JPH08164828A - ベンチレーテッドロータ - Google Patents

ベンチレーテッドロータ

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Publication number
JPH08164828A
JPH08164828A JP31210394A JP31210394A JPH08164828A JP H08164828 A JPH08164828 A JP H08164828A JP 31210394 A JP31210394 A JP 31210394A JP 31210394 A JP31210394 A JP 31210394A JP H08164828 A JPH08164828 A JP H08164828A
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JP
Japan
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ventilation hole
rotor
wall surface
ventilated
ventilated rotor
Prior art date
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Application number
JP31210394A
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English (en)
Inventor
Kenji Ono
謙二 小野
Moritsune Nakada
守恒 中田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の構造よりも更に高い冷却効果を得ること
ができるベンチレーテッドロータを提供する。 【構成】ベンチレーテッドロータの回転時に、その内周
面1A及び外周面1B間を通じる通風孔5を通過する空
気流が旋回流Aとなるようにする。例えば、通風孔5を
形成する複数の放熱フィン3,…,3を、ベンチレーテ
ッドロータ1の内周側から外周側に向けて捩じり、これ
により、通風孔5の内側壁面5aに、旋回流を生成する
捩じれ構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車輪とともに回転し
且つブレーキパッドとの摩擦面を構成するディスクブレ
ーキのロータのうち、内周面側から外周面側に通じる通
風孔を形成して冷却効果の向上を図るベンチレーテッド
ロータに関し、特に、従来の構造よりも更に高い冷却効
果を得ることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】冷却効果の向上を図った従来のディスク
ブレーキのロータとしては、例えば特開平6−3396
1号公報に開示されたものがある。即ち、この従来のデ
ィスクブレーキのロータも、本発明に係るロータと同様
に内周面側から外周面側に通じる通風孔が形成されたベ
ンチレーテッドロータであって、具体的には、車軸方向
に離隔して左右に配設された一対の円板状摺動板の間
に、内周側から外周側に延びる複数の長隔壁及び短隔壁
を交互に配設してそれら隔壁の間に放射状の複数の通路
を形成するとともに、それら複数の通路に連通して半径
方向内方及び外方に開口する複数の入口開口及び出口開
口を備えた構成となっている。
【0003】このような構成であれば、通路(通風孔)
を通過する冷却風の流量が増加するととももに、有効伝
熱面積が増大するから、放熱量が増大して冷却効果が向
上する、というものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のベンチレーテッドロータにあっては、冷
却効果を向上させるための方策が、冷却風の風量増加と
有効伝熱面積の増大とであったため、実際にはそれほど
高い冷却効果は期待できなかった。つまり、通常のベン
チレーテッドロータの通風孔を通過する冷却風は、その
ロータが回転することによってロータ内周側と外周側と
の間に圧力差が発生するために生じるのであり、その圧
力差によって引き起こされる冷却風の流入風速は、ロー
タの回転数と形状とによって略決まってしまう。このた
め、通風孔を通過する冷却風の風量は、その通風孔のあ
る部位の断面積とロータの回転数とにより上限値が存在
するから、結局のところ、上述したような冷却風の風量
増加と有効伝熱面積の増大とで冷却効果を向上させる方
策だけでは、冷却効果の向上が頭打ちとなってしまうの
である。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、さらに
冷却効果を向上させることができるベンチレーテッドロ
ータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、内周面及び外周面間を通じ
る通風孔が形成されたベンチレーテッドロータにおい
て、ロータ回転時に前記通風孔内を内周側から外周側に
通過する空気流を、その通風孔の内壁面に沿った旋回流
とする旋回流生成手段を設けた。
【0007】一方、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、平行に対向する一対の円板と、これら
