JPH08132302A - スローアウェイチップ - Google Patents
スローアウェイチップInfo
- Publication number
- JPH08132302A JPH08132302A JP27411194A JP27411194A JPH08132302A JP H08132302 A JPH08132302 A JP H08132302A JP 27411194 A JP27411194 A JP 27411194A JP 27411194 A JP27411194 A JP 27411194A JP H08132302 A JPH08132302 A JP H08132302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- chamfer honing
- throw
- rake face
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 チップブレーカが形成されることによって、
切刃の強度減少および強度のばらつきをきたすことのな
いスローアウェイチップを提供する。 【構成】 先端稜辺に切刃１１が設けられたすくい面１
２上にチップブレーカ１２ａと、すくい面１２上の切刃
１１から連続する位置にチャンファホーニング１４とが
形成されてなるスローアウェイチップ１０において、す
くい面１２は、型押し成形されてなる。
切刃の強度減少および強度のばらつきをきたすことのな
いスローアウェイチップを提供する。 【構成】 先端稜辺に切刃１１が設けられたすくい面１
２上にチップブレーカ１２ａと、すくい面１２上の切刃
１１から連続する位置にチャンファホーニング１４とが
形成されてなるスローアウェイチップ１０において、す
くい面１２は、型押し成形されてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料等の切削加工
に用いられるスローアウェイチップに関し、特に、チッ
プブレーカの形成されたスローアウェイチップに関す
る。
に用いられるスローアウェイチップに関し、特に、チッ
プブレーカの形成されたスローアウェイチップに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、金属材料の切削加工の分野におい
ては、超硬合金等の硬質材料からなるチップを鋼材から
なる工具本体に着脱自在に装着した切削加工機が広く用
いられており、使用されるチップとしては、チップの切
刃の摩耗と共に廃棄するスローアウェイチップが多用さ
れている。また、切削の際に発生する切り屑を排出する
ことは、連続して切削を行う上で重要な事項である。切
り屑の排出は、すくい面上にチップブレーカと称される
溝、くぼみ、突起等の障害物を形成し、このチップブレ
ーカにて切り屑を適当な大きさの小片に破断して行われ
る。
ては、超硬合金等の硬質材料からなるチップを鋼材から
なる工具本体に着脱自在に装着した切削加工機が広く用
いられており、使用されるチップとしては、チップの切
刃の摩耗と共に廃棄するスローアウェイチップが多用さ
れている。また、切削の際に発生する切り屑を排出する
ことは、連続して切削を行う上で重要な事項である。切
り屑の排出は、すくい面上にチップブレーカと称される
溝、くぼみ、突起等の障害物を形成し、このチップブレ
ーカにて切り屑を適当な大きさの小片に破断して行われ
る。
【０００３】図２は、スローアウェイチップの一例であ
り、図において、スローアウェイチップ１は、原料粉末
を圧縮成形した後に焼結した焼結体２の各面を研削する
ことにより、切刃３、逃げ面４、すくい面５等を形成す
ることにより製作される。このとき、原料粉末を圧縮成
形する際、凹部を形成しておくことにより、図に示すよ
うに焼結体２に凹部２ａを形成する。そして、すくい面
５の形成と共に、すくい面５には、チップブレーカ５ａ
が形成される。
り、図において、スローアウェイチップ１は、原料粉末
を圧縮成形した後に焼結した焼結体２の各面を研削する
ことにより、切刃３、逃げ面４、すくい面５等を形成す
ることにより製作される。このとき、原料粉末を圧縮成
