JPH08152184A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH08152184A
JPH08152184A JP6292975A JP29297594A JPH08152184A JP H08152184 A JPH08152184 A JP H08152184A JP 6292975 A JP6292975 A JP 6292975A JP 29297594 A JP29297594 A JP 29297594A JP H08152184 A JPH08152184 A JP H08152184A
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blower
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air
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heat exchanger
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Toshiaki Takano
利明 高野
Yoshitaka Onishi
美貴 大西
Masahito Yamamoto
正仁 山本
Kayoko Ishiburo
佳代子 石風呂
Masako Kobayashi
雅子 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温風を効率よく床面に到達させる。 【構成】 第一送風機24により第一吸込口21から室
内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は室内熱
交換器9で熱交換されて、第一吹出口22から温風Pが
吹き出される。吹出温度センサ31により室内熱交換器
9の温度を検知する。検知温度が一定温度に達すると第
二送風機28が駆動される。第二吸込口25から室内空
気が吸い込まれて第二吹出口26から気流Qが吹き出さ
れる。温風Pが気流Qによって下方に導かれて床面に到
達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個の送風機を備えた
空気調和機における各送風機の駆動制御に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に冷暖房を行う空気調和機におい
て、暖房運転を行うと、温風は室内の空気より軽いため
上方に上昇し、床面に温風が到達せず、暖房不足になる
等の問題があった。そこで、特開昭62−178836
号公報では、第一送風機の他に第二送風機を設けた空気
調和機が開示されている。これは、第一送風機からの温
風に第二送風機からの室温の風を隣接させて、温風を下
方へ押え込むようにして、床面に温風を到達させるもの
である。
【0003】また、実開昭56−10219号公報によ
ると、室内の上方と下方とにそれぞれ空気流を送る送風
機を配置し、暖房時は室内上方に低温の暖気を吹き出
し、下方に熱交換された暖気を吹き出して、室内の上層
に滞留する暖気を上方からの吹き出し空気流によって下
方へ循環させている。実開昭62−195019号公報
では、室内上方の暖気を吸い込んで、熱交換器をバイパ
スして下方に吹き出し、室内を循環させる空気調和機も
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−178836号公報の空気調和機では、単に第一
送風機と第二送風機を回転させるだけで、吹き出し温度
に応じて各送風機の回転数を可変したり、駆動をオンオ
フさせるものではなかった。したがって、第一送風機か
らの温風の吹き出し温度が高すぎると、温風の上昇率が
高くなり、一定回転の第二送風機からの風では床面への
到達が不充分となる。一方、第一送風機からの吹き出し
温度が低すぎると、第二送風機からの風によって冷やさ
れ、床面付近が寒すぎるという問題が生じる。
【0005】また、実開昭56−10219号あるいは
実開昭62−195019号公報における空気調和機
は、単に室内上方の暖気を循環させるだけで、強制的に
床面に暖気を到達させるものではなかった。
【0006】本発明は、上記に鑑み、吹き出し温度に応
じて温風を効率よく床面に到達させる空気調和機の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1の如く、室内空気を吸い込んで熱交換器9に
