JPH08145543A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH08145543A
JPH08145543A JP6289619A JP28961994A JPH08145543A JP H08145543 A JPH08145543 A JP H08145543A JP 6289619 A JP6289619 A JP 6289619A JP 28961994 A JP28961994 A JP 28961994A JP H08145543 A JPH08145543 A JP H08145543A
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JP
Japan
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base cloth
vegetable
refrigerator
moisture
heat insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP6289619A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Inatani
正敏 稲谷
Koji Nagata
晃司 永田
Noriko Shinohara
紀子 篠原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Priority to KR1019960701826A priority patent/KR100201969B1/ko
Priority to PCT/JP1995/001542 priority patent/WO1996004514A1/ja
Priority to CN95190722A priority patent/CN1112559C/zh
Priority to US08/619,587 priority patent/US5918480A/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D25/00Charging, supporting, and discharging the articles to be cooled
    • F25D25/02Charging, supporting, and discharging the articles to be cooled by shelves
    • F25D25/024Slidable shelves
    • F25D25/025Drawers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0413Treating air flowing to refrigeration compartments by purification by humidification
    • F25D2317/04131Control means therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は冷蔵庫の野菜室において、透湿度が
自動的に可変な透湿膜を用いて、確実に野菜貯蔵容器内
の湿度を自動的に制御して結露を防止し、常に野菜に適
した高湿度に保って野菜を長期間新鮮に保持できる冷蔵
庫を提供することを目的とする。 【構成】 天面が開放した野菜貯蔵容器18と、該天面
を覆うように密接して設けた断熱層をもつ水蒸気透過性
の基布21と、ポリウレタン樹脂系の親水性の形状記憶
樹脂フィルム22とで構成される透湿膜20を配した蓋
体19とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜を新鮮に長期保存
出来るようにした略密閉型の野菜室を有する冷蔵庫に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫で野菜を新鮮な状態で長期
