JPH08150505A - マンドレルへのワークの着脱装置および着脱方法 - Google Patents

マンドレルへのワークの着脱装置および着脱方法

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JPH08150505A
JPH08150505A JP29430994A JP29430994A JPH08150505A JP H08150505 A JPH08150505 A JP H08150505A JP 29430994 A JP29430994 A JP 29430994A JP 29430994 A JP29430994 A JP 29430994A JP H08150505 A JPH08150505 A JP H08150505A
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JP
Japan
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work
mandrel
attaching
mounting
detaching
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JP29430994A
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English (en)
Inventor
Kamekichi Ishii
亀吉 石井
Kazuhiko Oiwa
一彦 大岩
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械の主軸に取り付けられたマンドレル
へのワークの着脱を自動化できるよにすること。 【構成】 主軸Sの一端に取り付けられ、ワークWの回
転中心に設けられた装着穴Wcを挿通してワークを装着
できるように、外周面がテーパ状に形成されたマンドレ
ル4と、このマンドレルに挿入されたワークを一側から
押圧して押し込み、マンドレルとワークとを係合させて
装着するワーク押し込み手段12と、前記マンドレルに
沿って進退移動自在に設けられたワーク押圧部材7と、
このワーク押圧部材を前記マンドレルに装着された前記
ワークに押し付け、前記ワークを一側に移動させて前記
マンドレルと前記ワークとの係合を解除するワーク押し
出し機構2とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械の主軸に取
り付けたマンドレルにワークを装着して加工する場合に
おいて、前記ワークをマンドレルに自動的に着脱するこ
とができるマンドレルへのワークの着脱装置および着脱
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、製品の多品種,少量化が進
み、工作機械で加工すべきワークの形状も特殊化かつ多
種にわたるにいたっている。このように、種々の形状の
ワークを主軸に装着するには、ワークの種類が切り替わ
るごとに主軸の先端にワークを装着するためのコレット
やチャック爪等を交換せねばならず、作業効率が悪いう
え、長時間の連続無人運転ができないという問題があっ
た。ところで、回転中心に装着穴を有するワークにおい
ては、前記装着穴にマンドレルを挿通し、マンドレルの
テーパ状の外周面を前記ワークに係合させ、このマンド
レルを主軸の先端に装着して加工する加工方法が知られ
ている。このような加工方法によれば、ワークの形状等
に係わらず、チャック爪やコレット等を交換する必要が
ないという利点がある。
【0003】しかしながら従来は、ワークをマンドレル
に取り付けるのは人手に頼っており、長時間の連続無人
運転ができないという問題がある。また、テーパ状のマ
ンドレルにワークを均等に装着するのは困難であるた
め、ワークをマンドレルの所定の位置に装着するための
特別な治具が必要になるという問題がある。さらに、ワ
ークとマンドレルとが楔作用により強固に係合するた
め、加工終了後にマンドレルからワークを容易に取り外
すことができず、ワークの落下等により作業に危険がと
もなったり、加工されたワークに傷が付くなどの問題が
ある。そのため、作業者の作業負担が大きく、作業効率
も良くないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、マンドレルへのワークの着脱
を自動化することにより、長時間の連続無人運転を可能
にするとともに、作業者の作業負担を軽減し、作業効率
を向上させることができるマンドレルへのワークの着脱
装置および着脱方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のマンドレルへのワークの着脱装置は、主軸の
