JPH08136033A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH08136033A
JPH08136033A JP6278026A JP27802694A JPH08136033A JP H08136033 A JPH08136033 A JP H08136033A JP 6278026 A JP6278026 A JP 6278026A JP 27802694 A JP27802694 A JP 27802694A JP H08136033 A JPH08136033 A JP H08136033A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各部屋への汚染した空気の流入を防止すると
ともに共用空間と各部屋との温度差を減少し、季節にか
かわらず住宅内を快適にする。 【構成】 空気調和装置は、住宅内に調和された空気を
導入する装置であって、住宅の床下空気を取り入れる空
気取入口35を有し、空気取入口35で取り入れた床下
空気の温度を所定範囲に維持する室内機本体33と、室
内機本体33で調和された床下空気を住宅の部屋に連通
する廊下2に階段65の蹴込み板50から吹き出す空気
導入部34とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置、特に住
宅内に調和された空気を導入する空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】住宅においては、その内外での換気や内
部での空調が必要であり、換気や空調のための種々のシ
ステムが従来から提供されている。従来の住宅用の換気
システムとして、各部屋に連通する共用空間としての廊
下に床下空気を導入する給気口と、給気した床下空気を
天井から排気する排気口とを備えるとともに、各部屋
毎、たとえば、台所、トイレ、風呂場等の内部の空気が
汚染されやすい部屋毎に換気扇を設けたものが知られて
いる。この換気システムでは、比較的清浄でありかつ温
度変動が少ない床下からの空気が廊下に導入される。ま
た、自然換気されにくい各部屋は、換気扇によって、強
制的に換気できる。
【0003】また、住宅用の空調システムは、従来、各
部屋に設けられた空内機と、1又は複数の室内機と接続
された室外機とを有しており、各部屋毎を室内機を配置
して各部屋毎に空調を実施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の換気システ
ムでは、各部屋毎に換気扇で換気すると、住宅内全体の
気圧バランスがくずれ、換気扇を作動させた空間が他の
空間に比べて気圧が低くなる。このため、窓の隙間等か
ら隙間風が流入して快適性を損ねるだけでなく、廊下等
の共有空間から外気を含む空気が流入する。例えば、廊
下に面した台所で換気扇を作動させると、間仕切りドア
を介して廊下からも空気が流入し廊下が負圧となる。こ
のため、廊下に面したトイレ、風呂場、または他の部屋
から汚染された空気が廊下を介して換気扇を作動させた
台所に流入するおそれがある。
【0005】また、前記従来の空調システムでは、各部
屋に室内機を配置しているので、各部屋は空調されて快
適になる。しかし、廊下や階段等の各部屋に連通する共
用空間は空調されず、夏季や冬季において各部屋と共用
空間との温度差が大きくなり、共用空間の快適性が損ね
られる。また、各部屋で個別に空調しているので、住宅
全体の空調のための消費エネルギーが多くなる。
【0006】本発明の目的は、住宅内の気圧差を減少さ
せ、他の部屋からの空気の流入を減少させることにあ
る。本発明の別の目的は、各部屋と共用空間との温度差
を減少させ、季節にかかわらず住宅内を快適な環境にで
きるようにすることにある。本発明のさらに別の目的
は、少ない消費エネルギーで住宅全体を空調できるよう
にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る空気調和
装置は、調和された空気を住宅内に導入する装置であっ
て、住宅の床下空気を取り入れる空気取入部と、空気取
入部で取り入れた床下空気の温度を所定範囲に維持する
調温手段とを有し、床下空気を空気調和する空気調和部
と、空気調和部で調和された床下空気を住宅の部屋に連
通する共用空間に導入する空気導入部とを備えている。
【0008】請求項2に係る空気調和装置は、請求項1
に記載の空気調和装置において、空気調和部が、空気取
入部で取り込んだ床下空気を除湿する除湿手段をさらに