より熱交換を行って第一吹出口22から吹き出す第一送
風機24と、室内空気を吸い込んで第二吹出口26から
吹き出して第一吹出口22から吹き出される気流Pを下
方へ導く第二送風機28とを備えており、吹き出し温度
を検知する吹出温度検知手段31が設けられ、該吹出温
度検知手段31の検知温度に基づいて第一送風機24あ
るいは第二送風機28を制御するものである。
【0008】すなわち、吹出温度検知手段31による検
知温度が一定温度に達したときに第二送風機28の駆動
を開始させたり、吹出温度検知手段31による検知温度
に応じて第一送風機24および第二送風機28の両方、
あるいはどちらか一方の回転速度を可変する。
【0009】また、吹き出し温度を確実に検知するた
め、吹出温度検知手段31が熱交換器9と第一吹出口2
2との間に配置されている。
【0010】
【作用】上記課題解決手段において、暖房運転をする
と、第一送風機24により室内空気が吸い込まれ、熱交
換器9で熱交換が行われた室内空気が第一吹出口22か
ら吹き出される。このとき、吹出温度検知手段31によ
り熱交換器9と第一吹出口22との間における吹き出し
温度が検知され、その検知温度が一定温度に達すると、
第二送風機28の駆動が開始される。すると、室内空気
が第二吹出口26から吹き出される。また、吹出温度検
知手段31からの検知温度に応じて、第一送風機24お
よび第二送風機28の両方、あるいはどちらか一方の回
転速度が低速度または高速度に、あるいは検知温度の上
昇に比例して回転速度が速くなるよう可変される。
【0011】これによって、第一吹出口22から吹き出
される気流が、第二吹出口26から吹き出される気流に
よって下方へ押さえ込まれて、床面に到達する。
【0012】
【実施例】
(第一実施例)本実施例の空気調和機は、図1の如く、
室内に配置される室内機1と、室外に配置される室外機
2とが配管3,4を介して接続されたセパレート型のエ
アコンディショナとされ、図2に示すような冷凍サイク
ルが形成されている。この冷凍サイクルは、圧縮機5
と、四方切換弁6と、室外熱交換器7と、減圧装置であ
るキャピラリチューブ8と、室内熱交換器9とからな
り、それぞれ接続管10〜13および配管3,4を介し
て冷媒が循環する。室内機1には室内熱交換器9が配さ
れ、室外機2には、圧縮機5、四方切換弁6、室外熱交
換器7および室外送風機14が配されており、冷房運転
時には、四方切換弁6が図2の破線の位置に切換わり、
冷媒が圧縮機5、接続管13、四方切換弁6、接続管1
1、室外熱交換器7、接続管12、キャピラリチューブ
8、低温側配管4、室内熱交換器9、高圧側配管3およ
び四方切換弁6から接続管10を経て循環する。一方暖
房運転時には、四方切換弁6が図2の実線の位置に切換
わり、冷媒が圧縮機5、接続管13、四方切換弁6、高
圧側配管3、室内熱交換器9、低圧側配管4、キャピラ
リチューブ8、接続管12、室外熱交換器7、接続管1
1および四方切換弁6から接続管10を経て循環する。
【0013】室内機1は、図1のように、室内機本体2
0が壁掛け用の箱型に形成されており、本体前面の中央
から上部にかけて形成されたスリット状の第一吸込口2
1と、本体下部に形成された第一吹出口22とを備えて
おり、第一吸込口21から第一吹出口22へ至る第一空
気流路23の第一吸込口21側である上流側に室内熱交
換器9が配置され、室内熱交換器9よりも第一吹出口2
2側の下流側に、第一吸込口21から吸い込んで室内熱
交換器9により熱交換が行われた室内空気を第一吹出口
22から吹き出させる第一送風機24が回転自在に配置
されている。
【0014】ここで、暖房運転の場合には、第一吹出口
22から吹き出される気流(温風)Pは室内空気の温度
よりも高くなる、つまり温風Pが室内空気よりも軽くな
るので、上昇しようとする力が大きくなって室内上方に
滞留し、床面に温風Pが到達せず暖房不足になってしま
う。そこで、室内機本体20の第一吸込口21の下方に
は、第二吸込口25が形成され、この第二吸込口25の
下方で第一吹出口22よりも上方に第二吹出口26が形
成されており、第二吸込口25から第二吹出口26へ至
る第二空気流路27に、第二吸込口25から室内空気を
吸い込み第二吹出口26から気流Qを吹き出し第一吹出
口22から吹き出される温風Pを下方へ導く第二送風機
28が回転自在に配置されている。なお、第二空気流路
27は、吸い込んだ室内空気が室内熱交換器9を通らな
いよう第一空気流路23とは隔離されている。
