JPH08142510A - レーザマーキング用ハウジング材 - Google Patents

レーザマーキング用ハウジング材

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Publication number
JPH08142510A
JPH08142510A JP6279021A JP27902194A JPH08142510A JP H08142510 A JPH08142510 A JP H08142510A JP 6279021 A JP6279021 A JP 6279021A JP 27902194 A JP27902194 A JP 27902194A JP H08142510 A JPH08142510 A JP H08142510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic resin
housing material
laser
marking
laser beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP6279021A
Other languages
English (en)
Inventor
Onrai Chiyou
恩来 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Publication of JPH08142510A publication Critical patent/JPH08142510A/ja
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】熱可塑性樹脂のもつ優れた特性を保持しつつ、
レーザマーキング性の極めて優れた熱可塑性樹脂のハウ
ジング材を得る。 【構成】熱可塑性樹脂に、ホウ酸アルミニウムを添加す
ることによって優れた樹脂組成物をハウジング材に用い
ることによってレーザマーキング性の優れたものを得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電気電子部品のハウジング材料に
は、耐トラッキング性、難燃性、絶縁破壊強度のバラン
スが強く望まれている。本発明は、上記性能のバランス
を保持しつつ、さらにレーザマーキング性が優れた熱可
塑性樹脂組成物からなるハウジング材に関する。
【0002】
【従来技術の問題点】電気電子部品ハウジング表面への
マーキング手法として、従来はインキを用いた印刷が中
心に行われてきたが、印刷部分をプラスチックスとする
場合には、インキの付着が良くなるように成形時に配合
した離型剤等を除去する必要があり、このためプラスチ
ックスのフロン洗浄が行われてきた。しかし,オゾン層
破壊防止の観点からフロン洗浄処理が好ましくなく、革
新的な手段の開発が望まれている。もっとも、フロン洗
浄工程を省略化できるような技術は、 同時に印刷コス
トを低減できるものでなくてはならず、技術的には印刷
の精密細線化ニーズに応え得るものでなくてはならな
い。そして、最近ではレーザ光線によるマーキング手法
が簡便かつ効率的に印字が施せるため、注目を浴びてい
る。
【0003】現在使用されているレーザマーキング装置
としては、炭酸ガスレーザ、YAGレーザの2種が主な
ものである。レーザマーキングを効果的に施すには、プ
ラスチックスを予め感光し易いように改質しておく必要
がある。これは、材料の中に光や熱を吸収する充填剤を
予め配合しておくことによってレーザ照射時に発泡、分
解等によってマーキングが可能となる技術である。例え
ば、特開平6−136273号公報には、YAGレーザ
および炭酸ガスレーザによるプラスチックスのマーキン
グ性の改善手段に硼酸亜鉛水和物とカーボンブラックを
配合することによって発泡性とマーキングの鮮明さの改
良が可能であることが提案されている。この技術は水和
物の脱水発泡によって白色マーキングを行うものである
が、カーボンブラックを併用するとマーキング部の焼け
が生じ、コントラストが低下する問題があり、更なる改
良が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は鋭意検討の
結果、ホウ酸塩を配合した熱可塑性樹脂からなるハウジ
ングにレーザ光照射することにより鮮明な黒色マーキン
グを達成できることを見出し、本発明に到達した。
【0005】本発明の目的は、レーザマーキング性が優
れる熱可塑性樹脂からなるハウジング材を提供すること
にある。
【0006】本発明の他の目的は、レーザ光によりコン
トラストのはっきりとした鮮明な黒色マーキングが行え
る材料を提供することにある。
【0007】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかになろう。
【0008】
【発明の構成】本発明によれば、上記目的及び利点は、
熱可塑性樹脂からなるハウジング材をレーザマーキング
することによって達成される。
【0009】本発明は、熱可塑性樹脂に、ホウ酸アルミ
ニウムで代表されるホウ塩酸を0.001〜10重量%
配合して得られる熱可塑性樹脂組成物をハウジング材と
して、これにレーザーマーキングを施したものである。
【0010】本発明で用いられる熱可塑性樹脂には特に
制限はない。
【0011】熱可塑性樹脂としては、例えば芳香族ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタ
ール、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホンおよびブロックまたはランダム共重合体が好適な
対象となる。特に、芳香族ポリエステルが好ましいもの
の一つである。
【0012】芳香族ポリエステル樹脂としては、主たる
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸または2,6−ナ
フタレンジカルボン酸あるいはこれらのエステル形成性
誘導体を用い、主たるグリコ−ル成分として炭素数2〜
10のグリコ−ル又はそのエステル形成性誘導体を用い
て得られる線状飽和ポリエステルが好ましい。例えばポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート(PEN)、ポリブチレン−2,6
−ナフタレンジカルボキシレート(PBN)等が挙げら
れる。これらの中で特にPET、PBT、PENおよび
PBNが好ましい。
【0013】ここで「主たる」とは、全ジカルボン酸成
分又は全グリコール成分に対して80モル%以上をい
い、好ましくは90モル%以上である。更に、ジカルボ
ン酸成分或はグリコール成分の一部を他の共重合成分で
置き換えたものでもよい。かかる共重合可能なジカルボ
ン酸成分としては、芳香族ジカルボン酸、例えばテレフ
タル酸(主たるジカルボンがテレフタル酸である場合を
除く)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(主たるジカ
ルボン酸が2,6−ナフタレンジカルボン酸である場合
を除く)、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジ
フェニルジカルボン酸、ジフェニールエーテルジカルボ
ン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルケ
トンジカルボン酸、ジフェニルスルフォンジカルボ酸
等、脂肪族ジカルボン酸、例えばコハク酸、アジピン
酸、セバシン酸等、脂環族ジカルボン酸、例えばシクロ
ヘキサンジカルボン酸、テトラリンジカルボン酸、デカ
リンジカルボン酸等が例示される。共重合可能なグリコ