有している。請求項3に係る空気調和装置は、請求項1
又は2に記載の空気調和装置において、空気調和部が、
空気取入部で取り込んだ床下空気を空気導入部に直接供
給するかまたは調温手段で空気調和された床下空気を空
気導入部に供給するかを選択する選択部をさらに有して
いる。
【0009】請求項4に係る空気調和装置は、請求項1
から3のいずれかに記載の空気調和装置において、空気
調和部が、住宅の床下空間または階段下の空間に配置さ
れている。請求項5に係る空気調和装置は、請求項1か
ら4のいずれかに記載の空気調和装置において、空気導
入部が、住宅の階段の蹴込み板から空気を共用空間に導
入する。
【0010】
【作用】請求項1に記載の空気調和装置では、空気取入
部によって床下空気が取り入れられると、空気調和部に
おいて、調温手段によって取り入れられた床下空気の空
気の温度が所定範囲に維持され空気調和される。空気調
和された床下空気は空気導入部によって共用空間に導入
される。この結果、共用空間が空調された床下空気によ
って空調かつ正圧化される。そして、空調かつ正圧化さ
れた共用空間の空気は、たとえば間仕切りドアの隙間、
間仕切りドアに設けた換気口、間仕切り壁に設けた換気
口等で連通している部屋に供給され、部屋の空気が空調
かつ正圧化される。ここでは、床下から空気調和された
新鮮な空気を住宅内の各部屋に強制的に供給して共用空
間とそれに連通する部屋を正圧化できるため、共用空間
と各部屋との圧力差が減少し、ある部屋の内部を換気扇
によって強制排気しても、その部屋に外気が入り込んだ
り、あるいは他の部屋から汚染された空気が入り込むの
を少なくすることができる。また、空調された床下空気
によって共用空間と各部屋とを空調できるので、共用空
間と各部屋との温度差が減少し、季節にかかわらず住宅
内を快適な環境にすることができる。さらに、温度変動
が少ない床下空気を空気調和しているので、少ない消費
エネルギーで住宅全体を空調できる。
【0011】請求項2に記載の空気調和装置では、除湿
手段によって除湿された空気が共用空間に導入される。
ここでは、除湿された空気が共用空間に導入されるの
で、空気の湿度が減少し、梅雨時や夏季等の湿度が高い
時期に住宅内をより快適にすることができる。請求項3
に記載の空気調和装置では、たとえば、秋季や春季のよ
うに床下空気の温度が所定範囲内のときには、選択部に
よって空気取入部で取り込んだ床下空気を直接空気導入
部に供給する。また、夏季や冬季のように所定範囲外の
ときには、選択部によって調温手段によって所定温度内
に維持された空気を空気導入部に供給する。ここでは、
床下空気の温度に応じて床下空気又は空気調和した床下
空気を選択できるので、住宅全体を効率よく空調でき
る。
【0012】請求項4に記載の空気調和装置では、空気
調和部が床下空間または階段下の空間に配置されている
ので、デッドスペースを有効に利用でき、居住空間が減
少しない。請求項5に記載の空気調和装置では、階段の
蹴込み板から共用空間に空気が導入される。ここでは、
空気導入部を設置するための余分なスペースが不要とな
り、居住空間が減少しない。さらに、通路に空気導入部
が配置されないので、強度的な問題がなく、しかも見栄
えがよい。
【0013】
【実施例】図1において、本発明の一実施例を採用した
住宅1は、2階建て構造のものである。この1階には、
共用空間としての廊下2を挟んで、ダイニング部屋3と
リビング部屋4とが配置されている。リビング部屋4の
奥側には、和室5が配置されている。廊下2には階段6
が配置されている。階段6は、2階の廊下7に繋がって
いる。この2階の廊下7まわりには、部屋8が配置され
ている。各部屋3,4,8の廊下2,7に面する間仕切
り扉12には、廊下2,7との間で空気を出し入れする
ための換気口10,11が設けられている。なお、ここ
では廊下2,7と各部屋3,4,8との連通性を高める
ために換気口10,11を設けているが、通常は廊下
2,7と各部屋3,4,8とが間仕切り扉と扉の開口枠
との隙間で連通しているので換気口10,11は必ずし
も必要ではない。或いは、換気口を間仕切り壁に設けて
もよい。また、各部屋3,5,8には、給気と排気とを
同時に行える同時給排換気扇20と、各部屋3,5,8
を個別に空調するための空調室内機24とが設けられて
いる。また、住宅外には、空調室内機24と空調配管及
び電気配線で接続された室外機(図示せず)が個別に設
けられている。さらに2階の天井には、排気口21,2
1が設けられ、排気口21は、ダクト22により、屋根
に設けられた換気煙突23に接続されている。
