JPH08145544A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH08145544A
JPH08145544A JP6289620A JP28962094A JPH08145544A JP H08145544 A JPH08145544 A JP H08145544A JP 6289620 A JP6289620 A JP 6289620A JP 28962094 A JP28962094 A JP 28962094A JP H08145544 A JPH08145544 A JP H08145544A
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moisture
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晃司 永田
Masatoshi Inatani
正敏 稲谷
Noriko Shinohara
紀子 篠原
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification
    • F25D2317/04131Control means therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • Y02A40/963Off-grid food refrigeration
    • Y02A40/966Powered by renewable energy sources

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は冷蔵庫の野菜室において、青果物の
温度を間接的に感知して透湿度が自動的に可変する透湿
膜を用いて、野菜の収納状態に応じて野菜貯蔵容器内の
湿度を自動的に制御して結露を防止し、常に野菜に適し
た高湿度に保って野菜を長期間新鮮に保持できる冷蔵庫
を提供することを目的とする。 【構成】 天面が開放した野菜貯蔵容器18と、前記天
面を覆うように密接して設けた水蒸気透過性のナイロン
やポリエステルからなる基布21と、ポリウレタン樹脂
系の親水性の形状記憶樹脂と疎水性の形状記憶樹脂とを
所定の割合で混合した形状記憶樹脂フィルム22とで構
成される透湿膜20を配した蓋体19とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜を新鮮に長期保存
出来るようにした略密閉型の野菜室を有する冷蔵庫に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫で野菜を新鮮な状態で長期
間保存する方法として、特開昭63−213784号公
報に開示されているように、略密閉型の野菜容器の通気
口に感湿シートを設ける方法が提案されている。
【0003】以下に従来提案されている冷蔵庫について
説明する。図9は、従来提案されている冷蔵庫の野菜室
を示す断面図で、1は冷蔵庫本体で、これの最上部に図
示しない冷凍室が設けられ、その下方に冷蔵室2及び野
菜室3が順に設けられている。
【0004】4は冷蔵室2及び野菜室3の間を仕切る仕
切り板で、その前部及び後部に冷気を通すための通気孔
5、6が夫々設けられている。7は上面が開口した貯蔵
容器たる野菜収納容器で、野菜室3内に設けられてい
て、扉8を開放することにより前方に引き出すことがで
きる。
【0005】9は野菜収納容器7の上面を着脱自在にし
て野菜収納容器7と共に貯蔵容器を構成する蓋で、これ
には円形の通気口10が設けられている。また、この蓋
9の後端には上方に折返し形成された分流板11が設け
られている。
【0006】そして、12は例えばポリビニルアルコー
ルフィルムからなる矩形状の感湿シートで、図10に示
したように、通気口10を覆うようにしてこれの対辺部
が接着剤13にて蓋9の下面側に固着されている。この
感湿シート12は、湿度が例えば80%以上になると膨
潤して伸長し、また、80%以下の乾燥状態になると収
縮する性質を有している。
【0007】以上のように構成された冷蔵庫の野菜貯蔵
容器について、以下その動作について説明する。まず、
冷蔵室2からの冷気は仕切り板4の通気孔5を通過した
後、分流板11により分流されて蓋9の上面側と野菜収
納容器7の後方側へ流れる。
【0008】そして、蓋9の上面側に分流した冷気の一
部は蓋9に設けられた通気口10を通って野菜収納容器
7内に流入し、残りの冷気及び野菜収納容器7の後方側
を通過する冷気は仕切り板4の通気孔6から冷蔵室2内
に戻る。
【0009】さて、上述のような冷気の流れにより野菜
