JPH08163894A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH08163894A
JPH08163894A JP6300485A JP30048594A JPH08163894A JP H08163894 A JPH08163894 A JP H08163894A JP 6300485 A JP6300485 A JP 6300485A JP 30048594 A JP30048594 A JP 30048594A JP H08163894 A JPH08163894 A JP H08163894A
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JP
Japan
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current
motor
value
current value
time
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Pending
Application number
JP6300485A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Funaki
木 弘 幸 舟
Satoru Sekiguchi
口 悟 関
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Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • H02H7/085Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load
    • H02H7/0851Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load for motors actuating a movable member between two end positions, e.g. detecting an end position or obstruction by overload signal
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/08Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors
    • H02H7/085Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load
    • H02H7/0854Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for dynamo-electric motors against excessive load responsive to rate of change of current, couple or speed, e.g. anti-kickback protection

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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬い物を挟み込んだときの急俊な電流増加で
あっても、柔らかいものを挟み込んだときの緩慢な電流
増加であっても、挟み込みの荷重を一定にすることがで
きるモータ制御装置を提供する。 【構成】 操作スイッチ2が発生した各指令信号により
モータ3に電源を接続し、且つモータ電流検出手段10
が検出した電流値の変動に応じて挟み込みを判定する時
間を可変長にしたコントローラ4を備えているモータ制
御装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パワーウインド装置
やパワーサンルーフ装置などの開閉機構において挟み込
みがあったときにモータを反転させる機能を備えたモー
タ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーウインド装置やパワーサンルーフ
装置などの開閉機構において挟み込みがあったときにモ
ータを反転させる機能を備えたモータ制御装置として
は、モータの消費電流の値がある値を越えて増大したこ
とを検出するものが知られており、モータの消費電流
の値がある値を越えたら、モータを反転させるようにし
たもの、単位時間当たりでモータに流れる電流の増加
量を検出し、単位時間内でモータに流れる電流の増加量
がある値を越えたら、モータを反転させるようにしたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したモータ制御装
置のうちのでは、ウインドガラスやサンルーフの摺動
抵抗が大きい場合等に、定常作動時のモータの消費電流
の値が、挟み込みがあったと判断する値を越えることか
ら、不必要なときに反転動作が行われる可能性を有する
という問題点があり、モータ制御装置のうちのでは、
図13に示されるように、挟み込みが発生した直後の電
流の増加が開閉機構の持つ慣性力等の影響によって遅れ
を生じやすく、この遅れは負荷変動の速度、すなわち挟
み込んだ物体の弾性力によって変動するものであるか
ら、挟み込み力を小さくしようとして電流の変化量から
挟み込みを予測した場合、硬い物を挟み込んだときに生
ずる急俊な電流増加と、柔らかい物を挟み込んだときに
生ずる緩慢な電流増加との単位時間当たりの電流変動が
異なるものであるため、挟み込み時の荷重を同一にし難
いという問題点があり、上記した問題点を解決すること
