JPH0816119B2 - 蛋白多糖体kv−071及びそれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤 - Google Patents
蛋白多糖体kv−071及びそれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤Info
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- JPH0816119B2 JPH0816119B2 JP62239458A JP23945887A JPH0816119B2 JP H0816119 B2 JPH0816119 B2 JP H0816119B2 JP 62239458 A JP62239458 A JP 62239458A JP 23945887 A JP23945887 A JP 23945887A JP H0816119 B2 JPH0816119 B2 JP H0816119B2
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- protein polysaccharide
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はヒトロタウイルス感染阻止活性を示す蛋白多
糖体KV-071に関し、詳しくは例えばアスペルギルス属に
属する糸状菌を培養した培養物又はそれから得られるヒ
トロタウイルス感染阻止活性を示す成分である蛋白多糖
体KV-071及びこれを有効成分とするヒトロタウイルス感
染予防剤に関する。
糖体KV-071に関し、詳しくは例えばアスペルギルス属に
属する糸状菌を培養した培養物又はそれから得られるヒ
トロタウイルス感染阻止活性を示す成分である蛋白多糖
体KV-071及びこれを有効成分とするヒトロタウイルス感
染予防剤に関する。
従来の技術 乳幼児の下痢の重要な病原ウイルスはロタウイルスで
あることが確認されており、その制圧をめざしてワクチ
ンの開発が進められている。しかしアフリカの下痢多発
地帯での生ワクチンの試験投与においてはまったく無効
であったことが報告されている(DeMol,P.Lancet 2;10
8,1986)。このようにヒトロタウイルス感染症の予防に
有効な手段が見出されていないのが現状である。
あることが確認されており、その制圧をめざしてワクチ
ンの開発が進められている。しかしアフリカの下痢多発
地帯での生ワクチンの試験投与においてはまったく無効
であったことが報告されている(DeMol,P.Lancet 2;10
8,1986)。このようにヒトロタウイルス感染症の予防に
有効な手段が見出されていないのが現状である。
発明が解決しようとする課題 本発明は上述の現状に鑑みなされたものであり、本発
明者等は糸状菌を培養し、培養液及び菌体抽出物につ
いてその抗ヒトロタウイルス活性を研究した結果、アス
ペルギルス属に属する糸状菌が培養液中に抗ヒトロタ
ウイルス活性を有する蛋白多糖体を生産することを見出
した。本発明の目的はそのような蛋白多糖体KV-071及び
これを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤を
提供することにある。
明者等は糸状菌を培養し、培養液及び菌体抽出物につ
いてその抗ヒトロタウイルス活性を研究した結果、アス
ペルギルス属に属する糸状菌が培養液中に抗ヒトロタ
ウイルス活性を有する蛋白多糖体を生産することを見出
した。本発明の目的はそのような蛋白多糖体KV-071及び
これを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤を
提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明の構成上の特徴は例えばアルペルギルス属に属
するヒトロタウイルス感染阻止活性を示す物質を生産す
る糸状菌を培養した培養物から得られる蛋白多糖体KV-0
71並びにこれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症
予防剤及びこのような予防剤の有効成分がそのような微
