JPH10110573A - 車両用パワーウィンドゥ制御装置 - Google Patents

車両用パワーウィンドゥ制御装置

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JPH10110573A
JPH10110573A JP8266023A JP26602396A JPH10110573A JP H10110573 A JPH10110573 A JP H10110573A JP 8266023 A JP8266023 A JP 8266023A JP 26602396 A JP26602396 A JP 26602396A JP H10110573 A JPH10110573 A JP H10110573A
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善久 佐藤
Yukihiko Umeda
幸彦 梅田
Kazutomo Azuma
和睦 東
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はウィンドゥによる挟み込み以外の負荷
増大を検出したときに簡単な操作でウィンドゥを全閉可
能とする車両用パワーウィンドゥ制御装置を提供する。 【解決手段】開閉制御手段はウィンドゥに開指令または
閉指令を出力するスイッチ機構からの入力に対応してモ
ータに前記ウィンドゥを開方向あるいは閉方向に駆動す
る指令を与える。挟み込み検出手段は前記ウィンドゥの
閉じ動作時に、負荷増大を判別することにより前記ウィ
ンドゥによる挟み込みを検出する。停止手段は前記挟み
込み検出手段により前記ウィンドゥによる挟み込みが検
出されると前記モータを停止させる。禁止手段は前記挟
み込み検出手段による挟み込み検出及び前記停止手段に
よる前記モータの停止が連続して所定回数行われるとそ
の後の前記ウィンドゥの閉じ動作時に挟み込み検出が連
続して所定回数行われた場所における前記挟み込み検出
手段による挟み込み検出を禁止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は挟み込み防止機能を
有する車両用パワーウィンドゥ制御装置に係り、特にそ
の挟み込み防止機能について挟み込み以外の負荷増大時
に適切に対処し得るように改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動車等の車両用に設置
されるパワーウィンドゥ機構においては、車室内に設置
されるウィンドゥの開閉制御用のスイッチ機構を操作す
ることにより、ウィンドゥを駆動するモータに対して供
給する回転駆動電流の方向を切り換えるように構成され
ている。
【0003】しかるに、このようなパワーウィンドゥ機
構においては、ウィンドゥの閉動作時において、異物例
えば人体の一部等が挟み込まれることがあるため、挟み
込み防止機能としてウィンドゥを駆動するモータの回転
速度の変動を監視し、あるいはモータの駆動電流の変化
を監視することによって、モータの回転速度あるいはモ
ータの駆動電流が、設定された特定のしきい値を越えて
変化したときに、負荷が増大したものとしてウィンドゥ
による異物の挟み込みを判定している。
【0004】そして、このようなウィンドゥによる挟み
込みと判定されたときには、ウィンドゥを駆動するモー
タの回転方向を逆転し、ウィンドゥによる異物の挟み込
み状態を解除させている。
【0005】このようなパワーウィンドゥ制御装置にお
いて、例えばウィンドゥの凍結等によってウィンドゥの
動作に対して大きな負荷が作用するような状態となった
場合には、ウィンドゥが異物を挟み込んでいないにもか
かわらず、ウィンドゥによる異物挟み込み状態と判定し
てしまう可能性が大きい。
【0006】このため、従来、ウィンドゥによる挟み込
み以外の負荷増大が生じた場合、ウィンドゥ駆動用のモ
ータがその箇所で反転駆動されるために閉め切れなくな
る対策として、モータが連続して反転するとそれ以降は
ウィンドゥによる挟み込み状態を判定しなくなる代わり
に、ウィンドゥ上昇のスイッチが押し続けられてもウィ
ンドゥは所定時間又は所定距離だけ閉方向に上昇駆動し
てから停止するようにしたパワーウィンドゥ制御装置が