一端に取り付けられ、ワークの回転中心に設けられた装
着穴を挿通して前記ワークを装着できるように、外周面
がテーパ状に形成されたマンドレルと、このマンドレル
に挿入された前記ワークを一側から押して装着位置まで
押し込み、前記マンドレルと前記ワークとを係合させて
装着するワーク押し込み手段と、前記マンドレルに沿っ
て進退移動自在に設けられたワーク押圧部材と、このワ
ーク押圧部材を前記マンドレルに装着された前記ワーク
の他側に当接させ、前記ワークを一側に押して前記マン
ドレルと前記ワークとの係合を解除するワーク押し出し
機構と、前記マンドレルとの係合が解除された前記ワー
クを、マンドレルに沿ってマンドレル上の所定位置まで
移動させるワーク移動手段とからなることを特徴とす
る。また、前記ワーク押し出し機構は、主軸の貫通穴内
に進退移動自在に設けられたドローバと、前記ワーク押
圧部材を前記主軸の先端に進退移動自在に支持する取付
部材と、この取付部材と前記ドローバとを連結する連結
手段とから構成してもよい。
【0006】また、本発明のマンドレルへのワークの着
脱方法は、工作機械の主軸に取り付けられたマンドレル
にワークを装着して加工を行う場合に、前記マンドレル
にワークを着脱するマンドレルへのワークの着脱方法に
おいて、搬送装置により搬送してきたワークを前記マン
ドレルに挿入する挿入工程と、マンドレルに挿入したワ
ークを一側から押圧してマンドレルに押し込み、マンド
レルとワークとを係合させて装着する装着工程と、ワー
クの加工終了後にワークを他側から押圧し、ワークとマ
ンドレルとの係合を解除するワークの押し出し工程と、
マンドレルに沿ってワークを移動させ、マンドレル上に
おける前記搬送装置とのワークの授受位置に前記ワーク
を位置させるワークの移動工程と、前記搬送装置が前記
授受位置にあるワークを把持してマンドレルから取り外
すワークの搬出工程とからなることを特徴とする。さら
に、前記マンドレルに装着された前記ワークの加工を開
始する前に、ワークの位置の計測を行う位置計測工程を
設けるものとしてもよい。
【0007】
【作用】この発明の着脱装置は以下のように作用する。
ロボットハンド等の搬送装置で搬送されてきたワーク
は、マンドレルの先端からマンドレルに挿入される。ワ
ーク押し込み手段は、マンドレルに挿入されたワークを
一側から押圧して主軸軸線方向に押し込み、マンドレル
とワークとを強固に係合させて装着する。ワークの加工
後にマンドレルとワークの係合を解除するには、ワーク
押し出し機構がワーク押圧部材をワークの他側に当接さ
せ、ワークを一側に押すようにすればよい。ワーク移動
手段は、ワークを所定の位置まで移動させて、ロボット
等の搬送装置にワークを授受できるようにする。また、
前記ワーク押し出し機構を、ドローバと、前記主軸の一
端に取り付けられたマンドレル治具本体に進退移動自在
に設けられ、一側に前記ワーク押圧部材を取り付ける取
付部材と、この取付部材と前記ドローバとを連結する連
結手段とから構成したものは、シリンダ装置等により押
されてドローバが一側に移動すると、このドローバの一
側への移動が連結部材および取付部材を介してワーク押
し出し部材に伝達される。ワーク押し出し機構をこのよ
うに構成すると、簡単に着脱装置を主軸に設けることが
できるという利点がある。
【0008】この発明の着脱方法によれば以下のように
作用する。工作機械の主軸側に固着したマンドレルの先
端にワークを搬送し、ワークの装着穴にマンドレルを挿
入する(挿入工程)。次にワークを一側から均等に押圧
してマンドレルに押し込み、マンドレルとワークとを係
合させてワークをマンドレルに装着する(装着工程)。
加工を開始する前に、ワークの精密な位置計測が必要な
場合には、計測工程を設けてワークの位置計測を行う。
加工終了後にワークをマンドレルから取り外すには、ワ
ーク押し出し機構によりワークを他側から均等に押圧
し、ワークとマンドレルとの係合を解除する(押し出し
工程)。この後、ワーク移動手段でワークをマンドレル
に沿って搬送装置とのワークの授受位置までワークを移
動させ(ワーク移動工程)、搬送装置に受け渡す。搬送
装置は、ワークを把持して主軸軸線方向に移動し、マン
ドレルからワークを取り外す(搬出工程)。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面に従って説明する。
図1はこの発明の着脱装置の構成の説明図にかかり、ワ
ークをマンドレルに装着した状態を示す主要部の断面
図、図2は図1におけるI−I断面図である。なお、以
下の説明において、「一側」または「一端」と言うとき
には図面の右側方向を、「他側」または「他端」という