が課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるモータ制御装置は、硬
い物を挟み込んだときの急俊な電流増加であっても、柔
らかいものを挟み込んだときの緩慢な電流増加であって
も、挟み込みの荷重を一定にすることができるモータ制
御装置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるモータ制御装置は、上昇、下降、自動の指令信号を
発生する操作スイッチと、負荷を駆動させるモータと、
モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、
操作スイッチが発生した各指令信号によりモータに電源
を接続し、且つモータ電流検出手段が検出した電流値の
変動に応じて挟み込みを判定する時間を可変長にしたコ
ントローラを備えている構成としたことを特徴としてお
り、この発明の請求項2に係わるモータ制御装置は、コ
ントローラは、モータ電流検出手段が検出した電流値が
記憶される第1の電流値記憶手段と、第1の電流値記憶
手段が記憶している最新の電流値と該最新の電流値より
も以前に記憶されている電流値との偏差値が随時記憶さ
れる第2の電流値記憶手段と、予め定められた電流設定
値が記憶された第3の電流値記憶手段と、第2の電流値
記憶手段が記憶している偏差値と第3の電流値記憶手段
が記憶している電流設定値とを比較して該偏差値が該電
流設定値を越えるまで、ある判定周期毎に以前にさかの
ぼって繰り返し比較し、該偏差値が該電流設定値を越え
たとき、反転指令信号を発生する比較判定手段とを備
え、モータに電気的に接続され、操作スイッチが発生し
た上昇、下降、自動の指令信号によりモータに電源を接
続し、モータへ、モータが上昇側へ回転する様に電源が
接続されている際に比較判定手段が発生した反転指令信
号により上昇側の電源の接続を下降側の電源の接続に反
転させる出力手段を備えていることとしており、この発
明の請求項3に係わるモータ制御装置は、コントローラ
は、予め定められた周期毎にタイマ出力を発生する発振
手段を備え、比較判定手段は、発振手段が発生したタイ
マ出力が予め定められた回数を越える毎に偏差値が電流
設定値を越えるまで以前にさかのぼって偏差値と電流設
定値との比較を行うこととしている。
【0007】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わるモータ制御
装置において、モータが回転を始めると、コントローラ
は、モータ電流検出手段によって検出された電流値の変
動に応じ、挟み込んだものが硬いものの場合は短い時間
で挟み込みを判定し、挟み込んだものが柔らかいものの
場合は長い時間で挟み込みを判定して可変長で挟み込み
を判定し、硬いものを挟み込んだ時に生じる急俊な電流
増加や柔らかいものを挟み込んだ時に生じる緩慢な電流
増加に適合して判定時間が適宜変更されるものとなるた
め、柔らかいものを挟み込んだときと硬いものを挟み込
んだときとの挟み込み荷重に差を生じない。この発明の
請求項2に係わるモータ制御装置において、モータが回
転を始めると、コントローラは、モータ電流検出手段に
よって検出された電流値が第1の電流値記憶手段に随時
記憶され、第1の電流値記憶手段が記憶している最新の
電流値と該最新の電流値よりも以前に記憶されている電
流値との偏差値が第2の電流値記憶手段に随時記憶さ
れ、第2の電流値記憶手段が記憶している偏差値と第3
の電流値記憶手段が記憶している電流設定値とは、比較
判定手段によって該偏差値が該電流設定値を越えるま
で、ある判定周期毎に以前にさかのぼって繰り返し比較
され、その偏差値が電流設定値を越えることによって発
生した反転指令信号によりモータに対する電源が逆に接
続されるので、挟み込んだものが硬いものの場合は短い
時間で挟み込みを判定し、挟み込んだものが柔らかいも
のの場合は長い時間で挟み込みを判定して可変長で挟み
込みを判定し、硬いものを挟み込んだ時に生じる急俊な
電流増加や柔らかいものを挟み込んだ時に生じる緩慢な
電流増加に適合して判定時間が適宜変更されるものとな
るため、柔らかいものを挟み込んだときと硬いものを挟
み込んだときとの挟み込み荷重に差を生じない。この発
明の請求項3に係わるモータ制御装置において、モータ
が回転を始めると、コントローラは、発振手段が発生す
るタイマ出力が予め定められた回数を越える毎に偏差値
が電流設定値を越えるまで以前にさかのぼって偏差値と
電流設定値との比較を行うため、挟み込んだものが硬い
ものの場合は短い時間で挟み込みを判定し、挟み込んだ
ものが柔らかいものの場合は長い時間で挟み込みを判定
して可変長で挟み込みを判定し、硬いものを挟み込んだ
時に生じる急俊な電流増加や柔らかいものを挟み込んだ
時に生じる緩慢な電流増加に適合して判定時間が適宜変
更されるものとなるため、柔らかいものを挟み込んだと
きと硬いものを挟み込んだときとの挟み込み荷重に差を
生じない。
【0008】
【実施例】図1ないし図12には、この発明に係わるモ
ータ制御装置の一実施例が示されており、図1はモータ
制御装置の全体ブロック構成図、図2は図1に示したモ
ータ制御装置のマイクロコンピュータ内の構成図、図3
は図1に示したモータ制御装置においての挟み込み荷重
が同一になる時間とモータ電流値との相関線図、図4,
図5,図6は図1に示したモータ制御装置においての制
御を説明する時間とモータ電流値とのそれぞれ相関線
図、図7,図8,図9,図10,図11,図12は図1
に示したモータ制御装置の制御動作を説明するそれぞれ
フローチャートである。
【0009】図示するモータ制御装置1は、主として、
操作スイッチ2、モータ3、コントローラ4から構成さ
れており、パワーウインド装置に組付けられる。
【0010】コントローラ4には、図1に示されるよう
