JPH08168587A - 自動洗濯機 - Google Patents

自動洗濯機

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JPH08168587A
JPH08168587A JP6316617A JP31661794A JPH08168587A JP H08168587 A JPH08168587 A JP H08168587A JP 6316617 A JP6316617 A JP 6316617A JP 31661794 A JP31661794 A JP 31661794A JP H08168587 A JPH08168587 A JP H08168587A
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JP
Japan
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dehydration
cloth
washing machine
tank
drainage
Prior art date
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Pending
Application number
JP6316617A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Miki
匡 三木
Shinji Kondo
信二 近藤
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Naoaki Ishimaru
直昭 石丸
Tadashi Sadahira
匡史 貞平
Ikuko Kai
郁子 甲斐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱水時の異常振動の原因である布アンバラン
スが在るか否かを、「すすぎ工程」後排水前の水の残っ
た状態で随時検知する方法を提供する。 【構成】 撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、こ
の外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹拌
翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽を
固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
程」702と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転さ
せる「脱水工程」を行う洗濯機において、外槽の振れを
検知する振動検知手段を設けて、「脱水工程」の排水中
703に前記脱水槽を回転させて検知した検出値703
を、予め登録した閾値と比較して704布偏りを検出す
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗い工程、すすぎ工
程、脱水工程等からなる全工程を連続して自動的に行う
ことのできる自動洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動洗濯機は、被洗濯物
の布偏り(以下、布アンバランスと略記)によって、排
水が終わって脱水槽の高速回転を行って被洗濯物の水分
を排出する(以下、脱水と略記)の際に、脱水槽が外枠
に衝突する異常振動を発生することがある。この異常振
動が検知された場合は、脱水槽の回転を停止し、布アン
バランスを補正するために、再度給水、撹拌、排水する
布アンバランス補正工程を行ってから脱水を再開する方
法が採られている。
【0003】また、撹拌翼を短い時限で反転させる布ア
ンバランスをほぐす「補正工程」を、異常振動の発生を
予防手段として、布アンバランスの有無に関わらず、
「すすぎ工程」の最後に必ず一定時間行っておく方法が
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には布ア
ンバランスが発生する確率は低いため、常に「補正工
程」を行う方法では、布アンバランスが無い場合は、洗
濯時間の延長になる。また、「補正工程」を行った場合
でも時間不足で布アンバランスがほぐし切れなかった場
合や、ユーザが柔軟剤などの補助剤を投入するため、
「すすぎ工程」の途中で強制的に「脱水工程」に移行さ
せた場合や、浮かんでいた洗濯物が排水と共に偏って沈
んでしまった場合などにおこる異常振動が防止できない
という課題があった。
【0005】以上のように、従来の構成では、布アンバ
ランスの有無を、当初より発生させないように余分な工
程を設けるか、または、脱水の開始後異常振動を発生さ
せてでしか判断できず、仮に布アンバランスがある事が
判断されても、その補正を行うためには、給水、撹拌、
排水の手順を再度やり直す必要があり、洗濯時間が延長
されたり、水の使用量が増加する等という課題があっ
た。
【0006】本発明は以上の課題を解決するもので、脱
水時の異常振動の原因である布アンバランスが在るか否
かを、「すすぎ工程」後排水前の水の残った状態で随時
検知する方法を提供する。本方法により、布アンバラン
スの無い場合不必要な「補正工程」を省くことができ、
洗濯時間を短縮でき、また、布アンバランスが有った場
合は、改めて給水を行わずに「補正工程」を行うことが
でき、時間の延長や水の使用量の増加を防ぐことができ
る。
【0007】本発明の第1の目的は、「すすぎ工程」後
「脱水工程」前の排水中に、脱水槽を回転させて検知し
た槽の揺れ量から、布アンバランスを予測し、布アンバ
ランスがある間は「補正工程」を行い、布アンバランス
の解消された時点で排水して脱水を開始することによ
り、脱水時の異常振動が発生しない自動洗濯機を提供す
ることにある。
【0008】第2の目的は、排水中に脱水槽を回転させ
て検知した円周方向の荷重ばらつきから、布アンバラン
スを予測し、布アンバランスがある間は「補正工程」を
行い、布アンバランスが解消された時点で排水して脱水
を開始することにより、脱水時の異常振動が発生しない
自動洗濯機を提供することにある。特に、第1の目的に