間保存する方法として、特開昭63−213784号公
報に開示されているように、略密閉型の野菜容器の通気
口に感湿シートを設ける方法が提案されている。
【0003】以下に従来提案されている冷蔵庫について
説明する。図11は、従来提案されている冷蔵庫の野菜
室を示す断面図で、1は冷蔵庫本体で、これの最上部に
図示しない冷凍室が設けられ、その下方に冷蔵室2及び
野菜室3が順に設けられている。
【0004】4は冷蔵室2及び野菜室3の間を仕切る仕
切り板で、その前部及び後部に冷気を通すための通気孔
5、6が夫々設けられている。7は上面が開口した貯蔵
容器たる野菜収納容器で、野菜室3内に設けられてい
て、扉8を開放することにより前方に引き出すことがで
きる。
【0005】9は野菜収納容器7の上面を着脱自在にし
て野菜収納容器7と共に貯蔵容器を構成する蓋で、これ
には円形の通気口10が設けられている。また、この蓋
9の後端には上方に折返し形成された分流板11が設け
られている。
【0006】そして、12は例えばポリビニルアルコー
ルフィルムからなる矩形状の感湿シートで、図12に示
したように、通気口10を覆うようにしてこれの対辺部
が接着剤13にて蓋9の下面側に固着されている。この
感湿シート12は、湿度が例えば80%以上になると膨
潤して伸長し、また、80%以下の乾燥状態になると収
縮する性質を有している。
【0007】以上のように構成された冷蔵庫の野菜貯蔵
容器について、以下その動作について説明する。まず、
冷蔵室2からの冷気は仕切り板4の通気孔5を通過した
後、分流板11により分流されて蓋9の上面側と野菜収
納容器7の後方側へ流れる。
【0008】そして、蓋9の上面側に分流した冷気の一
部は蓋9に設けられた通気口10を通って野菜収納容器
7内に流入し、残りの冷気及び野菜収納容器7の後方側
を通過する冷気は仕切り板4の通気孔6から冷蔵室2内
に戻る。
【0009】さて、上述のような冷気の流れにより野菜
が低温保存状態にあるとき、野菜収納容器7内の湿度は
図7に示した通気口10が開放している時には徐々に低
下する。しかし、その湿度が80%より低下すると、今
まで通気口10を開放していた感湿シート12が乾燥し
て収縮することにより、図13のように蓋9に密着して
通気口10を閉塞するようになる。
【0010】また、野菜収納容器7内が完全に密閉状態
となると、今度は野菜の呼吸作用により放出される水蒸
気により該野菜収納容器7内が高湿度になり、湿度が8
0%を超えると今度は通気口10を閉塞していた感湿シ
ート12が徐々に膨潤して伸長し、再び図7のように通
気口10を開放するようになる。
【0011】従って、野菜収納容器7内が長時間過乾燥
状態あるいは過湿状態になることが防止されて、野菜を
長期間保存することが出来るというものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、通気口10から流れ込む乾燥した冷気が
常に感湿シ−ト12を乾燥させるように働き、感湿シ−
ト12が野菜の呼吸作用により放出される水蒸気により
膨潤して伸長するのを遅らせるため応答性が非常に悪
い。
【0013】もともと感湿シ−ト12自身が応答性が遅
いこともあり、そのために、過湿状態の回避が遅れて、
冷蔵室2からの冷気によって冷却される蓋9の結露を充
分に防止することが出来なかったり、過乾燥状態の回避
が遅れて、野菜収納容器7内への冷蔵室2からの冷気の
流入が長くなってほうれん草などの軟弱野菜が乾燥した
りする。
【0014】また、感湿シート12はポリビニルアルコ
ールフィルムなどの膨潤性の材料で構成されているた
め、吸湿・放湿の応答性だけでなく、何回か吸湿・放湿
をくり返すことによって元の形状に戻りにくくなるとい
う問題があった。
【0015】従って、従来提案されている冷蔵庫は野菜
室内の湿度を長期間に渡って適度な高湿度に維持するこ
とが出来ず、野菜をあまり長期間新鮮に保存することが
出来ないという課題があった。
【0016】本発明は上記課題に鑑み、確実に野菜貯蔵
容器内の湿度を自動的に制御して結露を防止し、常に野
