JPH0814045B2 - 耐火・耐熱複合紡績糸の製造方法 - Google Patents

耐火・耐熱複合紡績糸の製造方法

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JPH0814045B2 JP7967187A JP7967187A JPH0814045B2 JP H0814045 B2 JPH0814045 B2 JP H0814045B2 JP 7967187 A JP7967187 A JP 7967187A JP 7967187 A JP7967187 A JP 7967187A JP H0814045 B2 JPH0814045 B2 JP H0814045B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐炎・耐熱複合紡績糸の製造方法に関する。
より詳しくは牽切延伸装置と中空スピンドルを含んで成
る無撚精紡機を用いて強力の強い耐炎・耐熱複合紡績を
製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、耐炎・耐熱紡績糸を製造する方法として種々の
方法が提案されているがそれぞれ問題点を有する。例え
ば耐炎・耐熱繊維だけで紡績糸にする場合、紡績の各工
程を通過させるのに伴い微粉末が多発し、且つ太さ斑の
発生が見られるといった欠点と共に得られた紡績糸の強
力性能が劣る。又耐炎・耐熱性繊維の耐炎・耐熱性を向
上させると紡績糸の強力が著しく低下するという問題点
を有する。そこで前記問題点を解決するために、複合紡
績糸にして耐炎・耐熱紡績糸を提供することが試みられ
ているがこれらの方法を用いたとしても問題点の全てが
解決される訳ではない。例えばリング精紡機を用いてコ
アーヤーン方式で耐炎・耐熱複合紡績糸を作る方法が提
案されているが、通常のコアーヤーン方式では鞘部の耐
炎・耐熱繊維で芯部を完全に包み込むことが困難であ
り、商品価値が劣るものとなる。又芯部に実撚が掛かる
ために複合紡績糸の強力が低下するという問題がある。
又中空スピンドル精紡機を用いて耐炎・耐熱繊維を芯糸
にラッピングして耐炎・耐熱複合紡績糸を作ることがで
きる。しかしこの場合においても、耐炎・耐熱繊維を完
全に芯糸にラッピングして包み込むためには、非常に高
いラッピング数を必要とし、その結果ラッピングによる
撚トルクが発生したり、生産性が低下したりする問題点
を有する。
前述のように、従来公知の耐炎・耐熱紡績糸の製造方
法は、何れも得られた紡積糸の性能および/又はその生
産上に問題点を有し、優れた性能を有する耐炎・耐熱紡
績糸を安定して生産し得る製造方法は未だ見出されてい
ない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は従来公知の耐炎・耐熱紡績糸の有する問題点
を解決して、芯糸部、鞘部およびラッピング糸条から成
る複合紡績糸であって、芯糸が実質的に紡積糸の中心に
入って側面に露出することなく且つ強力の強い耐炎・耐
熱紡績糸を効率的に製造する方法を提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、牽切延伸装置と中空スピンドルを含
んで成る無撚精紡機を用いて、耐炎・耐熱鞘芯複合紡績
糸を製造するに際し、強度2.5g/d以下、伸度25%の単繊
維性能を有し、且つトータルデニール3.0万D以下の耐
炎耐熱連続無撚無捲縮繊維束を一段で牽切延伸して鞘部
用不連続繊維束を形成し、該鞘部用不連続繊維束に芯部
用の高強度機能を有する連続繊維糸条を供給して繊維糸
条束となし、次いで該繊維糸条束を前記中空スピンドル
に供給して、回転中の中空スピンドルに嵌着されたバイ
ンダから送出される耐炎・耐熱糸条でラッピングする鞘
芯複合紡績糸の製造方法であって、その際のラッピング