生物の培養物そのまま又は菌体除去、濃縮、分画などし
て得られるヒトロタウイルス感染阻止活性を示す蛋白多
糖体を含有する糸状菌の培養物であるものに存する。
するヒトロタウイルス感染阻止活性を示す物質を生産す
る糸状菌を培養した培養物から得られる蛋白多糖体KV-0
71並びにこれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症
予防剤及びこのような予防剤の有効成分がそのような微
生物の培養物そのまま又は菌体除去、濃縮、分画などし
て得られるヒトロタウイルス感染阻止活性を示す蛋白多
糖体を含有する糸状菌の培養物であるものに存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるアルペルギルス属に属する抗ヒトロタ
ウイルス成分を生産する糸状菌の一例の特性は、特公昭
58-35162号明細書に記載されているが、この菌株は工業
技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第3100号(昭
和50年6月6日)として寄託受理されている。
ウイルス成分を生産する糸状菌の一例の特性は、特公昭
58-35162号明細書に記載されているが、この菌株は工業
技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第3100号(昭
和50年6月6日)として寄託受理されている。
この菌株を例えば、脱脂大豆粉(大豆、大豆かすも含
む)、糖類などの炭素源、窒素源の他、リン酸塩、硫酸
塩、金属塩などの無機塩、ビタミン、アミノ酸などの生
育物質を適宜添加した各種の培地に接種した後、振とう
培養、通気培養、静置培養など好気条件で例えばpH3〜1
0、温度30〜40℃において5〜7日培養すれば目的とす
る培養物が得られる。
む)、糖類などの炭素源、窒素源の他、リン酸塩、硫酸
塩、金属塩などの無機塩、ビタミン、アミノ酸などの生
育物質を適宜添加した各種の培地に接種した後、振とう
培養、通気培養、静置培養など好気条件で例えばpH3〜1
0、温度30〜40℃において5〜7日培養すれば目的とす
る培養物が得られる。
この培養物は、そのままでヒトロタウイルス感染阻止
効果を有するが、その活性成分を濃縮された状態で分離
するには、例えば培養物から菌体を除去した培養液を
120℃、5分間オートクレーブにより滅菌処理し、培養
液を4℃の冷水で1日間透析し、脱塩をした後、遠心
処理後、上清液を凍結乾燥して得ることができる。更に
このような分離だけでなく、ゲル過,限外過さらに
各種クロマトグラフィー等によっても活性成分物質を得
ることができる。
効果を有するが、その活性成分を濃縮された状態で分離
するには、例えば培養物から菌体を除去した培養液を
120℃、5分間オートクレーブにより滅菌処理し、培養
液を4℃の冷水で1日間透析し、脱塩をした後、遠心
処理後、上清液を凍結乾燥して得ることができる。更に
このような分離だけでなく、ゲル過,限外過さらに
各種クロマトグラフィー等によっても活性成分物質を得
ることができる。
上述の如くして得られる本発明の物質は、茶褐色を呈
する粉末である蛋白多糖体KV-071である。
する粉末である蛋白多糖体KV-071である。
尚、上記培養物から特公昭58-33240号に記載されたAP
Sの培養物からの分離方法と同じ方法で分離した蛋白多
糖体の糖構成は、モル比でガラクトース8.02〜8.12,マ
ンノース2.01〜2.35,グルコース1.98〜2.28,アラビノー
ス1,フコース0.02〜0.06,キシロース0.08〜0.39であっ
て、ガラクトースが多いこと、フコース、キシロースを
含むなど、APSとKV-071は異なるものである。
Sの培養物からの分離方法と同じ方法で分離した蛋白多
糖体の糖構成は、モル比でガラクトース8.02〜8.12,マ
ンノース2.01〜2.35,グルコース1.98〜2.28,アラビノー
ス1,フコース0.02〜0.06,キシロース0.08〜0.39であっ
て、ガラクトースが多いこと、フコース、キシロースを
含むなど、APSとKV-071は異なるものである。
以下順を追って、蛋白多糖体KV-071の特徴的事項につ
いて説明する。なお、この蛋白多糖体は、培養物の