ときには図面の左側方向を示すものとする。
【0010】この実施例においてマンドレル4に装着さ
れるワークWは、円盤状のフランジ部Waと、このフラ
ンジ部Waの中心に設けられ、主軸軸線と同心状の装着
穴Wcを有するボス部Wbとからなっている。図示しな
い主軸台に主軸Sが回転自在に支持され、この主軸Sの
貫通穴Saには、ドローバ8が進退移動自在に設けられ
ている。このドローバ8は、主軸Sの他端側に設けられ
たシリンダ装置(図示せず)により駆動される。なお、
前記したシリンダ装置については、旋盤のチャックの爪
を開閉動作させるチャックシリンダにより公知のもので
あるので、これ以上詳しくは説明しない。主軸Sの一端
にはマンドレル治具本体1が取り付けられ、このマンド
レル治具本体1の一側には、軸線を主軸軸線と一致させ
て突設されたマンドレル4を有する案内部材3が、ボル
ト3cで取り付けられている。このマンドレル4は、一
端に向かうほど外径が減少する先細のテーパ状に形成さ
れている。
【0011】マンドレル治具本体1の中心に形成された
貫通穴1aには、取付部材6が主軸軸線方向に進退移動
自在に設けられている。この取付部材6の中心には、貫
通穴6aが形成され、この貫通穴6aを挿通するボルト
9が、ドローバ8の一端に形成された螺子穴8aに螺入
されている。また、ボルト9の螺子部には、ナット10
が螺着されている。取付部材6は、このナット10とボ
ルト9の頭部とで挟持されていて、ドローバ8の進退移
動とともにマンドレル治具本体1の貫通穴1a内を進退
移動できるようになっている。前記したボルト9とナッ
ト10とで連結手段が構成される。なお、図1中、符号
10aはナット10の緩み止め用のボルト、符号13は
取付部材6に対してナット10およびボルト9が回転し
ないように規制する回り止め手段である。
【0012】取付部材6には、図2に示すように、主軸
軸線と同心の円周上に均等間隔で複数個(この実施例で
は3個)の穴14が設けられていて、この穴14のそれ
ぞれに摺動部材5が取り付けられている。この摺動部材
5は、一端が案内部材3のマンドレル4の基部周囲に設
けられたガイド穴3aを挿通してマンドレル治具本体1
の外側に延出する軸体5bと、この軸体5bの他端に形
成され、穴14の穴周縁と係合して軸体5bを取付部材
6に係合させるためのボルト係合部5aとからなってい
る。また、穴14は、ボルト係合部5aが挿通できる大
径穴14aと、この大径穴14aに連通しボルト係合部
5aよりも小径の小径穴14bとからなっている。小径
穴14bは、大径穴14aと同一の円周上に穴中心を有
し、大径穴14aよりも主軸Sの回転方向反対側に隣接
して形成されている。そして、摺動部材5のボルト係合
部5aを大径穴14aに挿入し、主軸Sの回転方向とは
逆方向に案内部材3を回転させると、ボルト係合部5a
が大径穴14aから小径穴14bに移動して小径穴14
bの穴周縁に係合し、マンドレル4が取付部材6に取り
付けられる。符号3bはボルト9と案内部材3とが干渉
しないように案内部材3の他側に形成された凹部、符号
3cは上記手順により主軸Sにマンドレル4が取り付け
られた後に、マンドレル4を案内部材3とともにマンド
レル治具本体1に固定するためのボルト、符号17は、
マンドレル4の芯出し微調整を行う調整用ボルトでマン
ドレル治具本体1の円周を三等分した部位に設けられて
いる。主軸Sへのマンドレル4の取付構造を上記のよう
に構成することにより、マンドレル4の着脱が容易にな
るという特徴がある。なお、図示するように、摺動部材
5と取付部材6との間に僅かな隙間が形成されるように
なっている。また、図において符号11は、ガイド穴3
aの内周面と摺動部材5の軸体5bとの摺動面および取
付部材6と貫通穴1aの内周面との摺動面に潤滑油を供
給するための油路である。
【0013】摺動部材5の一端には、一端側にワークW
の押圧部7bを有する切頭円錐形状のワーク押圧部材7
がフランジ部7aでボルトによって取り付けられてい
る。マンドレル4は、このワーク押圧部材7の貫通穴を
を挿通しているとともに、ワーク押圧部材7は、マンド
レル4に対して摺動自在である。ワーク押圧部材7の形
状としては、マンドレル4に挿着されたワークWのボス
部Wbを他側の円周上から均一な力で押圧することがで
きるものであれば、一体形であっても円周方向に均等間
隔で複数に分割した分割形であっても構わない。上記し
た摺動部材5,取付部材6,ボルト9およびドローバ8
とでワーク押し出し機構2が構成される。ワーク押し出
し機構2をこのように構成することにより、装置が簡素
なものとなり、マンドレル治具本体1の着脱,交換およ
び案内部材3,摺動部材5を一体にした状態での交換も