係数(α)が80〜150の範囲であり、鞘部の芯糸部に
対するオーバーフィード率が1.04〜1.15の範囲であり、
芯糸挿入率が25重量%以下であることを特徴とする鞘芯
複合紡績糸の製造方法によって達成される。
前記芯糸部用の連続繊維糸条の鞘部用不連続繊維束へ
の供給方法としては各種の態様が考えられる。例えば芯
糸部用の連続繊維糸条を、緊張下で、前記鞘部用不連続
繊維束形成用牽切延伸装置のフロントローラの上流側か
ら前記不連続繊維束に供給する方法を用いることができ
る。この方法を用いて多くの種類の本発明の目的に適合
する複合紡績糸を製造することができる。
しかしながらこの方法では鞘部用不連続繊維束形成用
牽切延伸装置のフロントローラの把持力が供給される芯
糸部用の連続繊維糸条の挿入によって妨げられる傾向が
あり、したがって用いられる芯糸部用の連続繊維糸条の
種類(太さ、形状等)によっては鞘部用連続繊維束の牽
切延伸に悪影響を及ぼす。したがってこのような場合に
は、前記牽切延伸装置の下流側且つ前記中空スピンドル
との間に一対のデリベリローラを設け、そのデリベリロ
ーラの上流側から前記芯糸部用の連続繊維糸条を緊張下
で前記鞘部用不連続繊維束に供給する方法を用いればよ
い。
この後者の製造方法では、連続繊維束の牽切延伸処理
と芯糸部用の連続繊維糸条の供給とが分離して行われる
ので、連続繊維束の牽切延伸処理が芯糸の供給によって
影響されることなく、したがってどのような種類の芯糸
を用いた場合でも連続繊維束を確実に牽切することがで
きる。
前記芯糸として用いられる連続繊維糸条の単繊維強度
が10g/d以上であるとより好ましい。
次に本発明の製造方法を実施するのに用いられる無撚
精紡機の一例を示す添付図面を参照して本発明を詳述す
る。
最初に芯糸が鞘部用不連続繊維束形成用牽切延伸装置
のフロントローラの上流側から供給される場合を第1図
を参照して説明する。
第1図に示すように中空スピンドルを具備した無撚精
紡機は、クリール部、牽切延伸部、中空スピンドル部、
フィード部、ワインディング部から構成される。芯糸と
なる、強力連続繊維8はテンション装置13、ガイドロー
ラ7を経てフロントローラ3に供給され、フロントロー
ラより送り出されて中空スピンドル4に導かれる。次に
鞘部をなす耐炎・耐熱連続繊維束12が牽切延伸部2のバ
ックローラ1に供給され、各ローラ間で牽切延伸を行っ
て不連続繊維束11としてフロントローラ3から送り出さ
れ中空スピンドル4に導かれる。次にバインダ14に巻か
れた押え糸5は中空スピンドル4に装着され、中空スピ
ンドル4と同一回転を受けながら巻戻される押え糸5
が、前記芯糸部と鞘部の2者から成る繊維糸条束10の周
りに中空スピンドル4の回転によって捲きつけられて複
合紡績糸となり、引出しローラ6を経てワインダー部9
にチーズとして巻き取られる。
本発明の方法を実施するために用いられる精紡機は、
中空スピンドル精紡機に牽切延伸部2を設けることを特
徴とし、その結果耐炎・耐熱連続繊維束を牽切延伸して
不連続繊維束11となし、その不連続繊維束11の中央に強
力連続繊維糸条8をフロントローラ3より挿入して芯糸
となし、さらにこのように合された繊維糸条束10の表面
に押え糸5を巻き付けて耐炎・耐熱複合糸を得ることが
できる(第2図参照)。なお強力連続繊維として難燃性
繊維を用いればさらに好ましい。
前記方法を実施する際に、フロントローラ3の周速
度:FRとガイドローラ7の周速度:FDに関し、FD/FRの値
が1.04〜1.15の範囲になるように、すなわち不連続繊維
束11が強力連続繊維糸条8に対して繊維糸条束10内でオ
ーバーフィードになっているように、芯糸は緊張下で供
給される。更に押え糸5がラップする回数:ラッピング
数については (T:ラッピング数、αL:ラッピング係数、N:紡出番手)
の関係においてラッピング係数α=80〜150の範囲で
