JP3266816B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP3266816B2
JP3266816B2 JP32316796A JP32316796A JP3266816B2 JP 3266816 B2 JP3266816 B2 JP 3266816B2 JP 32316796 A JP32316796 A JP 32316796A JP 32316796 A JP32316796 A JP 32316796A JP 3266816 B2 JP3266816 B2 JP 3266816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被処理基板に処理液を塗布する塗布装置に係り、特に被
処理基板をスピンチャックに載せて基板表面にレジスト
を塗布する塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウ
エハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を
形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハ
に対して露光処理を行った後に当該ウエハに対して現像
処理を行う現像処理とが行われる。
【0003】レジスト塗布処理について注目すると、ウ
エハ表面にレジスト液を均一に塗布するための方法とし
てスピンコーティング法などが多用されている。この種
のレジスト塗布装置としては例えば次のようなものが挙
げられる。
【0004】図11、図12はかかる従来のレジスト塗
布装置の構成を示す要部側面図である。これらの図にお
いて、111は環状のカップであり、このカップ111
内にはスピンチャック112が配置されている。スピン
チャック112は真空吸着によって半導体ウエハWを固
定保持した状態で、駆動モータ113の回転駆動力で回
転するように構成されている。114はウエハWの表面
にレジスト液を供給するためのレジストノズル、115
はウエハ表面へのレジスト液の供給に先立ってウエハ表
面にレジスト液の溶剤例えばシンナを供給するシンナノ
ズルであり、これらのノズル114、115は図中Y方
向に移動自在に設けられている。
【0005】このようなレジスト塗布装置においてレジ
スト塗布を行う場合は、まず搬入されてウエハWをスピ
ンチャック112にて真空吸着し、駆動モータ113を
駆動してスピンチャック112およびウエハWを回転さ
せる。
【0006】次に、図11に示すように、レジストノズ
ル114およびシンナノズル115を保持したノズル保
持体116をカップ11の外の待機位置よりシンナノズ
ル115の吐出口がスピンチャック112の中心(ウエ
ハWの中心)上に来る位置まで移送する。そしてシンナ
ノズル115の吐出口からレジスト液の溶剤である例え
ばシンナを回転するウエハWの表面に供給する。ウエハ
表面に供給された溶剤は遠心力によってウエハ中心から
その周囲全域に広がり、以てレジスト塗布に先立ってウ
エハ表面の濡れ性を高めるための前処理が行われる。
【0007】この後、図12に示すように、レジストノ
ズル114の吐出口がスピンチャック112の中心(ウ
エハWの中心)上に到達するまでノズル保持体116を
移動させ、レジストノズル114の吐出口からレジスト
液を回転するウエハWの表面に滴下してウエハ表面への
レジスト塗布が行われる。
【0008】ところで、このようなレジスト塗布装置で
は、ウエハ表面へのレジスト液の塗布処理の際、レジス
トノズル114の吐出口からウエハ表面に滴下されたレ
ジスト液は遠心力によってウエハ表面全域に広がるとと
もにウエハ表面の上方にも飛散する。ウエハ表面の上方
に飛散したレジスト液はシンナノズル115特にその吐
出口付近に付着する。このようにシンナノズル115の
吐出口付近にレジスト液が付着すると、次のウエハWに
対するレジスト塗布工程において、シンナノズル115
から吐出された溶剤に吐出口付近に付着していた前工程
のレジスト液が混入して本来のレジスト塗布前にウエハ
表面に供給されてしまう。このような現象がウエハ表面
のレジスト膜にむらを発生させる大きな要因となってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の塗
布装置においては、被処理基板表面へのレジスト液等の
処理液の塗布処理の際、ウエハ表面の上方に飛散した処
理液がレジストノズルの近傍に配置された溶剤供給ノズ
ルに付着し、次の半導体ウエハに対する処理液塗布工程