過,液の透析、遠心処理、上清液の凍結乾燥等前記の
方法によって得たものである。
いて説明する。なお、この蛋白多糖体は、培養物の
過,液の透析、遠心処理、上清液の凍結乾燥等前記の
方法によって得たものである。
(A)物理的ならびに化学的性質 (1)元素分析 元素分析結果を第1表に示した。
(2)呈色反応 KV-071を水に溶解し、呈色反応を行った結果を第2表
に示した。
に示した。
第2表の呈色反応からKV-071は、糖類と蛋白質を含有
し、糖類はアルドヘキソースを主成分とし、2−デオキ
シ糖、アミノ糖、ウロン糖を含まないことが明らかであ
る。
し、糖類はアルドヘキソースを主成分とし、2−デオキ
シ糖、アミノ糖、ウロン糖を含まないことが明らかであ
る。
(3)溶解性 KV-071は、メタノール、エタノール、アセトン、クロ
ロホルム、酢酸エチル、エチルエーテル、ベンゼン、n
−ヘキサン等の有機溶媒に不溶であるが、水には溶けや
すく約10%まで溶ける。吸湿性はない。
ロホルム、酢酸エチル、エチルエーテル、ベンゼン、n
−ヘキサン等の有機溶媒に不溶であるが、水には溶けや
すく約10%まで溶ける。吸湿性はない。
(4)pH値 KV-071は、100mlの水に溶解しpHを測定したところ6.7
〜7.0であり、ほぼ中性である。
〜7.0であり、ほぼ中性である。
(B)構造的特徴 KV-071は、フェノール硫酸法により検出される約43%
の糖質部とローリイフォーリン法により検出される約47
%の蛋白質部とにより構成される。
の糖質部とローリイフォーリン法により検出される約47
%の蛋白質部とにより構成される。
(1)糖質部の構成 KV-071の糖質部の構成糖については、試料に塩酸、メ
タノールを加え、100℃で16時間メタノリシスを行った
後、常法によりトリメチルシリル化を行った結果、フコ
ース、アラビノース、キシロース、マンノース、ガラク
トース、グルコースを含有していた。それらの比率を第
3表に示した。
タノールを加え、100℃で16時間メタノリシスを行った
後、常法によりトリメチルシリル化を行った結果、フコ
ース、アラビノース、キシロース、マンノース、ガラク
トース、グルコースを含有していた。それらの比率を第
3表に示した。
(2)蛋白質部の構成 KV-071の蛋白質部分を常法に従って加水分解し、アミ
ノ酸分析装置を用いてアミノ酸組成を分析した。その結
果を第4表に示した。
ノ酸分析装置を用いてアミノ酸組成を分析した。その結
果を第4表に示した。
(3)分子量 KV-071の分子量は、ゲル過による測定では10,000〜
100,000であった。
100,000であった。
上述の如き、本発明に係る物質蛋白多糖体KV-071は、
ヒトタウィルス血清1型のWa株のみならず、ヒトロタウ
ィルス血清2型のKUN株、ヒトロタウィルス血清3型のM
o株についても感染阻止効果をもち、ヒトロタウィルス
感染症を予防することができる。
ヒトタウィルス血清1型のWa株のみならず、ヒトロタウ
ィルス血清2型のKUN株、ヒトロタウィルス血清3型のM
o株についても感染阻止効果をもち、ヒトロタウィルス
感染症を予防することができる。
以下本発明によるヒトロタウィルス感染阻止効果の試
験結果を示すが、試験に供した試料の調製は、上記の菌
株微工研菌寄第3100号を後記の脱脂大豆粉培地を用いて
38℃、約7日間通気培養し、培養後120℃、5分間オー
トクレーブにより滅菌処理した。さらに、菌体を遠心分
離機で除去後、培養液を4℃の冷水で1日間透析し脱
塩をした。この脱塩をした培養液を、さらに遠心分離
機で不溶物を除去後、上清液を凍結乾燥した。この凍結
乾燥標品を蒸溜水に溶かし5%水溶液としたものを、0.
22μmの除菌フィルターを通し無菌の供試試料とし、ヒ
トロウィルス感染阻止効果の試験を行った。
験結果を示すが、試験に供した試料の調製は、上記の菌
株微工研菌寄第3100号を後記の脱脂大豆粉培地を用いて
38℃、約7日間通気培養し、培養後120℃、5分間オー
トクレーブにより滅菌処理した。さらに、菌体を遠心分
離機で除去後、培養液を4℃の冷水で1日間透析し脱
塩をした。この脱塩をした培養液を、さらに遠心分離
機で不溶物を除去後、上清液を凍結乾燥した。この凍結
乾燥標品を蒸溜水に溶かし5%水溶液としたものを、0.
