JPH08142114A - 3次元中空成形品及びその被覆成形法 - Google Patents

3次元中空成形品及びその被覆成形法

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JPH08142114A
JPH08142114A JP6315507A JP31550794A JPH08142114A JP H08142114 A JPH08142114 A JP H08142114A JP 6315507 A JP6315507 A JP 6315507A JP 31550794 A JP31550794 A JP 31550794A JP H08142114 A JPH08142114 A JP H08142114A
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resin
injection molding
molded article
hollow molded
resin member
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Norio Narasaki
則雄 奈良崎
Yutaka Shiraishi
豊 白石
Osamu Kakigi
修 柿木
Takayuki Ito
尊之 伊藤
Hideki Kinoshita
英樹 木下
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14598Coating tubular articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被覆成形時に、射出成形用中子の接合部分が変
形したり破損することを防止でき、しかも、溶融樹脂が
射出成形用中子の接合部分の隙間から中空部に漏出する
ことを防止し得る3次元中空成形品を提供する。 【構成】3次元中空成形品は、(イ)少なくとも2分割
された状態の形状に予め成形された樹脂製部材10,1
1を接合して成り、中空部21を有する射出成形用中子
と、(ロ)射出成形用中子の外面の少なくとも一部分を
被覆する樹脂製被覆部材30から成る3次元中空成形品
であって、一方の樹脂製部材10の接合面には連続した
凸部が形成されており、他方の樹脂製部材11の接合面
には、凸部と嵌合する連続した凹部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球状、箱状、屈曲管状
あるいは分岐管状等の複雑な形状を有し、且つ中空部を
有する3次元中空成形品及びその被覆成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を用いて射出成形法により
3次元中空成形品を製作する方法の1つに、被覆成形法
(2シェル法とも呼ばれる)がある。この被覆成形法に
おいては、先ず、少なくとも2分割された状態の形状に
予め成形された樹脂製部材を準備する。そして、これら
の樹脂製部材を接合して、中空部を有する射出成形用中
子を形成する。次に、この射出成形用中子を金型のキャ
ビティ内に装着した後、射出成形用中子とキャビティの
金型面にて形成された空間内に溶融樹脂を射出する。こ
うして、射出成形用中子の外面の少なくとも一部分を樹
脂で被覆することによって、3次元中空成形品が成形さ
れる。
【0003】このような3次元中空成形品の被覆成形法
を用いることにより、通常の射出成形法では全く成形す
ることのできなかった、複雑な立体形状を有し、しかも
中空部を有する合成樹脂製の3次元中空成形品が成形可
能となる。しかも、この被覆成形法は、他の部品との一
体化による部品点数の削減が可能であること、中空部の
内面が平滑であること、成形品寸法精度が良好であるこ
と、製造設備費が廉価であること等の種々の利点を有し
ている。このような被覆成形法は、エアインテークマニ
ホールド、エアダクト等の自動車分野における部品、水
等の液体用配管の他、中空部を有する各種製品の成形法
として広く採用されている。
【0004】3次元中空成形品の被覆成形法は、例え
ば、特開昭59−198116号公報、特開平3−23
9516号公報、特開昭63−237918号公報、特
開平5−305679号公報、特開昭62−21811
7号公報から公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−1981
16号公報や特開平3−239516号公報に開示され
た技術においては、樹脂製部材の接合面は平面状であ
る。そのため、例えば接着剤を接合面に塗布して2つの
樹脂製部材を接合した場合、樹脂製部材の接合面におけ
る接着力が低く、しかも得られた射出成形用中子の剛性
が低い。また、被覆成形時に、樹脂射出圧力に起因して
中空部を有する射出成形用中子に負荷される圧力によっ
て、樹脂製部材と樹脂製部材の接合部分(以下、射出成
形用中子の接合部分という)が変形したり破損するとい
う問題がある。更には、溶融樹脂が射出成形用中子の接
合部分の隙間から中空部に漏出するという問題もある。
【0006】特開昭63−237918号公報に開示さ
れた技術においては、熱板溶着によって樹脂製部材同士
を溶着する。また、特開平5−305679号公報に開
示された技術においては、熱板溶着、振動溶着、超音波