において、溶剤供給ノズルから吐出された溶剤に吐出口
付近に付着していた前工程の処理液が混入し、この結
果、ウエハ表面のレジスト膜にむらが発生するなど、被
処理基板の表面に処理液を均一に塗布することができな
くなると言う問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するための
もので、レジスト液等の処理液の塗布時に被処理基板の
表面から周辺に飛散する処理液による溶剤供給用のノズ
ルの汚染を防止して、溶剤供給時に処理液の混入した溶
剤が供給されることを防ぎ、被処理基板の表面に処理液
を均一に塗布することのできる塗布装置の提供を目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塗布装置は、請求項1に記載されるよう
に、被処理基板を保持しつつ回転可能とされた基板保持
部材と、前記基板保持部材に保持された前記被処理基板
の表面に処理液を供給する複数の第1のノズルと、前記
被処理基板の表面への前記処理液の供給前に前記被処理
基板の表面を濡らすための液剤を供給する第2のノズル
と、 前記複数の第1のノズルのうちの選択された一つを
交換可能に保持するとともに、前記第2のノズルが、当
該第2のノズルの吐出口が前記被処理基板に対して前記
第1のノズルの吐出口よりも後退した位置となる如く取
り付けられたノズル保持体と、 前記第2のノズルを前記
被処理基板の中央上方に位置させて前記被処理基板の表
面に前記液剤を供給した後、前記第1のノズルを前記被
処理基板の中央上方に位置するように前記ノズル保持体
を移動させて前記被処理基板の表面に前記処理液を供給
するよう前記ノズル保持体を駆動する駆動機構と、 前記
基板保持部材とともに前記被処理基板を回転させ、前記
被処理基板の中央部に供給された前記液剤を遠心力によ
って前記被処理基板の表面全域に広げる駆動モータと
具備したことを特徴とする。
【0012】また、本発明の塗布装置は、請求項2に記
載されるように、請求項1記載の塗布装置において、前
記処理液がレジスト液であることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の塗布装置は、請求項3に
記載されるように、被処理基板を保持しつつ回転可能と
された基板保持部材と、前記基板保持部材に保持された
前記被処理基板の表面に処理液を供給する複数の第1の
ノズルと、前記被処理基板の表面への前記処理液の供給
前に前記被処理基板の表面を濡らすための液剤を供給す
る第2のノズルと、前記複数の第1のノズルのうちの選
択された一つを交換可能に保持するとともに、前記第2
のノズルが取り付けられたノズル保持体であって、前記
処理液の供給時に前記被処理基板の表面から飛散した前
記処理液が前記第2のノズルの吐出口に到達することの
ないように、前記第2のノズルの吐出口が前記被処理基
板に対して前記第1のノズルの吐出口よりも後退した位
置となる如く配置されたノズル保持体と、 前記第2のノ
ズルを前記被処理基板の中央上方に位置させて前記被処
理基板の表面に前記液剤を供給した後、前記第1のノズ
ルを前記被処理基板の中央上方に位置するように前記ノ
ズル保持体を移動させて前記被処理基板の表面に前記処
理液を供給するよう前記ノズル保持体を駆動する駆動機
構と、 前記基板保持部材とともに前記被処理基板を回転
させ、前記被処理基板の中央部に供給された前記液剤を
遠心力によって前記被処理基板の表面全域に広げる駆動
モータとを具備したことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の塗布装置は、請求項4に
記載されるように、請求項3記載の塗布装置において、
前記処理液がレジスト液であることを特徴とするもので
ある。また、本発明の塗布装置は、請求項5に記載され
るように、請求項1乃至4いずれか1項記載の塗布装置
において、前記液剤が前記処理液の溶剤であることを特
徴とする
【0015】以上の本発明によれば、被処理基板に対し
て、被処理基板の表面を濡らすための液剤を供給する第
2のノズルの吐出口をレジスト液等の処理液を供給する
第1のノズルの吐出口よりも後退した位置に設けたこと
によって、処理液の塗布時に被処理基板の表面から飛散
した処理液が第2のノズルの吐出口に到達し付着する量
を無視できる程度にまで低減できる。これによって溶剤
供給時に処理液の混入した溶剤が被処理基板に供給され
なくなって被処理基板の表面に処理液を均一に塗布する
ことが可能となり、被処理基板の表面にレジスト液を塗
布する塗布装置にあっては、被処理基板の表面に均一な