に、マイクロコンピュータ(MCU)5、電源回路6、
リセット回路7、第1の入力回路(入力回路)8、出力
手段9、モータ電流検出回路10、第2の入力回路(入
力回路)11、発振回路12が備えられており、マイク
ロコンピュータ5には、図2に示されるように、第1の
電流値記憶手段RAM1,第2の電流値記憶手段RAM
2,第3の電流値記憶手段ROM,比較判定手段5b,
アナログディジタル変換器5aが備えられている。
【0011】操作スイッチ2は、運転席ドアのアームレ
スト部分やセンターコンソールに取付けられており、ア
ップ(UP)スイッチ2aと、ダウン(DN)スイッチ
2bと、オート(AT)スイッチ2cが備えられてい
る。
【0012】アップスイッチ2aは、乗員によってオン
操作されると、ウインドガラスを閉めるためのウインド
上昇用の指令信号を発生するため、アップスイッチ2a
のオン操作によって発生したウインド上昇用の指令信号
はコントローラ4に送給され、コントローラ4に備えら
れた第1の入力回路8によって置き換えられてマイクロ
コンピュータ5内の所定のアドレスに書き込まれる。
【0013】ダウンスイッチ2bは、乗員によってオン
操作されると、ウインドガラスを開けるためのウインド
下降用の指令信号を発生するため、ダウンスイッチ2b
のオン操作によって発生したウインド下降用の指令信号
はコントローラ4に送給され、コントローラ4の第1の
入力回路8によって置き換えられてマイクロコンピュー
タ5内の所定のアドレスに書き込まれる。
【0014】オートスイッチ2cは、アップスイッチ2
aまたはダウンスイッチ2bがオン操作される際に同時
にオン操作されることによって、連続作動用の指令信号
を発生するため、オートスイッチ2cのオン操作によっ
て発生した連続作動用の指令信号もコントローラ4に送
給され、コントローラ4の第1の入力回路8を介してマ
イクロコンピュータ5内の所定のアドレスに書き込まれ
る。この連続作動用の指令信号が発生すると、アップス
イッチ2aまたはダウンスイッチ2bがオン操作からオ
フ操作されてもそのときの指令信号を保持する。
【0015】モータ3は、一方のブラシ端子3aが後述
する出力手段9に備えた第1のリレーRL1に電気的に
接続され、他方のブラシ端子3bが前記出力手段9に備
えた第2のリレーRL2に電気的に接続されている。
【0016】モータ3は、出力手段9の第1のリレーR
L1がオン作動されると、一方のブラシ端子3aと他方
のブラシ端子3bとが電源50に正方向に接続されるた
め、出力軸3cが正回転してウインドガラスを開け、こ
れに反して、出力手段9の第2のリレーRL2がオン作
動されると一方のブラシ端子3aと他方のブラシ端子3
bとが電源50に逆方向に接続されるため、出力軸3c
が逆回転してウインドガラスを閉める。
【0017】コントローラ4は、イグニションスイッチ
14がオン切換えされることによって電源回路6から安
定化電源が投入されることによってプログラムが実行さ
れ、イグニションスイッチ14がオフ切換えされるとリ
セット回路7によりマイクロコンピュータ5がリセット
される。
【0018】コントローラ4に備えた出力手段9は、第
1のリレーRL1、第2のリレーRL2、出力回路9a
から構成されている。
【0019】出力手段9は、マイクロコンピュータ5か
らダウン出力があると、出力回路9aによってダウン出
力を置き換えて第1のリレーRL1を作動させるため、
モータ3の出力軸3cを正回転させてウインドガラスを
開け、マイクロコンピュータ5からアップ出力がある
と、出力回路9aによってアップ出力を置き換えて第2
のリレーRL2を作動させため、モータ3の出力軸3c
を逆回転させてウインドガラスを閉める。
【0020】コントローラ4に備えたモータ電流検出手
段10は、検出抵抗Rと増幅回路10aとが備えられて
おり、検出抵抗Rは、一端が出力手段9の第1のリレー
RL1および第2のリレーRL2を介してモータ3の各
ブラシ端子3a,3bに接続され且つ増幅回路10aに
接続され、他端が接地されているため、モータ3が回転
することによって各ブラシ端子3a,3b間を流れる電
流を低いレベルの電圧信号に変換して発生する。検出抵
抗Rが発生した電圧信号は増幅回路10aによって増幅
されてマイクロコンピュータ5に備えられたアナログデ
ィジタル変換器5aによりディジタル値として数値化さ
れ、第1の電流値記憶手段RAM1に転送される。モー
タ電流検出手段10はモータ3が回転を開始することに
よって増幅回路10aにより増幅した電圧信号をアナロ
グディジタル変換器5aに常時転送する。
【0021】コントローラ4に備えた第2の入力回路1
1は、2個の位置検出センサ15、16にそれぞれ電気
的に接続されており、一方の位置検出センサ15は図示
しないウインドガラスが上端位置にきたときに上端位置
検出信号を発生し、他方の位置検出センサ16はウイン
ドガラスが下端位置にきたときに下端位置検出信号を発
生するため、ウインドガラスが上端位置にきたか、ある
いは下端位置にきたことを検出してマイクロコンピュー
タ5に各検出信号を転送する。
【0022】コントローラ12に備えた発振回路12
は、周波数シンセサイザを用いた水晶発振器であって、
予め定められた周期毎にタイマ出力を発生させる。この
タイマ出力によって後述するプログラムの割り込みルー
チンが実行される。
【0023】一方、コントローラ12に備えたマイクコ
ンピュータ5は、第1の電流値記憶手段RAM1,第2
の電流値記憶手段RAM2,第3の電流値記憶手段RO
M,アナログディジタル変換器5a,比較判定手段5b
が備えられている。
【0024】マイクロコンピュータ5の第1の電流値記
憶手段RAM1は随時書き込み読み出しメモリであっ
て、図2に示されるように、後述するプログラムの割り