形する際、凹部を形成しておくことにより、図に示すよ
うに焼結体２に凹部２ａを形成する。そして、すくい面
５の形成と共に、すくい面５には、チップブレーカ５ａ
が形成される。
【０００４】上記すくい面５の構成について、図３を参
照して説明する。図３は、前記焼結体２を研削して形成
されたスローアウェイチップ１を示す図であり、すくい
面５には、前述の如くチップブレーカ５ａが形成されて
いる。また、すくい面５の切刃３に連続する位置に傾斜
角度αをもって傾斜する傾斜面６とされている。この傾
斜面６は、チャンファホーニングと称される。
照して説明する。図３は、前記焼結体２を研削して形成
されたスローアウェイチップ１を示す図であり、すくい
面５には、前述の如くチップブレーカ５ａが形成されて
いる。また、すくい面５の切刃３に連続する位置に傾斜
角度αをもって傾斜する傾斜面６とされている。この傾
斜面６は、チャンファホーニングと称される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスローアウェイチップ１においては、チップブレー
カ５ａの形成を凹部２ａ近傍を研削することにより行う
ため、チップブレーカ５ａの切刃３側端部７が、曲線状
となる。そのため、切刃３とチップブレーカ５ａの切刃
３側端部７との幅は、中央部での幅Ｌ１が側方側での幅
Ｌ２よりも小さくなり、これにより、切刃３の中央部の
強度が相対的に減少し、切刃３の強度減少をきたすとい
う問題点があった。
来のスローアウェイチップ１においては、チップブレー
カ５ａの形成を凹部２ａ近傍を研削することにより行う
ため、チップブレーカ５ａの切刃３側端部７が、曲線状
となる。そのため、切刃３とチップブレーカ５ａの切刃
３側端部７との幅は、中央部での幅Ｌ１が側方側での幅
Ｌ２よりも小さくなり、これにより、切刃３の中央部の
強度が相対的に減少し、切刃３の強度減少をきたすとい
う問題点があった。
【０００６】さらに、研削により、すくい面５およびチ
ャンファホーニング６を形成するため、チャンファホー
ニング６の幅Ｌ１、Ｌ２が一定せず、研削の程度によっ
てその都度異なるため、製品ごとに切刃３の強度のばら
つきを生じていた。
ャンファホーニング６を形成するため、チャンファホー
ニング６の幅Ｌ１、Ｌ２が一定せず、研削の程度によっ
てその都度異なるため、製品ごとに切刃３の強度のばら
つきを生じていた。
【０００７】また、上記従来のスローアウェイチップ１
においては、傾斜角度αが小さすぎると、切刃３が尖鋭
化することとなり、切刃３の強度減少を引き起こすとい
う問題が発生する。逆に、傾斜角度αが大きすぎると、
切刃３の角度が大きくなり、切り屑の排出性が悪くなる
という問題が発生する。すなわち、傾斜角度αの決定に
際しては、これらの事情を考慮して過大あるいは過小に
ならないよう最適に決定する必要があるが、被削材の材
質、切削速度等の切削条件により、傾斜角度αの最適値
はその都度変わるものであり、最適値を見出すことは困
難であった。
においては、傾斜角度αが小さすぎると、切刃３が尖鋭
化することとなり、切刃３の強度減少を引き起こすとい
う問題が発生する。逆に、傾斜角度αが大きすぎると、
切刃３の角度が大きくなり、切り屑の排出性が悪くなる
という問題が発生する。すなわち、傾斜角度αの決定に
際しては、これらの事情を考慮して過大あるいは過小に
ならないよう最適に決定する必要があるが、被削材の材
質、切削速度等の切削条件により、傾斜角度αの最適値
はその都度変わるものであり、最適値を見出すことは困
難であった。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、チップブレーカが形成されることによって、切刃の
強度減少および強度のばらつきをきたすことのないスロ
ーアウェイチップを提供することを目的としている。
で、チップブレーカが形成されることによって、切刃の
強度減少および強度のばらつきをきたすことのないスロ
ーアウェイチップを提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のスローアウェイチップでは、先端稜辺に切