円板の相対向する内面間に介在して両円板を結合する複
数の結合部材と、を備え、前記一対の円板及び前記結合
部材で囲まれた空間に内周面及び外周面間を通じる通風
孔が画成されたベンチレーテッドロータにおいて、ロー
タ回転時に前記通風孔内を内周側から外周側に通過する
空気流を、その通風孔の内壁に沿った旋回流とする旋回
流生成手段を設けた。
【0008】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
2に係る発明であるベンチレーテッドロータにおいて、
前記結合部材を、前記一対の円板の内周側から外周側に
延びる放熱フィンとした。そして、請求項4に係る発明
は、上記請求項3に係る発明であるベンチレーテッドロ
ータにおいて、前記放熱フィンの外周面側をロータ回転
方向後方に反らせた。
【0009】さらに、請求項5に係る発明は、上記請求
項2に係る発明であるベンチレーテッドロータにおい
て、前記結合部材を柱状の放熱フィンとした。これら請
求項1〜請求項5に係る発明における旋回流生成手段と
しては、以下の請求項6〜請求項14に係る発明が採用
される。即ち、請求項6に係る発明にあっては、上記請
求項1〜請求項5に係る発明であるベンチレーテッドロ
ータにおいて、前記旋回流生成手段を、前記通風孔の内
壁面の捩じれ構造とした。
【0010】また、請求項7に係る発明は、上記請求項
1〜請求項5に係る発明であるベンチレーテッドロータ
において、前記旋回流生成手段を、前記通風孔の流入部
付近に設けられたガイドとした。そして、請求項8に係
る発明は、上記請求項1〜請求項5に係る発明であるベ
ンチレーテッドロータにおいて、前記旋回流生成手段
を、前記通風孔の流入部付近及び流出部付近のそれぞれ
に設けられたガイドとした。
【0011】さらに、請求項9に係る発明は、上記請求
項1〜請求項5に係る発明であるベンチレーテッドロー
タにおいて、前記旋回流生成手段を、前記通風孔の内壁
面に沿ってスパイラル状に連続するように形成された突
起とした。またさらに、請求項10に係る発明は、上記
請求項1〜請求項5に係る発明であるベンチレーテッド
ロータにおいて、前記旋回流生成手段を、一端側が前記
通風孔の内壁面に固定され且つ他端側が前記通風孔内に
位置するフィン状部材と、このフィン状部材の前記他端
側に固定された流線型物体とで構成した。
【0012】また、請求項11に係る発明は、上記請求
項1〜請求項5に係る発明であるベンチレーテッドロー
タにおいて、前記旋回流生成手段は、前記通風孔の内側
壁面の略中央部にその内側壁面の連続方向に長く形成さ
れた突起とした。この場合、請求項12に係る発明は、
請求項11に係る発明における前記長く形成された突起
の連続方向を、前記通風孔の流入部の形状に応じて傾斜
させた。
【0013】そして、請求項13に係る発明は、これら
請求項11又は請求項12に係る発明であるベンチレー
テッドロータにおいて、前記通風孔の内底壁面の略中央
部にその内底壁面の連続方向に長い突起を形成した。さ
らに、請求項14に係る発明は、上記請求項1〜請求項
4に係る発明であるベンチレーテッドロータにおいて、
前記旋回流生成手段を、前記通風孔の内側壁面の略中央
部に開口し且つ隣り合った通風孔間を連通させる連通路
とした。
【0014】
【作用】請求項1〜請求項5に係る発明にあっては、ロ
ータの内周面から外周面に通じる通風孔が形成されてい
るため、ロータが回転すると、その内周側と外周側とに
圧力差が生じるから、通風孔を内周側から外周側に通過
する空気流が発生する。そして、その空気流は、旋回流
生成手段によって通風孔の内壁面に沿った旋回流とな
る。すると、その壁面上の空気流の速度勾配が大きくな
り、それに伴って通風孔内壁面(伝熱面)上での温度勾
配が大きくなるから、通風孔の内壁面から空気流への熱
伝達量が増加する。
【0015】特に、請求項3に係る発明にあっては、結
合部材が内周側から外周側に延びる放熱フィンであるた
め、それだけ伝熱面積が大きくなって通風孔の内壁面か
ら空気流への熱伝達量が増大する。また、請求項4に係
る発明にあっては、外周側が回転方向後方に反ったカー
ブ状の通風孔となるから、通風孔の空気流入部での圧力
損失が小さくなってそれだけ空気流量が増大する。
【0016】一方、請求項6に係る発明にあっては、通
風孔の内壁面の捩じれ構造が、通風孔内の空気流を旋回
するように案内するため、旋回流が生成される。従っ
て、上記請求項1〜請求項5に係る発明の作用が発揮さ
れる。そして、捩じれ構造が形成されていると、それだ
け通風孔の内壁面の表面積が大きくなるから、伝熱面積
が拡大して通風孔の内壁面から空気流への熱伝達量が増
大する。
【0017】また、請求項7に係る発明にあっては、通
風孔の流入部付近に設けられたガイドが、通風孔内に流
入する空気流を旋回するように案内するため、旋回流が
生成される。従って、上記請求項1〜請求項5に係る発
明の作用が発揮される。そして、請求項8に係る発明に
あっては、通風孔の流入部付近及び流出部付近に設けら
れたガイドが、通風孔内に流入し通風孔から流出する空
気流を旋回するように案内するため、旋回流が生成され
る。従って、上記請求項1〜請求項5に係る発明の作用
が発揮される。
【0018】さらに、請求項9に係る発明にあっては、
スパイラル状に連続するように形成された突起が、通風
孔内の空気流を旋回するように案内するため、旋回流が