【0015】第一送風機24および第二送風機28は、
それぞれ半径方向に複数の羽根24a,28aが設けら
れたクロスフローファンとされており、各送風機24,
28の両端は室内機本体20に回転可能に支持され、そ
れぞれ図示しないモータ等からなる駆動手段により駆動
される。
【0016】室内機1には、室内の温度を検知する室温
検知手段30と、吹き出し温度を検知する吹出温度検知
手段31とが設けられている。室温検知手段30はサー
ミスタからなる室温センサで、室内空気が流れる位置で
室内熱交換器9からの熱に影響を受けない位置、例えば
室内熱交換器9より上流側で第一吸込口21の近傍に配
置されている。また、吹出温度検知手段31は、室内熱
交換器9の温度を検知するサーミスタからなる吹出温度
センサで、室内熱交換器9の近傍に配置されている。な
お、図1中、32,33は気流の向きを可変するルーバ
である。
【0017】また、室内機1は、図3の如く、操作部
(図示せず)で設定された内容に応じて室内温度が設定
温度になるよう制御する制御回路40を備えている。こ
の制御回路40は、第一送風機24のモータをオンオフ
する第一送風機リレー41と、第二送風機28のモータ
をオンオフする第二送風機リレー42と、四方制御弁6
の切換えを行う四方制御弁リレー43と、室外送風機1
4を駆動させる室外送風機リレー44と、圧縮機5を駆
動させる圧縮機リレー45と、各部を制御する制御部4
6とから構成されている。そして、各リレー41〜45
はそれぞれ第一送風機24のモータ、第二送風機28の
モータ、四方制御弁6、室外送風機14および圧縮機5
に直列に接続され、これらが制御部46とともに電源プ
ラグコード47に対して並列に接続されて交流電源が供
給される。
【0018】制御部46は、CPU,RAM,ROM等
からなるマイクロコンピュータとされており、操作部に
よる運転内容および室温センサ30等からの出力信号に
基づいてROMに記憶されているプログラムに従って圧
縮機5、四方切換弁6、室外送風機14および第一送風
機24の各リレーを作動して冷房運転あるいは暖房運転
を行う通常運転手段50と、暖房運転時に吹出温度セン
サ31からの検知温度に基づいて第二送風機28を制御
する温風調整手段51とを備えている。この温風調整手
段51は、吹出温度センサ31による室内熱交換器9の
温度が一定温度以上になると第二送風機リレー42を閉
じてモータをオンし、第二送風機28を一定回転速度で
駆動させるものである。
【0019】次に、上記構成における空気調和機の暖房
運転動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。
使用者が操作部により希望する暖房運転に設定してスタ
ートボタンを押すと、まず制御部46からの制御信号に
より圧縮機リレー45、室外送風機リレー44、四方切
換弁リレー43および第一送風機リレー41が閉じら
れ、圧縮機5が駆動し、室外送風機14および第一送風
機24が一定回転速度で駆動するとともに、四方切換弁
6が図2の実線側に切換えられる。すると、圧縮機5に
より圧縮されて気化した高温高圧の冷媒が、四方切換弁
6を介して室内熱交換器9に送られ、室内熱交換器9に
より凝縮液化されて放熱し、その後キャプラリチューブ
8で減圧され、室外熱交換器7で室外空気と熱交換して
蒸発した後、圧縮機5に戻って冷凍サイクルが繰り返さ
れることにより、暖房運転が行われる。
【0020】そして、第一送風機24により第一吸込口
21から吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器9を通
過することにより加熱され、第一空気流路23を介して
第一吹出口22から温風Pが吹き出されて、室内空気が
暖められていく。このとき、吹出温度センサ31による
室内熱交換器9の検知温度TAが一定温度T0(例えば
40℃)以下であれば第二送風機リレー42は開いてお
り、第二送風機28は停止している。そして、温風Pに
よって室内空気が暖められていくが、温風Pは温度上昇
とともに上昇しようとする力が大きくなって、室内上方
に暖かい空気が滞留し、逆に床面付近に温風Pが到達し
なくなって寒くなる。
【0021】そこで、制御部46は、吹出温度センサ3
1による検知温度TAが40℃以上になったことを検知
すると、第二送風機リレー42を閉じて、第二送風機2
8のモータを作動させ、第二送風機28を一定速度で回
転させる。すると、第二吸込口25から室内空気が吸い
込まれ、第二空気流路27を介して第二吹出口26から