考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな、従来のパワーウィンドゥ制御装置では、ウィンド
ゥによる挟み込み以外の負荷増大が生じた場合に、ウィ
ンドゥを全閉するためには何回も同じような閉操作を繰
り返す必要があるので、操作が煩雑であるという問題が
ある。
【0008】そこで、この発明は上記のような点に鑑み
なされたもので、ウィンドゥを閉める動作の途中におい
て、ウィンドゥによる挟み込みを検出することによって
ウィンドゥ駆動用のモータを反転停止するようにした挟
み込み防止機能を有する車両用パワーウィンドゥ制御装
置において、ウィンドゥによる挟み込み以外の負荷増大
が生じた場合、負荷増大箇所を通過させてウィンドゥが
全閉位置まで駆動して閉め切ることができるようにしつ
つ、挟み込み検出もできるようにした車両用パワーウィ
ンドゥ制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車両用パ
ワーウィンドゥ制御装置おいて、開閉制御手段は、ウィ
ンドゥ制御用のモータに対して、スイッチ機構からの指
令に基づきウィンドゥを開方向あるいは閉方向に駆動す
る指令を与える。
【0010】また、挟み込み検出手段は前記ウィンドゥ
による挟み込みを検出する。また、停止手段は、ウィン
ドゥによる挟み込みが検出されると前記モータを停止状
態とする。
【0011】そして、禁止手段は、前記ウィンドゥによ
る挟み込み検出及びモータの停止が連続して所定回数行
われるとその後の前記ウィンドゥの閉じ動作時に挟み込
み検出が連続して所定回数行われた場所における前記挟
み込み検出手段による挟み込み検出を禁止させ、再度の
閉じ動作時に負荷増大箇所を通過させる処理を実行する
ことにより、前記ウィンドゥの閉じ動作を全閉位置まで
行うことができるようにする。
【0012】すなわち、この請求項1に係る車両用パワ
ーウィンドゥ制御装置によれば、例えば凍結等によって
ウィンドゥの閉め切り動作中において、ウィンドゥ駆動
用のモータに作用する負荷が増大するように急激な負荷
変動があった場合において、再度の閉じ動作により負荷
増大箇所を通過させる処理を実行することにより、簡単
な操作でウィンドゥの閉じ動作を全閉位置まで確実に行
うことができるようになるので、このような負荷増大状
況におけるウィンドゥの閉め切りが不能となる不具合が
解決される。
【0013】また、請求項3に係る発明は、ウィンドゥ
上昇中にモータの負荷増大を検出したときにモータを反
転停止する挟み込み防止機能を有する車両用のパワーウ
ィンドゥ制御装置において、ウィンドゥによる挟み込み
以外の負荷増大が生じた場合、挟み込み以外の負荷増大
により閉め切れなくことを防止するために、従来のよう
にそれ以降はウィンドゥによる挟み込み状態を検出しな
いようにするのでなく、起動マスク処理(モータ起動直
後の不安定領域のみ負荷変動を検出しない処理)と同様
なマスク処理を利用してウィンドゥを閉め切ることを特
徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は車両に搭載されるパワー
ウィンドゥシステムの構成を示すもので、例えばマイク
ロコンピュータ(CPU)等によって構成された制御回
路11が備えられる。
【0015】この制御回路11は、パワーウィンドゥシ
ステム全体の制御を司るもので、以下に述べる各要素と
共に、本発明の特許請求の範囲に定義されるような車両
用パワーウィンドゥ制御装置を構成する。
【0016】具体的には、この制御回路11には車室内
に設置されるウィンドゥの上昇(UP)指令スイッチ1
2及び下降(DOWN)指令スイッチ13の各別の操作
またはこれらと自動(AUTO)指令スイッチ18との
組合せ操作による操作指令信号が入力される。
【0017】この制御回路11からは、それぞれバッフ
ァアンプA1,A2を介してUP側の第1のリレースイ
ッチ14及びDOWN側の第2のリレースイッチ15に
それぞれ切り換え駆動指令が供給される。
【0018】この第1及び第2のリレースイッチ14,
15は、パワーウィンドゥ駆動用のモータ16の電源回
路を構成する。ここで、この第1及び第2のリレースイ