菜に適した高湿度に保って、野菜を長期間新鮮に保持で
きる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の冷蔵庫は、野菜貯蔵容器の開放された天面を
密接して覆うように、水蒸気透過性で断熱層をもつ基布
を外面にして内面は親水性の形状記憶樹脂フィルムとで
構成される透湿膜を配した蓋体を設けたものである。
【0018】また、断熱層としてナイロンやポリエステ
ルなどの織布あるいは不織布を2層以上積み重ねること
により基布に断熱性を付与したものである。
【0019】また、2重の基布材の間にスペ−サ−を挟
み空気層を形成する断熱層を持つ基布としたものであ
る。
【0020】また、断熱層の伝熱係数を容器側壁面と同
等にしたものである。また、形状記憶樹脂フィルムの庫
内側面に保護基布を使用した場合、保護基布の断熱係数
よりも断熱層をもつ庫外面の基布の断熱係数のほうが大
きくしたものである。
【0021】また、天面が開放した野菜貯蔵容器と、該
天面を覆うように密接して設けられた水蒸気透過性をも
つ基布と親水性の形状記憶樹脂フィルムとで構成される
透湿膜を一体成型してなる蓋体とこの透湿膜を覆うよう
に蓋体の外表面にカバ−シ−トを貼り合わせたものであ
る。
【0022】
【作用】本発明の冷蔵庫は、上記構成により、透湿膜の
透湿度が形状記憶樹脂フィルムのガラス転移点付近に
て、例えば0℃〜10℃の温度領域にて自動的に迅速に
変化するもので、野菜収納直後や野菜室に温かいビール
やジュースなどを収納して野菜貯蔵容器内の温度が上昇
して、野菜の呼吸作用・蒸散作用が盛んな時は透湿度が
大きくなり、また、野菜貯蔵容器内の温度が低温に安定
した時や野菜の収納量が少なくて野菜からの水分の蒸散
が少ない時は透湿度が小さくなるので、結露を防止しな
がら野菜貯蔵容器内を常に野菜に適した高湿度に保つこ
とができる。また、透湿膜の外表面には断熱層を形成し
てなるため、野菜貯蔵容器庫外を流れる乾燥した冷気の
湿度や温度を敏感に捉えることがないので野菜容器内の
湿度や温度に応じた透湿度変化を示すための野菜に適し
た湿度に迅速な対応が図れる。また、断熱層と基布と形
状記憶樹脂を接着した簡単な構成の透湿膜を蓋体の開口
部に一体成型したものであるから、部品点数の削減と低
コスト化が可能になる。
【0023】また、野菜容器の側壁面等の断熱係数程度
の断熱性を有する断熱層の付加により透湿膜近辺が極端
に低温になることを防止し野菜室庫内の均湿化と均温化
が可能となり野菜の鮮度保持を有効に行うことができ
る。
【0024】また、基布と親水性の形状記憶樹脂フィル
ムとで構成される単純な透湿膜でも一体成型された蓋材
を利用し、蓋の外表面にカバ−シ−トを貼り合わせるだ
けで断熱層となる空気層が形成され、野菜収納容器の外
周流れる乾いた冷気に透湿膜が直接影響される事なく、
野菜収納容器の庫内の温度を敏感に対応するため透湿膜
の透湿能が変化し野菜の鮮度を保持するように働くよう
にもできる。
【0025】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0026】図1は、本発明の冷蔵庫の野菜室14の断
面図を示すもので、冷蔵室15の下部に設けられ、野菜
室14と冷蔵室15は仕切り板16により区画されてい
る。仕切り板16には前後に通気口16a、16bが設
けられ、冷蔵室15の冷気が野菜室14に循環するよう
になっている。
【0027】前記野菜室14は、野菜室扉17の左右両
側に水平に取りつけられたレール17aに乗せられて扉
17と一体で開閉収納される野菜貯蔵容器18と、前記
扉17が閉められた時に前記野菜貯蔵容器18の天面開
口部を密接して覆うように設けられた蓋体19とで構成
されている。
【0028】また、図2に示したように、前記蓋体19
の後方に開口部19aがあり、この開口部19aに透湿
膜20が一体成型されている。
【0029】また該透湿膜20は、図3に示したように
ナイロンやポリエステルなどの基布21に親水性のポリ
ウレタン樹脂系の形状記憶樹脂フィルム22を適当な間