生成される。従って、上記請求項1〜請求項5に係る発
明の作用が発揮される。またさらに、請求項10に係る
発明にあっては、通風孔の内壁面と、フィン状の部材に
支持された流線型物体との間の隙間を通過する空気流の
流速が増大し、渦の発生が促進されて旋回流が生成され
る。従って、上記請求項1〜請求項5に係る発明の作用
が発揮される。
【0019】そして、請求項11に係る発明にあって
は、通風孔の内側壁面に形成された突起によって、通風
孔内の空気流が旋回流となる。具体的には、その突起を
境として通風孔内の上下それぞれに旋回流が生成され
る。従って、上記請求項1〜請求項5に係る発明の作用
が発揮される。この場合、請求項12に係る発明のよう
に、通風孔の流入部の形状に応じて突起の連続方向を傾
斜させると、その流入部の形状が上下対称でない場合に
も、突起を境とした通風孔内の上下それぞれに良好な旋
回流が生成される。
【0020】また、請求項13に係る発明であれば、通
風孔内が、その内側壁面に形成された突起と内底壁面に
形成された突起とによって四つの領域に分割され、各領
域に旋回流が生成される。ここで、通風孔が形成された
ベンチレーテッドロータが回転すると、その通風孔の内
側壁面のうち、ロータ回転方向前方を向く面は空気圧を
受けて圧力面となり、ロータ回転方向後方を向く面は逆
に負圧面となる。このため、請求項14に係る発明のよ
うに、通風孔の内側壁面の略中央部に、隣り合った通風
孔を連通させる連通路が形成されていると、圧力面とな
る内側壁面側から負圧面となる内側壁面側へと空気が移
動するようになる。すると、その連通路を通過して空気
が供給される負圧面側での熱伝達量が増加する。また、
連通路の流入側での流速が増大するので、通風孔の略中
央部に幅方向に流れる空気流が形成され、これにより通
風孔内に旋回流が生成される。従って、上記請求項1〜
請求項5に係る発明の作用が発揮される。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であって、図1(a)は一部分を省略したベンチレ
ーテッドロータ1の正面図、図1(b)はベンチレーテ
ッドロータ1の側面図、図2は本実施例の要部を拡大し
た斜視図であり具体的には図1(a)をII方向から見た
図である。
【0022】先ず、構成を説明すると、このベンチレー
テッドロータ1は、車両の車輪と一体に回転するように
車軸等の回転軸に固定されるロータであって、ディスク
ブレーキのパッドが表裏面に接触することにより摩擦力
(制動力)を発生するための円板状の部材である。即
ち、本実施例のベンチレーテッドロータ1は、平行に対
向する一対の円板2A,2Bと、それら円板2A,2B
の相対向する内面間に介在して両円板2A,2Bを結合
する結合部材としての複数の放熱フィン3,…,3と、
を有していて、それら両円板2A,2Bの外側を向く面
がディスクブレーキのパッドとの摩擦面となる。なお、
図1(a)及び図2には、構成を判り易くするために、
一方の円板2Bは省略している。
【0023】また、円板2A,2Bの中心部は、このベ
ンチレーテッドロータ1が固定される回転軸の外径より
もある程度大きく円形に抜かれており、また一方の円板
2Aのその円形に打ち抜かれた内周部に連続して、円筒
部4が同軸に固定されている。かかる円筒部4は、この
ベンチレーテッドロータ1を回転軸に固定する際に利用
されるものであって、円筒部4には必要に応じてボルト
孔(図示せず)等が形成される。
【0024】一方、放熱フィン3,…,3は、円板2
A,2Bの内径側から外径側に延びる細長い部材であっ
て、円板2A,2Bの内面に周方向全域に放射状に略等
間隔に配置されている。従って、両円板2A,2Bに挟
まれた空間には、それら放熱フィン3,…,3に仕切ら
れてベンチレーテッドロータ1の内周面1A側から外周
面1B側に放射状に延びる複数の通風孔5,…,5が形
成されている。なお、放熱フィン3,…,3は、なるべ
く翼形に近い形状とするとともに、その表面には熱伝達
効率を低下させるような剥離を抑制するための面処理を
施しておくことが望ましい。
【0025】また、放熱フィン3,…,3は、図1
(a)では細長い真っ直ぐな部材に描かれているが、実
際には図2に示すように、ベンチレーテッドロータ1の
内周側から外周側に向けて捩じられていて、これによ
り、通風孔5の内側壁面5aに、旋回流生成手段として
の捩じれ構造が形成されている。次に、本実施例の動作
を説明する。
【0026】即ち、車軸に固定されたベンチレーテッド
ロータ1はその車軸と一体に回転するため、遠心力等の
影響により内周面1A側と外周面1B側とに前者側が高
くなる方向の圧力差が生じ、これにより通風孔5内を内
周面1A側から外周面1B側に通過する空気流が発生す
る。そして、その空気流が冷却風として作用し、ディス
クブレーキのパッドとの摩擦により高温状態になり易い
ベンチレーテッドロータ1の放熱が促進されるのである
が、本実施例では、通風孔5の内側壁面5aに形成され
ている捩じれ構造によって、通風孔5内を通過する空気
流は、図2に矢印Aで示すようにその通風孔5の内壁面
に沿った旋回流となる。
【0027】すると、通風孔5内を通過する空気流が旋
回流とならなかった場合に比べて、格段に放熱効果が向
上するようになる。その理由を、以下に詳述する。先
ず、一般の熱伝達の理論式は、単位時間の熱伝達量を