刃が設けられたすくい面上にチップブレーカと、前記す
くい面上の前記切刃から連続する位置にチャンファホー
ニングとが形成されてなるスローアウェイチップにおい
て、前記すくい面が、型押し成形されてなる技術を採用
している。また、スローアウェイチップにおける前記チ
ャンファホーニングが、前記切刃に連続して負角に形成
された第１のチャンファホーニングと、該第１のチャン
ファホーニングの後方側領域に形成されると共に該第１
のチャンファホーニングよりも傾斜角度の小さな第２の
チャンファホーニングとからなる技術を採用している。
さらに、前記第１のチャンファホーニングの傾斜角度
を、１５〜３５度とし、前記第２のチャンファホーニン
グの傾斜角度を、５〜２５度とする構成が採用される。
め、本発明のスローアウェイチップでは、先端稜辺に切
刃が設けられたすくい面上にチップブレーカと、前記す
くい面上の前記切刃から連続する位置にチャンファホー
ニングとが形成されてなるスローアウェイチップにおい
て、前記すくい面が、型押し成形されてなる技術を採用
している。また、スローアウェイチップにおける前記チ
ャンファホーニングが、前記切刃に連続して負角に形成
された第１のチャンファホーニングと、該第１のチャン
ファホーニングの後方側領域に形成されると共に該第１
のチャンファホーニングよりも傾斜角度の小さな第２の
チャンファホーニングとからなる技術を採用している。
さらに、前記第１のチャンファホーニングの傾斜角度
を、１５〜３５度とし、前記第２のチャンファホーニン
グの傾斜角度を、５〜２５度とする構成が採用される。
【００１０】
【作用】本発明のスローアウェイチップにおいては、す
くい面が、型押し成形されてなるので、型押し成形時の
形状にてスローアウェイチップの形状が決められる。す
なわち、チップブレーカの切刃側端部を直線状として、
すくい面上における切刃とチップブレーカの切刃側端部
の幅を一定となるよう成形すれば、切刃とチップブレー
カの切刃側端部との幅が一定のスローアウェイチップが
得られる。同様に、所望の形状のチャンファホーニング
が得られる。また、第１のチャンファホーニングの後方
側領域には第２のチャンファホーニングが形成されてい
ることから、第１のチャンファホーニングの傾斜角度を
大きくとることができ、切刃を尖鋭化させることがな
く、切刃の強度減少をきたさない。また、第２のチャン
ファホーニングの傾斜角度は、第１のチャンファホーニ
ングよりも小さく形成されているので、切り屑の良好な
排出性が確保される。さらに、第１のチャンファホーニ
ングの傾斜角度を、１５〜３５度とするので、切刃が過
度に先鋭化することがなく、かつ、切刃の切れ味を確保
することができる。なおかつ、第２のチャンファホーニ
ングの傾斜角度を、５〜２５度とするので、切り屑の良
好な排出性を確保することができる。
くい面が、型押し成形されてなるので、型押し成形時の
形状にてスローアウェイチップの形状が決められる。す
なわち、チップブレーカの切刃側端部を直線状として、
すくい面上における切刃とチップブレーカの切刃側端部
の幅を一定となるよう成形すれば、切刃とチップブレー
カの切刃側端部との幅が一定のスローアウェイチップが
得られる。同様に、所望の形状のチャンファホーニング
が得られる。また、第１のチャンファホーニングの後方
側領域には第２のチャンファホーニングが形成されてい
ることから、第１のチャンファホーニングの傾斜角度を
大きくとることができ、切刃を尖鋭化させることがな
く、切刃の強度減少をきたさない。また、第２のチャン
ファホーニングの傾斜角度は、第１のチャンファホーニ
ングよりも小さく形成されているので、切り屑の良好な
排出性が確保される。さらに、第１のチャンファホーニ
ングの傾斜角度を、１５〜３５度とするので、切刃が過
度に先鋭化することがなく、かつ、切刃の切れ味を確保
することができる。なおかつ、第２のチャンファホーニ
ングの傾斜角度を、５〜２５度とするので、切り屑の良
好な排出性を確保することができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１に本発明のスローアウェイチップの一実施
