JPH0815736B2 - スタンピング成形用材料 - Google Patents
スタンピング成形用材料Info
- Publication number
- JPH0815736B2 JPH0815736B2 JP24027187A JP24027187A JPH0815736B2 JP H0815736 B2 JPH0815736 B2 JP H0815736B2 JP 24027187 A JP24027187 A JP 24027187A JP 24027187 A JP24027187 A JP 24027187A JP H0815736 B2 JPH0815736 B2 JP H0815736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- stamping molding
- molding material
- net
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は繊維状物質と熱可塑性樹脂よりなるスタンピ
ング成形可能な繊維強化複合材料に関するものである。
ング成形可能な繊維強化複合材料に関するものである。
（従来の技術） スタンピング成形は加熱された一対の型の間に加熱溶
融した材料を供給して加圧して賦型する方法でなされ
る。
融した材料を供給して加圧して賦型する方法でなされ
る。
スタンピング成形は成形に必要な時間が非常に短く、
生産性が高く、また成形物の機械的物性がその重量に比
して大きく軽量化が可能であり、自動車産業や一般産業
で広く用いられている。
生産性が高く、また成形物の機械的物性がその重量に比
して大きく軽量化が可能であり、自動車産業や一般産業
で広く用いられている。
（発明が解決しようとする問題点） スタンピング成形を行なうには、成形時に材料が均一
に型に充填される必要があり、成形前に熱可塑性樹脂の
融点付近もしくは融点まで材料を加熱する必要がある。
シート状の材料は、通常固定又は移動するネツト又は担
体上で、電熱加熱又は遠赤外線等による加熱炉中で加熱
されるが、繰り返し、材料が載置されたネツト又は担体
は、溶融樹脂が付着し、更に高温下に曝されるために着
色したり固化したりして汚染される。その結果、新たに
載置された材料に付着してしまうことが多く、最終的に
得られる成形物の表面が汚れるため外観が良くなく黒色
以外に着色した成形物を得ることが困難であつた。
に型に充填される必要があり、成形前に熱可塑性樹脂の
融点付近もしくは融点まで材料を加熱する必要がある。
シート状の材料は、通常固定又は移動するネツト又は担
体上で、電熱加熱又は遠赤外線等による加熱炉中で加熱
されるが、繰り返し、材料が載置されたネツト又は担体
は、溶融樹脂が付着し、更に高温下に曝されるために着
色したり固化したりして汚染される。その結果、新たに
載置された材料に付着してしまうことが多く、最終的に
得られる成形物の表面が汚れるため外観が良くなく黒色
以外に着色した成形物を得ることが困難であつた。
本発明の目的は、従来のスタンピング成形材料の上記
欠点を解決し、成形物表面への異物の付着混入を防止
し、着色成形物においても汚れの無い成形物を与えるこ
との可能なスタンピング成形用材料を提供するものであ
る。
欠点を解決し、成形物表面への異物の付着混入を防止
し、着色成形物においても汚れの無い成形物を与えるこ
との可能なスタンピング成形用材料を提供するものであ
る。
（問題点を解決するための手段） 上記の目的は、繊維状物質に熱可塑性樹脂を含浸一体
化させて得られるスタンピング成形用材料において、該
材料の片面に熱可塑性樹脂によつて含浸されていない繊
維層を有することを特徴とするスタンピング成形用材料
によつて達成されるものである。
化させて得られるスタンピング成形用材料において、該
材料の片面に熱可塑性樹脂によつて含浸されていない繊
維層を有することを特徴とするスタンピング成形用材料
によつて達成されるものである。
本発明の重要な点は成形前の材料の加熱溶融時におけ
るネツト又は担体への付着を防止することにある。
るネツト又は担体への付着を防止することにある。
すなわち、第１図に示すごとく繊維状物質に熱可塑性
樹脂を含浸してなるスタンピング成形用材料の片面に熱
可塑性樹脂を含浸しない繊維の薄い層を有する成形材料
であり、成形前の加熱時には第２図に示すごとくネツト
面に該熱可塑性樹脂を含浸しない繊維の薄い層からなる
面が接触する様に載置して加熱する。加熱により溶融し
た樹脂の一部は下方へ流れて繊維の薄い層に付着するが