溶着等によって樹脂製部材同士を溶着する。しかしなが
ら、このような溶着法を採用したのでは、射出成形用中
子の製造工程が増加したり、溶着のための設備を必要と
するという問題がある。更には、樹脂製部材同士を完全
に溶着しないと、溶融樹脂が射出成形用中子の接合部分
の隙間から中空部に漏出するという問題もある。
【0007】特開昭62−218117号公報に開示さ
れた技術においては、この公報の図2Dに示されたよう
に、樹脂製部材を成形する際、アンダーカット形状の嵌
合部Jを樹脂製部材の接合面の適所に一体成形する。こ
のような嵌合部Jを設けることによって、樹脂製部材を
嵌合した後に射出成形用中子を金型のキャビティ内に装
着することができ、作業効率の向上が図れるとされてい
る。但し、この嵌合部Jは接合面に連続して設けられて
はいない。また、嵌合部Jを設ける目的は、作業効率の
向上にある。即ち、被覆成形時に、樹脂の流動に伴う中
空部を有する射出成形用中子に負荷される圧力によっ
て、射出成形用中子の接合部分が変形したり破損すると
いう問題の解決、あるいは、溶融樹脂が射出成形用中子
の接合部分の隙間から中空部に漏出するという問題の解
決のために、嵌合部Jが設けられているのではない。
【0008】従って、本発明の目的は、被覆成形時に、
樹脂射出圧力に起因して中空部を有する射出成形用中子
に負荷される圧力によって射出成形用中子の接合部分が
変形したり破損することを防止でき、しかも、溶融樹脂
が射出成形用中子の接合部分の隙間から中空部に漏出す
ることを防止し得る3次元中空成形品及びその被覆成形
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の3次元中空成形品は、(イ)少なくとも2
分割された状態の形状に予め成形された樹脂製部材を接
合して成り、中空部を有する射出成形用中子と、(ロ)
該射出成形用中子の外面の少なくとも一部分を被覆する
樹脂製被覆部材、から成る3次元中空成形品であって、
前記一方の樹脂製部材の接合面には連続した凸部が形成
されており、他方の樹脂製部材の接合面には、該凸部と
嵌合する連続した凹部が形成されていることを特徴とす
る。
【0010】本発明の3次元中空成形品においては、図
1の(B)及び図2の(B)に示すように、前記一方の
樹脂製部材の接合面に形成された連続した凸部は2つの
平面から構成されており、該2つの平面の交わる角度θ
1(度)は 0<θ1<180 であり、前記他方の樹脂製部材の接合面に形成された連
続した凹部も2つも平面から構成されており、該2つの
平面の交わる角度θ2(度)は θ2=360−θ1 であることが望ましい。尚、θ2とθ1は厳密に上述の関
係式を満たす必要はなく、θ2が、 (360−θ1)±20(度) の範囲にある場合には、 θ2=360−θ1 の関係を満足しているとする。以下においても同様であ
る。
【0011】この場合、図9の(B)に示すように、連
続した凹部を構成する2つの平面が交わる凹部の領域に
は連続した溝が形成されていることが、溶融樹脂が射出
成形用中子の接合部分の隙間から中空部に漏出すること
を確実に防止し得る上で好ましい。溝の幅(w)は、接
合面の幅(接合面近傍の樹脂製部材の部分の厚さ)をt
とした場合、t/20≦w≦t/2、より好ましくはt
/10≦w≦t/3、一層好ましくはt/5≦w≦t/
3であることが望ましい。また、溝の深さ(d)は、t
/20≦d≦t/2、より好ましくはt/10≦d≦t
/3、一層好ましくはt/5≦d≦t/3であることが
望ましい。
【0012】あるいは又、本発明の3次元中空成形品に
おいては、図9の(C)に示すように、前記樹脂製部材
の接合面に形成された連続した凸部及び凹部は、曲面か
ら成ることが望ましい。曲面の曲率半径(r)は、t/
2≦r≦3t、より好ましくはt/2≦r≦2t、一層
好ましくは3t/4≦r≦2tであることが望ましい。
【0013】本発明の3次元中空成形品においては、中
空部を有する射出成形用中子に負荷される圧力によって
射出成形用中子の接合部分が変形したり破損することを
確実に防止するために、図9の(D)に示すように、接
合面近傍の樹脂製部材の部分を厚肉化することが好まし
い。この場合、接合面から離れた樹脂製部材の部分の厚
さをTとし、接合面近傍の樹脂製部材の部分の厚さ(接
合面の幅)をtとした場合、通常、1.1T≦t≦3
T、より好ましくは1.1T≦t≦2.5Tであること
が望ましい。また、樹脂製部材の断面形状が環状の場
合、環状断面の内径をr0、接合面近傍における厚肉化
された樹脂製部材の部分の幅をWとしたとき、(π/1
2)r0≦W≦(π/3)r0であることが望ましい。
尚、樹脂製部材の断面形状が環状の多角形の場合、内側
の多角形の内接円の半径をr0とすればよい。
【0014】樹脂製部材の接合手段を、接着剤を用いて
樹脂製部材を接合する方法、熱板溶着、振動溶着、超音
波溶着等によって樹脂製部材を溶着する方法とすること
もできるが、図6に示すように、接合面近傍の樹脂製部
材の外面に、樹脂製部材を接合するためのスナップフィ
ットを形成しておくことが、接合方法の簡素化という観
点から望ましい。
【0015】あるいは又、図7に示すように、樹脂製部
材の接合手段としての連結用部材を3次元中空成形品は
更に含み、射出成形用中子の外面には凹凸部が形成され