紡出する。更に芯糸が占める紡績糸での重量割合は、25
%以下とする。前記条件を満たすように、紡績すること
により芯糸が紡績糸の中心に入りかつ無撚で高強力を有
する耐炎・耐熱紡績糸の複合紡績糸を製造することがで
きる。
次に前記牽切延伸装置の下流側且つ前記中空スピンド
ルとの間に一対のデリベリローラを設け、芯糸が前記デ
リベリローラの上流側から供給される場合を第3図を参
照して説明する。
第3図に示した精紡機は牽切延伸部2の下流側に一対
のデリベリローラ20を設けてあることのみ第1図に示し
た精紡機と異る。第3図に示した精紡機では牽切延伸部
2のフロントローラ3から送出された不連続繊維束は区
域21において無緊張状態に近い極く僅かなドラフトを受
けながらリベリローラ20経て、中空スピンドル4に導か
れる。芯糸となる強力連続繊維糸条8は第1図の精紡機
の場合と同様にテンション装置13、ガイドローラ7を経
て、その上でデリベリローラ20に供給され、次いで中空
スピンドル4に導かれる。次いでバインダ14の押え糸5
が前記芯糸部と鞘部の2者から成る繊維糸条束10の周り
に捲きついて複合紡績糸が形成され、引出しローラ6を
経てワインダ部9にチーズとして巻き取られる。第3図
に示した精紡機では牽切延伸部2が芯糸の供給とは分離
して設けられているので、連続繊維束12の牽切延伸を確
実に行うことができ、ひいては良質な複合紡績糸を製造
することができる。
本発明による耐炎・耐熱複合紡績糸の製造方法は、従
来のリング精紡機を用いる場合のように、リング径によ
って紡出番手の制約を受けずに、高効率の紡出が可能で
ある。更に本発明による耐炎・耐熱複合紡績糸は、優れ
た強度を有し、具体的には安全ロープ、安全ネット、作
業服等の糸として有用に用いることができる。
〔実施例〕
以下実施例について説明するが本発明がこの実施例に
よって限定されるものではない。
実施例1,2および3 芯糸として、芳香族ポリアミド系マルチフィラメント
200d/134f、鞘糸として炭素含有率60重量%を有するア
クリル系耐炎・耐熱連続繊維11,400D(単繊維デニール
1.3d)、押え糸として耐炎・耐熱紡積糸1/17メートル番
手を用いて第1図に示した装置によって製造条件を変え
た3種類の耐炎・耐熱複合紡績糸を紡出した(実施例1,
2および3)。
比較例として前述の原料と同じ原料すなわちアクリル
系耐炎・耐熱繊維1.5dを用いて下記条件でリング精紡機
を用いて紡績糸を用意した。
ドラフト:8.9倍 スピンドル回転数:300r.p.m 紡出番手:1/4.5メートル番手 実施例1,2および3の本発明による耐炎・耐熱複合紡
績糸と比較例の紡績糸について強力の測定と芯糸露出度
を測定評価した。
芯糸露出度の評価方法は、それぞれの試料を一定長10
メートル取り、黒色パネルに等間隔に巻き芯糸が紡績糸
の表面に露出している個数をカウントし1メートル当り
に換算し評価した。
◎実施例1 この実施例では鞘糸の芯糸に対するオーバーフィード
率の影響を調べるために下記の条件で本発明による紡績
糸を紡出した。
ドラフト延伸牽切:8.9倍 中空スピンドル回転数:10,000r.p.m ラッピング係数αL:110 オーバーフィード率:0.9,104,1.08,1.10,1.15 紡出番手:1/4.5メートル番手 比較例のリング精紡機による紡績糸の撚係数αも同様
に110とした。
実施例1と比較例の紡績糸の強力(紡出番手に強力を
乗じた値で表わされる番手強力積で示す)と芯糸露出度
を測定し、得られた結果を第1表に示す。
第1表に示す如く、オーバーフィード率によって、耐
炎・耐熱複合紡績糸の強力には、有意差はない。しかし
ながら、ラップ状況、すなわち芯糸が複合紡績糸の表面
に露出するか否かに大きく影響していることを見い出さ
れ、したがって好ましいオーバーフィード率は1.04〜1.