容易にできるという利点がある。勿論、ワーク押し出し
機構2としては上記のものに限らず、マンドレル治具本
体1に流体圧シリンダを設け、この流体圧シリンダによ
りワーク押圧部材7をマンドレル4に沿って進退移動さ
せるように構成することも可能である。
【0014】ところで、ワークWとマンドレル4との係
合を解除したワークWを、ロボット等の搬送装置に受け
渡すようにするには、ワークWをマンドレル4上の所定
位置(ワークWの授受位置)Bまで移動させる必要があ
る。ワーク押圧部材7のストロークのみでワークWを所
定位置Bまで移動させることができる場合には問題はな
いが(この場合には、ワーク押圧部材7とワーク押し出
し機構2とでワーク移動手段が構成される)、ワーク押
圧部材7のストロークが不足する場合には、ワークWを
所定位置Bまで移動させる別個のワーク移動手段を設け
る必要がある。この実施例においてワーク移動手段は、
主軸台に対向して設けられ、主軸軸線と平行なZ軸方向
と、このZ軸に直交するX軸方向に移動自在な割出し刃
物台(図示せず)と、この割出し刃物台の割出し動作自
在に設けられるタレットの所定の割出し装着部に装着さ
れワークWの他側と係脱自在な係合部材16とから構成
されている。そして、割出し刃物台のZ軸方向およびX
軸方向の移動により、係合部材16をワークWの他側に
係合させ、割出し刃物台の移動とともにワークWをマン
ドレル4に沿って一側に移動させることができるように
なっている。
【0015】上記の態様により、主軸Sの他端側に設け
た図示しないシリンダ装置が駆動してドローバ8が一側
に移動すると、このドローバ8の移動とともにボルト
9,取付部材6,摺動部材5およびワーク押圧部材7も
一側に移動する。これにより、ワーク押圧部材7の一端
に形成された押圧部7bがマンドレル4に装着されたワ
ークWの他側に当接し、ワークWのボス部Wbを円周上
から均等な押圧力で押すので、ワークWとマンドレル4
との係合が解除される。この後、ワーク移動手段により
ワークWはマンドレル4上の所定位置Bまで移動され
る。
【0016】符号12は、ワークWがマンドレル4に強
固に係合して装着される装着位置AまでワークWを押し
込む押し込み手段としてのワークプッシャ12である。
この実施例において、ワークプッシャ12は、Z軸方向
およびX軸方向に移動自在な割出し刃物台のタレットの
一つの割出し装着部に装着されている。このワークプッ
シャ12の当接部12aは、ワークWのボス部Wbを円
周上から均等な力で押すことができるように、円筒状に
形成されている。なお、ワークプッシャ12を主軸軸線
方向に進退移動させることができるものであれば、前記
割出し刃物台に限らず、主軸Sに対して進退移動自在な
テールストックにワークプッシャ12を設けるものとす
ることもできる。
【0017】ワークWをマンドレル4の一定の装着位置
Aまで押し込むようにするために、この実施例における
ワークプッシャ12は図示しないばね等の付勢手段を内
蔵しているとともに、この付勢手段により常時他側に付
勢されているワークプッシャ12の当接部12aが主軸
軸線と平行な方向に進退移動できるようになっている。
すなわち、割出し刃物台またはテールストックが主軸S
側に移動して当接部12aがワークWに当接すると、付
勢手段は当接部12aを介してワークWを付勢し、ワー
クWをマンドレル4の装着位置Aまで押し込むようにな
っている。なお、ワークWをマンドレル4上の一定の装
着位置Aまで押し込めるものであれば、ワーク押し込み
手段はワークプッシャ12に限られるものではない。例
えば、ワークWをマンドレル4に挿入するロボットハン
ドやワークWを搬送する搬送装置であってもよい。さら
に、上記の実施例では、ワークプッシャ12は付勢手段
を内蔵していて、この付勢手段の付勢力によりワークW
をマンドレル4上の一定の装着位置Aまで押し込むよう
にするものとして説明したが、前記付勢手段を内蔵しな
いワークプッシャ12によりワークWを押し込むように
することもできる。このような場合には、割出し刃物台
やテールストックを移動させるモータに作用する負荷
(トルク)を検出し、この負荷値が所定値になったとき
に割出し刃物台やテールストック等の移動を停止させる
ようにすればよい。
【0018】次に、本発明の着脱方法を図3〜図5に従
って説明する。図3および図4は本発明の作用の説明図
で、図3(イ)〜(ハ)はロボット等で搬送されてきた
ワークをマンドレルに装着するまでの手順を説明するも
の、図4(イ)〜(ハ)は加工の終了したワークをマン
ドレルから取り外す手順を説明するもの、図5はマンド
レルへのワーク着脱の手順の一例を流れ図によって表し
たものである。なお、以下の説明において括弧内の(S
〜)は、図5におけるステップを示すものである。