ており、連結用部材の内面には、射出成形用中子の外面
に形成された凹凸部と嵌合する凹凸部が形成されてお
り、連結用部材の内面に形成された凹凸部と、射出成形
用中子の外面に形成された凹凸部とを嵌合させることに
よって、樹脂製部材を接合することも望ましい。
【0016】尚、凹凸部が外面に形成された射出成形用
中子の部分が円筒形状を有し、連結用部材が中空円筒形
状を有する場合には、射出成形用中子の外面及び連結用
部材の内面に形成された凹凸部は螺旋状であることが好
ましい。
【0017】あるいは又、図8に示すように、樹脂製部
材の接合手段としての溶融紡糸した繊維、ガラス繊維、
カーボン繊維及びフィルムから成る群から選ばれた少な
くとも1種類の材料を、3次元中空成形品は更に含み、
この材料を射出成形用中子の外面に巻き付けることによ
って、樹脂製部材が接合されていることが望ましい。
【0018】上記の目的を達成するための本発明の3次
元中空成形品の被覆成形法は、(イ)少なくとも2分割
された状態の形状に予め成形された樹脂製部材であっ
て、一方の樹脂製部材の接合面には連続した凸部が形成
されており、他方の樹脂製部材の接合面には、該凸部と
嵌合する連続した凹部が形成されている樹脂製部材を接
合して、中空部を有する射出成形用中子を形成する工程
と、(ロ)該射出成形用中子を金型のキャビティ内に装
着した後、該射出成形用中子とキャビティの金型面にて
形成された空間内に溶融樹脂を射出し、以って、該射出
成形用中子の外面の少なくとも一部分を樹脂で被覆する
工程、から成ることを特徴とする。
【0019】本発明の3次元中空成形品の被覆成形法に
おいては、前記一方の樹脂製部材の接合面に形成された
連続した凸部は2つの平面から構成されており、該2つ
の平面の交わる角度θ1(度)は 0<θ1<180 であり、前記他方の樹脂製部材の接合面に形成された連
続した凹部も2つも平面から構成されており、該2つの
平面の交わる角度θ2(度)は θ2=360−θ1 であることが好ましい。この場合、連続した凹部を構成
する2つの平面が交わる凹部の領域には連続した溝が形
成されていることが、溶融樹脂が射出成形用中子の接合
部分の隙間から中空部に漏出することを確実に防止し得
る上で好ましい。
【0020】あるいは又、本発明の3次元中空成形品の
被覆成形法においては、前記樹脂製部材の接合面に形成
された連続した凸部及び凹部は、曲面から成ることが望
ましい。
【0021】本発明の3次元中空成形品の被覆成形法に
おいては、被覆成形時における射出樹脂圧力に起因して
中空部を有する射出成形用中子に負荷される圧力によっ
て射出成形用中子の接合部分が変形したり破損すること
を確実に防止するために、接合面近傍の樹脂製部材の部
分を厚肉化することが好ましい。
【0022】本発明の3次元中空成形品の被覆成形法に
おいては、樹脂製部材の接合方法を、接着剤を用いて樹
脂製部材を接合する方法、熱板溶着、振動溶着、超音波
溶着等によって樹脂製部材を溶着する方法とすることも
できるが、接合面近傍の樹脂製部材の外面にスナップフ
ィットを形成しておき、このスナップフィットによって
樹脂製部材を接合することが、接合方法の簡素化という
観点から望ましい。
【0023】あるいは又、樹脂製部材の接合方法とし
て、射出成形用中子の外面には凹凸部を形成しておき、
射出成形用中子の外面に形成された凹凸部と嵌合する凹
凸部が内面に形成された連結用部材を用い、射出成形用
中子の外面に形成された凹凸部と連結用部材の内面に形
成された凹凸部とを嵌合させることによって樹脂製部材
を接合させることが好ましい。
【0024】尚、凹凸部が外面に形成された射出成形用
中子の部分が円筒形状を有し、連結用部材が中空円筒形
状を有する場合、射出成形用中子の外面及び連結用部材
の内面に形成された凹凸部は螺旋状であることが好まし
い。
【0025】あるいは又、樹脂製部材の接合方法とし
て、溶融紡糸した繊維、ガラス繊維、カーボン繊維及び
フィルムから成る群から選ばれた少なくとも1種類の材
料を射出成形用中子の外面に巻き付けることによって、
樹脂製部材を接合することが好ましい。
【0026】樹脂製部材を構成する樹脂材料は、要求さ
れる耐薬品性、耐熱性、耐衝撃性、透明性等に応じて適
宜選択すればよいが、例えば、ナイロン6、ナイロン6
6、ポリカーボネート、ポリアセタール、変性ポリフェ
ニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレートを例示す
ることができる。また、かかる樹脂材料には、必要に応
じて染料や顔料等の添加材、あるいは充填材や補強材等
を添加してもよい。充填材や補強材として、シリカ、珪
藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石
粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カ
ルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カ
ルシウム、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、炭素
繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、珪酸カルシウ
ム、モンモリロナイト、ベントナイト、アルミニウム