気流Qが吹き出される。このとき、第二吹出口26から
の気流Qは、室内空気を室内熱交換器9を通さずに吹き
出されるため、温風Pよりも低温となり、上昇せずに床
面まで到達する。そのため、第一吹出口22からの温風
Pが第二吹出口26からの気流Qにより上方から押え込
まれて床面に導かれ、床面は温風Pによって暖められ
る。
【0022】その後、室内熱交換器9の温度が低下し
て、検知温度TAが40℃以下になると、第二送風機リ
レー42が開かれて、第二送風機28の駆動が停止され
る。
【0023】このように、室内熱交換器9の温度を検知
して、その検知温度TAが一定温度に達すると、第二送
風機28を回転させることにより、第一吹出口22から
吹き出される温風Pが第二吹出口26からの気流Qによ
って上方から押さえ込まれて、床面に導かれる。しか
も、運転開始時や室内熱交換器9が低温時には、第二送
風機28を駆動させないので、従来のように低い温度の
温風Pが第二吹出口26からの気流Qによって冷やされ
てしまうことはない。したがって、温風Pが効率よく床
面に到達し、室内の温度分布も均一になるので、快適な
暖房運転が行える。
【0024】さらに、床面に温風Pを到達させるため
に、暖房設定温度等を高くして室内熱交換器9の熱交換
量を増やさなくても、床面まで暖かくなり、効果的な暖
房運転が行えるので、使用電力が少なくてすみ、使用者
に経済的な負担を与えない。
【0025】また、吹出温度センサ31により室内熱交
換器9の温度を検知するので、吹き出し温度の判断が的
確に行え、確実な温風調整制御に寄与することができ
る。
【0026】(第二実施例)本実施例の空気調和機で
は、図5の如く、第二送風機28をオンオフさせる第二
送風機リレーとして、ロー側およびハイ側の2種類の接
点を有する第二送風機リレー60が配置されている。こ
の第二送風機リレー60は、ロー側接点60aが閉じた
ときには第二送風機28を低速で回転させ、ハイ側接点
60bが閉じたときには第二送風機28を高速で回転さ
せるものである。そして、制御部46の温風調整手段6
1では、吹出温度センサ31からの室内熱交換器9の検
知温度TAがある一定温度T1以上になると第二送風機
リレー60のロー側接点60aを閉じ、検知温度TAが
ある一定温度T2以上になるとハイ側接点60bを閉じ
て、第二送風機28の回転速度を段階的に可変する。な
お、その他の構成は第一実施例と同様である。
【0027】上記構成における空気調和機の暖房運転動
作は、図6の如く、暖房運転のスタートボタンが押され
ると、圧縮機5、室外送風機14および第一送風機24
が駆動され、四方切換弁6が図2の実線側に切換えられ
て、冷凍サイクルが行われて暖房運転が開始する。な
お、第一送風機24は一定速度で回転される。
【0028】そして、制御部46では、吹出温度センサ
31による室内熱交換器9の検知温度TAが一定温度T
1(例えば30℃)に達していなければ、第二送風機リ
レー60のロー側およびハイ側の接点60a,60bを
開状態のままにし、第二送風機28は停止状態のままと
なる。
【0029】その後、暖房運転が進むにつれて第一吹出
口22からの温風Pにより室内が暖められていくととも
に、室内熱交換器9の温度が上昇し、その検知温度TA
が30℃以上になると、制御部46は第二送風機リレー
60のロー側接点60aを閉じる。すると、第二送風機
28が低速度で回転を開始し、第二吹出口26から気流
Qが吹き出され、第一吹出口22からの温風Pがこの気
流Qによって上方から押え込まれて、床面に到達する。
【0030】さらに暖房運転が進み、第一吹出口22か
らの温風Pの温度が上昇すると、温風Pは軽くなって室
内上方に上昇しようとする力が大きくなり、第二送風機
28の低速回転による第二吹出口26からの気流Qでは
押えきれなくなる。そこで、吹出温度センサ31の検知
温度TAが一定温度T2(45℃)以上になると、制御
部46は第二送風機リレー60のロー側接点60aを開
き、ハイ側接点60bを閉じる。すると第二送風機28
は高速度で回転し、第二吹出口26からの気流Qの風量
が多くなって、第一吹出口22からの温風Pを上方から
押え込み、温風Pを床面に到達させる。
【0031】このように、室内熱交換器9の温度上昇に
応じて、第二送風機28の回転数を低速回転から高速回
転に段階的に可変するので、温風Pの上昇しようとする
力が大きくなっても、第二吹出口26からの気流Qの風
量が増し、温風Pを確実に床面に到達させることができ
る。
【0032】(第三実施例)本実施例の空気調和機で