Q、温度勾配係数(物性値できまる定数)をλ、伝熱面
積をAとすれば、下記の(1)式のように表すことがで
き、その概念は図3に示すようになる。
【0028】 Q=λA(∂T/∂y) ……(1) なお、yは伝熱面からの距離であり、従って(∂T/∂
y)は温度Tの距離yに応じた勾配(温度勾配)を意味
する。なお、図3中、Vは冷却風の風速であって、風速
Vの距離yに応じた勾配である速度勾配(∂V/∂y)
は、図3に示すように温度勾配(∂T/∂y)と密接な
関連にある。
【0029】一方、ベンチレーテッドロータ1の通風孔
5は管路と見なすことができ、通常の管路内で発達した
流れは、図4のようなポアズイユ流れ(Poiseuille flo
w )となる。この場合、管路の流入側及び流出側間の圧
力差を大きくすることができれば管路内の流量が増加
し、速度勾配及び温度勾配は図4の場合よりも大きくな
るから、図5に示すような速度分布が得られ、これによ
り熱伝達量が増大することになる。これが、従来の一般
的な考え方である。つまり、通風孔5内を通過する冷却
風の“風量”を増加させることにより、速度勾配を大き
くして熱伝達量Qを増大させるようにしていたのであ
る。
【0030】しかし、図5のような分布ではなく、図6
のような速度分布となると、確かに流量は増加している
にも関わらず、伝熱面上での速度勾配は小さくなり、伝
熱面上での温度勾配が小さくなって熱伝達量は減少して
しまう。つまり、ベンチレーテッドロータ1の通風孔5
内を通過する冷却風の風量を増大させる工夫を施して
も、速度分布が図5のような状態が常時維持されればよ
いのであるが、図6のような速度分布となってしまう
と、十分な冷却効果が得られなくなってしまうのであ
る。
【0031】これに対し、ベンチレーテッドロータ1の
通風孔5内の冷却風の速度分布が、図7に示すように管
路に近い位置で大きい速度分布となれば、流量を増加さ
せなくても、伝熱面上での速度勾配が大きくなって伝熱
面上での温度勾配が大きくなるから、熱伝達量を増大さ
せることができるのである。そして、この図7に示すよ
うな流速分布としては、通風孔5の内壁面に沿った渦巻
き状流れ、つまり旋回流が該当するのである。
【0032】以上の説明から明らかなように、本実施例
の構成であれば、通風孔5の内壁面に捩じれ構造を形成
し、これにより通風孔5に沿った旋回流Aが生成される
ようにしたため、伝熱面である通風孔5内壁面上での速
度勾配が大きくなり、それに伴い温度勾配も大きくなっ
て熱伝達量が増大するのである。そして、通風孔5の内
壁面から空気流への熱伝達量が増大すれば、それだけベ
ンチレーテッドロータ1の冷却効果が向上し、耐久性等
に優れたディスクブレーキのロータとすることができ
る。
【0033】また、本実施例のように、捩じれ構造によ
り旋回流を生成する構成を採用した場合、旋回流を生成
するための新たな部材を設ける必要もないし、その捩じ
れ構造により通風孔5内壁面の表面積が拡大するから、
これにより熱伝達量が増加するという利点もある。図8
は本発明の第2実施例を示す図であって、ベンチレーテ
ッドロータ1の要部を拡大した平面図である。なお、上
記第1実施例と同様の部材,部位には同じ符号を付し、
その重複する説明は省略する。
【0034】即ち、本実施例にあっては、通風孔5の内
壁面に捩じれ構造を形成するのではなく、各通風孔5の
流入部5Aの若干外側にガイド7を設けていて、このガ
イド7により通風孔5内を通過する空気流を第1実施例
と同様の旋回流とするようにしている。つまり、本実施
例では、各通風孔5毎に設けられたガイド7によって旋
回流生成手段が構成されている。
【0035】具体的には、ガイド7は、ロータ回転方向
の前方を向く内端7aと径方向外側を向く外端7bとの
間が滑らかな凹曲面7cとなった構造を有していて、そ
の凹曲面7cにより決まる通風孔5への冷却風の流入方
向を、旋回流が発生するように径方向を向く直線に対し
て若干傾斜させている。また、ガイド7は、例えば上記
第1実施例で示した円筒部4の内周面等に固定される
が、複数のガイド7を個別に固定するのではなく、リン
グ状の部材の内周部に通風孔5の間隔に応じて複数のガ
イド7を固定した部材を予め製造しておき、そのリング
状の部材を円筒部4の内周面に固定するようにすれば組
立時の手間が極端に増大することが避けられる。
【0036】本実施例のような構成であれば、通風孔5
内を流入部5A側から流出部5B側に通過する空気流
が、通風孔5に流入する際にガイド7に案内されて旋回
流となるため、上記第1実施例と同様の作用効果が得ら
れるのである。そして、本実施例にあっては、ガイド7
により旋回流を発生させる構成であり、上記第1実施例
のように通風孔5の内側壁面5aに捩じれ構造を形成す
る必要がないため、従来のベンチレーテッドロータ1に
も大幅な設計変更をすることなく適用できるという利点
がある。なお、ガイド7の配設位置は、流入部5Aの近
傍であればよく、例えば通風孔5の内側に固定するよう
にしてもよい。
【0037】また、特に図示はしないが、通風孔5の流
出部5B側の近傍(例えば、若干外側又は若干内側)
に、ガイド7によって生成された旋回流の流出をスムー
ズに案内するような別のガイドを設けるようにすれば、
生成される旋回流が強められるから、伝熱面である通風
孔5内壁面上での速度勾配がさらに大きくなり、それに
伴い温度勾配も大きくなって熱伝達量がさらに増大する