例を示す。図において、符号１０はスローアウェイチッ
プであり、１１は切刃、１２はすくい面、１３は逃げ面
である。すくい面１２は、その先端稜辺に切刃１１が設
けられている。
明する。図１に本発明のスローアウェイチップの一実施
例を示す。図において、符号１０はスローアウェイチッ
プであり、１１は切刃、１２はすくい面、１３は逃げ面
である。すくい面１２は、その先端稜辺に切刃１１が設
けられている。
【００１２】すくい面１２には、内方へ向けてその中央
部が最深部となるよう球状に凹むチップブレーカ１２ａ
が形成されている。そして、チップブレーカ１２ａは、
すくい面１２上に平坦部１２ｂを残して形成されてい
る。さらに、チップブレーカ１２ａの切刃１１側の端部
１２ｃの形状は、直線状とされている。そして、すくい
面１２の切刃１１側領域には、切刃１１に連続する位置
にチャンファホーニング１４が形成されている。このチ
ャンファホーニング１４は、切刃１１側に連続して負角
に形成された第１のチャンファホーニング１４ａと、こ
の第１のチャンファホーニング１４ａの後方側領域に形
成された第２のチャンファホーニング１４ｂとからな
り、これら第１および第２のチャンファホーニング１４
ａ、１４ｂのすくい面１２の平坦部１２ｂに対するそれ
ぞれの傾斜角度α１、α２は、α１＞α２の関係にあ
る。
部が最深部となるよう球状に凹むチップブレーカ１２ａ
が形成されている。そして、チップブレーカ１２ａは、
すくい面１２上に平坦部１２ｂを残して形成されてい
る。さらに、チップブレーカ１２ａの切刃１１側の端部
１２ｃの形状は、直線状とされている。そして、すくい
面１２の切刃１１側領域には、切刃１１に連続する位置
にチャンファホーニング１４が形成されている。このチ
ャンファホーニング１４は、切刃１１側に連続して負角
に形成された第１のチャンファホーニング１４ａと、こ
の第１のチャンファホーニング１４ａの後方側領域に形
成された第２のチャンファホーニング１４ｂとからな
り、これら第１および第２のチャンファホーニング１４
ａ、１４ｂのすくい面１２の平坦部１２ｂに対するそれ
ぞれの傾斜角度α１、α２は、α１＞α２の関係にあ
る。
【００１３】また、すくい面１２に連続する両側面１
５、１５は下方かつ後方に向けて両側面間が互いに接近
する傾斜面、すなわちバックテーパとされている。そし
て、すくい面１２には切刃１１から離間した位置にチッ
プブレーカを構成する***部１６が形成されている。そ
して***部１６の両側面１７、１７は、すくい面１２に
対して直立する面とされている。一方、逃げ面１３は、
下方へ進むにつれて内方側へと傾斜する傾斜面、すなわ
ちバックテーパとされている。
５、１５は下方かつ後方に向けて両側面間が互いに接近
する傾斜面、すなわちバックテーパとされている。そし
て、すくい面１２には切刃１１から離間した位置にチッ
プブレーカを構成する***部１６が形成されている。そ
して***部１６の両側面１７、１７は、すくい面１２に
対して直立する面とされている。一方、逃げ面１３は、
下方へ進むにつれて内方側へと傾斜する傾斜面、すなわ
ちバックテーパとされている。
【００１４】上記構成を有するスローアウェイチップ１
０の製作は、まず、チップブレーカ１２ａおよびチャン
ファホーニング１４を含めてすくい面１２が前記形状と
なるよう型押し成形をする。そして、焼結を行い、得ら
れた焼結体について、必要に応じて、バリとり、チャン
ファホーニング１４の丸めを目的としたバレルホーニン
グ、液体ホーニング等の表面処理を行い、スローアウェ
イチップ１０を得る。
０の製作は、まず、チップブレーカ１２ａおよびチャン
ファホーニング１４を含めてすくい面１２が前記形状と
なるよう型押し成形をする。そして、焼結を行い、得ら
れた焼結体について、必要に応じて、バリとり、チャン
ファホーニング１４の丸めを目的としたバレルホーニン
グ、液体ホーニング等の表面処理を行い、スローアウェ
イチップ１０を得る。
【００１５】上記スローアウェイチップ１０において
は、チップブレーカ１２ａおよびチャンファホーニング
１４を含めてすくい面１２が、型押し成形されているの
で、チップブレーカ１２ａの切刃１１側の端部１２ｃを