下部ネツトへの流出を防止出来る。従つてネツトに付着
した樹脂の変色等にもとづく成形物の汚れがなくなる。
樹脂を含浸してなるスタンピング成形用材料の片面に熱
可塑性樹脂を含浸しない繊維の薄い層を有する成形材料
であり、成形前の加熱時には第２図に示すごとくネツト
面に該熱可塑性樹脂を含浸しない繊維の薄い層からなる
面が接触する様に載置して加熱する。加熱により溶融し
た樹脂の一部は下方へ流れて繊維の薄い層に付着するが
下部ネツトへの流出を防止出来る。従つてネツトに付着
した樹脂の変色等にもとづく成形物の汚れがなくなる。
通常、繊維状物に熱可塑性樹脂を含浸してなるスタン
ピング成形用材料においては、繊維が樹脂に充分に含浸
されてない部分があると成形物においては表面に繊維の
部分がそのまま残り表面が良くない。従つて本発明のご
とき形状を有する材料においても同様の現象が発生する
ため、該熱可塑性樹脂が含浸していない薄い層は必要最
少限の厚みにすることが大切である。更に、成形時に型
へ供給する場合は第３図に示すごとく該熱可塑性樹脂が
含浸していない薄い層が型の面に対して反対の方向にな
る様に組合せて成形することが必要である。
ピング成形用材料においては、繊維が樹脂に充分に含浸
されてない部分があると成形物においては表面に繊維の
部分がそのまま残り表面が良くない。従つて本発明のご
とき形状を有する材料においても同様の現象が発生する
ため、該熱可塑性樹脂が含浸していない薄い層は必要最
少限の厚みにすることが大切である。更に、成形時に型
へ供給する場合は第３図に示すごとく該熱可塑性樹脂が
含浸していない薄い層が型の面に対して反対の方向にな
る様に組合せて成形することが必要である。
本発明において用いる繊維状物質としては、ガラス繊
維、炭素繊維、金属繊維、有機化合物よりなる繊維、セ
ラミツクス繊維、各種ウイスカー等である。特に本発明
においてはガラス繊維又は炭素繊維をそれぞれ単独でも
しくは混合して用いることが好ましい。用いる繊維の径
は２μ〜30μであるが７μ〜15μ程度が好ましい。繊維
の表面は用いる熱可塑性樹脂に適する接着性を与えるよ
うにシランカツプリング剤等の処理剤で処理されている
ことが好ましい。
維、炭素繊維、金属繊維、有機化合物よりなる繊維、セ
ラミツクス繊維、各種ウイスカー等である。特に本発明
においてはガラス繊維又は炭素繊維をそれぞれ単独でも
しくは混合して用いることが好ましい。用いる繊維の径
は２μ〜30μであるが７μ〜15μ程度が好ましい。繊維
の表面は用いる熱可塑性樹脂に適する接着性を与えるよ
うにシランカツプリング剤等の処理剤で処理されている
ことが好ましい。
繊維状物質の形状は従来公知のチヨツプドストランド
マツトやコンテイニユアスドランドマツトのような形状
を有するものであれば良く、加熱時に溶融するバインダ
ーで繊維間が固定されていても、あるいはニードリング
によつてある程度のからまりが与えられているマツトで
も良い。更に、これらのマツトを組合せて用いることも
できる。
マツトやコンテイニユアスドランドマツトのような形状
を有するものであれば良く、加熱時に溶融するバインダ
ーで繊維間が固定されていても、あるいはニードリング
によつてある程度のからまりが与えられているマツトで
も良い。更に、これらのマツトを組合せて用いることも
できる。
本発明において用いる熱可塑性樹脂は例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン、ポリアセタール、ポリメチルメタアクリレート、ポ
リアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
エニレンサルフアイド、ポリフエニレンオキシド、熱可
塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の樹脂であり、これらの２種
又はそれ以上の混合物も含む。これら樹脂に一般的に用
いられる可塑剤、加工助剤、耐衝撃剤、増量剤、熱安定
剤及び光安定剤、核剤、充填剤、染顔料、ガラス短繊維
等の適量を添加させることができる。
チレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン、ポリアセタール、ポリメチルメタアクリレート、ポ
リアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
エニレンサルフアイド、ポリフエニレンオキシド、熱可
塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の樹脂であり、これらの２種