比べ、より低速な脱水槽の回転での検知が可能となり、
水飛び防止やモータ負荷の低減、ユーザの安全性などを
考慮した方法を提供することにある。
【0009】第3の目的は、排水を行わずに脱水槽の回
転させることにより、第2の目的に加えて、排水による
重量変化の影響を低減した正確検知ができ、こうして検
知した円周方向の荷重ばらつきから、布アンバランスを
更に正確に予測検知し、脱水時の異常振動が発生しない
自動洗濯機を提供することにある。
【0010】第4の目的は、撹拌翼を回転することによ
り被洗濯物を脱水槽の円周方向に回転させて検知した槽
の円周方向の荷重ばらつきから、布アンバランスから予
測し、布アンバランスがある間は「補正工程」を行い、
布アンバランスが解消された時点で排水して脱水を開始
することにより、脱水時の異常振動が発生しない自動洗
濯機を提供することにある。
【0011】第5の目的は、複数のサスペンションへの
荷重ばらつきから、布アンバランスを予測し、布アンバ
ランスがある間は補正工程を行い、布アンバランスが解
消された時点で排水して脱水を開始することにより、脱
水時の異常振動が発生しない自動洗濯機を提供すること
にある。特に、第1から第4の目的に比べ、脱水槽を回
転する必要がなく常時検知することが可能なため、水飛
び防止やモータ負荷の低減、ユーザの安全性などに加
え、精度の高い方法を提供することにある。
【0012】第6の目的は、布アンバランスが在るか否
かを、検出値の最大値と最小値の差であるピーク差で判
断することにより、洗濯機のマイコン処理に適した簡単
な算出方法で行い、布アンバランスがある場合は「補正
工程」を行い、布アンバランスが解消された時点で排水
して脱水を開始することにより、脱水時の異常振動が発
生しない自動洗濯機を提供することにある。
【0013】第7の目的は、第1および第3の発明にお
いて、検知時の水位または被洗濯物の重量により脱水槽
を回転させる時間を最適化して、槽の総重量による振動
への影響を抑えることで、振動検知手段または重量検知
手段の検知精度を向上し、布アンバランスがある間は
「補正工程」を行い、布アンバランスが解消された時点
で排水して脱水回転を開始することにより、脱水時の異
常振動が発生しない自動洗濯機を提供することにある。
【0014】第8の目的は、第1および第2の目的にお
いて、布アンバランスが在るか否かの判定を更に正確に
判定する別の方法を提供するものである。この目的のた
め、振動検知手段または重量検知手段は、予め判定時の
水位または被洗濯物の重量による影響分を考慮した補正
判定値により脱水工程に移るかどうかの判断を行うこと
により、布アンバランスがある間は「補正工程」を行
い、布アンバランスが解消された時点で排水して脱水回
転を開始することにより、脱水時の異常振動が発生しな
い自動洗濯機を提供することにある。
【0015】第9の目的は、異常の各検知手段により検
知された布偏りを適切に解消することにより、スムーズ
な洗濯機の駆動を行うことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めの第1の手段は、撹拌翼を回転させる「洗い工程」
「すすぎ工程」と、外槽内の水を排水して脱水槽を回転
させる「脱水工程」を行う洗濯機において、外槽の振れ
を検知する振動検知手段を設けて、「脱水工程」中に脱
水槽を回転させて検知した検出値を、予め登録した閾値
と比較して布偏りを検出し、布アンバランスが無い時点
を判断して、排水し脱水を開始する構成となっている。
【0017】第2の目的を達成するための第2の手段
は、脱水槽を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」
「すすぎ工程」と、外槽内の水を排水して脱水槽を回転
させる「脱水工程」を行う洗濯機において、サスペンシ
ョンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、
「脱水工程」中に脱水槽を回転させて検知した検出値
を、予め登録した閾値と比較して布偏りを検出し、布ア
ンバランスが無い時点を判断して、排水し脱水を開始す
る構成となっている。
【0018】第3の目的を達成するための第3の手段
は、脱水槽を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」
「すすぎ工程」と、外槽内の水を排水して脱水槽を回転
させる「脱水工程」を行う洗濯機において、サスペンシ
ョンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、
「脱水工程」中に一旦排水を止めて脱水槽を回転させて
検知した検出値を、予め登録した閾値と比較して布偏り
を検出し、予め登録した閾値と比較して布偏りを検出
し、布アンバランスが無い時点を判断して、排水し脱水
を開始する構成となっている。
【0019】第4の目的を達成するための第4の手段
は、脱水槽を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」
「すすぎ工程」と、外槽内の水を排出し脱水槽を回転さ
せる「脱水工程」を行う洗濯機において、サスペンショ
ンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、「脱
水工程」中に撹拌翼を同方向に規定角度づつ回転させな
がら検出した検出値を、予め登録した閾値と比較して布
偏りを検出し、布アンバランスが無い時点を判断して、
排水し脱水を開始する構成となっている。
【0020】第5の目的を達成するための第5の手段
は、脱水槽を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」
「すすぎ工程」と、外槽内の水を排出し脱水槽を回転さ
せる「脱水工程」を行う洗濯機において、複数の前記サ
スペンションへの荷重を検知する重量検知手段とを有
し、「脱水工程」中に検知した前記サスペンション間の
検出値のばらつき度合いを、予め登録した閾値と比較し
て布偏りを検出し、布アンバランスが無い時点を判断し
て、排水し脱水を開始する構成となっている。
【0021】第6の目的を達成するための第6の手段
は、振動検知手段または重量判定手段は、脱水工程に移
るかどうかの判断を、検知結果の最大値と最小値の差で