厚さのレジスト膜を形成することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明すれば、図1〜図3は、各々本発明の実施形
態が採用された半導体ウエハ(以下、「ウエハ」とい
う)の塗布現像処理システム1の全体構成の図であっ
て、図1は平面、図2は正面、図3は背面を夫々示して
いる。
【0017】この塗布現像処理システム1は、被処理基
板としてウエハWをウエハカセットCRで複数枚、例え
ば25枚単位で外部からシステムに搬入したり、あるい
はシステムから搬出したり、ウエハカセットCRに対し
てウエハWを搬入・搬出したりするためのカセットステ
ーション10と、塗布現像工程の中で1枚ずつウエハW
に所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニットを所定位
置に多段配置してなる処理ステーション11と、この処
理ステーション11に隣接して設けられる露光装置(図
示せず)との間でウエハWを受け渡しするためのインタ
ーフェース部12とを一体に接続した構成を有してい
る。
【0018】前記カセットステーション10では、図1
に示すように、カセット載置台20上の位置決め突起2
0aの位置に、複数個例えば4個までのウエハカセット
CRが、夫々のウエハ出入口を処理ステーション11側
に向けてX方向(図1中の上下方向)一列に載置され、
このカセット配列方向(X方向)およびウエハカセッ卜
CR内に収納されたウエハのウエハ配列方向(Z方向;
垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各ウエハカ
セットCRに選択的にアクセスするようになっている。
【0019】さらにこのウエハ搬送体21は、θ方向に
回転自在に構成されており、後述するように処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群G3 の多段ユニッ
ト部に属するアライメントユニット(ALIM)および
イクステンションユニット(EXT)にもアクセスでき
るようになっている。
【0020】前記処理ステーション11には、図1に示
すように、ウエハ搬送装置を備えた垂直搬送型の主ウエ
ハ搬送機構22が設けられ、その周りに全ての処理ユニ
ットが1組または複数の組に亙って多段に配置されてい
る。
【0021】主ウエハ搬送機構22は、図3に示すよう
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転軸に接続されてお
り、このモータの回転駆動力によって、前記回転軸を中
心としてウエハ搬送装置46と一体に回転し、それによ
りこのウエハ搬送装置46は、θ方向に回転自在となっ
ている。なお筒状支持体49は前記モータによって回転
される別の回転軸(図示せず)に接続するように構成し
てもよい。
【0022】ウエハ搬送装置46は、搬送基台47の前
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
【0023】また、この例では、5つの処理ユニット群
1 、G2 、G3 、G4 、G5 が配置可能な構成であ
り、第1および第2の処理ユニット群G1 、G2 の多段
ユニットは、システム正面(図1において手前)側に配
置され、第3の処理ユニット群G3 の多段ユニットはカ
セットステーション10に隣接して配置され、第4の処
理ユニット群G4 の多段ユニットはインターフェース部
12に隣接して配置され、第5の処理ユニット群G5
多段ユニットは背面側に配置されることが可能である。
【0024】図2に示すように、第1の処理ユニット群
1 では、カップCP内でウエハWをスピンチャックに
載せて所定の処理を行う2台のスピンナ型処理ユニッ
ト、例えばレジスト塗布ユニット(COT)および現像
ユニット(DEV)が下から順に2段に重ねられてい
る。第2の処理ユニット群G2 でも、2台のスピンナ型
処理ユニット、例えばレジスト塗布ユニット(COT)
および現像ユニット(DEV)が下から順に2段に重ね
られている。これらレジスト塗布ユニット(COT)
は、レジスト液の排液が機構的にもメンテナンスの上で
も面倒であることから、このように下段に配置するのが
好ましい。しかし、必要に応じて適宜上段に配置するこ
とももちろん可能である。
【0025】図3に示すように、第3の処理ユニット群
3 では、ウエハWを載置台SPに載せて所定の処理を
行うオーブン型の処理ユニット、例えば冷却処理を行う
クーリングユニット(COL)、レジストの定着性を高