は、図7の如く、第二送風機28をオンオフさせる第二
送風機リレーの代わりに、リニア制御部70が配置され
ている。このリニア制御部70は、サイリスタ等の半導
体素子を利用して位相を変化させて第二送風機28への
電圧を制御するものである。そして、制御部46の温風
調整手段71では、吹出温度センサ31からの室内熱交
換器9の温度変化に応じて、リニア制御部70を作動さ
せ、第二送風機28の回転速度を連続的に可変させる。
なお、他の構成は第一実施例と同様である。
【0033】上記構成において、図8のように暖房運転
が開始されて、吹出温度センサ31による室内熱交換器
9の検知温度TAがある一定温度T3(例えば30℃)
に達していなければ、第二送風機28は停止のままであ
るが、吹出温度センサ31の検知温度TAが上昇して、
その検知温度が30℃に達すると、制御部46からの制
御信号によりリニア制御部70が作動し、図9に示すよ
うに第二送風機28が例えば1500rpmの速度で回
転を開始する。そして、第一吹出口22からの温風Pが
第二吹出口26からの気流Qに押え込まれて、床面に導
かれる。
【0034】さらに、暖房運転が進み、室内熱交換器9
の温度が上昇していくと、第一吹出口22からの温風P
は上昇しようとする力が大きくなるが、第二送風機28
は室内熱交換器9の温度上昇に比例して、その回転数が
多くなっていき、吹出温度センサ31からの検知温度T
Aが40℃では2000rpm、検知温度TAが50℃
では2500rpmの回転数で第二送風機28が回転す
る。
【0035】したがって、温風Pの温度上昇に応じて第
二吹出口26からの気流Qの風量が多くなるので、第一
吹出口22からの温風Pを効率よく床面に到達させるこ
でができ、第二実施例と同様の効果が得られる。しか
も、半導体素子を利用して第二送風機28への電圧制御
を行って回転数を可変するので、第一あるいは第二実施
例のような接点の開閉によるオンオフや段階的な可変を
行うものに比べて、接点の開閉動作不良等の不具合が起
こらず、温風調整制御が確実に行える。
【0036】(第四実施例)上記第一実施例〜第三実施
例では、第二送風機28をオンオフさせたり、第二送風
機28の回転速度を可変して温風Pを床面に到達させて
いたが、本実施例の空気調和機では、図10の如く、第
一送風機24をオンオフさせる第一送風機リレーとし
て、ロー側およびハイ側の2種類の接点を有する第一送
風機リレー80が配置されている。この第一送風機リレ
ー80は、ロー側接点80aが閉じたときには第一送風
機24を低速度で回転させ、ハイ側接点80bが閉じた
ときには第一送風機24を高速度で回転させるものであ
る。そして、制御部46の温風調整手段81では、吹出
温度センサ31からの室内熱交換器9の検知温度TAが
ある温度T3に達していなければ第一送風機リレー80
のロー側接点80aを閉じ、温度TAが一定温度T3以
上になるとハイ側接点80bを閉じて段階的に第一送風
機24の回転速度を可変する。なお、第二送風機28
は、第一送風機24が低速回転から高速回転に切換わる
と一定速度で駆動され、第一送風機24が低速回転にな
ると停止するように構成されている。また、その他の構
成は第一実施例と同様である。
【0037】上記構成において、図11の如く、スター
トボタンがオンされると、第一送風機24は、そのリレ
ー80のロー側接点80aが閉じられて低速度で回転す
る。そして、暖房運転が開始すると、室内熱交換器9の
温度TAの検知が行われ、その検知温度TAがある一定
温度T4(例えば40℃)に達していなければ、第一送
風機リレー80のロー側接点80aを閉じたままで、第
一送風機24は低速回転で駆動が続けられる。その後、
吹出温度センサ31からの検知温度TAが40℃以上に
なると、第一送風機リレー80のロー側接点80aが開
かれるとともに、ハイ側接点80bが閉じられて第一送
風機24が高速回転し、第一吹出口22からの温風Pの
風量が多くなる。
【0038】そして、第一送風機24が高速回転に切換
わると同時に、制御部46から第二送風機リレー28に
制御信号が送られて、第二送風機リレー42が閉じて第
二送風機28が一定速度で回転し、第一吹出口22から
の温風Pが第二吹出口26からの気流Qに押え込まれ
て、床面に導かれる。なお、この第二送風機28の駆動
は、暖房運転開始と同時に回転させてもよい。
【0039】このように、室内熱交換器9の温度が高く
なると、第一送風機24の回転速度を速くして温風Pの
風量を増加させるので、第一吹出口22からの温風Pの