という作用効果が得られる。
【0038】図9は本発明の第3実施例を示す図であっ
て、ベンチレーテッドロータ1の要部を拡大した斜視図
であり、上記第1実施例の図2と同様に図1(a)に示
すようなベンチレーテッドロータ1をII方向から見た図
である。なお、上記第1実施例と同様の部材,部位には
同じ符号を付し、その重複する説明は省略する。即ち、
本実施例にあっては、上記第1実施例のように通風孔5
の内壁面に捩じれ構造を形成するのではなく、また上記
第2実施例のようにガイド7を設けるのではなく、流入
部5A及び流出部5Bの近傍であってベンチレーテッド
ロータ1の厚さ方向(図9上下方向)の略中央部にそれ
ぞれ形成されたガイドとしての突起8,…,8により旋
回流を生成するようにしている。つまり、本実施例で
は、突起8,…,8によって旋回流生成手段が構成され
ている。
【0039】具体的には、各突起8は、ベンチレーテッ
ドロータ1の厚さ方向の中央がロータ水平方向(ロータ
回転方向に沿った方向)を向いて尖っており、その尖端
から厚さ方向の上下両端側は曲線を描いて低くなる山形
の突起である。このような構成であると、ロータ回転時
に通風孔5に流入する空気流は、流入部5A側の厚さ方
向中央部左右に設けられて内側を向く一対の突起8(図
9には一方のみ示される。)によって上下に二分され、
これによって図9B,Cのような上下一対の旋回流が生
成される。また、その生成された旋回流は、流出部5B
側の厚さ方向中央部左右に設けられて内側を向く一対の
突起8によって強めれるという作用もある。
【0040】よって、本実施例の構成であっても、通風
孔5を通過する空気流が旋回流となるため、上記第1実
施例と同様の作用効果が得られるのである。図10
(a)及び(b)は本発明の第4実施例を示す図であっ
て、同(a)はベンチレーテッドロータ1の要部を拡大
した平面図であり、同(b)は要部拡大した斜視図であ
る。なお、上記第1実施例と同様の部材,部位には同じ
符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0041】即ち、本実施例にあっては、通風孔5の内
壁面(つまり円板2A,2B及び放熱フィン3の通風孔
5を形成する面)に沿って、スパイラル状に連続する連
続するように突起9を形成し、これにより通風孔5内に
旋回流を生成するようにしている。つまり、本実施例で
は、そのスパイラル状に連続する突起9によって旋回流
生成手段が構成されている。なお、この実施例では、図
10(b)に拡大図示するように、突起9は、平行に連
続した一対の突起9a,9bにより構成されていて、各
突起9a,9bは断面台形状となっている。
【0042】このような構成であれば、ロータ回転時に
通風孔5の流入部5Aから流入した空気流は、突起9に
よって方向付けられてスパイラル状の軌道を描くように
なるから、その空気流が旋回流となって上記第1実施例
と同様の作用効果が得られるのである。図11(a)及
び(b)は本発明の第5実施例を示す図であって、同
(a)はベンチレーテッドロータ1の要部を拡大した平
面図であり、同(b)は同(a)をXI方向から見た図で
ある。なお、上記第1実施例と同様の部材,部位には同
じ符号を付し、その重複する説明は省略する。
【0043】即ち、本実施例では、通風孔5の流出部5
B近傍の両内側壁面5a及び上下両内底面5bの中央部
に一端が固定され且つ他端側が通風孔5の中心部に位置
する複数のフィン状部材10と、それらフィン状部材1
0の他端側に固定されて通風孔5の長手方向を向く流線
型物体11と、を有していて、それらフィン状部材10
及び流線型物体11により、通風孔5内に旋回流を生成
するようにしている。つまり、本実施例では、それらフ
ィン状部材10及び流線型物体11によって旋回流生成
手段が構成されている。
【0044】このような構成であれば、ロータ回転時に
通風孔5内を通過する空気流は、図11(b)に示され
るフィン状部材10,…,10によって区切られた四つ
の領域を通過する際に流速が大きくなり、それら領域に
おいて渦が生成され、それによって通風孔5内を通過す
る空気流が旋回流となるから、上記第1実施例と同様の
作用効果が得られるのである。なお、この場合、支持フ
ィン10,…,10を渦が強くなるように捩じれば、旋
回流を強くすることができる。
【0045】また、本実施例の構成であれば、フィン状
部材10も伝熱面積が大きくなるから、それだけ熱伝達
量が増加するという効果もある。図12(a)及び
(b)は本発明の第6実施例を示す図であって、同
(a)はベンチレーテッドロータ1の平面図であり、同
(b)は要部を拡大した斜視図である。なお、上記第1
実施例と同様の部材,部位には同じ符号を付し、その重
複する説明は省略する。
【0046】即ち、本実施例では、円板2Aの内径側か
ら外径側に延びる各放熱フィン3,…,3を、その外径
側端部が内径側端部よりもロータ回転方向後方に位置す
るように反らせたものであって、これにより各通風孔5
を、流出部5Bが流入部5Aよりもロータ回転方向後方
に位置するカーブ状としている。そして、図12(b)
に拡大図示されるように、各放熱フィン3,…,3を捩
じることにより、各通風孔5の内側壁面5aに旋回流生
成手段としての捩じれ構造を形成している。
【0047】このような構成であれば、通風孔5がカー
ブ状となっているため、その流入部5Aでの圧力損失の