めるためのいわゆる疏水化処理を行うアドヒージョンユ
ニット(AD)、位置合わせを行うアライメントユニッ
ト(ALIM)、イクステンションユニット(EX
T)、露光処理前の加熱処理を行うプリベーキングユニ
ット(PREBAKE)および露光処理後の加熱処理を
行うポストベーキングユニット(POBAKE)が、下
から順に例えば8段に重ねられている。第4の処理ユニ
ット群G4 でも、オーブン型の処理ユニット、例えばク
ーリングユニット(COL)、イクステンション・クー
リングユニット(EXTCOL)、イクステンションユ
ニット(EXT)、クーリングユニッ卜(COL)、プ
リベーキングユニット(PREBAKE)およびポスト
ベーキングユニット(POBAKE)が下から順に、例
えば8段に重ねられている。
【0026】このように処理温度の低いクーリングユニ
ット(COL)、イクステンション・クーリングユニッ
ト(EXTCOL)を下段に配置し、処理温度の高いベ
ーキングユニット(PREBAKE)、ポストベーキン
グユニット(POBAKE)およびアドヒージョンユニ
ット(AD)を上段に配置することで、ユニット間の熱
的な相互干渉を少なくすることができる。もちろん、ラ
ンダムな多段配置としてもよい。
【0027】前記インターフェース部12は、奥行方向
(X方向)については、前記処理ステーション11と同
じ寸法を有するが、幅方向についてはより小さなサイズ
に設定されている。そしてこのインターフェース部12
の正面部には、可搬性のピックアップカセットCRと、
定置型のバッファカセットBRが2段に配置され、他方
背面部には周辺露光装置23が配設され、さらにまた中
央部にはウエハ搬送体24が設けられている。このウエ
ハ搬送体24は、X方向、Z方向に移動して両カセット
CR、BRおよび周辺露光装置23にアクセスするよう
になつている。前記ウエハ搬送体24は、θ方向にも回
転自在となるように構成されており、前記処理ステーシ
ョン11側の第4の処理ユニット群G4 の多段ユニット
に属するイクステンションユニット(EXT)や、さら
には隣接する露光装置側のウエハ受渡し台(図示せず)
にもアクセスできるようになっている。
【0028】また前記塗布現像処理システム1では、既
述の如く主ウエハ搬送機構22の背面側にも破線で示し
た第5の処理ユニット群G5 の多段ユニットが配置でき
るようになっているが、この第5の処理ユニット群G5
の多段ユニットは、案内レール25に沿って主ウエハ搬
送機構22からみて、側方へシフトできるように構成さ
れている。従って、この第5の処理ユニット群G5 の多
段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前記案内レー
ル25に沿ってスライドすることにより、空間部が確保
されるので、主ウエハ搬送機構22に対して背後からメ
ンテナンス作業が容易に行えるようになっている。なお
第5の処理ユニット群G5 の多段ユニッ卜は、そのよう
に案内レール25に沿った直線状のスライドシフトに限
らず、図1中の一点鎖線の往復回動矢印で示したよう
に、システム外方へと回動シフトさせるように構成して
も、主ウエハ搬送機構22に対するメンテナンス作業の
スペース確保が容易である。
【0029】次に、図4〜図10を用いて本実施形態に
おけるレジスト塗布ユニット(COT)について説明す
る。図4および図5は、レジスト塗布ユニット(CO
T)の全体構成を示す略断面図および略平面図である。
【0030】このレジスト塗布ユニット(COT)の中
央部には環状のカップCΡが配設され、カップCΡの内
側にはスピンチャック52が配置されている。スピンチ
ャック52は真空吸着によって半導体ウエハWを固定保
持した状態で駆動モータ54によって回転駆動される。
駆動モータ54は、ユニット底板50に設けられた開口
50aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウ
ムからなるキャップ状のフランジ部材58を介してたと
えばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇降
ガイド手段62と結合されている。駆動モータ54の側
面にはたとえばSUSからなる筒状の冷却ジャケット6
4が取り付けられ、フランジ部材58はこの冷却ジャケ
ット64の上半部を覆うように取り付けられている。
【0031】レジスト塗布時、フランジ部材58の下端
58aは開口50aの外周付近でユニット底板50に密
着し、これによってユニット内部が密閉される。スピン
チャック52と主ウエハ搬送機構22の保持部材48と