粉、硫化モリブデン、ボロン繊維、炭化珪素繊維、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維を例示することができ
る。
【0027】樹脂製部材は如何なる公知の製造方法を用
いて製造してもよく、例えば、射出成形法、押出成形
法、圧縮成形法等を好ましい製造方法として挙げること
ができる。
【0028】樹脂製被覆部材は、樹脂製部材を構成する
樹脂材料より融点の高い樹脂材料から構成することが望
ましい。このような樹脂材料は、樹脂製部材を構成する
樹脂材料に基づいて種々の樹脂材料から適宜選択すれば
よく、樹脂製部材を構成する樹脂材料と同種の材料であ
っても異種の材料であってもよい。尚、異種材料を用い
る場合には、それらの樹脂材料相互の相溶性、溶着性を
考慮する必要がある。例えば、樹脂製部材を構成する樹
脂材料としてナイロン6を選択した場合、樹脂製被覆部
材を構成する樹脂材料として、ナイロン66、ナイロン
46等以外に、メタキシリレンジアミドとアジピン酸と
を縮合させて得られるポリアミド等を用いることができ
る。また、樹脂製部材を構成する樹脂材料としてナイロ
ン66を選択した場合、樹脂製被覆部材を構成する樹脂
材料として、ナイロン46等を用いることができる。更
には、樹脂製部材を構成する樹脂材料としてポリブチレ
ンテレフタレートを選択した場合、樹脂製被覆部材を構
成する樹脂材料として、ポリエチレンテレフタレート等
を用いることができる。尚、樹脂製被覆部材を構成する
樹脂材料には、樹脂製部材を構成する樹脂材料と同様
に、必要に応じて染料や顔料等の添加材、あるいは充填
材や補強材等を添加してもよい。
【0029】樹脂製部材は、2分割だけでなく3分割以
上にされた状態の形状に予め成形されていてもよい。
【0030】樹脂製部材の接合手段としての溶融紡糸し
た繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アク
リル繊維を例示することができる。また、樹脂製部材の
接合手段としてのフィルムとして、ナイロンフィルムを
例示することができる。
【0031】本発明の3次元中空成形品は、例えば、球
状、箱状、屈曲管状あるいは分岐管状等の複雑な形状を
有し、且つ中空部を有する。具体的には、各種の箱や容
器、自動車等のエンジンに混合気を供給する際の流路と
なるインテークマニホールド、エアダクト等の自動車分
野における部品、水等の液体用配管等を例示することが
できる。
【0032】
【作用】本発明においては、一方の樹脂製部材の接合面
には連続した凸部が形成されており、他方の樹脂製部材
の接合面には、この凸部と嵌合する連続した凹部が形成
されている。射出成形用中子の外面の少なくとも一部分
を樹脂で被覆する際、樹脂の流動に伴い射出成形用中子
の接合部分の外側から圧力が加わると、射出成形用中子
の接合部分は圧縮される。そして、一方の樹脂製部材の
接合面に形成された凸部と、他方の樹脂製部材の接合面
に形成された凹部とが確実に噛み合い、接合面の間の隙
間は締まる。しかも、これらの凸部及び凹部は連続して
形成されているので、溶融樹脂が射出成形用中子の接合
部分の隙間から中空部に漏出することを確実に防止し得
る。
【0033】また、被覆成形時に、射出成形用中子の接
合部分の外側から圧力が加わると、射出成形用中子の接
合部分は圧縮される。そして、一方の樹脂製部材の接合
面に形成された凸部と、他方の樹脂製部材の接合面に形
成された凹部とが確実に噛み合う。しかも、これらの凸
部及び凹部は連続して形成されている。それ故、射出成
形用中子に加えられた圧力は、射出成形用中子の接合部
分で分散される。また、かかる圧力によって樹脂製部材
の接合面がずれることもない。その結果、被覆成形時の
樹脂射出圧力に起因して中空部を有する射出成形用中子
に負荷される圧力によって射出成形用中子の接合部分が
変形したり破損することを確実に防止できる。
【0034】更には、接合面に凸部及び凹部を設け、し
かも、上述したような接合手段若しくは接合方法を採用
することで、樹脂製部材の接合を容易に且つ確実に行う
ことができ、3次元中空成形品の生産工程の簡素化と生
産性の向上が図れるという利点がある。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0036】(実施例1)実施例1の3次元中空成形品
は、エアダクトである。図1の(A)に、2分割された
状態の形状に予め成形された樹脂製部材の一方10の模
式的な斜視図を示し、図1の(B)には、図1の(A)
の線1B−1Bに沿った模式的な端面図を示す。また、
樹脂製部材の他方11の模式的な斜視図を図2の(A)
に示し、図2の(B)には、図2の(A)の線2B−2
Bに沿った模式的な端面図を示す。
【0037】実施例1においては、図1に示すように、
一方の樹脂製部材10の接合面12に形成された連続し
た凸部は2つの平面から構成されており、2つの平面の
交わる角度θ1(度)は120度である。一方、図2に
示すように、他方の樹脂製部材11の接合面13に形成
された連続した凹部も2つも平面から構成されており、
2つの平面の交わる角度θ2(度)は240度である。
【0038】図3の(A)に、実施例1の3次元中空成
形品の模式的な斜視図を示す。また、図3の(A)の線