22μmの除菌フィルターを通し無菌の供試試料とし、ヒ
トロウィルス感染阻止効果の試験を行った。
脱脂大豆粉培地 脱脂大豆粉 25g ブドウ糖 50g 硫酸マグネシウム 0.2g 炭酸二カリウム 0.2g 水 1000ml,pH7.0 なお、ヒトロウィルスの増殖に用いた培養細胞は、サ
ル胎児腎細胞由来株化細胞(以下、MA104という)を用
い、この細胞に対するKV-071水溶液の毒性は0.01-1.0%
の濃度で4日間細胞変性(以下、CPEという)を観察し
た。その結果、1%で3日目より約30%細胞変性を示
し、0.5%以下では全くCPEは示さなかったのでKV-071の
供試濃度は0.5%以下の濃度で用いた。
ル胎児腎細胞由来株化細胞(以下、MA104という)を用
い、この細胞に対するKV-071水溶液の毒性は0.01-1.0%
の濃度で4日間細胞変性(以下、CPEという)を観察し
た。その結果、1%で3日目より約30%細胞変性を示
し、0.5%以下では全くCPEは示さなかったのでKV-071の
供試濃度は0.5%以下の濃度で用いた。
試験例1 1×105個/mlのMA104を96穴のマイクロプレートに100
μl分注し、37℃で3日間炭酸ガスの培養器内で培養
後、10%FCS(ウシ胎児血清)を含むMEM培養液でマイク
ロプレート中の培養液と交換した。次に、ヒトロタウィ
ルス血清1型のWa株と種々の濃度のKV-071水溶液を37℃
で30分間,60分間,120分間混合したもの100μlをMA104
の入ったマイクロプレートに分注し、37℃で1時間炭酸
ガス培養器内で培養した。20分後50μg/mlの濃度のトリ
プシン液を50μl加え、さらに20分間培養した後にFCS
の含まないMEM培養液でマイクプレート中の培養液と交
換した。15-20時間炭酸ガス培養器内で培養後、ヒトロ
タウィルスの感染MA104を測定した。
μl分注し、37℃で3日間炭酸ガスの培養器内で培養
後、10%FCS(ウシ胎児血清)を含むMEM培養液でマイク
ロプレート中の培養液と交換した。次に、ヒトロタウィ
ルス血清1型のWa株と種々の濃度のKV-071水溶液を37℃
で30分間,60分間,120分間混合したもの100μlをMA104
の入ったマイクロプレートに分注し、37℃で1時間炭酸
ガス培養器内で培養した。20分後50μg/mlの濃度のトリ
プシン液を50μl加え、さらに20分間培養した後にFCS
の含まないMEM培養液でマイクプレート中の培養液と交
換した。15-20時間炭酸ガス培養器内で培養後、ヒトロ
タウィルスの感染MA104を測定した。
MA104のヒトロタウィルス感染は、ヒトロタウィルスW
a株の抗モルモット血清を用い、FITC蛍光抗体でヒトロ
タウィルス感染細胞数を測定した。
a株の抗モルモット血清を用い、FITC蛍光抗体でヒトロ
タウィルス感染細胞数を測定した。
第5表に、このような試験によるKV-071溶液のヒトロ
タウィルス(Wa株)感染阻止率を示した。
タウィルス(Wa株)感染阻止率を示した。
試験例2 試験例1と同じ方法で行ったが、ヒトロタウィルス血
清1型のWa株とKV-071の混合時の温度を37℃と4℃で行
った。
清1型のWa株とKV-071の混合時の温度を37℃と4℃で行
った。
結果を第6表に示した。
試験例3 試験例1と同じ方法で行ったが、ヒトロタウィルス血
清2型のKUN株を用い、KV-071との混合条件は、37℃で6
0分間とした。ヒトロタウィルスの感染MA104の数は、KU
N株の抗モルモット血清を用いFITC蛍光抗体により測定
した。
清2型のKUN株を用い、KV-071との混合条件は、37℃で6
0分間とした。ヒトロタウィルスの感染MA104の数は、KU
N株の抗モルモット血清を用いFITC蛍光抗体により測定
した。
この結果、すなわち、KV-071溶液によるヒトロタウィ
ルス(KUN株)感染阻止率を第7表に示す。
ルス(KUN株)感染阻止率を第7表に示す。
試験例4 試験例1と同じ方法で行ったが、ヒトロタウィルス血
清3型のMo株を用いKV-071との混合条件は、37℃で60分
間とした。ヒトロタウィルスの感染MA104の数は、Mo株
の抗モルモット血清を用いFITC蛍光抗体により測定し
た。
清3型のMo株を用いKV-071との混合条件は、37℃で60分
間とした。ヒトロタウィルスの感染MA104の数は、Mo株
の抗モルモット血清を用いFITC蛍光抗体により測定し
た。
この結果、すなわち、KV-071溶液によるヒトロタウィ
ルス(Mo株)感染阻止率を第8表に示す。
ルス(Mo株)感染阻止率を第8表に示す。
ヒトロタウィルスは消化器系感染症の原因の一つであ
り、糞口感染により伝播されるので、予防剤としてのKV
-071は、水溶液、粉末、錠剤、カプセル剤として経口投
与することが望ましく、有効量はヒトに対して3g以下を