込みルーチン毎にモータ電流検出手段10からアナログ
ディジタル変換器5aを介して転送されたモータ3の電
流値がi(0)とi(1)からi(n)まで予めn個分
定められたアドレスに随時シフトされて書き込まれる。
このとき、最新の電流値i(0)が随時書き込まれるこ
とによって最古の電流値は随時消去される。
【0025】マイクロコンピュータ5の第2の電流値記
憶手段RAM2は随時書き込み読み出しメモリであっ
て、図2に示されるように、第1の電流値記憶手段RA
M1に書き込まれているn個の電流値のうちの最新の電
流値i(0)と第1の電流値記憶手段RAM1に既に書
き込まれているi(1)からi(n)までの各電流値と
を順次減算処理し、その結果、Δi(1)からΔi
(n)までのn個分の偏差値が予め定められたアドレス
に随時書き込まれる。この第2の電流値記憶手段RAM
2においても最新の電流値i(0)に対する偏差値が随
時書き込まれることによって最古の偏差値は随時消去さ
れる。すなわち、偏差値Δi(n)は、最新の電流値i
(0)と電流値i(1)から電流値i(n)までを減算
した結果である。
【0026】マイクロコンピュータ5の第3の電流記憶
手段ROMは、読み出し専用メモリであって、図2に示
されるように、x(1)からx(n)までのn個分とし
て予め定められた電流設定値が所定のアドレスに記憶さ
れている。この第3の電流値記憶手段ROMに記憶され
ている電流設定値は、第2の電流値記憶手段RAM2に
Δi(1)からΔi(n)までのn個分書き込まれた偏
差値に対応している。すなわち、x(1)はΔi(1)
に対応した電流設定値であり、x(2)はΔi(2)に
対応した電流設定値であり、x(n)はΔi(n)に対
応した電流設定値である。
【0027】マイクロコンピュータ5の比較判定手段5
bは、第2の電流値記憶手段RAM2に書き込まれてい
るΔi(1)からΔi(n)までのn個分の偏差値と、
第3の電流記憶手段ROMに記憶されているx(1)か
らx(n)までのn個分の電流設定値のうち、現在時間
から予め定められたt1時間前に相当する電流設定値と
を比較し、偏差値がその電流設定値を越えていなけれ
ば、偏差値と、t1時間よりも前のものとして現在時間
からt2時間前に相当する電流設定値とを比較し、偏差
値がその電流設定値を越えていなければ、偏差値と、t
2時間よりも前のものとして現在時間からt3時間前に
相当する電流設定値とを比較し、偏差値が電流設定値を
越えるまでこれを繰り返し行い、偏差値が電流設定値を
越えたときに反転指令信号を発生する。すなわち、比較
判定手段5bは、ウインドガラスに挟み込みが起きた
際、挟み込んだものが比較的柔らかいと、挟み込みの判
定時間が長くなり、これに反して、挟み込んだものが硬
いと、挟み込みの判定時間が短くなるため、挟み込んだ
ものに対する挟み込み荷重は、柔らかいものと硬いもの
とで差がない。そして、偏差値が電流設定値を越えるま
で繰り返し判定する時間は予め定められたものではな
く、反転指令信号を発生するまで可変長の時間での判定
を行うものとなる。
【0028】比較判定手段5bが発生した反転指令信号
はそのときマイクロコンピュータ5内の所定のアドレス
に既に書き込まれているウインド上昇用の指令信号を解
除するため、反転指令信号が出力手段9に転送され、そ
れによって、第2のリレーRL2をオフ切換えして第1
のリレーRL1をオン切換えさせるため、逆回転してい
るモータ3の出力軸3cを正回転に反転させてウインド
ガラスを閉める方向から開ける方向に切換えて駆動させ
る。
【0029】ここで、比較判定手段5bによる制御を図
3、図4、図5、図6に基いてさらに詳しく説明する。
【0030】図3において、線は比較的柔らかいもの
を挟み込んだ時の電流の上昇を示すものであり、線は
中程度の硬さのものを挟み込んだ時の電流の上昇を示す
ものであり、線は硬いものを挟み込んだ時の電流の上
昇を示すものであり、線(B)を挟み込み荷重を一定に
しようとした場合の電流値と時間との相関線として、線
(B)に対応した電流値と時間とを比較すると、偏差値
Δi1では現在時間t0からt1時間前となり、偏差値
Δi2では現在時間t0からt2時間前となり、偏差値
Δi3では現在時間t0からt3時間前となるため、比
較的柔らかいもの、中程度の硬さのもの、硬いものを挟
み込んだ時に一定の挟み込み荷重を定めようとすると、
挟み込むものの硬さによってそれぞれ異なる偏差値と電
流設定値で比較する必要があることがわかる。
【0031】図4は挟み込みを判定しない場合の偏差値
と電流設定値との関係を示す線図であり、図において線
(B)を挟み込み荷重を一定にしようとした場合の電流
値と時間との相関線として、線(I)をモータ電流値と
して比較すると、現在時間t0からt1時間前では偏差
値Δi1が電流設定値x(1)よりも小さければ挟み込
みの判定は行わず、現在時間t0からt2時間前では偏
差値Δi2が電流設定値x(2)よりも小さければ挟み
込みの判定は行わず、現在時間t0からt3時間前では
偏差値Δi3が電流設定値x(3)よりも小さければ挟
み込みの判定は行わず、偏差値が電流設定値よりも大き
くなるまで繰り返し比較する。
【0032】図5は柔らかいものを挟み込んだ場合の偏
差値と電流設定値との関係を示す線図であり、図におい
て線(B)を挟み込み荷重を一定にしようとした場合の
電流値と時間との相関線として、線(I)をモータ電流
値として比較すると、現在時間t0からt1時間前では
偏差値Δi1が電流設定値x(1)よりも小さいため挟
み込みの判定は行わず、現在時間t0からt2時間前で
は偏差値Δi2が電流設定値x(2)よりも小さいため
挟み込みの判定は行わず、現在時間t0からt3時間前
で偏差値Δi3が電流設定値x(3)よりも大きくなれ
ば挟み込みの判定がなされる。