が低温保存状態にあるとき、野菜収納容器7内の湿度は
図10に示した通気口10が開放している時には徐々に
低下する。しかし、その湿度が80%より低下すると、
今まで通気口10を開放していた感湿シート12が乾燥
して収縮することにより、図11のように蓋9に密着し
て通気口10を閉塞するようになる。
【0010】また、野菜収納容器7内が完全に密閉状態
となると、今度は野菜の呼吸作用により放出される水蒸
気により該野菜収納容器7内が高湿度になり、湿度が8
0%を超えると今度は通気口10を閉塞していた感湿シ
ート12が徐々に膨潤して伸長し、再び図10のように
通気口10を開放するようになる。
【0011】従って、野菜収納容器7内が長時間過乾燥
状態あるいは過湿状態になることが防止されて、野菜を
長期間保存することが出来るというものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、通気口10の開閉が徐々に膨潤して伸長
したり徐々に乾燥して収縮する感湿シート12で行われ
るので応答性が非常に悪い。
【0013】そのために、過湿状態の回避が遅れて、冷
蔵室2からの冷気によって冷却される蓋9の結露を充分
に防止することが出来なかったり、過乾燥状態の回避が
遅れて、野菜収納容器7内への冷蔵室2からの冷気の流
入が長くなってほうれん草などの軟弱野菜が乾燥したり
する。
【0014】また、感湿シート12はポリビニルアルコ
ールフィルムなどの膨潤性の材料で構成されているた
め、吸湿・放湿の応答性だけでなく、何回か吸湿・放湿
をくり返すことによって元の形状に戻りにくくなるとい
う問題があった。
【0015】従って、従来提案されている冷蔵庫は野菜
室内の湿度を長期間に渡って適度な高湿度に維持するこ
とが出来ず、野菜をあまり長期間新鮮に保存することが
出来ないという課題があった。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、確実に野菜貯蔵
容器内の湿度を自動的に制御して結露を防止し、常に野
菜に適した高湿度に保って、野菜を長期間新鮮に保持で
きる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷蔵庫は、野菜貯蔵容器の開放された天面を
密接して覆うように、水蒸気透過性の基布と親水性の形
状記憶樹脂と疎水性の形状記憶樹脂とを所定の割合で混
合した形状記憶樹脂フィルムとで構成される透湿膜を配
した蓋体を設けたものである。
【0018】また、基布と形状記憶樹脂を接着した透湿
膜を蓋体の開口部に一体成型したものである。
【0019】また、透湿膜が基布と形状記憶樹脂を適当
な間隔で点在する接着層を介して接着したものである。
【0020】また、透湿膜の形状記憶樹脂面が野菜貯蔵
容器の内側となるように配設したものである。
【0021】また、形状記憶樹脂の両面が水蒸気透過性
の基布で挟まれた構成としたものである。
【0022】また、基布に溌水処理をしたものである。
また、野菜貯蔵容器の背面上部の切り欠き部分に配した
果物容器と、該果物容器の背面に前記透湿膜を有するも
のである。
【0023】また、果物容器の底面に任意の大きさの複
数の開孔を設けたものである。
【0024】
【作用】本発明の冷蔵庫は、上記構成により、透湿膜の
透湿度が形状記憶樹脂のガラス転移温度Tgより約15
℃低い温度付近にて、例えば5℃〜10℃の温度領域に
て自動的に迅速に変化するもので、野菜収納直後や野菜
室に温かいビールやジュースなどを収納して野菜貯蔵容
器内の温度が上昇することにより野菜の呼吸作用や蒸散
作用が盛んな時は透湿度が大きく、野菜貯蔵容器内の温
度が低温に安定した時や野菜の収納量が少なくて野菜か
らの水分の蒸散が少ない時は透湿度が小さくなるので、
結露を防止しながら野菜貯蔵容器内を常に野菜に適した
高湿度に保つことができる。
【0025】また、基布と形状記憶樹脂を接着した透湿
膜を蓋体の開口部に一体成型したものであるから、部品
点数の削減と低コスト化が可能になる。
【0026】また、透湿膜が基布と形状記憶樹脂を適当
な間隔で点在する接着層を介して接着したものであるか
ら、透湿度をあまり低下させずに形状記憶樹脂の補強が
できる。
【0027】また、透湿膜の形状記憶樹脂面が野菜貯蔵
容器の内側となるように配設したものであるから、野菜
貯蔵容器内の温度および湿度変化に対して迅速に透湿度
を変化させることができる。
【0028】また、形状記憶樹脂の両面を水蒸気透過性
の基布で挟んだ構成としたものであるから、更に耐磨耗
性などの強度を向上することができる。
【0029】また、基布に溌水処理をしたものであるか