【0014】一方、住宅1回りの床下の布基礎には、床
下換気口25が設けられている。また、住宅1内の床下
の布基礎には、床下換気口26が設けられており、床下
内での相互の空気の流通が可能となっている。また、階
段6の床下には、本発明の一実施例による空気調和装置
の室内機30が取り付けられている。空気調和装置は、
冷暖房可能なヒートポンプ式のものであり、その室外機
31は住宅1外に配置されている。室外機31は、室内
機30と電気配線及び冷媒用の空調配管32によって接
続されている。室外機31は、熱交換器、圧縮器及び冷
却ファン(共に図示せず)を備えている。
【0015】同時給排換気扇20は、戸外から新鮮な空
気を室内の空気と熱交換して冷却または加温して室内に
導入するとともに、室内の汚染した空気を戸外に排出す
るものである。ここでは、排気と給気とを同時に行うた
め、密閉度の高い部屋でも、安定した換気が行える。ま
た、冷房時や暖房時に、熱交換を行って空気を給気する
ので、流入された空気が冷房時には冷やされて暖房時に
は温められる。この結果、冷暖房中に排気しても熱を回
収するため、省エネルギー効果が高い。
【0016】室内機30は、図2に示すように、室内機
本体33と、室内機本体33上に配置された空気導入部
34とを備えている。室内機本体33は床下空気を容易
に取り込めるように床下に配置されている。室内機本体
33は、床下空気を取り入れるためのフィルター付の空
気取入口35と、空気取入口35の背面側に対向して配
置された熱交換器36と、熱交換器36を挟んで空気取
入口35と逆側に配置された送風ファン37とを主に有
している。また、室内機30には、廊下に設置された操
作パネル38(図1)が接続されている。熱交換器36
は、空調配管32を介して室外機31の圧縮器と熱交換
器とに接続されている。送風ファン37は、設定された
運転モードに応じて送風量を可変に調節可能である。空
気導入部34は、階段6の最下段の蹴込み板50に配置
された吹き出し口40と、吹き出し口40に室内機本体
33から送風された空気を案内する送風ダクト41とを
有している。ここでは、空気導入部34を階段6下のデ
ッドスペースに配置し、蹴込み板50から空気を供給す
るようにしているので、空気調和装置を設置しても、こ
れらによって室内の居住空間が占有されない。
【0017】また、空気調和装置は、図3に示すような
空調制御部45を有している。空調制御部45は、空気
調和装置の運転制御を行うものであり、CPU,RA
M,ROM,I/Oインターフェイス等を含むマイクロ
コンピュータから構成される。空調制御部45には、廊
下2に配置された操作パネル38内の入力キー群46、
温度センサ47及び各種情報を表示する表示部48が接
続されている。また、室内機30の送風ファン37、室
外機31及び他の入出力部も接続されている。
【0018】次に、上述の実施例の空調動作を、図4に
示す制御フローチャートにしたがって説明する。操作パ
ネル38に配置された電源スイッチが投入されると、ス
テップS1では初期設定がなされる。この初期設定で
は、たとえば後述する3段階の設定温度T1〜T3が初
期温度(たとえば、T1=28,T2=25,T3=1
5)に設定される。
【0019】ステップS2では、除湿モードが設定され
ているか否かを判断する。除湿モードが設定されている
場合にはステップS3に移行し、除湿運転を行う。除湿
運転では、送風ファン37を200m3 /hrで運転す
るとともに、僅かに室外機31を運転する。ステップS
2で除湿モードが設定されていないと判断するとステッ
プS4に移行する。ステップS4では、入力キー群46
の操作によって3段階の温度T1〜T3の入力がなされ
たか否かを判断する。ここで、温度T1〜T3は空気調
和装置を冷房運転、第1送風運転、第2送風運転及び暖
房運転の各運転モードに切り換えるための温度である。
なお、これらの運転モードが設定されるとそれに応じて
送風ファン37の風量が設定される。
【0020】ステップS4で温度設定がなされなかった
場合にはステップS5に移行する。ステップS5では温
度センサ47の測定温度Tを取り込む。ステップS6で
は測定温度Tが温度T1より高いか否かを判断する。ス
テップS7では、測定温度Tが温度T1より低くかつ温
度T2より高いか否かを判断する。ステップS8では、
測定温度Tが温度T2より低くかつ温度T3より高いか
否かを判断する。ステップS9では、測定温度Tが温度
T3より低いか否かを判断する。ステップS10では所
定時間の経過を待つ。この時間は温度測定の間隔を定め