【0033】図6は硬いものを挟み込んだ場合の偏差値
と電流設定値との関係を示す線図であり、図において線
(B)を挟み込み荷重を一定にしようとした場合の電流
値と時間との相関線として、線(I)をモータ電流値と
して比較すると、現在時間t0からt1時間前で偏差値
Δi1が電流設定値X(1)よりも大きくなれば挟み込
みの判定がなされ、現在時間t0からt2時間前では偏
差値Δi2が電流設定値x(2)よりも小さければ挟み
込みの判定は行わず、現在時間t0からt3時間前では
偏差値Δi3が電流設定値x(3)よりも小さければ挟
み込みの判定は行わない。
【0034】このような構造を有するモータ制御装置1
は図7,図8,図9,図10,図112に示すプログラ
ムに基づいて制御動作を行う。なお、これらのプログラ
ムにおいて図7,図8および図9はメインルーチンであ
って、図10,図11および図12は割り込みルーチン
である。
【0035】プログラムにおいて、nはメモリ指定の変
数である。i(n)は測定電流値がシフトされるメモリ
領域である。i(0)は最新の測定電流値が入力され、
Δi(n)はi(0)−i(n)の減算処理を実施した
差分のメモリ領域である。x(n)は比較判定用の設定
電流値である。
【0036】プログラム内のタイマ(カウンタ)におい
て、ADCYCは電流設定を行う頻度を検出するタイマ
であって、このADCYC回のタイマ割り込みに一回の
割で電流判定が行われる。TCNTはタイマ割り込みを
利用してソフトウェアタイマを作る経過時間タイマであ
って、タイマ割り込み1回で1インクリメントする。T
SUBはメインルーチン内で前回のソフトウェアタイマ
減算からの経過時間タイマであって、ソフトウェアタイ
マルーチン内ではTCNTの値が変わる事があるので、
その代わりの機能を有する。TZTIMEはモータロッ
クの時間を測定するタイマである。
【0037】プログラム内の設定変数において、XZT
IMEはTZTIMEの設定値であって、モータロック
許容時間である。XMAXは電流測定する際のメモリシ
フトの上限値である。XCURはウインドガラスの上
端、下端でモータがロックすることによって停止したこ
とを検知する電流値である。XINTはハードウェアタ
イマの設定値であって、タイムアップすることによって
タイマ割り込みがかかる。
【0038】プログラム内のフラグにおいて、FEMG
は挟み込みが発生したと認識するフラグである。FAT
UPはオートアップ動作フラグである。FATDNはオ
ートダウン動作フラグである。FCURはウインドガラ
スの上端,下端でモータがロックし、ロックの検知電流
値XCURを越えていると認識するフラグである。
【0039】プログラム内において、割り込みはハード
ウェアタイマに初期設定値を与え、ハードウェアの方で
一定時間毎にその値を1づつデクリメントし、その値が
マイナスになることによって発生され、割り込み処理プ
ログラムを実行する。
【0040】また、プログラム内において、ソフトウェ
アタイマは、割り込みルーチンを利用し、メインルーチ
ン内のタイマルーチンにおいて、メインルーチンをルー
プするうえでタイマルーチン処理とその次の回のタイマ
ルーチン処理との間に何回割り込み処理があったかを計
数し、メインルーチン内の別の場所で定めたタイマから
経過時間を減算し、その値が零以下になれば、タイムア
ップフラグをセットする。
【0041】そして、プログラム内において、電流オー
バータイマは、ウインドガラスの上端、下端でのモータ
ロック許容時間を測定する。この目的は操作スイッチ2
の戻り不良時にモータが発熱して車両火災となるのを防
ぐためである。
【0042】そしてまた、ソフトウェアルーチンでタイ
マ割り込みを禁止している間に割り込み要求があれば、
タイマ割り込み許可後にすぐに割り込みが発生する。
【0043】イグニョンスイッチ14がオン切換えされ
ることによって、コントローラ4は電源が投入されてプ
ログラムが実行される。
【0044】ウインドガラスが下端位置にある際、操作
スイッチ2のアップスイッチ2aがオン切換えされると
同時にオートスイッチ2cもオン切換えされると、上昇
用の指令信号および連続作動用の指令信号が発生してコ
ントローラ4内に取込まれ、メインルーチンで、ステッ
プ100においての判別でFEMG(挟み込み認識のフ
ラグ)はセットされていないのでステップ101に移行
し、ステップ101においての判別でアップスイッチ2
aは入力されているのでステップ126に移行し、ステ
ップ126においての判別でオートスイッチ2cは入力
されているのでステップ127に移行し、ステップ12
7においてFATUP(オートアップ動作フラグ)をセ
ットしてステップ128に移行し、ステップ128にお
いての判別でFZTIME(モータロック後の時間の認
識フラグ)はセットされていないのでステップ129に
移行し、ステップ129において第2のリレーRL2を
作動させるため、モータ3の出力軸3cを逆回転させて
ウインドガラスを閉める側に駆動させ、アップスイッチ
2aがオフ切換えされても、FATUP(オートアップ
動作フラグ)は保持されるのでウインドガラスは連続的
に駆動される。
【0045】このとき、オートスイッチ2cがオン切換
えされずにアップスイッチ2aのみがオン切換えされる
と、ステップ126においての判別でステップ130に
移行してそのとき存在しているオート動作フラグをリセ
ットしてからステップ128に移行する。
【0046】ステップ129から移行したステップ10
7においての判別でウインドガラスは上端位置ではない
のでステップ108に移行し、ステップ108において
の判別でウインドガラスは下端位置でないのでステップ
109に移行し、ステップ109においての判別でTZ
TIME(モータロック時間測定タイマ)にXZTIM
E(設定値)をセットしてステップ110に移行し、ス