あるピーク差を判定値と比較で行う構成となっている。
【0022】第7の目的を達成するための第7の手段
は、排水を行いながら判断を行う振動検知手段または重
量検知手段において、判定時の水位または被洗濯物の重
量により脱水槽を回転させる時間を変更することによ
り、排水による槽の重量変化を補正して一定レベルの振
動を発生させて更に正確な検知を可能とし、脱水までの
時間を短縮すると共に、一般に市販されている排水弁と
脱水回転用クラッチが一体化された洗濯機を利用できる
構成となっている。
【0023】第8の目的を達成するための第8の手段
は、排水を行いながら判断を行う振動検知手段または重
量検知手段において、予め判定時の水位または被洗濯物
の重量による影響分を考慮した補正判定情報により脱水
を開始するかどうかの閾値を変更することにより、排水
による槽の重量変化による振動レベルの変化分を補正し
て更に正確な検知を可能とし、脱水までの時間を短縮す
ると共に、一般に市販されている排水弁と脱水回転用ク
ラッチが一体化された洗濯機を利用できる構成となって
いる。
【0024】第9の目的を達成するための第9の手段
は、閾値と比較して異常振動が発生すると判断する布偏
りを検出した場合は、「脱水工程」中の排水を一旦中断
し、布偏りをそのまままたは給水して撹拌翼の回転によ
り補正する「補正工程」を行う構成となっている。
【0025】
【作用】本発明の第1の手段は、「脱水工程」の排水中
に脱水槽を回転させ、布アンバランスの大小に比例した
槽の振れを検出することにより、脱水槽の回転を阻害す
る泡の影響を低減した検知ができ、検出された振れが閾
値以下の場合は布アンバランスが無いと判断して、その
まま排水をして脱水を開始することで不必要な「補正工
程」による洗濯時間の延長を防ぎ、また閾値より大きい
場合は布アンバランスが有ると判断して、検知結果が判
定値以下になるまで「補正工程」と検知を繰り返す方法
により、確実に振動の小さい良好な脱水を行うことがで
きるものである。更に、排水を行いながら脱水回転を行
うことにより、洗濯中に発生した脱水槽の回転を阻害す
る泡を排水により低減できる、排水を完了して脱水へ移
行する時間を短縮することができる、一般に数多く市販
されている排水弁と脱水槽固定用クラッチが一体化され
た構成の洗濯機を使用できるなどの効果のある自動洗濯
機を提供することにある。
【0026】本発明の第2の手段は、「脱水工程」中に
排水を行いながら脱水槽を回転させ、布アンバランスの
大小に比例したロッドに掛かる荷重ばらつき幅を検出す
ることにより、脱水槽の回転を阻害する泡の影響を低減
した検知ができ、検出された荷重ばらつき幅が閾値以下
の場合は布アンバランスが無いと判断して、そのまま排
水をして脱水を開始することで不必要な「補正工程」に
よる洗濯時間の延長を防ぎ、また閾値より大きい場合は
布アンバランスが有ると判断して、検知結果が判定値以
下になるまで「補正工程」と検知を繰り返す方法によ
り、確実に振動の小さい良好な脱水を行うことができる
ものである。
【0027】本発明の第3の手段は、「脱水工程」中に
一旦排水を止めて脱水槽を回転させ、布アンバランスの
大小に比例したロッドに掛かる荷重ばらつき幅を検出
し、検出された荷重ばらつき幅が閾値以下の場合は布ア
ンバランスが無いと判断して、そのまま排水をして脱水
を開始することで不必要な「補正工程」による洗濯時間
の延長を防ぎ、また閾値より大きい場合は布アンバラン
スが有ると判断して、検知結果が判定値以下になるまで
「補正工程」と検知を繰り返す方法により、確実に振動
の小さい良好な脱水を行うことができるものである。
【0028】本発明の第4の手段は、「脱水工程」中に
脱水槽を回転させ撹拌翼を同方向に回転させて被洗濯物
を円周方向に動かし、布アンバランスの大小に比例した
ロッドに掛かる荷重ばらつき幅を検出し、検出された荷
重ばらつき幅が閾値以下の場合は布アンバランスが無い
と判断して、そのまま排水をして脱水回転を開始するこ
とで不必要な「補正工程」による洗濯時間の延長を防
ぎ、また閾値より大きい場合は布アンバランスが有ると
判断して、検知結果が判定値以下になるまで「補正工
程」と検知を繰り返す方法により、振動の小さい良好な
脱水を行うことができるものである。
【0029】本発明の第5の手段は、「脱水工程」中に
外槽を支持する複数のロッドへの荷重を同時に検出し、
布アンバランスの大小に比例したロッド間の荷重ばらつ
き幅を検出し、検出された荷重ばらつき幅が閾値以下の
場合は布アンバランスが無いと判断して、そのまま排水
をして脱水回転を開始することで不必要な「補正工程」
による洗濯時間の延長を防ぎ、また閾値より大きい場合
は布アンバランスが有ると判断して、検知結果が判定値
以下になるまで「補正工程」と検知を繰り返す方法によ
り、確実に振動の小さい良好な脱水を行うことができる
ものである。
【0030】本発明の第6の手段は、槽の揺れや荷重の
ばらつきの検出結果と閾値との判断を、最大値と最小値
の差であるピーク差で判断することにより、洗濯機に固
有の傾いた設置や被洗濯物が予め投入されて槽が傾いた
状態で運転が開始された場合などの使用条件による影響
を打ち消した検出ができ、この判定結果が閾値以下の場
合は布アンバランスが無いと判断して、そのまま排水を
して脱水回転を開始することで不必要な「補正工程」に
よる洗濯時間の延長を防ぎ、また閾値より大きい場合は
布アンバランスが有ると判断して、検知結果が判定値以
下になるまで「補正工程」と検知を繰り返す方法によ
り、振動の小さい良好な脱水を行うことができるもので
ある。
【0031】本発明の第7の手段は、「脱水工程」中に
排水を行いながら脱水槽を回転させる場合に、その時点
の水位または被洗濯物の重量により脱水槽の負荷に関わ
らず一定回転速度を得られるモータの通電時間を設定し
て検知を行うことにより、水位や被洗濯物のニュースに
関わらず同じ閾値と比較ができ、検出された荷重ばらつ
き幅が閾値以下の場合は布アンバランスが無いと判断し
て、そのまま排水をして脱水回転を開始することで不必
要な「補正工程」による洗濯時間の延長を防ぎ、また閾
値より大きい場合は布アンバランスが有ると判断して、
検知結果が判定値以下になるまで「補正工程」と検知を
繰り返す方法により、振動の小さい良好な脱水を行うこ