ール成分としては、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、デカンジオール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、トリシクロデカンジメチロール、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールS、ビスヒドロキシエトキ
シビスフェノールA等が例示される。また、本発明で用
いられる芳香族ポリエステルは実質的に成形性を損わな
い範囲で多官能化合物、例えばグリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、トリメリット
酸、ピロメリット酸等を共重合して含有していてもよ
い。
【0014】本発明に使用されたホウ酸塩は、金属をM
として一般式で表すとxMkn・yB23・zH2Oと
なる。その中、zは0〜10の値をとる。例えば、オル
トホウ酸塩x/y=3/1、メタホウ酸塩はx/y=
1、四ホウ酸塩はx/y=2、五ホウ酸塩はx/y=2
/5である。また、Mについて特にアルミニウムが好ま
しい。
【0015】ホウ酸塩の配合量は、熱可塑性樹脂に対
し、0.001重量%以上であればマーキング効果を生
じる。そして、ホウ酸塩の量は10重量%を超えて配合
する必要性はなく、通常0.01〜4重量%で充分であ
る。
【0016】本発明の熱可塑性樹脂組成物はレーザ光線
の照射を受けることにより、レーザ光線の照射を受けた
部位が明瞭に発泡あるいは分解を起こして周辺のレーザ
光非照射部位と明瞭なコントラストを示す性質を有す
る。
【0017】従って、本発明の熱可塑性樹脂からなるハ
ウジングは、この性質を利用して、例えば本発明の熱可
塑性樹脂組成物からなるハウジングにレーザ光を直接照
射して所望の印字あるいは印画をなすことができる。ま
た、本発明の熱可塑性樹脂からなるハウジングにレーザ
光を照射して所望の印字あるいは印画を付し、かくして
印字あるいは印画することによりハウジングを特定する
のに用いられる。
【0018】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。なお、
実施例中の各種指数の評価は以下の方法によった。
【0019】レーザ加工はYAGレーザ(NEC製レー
ザマーカSL475E2)によるマーキングを行った。
【0020】マーキング性のコントラストの評価は成形
品表面とレーザ光による発色表面部分の間の明度差(△
*)および発泡状態で評価した。
【0021】明度差の評価はカラーアナライザーTC−
1800MK−IIを用いて行った。また発泡状態は均
一で微細な発泡が形成されているか否か確認することに
より行った。
【0022】[実施例1〜5、比較例1]帝人(株)製
のポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂に、表1
に示しているようなホウ酸アルミニウムを配合した組成
物を押出した。この5種の樹脂組成物を用いて射出成形
により厚さ0.5mmのハウジングを製作し、レーザ加工
を施した。
【0023】これらの結果を表1に示した。
【0024】なお、表1記載の各種原料は以下のものを
使用した。
【0025】・ポリブチレンテレフタレート(PBT) 帝人(株)製 TRB−J ・ホウ酸アルミニウム 四国化成工業(株)製 アルボライトFA ・ガラス繊維 日本電気硝子(株)製 T−124H ・難燃剤 帝人化成(株)製 FG7100 日立化成(株)製 エポキシBR−152 日本精鉱(株)製 ATOX−S
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、ホウ酸アルミニ
ムウを配合したPBT樹脂には鮮明な印字が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑性樹脂よりなるハウジングの表
面にCO2レーザを照射する方法の原理を説明するため
の説明図である。
【図2】本発明の熱可塑性樹脂よりなるハウジングの表
面にYAGレーザを照射する方法の原理を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
11 折り返しミラー 12 シリンドリカルレンズ 13 スランシル 14 メニスカスレンズ 15 検流計 16 レーザヘッド 17 検流計 18 焦点レンズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/38 KAH H01L 23/28 H 6921−4E 23/29 23/31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂にホウ酸塩を0.001〜
    10重量%配合して得られる熱可塑性樹脂組成物からな
    るレーザマーキング用ハウジング材。
  2. 【請求項2】 ホウ酸塩がホウ酸アルミニウムである請
    求項1に記載のレーザマーキング用ハウジング材。
JP6279021A 1994-11-14 1994-11-14 レーザマーキング用ハウジング材 Pending JPH08142510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6279021A JPH08142510A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 レーザマーキング用ハウジング材

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JP6279021A JPH08142510A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 レーザマーキング用ハウジング材

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JPH08142510A true JPH08142510A (ja) 1996-06-04

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ID=17605294

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JP6279021A Pending JPH08142510A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 レーザマーキング用ハウジング材

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JP (1) JPH08142510A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999015591A1 (fr) * 1997-09-25 1999-04-01 Teijin Limited Composition de resine thermoplastique renforcee ignifugee, et procede de fabrication
US6974846B2 (en) * 2002-04-29 2005-12-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Hydrolysis resistant polyester compositions and related articles and methods
JP2016171227A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法
JP2020115584A (ja) * 2020-04-15 2020-07-30 日亜化学工業株式会社 発光装置およびその製造方法

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