到達距離が長くなる。しかも第二送風機28を回転させ
て第二吹出口26から気流Qにより温風Pを床面に導く
ので、確実に床面が暖められ、室内の温度分布が均一に
なる。
【0040】(第五実施例)本実施例の空気調和機で
は、図12の如く、第一送風機24をオンオフさせる第
一送風機リレーの代わりに、リニア制御部90が配置さ
れている。このリニア制御部90は、サイリスタ等の半
導体素子を利用して位相を変化させて第一送風機24へ
の電圧を制御するものである。そして、制御部46の温
風調整手段91では、吹出温度センサ31からの室内熱
交換器9の温度変化に応じて、リニア制御部90を作動
させ、第一送風機28の回転速度を連続的に可変させ
る。なお、他の構成は第四実施例と同様で、第二送風機
28は吹出温度センサ31の検知温度TAが30℃以上
になると、一定速度で回転するようになっている。
【0041】上記構成において、図13の如く、スター
トボタンがオンされると、暖房運転が開始するが、この
とき第一送風機24は停止している。そして、室内熱交
換器9の温度TAの検知が行われ、その検知温度TAが
ある一定温度T5(例えば30℃)に達していなけれ
ば、第一送風機24は停止のまま、つまり運転開始直後
の暖気運転中は、室内熱交換器9の温度がある程度上昇
するまで、第一送風機24は停止している。その後、室
内熱交換器9の温度が上昇して、吹出温度センサの検知
温度TAが30℃に達すると、制御部46からの制御信
号によりリニア制御部90が作動され、図14に示すよ
うに第一送風機24が例えば800rpmで回転を開始
する。これと同時に第二送風機リレー42が閉じられ
て、第二送風機28が一定速度で回転し、第一吹出口2
2からの温風Pが第二吹出口26からの気流Qに押え込
まれて、床面に導かれる。
【0042】さらに、暖房運転が続いて室内熱交換器9
の温度が上昇していくと、その上昇に比例して、第一送
風機24の回転数が可変されていき、吹出温度センサ3
1の検知温度TAが40℃では1000rpm、検知温
度TAが50℃では1200rpmで第一送風機24が
回転する。なお、第一送風機24は、運転開始と同時に
回転させてもよく、その回転速度は800rpm、ある
いはそれ以下の低速に設定しておいてもよい。また、第
二送風機28の駆動も運転開始と同時に回転させてもよ
い。
【0043】このように、室内熱交換器9の温度に応じ
て、第一送風機24の回転速度が連続的に可変され、第
一吹出口22からの温風Pの到達距離を長くするととも
に、第二吹出口26からの気流Qにより温風Pを効率よ
く床面に到達させるこでができ、第四実施例と同様の効
果が得られる。しかも、リレー等の接点の開閉によるオ
ンオフや段階的な可変を行うものに比べて、接点の開閉
動作不良等の不具合が起こらず、温風調整制御が確実に
行える。
【0044】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、上
記第一〜第三実施例では、吹出温度センサ31の検知温
度により第二送風機28のオンオフや回転速度の可変を
行い、第四,第五実施例では、吹出温度センサ31の検
知温度により第一送風機24の回転速度の可変を行った
が、吹出温度センサ31の検知温度により第一送風機2
4および第二送風機28の両方を制御するようにすれ
ば、さらに効率よく床面を暖めることができ、効果的な
暖房運転が可能となる。
【0045】また、吹出温度センサ31を室内熱交換器
9の近傍に配置し、室内熱交換器9の温度を検知した
が、吹出温度センサ31は室内熱交換器9と第一吹出口
22との間に配置すればよく、例えば、第一空気流路2
3の途中、あるいは第一吹出口22の付近に配置しても
よい。さらに、吹出温度センサ31を室内機本体20か
ら離間した位置、例えば空気調和機のリモコン送信機等
に設けて、吹き出されて下方に達した温度を検知するよ
うにしてもよい。
【0046】そして、吹出温度センサ31として、サー
ミスタを利用したが、バイメタル等を利用したサーモス
タットでもよい。この場合、単一の温度しか検知できな
いが、作動温度の違うものを複数個設ければ可能とな
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、吹き出し温度を検知して、その検知温度が一定
温度に達すると、第二送風機を回転させたり、検知温度
に応じて第一送風機および第二送風機の両方、あるいは
どちらか一方の回転速度を可変することにより、第一吹