とができるものである。
【0032】本発明の第8の手段は、「脱水工程」中に
排水を行いながら脱水槽を回転させ、布アンバランスの
大小に比例した槽の振れを検出し、検出した結果を閾値
と比較する場合に、検知結果をその時点の水位または被
洗濯物の重量に応じて、計算式を使って補正した閾値
や、水位等の条件毎にテーブルに設定した閾値と比較す
ることにより、一層正確な判断を行い、この判定結果が
閾値以下の場合は布アンバランスが無いと判断して、そ
のまま排水をして脱水回転を開始することで不必要な
「補正工程」による洗濯時間の延長を防ぎ、判定結果が
閾値より大きい場合は布アンバランスが有ると判断し
て、検知結果が判定値以下になるまで「補正工程」と検
知を繰り返す方法により、振動の小さい良好な脱水を行
うことができるものである。
【0033】本発明の第9の手段は、布の偏りを検知し
ながら「補正構成」を取り入れることにより、布の偏り
を確実に解消した後「脱水工程」における脱水槽の高速
回転を開始することで、脱水槽の異常振動を発生させる
ことなく確実にスムースな洗濯機の駆動を行うことがで
きる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の第1〜第7の実施例を添付図
面に基づいて説明する。
【0035】図1は本発明の第1の実施例における洗濯
機の断面図である。図1において、外槽20の底部には
クラッチを含む動力伝達機構21を固着する。この動力
伝達機構21は外槽20の底部に固着されたモータ22
とベルトで連結する。動力伝達機構21の内側の撹拌翼
軸24には撹拌翼24を固定する。脱水槽26の上部に
は流体バランサ27を具備し、脱水槽26の回転を円滑
に行わせる。外槽20は外枠28の上端四隅よりサスペ
ンション29を介して弾性的に吊り下げ支持する。31
は本洗濯機を制御する制御部であり、マイクロコンピュ
ータ等で構成する。30は外槽26の振れや荷重の偏り
から布アンバランスを検知する振動または重量センサで
あり、超音波式、光学式、機械式等の検知素子で構成す
る。
【0036】次に、制御部31を含む洗濯機の全体回路
について図2に示す。中央処理回路311はマイクロコ
ンピュータで構成し、洗濯機の工程を制御するプログラ
ムを記憶する記憶部320と演算部321を有し、洗濯
機の操作を行う入力スイッチ317、脱水槽26の水位
を検知する水位センサ318、外槽20の揺れを検知す
る振動センサ319の出力信号等を入力する。また、パ
ワートランジスタ等で構成される駆動回路312は、中
央処理回路311の指示信号により、モータ313、給
水弁314、クラッチ315を駆動する。クラッチ31
5の駆動により、排水弁が開かれると共に撹拌翼24が
切り放されて脱水槽26が連結され、モータの駆動によ
り脱水槽26が脱水回転する。現在、一般に市販されて
いる洗濯機は、主にコスト面の効果からこうした脱水回
転と排水弁の兼用クラッチ315を採用し、同一の指示
信号で駆動する構成を採る。従って、撹拌翼24を止め
て脱水槽26を回転する場合には、排水弁が開かれて排
水が起こる仕組みになっている。
【0037】図3は、振動センサ30として外槽20の
横揺れを検知する構成の例を示す。300はロッド32
に貫通された磁性材料であり、対面にはコイル301a
を巻いたE型のコア材料301を配置する。コア材料3
01は磁性体であるフェライトや金属、樹脂などの材料
を使用する。330は、このインダクタンス量の変化を
発振周波数で検知するための発振回路である。図2の中
央制御回路311では、この発振周波数をカウンタ32
2を通してデジタル値として入力し、振動センサ30の
検出値として処理する。
【0038】次に、振動センサ30により、外槽20の
揺れを検知するための原理について説明する。図4は、
振動センサ30における外槽20の揺れと発振周波数の
変化を示した図である。コイル301aに誘起される磁
束数及びインダクタンス量は、磁性材料300とコア材
料301との相対距離の2乗に比例し、発振回路330
での発振させた発振周波数はインダクタンス量の平方根
に反比例する。従って、発振回路330での発振周波数
の変化は、外槽20の揺れに比例する。ここで、ロッド
32に支持された外槽20が外枠28から離れる方向に
移動すると、磁性材料300はロッド32の外枠28へ
の固定位置を支点としてコア材料301に接近するた
め、発振周波数は図4の様に小さくなる。逆に外槽20
が外枠に近づく方向に移動すると、発振周波数は大きく
なる。
【0039】外槽20に掛かる遠心力は被洗濯物の布ア
ンバランスの大小と比例するため、外槽20の揺れ若し
くは発振周波数と布アンバランスの間には、図12の相
関関係がある。外槽20の振れが大きくなると、外枠2
8に衝突するため、大きな騒音や振動が発生したり、洗
濯機本体が移動する異常振動が起こる。従って外枠20
と衝突が起こる際の発振周波数Fdtを閾値として予め
決め、検知した発振周波数がこの閾値Fdtを越えた時
点で運転を停止し、布アンバランスによる異常振動を停
止する。
【0040】従来、こうした原理の振動センサにより、
すすぎ時の撹拌翼24の反転で起こる外槽20の揺れか
ら布アンバランスを検知する方法が提案されている。し
かし、この方法では外槽20の揺れが極端に微少なた
め、実用上は検知が困難であるという課題がある。
【0041】ところで、脱水槽26に水が入った状態で
排水しながら低速回転させた場合の外槽20の揺れは、
その状態から排水した後で脱水槽26を回転させた場合
の外槽20の揺れと図5の相関関係がある。本実施例で
は、この相関関係から排水後の脱水時の異常振動を、す
すぎ時などの水の入った状態で事前に予測する。
【0042】図5の横軸は、排水中に外槽20を回転さ
せる(以下、排水検知回転と略記)場合の振動センサ3
0の発振周波数の最大変化幅Fwを表し、縦軸は排水後
に脱水槽26を回転させた場合の発振周波数の最大変化
幅Fdを表している。例えば、排水検知回転でFw=F
waの揺れを示す状態から、撹拌翼の運転を止めて、布
アンバランスの状態を変えずに排水した後、脱水槽を回
転させると、Fd=Fdaの揺れが発生することを意味
する。従って、異常振動を起こす条件として閾値Fwt
を決め、検知した発振周波数Fwが閾値Fwtを越える