ら、基布の汚れ防止と透湿膜の透湿度を安定に保つこと
ができる。
【0030】また、野菜貯蔵容器の背面上部の切り欠き
部分に配した果物容器と、該果物容器の背面に前記透湿
膜を有するものであるから、特に背面の結露防止効果が
大きく、果物容器内に結露水が溜まることを防止でき
る。
【0031】また、果物容器の底面に任意の大きさの複
数の開孔を設けたものであるから、果物容器の底面外壁
への結露発生を抑制することができる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明の冷蔵庫の野菜室14の断
面図を示すもので、冷蔵室15の下部に設けられ、野菜
室14と冷蔵室15は仕切り板16により区画されてい
る。仕切り板16には前後に通気口16a、16bが設
けられ、冷蔵室15の冷気が野菜室14に循環するよう
になっている。
【0034】前記野菜室14は、野菜室扉17の左右両
側に水平に取りつけられたレール17aに乗せられて扉
17と一体で開閉収納される野菜貯蔵容器18と、前記
扉17が閉められた時に前記野菜貯蔵容器18の天面開
口部を密接して覆うように設けられた蓋体19とで構成
されている。また、図2に示したように、前記蓋体19
の後方に開口部19aがあり、この開口部19aに透湿
膜20が一体成型されている。
【0035】また該透湿膜20は、図3に示したように
ナイロンやポリエステルなどの基布21にポリウレタン
樹脂系の親水性の形状記憶樹脂と疎水性の形状記憶樹脂
とを所定の割合で混合して得た形状記憶樹脂フィルム2
2を適当な間隔で点在する接着層23を介して接着した
ものである。
【0036】また、透湿膜の形状記憶樹脂フィルム22
面が前記野菜貯蔵容器18の内側となるように配設した
ものである。
【0037】ここで、本発明の形状記憶樹脂フィルムを
用いた透湿膜の水蒸気透過性の特徴について図4を用い
て説明する。図4は、各種透湿膜の透湿度(g/ m2
・day)と水蒸気分圧の関係を実験により求めたもの
である。
【0038】図4において、直線Aは一般の透湿膜の透
湿度と水蒸気分圧の関係を、曲線Bは疎水性の形状記憶
樹脂フィルムからなる透湿膜の特性を、曲線Cは親水性
の形状記憶樹脂フィルムからなる透湿膜の特性を、曲線
Dは本発明の親水性の形状記憶樹脂と疎水性の形状記憶
樹脂とを所定の割合で混合して得た形状記憶樹脂フィル
ムからなる透湿膜の特性を示したものである。
【0039】すなわちA(一般の透湿膜)は温度及び湿
度が上昇しても透湿度があまり変化しないことを示して
いる。一方形状記憶樹脂フィルムからなる透湿膜は、そ
れぞれガラス転移温度Tgより約15℃低い温度Tp
(例えば5℃〜10℃)以上になると透湿度が急激に大
きくなる特性を有している。
【0040】しかし、それぞれ透湿度の変化の度合いが
異なっていて、B(疎水性の形状記憶樹脂)ではこのT
p以上になると透湿度が大きくなるもののAの透湿度よ
り大きくなることがない。また、C(親水性の形状記憶
樹脂)は低温度での透湿度が高すぎ、Aより絶えず透湿
度が大きい。
【0041】ところがD(本発明の混合型の形状記憶樹
脂)においては、その透湿度は低温度ではAより小さ
く、前述の温度Tpで透湿度が急激に大きくなって、図
4に示した温度Tcで逆転して高温ではAより大きくな
る。
【0042】また、野菜の呼吸量は一般に図5に示した
ように、低温では呼吸量が小さく高温では呼吸量が大き
く、特にある温度(ほうれん草では約10℃)以上にな
ると急激に呼吸量が増大して多量の水分蒸散が起こる。
【0043】つまり、図4と図5の比較から分かるよう
に、前記形状記憶樹脂フィルム22からなる透湿膜20
はちょうど野菜の呼吸量の変化に呼応して透湿度を変化
させうるので、野菜容器内の環境が高温・高湿になると
透湿率が急激に大きくなって結露を防止するように働
き、逆に低温・低湿になると透湿率が急激に小さくなっ
て乾燥を防止するように働く。
【0044】これは、ガラス転移温度Tg以下の低温時
には、樹脂の分子間の隙間が収縮して水蒸気透過能力を
抑え、ガラス転移温度Tg以上の高温時には、樹脂の非
晶相の分子運動が活発になることにより、樹脂の分子間
の隙間が拡がって水蒸気分子の拡散が容易となり水蒸気
透過能力が上昇する機能を持っているためである。
【0045】更に、前記形状記憶樹脂フィルム22が適
度な親水性であるために、水蒸気分子の形状記憶樹脂フ
ィルム22への溶解が適度に大きいことが相乗効果とな
って、ガラス転移温度Tg以上の高温で且つ形状記憶樹
脂フィルム22の表面が濡れるような結露環境では急激
な透湿度の上昇がある(尚、形状記憶樹脂の原理につい