出口から吹き出される気流が第二吹出口からの気流によ
って上方から押さえ込まれて、床面に導かれる。
【0048】しかも、吹き出し温度が一定温度以下のと
きは、第二送風機を駆動させないので、従来のように第
一吹出口からの低い温度の気流が第二吹出口からの気流
によって冷やされてしまうことはない。したがって、第
一吹出口からの気流が効率よく床面に到達し、室内の温
度分布も均一になるので、快適な暖房運転が行える。
【0049】さらに、床面を暖めるために、暖房設定温
度等を高くして熱交換器の熱交換量を増やさなくても、
床面まで暖かくなり、効果的な暖房運転が行えるので、
使用電力が少なくてすみ、使用者に経済的な負担を与え
ない。
【0050】また、温度検知手段により熱交換器と第一
吹出口との間の吹き出し温度を検知するので、吹き出し
温度の判断が的確に行え、確実な温風調整制御に寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における空気調和機の構成
【図2】冷凍サイクル図
【図3】空気調和機の制御回路図
【図4】暖房運転動作を示すフローチャート
【図5】第二実施例の空気調和機の制御回路図
【図6】同じくその暖房運転動作を示すフローチャート
【図7】第三実施例の空気調和機の制御回路図
【図8】同じくその暖房運転動作を示すフローチャート
【図9】吹出温度センサの検知温度と第二送風機の回転
数との関係を示す図
【図10】第四実施例の空気調和機の制御回路図
【図11】同じくその暖房運転動作を示すフローチャー
【図12】第五実施例の空気調和機の制御回路図
【図13】同じくその暖房運転動作を示すフローチャー
【図14】吹出温度センサの検知温度と第一送風機の回
転数との関係を示す図
【符号の説明】
9 室内熱交換器 22 第一吹出口 24 第一送風機 26 第二吹出口 28 第二送風機 31 吹出温度センサ
フロントページの続き (72)発明者 石風呂 佳代子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小林 雅子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空気を吸い込んで熱交換器により熱
    交換を行って第一吹出口から吹き出す第一送風機と、室
    内空気を吸い込んで第二吹出口から吹き出して前記第一
    吹出口から吹き出される気流を下方へ導く第二送風機と
    を備えた空気調和機において、吹き出し温度を検知する
    吹出温度検知手段が設けられ、該吹出温度検知手段の検
    知温度に基づいて前記第一送風機あるいは第二送風機を
    制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 吹出温度検知手段による検知温度が一定
    温度に達したときに第二送風機の駆動を開始させること
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 吹出温度検知手段による検知温度に応じ
    て第一送風機および第二送風機の両方、あるいはどちら
    か一方の回転速度を可変することを特徴とする請求項1
    記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 吹出温度検知手段が熱交換器と第一吹出
    口との間に配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106123063A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 珠海格力电器股份有限公司 油烟机
JP2018179416A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 空気調和機
CN111578488A (zh) * 2020-05-09 2020-08-25 青岛海尔空调器有限总公司 一种卧室场景智慧送风方法及空调
WO2023002531A1 (ja) * 2021-07-19 2023-01-26 三菱電機株式会社 暖房機

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WO2023002531A1 (ja) * 2021-07-19 2023-01-26 三菱電機株式会社 暖房機

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