15%である。
◎実施例2 この実施例では押え糸のラッピング係数のαの影響
を調べるために下記の条件で本発明による紡績糸を紡出
した。
ドラフト延伸牽切:8.9倍 中空スピンドル回転数:10,000r.p.m オーバーフィード率:1.10 ラッピング係数αL:60,80,100,120,150,170 紡出番手:1/4.5メートル番手 比較例のリング精紡機による紡績糸の撚係数αも同様
に変えて紡出した。
実施例2と比較例の紡績糸の強力と芯糸露出度を測定
し、得られた結果を第2表に示す。
第2表に示す如く、ラッピング係数α=60では芯糸
露出度は悪くなり、芯糸が複合紡績糸の表面に露出す
る。ラッピング係数:α=80〜150までは、良好なラ
ップ状態を示すと、強力がほとんど低下しない複合紡績
糸が得られる。ラッピング係数:α=170では、複合
紡績糸の強力低下が有るのに合せ、複合紡績糸の目面が
見劣り商品価値が全くなくなる。更に、この場合強いト
ルクが発生し、編成、及び織布加工が困難である。この
強いトルクは、100℃スチームセットを施しても完全に
はなくならないものであった。
したがって好ましいラッピング係数は80〜150であ
る。
比較例では撚係数の如何を問はず芯糸が露出し実用上
問題がある。
◎実施例3 この実施例ではドラフト延伸牽切の倍率を下記のよう
に変えることにより紡出番手を変え、それによって芯糸
入れ率を変えて本発明による紡績糸を紡出した。
ドラフト延伸牽切:8.9,17.8,22.2,26.7倍 紡出番手:1/4.5,1/9,1/11.2,1/13.5メートル番手 中空スピンドル回転数:10,000r.p.m オーバーフィード率:1.10 ラッピング係数:110 実施例3の紡績糸の芯糸露出度を測定し、その結果を
第3表に示す。
第3表に示す如く、芯糸が複合紡績糸の25重量%以下
でなければ芯糸が複合紡績糸の表面に露出する。すなわ
ち、鞘部、押え糸によって完全に芯部を包み込めないこ
とが判明した。
これに対して撚係数αL:100で紡出した比較例のリン
グ精紡機による糸は、たとえ芯入れ率を5重量%に下げ
たものでも芯糸を鞘部が完全に包み込めない複合紡績糸
であった。その理由として、リング精紡機を用いて紡出
すると、リング、トラベラの回転で糸を振り廻しその遠
心力で芯部が飛び出す。すなわち芯糸の比重、伸度の影
響を受けやすいからと考えられる。又この複合紡績糸の
強力は実撚が掛かることによって低下するという問題が
あり、前記芯糸露出の問題と合せて耐炎・耐熱複合紡績
糸として満足出来るものではなかった。
◎実施例4 第1図に示した精紡機と第3図に示した精紡機を用い
て芯糸と芯糸の挿入位置とを変えて複合紡績糸を紡出
し、芯糸の挿入位置の差による連続繊維束の牽切延伸処
理に対する影響を調べた。
芯糸としてその太さや形状を変えた下記4種類の糸を
用意した。
A.芳香族ポリアミド系マルチフィラメント200d/134f B.芳香族ポリアミド系マルチフィラメント1500d/1000f C.ガラス繊維600dマルチフィラメント2本にS撚120T/m
の加撚をした糸条 D.ポリアセタール製直径0.5mm線材、 鞘部用として炭素含有率60重量%を有するアクリル系
耐炎・耐熱連続繊維22,800D(単繊維デニール1.3d)、
押え糸として耐炎・耐熱紡績糸1/17メートル番手を用
い、牽切ドラフトは5倍とした。
先ず、第1図に示した精紡機で芯糸を供給せずに連続
繊維束の牽切延伸を行った処、非常に安定した牽切を行
うことができた。次にフロントローラ3の上流から前記
4種類の芯糸を供給しながら連続繊維束の牽切延伸を行
った処、芯糸A又は芯糸Bを用いる場合には連続繊維束
の牽切性に何等影響無く安定した牽切を行うことができ
たが、芯糸C又は芯糸Dを用いる場合には、連続繊維束
の牽切を行うことができなかった。
次に第3図に示した精紡機を用いてデリベリローラ20
の上流に前記4種類の芯糸をそれぞれ供給しながら連続
繊維束の牽切延伸を行った処、芯糸の種類に関係なく、
非常に安定した牽切を行うことができ、得られた複合紡
績糸では、芯糸部が鞘部によって完全に包み込まれてい
た。
〔発明の効果〕
本発明による耐炎・耐熱複合紡績糸の製造方法は前述