又はそれ以上の混合物も含む。これら樹脂に一般的に用
いられる可塑剤、加工助剤、耐衝撃剤、増量剤、熱安定
剤及び光安定剤、核剤、充填剤、染顔料、ガラス短繊維
等の適量を添加させることができる。
本発明のスタンピング成形材料は次のようにして製造
することができる。所定量の繊維状物質と樹脂のシート
を交互に重ねて加熱加圧して樹脂を含浸する際に、一方
の面についてはガラスマツトが最外層に位置するように
配置する。熱可塑性樹脂に含浸されない薄い繊維層の厚
みは、用いる熱可塑性樹脂と繊維状物質と含浸時の加熱
および加圧条件によつて適宜決められるものであるが、
本発明においては繊維層の厚みが0.5mm〜2mm程度のスタ
ンピング成形用材料とすることが好ましい。
することができる。所定量の繊維状物質と樹脂のシート
を交互に重ねて加熱加圧して樹脂を含浸する際に、一方
の面についてはガラスマツトが最外層に位置するように
配置する。熱可塑性樹脂に含浸されない薄い繊維層の厚
みは、用いる熱可塑性樹脂と繊維状物質と含浸時の加熱
および加圧条件によつて適宜決められるものであるが、
本発明においては繊維層の厚みが0.5mm〜2mm程度のスタ
ンピング成形用材料とすることが好ましい。
更に、本発明の具体的実施例について説明するが本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。
明は以下の実施例に限定されるものではない。
（実 施 例） 実施例１ 繊維径13μ、繊維長10cm、単位重量450g/m2のガラス
繊維チヨツプドストランドマツト40重量部と厚さ0.9m/m
で青色に着色したポリエチレンテレフタレートよりなる
シートの60重量部を下方より交互に重ねて最上層にはガ
ラスマツトが位置するようにして300℃に加熱加圧して
樹脂を含浸しスタンピング成形用材料を得た。ネツト上
で該材料を加熱溶融して成形した所、ネツトへの樹脂の
付着もなく、くり返し成形後も成形物の表面への汚れも
みられなかつた。
繊維チヨツプドストランドマツト40重量部と厚さ0.9m/m
で青色に着色したポリエチレンテレフタレートよりなる
シートの60重量部を下方より交互に重ねて最上層にはガ
ラスマツトが位置するようにして300℃に加熱加圧して
樹脂を含浸しスタンピング成形用材料を得た。ネツト上
で該材料を加熱溶融して成形した所、ネツトへの樹脂の
付着もなく、くり返し成形後も成形物の表面への汚れも
みられなかつた。
実施例２ 熱可塑性樹脂としてポリプロピレンを用い、230℃で加
熱加圧して含浸することと、加熱溶融温度を230℃にす
ること以外は実施例１と同様にしてスタンピング成形用
材料を得た。ネツト上で該材料を加熱溶融して成形した
所、ネツトへの樹脂の付着もなく、くり返し成形後も成
形物の表面への汚れもみられなかつた。
熱加圧して含浸することと、加熱溶融温度を230℃にす
ること以外は実施例１と同様にしてスタンピング成形用
材料を得た。ネツト上で該材料を加熱溶融して成形した
所、ネツトへの樹脂の付着もなく、くり返し成形後も成
形物の表面への汚れもみられなかつた。
比較例１ 熱可塑性樹脂として青色に着色したポリエチレンテレ
フタレートよりなるシートを用い、実施例１と同一のガ
ラスチヨツプドストランドマツトを用いて交互に重ねて
両最外層はポリエチレンテレフタレートよりなるシート
になるようにして加熱加圧して含浸しスタンピング成形
用材料を得た。ネツト上で該材料を加熱溶融して成形し
た所ネツトへの付着がみられ、くり返し成形後は成形物
への汚れが認められた。
フタレートよりなるシートを用い、実施例１と同一のガ
ラスチヨツプドストランドマツトを用いて交互に重ねて
両最外層はポリエチレンテレフタレートよりなるシート
になるようにして加熱加圧して含浸しスタンピング成形
用材料を得た。ネツト上で該材料を加熱溶融して成形し
た所ネツトへの付着がみられ、くり返し成形後は成形物
への汚れが認められた。
比較例２ 熱可塑性樹脂として赤色に着色したポリプロピレンよ
りなるシートを用いた他は比較例１と同様にして熱可塑
性樹脂組成物を得た。ネツト上で該組成物を加熱溶融し
て成形した所ネツトへの付着がみられ、くり返し成形後
は成形物への汚れが認められた。
りなるシートを用いた他は比較例１と同様にして熱可塑
性樹脂組成物を得た。ネツト上で該組成物を加熱溶融し
て成形した所ネツトへの付着がみられ、くり返し成形後
は成形物への汚れが認められた。
（発明の効果） 本発明のスタンピング成形用材料は、片面に繊維状物
質のみからなる層があるので、スタンピング成形の予備