ては、トリガー93年4月号などに記載されている)。
【0046】尚、前述のTgとTpのずれは、形状記憶
樹脂のガラス転移領域に温度巾があるためと考えられ
る。
【0047】以上のように構成された冷蔵庫について、
図1から図5を用いてその動作を説明する。
【0048】まず、前記野菜貯蔵容器18内に野菜が収
納されると、野菜自体から呼吸作用により排出される水
分により、略密閉型となっている野菜貯蔵容器18内は
高湿度になる。野菜収納直後は、野菜の品温が高くて呼
吸作用が盛んであるため排出される水分が多いので、通
常は野菜貯蔵容器18内が過湿状態となって、前記蓋体
19の後方に結露が発生しやすい。
【0049】しかし、このような状態の時は、図5に示
したように野菜室14の前記蓋体19に設けられた透湿
膜20は大きな水蒸気透過能を有するので、余分な水分
は図3の模式図に示したように、水蒸気分圧(Pi)の
高い野菜室14側から水蒸気分圧(Po)の低い室外へ
と移動するので、過湿状態が回避されて結露が防止され
る。
【0050】また、野菜が収納されてから時間が経過し
て、野菜室14内の温度が前記形状記憶樹脂22のガラ
ス転移温度Tgより低い温度(例えば5℃〜10℃)以
下になった時は、前記透湿膜20の水蒸気透過能は低下
して、野菜室14内を野菜の貯蔵に適した高湿度(80
〜95%RH)に保つようになる。この時、野菜の呼吸
作用は抑制されて、蒸散してくる水分が少ない状態にな
っているので、水蒸気透過能は低くても結露は防止でき
る。
【0051】また、野菜の収納量が非常に多い時は、野
菜の呼吸熱が大きいため野菜室14内の温度が高く野菜
からの水分蒸散が多く結露しやすくなるが、この時は前
記透湿膜20の透湿度が大きくなって結露を防止するよ
うに働き、野菜の収納量が少ない時は、野菜の呼吸熱が
小さいため野菜室14内の温度が低いと共に野菜からの
水分の蒸散が少なく乾燥しやすい状態になるが、この時
は前記透湿膜20の透湿度が小さくなって野菜の乾燥を
防止するような働きをする。
【0052】従って、前記透湿膜20が野菜の品温によ
る呼吸量の変化や野菜の収納量に応じて適切に透湿度が
変化するため、従来の一般の透湿膜より更に適切な湿度
制御が可能で、高湿度の維持と結露防止を両立させるこ
とができる。
【0053】以上のように本実施例によれば、野菜室1
4を野菜貯蔵容器18と透湿膜20を有する蓋体19と
で略密閉とし、透湿膜20を水蒸気透過性の基布21と
親水性の形状記憶樹脂と疎水性の形状記憶樹脂とを所定
の割合で混合して得た形状記憶樹脂フィルム22で構成
することにより、野菜室14内の温度変化及び野菜の収
納量に応じて水蒸気透過能が適切に変化して、野菜室1
4内の結露を防止しつつ野菜に適した高湿度を維持でき
るので、従来より野菜を長期間保存することが出来る。
また、透湿膜20は機械的に変形するものでなく、水蒸
気透過能の特性を長期間に渡って維持できるので、従来
例より耐久性がある。
【0054】また、基布21と形状記憶樹脂フィルム2
2を接着した透湿膜20を蓋体19の開口部19aに一
体成型したものであるから、透湿膜20の強度が維持で
きるとともに部品点数の削減と低コスト化が可能にな
る。尚、前記形状記憶樹脂フィルム22単体では薄くて
(数ミクロンから数十ミクロン)破れやすい為一体成型
は不可能であるが、基布21とラミネートした構成とし
たことで可能となるものである。
【0055】また、透湿膜20が基布21と形状記憶樹
脂フィルム22を適当な間隔で点在する接着層を介して
接着したものであるから、透湿度をあまり低下させずに
形状記憶樹脂フィルム22の補強ができる。
【0056】また、透湿膜の形状記憶樹脂フィルム22
面が野菜貯蔵容器18の内側となるように配設したもの
であるから、野菜貯蔵容器18内の温度および湿度変化
に対して迅速に透湿度を変化させることができる。
【0057】(実施例2)次に第2の実施例について、
図6を参照しながら説明する。第1の実施例と異なる点
は透湿膜の構成だけで野菜室の構造は同一であるので、
構造の詳細な説明は省略し透湿膜の構成だけで説明す
る。
【0058】図6は、実施例2における透湿膜24の断
面を示すもので、形状記憶樹脂フィルム25の両面に適
当な間隔で点在する接着層26を介してナイロンやポリ
エステルなどの織布や不織布からなる基布27を接着し
ている。
【0059】また、基布27にフッ素系やシリコン系等
の撥水処理を施している。以上のように、第1の実施例
と異なり、形状記憶樹脂フィルム25の両面が基布27
で保護されるため、形状記憶樹脂フィルム25の破れを
防止することができる。
【0060】また、基布27が撥水性であるため食汁な