隔で点在する接着層23を介して接着したものである。
【0030】また、透湿膜の形状記憶樹脂フィルム22
面が前記野菜貯蔵容器18の内側となるように配設した
もので、基布21の外側面には透湿性が高く断熱性のよ
い織物や不織布でできた断熱層24が接着層23を介し
て形成されている。
【0031】ここで、形状記憶樹脂フィルム22を用い
た透湿膜の水蒸気透過性の特徴について図4を用いて説
明する。図4は、各種透湿膜の透湿率(g/m2・da
y・mmHg)と水蒸気分圧の関係を示したもので、図
4において、直線Aは一般の透湿膜の透湿率と水蒸気分
圧の関係を、曲線Bは疎水性の形状記憶樹脂フィルムか
らなる透湿膜の透湿率と水蒸気分圧の関係を、曲線Cは
本発明の親水性の形状記憶樹脂フィルム22からなる透
湿膜の透湿率と水蒸気分圧の関係を示したものである。
【0032】すなわちAは温度及び湿度が上昇しても透
湿率が変化しないが、Bは温度が上昇してガラス転移温
度Tg(例えば0℃〜10℃)以上になると透湿率が少
し大きくなり、Cはガラス転移温度Tg以上になると透
湿率が急激に大きくなることを示している。
【0033】つまり、前記親水性の形状記憶樹脂フィル
ム22が、ガラス転移温度Tgを境に水蒸気の透過機能
が大きく変化する特性を有しているからで、野菜容器内
の環境が高温・高湿になると透湿率が急激に大きくなっ
て結露を防止するように働き、逆に低温・低湿になると
透湿率が急激に小さくなって乾燥を防止するように働
く。
【0034】これは、ガラス転移温度Tg以下の低温時
には、樹脂の分子間の隙間が収縮して水蒸気透過能力を
抑え、ガラス転移温度Tg以上の高温時には、樹脂の非
晶相の分子運動が活発になることにより、樹脂の分子間
の隙間が拡がって水蒸気分子の拡散が容易となり水蒸気
透過能力が上昇する機能を持っているためである。
【0035】更に、前記形状記憶樹脂フィルム22が親
水性であるために、水蒸気分子の形状記憶樹脂フィルム
22への溶解が大きいことが相乗効果となって、ガラス
転移温度Tg以上の高温で且つ形状記憶樹脂フィルム2
2の表面が濡れるような結露環境では急激な透湿度の上
昇がある(尚、形状記憶樹脂の原理については、トリガ
ー93年4月号などに記載されている)。
【0036】以上のように構成された冷蔵庫について、
図1から図4を用いてその動作を説明する。
【0037】まず、前記野菜貯蔵容器18内に野菜が収
納されると、野菜自体から呼吸作用により排出される水
分により、略密閉型となっている野菜貯蔵容器18内は
高湿度になる。野菜収納直後は、野菜の品温が高くて呼
吸作用が盛んであるため排出される水分が多いので、通
常は野菜貯蔵容器18内が過湿状態となって、前記蓋体
19の後方に結露が発生しやすい。
【0038】しかし、このような状態の時は、野菜室1
4の前記蓋体19に設けられた透湿膜20の大きな水蒸
気透過能により、余分な水分は図3の模式図に示したよ
うに、水蒸気分圧(Pi)の高い野菜室14側から水蒸
気分圧(Po)の低い室外へと移動するので、過湿状態
が回避されて結露が防止される。
【0039】また、野菜が収納されてから時間が経過し
て、野菜室14内の温度が前記形状記憶樹脂フィルム2
2のガラス転移温度Tg(例えば0℃〜10℃)以下に
なった時は、前記透湿膜20の水蒸気透過能は低下し
て、野菜室14内を野菜の貯蔵に適した高湿度(80〜
95%RH)に保つようになる。この時、野菜の呼吸作
用は抑制されて、蒸散してくる水分が少ない状態になっ
ているので、水蒸気透過能は低くても結露は防止でき
る。
【0040】また、野菜の収納量が非常に多い時は、野
菜の呼吸熱が大きいため野菜室14内の温度が高く結露
しやすくなるが、この時は前記透湿膜20の透湿度が大
きくなって結露を防止するように働き、野菜の収納量が
少ない時は、野菜の呼吸熱が小さいため野菜室14内の
温度が低いと共に野菜からの水分の蒸散が少なく乾燥し
やすい状態になるが、この時は前記透湿膜20の透湿度
が小さくなって野菜の乾燥を防止するような働きをす
る。
【0041】ここで、野菜貯蔵容器12の外周囲は乾燥