ッチ14および15の各接点(ON,OFF)が図示の
状態に設定された状態で、第1のリレースイッチ14を
介して+B電源がモータ16の一端に接続され、第2の
リレースイッチ15を介してモータ16の他端が接地回
路に接続され、モータ16が上昇(UP)方向に回転駆
動されるようになる。
【0019】すなわち、これによって図示しないパワー
ウィンドゥは閉方向に駆動されることになる。また、制
御回路11からの指令で第1及び第2のリレースイッチ
14及び15の各接点が図示の状態から反対側に切り換
えられた場合には、モータ16に供給される電源極性が
反転されるので、モータ16は逆の方向すなわち下降
(DOWN)方向に回転駆動される。
【0020】すなわち、これによって図示しないパワー
ウィンドゥは開方向に駆動されることになる。そして、
モータ16には、例えばホール素子(ホールIC)等を
用いて構成される回転検出回路17が設けられており、
この回転検出回路17からはモータ16の回転速度に対
応した周期を有するパルス信号が発生される。
【0021】この回転検出回路18からのパルス信号は
制御回路11に入力されて計数されることにより、ウィ
ンドゥの開度位置等が検出されると共に、そのパルス信
号の周期に基づいてモータ16の回転速度が算出される
ようになる。
【0022】なお、図1において、制御回路11には後
述するウィンドゥによる挟み込み検出領域判別用のリミ
ットスイッチ(SW)19が接続されている。すなわ
ち、このリミットSW19は、図3に示すようなウィン
ドゥ20による挟み込み検出に関する不感領域R1(人
体の指等を挟み込む危険性がない狭い領域で、通常は数
mm程度)と検出領域R2(不感領域R1を除くウィン
ドゥ20の閉領域)とを判別するために、車室内のウィ
ンドゥ枠の上端近傍に設けられるものである。
【0023】次に、以上のように構成されるパワーウィ
ンドゥシステムの動作について、先ずその概要から説明
する。今、ウィンドゥが明けられている状態とし、この
状態からウィンドゥを閉じるために、UPスイッチ12
が操作されたとすると、制御回路11により、第1及び
第2のリレースイッチ14,15の各接点が図示の状態
に設定されることにより、モータ16には上昇(UP)
方向の電流が供給される。
【0024】この場合、モータ16の回転速度は、モー
タ16に取り付けられている回転検出回路17から出力
されるパルス信号の周期を制御回路11で演算すること
により求められる。
【0025】そして、このようなウィンドゥの上昇動作
中における挟み込み検出は、この回転検出回路17から
出力されるパルス信号の周期の絶対値、変化量、変化率
等を制御回路11で演算することによって実現すること
ができる。
【0026】例えば、この回転検出回路17から出力さ
れるパルス信号の周期が図示の如くT1からT2に伸び
たとするとき、制御回路11では、予め設定される所定
のしきい値Tthより(T2−T1)が大きい場合に、ウ
ィンドゥによる挟み込みが生じたと判断する。
【0027】すなわち、ウィンドゥによる挟み込みが生
じたとすると、パワーウィンドゥシステムには負荷の増
大として作用することになり、これはモータ16の回転
速度を下げることになり、延いては回転検出回路17か
ら出力されるパルス信号の周期が図示の如くT1からT
2に伸びるように長周期になるためである。
【0028】そして、制御回路11はウィンドゥによる
挟み込みが生じたと判断した場合、第1及び第2のリレ
ースイッチ14,15の各接点を図示の状態から反対方
向に切換えることにより、モータ16延いてはウィンド
ゥをして下降(DOWN)方向への駆動に切り換える。
【0029】このとき、制御回路11は回転検出回路1
7からのパルス信号を計数して、それが所定パルス数に
達するまで下降駆動を継続した後、第1及び第2のリレ
ースイッチ14,15の各接点を同一極性に切換えるこ
とにより、モータ16を停止させる。
【0030】つまり、このようにウィンドゥを反転停止
させるのは、ウィンドゥによる挟み込みが例えば人体や
衣服等の挟み込みであったとすれば、この反転停止によ
ってそれが直ちに解除されるものと考えられるからであ
る。