小さい空気流を生成することができるから、通風孔5を
通過する空気の流量を増大でき、これにより冷却効果を
向上させることができるし、その空気流は内側壁面5a
の捩じれによって旋回流となるから、上記第1実施例と
同様の作用により冷却効果を向上させることができる。
つまり、空気流量の増大による冷却効果の向上と、温度
勾配の増大による冷却効果の向上との両方によって、よ
り大きな冷却効果の向上が得られるのである。なお、本
実施例のように通風孔5をカーブ状とした場合、内側壁
面5aに捩じれ構造を設けずに、例えば上記第2〜5実
施例における旋回流生成手段を採用して旋回流を生成す
るようにしても、上記第1実施例と同様の作用効果は得
られる。
【0048】図13及び図14は本発明の第6実施例を
示す図であって、図13は放熱フィン3の斜視図であ
り、図14(1),(2)は実施例の作用効果を説明す
るための図である。なお、上記第1実施例と同様の部
材,部位には同じ符号を付し、その重複する説明は省略
する。即ち、本実施例にあっては、ベンチレーテッドロ
ータ1の内周面1A側から外周面1B側に延びる放熱フ
ィン3には、通風孔5の内側壁面5aとなる側面を含む
周面全体に渡り連続する長い突起15が形成されるとと
もに、放熱フィン3の両円板2A,2Bとの結合部分と
突起15との間が滑らかな凹曲面となって、放熱フィン
3の周面全体に上下二段の溝16A,16Bが形成され
ていて、それら滑らかな凹曲面からなる溝16A,16
Bを形成する突起15によって、旋回流生成手段が構成
される。
【0049】このような構成であると、ロータ回転時に
通風孔5を内周面1A側から外周面1B側に通過する空
気流が、ロータ回転方向前方を向く突起15によって上
下に分けられ、その分けられた空気流が溝16A,16
Bの内面に沿って円板2A,2B側に巻き込まれるよう
になるため、それら溝16A及び16Bに沿った旋回流
が生成される。すると、溝16A,16Bに沿った温度
分布をシミュレーションにより求めた結果である図14
(1)及び(2)に示すように、内周面1A側から外周
面1B側にかけて溝16A,16Bの圧力面(放熱フィ
ン3のロータ回転方向前方を向く面)側の壁面近くの温
度勾配が大きくなるとともに、負圧面(放熱フィン3の
ロータ回転方向後方を向く面)側にも圧力面側に生じる
旋回流の誘起作用によって旋回流が生成されてやはり壁
面近くの温度勾配が大きくなるから、上記第1実施例と
同様に、剥離域の熱伝達量が向上するという作用効果を
得ることができる。なお、図14(2)の(a)〜
(h)は、図14(1)の(a)〜(h)位置における
温度分布を、圧力面(図14(2)の(a)〜(h)の
左側)及び負圧面(図14(2)の(a)〜(h)の右
側)一緒に表したものである。
【0050】また、本実施例の構成であれば、突起15
を形成した分、通風孔5内壁面の表面積が拡大するか
ら、これにより熱伝達量が増加するという利点もある。
図15及び図16は本発明の第7実施例を示す図であっ
て、図15はベンチレーテッドロータ1の部分平面図で
あり、図16は通風孔5の断面形状を示すためのベンチ
レーテッドロータ1の断面図である。なお、上記各実施
例と同様の部材,部位には同じ符号を付し、その重複す
る説明は省略する。
【0051】即ち、本実施例の構造は上記第6実施例と
略同様であり、異なるのは、通風孔5の内底壁面5bを
構成する円板2A,2Bのそれぞれの部位に、その通風
孔5の略中央部に位置し且つその内底壁面の連続方向で
ある径方向に長い突起17を形成している点である。具
体的には、突起17は、突起15と同様に通風孔5の中
心部分を向く鋭角な突起であるとともに、溝16A,1
6Bに滑らかに連続するようになっている。
【0052】このような構成であると、上記第5実施例
で説明した突起15によって生成される旋回流が、突起
17によって強められる傾向となるため、各通風孔5に
は図16に示すような強い四つの旋回流D1 〜D4 が生
成されるようになり、さらに通風孔5内壁面近傍での温
度勾配が大きくなって熱伝達量が向上する。そして、突
起17を設けたため、通風孔5内壁面の表面積がさらに
拡大して熱伝達量が増加するという利点もある。
【0053】また、突起15に旋回流を生成する構成
は、図17に示すように、放熱フィン3を、その外端側
が内端側よりもロータ回転方向後方に位置するように反
らせた構造に適用することも可能である。或いは図18
に示すように結合部材としての柱状の放熱フィン20に
対しても適用可能であり、これらによっても同様の作用
効果が得られるし、柱状の放熱フィン20を多数設けれ
ば、伝熱面積の拡大による冷却効果の向上も得られると
いう利点がある。
【0054】さらには、通風孔5の流入部5Aの形状を
表した図19に示されるように、放熱フィン3と円板2
Aとの接合部分の曲率半径R1 と、放熱フィン3と円板
2Bとの接合部分の曲率半径R2 とが等しくない場合の
ように、流入部5Aの形状が上下対称でないような通風
孔5にあっては、その曲率半径R1 及びR2 の差により
上下一対の旋回流の大きさに差が生じるため、突起15
は、図20に示すように、内周面1A側から外周面1B
側にかけて傾斜させることが望ましい。具体的には、突
起15の内周面1A側端部を放熱フィン3と円板2A,
2Bとの接合部分の曲率半径の小さい方に近づけ、そこ