3B−3Bに沿った模式的な端面図を図3の(B)に示
す。この3次元中空成形品は、樹脂製部材10,11を
接合して成り、中空部21を有する射出成形用中子20
と、射出成形用中子20の外面の少なくとも一部分を被
覆する樹脂製被覆部材30から成る。
【0039】実施例1の3次元中空成形品は、「U」字
状部分31と、U字状部分31の底部から延びる直線状
部分32から構成されている。このU字状部分31及び
直線状部分32には連通した中空部が設けられており、
この中空部を流体が流れる。射出成形用中子20に形成
された中空部21には開口部21Aが形成されている。
この開口部21Aは、3次元中空成形品のU字状部分3
1の両端、及び直線状部分32の一端に位置している。
尚、開口部21の外側の樹脂製被覆部材30の部分に
は、フランジ部33が樹脂製被覆部材30と一体に成形
されている。
【0040】以下、実施例1の3次元中空成形品を作製
するための被覆成形法を説明する。
【0041】先ず、図1及び図2に示した2分割された
状態の形状に予め成形された樹脂製部材10,11を接
合して、中空部を有する射出成形用中子20を形成す
る。樹脂製部材の接合は、実施例1においては接着剤を
用いて行った。こうして、図4の(A)に模式的な斜視
図を示す射出成形用中子20が形成される。尚、図4の
(A)の線4B−4Bに沿った模式的な端面図を図4の
(B)に示す。尚、樹脂製部材10,11は、ガラス繊
維を含有したナイロン6から成り、厚さを2.0mmと
した。
【0042】次に、図5の(A)に模式的な一部断面図
を示すように、射出成形用中子20を金型40のキャビ
ティ41内に装着する。例えばキャビティ41の内部に
向かって延びる金属製棒42を金型40に設けておき、
かかる金属製棒42に射出成形用中子20の中空部21
の開口部21Aを挿入することによって、射出成形用中
子20を金型のキャビティ内へ装着することができる。
【0043】その後、図5の(B)に模式的な一部断面
図を示すように、射出成形用中子20とキャビティの金
型面41Aにて形成された空間43内に溶融樹脂45を
射出する。実施例1においては、射出成形用中子20の
外面の全てを囲むように空間43が形成されている。ま
た、フランジ部33を形成するための空間44も形成さ
れている。射出条件を以下に例示する。 使用樹脂 :ナイロン66 樹脂温度 :305゜C 樹脂射出圧力:350kgf/cm2−G
【0044】溶融樹脂45の空間43,44内への射出
を行い、空間内の樹脂を冷却・固化させた後、金型から
射出成形品を取り出すことによって、図3に示した、射
出成形用中子20の外面の全てが樹脂製被覆部材30で
被覆された3次元中空成形品を成形することができる。
尚、実施例1においては、樹脂製被覆部材30はナイロ
ン66から成り、厚さを2.5mmとした。
【0045】樹脂製部材10,11の接合面12,13
には連続した凸部及び凹部が形成されているので、被覆
成形の際、樹脂射出圧力に起因して射出成形用中子20
に圧力が負荷された場合、接合面12,13には自縛方
向に力が負荷される。しかも、凸部及び凹部は連続して
いる。その結果、射出成形用中子20の中空部21の内
部に溶融樹脂が漏出することを確実に防止することがで
きる。しかも、射出成形用中子20の接合部分に応力が
集中しても、連続した凸部及び凹部によって応力が分散
されるし、接合部分がずれることもない。その結果、射
出成形用中子20(更には3次元中空成形品)の挫屈等
の変形や破損の発生を防止することができる。
【0046】(実施例2)実施例2においては、図6の
(A)に模式的な斜視図を示すように、接合面近傍の樹
脂製部材10,11の外面の適当な部分に、樹脂製部材
を接合するためのスナップフィット50が設けられてい
る。スナップフィット50は任意の数だけ設ければよ
い。図6の(A)の線6A−6Aに沿った、スナップフ
ィット50を含む樹脂製部材10,11の模式的な端面
図を図6の(B)に示す。スナップフィット50の噛み
合わせによって、樹脂製部材10,11を容易に且つ強
固に接合することができる。また、スナップフィット5
0を設けることによって、接着剤等の使用や溶着による
樹脂製部材の接合を行う必要がなく、3次元中空成形品
の製造工程の簡素化が図れるという利点がある。
【0047】尚、かかるスナップフィット50が設けら
れた樹脂製部材を用いた3次元中空成形品の成形方法
は、樹脂製部材の接合方法が異なることを除き、実質的
には実施例1にて説明した3次元中空成形品の被覆成形
法と同様とすることができるので、詳細な説明は省略す
る。
【0048】(実施例3)実施例3の3次元中空成形品
は、連結用部材60を含む。連結用部材60を構成する
樹脂材料は、特に限定されるものではないが、樹脂製被
覆部材30との溶着性を考慮して、例えば樹脂製被覆部
材30と同じ樹脂材料とすることが好ましい。
【0049】実施例3の3次元中空成形品は、連結用部
材60を更に含む。そして、図7に模式的な斜視図を示
すように、射出成形用中子120の一部分の外面には凹
凸部122が形成されている。一方、連結用部材60の
内面には、射出成形用中子120の外面に形成された凹
凸部122と嵌合する凹凸部61が形成されている。そ
して、連結用部材60の内面に形成された凹凸部61
と、射出成形用中子120の外面に形成された凹凸部1