テップ110においてFZTIME(カウントアップフ
ラグ)をリセットしてステップ111に移行し、ステッ
プ111においてタイマ割り込み禁止処理をしてステッ
プ112に移行し、ステップ112においてTSUB
(経過時間タイマ)にTCNT(経過時間タイマ)をセ
ットしてステップ113に移行し、ステップ113にお
いてTCNT(経過時間タイマ)に零をセットしてステ
ップ114に移行し、ステップ114において割り込み
タイマを許可し、ステップ115においてTZTIME
(モータロック時間測定タイマ)からTSUB(経過時
間タイマ)を減算した値をTZTIME(モータロック
時間測定タイマ)にセットしてステップ116に移行
し、ステップ116においての判別でTZTIME(モ
ータロック時間測定タイマ)が零よりも小さくないの
で、ステップ100に戻って次の回のルーチンを続け
る。
【0047】ステップ111、ステップ112、ステッ
プ113、ステップ114は割り込み用ハードウェアで
の経過時間をタイマルーチンで使用するため実行され、
ステップ115、ステップ116、ステップ117は電
流オーバタイマのカウントを行い、時間が経過すること
によってステップ117においてFZTIME(カウン
トアップフラグ)をセットする。
【0048】メインルーチンが実行され、ウインドガラ
スが閉じる側に駆動されている間、発振回路12からタ
イマ出力が随時発生しているため、割り込みルーチンが
メインルーチンに割り込んで実行される。
【0049】割り込みルーチンが実行されると、ステッ
プ200において割り込みが何回目を認識するためカウ
ントアップが行われてステップ201に移行し、ステッ
プ201において電流の判定を行うためのカウントダウ
ンが行われてステップ202に移行し、ステップ202
において電流の判定を行うべきか否かが判別され、AC
DYC回のタイマ割り込みに1回の割で電流の判定をす
るためステップ204に移行する。
【0050】ステップ202から移行したステップ20
4においてアナログディジタル変換器5aが電流値の転
送を初めてステップ205に移行し、ステップ205に
おいてXMAX(メモリシフトの上限値)をメモリ指数
の変数nとしてステップ206に移行し、ステップ20
6においてメモリ領域を1つ開けてステップ207に移
行し、ステップ207においてメモリ指数の変数nを1
つ下げてステップ208に移行し、ステップ208にお
いての判別でメモリ指数の変数nが零になるまでステッ
プ206、ステップ207、ステップ208を繰り返し
実行する。ステップ205、ステップ206、ステップ
207、ステップ208によって第1の電流値記憶手段
RAM1にn個分の電流値が書き込まれる。
【0051】ステップ208からステップ209に移行
し、ステップ208において最新の電流値i(0)を取
り込んでステップ210に移行し、ステップ210にお
いて最新の電流値i(0)がXCUR(モータロックを
検知するための電流値)よりも大きいか否かが判別さ
れ、最新の電流値i(0)がXCUR(モータロックを
検知するための電流値)よりも大きいとステップ211
においてFCUR(モータロック電流検出フラグ)がセ
ットされ、最新の電流値i(0)がXCUR(モータロ
ックを検知するための電流値)よりも大きくなければス
テップ212においてFCUR(モータロック電流検出
フラグ)をリセットしてステップ213に移行する。
【0052】ステップ211、ステップ212から移行
したステップ213においてFEMG(挟み込み認識フ
ラグ)がセットしているか否かが判別され、FEMG
(挟み込み認識フラグ)はセットされていないのでステ
ップ214に移行し、ステップ214においてXMAX
(メモリシフトの上限値)をメモリ指数の変数nとして
ステップ215に移行し、最新の電流値i(0)から既
に書き込まれている電流値i(n)を減算してその偏差
値Δi(n)を定めてステップ216に移行し、ステッ
プ216においてメモリ指数の変数nを1つ下げてステ
ップ217に移行し、ステップ217においてメモリ指
数の変数nが零よりも小さいか否かが判別されるため、
メモリ指数の変数nが零になるまでステップ215、ス
テップ216、ステップ217を繰り返し実行する。
【0053】ステップ214、ステップ215、ステッ
プ216、ステップ217によって第2の電流値記憶手
段RAM2にn個分の偏差値が書き込まれる。
【0054】そして、ステップ217から移行したステ
ップ218においてXMAX(メモリシフトの上限値)
をメモリ指数の変数nとしてステップ219に移行し、
ステップ219において偏差値Δi(n)が電流設定値
x(n)よりも大きいか否かが判別されてステップ22
0に移行する。
【0055】ステップ220においてメモリ指数の変数
nを1つ下げてステップ221に移行し、ステップ22
1においてメモリ指数の変数nが零よりも小さいか否か
が判別されるため、メモリ指数の変数nが零になるまで
さかのぼってステップ219、ステップ220、ステッ
プ221を繰り返し実行する。
【0056】このとき、ウインドガラスが閉まる側に駆
動されている途中で、ウインドガラスの上端位置から離
れた位置で挟み込みが起きると、偏差値Δi(n)の方
が電流設定値x(n)よりも大きくなるため、ステップ
223に移行してウインドガラスの上端位置から上端位
置からわずかに下がった位置までとして予め定められた
挟み込み判定禁止領域にウインドガラスがあるか否かが
判別され、ウインドガラスが挟み込み判定禁止領域にな
ければ、ステップ224に移行してFEMG(挟み込み
認識フラグ)をセットしてステップ222に移行し、ス
テップ222において電流判定処理のサイクルカウンタ
を再設定してステップ203に移行し、ステップ203