か否かで、異常振動の発生を予測し停止する。
【0043】ただし、図5の相関関係は、排水しながら
検知を行う排水検知回転でのみ成り立つ。理由の1つ
は、図14(a)の様に布アンバランスが水面下にある
場合は、水の重量バランスの効果により布アンバランス
が打ち消され、検知精度が悪くなるからである。そこ
で、本発明では排水検知回転を行い、図14(b)の様
に布アンバランスを水面上に出すことで、布アンバラン
スを検知する。理由のもう1つは、実際の洗濯では、す
すぎの途中に発生した泡が外槽20と脱水槽26の間に
溜まっているため、この泡が粘性抵抗となって短時間の
モータ通電では脱水槽26がほとんど回転せず、外槽2
0が十分揺れないからである。ところが、本実施例のご
とく排水検知回転を行えば、排水と共に泡が排出された
り、水位面の泡が水位の低下と共に脱水槽26と外槽2
0の間に拡散するため、脱水槽26がスムーズに回転す
る。
【0044】次に、本実施例では、布アンバランスの状
態を変える方法として一般的な、撹拌翼24を短い時限
で反転させる「補正工程」を行う。ただ、こうした「補
正工程」では、経時的に低減する効果はあるが、一時的
には布アンバランスの増減が起こる。従って、単純に一
定時間の「補正工程」で止めると、ちょうど布アンバラ
ンスの残った状態で排水から脱水に移行し、異常振動を
発生する場合がある。
【0045】以上の事項より、図1および図2の構成の
洗濯機を使い、図6のフロー図の制御を行う。つまり、
洗濯が開始されると、「洗い工程」、「すすぎ工程」を
行い、「すすぎ工程」702の最終の時点で、排水検知
工程を行う。排水検知工程では検知した発振周波数Fw
を閾値Fwtと比較し、Fwt以下なら「脱水工程」に
移行し、排水、脱水を行って洗濯を終了する。また、閾
値Fwtより大きい場合は、異常振動の発生が予測され
るため、「補正工程」により布アンバランスの補正を行
う。「補正工程」が終了すると、閾値Fwt以下になる
まで、排水検知工程以降を繰り返す。
【0046】このように本実施例の構成では、洗濯の工
程中で異常振動を確実に予測するため、従来のように排
水後の脱水時の水が無い状態で初めて異常振動を検知
し、「補正工程」を行うために再度給水するのに比べ
て、洗濯水量や洗濯時間も遥かに節約できる。
【0047】更に、実際には布アンバランスが発生する
確率は低いため、布アンバランスの有無に関わらず「補
正工程」行う方法では、実質的に洗濯時間の延長になる
場合がほとんどだが、本発明では従来の「脱水工程」で
の排水の期間に検知を行うため、洗濯時間を短縮でき
る。
【0048】また、「補正工程」を行った場合でも時間
不足で布アンバランスがほぐし切れなかった場合や、ユ
ーザが柔軟剤などの補助剤を撹拌した「すすぎ工程」の
途中で強制的に「脱水工程」に移行させて「補正工程」
を飛び越した場合でも、「脱水工程」の第1段階である
排水時に布アンバランスの検知を行うことで、異常振動
を確実に防止できる。
【0049】なお、本実施例では、ある回数を越える排
水検知工程を行うと、水位が減少する影響で「補正工
程」の効果が低減したり、通常より補正に時間が掛かる
場合がある。従って、適当な回数の排水検知工程を行う
毎に、適当な水量を補給する処理を追加する構成にする
こともできる。
【0050】次に本発明の第2の実施例として、外槽2
0に掛かる荷重を検知する重量センサを用いる構成例を
示す。洗濯機及び全体回路は、第1の実施例と同じ構成
を採る。図7の300は、図3と同じく磁性材料であ
り、ロッド上板302とバネ304の間に挟む。また、
301は磁性材料300を円筒状に外包するコア材料と
これに巻かれたコイル301aである。303はバネ3
04を支えるバネ受け皿、330は、コイル301aの
インダクタンス量を発振させて周波数の変化に変換する
発振回路である。
【0051】この重量センサ30で布アンバランスを検
知する原理について説明する。ロッド32に掛かる荷重
が増加すると、ロッド上板302を通して磁性材料30
0に掛かり、バネ304が縮んで磁性材料300が下方
に相対的に移動する。この場合、磁性材料300とコア
材料301との対面面積が大きくなりコイル301aの
インダクタンス量が大きくなり、発振周波数は小さくな
る。逆に、ロッド32に掛かる荷重が軽くなると、バネ
304が伸びて磁性材料300が相対的に上方に移動
し、磁性材料300とコア材料301との対面面積が小
さくなって発振周波数は大きくなる。
【0052】図8で外槽を支える4本のロッドには、布
アンバランス504の荷重点との相対距離に反比例した
荷重が掛かる。例えば、脱水槽26を布アンバランス5
04と共に回転させ、B位置の重量センサ30の相対距
離を変えると、布アンバランス504がセンサのロッド
に最も近いB位置に来た時点で発振周波数が最小とな
り、センサ位置から最も遠いD位置に来た時点で発振周
波数は最大となる。この変化を図9(a)に、A位置で
の発振周波数を基準として図示する。実際には、排水検
知回転の間に排出された水量分の荷重が減る分、Fww
で図示するズレ分が発生するが、これは排水量に応じた
一定値であり、変化幅からFwwを減じて補正する。
【0053】また、布アンバランスが無い場合は、荷重
点が外槽の中心位置にあり、脱水槽26を回転させても
ロッドと荷重点との相対距離が変わらない。従って、発
振周波数は図9(b)に図示するようにほとんど変化し
ない。即ち、発振周波数の変化幅Fppと布アンバラン
スの大小には、図13の関係がある。本実施例では、図
6のフロー図と同様に、中央制御回路311で、このF
ppを検知し、異常振動を起こす閾値Ftと比較し、閾
値以下の場合は排水工程に移行し、閾値を越える間は補
正工程を行う。
【0054】以上、本実施例の構成では、洗濯の工程中
で異常振動を確実に予測して補正を行うため、従来のよ
うに排水後の水が無い状態で初めて異常振動を検知し、
補正工程を行うために再度給水するのに比べて、洗濯水
量や洗濯時間も遥かに節約できる。
【0055】なお、第1の実施例では、遠心力で槽の揺
れを起こして検知する原理のため、ある程度の回転速度
が必要であるが、第2の実施例では更に低速の排水検知
回転でよい。従って、モータに掛かる負荷を軽くできる