した冷気が流れているが、断熱層24が形状記憶樹脂フ
ィルム22を外部環境から隔離しているため外周を流れ
る冷気で乾燥されたり冷やされたりするのを防いでお
り、野菜貯蔵室18内の温度変化を敏感に捉えることが
できる。
【0042】以上のように本実施例によれば、野菜室1
4を野菜貯蔵容器18と透湿膜20を有する蓋体19で
略密閉とし、透湿膜20を水蒸気透過性の断熱層24を
もつ基布21を外面にして内面は親水性の形状記憶樹脂
フィルム22とで構成することにより、野菜室14内の
温度変化及び野菜の収納量に応じて水蒸気透過能が適切
に変化して、野菜室14内の結露を防止しつつ野菜に適
した高湿度を維持できるので、従来より野菜を長期間保
存することが出来る。また、透湿膜20は機械的に変形
するものでなく、水蒸気透過能の特性を長期間に渡って
維持できるので、従来例より耐久性がある。
【0043】また、基布21と形状記憶樹脂フィルム2
2を接着した透湿膜20を蓋体19の開口部19aに一
体成型したものであるから、透湿膜20の強度が維持で
きるとともに部品点数の削減と低コスト化が可能にな
る。尚、前記形状記憶樹脂フィルム22単体では薄くて
(数ミクロンから数十ミクロン)破れやすい為一体成型
は不可能であるが、断熱層24をもつ基布21と接着層
23を介し一枚の構造体としたことで可能となるもので
ある。
【0044】また、透湿膜20が断熱層24と基布21
と形状記憶樹脂フィルム22とを適当な間隔で点在する
接着層を介して接着したものであるから、透湿度をあま
り低下させずに形状記憶樹脂フィルム22の補強ができ
る。
【0045】(実施例2)次に第2の実施例について、
図5を参照しながら説明する。第1の実施例と異なる点
は透湿膜の構成だけで野菜室の構造は同一であるので、
構造の詳細な説明は省略し透湿膜の構成だけで説明す
る。
【0046】図5は実施例2における透湿膜20の断面
を示すもので、断熱層25として基布21と同じナイロ
ンやポリエステルなどの織布あるいは不織布を2層以上
積み重ねることにより基布21に断熱性を付与したもの
である。
【0047】以上のように、第1の実施例と異なり、断
熱層25として基布21と同じナイロンやポリエステル
などの織布あるいは不織布を2層以上積み重ねることに
より容易に所定の断熱性を付与することができ量産性に
富む。また、断熱層25の伝熱係数は野菜貯蔵容器18
の側壁面と同等とすることにより透湿膜部の局部的な冷
却のによる野菜貯蔵容器18庫内の水蒸気分圧の低下で
の湿度低下を防止するとともに野菜貯蔵容器18庫内の
冷却性能を維持するものである。
【0048】(実施例3)次に第3の実施例について、
図6を参照しながら説明する。第1の実施例と異なる点
は透湿膜の構成だけで野菜室の構造は同一であるので、
構造の詳細な説明は省略し透湿膜の構成だけで説明す
る。
【0049】断熱層26として2重の基布21材の間に
スペ−サ−27を挟み空気層28を形成するものであ
る。
【0050】以上のように、第1の実施例と異なり、断
熱層26としてスペ−サ−27により空気層28を形成
しているため安価に断熱性のある透湿膜20を構成する
ことができるとともに中央にある空気層が水蒸気分圧差
を顕著に示すため断熱性はあるが水蒸気の透過を妨げる
ことのない透湿膜20を提供するものである。
【0051】(実施例4)次に第4の実施例について、
図7を参照しながら説明する。第1の実施例と異なる点
は透湿膜の構成だけで野菜室の構造は同一であるので、
構造の詳細な説明は省略し透湿膜の構成だけで説明す
る。
【0052】形状記憶樹脂フィルム22の庫内面に保護
基布29を使用し、保護基布29の断熱係数よりも野菜
収納容器18の蓋体19の外面側に断熱層30をもつ基
布21の断熱係数のほうが大きくしたものである。
【0053】以上のように、第1の実施例と異なり、形
状記憶樹脂フィルム22の両面が基布21と保護基布2
9で保護されるため、形状記憶樹脂フィルム22の破れ
を防止することができる。また、保護基布29の断熱係
数よりも断熱層30をもつ庫外面の基布21の断熱係数