どによる汚れの防止と透湿膜24の透湿度を安定に保つ
ことができる。
【0061】尚、両面の基布27は透湿性のあるもので
あれば、全く同じ素材であってもそうでなくてもよい。
また、図示しないが、前記接着層26を介しないで形状
記憶樹脂フィルム25の両面に基布26を重ね、周囲だ
けを接着したり別の樹脂成型品で挟んで固定してもよ
い。
【0062】更に、形状記憶樹脂フィルム25や基布2
7に防かび剤を練り込んで、防かび効果をもたせること
もできる。
【0063】(実施例3)次に第3の実施例について、
図7および図8を参照しながら説明する。第1の実施例
と同一構成部品は同一番号を付しその説明は省略する。
【0064】第1の実施例と異なる点は、野菜貯蔵容器
28の背面上部の切り欠き部分に果物容器29を配し、
この果物容器29の背面に形成した格子状の開口部30
に蓋体19に設けたものと同じ特性を有する形状記憶樹
脂製の透湿膜31を一体成型したものである。
【0065】また、果物容器29の底面32に、小さな
青果物が落下しない程度の大きさの多数の開孔32aを
設けたものである。
【0066】以上のように構成された冷蔵庫について、
図7および図8を用いてその動作を第1の実施例と異な
る部分についてのみ説明する。
【0067】図7のように野菜貯蔵容器28の背面上部
の切り欠き部分に果物容器29を配し、果物容器29の
背面が野菜貯蔵容器28の背面の一部を形成する構造を
有する冷蔵庫においては、青果物を果物容器29に収納
した時に、構造上低温になりやすい果物容器29の背面
が特に結露しやすく、果物容器29内に結露水が多量に
溜まると青果物に水腐れが生じることがあった。
【0068】しかし、果物容器29の背面に透湿膜31
を一体成型しているため、実施例1にて説明したのと同
じ原理で透湿度が適度にコントロールされる。
【0069】また、野菜貯蔵容器28の底部に収納され
た青果物から蒸散してくる水蒸気が果物容器29の底面
32の開孔32aを通過して、上部の蓋体19あるいは
果物容器29背面の透湿膜20、31から水蒸気分圧差
により低湿度の容器外へ放出される。
【0070】以上のように本実施例によれば、野菜貯蔵
容器28の背面上部の切り欠き部分に果物容器29を配
し、この果物容器29の背面に形成した格子状の開口部
30に形状記憶樹脂製の透湿膜31を一体成型すること
により、特に結露の発生しやすい果物容器29の背面へ
の結露を抑制しつつ適度に高湿度を維持することができ
るので、果物容器29内に収納した青果物を乾燥させる
ことなく水腐れを防止する。
【0071】また、従来野菜貯蔵容器28の底部に収納
された青果物から蒸散してくる水蒸気が、前記果物容器
29の底面32外側に多量に結露し、結露水が落下して
底の青果物に水腐れを発生させることがあったが、果物
容器29の底面32に多数の開孔32aを設けることに
より、上部の蓋体19あるいは果物容器29背面の透湿
膜20、31の効果を充分に発揮させる構成とすること
により、前記果物容器29の底面32外壁への結露発生
を抑制し、結露水が落下して底の青果物に水腐れを発生
させないようにするので、従来より更に青果物の鮮度を
保持することができる。
【0072】尚、前記二ヵ所の透湿膜20、31は同時
に使用することが最良であるが、コストを考慮していず
れか一方のみを使用してもよい。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫は、天面が
開放した野菜貯蔵容器と、該天面を覆うように密接して
設けられた水蒸気透過性の基布と親水性の形状記憶樹脂
と疎水性の形状記憶樹脂とを所定の割合で混合した形状
記憶樹脂フィルムとで構成される透湿膜を有した蓋体と
を有したものであるから、透湿膜が野菜の品温による呼
吸量の変化や野菜の収納量に応じて適切に透湿度が変化
するため、従来の一般の透湿膜より更に適切な湿度制御
が可能となり、野菜室内の温度変化及び野菜の収納量に
応じて水蒸気透過能が適切に変化して、野菜室内の結露
を防止しつつ野菜に適した高湿度を維持できるので、野
菜を長期間新鮮に保存することが出来る。
【0074】また、透湿膜が機械的に変形するものでな
いから、水蒸気透過能の可変性を長期間に渡って維持で
きるので耐久性がある。
【0075】また、透湿膜は基布と形状記憶樹脂を接着
したものであるから透湿膜を蓋体の開口部に容易に一体
成型することができ、部品点数の削減と低コスト化が可
能になる。
【0076】また、透湿膜が基布と形状記憶樹脂を適当
な間隔で点在する接着層を介して接着したものであるか
ら、透湿度をあまり低下させずに形状記憶樹脂の補強が
できる。
