的に可動する構造である。従って、段付け工
程において、加工品の全長、即ち側壁部の高さ方向に圧
縮加工を行なうことができる。このため、従来のように
側壁部のシゴキ加工を行なうことなく、側壁部を外側パ
ンチの端面に対して圧縮加工することによって段差部を
設けることができる。これにより、本発明の端面成形用
金型は、加工品に対してシゴキを行なう必要がないこと
から、素材の変動(特に、板厚の変動)による影響が小
さくなる。即ち、素材の変動に伴う金型(上金型)の交
換が不要となるため、大量生産に適していると言える。
【0012】請求項2に記載した本発明は、請求項1に
記載した端面成形用金型を用いて段付け工程を行なった
後、この段付け工程で形成されたくびれ部でフランジ状
の端部を切断・除去する。その段付け工程では、絞り用
ダイによる絞り加工と、圧縮用部材による圧縮加工とに
よって、加工品の側壁部とフランジ状の端部との間に外
側パンチの端面が食い込んでくびれ部が形成される。ま
た、くびれ部の形成に伴って、加工品の材料が外側パン
チの端面に沿って端面の隅(内側パンチの外周面と外側
パンチの端面とで形成される隅部)へ流れることにより
段差部が設けられる。
【0013】この時、材料の流れに伴って空気や油が外
側パンチの端面の隅へ押し込まれるが、下金型を構成す
る内側パンチと外側パンチとが相対的に可動する別体構
造であることから、空気や油は、内側パンチと外側パン
チとの摺動ギャップから排出することができる。このた
め、材料の流動が円滑に行なわれて、外側パンチの端面
の隅まで確実に材料が流れることにより、ダレの発生が
抑制されて、高精度な平面が得られる。また、本発明に
よれば、絞りシゴキ加工によらず、絞り圧縮加工によっ
て開口端面を成形することができる。このため、従来の
ように素材の板厚にシゴキ代を見込む必要がなく、完成
品相当の板厚素材より加工することができ、その分、素
材費の節減が可能となる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜5に基づい
て説明する。図1〜3は段付け工程の過程を示す断面図
である。本実施例は、開口端部にフランジ部1aを有す
る円筒品1(以下ワーク1と言う)から、不要なフラン
ジ部1aを切断・除去するもので、段付け工程(図1〜
3参照)と切断工程(図4参照)とから成る端面切断方
法である。ワーク1(本発明の環状加工品)は、板材
1′(図5(a)参照)を絞り加工したもので、底付き
の円筒部1b(本発明の側壁部)と、この円筒部1bの
開口周縁から外周へ拡がるフランジ部1a(本発明のフ
ランジ状の端部)とから成る(図5参照)。
【0015】段付け工程は、ワーク1の円筒部1bとフ
ランジ部1aとの間に段差部1cとくびれ部1d(図5
参照)とを形成するもので、以下に説明する端面成形用
金型を用いて行なわれる。その端面成形用金型は、下金
型Aと上金型Bとから成る。下金型Aは、型台2と、こ
の型台2に固定された端面成形パンチ3(本発明の外側
パンチ)と、この端面成形パンチ3の内側に配されたイ
ンローパンチ4(本発明の内側パンチ)とから構成され
る。端面成形パンチ3は、小径円筒部3aと大径円筒部
3bとから成る段付円筒形状に設けられて、小径円筒部
3aの外径がワーク1の円筒部1bの外径と略等しく設
けられている。
【0016】インローパンチ4は、前加工(絞り加工)
にて円筒部1bを形成する際に使用するパンチ(図示し
ない)と同形状(略同一外径)に設けられている。この
インローパンチ4は、端面成形パンチ3に対して上下方
向に移動可能(小径円筒部3aの内周面に摺接する)に
配されて、型台2との間に配されたスプリング5によっ
て上方へ付勢されている。但し、インローパンチ4の下
端部外周に設けられた突出部4aが、端面成形パンチ3
の大径円筒部3bと小径円筒部3aとの段差面3cに係
止されることで、上方への移動が規制されている。な
お、端面成形パンチ3の上端面3dより上方へ突出する
インローパンチ4の高さは、インローパンチ4にワーク
1をセットした時(図1に示す状態)に、ワーク1のフ
ランジ部1aが端面成形パンチ3に干渉しない程度の高
さに設定されている。
【0017】上金型Bは、型台6と、この型台6に固定
された絞り加工用のダイ7と、このダイ7の内側に配さ
れたノックアウトプレート8(本発明の圧縮用部材)と
から構成される。ダイ7は、開口部内側にアールを有す
る円筒状に設けられて、その内径がワーク1の円筒部1
bの外径と等しいか、僅かに大きく設けられている。ノ
ックアウトプレート8は、ダイ7の内周面に摺接して上
下方向に移動可能に設けられ、型台6との間に配された
スプリング9によって下方へ付勢されている。
【0018】切断工程は、段付け工程で形成されたワー
ク1のくびれ部1dでフランジ部1aを切断・除去する
もので、以下に説明する切断用金型を用いて行なわれ