の間で半導体ウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降
駆動手段60が駆動モータ54ないしスピンチャック5
2を上方へ持ち上げることでフランジ部材58の下端が
ユニット底板50から浮くようになっている。
【0032】半導体ウエハWの表面にレジスト液を供給
するためのレジストノズル86は、レジスト供給管88
を介してレジスト供給部(図示せず)に接続されてい
る。このレジストノズル86はレジストノズルスキャン
アーム92の先端部にノズル保持体100を介して着脱
可能に取り付けられている。このレジストノズルスキャ
ンアーム92は、ユニット底板50の上に一方向(Y方
向)に敷設されたガイドレール94上で水平移動可能な
垂直支持部材96の上端部に取り付けられており、図示
しないY方向駆動機構によって垂直支持部材96と一体
にY方向に移動するようになっている。
【0033】また、レジストノズルスキャンアーム92
は、レジストノズル待機部90でレジストノズル86を
選択的に取り付けるためにY方向と直角なΧ方向にも移
動可能であり、図示しないΧ方向駆動機構によってΧ方
向にも移動するようになっている。
【0034】さらに、レジストノズル待機部90でレジ
ストノズル86の吐出口が溶媒雰囲気室の口90aに挿
入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先
端のレジスト液が固化または劣化しないようになってい
る。また、複数本のレジストノズル86,86,…が設
けられ、レジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使
い分けられるようになっている。
【0035】さらに、レジストノズルスキャンアーム9
2の先端部(ノズル保持体100)には、ウエハ表面へ
のレジスト液の供給に先立ってウエハ表面にレジスト液
の溶剤例えばシンナを供給するシンナノズル101が取
り付けられている。このシンナノズル101は図示しな
いシンナ供給管を介してシンナ供給部(図示せず)に接
続されている。シンナノズル101とレジストノズル8
6はレジストノズルスキャンアーム92のY移動方向に
沿う直線上に各々の吐出口が位置するように取り付けら
れている。また、図10に示すように、シンナノズル1
01の吐出口はレジストノズル86の吐出口よりも半導
体ウエハWの表面から後退した位置にあり、以てウエハ
表面へのレジスト塗布時にウエハ表面の上方に飛散した
レジスト液がシンナノズル101に到達することのない
ようにしている。
【0036】さらに、ガイドレール94上には、レジス
トノズルスキャンアーム92を支持する垂直支持部材8
6だけでなく、リンスノズルスキャンアーム120を支
持しY方向に移動可能な垂直支持部材122も設けられ
ている。このリンスノズルスキャンアーム120の先端
部にはサイドリンス用のリンスノズル124が取り付け
られている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリン
スノズルスキャンアーム120およびリンスノズル12
4はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位
置(実線の位置)とスピンチャック52に設置されてい
る半導体ウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液
吐出位置(点線の位置)との間で並進または直線移動す
るようになっている。
【0037】次に、図6〜図10を用いてレジスト塗布
ユニット(COT)の動作を説明する。
【0038】図6に示すように、主ウエハ搬送機構22
の保持部材48によってレジスト塗布ユニット(CO
T)内のカップCΡの真上まで半導体ウエハWが搬送さ
れると、その半導体ウエハWは、図7に示すように、た
とえばエアシリンダからなる昇降駆動手段60および昇
降ガイド手段62によって上昇してきたスピンチャック
52によって真空吸着される。主ウエハ搬送機構22は
半導体ウエハWをスピンチャック52に真空吸着せしめ
た後、保持部材48をレジスト塗布ユニット(COT)
内から引き戻し、レジスト塗布ユニット(COT)への
半導体ウエハWの受け渡しを終える。
【0039】次いで、図8に示すように、スピンチャッ
ク52は半導体ウエハWがカップCΡ内の定位置まで下
降し、駆動モータ54によってスピンチャック52の回
転駆動が開始される。以上の期間、レジストノズル86
およびシンナノズル101を有するノズル保持体100