【0077】また、透湿膜の形状記憶樹脂面が野菜貯蔵
容器の内側となるように配設したものであるから、野菜
貯蔵容器内の温度および湿度変化に対して迅速に透湿度
を変化させることができる。
【0078】また、形状記憶樹脂の両面を水蒸気透過性
の基布で挟んだ構成としたものであるから、更に耐摩耗
性などの強度を向上することができる。
【0079】また、基布に撥水処理をしたものであるか
ら、食汁などによる汚れの防止と透湿膜24の透湿度を
安定に保つことができる。
【0080】また、野菜貯蔵容器の背面上部の切り欠き
部分に配した果物容器と、該果物容器の背面に前記透湿
膜を有したものであるから、特に結露の発生しやすい果
物容器の背面への結露を抑制し、なお且つ適度に高湿度
を維持することができるので、果物容器内に収納した青
果物を乾燥させることなく水腐れを防止することができ
る。
【0081】また、果物容器の底面に任意の大きさの複
数の開孔を設けたものであるから、特に結露の発生しや
すい果物容器の背面への結露を抑制しつつ適度に高湿度
を維持することができるので、果物容器内に収納した青
果物を乾燥させることなく水腐れを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の野菜室
の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の野菜室
の蓋体の斜視図
【図3】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の透湿膜
の部分拡大断面図
【図4】本発明の実施例における透湿膜と一般の透湿膜
の水蒸気透過機能の説明図
【図5】野菜の呼吸量と温度の関係を示す説明図
【図6】本発明の第2の実施例における透湿膜の部分拡
大断面図
【図7】本発明の第3の実施例における冷蔵庫の野菜室
の縦断面図
【図8】本発明の第3の実施例における果物容器の斜視
【図9】従来の冷蔵庫の野菜室の縦断面図
【図10】従来の野菜室の蓋の感湿シートの開放状態を
示す斜視図
【図11】従来の野菜室の蓋の感湿シートの閉塞状態を
示す斜視図
【符号の説明】
18 野菜貯蔵容器 19 蓋体 19a 蓋体の開口部 20 透湿膜 21 基布 22 形状記憶樹脂フィルム 23 接着層 24 透湿膜 25 形状記憶樹脂フィルム 26 接着層 27 基布 28 野菜貯蔵容器 29 果物容器 31 透湿度 32a 開孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面が開放した野菜貯蔵容器と、前記天
    面を覆うように密接して設けられた水蒸気透過性の基布
    と親水性の形状記憶樹脂と疎水性の形状記憶樹脂とを所
    定の割合で混合した形状記憶樹脂フィルムとで構成され
    る透湿膜を有した蓋体とを有する冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 形状記憶樹脂がポリウレタン系樹脂で基
    布がナイロンやポリエステルなどの織布あるいは不織布
    である請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 基布と形状記憶樹脂を接着した透湿膜を
    蓋体の開口部に一体成型した請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 透湿膜が基布と形状記憶樹脂を適当な間
    隔で点在する接着層を介して接着したものである請求項
    1記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 透湿膜の形状記憶樹脂面が野菜貯蔵容器
    の内側となるように配設した請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 形状記憶樹脂の両面が水蒸気透過性の基
    布で挟まれた構成である請求項1記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 基布に撥水処理をした請求項1記載の冷
    蔵庫。
  8. 【請求項8】 野菜貯蔵容器の背面上部の切り欠き部分
    に配した果物容器と、前記果物容器の背面に前記透湿膜
    を有する請求項1記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 果物容器の底面に任意の大きさの複数の
    開孔を設けた請求項8記載の冷蔵庫。
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