から外周面1B側に近づくにつれ突起15が放熱フィン
3と円板2A,2Bとの接合部分の曲率半径の大きい方
に近づくように傾斜させればよい。
【0055】図21及び図22は本発明の第8実施例を
示す図であって、図21はベンチレーテッドロータ1の
要部を拡大した斜視図であり、図22は放熱フィン3を
挟んで隣り合った通風孔5の断面形状を示す断面図であ
る。なお、上記各実施例と同様の部材,部位には同じ符
号を付し、その重複する説明は省略する。即ち、本実施
例では、ベンチレーテッドロータ1の内周面1A側から
外周面1B側に延びる放熱フィン3の中央部に、隣り合
った二つの通風孔5を連通させる径方向に長い長孔から
なる連通路21を設けていて、これにより旋回流E,F
を発生させるようにしている。つまり、本実施例では、
連通路21によって旋回流生成手段が構成されている。
【0056】具体的には、ベンチレーテッドロータ1の
回転時には、放熱フィン3の両面に形成される通風孔5
の内側壁面5aのうち、ロータ回転方向前方を向く側は
圧力面となりロータ回転方向後方を向く面は負圧面とな
るため、連通路21を介して圧力面側から負圧面側に向
けて空気が移動するようになり、その空気の移動が通風
孔5の中央部をロータ回転方向後方に向かう空気流Gと
なる。すると、ロータ回転時にベンチレーテッドロータ
1の内周面1A側から外周面1B側に通過する空気流
が、空気流Gによって捩じられて旋回流E,Fとなるの
である。従って、上記第1実施例と同様の作用効果が得
られるのである。また、本実施例にあっては、空気流G
が放熱フィン3に形成された連通路21を高速で通過す
るため、これによりさらに熱伝達量が増加されるという
利点もある。
【0057】さらには、図23のように複数の連通路2
1を形成するようにすれば、強度的に不利になることも
回避できるし、放熱面積が増大して熱伝達量が増加する
という利点もある。そして、本実施例のように連通路2
1を設けた構成においても、図12に示すように放熱フ
ィン3を反らせて通風孔5をカーブ状にしてもよく、そ
の場合には上記第5実施例と同様の作用効果も得られ
る。
【0058】なお、上記各実施例では、主として内周面
1A側から外周面1B側に延びる放熱フィン3を有する
ベンチレーテッドロータ1に本発明を適用した場合につ
いて説明したが、図18に示したような柱状の放熱フィ
ン20に上記第1〜5実施例のような旋回流生成手段を
形成するようにしても同様の作用効果を得ることができ
るし、柱状の放熱フィンとすれば、伝熱面積の拡大によ
る冷却効果の向上も得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5に係る発明によれば、ロータ回転時に通風孔を内周側
から外周側に通過する空気流が旋回流となるから、通風
孔の内壁面から空気流への熱伝達量を増加させることが
でき、ベンチレーテッドロータの冷却効果を大幅に向上
させることができるという効果がある。
【0060】特に、請求項3に係る発明にあっては、伝
熱面積の大きな放熱フィンを用いているため、熱伝達量
をより増大してベンチレーテッドロータの冷却効果を大
幅に向上させることができるという効果がある。また、
請求項4に係る発明にあっては、通風孔の空気流入部で
の圧力損失が小さくなるから、空気流量が増大し、それ
による冷却効果の向上も得られるという効果がある。
【0061】そして、請求項6〜請求項14に係る発明
によれば、上記請求項1〜請求項5に係る発明の効果を
得るための旋回流を確実に生成できるという効果があ
る。特に、請求項6に係る発明にあっては、新たな部材
を設けなくても旋回流を生成することができるし、捩じ
れ構造によって伝熱面積が拡大して通風孔の内壁面から
空気流への熱伝達量が増大するから、さらに冷却効果が
向上するという効果もある。
【0062】また、請求項7又は請求項8に係る発明で
あれば、従来のベンチレーテッドロータに対しても適用
が容易である。そして、請求項11〜請求項14に係る
発明にあっては、伝熱面積が増大して冷却効果が向上す
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す図であ
る。
【図2】図1の構成をII方向から見た斜視図である。
【図3】温度勾配,速度勾配の説明図である。
【図4】管路内の流れの状態を示す図である。
【図5】流量が増加した場合の管路内の流れの状態を示
す図である。
【図6】中央部の流速が増加した場合の管路内の流れの
状態を示す図である。
【図7】熱伝達にとって理想的な流れの状態を示す図で
ある。
【図8】第2実施例の要部を拡大した平面図である。
【図9】第3実施例の要部を拡大した斜視図である。
【図10】第4実施例を示す図である。
【図11】第5実施例を示す図である。
【図12】第6実施例を示す図である。
【図13】第7実施例の要部を拡大した斜視図である。
【図14】第7実施例の作用を説明するための図であ
る。
【図15】第8実施例の要部を拡大した平面図である。
【図16】第8実施例の作用を説明するための通風孔の
断面図である。
【図17】第8実施例において通風孔をカーブ状にした
場合の斜視図である。
【図18】第8実施例において放熱フィンを柱状にした
場合の斜視図である。
【図19】通風孔の流入部の形状を示す図である。
【図20】第8実施例において突起の連続方向を傾斜さ
せた場合の斜視図である。