【0031】しかるに、本実施の形態では、このような
UPスイッチ12の操作によるウィンドゥの上昇動作中
において、反転停止動作が所定回数(N)に渡って繰り
返えされた場合、制御回路11は単なる挟み込みではな
く、ウィンドゥによる挟み込み以外の何らかの原因(例
えば凍結等)による負荷増大と見なして、次に述べるよ
うな起動マスク処理と同様なマスク処理に入るように構
成されている。
【0032】ここで、起動マスク処理とは、ウィンドゥ
による挟み込みを検出するに当り、起動直後におけるモ
ータの回転速度が不安定な期間をウィンドゥによる挟み
込み検出から避ける処理である。
【0033】すなわち、本実施の形態のように、モータ
の回転速度の変化を利用してウィンドゥによる挟み込み
を検出するようにしている挟み込み防止機能を有するパ
ワーウィンドゥシステムでは、それによる誤反転動作を
防止するため、起動マスク処理により起動時にモータの
回転速度が安定するまでの間、ウィンドゥによる挟み込
み検出を禁止するようにしている。
【0034】これは、若し、このような起動マスク処理
を行わないと、UPスイッチの操作による起動時のモー
タ回転速度が不安定な期間に誤まってウィンドゥによる
挟み込みが検出されてしまう場合があり、この場合にウ
ィンドゥが不必要に下降方向に反転された後に停止され
てしまうのを防止するためである。
【0035】具体的には、ウィンドゥの上昇動作中にお
いて、上述したような反転停止動作が連続して所定回数
(N)に渡って繰り返えされた場合に制御回路11は、
ウィンドゥによる挟み込み以外の何らかの原因(例えば
凍結等)による負荷増大と見なして、その後、再度UP
スイッチ12がオンされてモータ16をUP方向に駆動
させている間に、回転検出回路17からのパルス信号の
周期がしきい値より大きくなった時点でモータ16をD
OWN方向に反転させることなく直ちに停止させると共
に、その後の所定期間は起動マスク処理と同様に挟み込
み検出を行わないようにする。
【0036】これにより、その後、再度UPスイッチ1
2がオンされると、制御回路11は挟み込み検出を行わ
ないようにしているため、負荷増大領域でもモータ16
をDOWN方向に反転することなく、UP方向への駆動
を継続させて、ウィンドゥをして完全に閉め切れること
ができるようになる。
【0037】次に、本実施の形態による動作の詳細を図
2に示すようなフローチャートを参照して説明する。先
ず、制御回路11は、UPスイッチ12がオンされるこ
とによりウィンドゥを上昇させるか否かをステップ10
1で判定し、オンされていたらステップ102でUP側
のリレースイッチ14をオン状態に設定する(なお、こ
のとき、DOWN側のリレースイッチ15はオフ状態に
設定される)。
【0038】次に、制御回路11はウィンドゥによる挟
み込み検出の検出領域であるか否かをリミットSW19
の極性に基づいてステップ103で判別し、例えばリミ
ットSW19がオン極性“L”時にウィンドゥによる挟
み込み検出の検出領域であるとすると、リミットSW1
9から“L”が入力されたらステップ104にてモータ
16が停止しているか否かをTst<Tm により判断す
る。
【0039】ここで、Tm は回転検出回路17から制御
回路11に最新のパルス信号が入力されてからの経過時
間である。また、Tstは定数(例えば500ms)で、
これ以上経過したらモータ16が停止していると判定す
るしきい値である。
【0040】そして、制御回路11はステップ104に
おいて、Tm <Tstであるならば、モータ16が停止し
ていないとしてステップ105の処理へ進み起動マスク
処理と同様なマスク処理中であるか否かを判断する。
【0041】このとき、制御回路11は後述する図4の
フローチャートに示すような割り込みによる別処理で回
転検出回路17からのパルス信号をカウントした値Cp
と起動マスクパルス数Cm (定数)とをステップ105
で比較する。
【0042】ここで、図4に示す制御回路11によるC
p パルスカウントのための割込み処理について説明す
る。先ず、制御回路11はステップ201でUP側のリ
レースイッチ14がオンされると、ステップ202でC
p =0に初期化する。
【0043】続いて、制御回路11はステップ203で