他、脱水槽の回転開始時の衝撃による洗濯水の水はねが
防止できる、ユーザが不慮に手を入れた場合等に対する
安全性が高くなる、などの効果がある。
【0056】第3の実施例として、第2の実施例を図1
の洗濯機の構成と図10の全体回路の構成で実現する。
本実施例では、第2の実施例と異なり、駆動回路312
から排水弁316と脱水槽固定クラッチ317を別々の
制御信号で駆動する構成を採る。布アンバランスの検知
原理は第2の実施例と同じ方法で実現する。ただし、本
実施例では、第2の実施例に比べて、脱水槽26の回転
と排水弁のクラッチが別構成であるため、排水弁316
を開かずにクラッチ315により脱水槽26を回転させ
て検知する。従って、本実施例では、図9で図示した排
水量分の荷重ズレFwwを補正が必要なく、検知精度が
高い。
【0057】第4の実施例として、第2および第3の実
施例と同じく外槽20への荷重を検知する重量センサを
使った別の構成例を説明する。本実施例では、脱水槽2
6を回転する代わりに、撹拌翼24を少しずつ同方向に
回転させる検知方法を行う。この検知方法では、被洗濯
物は撹拌翼24との接触により撹拌翼24と同期して回
転し、布アンバランスも脱水槽26の円周方向に回転す
る。従って、第2および第3の実施例と同様に、布アン
バランスの荷重点と重量センサ30との相対距離の変化
に起因する発振周波数の変化幅Fppで布アンバランス
の有無を検知する。
【0058】本実施例の構成では、図2の全体回路に示
す様に、撹拌翼26の回転はモータ313により単独に
制御するため、排水量分の荷重のズレWppのない正確
な検知ができる。
【0059】第5の実施例として、第2〜第4の実施例
で述べた重量センサを複数のロッドに取り付ける構成を
説明する。例えば、四本のロッドに各々重量センサ30
を取り付け、各重量センサ30で、図8でそれぞれA、
B、C、D位置に相当する発振周波数値Fa、Fb、F
c、Fdを同時に検知する。この場合、第2〜第4の実
施例に述べた原理と同様に、布アンバランスの在る場合
はFa〜Fdの中で最大値、最小値の差Fppが大きく
なり、布アンバランスが無い場合は、Fa〜Fdはほぼ
同じ値となり、Fppは小さくなる。従って、各時点で
の重量センサ30のを中央制御回路311に入力し、最
大値と最小値の差をFppを算出し、このFppを異常
振動を発生する閾値Ftと比較し、脱水工程への移行を
判定する。
【0060】本実施例の構成では、一定間隔毎に脱水槽
26や撹拌翼26を回転させて断続的に検知工程を行う
第1〜第4の実施例と異なり、すすぎ中や補正工程中に
常時検知を行うため、検知精度が向上できる。
【0061】第6の実施例として、第1〜第4の実施例
において、中央制御回路311で共通に行う発振周波数
の変化幅と閾値の比較処理を、周波数変化の最大値や最
小値の差であるピーク差で判断する方法を説明する。洗
濯機に特有の現象として、被洗濯物の投入の仕方等で、
ロッド32のサスペンションの静止摩擦などのセンサの
初期値を決定する諸条件が変化する。このため、電源投
入時など静止時の初期値からの変化量を判定する方法で
は、正確な検出ができない。ところが、洗濯機において
は、脱水回転による脱水槽26の動きの反動により、こ
うした静止摩擦の影響が補正されるため、ピーク差は初
期値に関わらず安定して検出でき、正確な布アンバラン
スの検知ができる。
【0062】また、市販の洗濯機では、中央制御回路3
11として搭載したマイコンによる制御を行う構成を採
る。このため、常に最大値と最小値だけを保持してお
き、簡単な引き算計算で実現するため、分散の様に大き
いデータメモリ容量や計算量を必要としない面で実現が
容易である。
【0063】第7の実施例として、第1および第2の実
施例において、更に正確な検知を可能にする構成を説明
する。所定の布アンバランス状態では、定常回転までの
低速回転領域での外槽20の揺れの振幅は、遠心力を生
じる外槽20の回転速度に比例する。また回転速度は、
外槽20の総重量に反比例し、モータのオン時間に比例
する。従って、水位Whから水位Wmに水位が下がる
と、同一のモータ通電時間では、外槽20の重量が軽く
なる回転速度が上がり、図4の相関関係は図11の実線
曲線501から実線曲線502の様にシフトする。同時
に、判定閾値もFwtからFwt’へ変化する。
【0064】これを補正する方法として、本実施例では
以下の2つの構成のいづれかを採る。一方は、水位ごと
の閾値テーブルを参照する構成で、中央制御回路311
に水位センサ318から入力された水位に応じて、水位
Whの場合は閾値Fwtと比較判定し、水位Wmの場合
は閾値Fwt’と比較する。同様に、他の水位に対して
も水位に応じた閾値との比較判定を行う。
【0065】もう一方は、水位ごとのモータ通電時間テ
ーブルを参照する構成である。水位が下がって外槽20
の軽くなる分、モータ通電時間を短くすれば水位によら
ず一定の回転速度に制御できる。従って、予め水位Wh
の場合は通電時間Th、水位Wmの場合は通電時間Tm
といった通電時間テーブルを作成し、通電時間テーブル
に応じてモータを回転させ、検知した発振周波数と閾値
を比較判定する。
【0066】この構成により、排水による水位の変化の
影響を低減した正確な布アンバランスの検知ができ、確
実に異常振動の発生を防止できる。
【0067】なお、これらのテーブルは全ての水位につ
いて作成する必要はなく、代表的な水位での関係式か
ら、他のテーブル値を算出する構成もできる。
【0068】最後に、第1から第4の実施例では、セン
サを左奥側のコーナに単独に取り付ける実施例を説明し
たが、設置コーナを代えることも可能である他、複数の
センサを取り付けてその多数決により検知精度を向上さ
せることも可能である。第1および第3の実施例のよう
な違った構成の振動や重量センサを併用する方法や、方
式の異なるセンサを併用することも可能である。
【0069】また、図14に示すように、水で相殺され
ていた布アンバランス分が、水位が下がるにつれて、検
知される場合もあるため、水位を換えて複数回の検知を
行う方法や、検知の前に布量に合わせて一定水位まで下
げておく方法もできる。
【0070】
【発明の効果】以上に述べたように、第1の手段は、
「脱水工程」の排水中に脱水槽を回転させ、布アンバラ