【0019】最初は、図3(イ)で示す、ワークWをマ
ンドレル4に挿入する挿入工程である。ロボットハンド
等の搬送装置15がワークWを搬送してきて(S1)、
主軸軸線と平行に主軸S側に移動しながら、把持したワ
ークWをマンドレル4に挿入する(S2)。搬送装置1
5は、ワークWとマンドレル4とが軽く係合するところ
までワークWを挿入した後、ワークWの把持を解除する
(S3)。次は、図3(ロ)で示す、ワークWを一側か
ら均等な押圧力でマンドレル4に押し込み、マンドレル
4とワークWとを係合させて装着する装着工程である。
【0020】搬送装置15がワークWの把持を解除して
遠ざかると、図示しない割出し刃物台が所定の位置にワ
ークプッシャ12を割り出し、ワークプッシャ12を主
軸軸線上からワークWに近づける。そして、前記割出し
刃物台が主軸軸線(Z軸方向)に移動しながらワークプ
ッシャ12でワークWを一側から押圧し、ワークWを押
し込む(S4)。ワークWとマンドレル4とは楔作用に
より強固に係合する。前記割出し刃物台は、所定量だけ
マンドレル4側に移動して停止するが、ワークWはワー
クプッシャ12に内蔵されたばねの付勢力により、一定
の力でマンドレル4に押し込まれることになる。そのた
め、ワークWの着脱を繰り返しても、ワークWはマンド
レル4上のほぼ一定の装着位置Aに装着されることにな
る。勿論、前述したように割出し刃物台やテールストッ
クを移動させるモータの負荷信号を検出し、モータの負
荷信号が一定値になったときに前記割出し刃物台の移動
を停止させるようにしても同様の効果を得ることができ
る。
【0021】ワークWの精密な加工を行う場合には(S
5)、以下に説明する計測工程を設けて、加工原点位置
の修正を行うようにすればよい。すなわち、図3(ハ)
に示すように、主軸Sの近傍に位置検出手段としてのプ
ローブPを設け、このプローブPの先端をマンドレル4
に装着されたワークWに当接させて位置の計測および加
工原点位置の修正を行うようにする(S6)。なお、ワ
ークプッシャ12等によりワークWを押し込むだけでワ
ークWを常にに正確な装着位置Aに位置決めできるもの
であれば、特にこのような計測工程を設ける必要はな
い。計測終了後は、割出し刃物台が工具Tを割り出し
て、工具Tによる所定の加工が行われる(S7)。
【0022】以上の手順によりマンドレル4に装着され
たワークWの加工が終了すると、次は、図4に示すワー
クWとマンドレル4との係合を解除する工程である。図
4(イ)で示すように、ワーク押し出し機構2によりワ
ーク押圧部材7が一側に移動し、押圧部7bでワークW
のボス部Wbを均等な力で一側に向けて押すと、マンド
レル4とワークWとの係合が解除される(S8)。マン
ドレル4とワークWとの係合が解除されると、割出し刃
物台が係合部材16を割り出し、X軸方向とZ軸方向に
移動しながら係合部材16をワークWの他側に位置させ
る。そして、図4(ロ)に示すように、割出し刃物台が
X軸方向に移動すると、係合部材16とワークWとが係
合し、ワークWは係合部材16に押されてマンドレル4
上を一側に移動することになる。このようにして、ワー
クWはマンドレル4上の搬送装置15との授受位置Bま
で移動する(S9)。なお、ワーク押し出し機構2の作
動によるワーク押圧部材7のストローク分のみでワーク
Wを前記授受位置Bまで移動させることができるのであ
れば、このようなワーク移動工程は特に設ける必要がな
い。
【0023】ワークWが授受位置Bまで移動し、割出し
刃物台がワークWから遠ざかると、搬送装置15がワー
クWに近づいてきて授受位置BにあるワークWを把持す
る。そして、図4(ハ)に示すように、搬送装置15が
主軸軸線方向に移動してワークWをマンドレル4から取
り外し、次工程に搬送する(S10)。以後、上記の動
作を繰り返す(S11)。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、マンドレルを使用してワークを加工する場合に、マ
ンドレルへのワークの着脱を自動化することができ、長
時間の連続無人運転を可能にすることができるようにな
る。また、マンドレルへのワークの装着も安定的に、か
つ、迅速に行うことができるので、作業者の作業負担の
軽減と作業効率の向上を図ることができる。さらに、マ
ンドレルからのワークの取り外しも人手が介在すること
なく自動的に行うことができるで、作業上の危険が減少
し、加工後のワークの品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の着脱装置の構成の説明図にかかり、
ワークをマンドレルに装着した状態を示す主要部の断面
図である。
【図2】図1におけるI−I断面図である。