において割り込みタイマを再設定し割り込みタイマは終
了する。タイマ割り込みはハードウェアで行われ、一定
の時間毎にタイマをデクリメントし、タイマ値がマイナ
スになると割り込み処理を実行する。
【0057】比較判定手段5bは、ステップ218、ス
テップ219、ステップ220、ステップ221、ステ
ップ223、ステップ224によって、第2の電流値記
憶手段RAM2に書き込まれている偏差値Δi(n)
(Δi(1)、Δi(2)、Δi(3))が電流設定値
x(n)(x(1)、x(2)、x(3))を越えるま
で以前にさかのぼってこれを繰り返し行い、偏差値Δi
(n)が電流設定値x(n)を越えたところでFEMG
(挟み込み認識のフラグ)がセットされることによって
反転指令信号を発生する。
【0058】割り込みが終了してから、ステップ100
においての判別でFEMG(挟み込み認識のフラグ)は
セットされているためステップ105に移行し、ステッ
プ105においての判別でFZTIME(モータロック
後の時間の認識フラグ)はセットされていないのでステ
ップ106に移行し、ステップ106において反転指令
信号により第2のリレーRL2はカットオフされて第1
のリレーRL1が作動されるため、モータ3の出力軸3
cを正回転させてウインドガラスを反転させた開ける側
に駆動させる。ウインドガラスが開ける側に反転駆動さ
れると、ウインドガラスを下端位置まで下降させ、ステ
ップ108の下端位置の判定で、下端位置であるのでス
テップ118に移行し、FEMGがセットしているの
で、操作スイッチの状態に拘らずステップ121に移行
し、FZTIMEはセットされていないのでステップ1
22に移行し、この時、モータ3がロックしていればF
CURがセットされているのでステップ123に移行
し、FATUP(オートアップ動作フラグ),FATD
N(オートダウン動作フラグ)をリセットし、ステップ
124に移行し、FEMGフラグをリセットする。FE
MGがリセットされたことにより挟み込みを起こした時
の反転作動は終了する。
【0059】挟み込みを起こしていない時にアップスイ
ッチ2aによってウインドガラスを閉める方向に作動さ
せると、ステップ100においてFEMGはセットされ
ていないのでステップ101に移行し、アップスイッチ
2aは入力しているのでステップ126,ステップ13
0,ステップ128に移行し、FZTIMEはセットさ
れていないのでウインドガラスを閉める(アップ)側に
作動させ続ける。
【0060】やがて、ウインドカラスが上端位置に到達
すると、ステップ107からステップ118に移行し、
スイッチ入力中であるのでステップ121に移行する。
この時は、まだFZTIMEがセットされていないので
ステップ122に移行し、ウインドガラスは上端位置で
ロックしているのでFCURがセットされており、ステ
ップ123,ステップ124に移行してFATUP,F
ATDN,FEMGもリセットされない。この状態はモ
ータロックしてFCURがセットされていて且つスイッ
チ入力がある間継続される。
【0061】更に、アップスイッチ2aの入力が続けら
れると、ステップ115で減算され続けたTZTIME
が零以下になり、ステップ117でFZTIMEがセッ
トされる。
【0062】FZTIMEがセットされると、ステップ
128においての判別でステップ125に移行し、モー
タ3を停止させる。また、ステップ121の判別でスイ
ッチ入力が有る限りステップ111に移行するためFZ
TIMEはリセットされない。スイッチ入力が無くなれ
ばステップ118,ステップ119,ステップ120か
らステップ109に移行し、TZTIMEがXZTIM
Eで再設定され、FZTIMEがリセットされるものと
なる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるモータ制御装置によれば、モータが回転
を始めると、コントローラは、モータ電流検出手段によ
って検出された電流値の変動に応じ、挟み込んだものが
硬いものの場合は短い時間で挟み込みを判定し、挟み込
んだものが柔らかいものの場合は長い時間で挟み込みを
判定して可変長で挟み込みを判定し、硬いものを挟み込
んだ時に生じる急俊な電流増加や柔らかいものを挟み込
んだ時に生じる緩慢な電流増加に適合して判定時間が適
宜変更されるものとなるため、柔らかいものを挟み込ん
だときと硬いものを挟み込んだときとの挟み込み荷重に
差を生じない。この発明の請求項2に係わるモータ制御
装置によれば、モータが回転を始めると、コントローラ
は、モータ電流検出手段によって検出された電流値が第
1の電流値記憶手段に随時記憶され、第1の電流値記憶
手段が記憶している最新の電流値と該最新の電流値より
も以前に記憶されている電流値との偏差値が第2の電流
値記憶手段に随時記憶され、第2の電流値記憶手段が記
憶している偏差値と第3の電流値記憶手段が記憶してい
る電流設定値とは、比較判定手段によって該偏差値が該
電流設定値を越えるまで、ある判定周期毎に以前にさか
のぼって繰り返し比較され、その偏差値が電流設定値を
越えることによって発生した反転指令信号によりモータ
に対する電源が逆に接続されるので、挟み込んだものが
硬いものの場合は短い時間で挟み込みを判定し、挟み込
んだものが柔らかいものの場合は長い時間で挟み込みを
判定して可変長で挟み込みを判定し、硬いものを挟み込
んだ時に生じる急俊な電流増加や柔らかいものを挟み込
んだ時に生じる緩慢な電流増加に適合して判定時間が適
宜変更されるものとなるため、柔らかいものを挟み込ん
だときと硬いものを挟み込んだときとの挟み込み荷重に
差を生じない。この発明の請求項3に係わるモータ制御
装置によれば、モータが回転を始めると、コントローラ
は、発振手段が発生するタイマ出力が予め定められた回
数を越える毎に偏差値が電流設定値を越えるまで以前に