ンスの大小に比例した槽の振れを検出するため、脱水回
転を阻害する泡の影響を低減した検知ができ、必要な場
合のみ「補正工程」を行うことで洗濯時間が短縮できる
と共に、「補正工程」の必要な場合でも「補正工程」の
有効な水の残った状態で布アンバランスを事前に検知す
る事が可能になるため、排水後の脱水時に初めて布アン
バランスを検知して給水、撹拌補正、排水をやり直す無
駄が無くなると共に、振動の小さい良好な脱水を行える
効果がある。
【0071】第2の手段は、「脱水工程」の排水中に脱
水槽を回転させ、布アンバランスの大小に比例した槽の
円周方向の荷重ばらつきを検出するため、脱水回転を阻
害する泡の影響を低減した検知ができ、必要な場合のみ
「補正工程」を行うことで洗濯時間が短縮できると共
に、「補正工程」の必要な場合でも「補正工程」の有効
な水の残った状態で布アンバランスを事前に検知する事
が可能になるため、排水後の脱水時に初めて布アンバラ
ンスを検知して給水、撹拌補正、排水をやり直す無駄が
無くなると共に、振動の小さい良好な脱水を行える効果
がある。
【0072】第3の手段は、「脱水工程」中に脱水槽を
回転させ、布アンバランスの大小に比例した槽の円周方
向の荷重ばらつきを検出することで、水量の変化の影響
を低減した検知ができ、「補正工程」の有効な水の残っ
た状態で布アンバランスを事前に検知する事が可能にな
るため、排水後の脱水時に初めて布アンバランスを検知
して給水、撹拌補正、排水をやり直す無駄が無くなると
共に、振動の小さい良好な脱水を行える効果がある。
【0073】第4の手段は、「脱水工程」中に撹拌翼を
同方向に回転させて被洗濯物を円周方向に動かし、布ア
ンバランスの大小に比例した槽の円周方向の荷重ばらつ
きを検出することで、「補正工程」の有効な水の残った
状態で布アンバランスを事前に検知する事が可能になる
ため、排水後の脱水時に初めて布アンバランスを検知し
て給水、撹拌補正、排水をやり直す無駄が無くなると共
に、振動の小さい良好な脱水を行える効果がある。
【0074】第5の手段は、複数の重量検知手段によ
り、ロッド毎に掛かる荷重のばらつきを検出すること
で、「補正工程」の有効な水の残った状態で布アンバラ
ンスを事前に検知する事が可能になるため、排水後の脱
水時に初めて布アンバランスを検知して給水、撹拌補
正、排水をやり直す無駄が無くなると共に、振動の小さ
い良好な脱水を行える効果がある。
【0075】第6の手段は、外槽の揺れ若しくは荷重の
ばらつきの判断を最大値と最小値の差であるピーク差で
判断することにより、固有の傾いた設置などの洗濯機の
固有条件による影響を低減できるため、「補正工程」の
有効な水の残った状態で布アンバランスを事前に、より
正確に検知する事が可能になるため、排水後の脱水時に
初めて布アンバランスを検知して給水、撹拌補正、排水
をやり直す無駄が無くなると共に、振動の小さい良好な
脱水を行える効果がある。
【0076】第7の手段は、「脱水工程」中に排水を行
いながら脱水槽を回転させて、布アンバランスの大小に
比例した槽の振れや荷重ばらつきを検出する場合に、モ
ータの通電時間を調整することで水量の変化の影響を低
減した正確な検知ができ、必要な場合のみ「補正工程」
を行うことで洗濯時間が短縮できると共に、「補正工
程」の必要な場合でも「補正工程」の有効な水の残った
状態で布アンバランスを事前に検知する事が可能になる
ため、排水後の脱水時に初めて布アンバランスを検知し
て給水、撹拌補正、排水をやり直す無駄が無くなると共
に、振動の小さい良好な脱水を行える効果がある。
【0077】第8の手段は、脱水工程までに排水を行い
ながら脱水槽を回転させて、布アンバランスの大小に比
例した槽の振れや荷重ばらつきを検出する場合に、水位
や被洗濯物の量毎にモータの負荷を考慮した閾値を用い
ることで、水量の変化の影響を低減した検知ができ、必
要な場合のみ「補正工程」を行うことで洗濯時間が短縮
できると共に、「補正工程」の必要な場合でも「補正工
程」の有効な水の残った状態で布アンバランスを事前に
検知する事が可能になるため、排水後の脱水時に初めて
布アンバランスを検知して給水、撹拌補正、排水をやり
直す無駄が無くなると共に、振動の小さい良好な脱水を
行える効果がある。
【0078】第9の手段は、布の偏りを検知しながら
「補正構成」を取り入れることにより、布の偏りを確実
に解消した後「脱水工程」における脱水槽の高速回転を
開始することで、脱水槽の異常振動を発生させることな
く確実にスムースな洗濯機の駆動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における洗濯機の断面図
【図2】本発明の実施例における洗濯機の全体回路を示
すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例における外槽の横揺れを
検知するセンサの構成図
【図4】同センサの外槽揺れと発振周波数の変化を示す
【図5】排水前後における布アンバランスと振動センサ
の周波数変化の相関を示す図
【図6】本発明の制御方法を示すフローチャート
【図7】本発明の第2または第3の発明の実施例におけ
る槽の重量を検知するセンサの構成図
【図8】同センサの布アンバランスの検知方法の説明図
【図9】同センサでの布アンバランスの移動による発振
周波数の変化の説明図
【図10】本発明の実施例における洗濯機の全体回路を
示すブロック図
【図11】排水前後における布アンバランスと振動セン
サの周波数変化と水位との関係図
【図12】外槽の揺れと布アンバランス量の相関を示す
【図13】重量センサで検知した発振周波数の変化幅と
布アンバランス量の相関を示す図
【図14】脱水槽内の布アンバランスの状態を示す説明
【符号の説明】
20 外槽 24 撹拌翼 26 脱水槽 28 外枠 29 サスペンション 30 振動または重量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 直昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 貞平 匡史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 甲斐 郁子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、