はカップCPの外の待機位置に待機している。
【0040】その後、図9に示すように、点線で示す待
機位置からのノズル保持体100の移動が開始される。
このノズル保持体100の移動は図中矢印に示す経路に
沿って行われる。すなわち、ノズル保持体100は、待
機位置からカップCPとの干渉を避けるために所定の高
さまで上昇した後、スピンチャック52の中心位置へ向
けてY方向に移動する。そして、シンナノズル101の
吐出口がスピンチャック52の中心(半導体ウエハWの
中心)上に到達したところでノズル保持体100は一定
距離下降し、レジストノズル86およびシンナノズル1
01の各吐出口をウエハ表面から各々所要の距離だけ浮
上せしめた高さに定位させる。この後、シンナノズル1
01の吐出口からレジスト液の溶剤である例えばシンナ
を回転する半導体ウエハWの表面に供給する。ウエハ表
面に供給された溶剤は遠心力によってウエハ中心からそ
の周囲全域にむらなく広がる。
【0041】続いて図10に示すように、ノズル保持体
100は、レジストノズル86の吐出口がスピンチャッ
ク52の中心(半導体ウエハWの中心)上に到達するま
でY方向に移動され、レジストノズル86の吐出口から
レジスト液が回転する半導体ウエハWの表面に滴下され
てウエハ表面へのレジスト塗布が行われる。
【0042】このウエハ表面へのレジスト塗布時、ウエ
ハ表面の上方にもレジスト液が飛散する。飛散したレジ
スト液がシンナノズル101の吐出口付近に付着する
と、次の半導体ウエハWに対する工程において、シンナ
ノズル101から吐出された溶剤に吐出口付近に付着し
ていた前工程のレジスト液が混入してウエハ表面に供給
される。このような現象が本来のレジスト塗布工程を経
て半導体ウエハの表面に形成されたレジスト膜の膜厚を
不均一化させる大きな要因となる。
【0043】そこで本実施形態の塗布装置では、シンナ
ノズル101の吐出口をレジストノズル86の吐出口よ
りも半導体ウエハWの表面から後退した位置に設けてい
る。このように構成したことによって、レジスト塗布時
にウエハ表面から飛散したレジスト液がシンナノズル1
01の吐出口に到達し付着する量を無視できる程度にま
で低減でき、半導体ウエハWの表面に均一な膜厚のレジ
スト膜を形成することが可能となる。
【0044】なお、上記実施形態では、本発明を半導体
ウエハにレジスト液を塗布する装置に適用したものにつ
いて説明したが、半導体ウエハ以外の基板、例えばLC
D基板にレジスト液を塗布する装置にも本発明は適用で
きる。
【0045】また、本発明は、処理液としてレジスト液
を被処理基板に塗布する装置に限らず、その他の処理液
を被処理基板に塗布し、かつ該処理液の塗布前に被処理
基板のぬれ性を高めるために溶剤を供給する塗布装置で
あれば、どのような溶剤および処理液を用いた塗布装置
にも適用できる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
溶剤を供給する第2のノズルの吐出口をレジスト液等の
処理液を供給する第1のノズルの吐出口よりも被処理基
板の表面から後退した位置に設けることによって、処理
液の塗布時に被処理基板の表面から飛散した処理液が第
2のノズルの吐出口に到達し付着する量を大幅に低減す
ることが可能となり、溶剤供給時に処理液の混入した溶
剤が被処理基板に供給されることを抑制して、被処理基
板の表面に処理液を均一に塗布することが可能となる。
また、被処理基板の表面にレジスト液を塗布する塗布装
置にあっては、被処理基板の表面に均一な厚さのレジス
ト膜を形成することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体ウエハの塗布
現像処理システムの全体構成を示す平面図
【図2】図1の塗布現像処理システムの構成を示す正面
【図3】図1の塗布現像処理システムの構成を示す背面
【図4】図1の塗布現像処理システムにおけるレジスト
塗布ユニットの全体構成を示す断面図
【図5】図4のレジスト塗布ユニットの全体構成を示す
平面図
【図6】本実施形態のレジスト塗布ユニットへの半導体
ウエハの搬入工程を示す図
【図7】本実施形態のレジスト塗布ユニットに搬入され
た半導体ウエハのスピンチャックへの受け渡し工程を示
す図
【図8】本実施形態のレジスト塗布ユニットへの半導体
ウエハの受け渡し完了時の状態を示す図
【図9】本実施形態のレジスト塗布ユニットにおける半
導体ウエハへの溶剤塗布工程を示す図
【図10】本実施形態のレジスト塗布ユニットにおける
半導体ウエハへのレジスト液塗布工程を示す図
【図11】従来のレジスト塗布装置における半導体ウエ