さかのぼって偏差値と電流設定値との比較を行うため、
挟み込んだものが硬いものの場合は短い時間で挟み込み
を判定し、挟み込んだものが柔らかいものの場合は長い
時間で挟み込みを判定して可変長で挟み込みを判定し、
硬いものを挟み込んだ時に生じる急俊な電流増加や柔ら
かいものを挟み込んだ時に生じる緩慢な電流増加に適合
して判定時間が適宜変更されるものとなるため、柔らか
いものを挟み込んだときと硬いものを挟み込んだときと
の挟み込み荷重に差を生じないので、硬い物を挟み込ん
だときの急俊な電流増加であっても、柔らかいものを挟
み込んだときの緩慢な電流増加であっても、挟み込みの
荷重を一定にすることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるモータ制御装置の全体ブロッ
ク構成図である。
【図2】図1に示したモータ制御装置のマイクロコンピ
ュータ内の構成図である。
【図3】図1に示したモータ制御装置においての挟み込
み荷重が同一になる時間とモータ電流値との相関線図で
ある。
【図4】図1に示したモータ制御装置においての制御を
説明する時間とモータ電流値との相関線図である。
【図5】図1に示したモータ制御装置においての制御を
説明する時間とモータ電流値との相関線図である。
【図6】図1に示したモータ制御装置においての制御を
説明する時間とモータ電流値との相関線図である。
【図7】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説明
するフローチャートである。
【図8】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説明
するフローチャートである。
【図9】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説明
するフローチャートである。
【図10】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。
【図11】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。
【図12】図1に示したモータ制御装置の制御動作を説
明するフローチャートである。
【図13】従来のモータ制御装置の電流値と挟み込み荷
重との相関線図である。
【符号の説明】
1 モータ制御装置 2 操作スイッチ 3 モータ 4 コントローラ 5b 比較判定手段 9 出力手段 10 モータ電流検出手段 12 発振手段 RAM1 第1の電流値記憶手段 RAM2 第2の電流値記憶手段 ROM 第3の電流値記憶手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇、下降、自動の指令信号を発生する
    操作スイッチと、 負荷を駆動させるモータと、 上記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段
    と、 上記操作スイッチが発生した各指令信号によりモータに
    電源を接続し、且つモータ電流検出手段が検出した電流
    値の変動に応じて挟み込みを判定する時間を可変長にし
    たコントローラを備えていることを特徴とするモータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 コントローラは、モータ電流検出手段が
    検出した電流値が記憶される第1の電流値記憶手段と、
    上記第1の電流値記憶手段が記憶している最新の電流値
    と該最新の電流値よりも以前に記憶されている電流値と
    の偏差値が随時記憶される第2の電流値記憶手段と、予
    め定められた電流設定値が記憶された第3の電流値記憶
    手段と、上記第2の電流値記憶手段が記憶している偏差
    値と第3の電流値記憶手段が記憶している電流設定値と
    を比較して該偏差値が該電流設定値を越えるまで、ある
    判定周期毎に以前にさかのぼって繰り返し比較し、該偏
    差値が該電流設定値を越えたとき、反転指令信号を発生
    する比較判定手段とを備え、 モータに電気的に接続され、操作スイッチが発生した上
    昇、下降、自動の指令信号によりモータに電源を接続
    し、モータへ、モータが上昇側へ回転する様に電源が接
    続されている際に比較判定手段が発生した反転指令信号
    により上昇側の電源の接続を下降側の電源の接続に反転
    させる出力手段を備えていることを特徴とする請求項1
    に記載のモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 コントローラは、予め定められた周期毎
    にタイマ出力を発生する発振手段を備え、 比較判定手段は、上記発振手段が発生したタイマ出力が
    予め定められた回数を越える毎に偏差値が電流設定値を
    越えるまで以前にさかのぼって偏差値と電流設定値との
    比較を行う請求項1または2に記載のモータ制御装置。
JP6300485A 1994-12-05 1994-12-05 モータ制御装置 Pending JPH08163894A (ja)

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JP6300485A JPH08163894A (ja) 1994-12-05 1994-12-05 モータ制御装置
EP95308658A EP0716492A1 (en) 1994-12-05 1995-12-01 Electric motor control device

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