のほうが大きくしたものであり、形状記憶樹脂フィルム
22は庫内側の温度をより敏感に捉え、野菜収納容器1
8内の温度により対応して透湿能が変化し野菜の鮮度を
保持するように働く。
【0054】尚、基布21と保護基布29とは透湿性の
あるものであれば、全く同じ素材であってもそうでなく
ても良い。また、図示しないが、前記接着層23を介し
ないで形状記憶樹脂フィルム22の両面に断熱層30と
基布21と保護基布29とを重ね、周囲だけを接着した
り別の樹脂成型品で固定することもできる。
【0055】更に、形状記憶樹脂フィルム24に防かび
剤を練り込んで、防かび効果をもたせることもできる。
【0056】(実施例5)次に第5の実施例について、
図8と図9と図10を参照しながら説明する。第1の実
施例と異なる点は蓋19と透湿膜20の構成だけで野菜
室の構造は同一であるので、構造の詳細な説明は省略し
蓋と透湿膜の構成だけで説明する。
【0057】天面が開放した野菜貯蔵容器18と、該天
面を覆うように密接して設けられた水蒸気透過性をもつ
基布21と親水性の形状記憶樹脂フィルム22とで構成
される透湿膜20を一体成型してなる蓋体19とからな
り、この透湿膜20を覆うように蓋体19の外表面に基
布21と同じナイロンやポリエステルなどの織布あるい
は不織布のカバ−シ−ト31を貼り合わせ、透湿膜20
とカバ−シ−ト31との間には空気層32が設けられて
いる。
【0058】以上のように、第1の実施例と異なり、透
湿膜20の構成は水蒸気透過性をもつ基布21と親水性
の形状記憶樹脂フィルム22とで構成される単純なもの
であるが、一体成型された蓋19の出っぱりを利用し、
蓋19の外表面にカバ−シ−ト31を貼り合わせるだけ
で断熱層となる空気層32が形成されることで野菜収納
容器18の外周流れる乾いた冷気に透湿膜20が直接影
響される事なく、野菜収納容器18の庫内の温度を敏感
に対応するため透湿膜20の透湿能が変化し野菜の鮮度
を保持するように働く。
【0059】なお、基布21と保護基布29とカバ−シ
−ト31とは透湿性のあるものであれば、全く同じ素材
であってもそうでなくても良い。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の冷蔵庫は、天面が
開放した野菜貯蔵容器と、該天面を密接して覆うよう
に、断熱層をもつナイロンやポリエステルなどの織布あ
るいは不織布からなる基布を外面にして内面はポリウレ
タン系樹脂の親水性の形状記憶樹脂とで構成される水蒸
気を透過する透湿膜を配した蓋体を設けたものであり、
野菜室外の冷気の影響を極力避け、野菜室内の温度変化
及び野菜の収納量に応じて水蒸気透過能が適切に変化し
て、野菜室内の結露を防止しつつ野菜に適した高湿度を
維持できるので、野菜を長期間新鮮に保存することが出
来る。また、透湿膜が機械的に変形するものでないか
ら、水蒸気透過能の可変性を長期間に渡って維持できる
ので耐久性がある。
【0061】また、断熱層としてナイロンやポリエステ
ルなどの織布あるいは不織布を2層以上積み重ねること
により基布に断熱性を付与したもので、所定の断熱性能
を容易に得ることができ、断熱層の伝熱係数を野菜容器
側壁面と同等にするこ庫内の湿度を安定化するととも
に、冷却性能を低下しない。
【0062】また、2重の基布材の間にスペ−サ−を挟
み空気層を形成する断熱層を持つ基布とすることによ
り、透湿度を低下させる事なく断熱性を付加することが
でき、野菜の鮮度保持をさらに良好とするものである。
【0063】また、傷付きを防止のため形状記憶樹脂フ
ィルムの庫内面に保護基布を使用した場合、保護基布の
断熱係数よりも、断熱層をもつ基布の断熱係数のほうを
大きくしたことにより、形状記憶樹脂フィルムが庫外の
温度変化を受けにくくし野菜容器内の温度変化を敏感に
応答できるようにしたものである。
【0064】また、形状記憶樹脂フィルムの両面を水蒸
気透過性の基布で挟んだ構成としたものであるから、更
に耐摩耗性などの強度を向上することができる。
【0065】また、基布と親水性の形状記憶樹脂フィル