回転検出回路17からのパルス信号Cp の入力があるか
否かを判定した後、ステップ204でCp をカウントア
ップしてインクリメントすることをステップ205でモ
ータ16の停止が判定するまで続ける。
【0044】制御回路11はこのようにして得られるパ
ルスカウント値Cp と起動マスクパルス数Cm (定数)
とをステップ105で比較し、パルスカウント値Cp が
起動マスクパルス数Cm (通常20パルス前後)以上に
カウントされていたらマスク解除(挟み込み検出開始)
とする。
【0045】続いて、制御回路11はステップ106で
最新のパルス周期Tn と前回のパルス周期Tn-1 との差
(Tn −Tn-1 )がしきい値Tthを越えたとき、ステッ
プ107でUP側のリレースイッチ14をオフとする。
【0046】続いて、制御回路11はステップ108に
て挟み込み回数カウンタCj をインクリメントし、ステ
ップ109でCj を所定回数N(例えばN=2〜3)と
比較し、挟み込み回数カウンタCj が所定回数Nを越え
ていたらステップ110でCj をクリア(110)して
一連の処理を終了する。
【0047】すなわち、この状態では、制御回路11は
挟み込みを検出したにもかかわらず、ウィンドゥによる
挟み込み以外の何らかの原因(例えば凍結等)による負
荷増大と見なして、モータ16を反転させていないた
め、再度UPスイッチ12がオンされると、ステップ1
01からステップ104を経て、ステップ105で前述
したようなマスクパルス比較(Cm <Cp )が成立して
ステップ106に流れるまでの間にモータ16をUP方
向に駆動し続けるので、前回挟み込み検出した箇所(ウ
ィンドゥの摺動負荷が大きな箇所)では実質的に挟み込
み検出を行っていないのと同様になり、ウィンドゥをそ
こから通過させることができる。
【0048】これによって、何らかの高負荷箇所におい
てウィンドゥを閉じ切れなくなることを防止することが
できる。なお、ステップ109で挟み込み回数カウンタ
Cj が所定回数N以下ならば、制御回路11はステップ
114でDOWN側のリレースイッチ15をオン状態と
して、モータ16を反転してウィンドゥを下降させると
共に、ステップ115で所定パルスCd 数だけパルスを
カウントしたか否かを判定した後にステップ116でD
OWN側のリレースイッチ15をオフ状態として一連の
処理を終了することになる。
【0049】この所定パルスCd 数のパルスカウントは
前述したパルスカウント値Cp を得るのと同様にするこ
とができる。以上において、ステップ101でUPスイ
ッチ12がオンされていなければ、制御回路11はステ
ップ111で両リレースイッチ14,15をオフ状態と
してステップ101の処理に戻る。
【0050】また、ステップ103で不感領域であると
判定した場合、制御回路11はステップ112でモータ
16が停止されているか否かを判定し、停止であればス
テップ113でUP側のリレースイッチ113をオフ状
態としてして一連の処理を終了するが、モータ16が停
止でなければステップ101の処理に戻る。
【0051】また、ステップ104でモータ停止と判定
した場合、制御回路11はステップ107の処理にジャ
ンプする。また、ステップ105及び106での比較が
不成立の場合、制御回路11はステップ101の処理に
戻る。
【0052】なお、以上のような実施の形態において、
ウィンドゥによる挟み込みを検出する手段としては、モ
ータの回転速度の変動を監視する代わりに、モータの駆
動電流の変化を監視するようにしてもよい。
【0053】また、図2のステップ105の処理とし
て、マスクパルスをカウントしてCm<Cp ?を判定す
る代わりに、タイマを設け、UPスイッチ12のオン後
の時間が所定時間以上経過したか否かを判定して、それ
が所定時間以上となったら、ステップ106の処理に進
むようにしてもよい。
【0054】したがつて、以上のようにして本実施の形
態によれば、起動マスク処理と同様なマスク処理を採用
することにより、ウィンドゥによる挟み込み以外の負荷
増大があった位置を安全に通過することができるように
して、例えば凍結等によってモータ16の負荷が増大し