【図3】この発明の着脱方法の説明図にかかり、(イ)
〜(ハ)はワークをマンドレルに嵌装してから装着する
までの工程を示すものである。
【図4】この発明の着脱方法の説明図にかかり、(イ)
〜(ハ)はワークとマンドレルとの係合を解除してワー
クをマンドレルから取り外すまでの工程を示すものであ
る。
【図5】着脱方法の発明におけるマンドレルへのワーク
の着脱工程を流れ図によって表したものである。
【符号の説明】
A 装着位置 B ワークの授受位置(所定位置) W ワーク P プローブ(位置計測手段) S 主軸 Sa 貫通穴 1 マンドレル治具本体 2 ワーク押し出し機構 3 案内部材 4 マンドレル 5 摺動部材 6 取付部材 7 ワーク押圧部材 8 ドローバ 9 ボルト(連結手段) 10 ナット 11 油路 12 ワークプッシャ(ワーク押し込み手段) 15 搬送装置 16 係合部材(ワーク移動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸(S)の一端に取り付けられ、ワー
    ク(W)の回転中心に設けられた装着穴(Wc)を挿通
    して前記ワークを装着できるように、外周面がテーパ状
    に形成されたマンドレル(4)と、 このマンドレルに挿入された前記ワークを一側から押し
    て装着位置(A)まで押し込み、前記マンドレルと前記
    ワークとを係合させて装着するワーク押し込み手段(1
    2)と、 前記マンドレルに沿って進退移動自在に設けられたワー
    ク押圧部材(7)と、 このワーク押圧部材を前記マンドレルに装着された前記
    ワークの他側に当接させ、前記ワークを一側に押して前
    記マンドレルと前記ワークとの係合を解除するワーク押
    し出し機構(2)と、 前記マンドレルとの係合が解除された前記ワークを、マ
    ンドレルに沿ってマンドレル上の所定位置(B)まで移
    動させるワーク移動手段(16)と、 からなることを特徴とするマンドレルへのワークの着脱
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマンドレルへのワーク
    の着脱装置において、 前記ワーク押し出し機構(2)は、主軸の貫通穴(S
    a)内に進退移動自在に設けられたドローバ(8)と、
    前記主軸の一端に取り付けられたマンドレル治具本体
    (1)に進退移動自在に設けられ、一側に前記ワーク押
    圧部材を取り付ける取付部材(6)と、この取付部材と
    前記ドローバとを連結する連結手段(9)とからなるこ
    とを特徴とするマンドレルへのワークの着脱装置。
  3. 【請求項3】 工作機械の主軸に取り付けられたマンド
    レルにワークを装着して加工を行う場合に、前記マンド
    レルにワークを着脱するマンドレルへのワークの着脱方
    法であって、 搬送装置により搬送してきたワークを前記マンドレルに
    挿入する挿入工程と、 マンドレルに挿入したワークを一側から押してワークと
    マンドレルとが係合する一定の装着位置まで押し込み、
    前記マンドレルに前記ワークを装着する装着工程と、 前記ワークの加工終了後にワーク押圧部材でワークを他
    側から均等な力で押し、前記ワークと前記マンドレルと
    の係合を解除するワークの押し出し工程と、 前記マンドレルに沿って前記ワークを一側に移動させ、
    マンドレル上における前記搬送装置とのワークの授受位
    置(B)に前記ワークを位置させるワークの移動工程
    と、 前記搬送装置が前記授受位置にあるワークを把持してマ
    ンドレルから取り外すワークの搬出工程と、 とからなることを特徴とするマンドレルへのワークの着
    脱方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のマンドレルへのワーク
    の着脱方法において、前記マンドレルに装着された前記
    ワークの加工を開始する前に、前記ワークの装着位置の
    計測を行う位置計測工程を設けたことを特徴とするマン
    ドレルへのワークの着脱方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110052866A (zh) * 2019-04-01 2019-07-26 杭州泽正机械有限公司 一种叶轮加工专用夹具
CN110900288A (zh) * 2019-12-05 2020-03-24 北京发那科机电有限公司 一种工件压板自动化上下料***

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