ムとで構成される単純な透湿膜でも一体成型された蓋体
材を利用し、蓋体の外表面にカバ−シ−トを貼り合わせ
るだけで断熱層となる空気層が形成され、野菜収納容器
の外周を流れる乾いた冷気に透湿膜が直接影響される事
なく、野菜収納容器の庫内の温度を敏感に対応するため
透湿膜の透湿能が変化し野菜の鮮度を保持するように働
くようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の野菜室
の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の野菜室
の蓋体の斜視図
【図3】本発明の第1の実施例における冷蔵庫の透湿膜
の部分拡大断面図
【図4】本発明の実施例における透湿膜と一般の透湿膜
の水蒸気透過機能の説明図
【図5】本発明の第2の実施例における透湿膜の部分拡
大断面図
【図6】本発明の第3の実施例における透湿膜の部分拡
大断面図
【図7】本発明の第4の実施例における透湿膜の部分拡
大断面図
【図8】本発明の第5の実施例における冷蔵庫の野菜室
の縦断面図
【図9】本発明の第5の実施例における冷蔵庫の野菜室
の蓋体の斜視図
【図10】本発明の第5の実施例における蓋体AA断面
の透湿膜の部分拡大断面図
【図11】従来の冷蔵庫の野菜室の縦断面図
【図12】従来の野菜室の蓋の感湿シートの開放状態を
示す斜視図
【図13】従来の野菜室の蓋の感湿シートの閉塞状態を
示す斜視図
【符号の説明】
18 野菜貯蔵容器 19 蓋体 19a 蓋体の開口部 20 透湿膜 21 基布 22 形状記憶樹脂フィルム 24 断熱層 25 断熱層 26 断熱層 27 スペ−サ− 28 空気層 29 保護基布 30 断熱層 31 カバ−シ−ト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面が開放した野菜貯蔵容器と、該天面
    を覆うように密接して設けられた水蒸気透過性で断熱層
    をもつ基布を外面にして内面は親水性の形状記憶樹脂フ
    ィルムとで構成される透湿膜を有した蓋体とを持つ冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】 断熱層としてナイロンやポリエステルな
    どの織布あるいは不織布を2層以上積み重ねることによ
    り基布に断熱性を付与した請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 2重の基布材の間にスペ−サ−を挟み空
    気層を形成する断熱層を持つ基布とする請求項1記載の
    冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 断熱層の伝熱係数を野菜貯蔵容器側壁面
    と同等にした請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 形状記憶樹脂フィルムの庫内側面に保護
    基布を使用し、保護基布の断熱係数よりも断熱層をもつ
    庫外面の基布の断熱係数のほうが大きくした請求項1記
    載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 天面が開放した野菜貯蔵容器と、該天面
    を覆うように密接して設けられた水蒸気透過性をもつ基
    布と親水性の形状記憶樹脂フィルムとで構成される透湿
    膜を一体成型してなる蓋体とこの透湿膜を覆うように蓋
    体の外表面にカバ−シ−トを貼り合わせてなる冷蔵庫。
JP6289619A 1994-08-03 1994-11-24 冷蔵庫 Pending JPH08145543A (ja)

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DE69524370T DE69524370T2 (de) 1994-08-03 1995-08-03 Kühlschrank
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