22とを嵌合させることによって、即ち、連結用部材6
0を開口部121Aの近傍の射出成形用中子120にね
じ込むことによって、樹脂製部材相互が接合されてい
る。
【0050】尚、実施例3においては、凹凸部122が
外面に形成された射出成形用中子120の部分は円筒形
状を有している。一方、連結用部材60は中空円筒形状
を有している。そして、射出成形用中子120の外面及
び連結用部材60の内面に形成された凹凸部は螺旋状で
ある。
【0051】尚、かかる連結用部材60を用いた3次元
中空成形品の成形方法は、樹脂製部材の接合方法が異な
ることを除き、実質的には実施例1にて説明した3次元
中空成形品の被覆成形法と同様とすることができるの
で、詳細な説明は省略する。
【0052】凹凸部122が外面に形成された射出成形
用中子120の部分が円筒形状を有している例により実
施例3を説明したが、かかる射出成形用中子120の部
分の形状は円筒形状に限定されず、例えば丸みを帯びた
矩形形状とすることもできる。この場合には、開口部近
傍の射出成形用中子の部分の外面に、射出成形用中子の
部分の軸線と平行に凹凸部を形成する。一方、かかる射
出成形用中子の部分の断面形状と相似の断面形状を有す
る連結用部材の内面にも、その軸線と平行に、射出成形
用中子の外面に形成された凹凸部と嵌合する凹凸部を形
成しておく。そして、射出成形用中子の外面に形成され
た凹凸部と連結用部材の内面に形成された凹凸部とを嵌
合させながら、連結用部材を開口部近傍の射出成形用中
子に挿入することによって、樹脂製部材を接合させるこ
とができる。
【0053】場合によっては、開口部近傍の射出成形用
中子の内面(中空部を構成する内面)に凹凸部を形成
し、一方、連結用部材の外面に、射出成形用中子の内面
に形成された凹凸部と嵌合する凹凸部を形成してもよ
い。そして、連結用部材の外面に形成された凹凸部と、
射出成形用中子の内面に形成された凹凸部とを嵌合させ
ることによって、即ち、連結用部材を射出成形用中子の
開口部に挿入若しくはねじ込むことによって、樹脂製部
材を相互に接合することもできる。
【0054】(実施例4)図8に模式図を示すように、
樹脂製部材10,11を接合した状態で、溶融紡糸した
繊維(例えばナイロン繊維)70を射出成形用中子の外
面に巻き付けることによって、樹脂製部材10,11を
接合することもできる。樹脂製部材10,11をこのよ
うな接合状態とした後、実施例1にて説明したと同様の
3次元中空成形品の被覆成形法を実行することによっ
て、3次元中空成形品を作製することができる。尚、溶
融紡糸した繊維の他にも、ガラス繊維、カーボン繊維あ
るいはフィルムを用いることができるし、更には、これ
らの繊維やフィルムから2種類以上の材料を選択して用
いることもできる。
【0055】尚、溶融紡糸した繊維やフィルムを用いる
場合、その材料は限定されるものでないが、溶着性を考
慮すると、樹脂製部材10,11と同種の材料、若しく
は樹脂製被覆部材30と同種の材料から溶融紡糸した繊
維やフィルムを選択することが望ましい。あるいは又、
ガラス繊維若しくは炭素繊維を使用することもでき、こ
の場合には、3次元中空成形品の剛性を著しく向上させ
る効果がある。
【0056】実施例4にて説明した樹脂製部材の接合方
法は、実施例2や実施例3にて説明した接合方法と比較
して、樹脂製部材の構造や形状を非常に簡素化できると
いう利点がある。
【0057】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0058】実施例1にて説明した、一方の樹脂製部材
の接合面に形成された連続した凸部、及び、他方の樹脂
製部材の接合面に形成された連続した凹部を、図9の
(A)に示すように変形することもできる。
【0059】また、図9の(B)に示すように、連続し
た凹部を構成する2つの平面が交わる凹部の領域に連続
した溝14を形成してもよい。かかる溝14を設けるこ
とによって、被覆成形時に仮に溶融樹脂が接合面の間に
侵入した場合でも、溝14内に溶融樹脂が停滞するの
で、中空部まで溶融樹脂が侵入することを効果的に防止
することができる。
【0060】図9の(C)に模式的な端面図を示すよう
に、一方の樹脂製部材10の接合面12に形成された連
続した凸部の断面形状を、突出した連続した曲面とする
ことができる。また、他方の樹脂製部材11の接合面1
3に形成された連続した凹部を、突出した連続した曲面
から成る凸部と嵌合する連続した凹んだ曲面とすること
ができる。
【0061】図9の(D)に模式的な端面図を示すよう
に、接合面12,13近傍の樹脂製部材10,11の部
分を厚肉化することもできる。これによって、被覆樹脂
射出圧力に起因して中空部を有する射出成形用中子に負
荷される圧力が射出成形用中子の接合部分に集中した場
合でも、射出成形用中子の接合部分が変形したり破損す
ることを一層確実に防止することができる。
【0062】図9の(E)に模式的な端面図を示すよう
に、一方の樹脂製部材10の接合面12に形成された連
続した凸部の断面形状を、連続した突起形状とすること
ができる。また、他方の樹脂製部材11の接合面13に
形成された連続した凹部を、突起形状の凸部と嵌合する
連続した溝形状とすることができる。尚、突起形状の凸
部の高さよりも溝形状の凹部の深さを深くすることが望
ましい。被覆成形時に仮に溶融樹脂が接合面の間に侵入