    この外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹
    拌翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽
    を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
    程」と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転させる
    「脱水工程」を行う洗濯機において、外槽の振れを検知
    する振動検知手段を設けて、「脱水工程」の排水中に前
    記脱水槽を回転させて検知した検出値を、予め登録した
    閾値と比較して布偏りを検出する自動洗濯機。
  2. 【請求項2】撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、
    この外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹
    拌翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽
    を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
    程」と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転させる
    「脱水工程」を行う洗濯機において、前記サスペンショ
    ンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、「脱
    水工程」の排水中または排水終了直後に前記脱水槽を回
    転させて検知した検出値を、予め登録した閾値と比較し
    て布偏りを検出する自動洗濯機。
  3. 【請求項3】撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、
    この外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹
    拌翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽
    を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
    程」と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転させる
    「脱水工程」を行う洗濯機において、前記サスペンショ
    ンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、「脱
    水工程」中の排水時に一旦排水を止めて前記脱水槽を回
    転させて検知した検出値を、予め登録した閾値と比較し
    て布偏りを検出する自動洗濯機。
  4. 【請求項4】撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、
    この外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹
    拌翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽
    を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
    程」と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転させる
    「脱水工程」を行う洗濯機において、前記サスペンショ
    ンに掛かる荷重を検知する重量検知手段を設けて、前記
    「脱水工程」中の排水時または排水終了直後に撹拌翼を
    同方向に規定角度づつ回転させながら検出した検出値
    を、予め登録した閾値と比較して布偏りを検出する自動
    洗濯機。
  5. 【請求項5】撹拌翼を有する脱水槽を内包する外槽と、
    この外槽をサスペンションを介して支持する外枠と、撹
    拌翼及び脱水槽を駆動するモータとを備え、前記脱水槽
    を固定して撹拌翼を回転させる「洗い工程」「すすぎ工
    程」と、前記外槽内の水を排水し脱水槽を回転させる
    「脱水工程」を行う洗濯機において、前記サスペンショ
    ンへの荷重を検知する重量検知手段を複数有し、「脱水
    工程」中の排水時または排水終了直後に検知した複数の
    重量検知手段間の検出値のばらつき度合いを、予め登録
    した閾値と比較して布偏りを検出する自動洗濯機。
  6. 【請求項6】検出値と予め登録した閾値との比較を、検
    出値の最大値と最小値の差であるピーク差で判断するこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動
    洗濯機。
  7. 【請求項7】「脱水工程」中の排水時または排水終了直
    後に行う脱水槽の回転を、検知時の水位または被洗濯物
    の重量により脱水槽の回転させる時間を変更する請求項
    1または2記載の自動洗濯機。
  8. 【請求項8】検知時の水位または被洗濯物の重量等の判
    定補正情報により脱水工程に移るかどうかの比較を行う
    閾値の値を変更し、前記閾値は前記判定補正情報をもと
    に計算式または補正テーブルから算出する請求項1また
    は3記載の自動洗濯機。
  9. 【請求項9】閾値と比較して異常振動が発生すると判断
    する布偏りを検出した場合は、「脱水工程」中の排水を
    一旦中断し、布偏りをそのまままたは給水して撹拌翼の
    回転により補正する「補正工程」を行い、布偏りの解消
    を確認した後排水を再開する請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の自動洗濯機。
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