る。その切断用金型は、図4に示すように、下金型Cと
上金型Dとから成る。下金型Cは、型台10と、この型
台10に固定された切断用パンチ11とから構成され
る。切断用パンチ11は、小径部11aと大径部11b
とから成る段付円柱状に設けられて、小径部11aの外
径がインローパンチ4の外径と略等しく、大径部11b
の外径がワーク1のくびれ部1dの内径より僅かに小さ
く設定されている。
【0019】上金型Dは、型台12と、この型台12に
固定された切断用のダイ13と、このダイ13の内側に
配されたノックアウトプレート14とから構成される。
ダイ13は、開口部内側が鋭角な円筒状に設けられて、
その内径がワーク1の円筒部1bの外径、および切断用
パンチ11の大径部11bの外径より僅かに大きく設定
されている。ノックアウトプレート14は、ダイ13の
内周面に摺接して上下方向に移動可能に設けられ、型台
12との間に配されたスプリング15によって下方へ付
勢されている。
【0020】次に、本実施例の作動を説明する。 イ)段付け工程 前工程にて形成されたワーク1をインローパンチ4に被
せる。この時、ワーク1の底面1e(内側)とインロー
パンチ4の上端面4bとの間に隙間が形成されることは
なく、密着した状態でセットされる。
【0021】続いて、上金型Bを下降させる。この上金
型Bの下降に伴って、まず最初に、ノックアウトプレー
ト8がワーク1の底面1f(外側)に当り、各々のスプ
リング5、9によって付勢されたインローパンチ4とノ
ックアウトプレート8とによってワーク1の底面1e、
1fが密着保持される。この状態で型台6とともにダイ
7が下降することで、図1に示すように、ダイ7の開口
部内にワーク1(円筒部1b)が入り込んでくる。言い
換えれば、円筒部1bの外周面に沿ってダイ7が下降し
てくる。
【0022】さらにダイ7が下降して、ダイ7の先端ア
ール部Rがワーク1のフランジ部1aに達した後、ダイ
7の下降に伴ってワーク1とともにインローパンチ4が
押し下げられることにより、ワーク1のフランジ部1a
が端面成形パンチ3の端面外周縁に当接する(図2参
照)。その後、ダイ7の先端アール部Rがワーク1の肉
厚を絞り込むことによって、ワーク1の円筒部1bとフ
ランジ部1aとの間に端面成形パンチ3の角部が食い込
んでいく。同時に、ノックアウトプレート8が端面成形
パンチ3の上端面3dに対してワーク1の円筒部1bを
圧縮しながら下降することにより、ワーク1の材料が端
面成形パンチ3の上端面3dに沿って上端面3dの隅
(インローパンチ4の外周面と端面成形パンチ3の上端
面3dとで形成される隅)へ流動していく。そして、イ
ンローパンチ4が型台2に密着し、ノックアウトプレー
ト8が型台6に密着した状態で絞り圧縮加工が完了し、
ワーク1の円筒部1bとフランジ部1aとの間には、図
3および図5(c)に示すように、段差部1cとくびれ
部1dが形成される。
【0023】ロ)切断工程 段差部1cとくびれ部1dが形成されたワーク1を切断
用パンチ11に被せて(この時、段付け工程で形成され
たワーク1の段差部1cが切断用パンチ11の段差面1
1cに当接した状態である)、上金型Dを下降させる。
これにより、切断用のダイ13がワーク1(円筒部1
b)の外周面に沿って下降し、その鋭角な開口部内周縁
がワーク1のくびれ部1dを切断して、図4に示すよう
に、フランジ部1aが円筒部1bから切り離される。フ
ランジ部1aが切り離されたワーク1は、開口端内側に
ダレの発生がなく、高精度な平面が得られる(図5
(d)参照)。
【0024】(実施例の効果)本実施例によれば、端面
成形用金型の下金型構造を端面成形パンチ3とインロー
パンチ4とが相対的に可動する別体構造としたことによ
り、絞り圧縮加工の際に材料の流動によって押し込まれ
た空気や油を端面成形パンチ3とインローパンチ4との
隙間から排出することができる。この結果、端面成形パ
ンチ3の上端面3dの隅まで確実に材料が流れてダレの
発生が抑えられて、ワーク1の開口端面の直角度が得ら
れることにより、口元(開口端部)の真円度が高く、且
つ平面度の高い端面を成形することができる。
【0025】また、本実施例では、段付け工程の際に、
絞り圧縮加工を行なうことでワーク1の端面を成形して
いる。つまり従来のような絞りシゴキ加工を行なう必要
がないことから、素材の変動(特に、板厚の変動)によ
る影響が小さくなる。従って、素材の変動に伴う金型
(上金型B)の交換が不要となることから、その分コス
トダウンを図ることができる。これにより、大量生産で
長期安定的に高精度なワーク1を提供することが可能と
なる。
【0026】さらに、本実施例では、シゴキ加工を行な
わないため、従来のように素材の板厚にシゴキ代を見込
む必要がなく、完成品相当の板厚素材より加工すること
ができる。つまり、素材の板厚をそのまま完成品の板厚
とすることができるため、その分、素材費の節減が可能