るためであり、たとえば10分程度である。
【0021】ステップS4で温度設定の入力がなされた
と判断するとステップS11に移行する。ステップS1
1では、入力された3段階の温度T1〜T3を設定す
る。ステップS6で測定温度Tが温度T1より高い、つ
まり廊下2の温度が高いと判断するとステップS12に
移行する。ステップS12では冷房運転を行う。ここで
は、廊下2の温度を28度前後に維持するように床下空
気を所定温度に冷却する。このとき、室内機30の送風
ファン37を、たとえば200m3 /hrで運転する。
この結果、室内機30が床下空気を空調し、空調した空
気が吹き出し口40から廊下2に導入される。そして廊
下2に導入された空気は、廊下2を経て1階の各部屋
3,4,5に導入され、さらに階段6及び廊下7を経て
2階の部屋8に導入される。この結果、廊下2,7や階
段6等の共用空間及び各部屋の内部は空調かつ正圧化さ
れる。このため、廊下2,7を介して他の部屋から汚染
した空気が入らない。また、共用空間と各部屋3〜5,
8との温度差が少なくなり、住宅内部の快適性が維持さ
れる。さらに、温度変動が比較的少ない床下空気を空調
しているので、空調に要するエネルギーを低く抑えるこ
とができる。
【0022】この状態で、例えばダイニング部屋3で食
事の支度をすると、ダイニング部屋3内の空気が汚染さ
れる。この場合には、ダイニング部屋3の同時給排換気
扇20を作動させる。すると室内の空気が正圧に維持さ
れた状態で室内の汚れた空気が迅速に外部に排出され、
外部から新鮮な空気が室内に導入される。このとき、外
部から新鮮な空気を導入するとともに廊下2からも空気
が導入されるので、換気能力が飛躍的に向上する。しか
も、部屋内外の圧力差が生じにくいので、廊下2から他
の部屋の汚染した空気が流入したり、間仕切り扉が開閉
しにくくなるのを防止できる。
【0023】ステップS7で測定温度Tが温度T1と温
度T2との間に入っていると判断するとステップS13
に移行する。ステップS13では第1送風運転を行う。
第1送風運転では換気と室内の若干の冷却とを行うため
に送風ファン37を、たとえば300m3 /hrで運転
し、室外機31は運転しない。ステップS8で測定温度
Tが温度T2と温度T3との間に入っていると判断する
とステップS14に移行する。ステップS14では第2
送風運転を行う。第2送風運転では換気のみを行うため
に送風ファン37を、たとえば150m3 /hrで運転
し、室外機31は運転しない。
【0024】ステップS9で測定温度Tが温度T3より
低いと判断するとステップS15に移行する。ステップ
S15では暖房運転を行う。ここでは、廊下2の温度を
15度前後に維持するように床下空気を温める。暖房運
転では、室外機31で戸外の熱を吸収して床下空気を所
定温度に温める。このとき、室内機30の送風ファン3
7を、たとえば150m3 /hrで運転する。
【0025】上述の第1及び第2送風運転、暖房運転の
際も冷房運転の場合と同様に廊下2,7や階段6等の共
用空間及び各部屋の内部は正圧化される。このため、廊
下2,7を介して他の部屋から汚染した空気が入らな
い。また、共用空間と各部屋3〜5,8との温度差が少
なくなり、住宅内部の快適性が維持される。ここで、例
えば建物の延べ床面積を120m2 、隙間相当面積を5
cm2 /m 2 とすると、風量300m3 /hrの空気を
室内機30から導入すると、住宅の内外差圧は0.18
mmAqとなる。これは風圧に換算すると約2m/se
cとなり、外部からの風圧による汚染空気の進入を防止
する。またこの風量により、各部屋の必要換気量を安定
して供給でき、各部屋の空気が常に清浄になる。
【0026】また汚染時において、同時給排換気扇20
を作動させると、例えば同時給排換気扇20の換気量を
200m3 /hr、室内機30により部屋に入ってくる
給気量150m3 /hrとすれば、換気能力は合計35
0m3 /hrとなる。ところが、通常の排気式の換気扇
では、この換気扇の排気能力を200m3 /hrとする
と、室内機30から150m3 /hrの空気を送り込ん
だとしても換気能力は200m3 /hrとなる。
【0027】このように、室内機30に加えて同時給排
換気扇20を用いることにより、換気能力を飛躍的に向
上させることができる。また、換気能力を向上させる必
要のない場合には、室内機30及び同時給排換気扇20
の容量を小さくでき、システム全体を小型化できる。 〔他の実施例〕 (a) 吹き出し口40の位置は階段6の蹴込み板50
に限定されず、各部屋に連通する共用空間に面していれ