【図21】第9実施例の要部を拡大した斜視図である。
【図22】第9実施例の作用を説明するための断面図で
ある。
【図23】第9実施例において連通路を複数にした場合
の斜視図である。
【符号の説明】
1 ベンチレーテッドロータ 1A 内周面 1B 外周面 2A,2B 円板 3 放熱フィン(結合部材) 5 通風孔 5A 流入部 5B 流出部 5a 内側壁面 5b 内底壁面 7 ガイド 8 突起(ガイド) 9 突起 10 フィン状部材 11 流線型物体 15,17 突起 16A,16B 溝 20 放熱フィン(結合部材,柱状の放熱フ
ィン) 21 連通路 A,B,C,D1 〜D4 ,E,F 旋回流

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面及び外周面間を通じる通風孔が形
    成されたベンチレーテッドロータにおいて、ロータ回転
    時に前記通風孔内を内周側から外周側に通過する空気流
    を、その通風孔の内壁面に沿った旋回流とする旋回流生
    成手段を設けたことを特徴とするベンチレーテッドロー
    タ。
  2. 【請求項2】 平行に対向する一対の円板と、これら円
    板の相対向する内面間に介在して両円板を結合する複数
    の結合部材と、を備え、前記一対の円板及び前記結合部
    材で囲まれた空間に内周面及び外周面間を通じる通風孔
    が画成されたベンチレーテッドロータにおいて、ロータ
    回転時に前記通風孔内を内周側から外周側に通過する空
    気流を、その通風孔の内壁に沿った旋回流とする旋回流
    生成手段を設けたことを特徴とするベンチレーテッドロ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記結合部材は前記一対の円板の内周側
    から外周側に延びる放熱フィンである請求項2記載のベ
    ンチレーテッドロータ。
  4. 【請求項4】 前記放熱フィンの外周面側をロータ回転
    方向後方に反らせた請求項3記載のベンチレーテッドロ
    ータ。
  5. 【請求項5】 前記結合部材は柱状の放熱フィンである
    請求項2記載のベンチレーテッドロータ。
  6. 【請求項6】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の内
    壁面の捩じれ構造である請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載のベンチレーテッドロータ。
  7. 【請求項7】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の流
    入部付近に設けられたガイドである請求項1乃至請求項
    5のいずれかに記載のベンチレーテッドロータ。
  8. 【請求項8】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の流
    入部付近及び流出部付近のそれぞれに設けられたガイド
    である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のベンチ
    レーテッドロータ。
  9. 【請求項9】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の内
    壁面に沿ってスパイラル状に連続するように形成された
    突起である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のベ
    ンチレーテッドロータ。
  10. 【請求項10】 前記旋回流生成手段は、一端側が前記
    通風孔の内壁面に固定され且つ他端側が前記通風孔内に
    位置するフィン状部材と、このフィン状部材の前記他端
    側に固定された流線型物体とで構成される請求項1乃至
    請求項5のいずれかに記載のベンチレーテッドロータ。
  11. 【請求項11】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の
    内側壁面の略中央部にその内側壁面の連続方向に長く形
    成された突起である請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載のベンチレーテッドロータ。
  12. 【請求項12】 前記長く形成された突起の連続方向
    を、前記通風孔の流入部の形状に応じて傾斜させた請求
    項11記載のベンチレーテッドロータ。
  13. 【請求項13】 前記通風孔の内底壁面の略中央部にそ
    の内底壁面の連続方向に長い突起を形成した請求項11
    又は請求項12記載のベンチレーテッドロータ。
  14. 【請求項14】 前記旋回流生成手段は、前記通風孔の
    内側壁面の略中央部に開口し且つ隣り合った通風孔間を
    連通させる連通路である請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載のベンチレーテッドロータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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