となる。また、シゴキ加工を行わないため、絞り加工用
のダイ7の内径部の焼付きが抑制されて、焼付不良品の
低減およびダイ7の型寿命を延ばすことも可能となる。
【0027】〔変形例〕本実施例では、円筒形状のワー
ク1を使用したが、円筒形状以外の環状体、例えば多角
形状でも良い。また、前工程の加工としては、絞り加工
以外の加工法、例えば張り出し加工、バーリング加工等
でも良い。従って、前工程で加工されるワーク1は、必
ずしも底付き形状でなくても良い。本実施例では、シゴ
キ加工を行わないことを基本としているが、例えば、製
品形状の制約(底部肉厚より側壁部を薄くしたい場
合)、あるいは段付部加工時の流動性の悪い被加工材を
採用する場合等の更なるダレの抑制策として、段付け工
程時にシゴキ加工を追加することも可能である。
【0028】端面成形用金型は、インローパンチ4およ
びノックアウトプレート8を共にスプリング5、9によ
って付勢する構造としたが、スプリング5、9以外の付
勢手段、例えばエアークッション等を用いても良い。ま
た、端面成形パンチ3は、製品形状や、プログレッシブ
型の構造上の理由により可動させる構造としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】段付け工程を示す断面図である。
【図2】段付け工程を示す断面図である。
【図3】段付け工程を示す断面図である。
【図4】切断工程を示す断面図である。
【図5】ワークの加工工程に伴う形状の変化を示す断面
図である。
【図6】前工程を示す断面図である。
【図7】段付け工程を示す断面図である(従来技術)。
【図8】切断工程を示す断面図である(従来技術)。
【図9】ダレを発生したワークの断面図である(従来技
術)。
【図10】従来の段付パンチに全長の高いワークを被せ
た状態を示す断面図である。
【図11】図10に示す状態から絞りシゴキ加工を行な
った場合の断面図である。
【符号の説明】
1 ワーク(加工品) 1a フランジ部(フランジ状の端部) 1b 円筒部(側壁部) 1c 段差部 1d くびれ部 3 端面成形パンチ(外側パンチ) 3d 上端面(端面) 4 インローパンチ(内側パンチ) 7 絞り用ダイ 8 ノックアウトプレート(圧縮用部材) A 下金型(端面成形用金型) B 上金型(端面成形用金型)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状に設けられた側壁部に対して開口端部
    が外周へ拡がるフランジ状を成す加工品に対して、前記
    側壁部と前記フランジ状の端部との間に段差部を設けて
    肉厚の薄いくびれ部を形成する段付け工程を行なうため
    の端面成形用金型であって、 前記加工品の内側から前記加工品を保持する下金型と、 前記加工品の外側から絞り圧縮加工を行なう上金型とか
    ら成り、 前記下金型は、前記加工品の内周面を支持する内側パン
    チ、及び此の内側パンチの外周面に沿って環状の端面を
    形成する外側パンチから成り、前記内側パンチと前記外
    側パンチとが相対的に可動し、 前記上金型は、前記側壁部の外周面に沿って作動し、前
    記外側パンチとの間で前記加工品に絞りを与える環状の
    絞り用ダイ、及び此の絞り用ダイの内側に配されて、前
    記外側パンチの端面に対して前記側壁部を高さ方向に圧
    縮する圧縮用部材から成り、前記絞り用ダイと前記圧縮
    用部材とが相対的に可動することを特徴とする端面成形
    用金型。
  2. 【請求項2】環状に設けられた側壁部に対して開口端部
    が外周へ拡がるフランジ状を成す加工品に対して、前記
    側壁部と前記フランジ状の端部との間に段差部を設けて
    肉厚の薄いくびれ部を形成する段付け工程を行った後、
    前記くびれ部で前記フランジ状の端部を切断・除去する
    切断工程を行う端面切断方法であり、 請求項1に記載した端面成形用金型を用いて行なう前記
    段付け工程は、 前記内側パンチに前記側壁部を嵌め合わせた状態で前記
    加工品を前記下金型に設置し、 前記圧縮用部材により前記側壁部を前記外側パンチの端
    面に対して圧縮しながら、前記側壁部の外周面に沿って
    前記絞り用ダイを下降させて絞りを加えることにより、
    前記加工品の前記側壁部と前記フランジ状の端部との間
    に前記外側パンチの端面が食い込んで、前記くびれ部が
    形成されると共に前記段差部が設けられることを特徴と
    する環状加工品の端面切断方法。
JP31466994A 1994-12-19 1994-12-19 環状加工品の端面切断方法およびその端面切断方法に用いる端面成形用金型 Expired - Lifetime JP3518004B2 (ja)

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