てもウィンドゥが閉め切れないような不具合を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を説明するための回路構成
図。
【図2】この発明の実施形態の全体の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図3】この発明の実施形態に用いるリミットスイッチ
の判別領域を示す図。
【図4】この発明の実施形態の一部の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
11…制御回路(CPU)、 12…UPスイッチ、 13…DOWNスイッチ、 14…リレースイッチ、 15…リレースイッチ、 16…モータ、 17…回転検出回路、 18…AUTOスイッチ、 19…リミットスイッチ、 A1…バッファアンプ、 A2…バッファアンプ、 20…ウィンドゥ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 和睦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドゥを開方向あるいは閉方向に選
    択的に駆動するウィンドゥ駆動用のモータと、 前記ウィンドゥに開指令または閉指令を出力するスイッ
    チ機構からの入力に対応して前記モータに前記ウィンド
    ゥを開方向あるいは閉方向に駆動する指令を与える開閉
    制御手段と、 前記ウィンドゥの閉じ動作時に、負荷増大を判別するこ
    とにより前記ウィンドゥによる挟み込みを検出する挟み
    込み検出手段と、 前記挟み込み検出手段により前記ウィンドゥによる挟み
    込みが検出されると前記モータを停止させる停止手段
    と、 前記挟み込み検出手段による挟み込み検出及び前記停止
    手段による前記モータの停止が連続して所定回数行われ
    るとその後の前記ウィンドゥの閉じ動作時に挟み込み検
    出が連続して所定回数行われた場所における前記挟み込
    み検出手段による挟み込み検出を禁止させる禁止手段と
    を具備したことを特徴とする車両用パワーウィンドゥ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記挟み込み検出手段は挟み込み検出の
    ための検出領域判定を行う領域判定手段を具備すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用パワーウィンドゥ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記禁止手段は、前記モータの起動直後
    の不安定領域のみ負荷変動を検出しないようにする起動
    マスク処理を利用して前記ウィンドゥの再度の閉じ動作
    による前記モータの上昇駆動により負荷増大箇所を通過
    させるマスク処理を実行することを特徴とする請求項1
    または2に記載の車両用パワーウィンドゥ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記禁止手段は、所定時間または前記ウ
    ィンドゥが所定距離閉方向に駆動する間、前記挟み込み
    検出手段による挟み込み検出を禁止させることを特徴と
    する請求項1または2に記載の車両用パワーウィンドゥ
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記停止手段は、前記挟み込み検出手段
    による挟み込み検出が前記所定回数に満たなければ、前
    記モータを停止後、反転させる反転手段を具備したこと
    を特徴とする請求項1乃至4に記載の車両用パワーウィ
    ンドゥ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記挟み込み検出手段は、前記モータの
    回転速度に対応する周期を有したパルス信号の周期の変
    化に基づいて、前記負荷増大を判別することを特徴とす
    る請求項1乃至5に記載の車両用パワーウィンドゥ制御
    装置。
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