した場合でも、溝形状の凹部内に溶融樹脂が停滞するの
で、中空部まで溶融樹脂が侵入することを効果的に防止
することができるからである。
【0063】図10の3次元中空成形品の模式的な端面
図に示すように、樹脂製被覆部材30は射出成形用中子
20の接合部分の外面及びその近傍のみを被覆していて
もよい。
【0064】
【発明の効果】本発明においては、樹脂製部材の接合面
には連続した凸部や凹部が形成されているので、射出成
形用中子の外面の少なくとも一部分を樹脂で被覆する
際、樹脂射出圧力に起因して射出成形用中子の接合部分
の外側から圧力が加わったとき、溶融樹脂が射出成形用
中子の接合部分の隙間から中空部に漏出することを確実
に防止し得る。
【0065】また、被覆成形時に、射出成形用中子の接
合部分に加わった圧力は射出成形用中子の接合部分で分
散されるし、樹脂製部材の接合面がずれることもない。
その結果、樹脂射出圧力に起因した圧力によって射出成
形用中子の接合部分が変形したり破損することを確実に
防止できる。従って、3次元中空成形品の製造時におけ
る不良品発生率を著しく改善することができる。
【0066】更には、接合面に凸部及び凹部を設け、し
かも、各種接合手段若しくは接合方法を採用すること
で、樹脂製部材の接合を容易に且つ確実に行うことがで
き、3次元中空成形品の生産工程の簡素化と生産性の向
上が図れるという利点がある。また、樹脂製部材の接合
に接着剤を用いない場合、被覆成形時の熱による接着剤
の溶融等による異物混入が防げるため、射出成形用中子
と樹脂製被覆部材との間の溶着性が向上するという利点
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における一方の樹脂製部材の模式的な
斜視図及び端面図である。
【図2】実施例1における他方の樹脂製部材の模式的な
斜視図及び端面図である。
【図3】実施例1の3次元中空成形品の模式的な斜視図
及び端面図である。
【図4】実施例1の射出成形用中子の模式的な斜視図及
び模式的な端面図である。
【図5】射出成形用中子のキャビティ内への装着、及び
溶融樹脂の射出状態を模式的に示す金型や射出成形用中
子等の一部断面図である。
【図6】実施例2の樹脂製部材の模式的な斜視図及び端
面図である。
【図7】実施例3の射出成形用中子及び連結用部材の模
式的な斜視図である。
【図8】実施例4の射出成形用中子等の模式的な斜視図
である。
【図9】樹脂製部材の接合面の各種変形を説明するため
の樹脂製部材の模式的な端面図である。
【図10】3次元中空成形品の模式的な端面図である。
【符号の説明】
10,11 樹脂製部材 12,13 接合面 14 溝 20,120 射出成形用中子 21,121 中空部 21A,121A 開口部 30 樹脂製被覆部材 31 U字状部分 32 直線状部分 33 フランジ部 40 金型 41 キャビティ 42 金属製棒 43,44 空間 45 溶融樹脂 50 スナップフィット 60 連結用部材 61,122 凹凸部 70 繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿木 修 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 伊藤 尊之 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 木下 英樹 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)少なくとも2分割された状態の形状
    に予め成形された樹脂製部材を接合して成り、中空部を
    有する射出成形用中子と、 (ロ)該射出成形用中子の外面の少なくとも一部分を被
    覆する樹脂製被覆部材、から成る3次元中空成形品であ
    って、 前記一方の樹脂製部材の接合面には連続した凸部が形成
    されており、他方の樹脂製部材の接合面には、該凸部と
    嵌合する連続した凹部が形成されていることを特徴とす
    る3次元中空成形品。
  2. 【請求項2】前記一方の樹脂製部材の接合面に形成され
    た連続した凸部は2つの平面から構成されており、該2
    つの平面の交わる角度θ1(度)は 0<θ1<180 であり、前記他方の樹脂製部材の接合面に形成された連
    続した凹部も2つも平面から構成されており、該2つの
    平面の交わる角度θ2(度)は θ2=360−θ1 であることを特徴とする請求項1に記載の3次元中空成
    形品。
  3. 【請求項3】連続した凹部を構成する2つの平面が交わ
    る凹部の領域には連続した溝が形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の3次元中空成形品。
  4. 【請求項4】前記樹脂製部材の接合面に形成された連続
    した凸部及び凹部は曲面から成ることを特徴とする請求
    項1に記載の3次元中空成形品。
  5. 【請求項5】接合面近傍の樹脂製部材の部分は厚肉化さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の3次元中空成形品。
  6. 【請求項6】接合面近傍の樹脂製部材の外面には、樹脂