ハへの溶剤塗布工程を示す図
【図12】従来のレジスト塗布装置における半導体ウエ
ハへのレジスト液塗布工程を示す図
【符号の説明】
W……半導体ウエハ 52……スピンチャック 86……レジストノズル 92……レジストノズルスキャンアーム 100……ノズル保持体 101……シンナノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−259052(JP,A) 特開 昭56−54435(JP,A) 特開 平7−169680(JP,A) 特開 昭56−52745(JP,A) 特開 平7−320999(JP,A) 実公 平4−52990(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/00 - 5/02 B05C 11/08 B05D 1/40 G03F 7/16 502 H01L 21/027

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を保持しつつ回転可能とされ
    基板保持部材と、 前記基板保持部材に保持された前記被処理基板の表面に
    処理液を供給する複数の第1のノズルと、 前記被処理基板の表面への前記処理液の供給前に前記被
    処理基板の表面を濡らすための液剤を供給する第2のノ
    ズルと、 前記複数の第1のノズルのうちの選択された一つを交換
    可能に保持するとともに、前記第2のノズルが、当該第
    2のノズルの吐出口が前記被処理基板に対して前記第1
    のノズルの吐出口よりも後退した位置となる如く取り付
    けられたノズル保持体と、 前記第2のノズルを前記被処理基板の中央上方に位置さ
    せて前記被処理基板の表面に前記液剤を供給した後、前
    記第1のノズルを前記被処理基板の中央上方に位置する
    ように前記ノズル保持体を移動させて前記被処理基板の
    表面に前記処理液を供給するよう前記ノズル保持体を駆
    動する駆動機構と、 前記基板保持部材とともに前記被処理基板を回転させ、
    前記被処理基板の中央部に供給された前記液剤を遠心力
    によって前記被処理基板の表面全域に広げる駆動モータ
    を具備したことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗布装置において、 前記処理液がレジスト液であることを特徴とする塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 被処理基板を保持しつつ回転可能とされ
    た基板保持部材と、 前記基板保持部材に保持された前記被処理基板の表面に
    処理液を供給する複数の第1のノズルと、 前記被処理基板の表面への前記処理液の供給前に前記被
    処理基板の表面を濡らすための液剤を供給する第2のノ
    ズルと、 前記複数の第1のノズルのうちの選択された一つを交換
    可能に保持するとともに、前記第2のノズルが取り付け
    られたノズル保持体であって、前記処理液の供給時に前
    記被処理基板の表面から飛散した前記処理液が前記第2
    のノズルの吐出口に到達することのないように、前記第
    2のノズルの吐出口が前記被処理基板に対して前記第1
    のノズルの吐出口よりも後退した位置となる如く配置さ
    れたノズル保持体と、 前記第2のノズルを前記被処理基板の中央上方に位置さ
    せて前記被処理基板の表面に前記液剤を供給した後、前
    記第1のノズルを前記被処理基板の中央上方に位置する
    ように前記ノズル保持体を移動させて前記被処理基板の
    表面に前記処理液を供給するよう前記ノズル保持体を駆
    動する駆動機構と、 前記基板保持部材とともに前記被処理基板を回転させ、
    前記被処理基板の中央部に供給された前記液剤を遠心力
    によって前記被処理基板の表面全域に広げる駆動モータ
    とを具備したことを特徴とする塗布装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の塗布装置において、 前記処理液がレジスト液であることを特徴とする塗布装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか1項記載の塗布
    装置において、 前記液剤が前記処理液の溶剤であることを特徴とする塗
    布装置。
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