のように構成されているので、芯糸が完全に鞘部、押え
糸で包み込まれた高強力を有する耐炎・耐熱複合紡績糸
を容易に得ることが出来る。更に又、無撚精紡機に耐炎
・耐熱連続繊維を供給することにより従来法のように組
糸を作る紡績工程を全く必要とせず、紡績コストが大巾
にダウンすることが出来る。又中空スピンドルを具備し
た無撚精紡機の有する高生産性、ラージパッケージ化、
任意の太さの紡出番手を紡績することができるという利
点することができる。
又芯糸の挿入を牽切延伸部とは分離した区域で挿入す
れば用いられる芯糸の種類の如何を問はず、連続繊維束
の安定した牽切延伸を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法を実施するための装置の一例
を示す略示側面図である。第2図、耐炎・耐熱複合紡績
糸の一実施例の糸形態を示す正面図。第3図は本発明の
製造方法を実施するための装置の他の例を示す略示側面
図である。 1……バックローラ、2……ドラフト牽切延伸部、 3……フロントローラ、4……中空スピンドル、 5……押え糸、6……引出しローラ、 7……ガイドローラ、 8……芯糸(強力連続繊維糸条)、 9……ワインダ部、 10……耐炎・耐熱不連続繊維束と強力連続繊維糸条が合
さった繊維束、 11……耐炎・耐熱不連続繊維糸条束、 12……耐炎・耐熱連続繊維束、 13……テンション装置、 14……バインダ、20……デリベリローラ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】牽切延伸装置と中空スピンドルを含んで成
    る無撚精紡機を用いて、耐炎・耐熱鞘芯複合紡績糸を製
    造するに際し、強度2.5g/d以下、伸度25%の単繊維性能
    を有し、且つトータルデニール3.0万D以下の耐炎耐熱
    連続無撚無捲縮繊維束を一段で牽切延伸して鞘部用不連
    続繊維束を形成し、該鞘部用不連続繊維束に芯部用の高
    強度機能を有する連続繊維糸条を供給して繊維糸条束と
    なし、次いで該繊維糸条束を前記中空スピンドルに供給
    して、回転中の中空スピンドルに嵌着されたバインダか
    ら送出される耐炎・耐熱糸条でラッピングする鞘芯複合
    紡績糸の製造方法であって、その際のラッピング係数
    (α)が80〜150の範囲であり、鞘部の芯糸部に対す
    るオーバーフィード率が1.04〜1.15の範囲であり、芯糸
    挿入率が25重量%以下であることを特徴とする鞘芯複合
    紡績糸の製造方法。
  2. 【請求項2】前記芯糸部用の連続繊維糸条を、緊張下
    で、前記鞘部用不連続繊維束形成用牽切延伸装置のフロ
    ントローラの上流側から前記不連続繊維束に供給するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記鞘部用不連続繊維束形成用牽切延伸装
    置の下流側且つ前記中空スピンドルとの間に一対のデリ
    ベリローラを設け、該デリベリローラの上流側から前記
    芯糸部用の連続繊維糸条を緊張下で前記鞘部用不連続繊
    維束に供給することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の製造方法。
JP7967187A 1986-10-13 1987-04-02 耐火・耐熱複合紡績糸の製造方法 Expired - Lifetime JPH0814045B2 (ja)

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FR2796525B1 (fr) * 1999-07-23 2002-01-04 Ncv Ind Tissu presentant une certaine elasticite et apte a etre utilise pour la confection de vetements de protection contre l'incendie ou les risques de chaleurs industrielles
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