投与するが、1〜2gが望ましい。本願発明の予防剤は、
このように外用消毒剤、内用治療剤等として使用され
る。
り、糞口感染により伝播されるので、予防剤としてのKV
-071は、水溶液、粉末、錠剤、カプセル剤として経口投
与することが望ましく、有効量はヒトに対して3g以下を
投与するが、1〜2gが望ましい。本願発明の予防剤は、
このように外用消毒剤、内用治療剤等として使用され
る。
第9表、第10表は、それぞれ、上記糸状菌を培養した
培養物の乾燥品の毒性試験の種類と結果及び変異原性試
験結果である。
培養物の乾燥品の毒性試験の種類と結果及び変異原性試
験結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:66)
Claims (4)
- 【請求項1】アスペルギルス属糸状菌に由来し、ヒトロ
タウイルス感染阻止活性を有し、ゲル濾過法による測定
により分子量10,000〜100,000を示し、糖質部はガラク
トース、マンノース、グルコース、アラビノース、フコ
ース、キシロースより構成され、蛋白質部分は、少なく
ともアスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン
酸、プロリン、グリシン、アラニン、バリン、メチオニ
ン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラ
ニン、リジン、ヒスチジン、アルギニンより構成されて
いることを特徴とする蛋白多糖体KV-071。 - 【請求項2】アスペルギルス属糸状菌が微工研菌寄第31
00号である特許請求の範囲第1項に記載の蛋白多糖体KV
-071。 - 【請求項3】蛋白多糖体KV-071を有効成分とするヒトロ
タウイルス感染症予防剤。 - 【請求項4】蛋白多糖体KV-071がアスペルギルス属に属
する抗ヒトロタウイルス感染症成分を生産する糸状菌を
培養した培養物そのまま又は菌体除去、濃縮、分画など
して得られたヒトロタウイルス感染阻止活性を示す蛋白
多糖体を含有する培養物であることを特徴とする特許請
求の範囲第3項に記載のヒトロタウイルス感染症予防
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62239458A JPH0816119B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 蛋白多糖体kv−071及びそれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62239458A JPH0816119B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 蛋白多糖体kv−071及びそれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6483099A JPS6483099A (en) | 1989-03-28 |
JPH0816119B2 true JPH0816119B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17045064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62239458A Expired - Lifetime JPH0816119B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 蛋白多糖体kv−071及びそれを有効成分とするヒトロタウイルス感染症予防剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816119B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106317246B (zh) * | 2016-10-11 | 2019-01-08 | 南开大学 | 一种黄褐牛肝菌中的抗氧化多糖及其制备方法及用途 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5932480B2 (ja) * | 1981-02-10 | 1984-08-09 | 呉羽化学工業株式会社 | 新規な糖蛋白複合体 |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP62239458A patent/JPH0816119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6483099A (en) | 1989-03-28 |
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