加熱時において、該材料の樹脂がネツト等の担体に付着
することがなく、材料の汚染を防止できるので、その結
果、外観美麗なスタンピング成形物を与えることが可能
である。
質のみからなる層があるので、スタンピング成形の予備
加熱時において、該材料の樹脂がネツト等の担体に付着
することがなく、材料の汚染を防止できるので、その結
果、外観美麗なスタンピング成形物を与えることが可能
である。
第１図は本発明のスタンピング成形用材料の断面図であ
り、第２図はネツト上に該材料を載置したときの断面図
であり、第３図は成形型内に該材料を供給した状態の断
面図であり、第４図は従来のスタンピング成形材料を示
した図である。 １……繊維状物質 ２……熱可塑性樹脂 ３……熱可塑性樹脂が含浸していない繊維層 ４……熱可塑性樹脂が含浸した繊維層 ５……本発明のスタンピング成形用材料 ６……金属製ネツト ７……成形型
り、第２図はネツト上に該材料を載置したときの断面図
であり、第３図は成形型内に該材料を供給した状態の断
面図であり、第４図は従来のスタンピング成形材料を示
した図である。 １……繊維状物質 ２……熱可塑性樹脂 ３……熱可塑性樹脂が含浸していない繊維層 ４……熱可塑性樹脂が含浸した繊維層 ５……本発明のスタンピング成形用材料 ６……金属製ネツト ７……成形型
Claims (3)
- 【請求項１】繊維状物質に熱可塑性樹脂を含浸一体化さ
せて得られるスタンピング成形用材料において、該材料
の片面に熱可塑性樹脂によつて含浸されていない繊維層
を有することを特徴とするスタンピング成形用材料。 - 【請求項２】繊維状物質がガラス繊維である特許請求の
範囲第１項記載のスタンピング成形用材料。 - 【請求項３】熱可塑性樹脂がポリエチレンテレフタレー
トである特許請求の範囲第１項又は第２項記載のスタン
ピング成形用材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24027187A JPH0815736B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24027187A JPH0815736B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形用材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6480520A JPS6480520A (en) | 1989-03-27 |
| JPH0815736B2 true JPH0815736B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17057011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24027187A Expired - Lifetime JPH0815736B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | スタンピング成形用材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815736B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69706651T2 (de) * | 1997-06-10 | 2002-07-04 | Comfil Aps Spentrup | Verfahren zur Herstellung eines faserverstärkten dreidimensionalen Gegenstandes |
| US10093777B2 (en) | 2012-12-26 | 2018-10-09 | Toray Industries, Inc. | Fiber-reinforced resin sheet, integrated molded product and process for producing same |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP24027187A patent/JPH0815736B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6480520A (en) | 1989-03-27 |
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