    製部材を接合するためのスナップフィットが形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    1項に記載の3次元中空成形品。
  7. 【請求項7】3次元中空成形品は、連結用部材を更に含
    み、 射出成形用中子の一部分の外面には凹凸部が形成されて
    おり、 前記連結用部材の内面には、射出成形用中子の外面に形
    成された凹凸部と嵌合する凹凸部が形成されており、 連結用部材の内面に形成された凹凸部と、射出成形用中
    子の外面に形成された凹凸部とを嵌合させることによっ
    て、樹脂製部材が接合されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の3次元中空成
    形品。
  8. 【請求項8】凹凸部が外面に形成された射出成形用中子
    の部分は円筒形状を有し、連結用部材は中空円筒形状を
    有し、 射出成形用中子の外面及び連結用部材の内面に形成され
    た凹凸部は螺旋状であることを特徴とする請求項7に記
    載の3次元中空成形品。
  9. 【請求項9】3次元中空成形品は、溶融紡糸した繊維、
    ガラス繊維、カーボン繊維及びフィルムから成る群から
    選ばれた少なくとも1種類の材料を更に含み、 該材料を射出成形用中子の外面に巻き付けることによっ
    て、樹脂製部材が接合されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の3次元中空成
    形品。
  10. 【請求項10】(イ)少なくとも2分割された状態の形
    状に予め成形された樹脂製部材であって、一方の樹脂製
    部材の接合面には連続した凸部が形成されており、他方
    の樹脂製部材の接合面には、該凸部と嵌合する連続した
    凹部が形成されている樹脂製部材を接合して、中空部を
    有する射出成形用中子を形成する工程と、 (ロ)該射出成形用中子を金型のキャビティ内に装着し
    た後、該射出成形用中子とキャビティの金型面にて形成
    された空間内に溶融樹脂を射出し、以って、該射出成形
    用中子の外面の少なくとも一部分を樹脂で被覆する工
    程、から成ることを特徴とする3次元中空成形品の被覆
    成形法。
  11. 【請求項11】前記一方の樹脂製部材の接合面に形成さ
    れた連続した凸部は2つの平面から構成されており、該
    2つの平面の交わる角度θ1(度)は 0<θ1<180 であり、 前記他方の樹脂製部材の接合面に形成された連続した凹
    部も2つも平面から構成されており、該2つの平面の交
    わる角度θ2(度)は θ2=360−θ1 であることを特徴とする請求項10に記載の3次元中空
    成形品の被覆成形法。
  12. 【請求項12】連続した凹部を構成する2つの平面が交
    わる凹部の領域には連続した溝が形成されていることを
    特徴とする請求項11に記載の3次元中空成形品の被覆
    成形法。
  13. 【請求項13】前記樹脂製部材の接合面に形成された連
    続した凸部及び凹部は曲面から成ることを特徴とする請
    求項10に記載の3次元中空成形品の被覆成形法。
  14. 【請求項14】接合面近傍の樹脂製部材の部分は厚肉化
    されていることを特徴とする請求項10乃至請求項13
    のいずれか1項に記載の3次元中空成形品の被覆成形
    法。
  15. 【請求項15】接合面近傍の樹脂製部材の外面にはスナ
    ップフィットが形成されており、該スナップフィットに
    よって樹脂製部材を接合することを特徴とする請求項1
    0乃至請求項14のいずれか1項に記載の3次元中空成
    形品の被覆成形法。
  16. 【請求項16】射出成形用中子の一部分の外面には凹凸
    部が形成されており、 射出成形用中子の外面に形成された凹凸部と嵌合する凹
    凸部が内面に形成された連結用部材を用い、射出成形用
    中子の外面に形成された凹凸部と連結用部材の内面に形
    成された凹凸部とを嵌合させることによって樹脂製部材
    を接合させることを特徴とする請求項10乃至請求項1
    4のいずれか1項に記載の3次元中空成形品の被覆成形
    法。
  17. 【請求項17】凹凸部が外面に形成された射出成形用中
    子の部分は円筒形状を有し、連結用部材は中空円筒形状
    を有し、 射出成形用中子の外面及び連結用部材の内面に形成され
    た凹凸部は螺旋状であることを特徴とする請求項16に
    記載の3次元中空成形品の被覆成形法。
  18. 【請求項18】溶融紡糸した繊維、ガラス繊維、カーボ
    ン繊維及びフィルムから成る群から選ばれた少なくとも
    1種類の材料を射出成形用中子の外面に巻き付けること
    によって、樹脂製部材を接合することを特徴とする請求
    項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の3次元中
    空成形品の被覆成形法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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