ばどこでもよい。 (b) 室内機30の設置位置は、床下に限定されず、
床下空気を取り込める位置であればどこでもよい。但
し、床下空間や階段下の空間等のデッドスペースを有効
利用するのが好ましい。 (c) 前記実施例では、各部屋に同時給排換気扇20
を設けたが、部屋に排気専用の換気扇が設けられている
場合でも本発明の効果が得られる。この場合は、換気扇
を作動させても室内機30によって空気がその部屋に送
り込まれ、部屋内の気圧が下がるのを抑えることができ
る。したがって、前記同様に、他の部屋からの汚染され
た空気の流入や、外部からの空気の流入を防止できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の空気調
和装置では、床下から空気調和された新鮮な空気を住宅
内の各部屋に強制的に供給して共用空間とそれに連通す
る部屋を正圧化できるため、共用空間と各部屋との圧力
差が減少し、ある部屋の内部を換気扇によって強制排気
しても、その部屋に外気が入り込んだり、あるいは他の
部屋から汚染された空気が入り込むのを少なくすること
ができる。また、空調された床下空気によって共用空間
と各部屋を空調できるので、共用空間と各部屋との温度
差が減少し、住宅内の温度差が減少し、季節にかかわら
ず住宅内を快適にすることができる。さらに、温度変動
が少ない床下空気を空気調和しているので、少ない消費
エネルギーで住宅全体を空調できる。
【0029】請求項2に記載の空気調和装置では、除湿
された空気が共用空間に導入されるので、空気の湿度が
減少し、梅雨時や夏季等の湿度が高い時期に住宅内をよ
り快適にすることができる。請求項3に記載の空気調和
装置では、床下空気の温度に応じて床下空気又は空気調
和した床下空気を選択できるので、住宅全体を効率よく
空調できる。
【0030】請求項4に記載の空気調和装置では、空気
調和部が床下空間または階段下の空間に配置されている
ので、デッドスペースを有効に利用でき、居住空間が減
少しない。請求項5に記載の空気調和装置では、空気導
入部を設置するための余分なスペースが不要となり、居
住空間が減少しない。さらに、通路に空気導入部が配置
されないので、強度的な問題がなく、しかも見栄えがよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した住宅の断面図。
【図2】室内機の設置位置を示す斜視部分図。
【図3】制御系の構成を示すブロック図。
【図4】空調制御部の制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 住宅 2 廊下 3,4,5,8 部屋 6 階段 30 室内機 31 室外機 33 室内機本体 34 空気導入部 35 空気取入口 45 空調制御部 50 蹴込み板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調和された空気を住宅内に導入する空気調
    和装置であって、 前記住宅の床下空気を取り入れる空気取入部と、前記空
    気取入部で取り入れた床下空気の温度を所定範囲に維持
    する調温手段とを有し、前記床下空気を空気調和する空
    気調和部と、 前記空気調和部で調和された床下空気を前記住宅の部屋
    に連通する共用空間に導入する空気導入部と、を備えた
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記空気調和部は、前記空気取入部で取り
    入れた床下空気を除湿する除湿手段をさらに有してい
    る、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】前記空気調和部は、前記空気取入部で取り
    込んだ床下空気を前記空気導入部に直接供給するかまた
    は前記調温手段で空気調和した床下空気を前記空気導入
    部に供給するかを選択する選択部をさらに有している、
    請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記空気調和部は、前記住宅の床下空間ま
    たは階段下の空間に配置されている、請求項1から3の
    いずれかに記載の空気調和装置。
  5. 【請求項5】前記空気導入部は、前記住宅の階段の蹴込
    み板から空気を前記共用空間に導入する、請求項1から
    4のいずれかに記載の空気調和装置。
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