直線状として、すくい面１２上における切刃１１とチッ
プブレーカ１２ａの切刃１１側の端部１２ｃとの幅Ｌが
一定値Ｌとなるよう成形することができ、切刃１１とチ
ップブレーカ１２ａの切刃１１側端部１２ｃの幅が一定
値Ｌのスローアウェイチップ１０を得ることができる。
すなわち、切刃１１が局部的に強度減少を引き起こすこ
とはなく、製品ごとに切刃１１の強度がばらつくことも
ない。
は、チップブレーカ１２ａおよびチャンファホーニング
１４を含めてすくい面１２が、型押し成形されているの
で、チップブレーカ１２ａの切刃１１側の端部１２ｃを
直線状として、すくい面１２上における切刃１１とチッ
プブレーカ１２ａの切刃１１側の端部１２ｃとの幅Ｌが
一定値Ｌとなるよう成形することができ、切刃１１とチ
ップブレーカ１２ａの切刃１１側端部１２ｃの幅が一定
値Ｌのスローアウェイチップ１０を得ることができる。
すなわち、切刃１１が局部的に強度減少を引き起こすこ
とはなく、製品ごとに切刃１１の強度がばらつくことも
ない。
【００１６】また、第１のチャンファホーニング１４ａ
の後方側領域に第２のチャンファホーニング１４ｂが形
成されているので、第１のチャンファホーニング１４ａ
の傾斜角度α１を大きくとることができ、切刃１１を尖
鋭化させることがなく、切刃１１の強度減少をきたすこ
とがない。また、第２のチャンファホーニング１４ｂの
傾斜角度α２は、第１のチャンファホーニング１４ａよ
りも小さく形成されているので、切り屑の良好な排出性
が確保される。したがって、切り屑の良好な排出性が確
保しつつ、切刃１１の強度減少をきたすことのないスロ
ーアウェイチップ１０を得ることができる。
の後方側領域に第２のチャンファホーニング１４ｂが形
成されているので、第１のチャンファホーニング１４ａ
の傾斜角度α１を大きくとることができ、切刃１１を尖
鋭化させることがなく、切刃１１の強度減少をきたすこ
とがない。また、第２のチャンファホーニング１４ｂの
傾斜角度α２は、第１のチャンファホーニング１４ａよ
りも小さく形成されているので、切り屑の良好な排出性
が確保される。したがって、切り屑の良好な排出性が確
保しつつ、切刃１１の強度減少をきたすことのないスロ
ーアウェイチップ１０を得ることができる。
【００１７】このとき、第１のチャンファホーニング１
４ａの傾斜角度α１の範囲としては、小さすぎると切刃
１１が過度に先鋭化するという制限があり、大きすぎる
と切刃１１の切れ味が落ちることとなるという制限があ
るため、傾斜角度α１は、１５〜３５度であることが好
ましい。また、第２のチャンファホーニング１４ｂの傾
斜角度α２の範囲としては、小さすぎても、大きすぎて
も切り屑の良好な排出性を損なうので、傾斜角度α２
は、α２＜α１であり、かつ、５〜２５度であることが
好ましい。
４ａの傾斜角度α１の範囲としては、小さすぎると切刃
１１が過度に先鋭化するという制限があり、大きすぎる
と切刃１１の切れ味が落ちることとなるという制限があ
るため、傾斜角度α１は、１５〜３５度であることが好
ましい。また、第２のチャンファホーニング１４ｂの傾
斜角度α２の範囲としては、小さすぎても、大きすぎて
も切り屑の良好な排出性を損なうので、傾斜角度α２
は、α２＜α１であり、かつ、５〜２５度であることが
好ましい。
【００１８】また、すくい面１２に連続する両側面１
５、１５、逃げ面１３は、いずれもバックテーパとされ
ているので、切削に関し障害となることはない。同様
に、***部１６の両側面１７、１７は、すくい面１２に
対して直立する面であるので、***部１６が切削に関
し、障害となることはない。ここで、両側面１７、１７
をすくい面１２に対して直立する面とする代わりに、立
ち上がるにつれて互いに内側に傾斜する面としても良
く、その場合でも、直立している場合と同様の効果を奏
することができる。
５、１５、逃げ面１３は、いずれもバックテーパとされ
ているので、切削に関し障害となることはない。同様
に、***部１６の両側面１７、１７は、すくい面１２に
対して直立する面であるので、***部１６が切削に関
し、障害となることはない。ここで、両側面１７、１７
をすくい面１２に対して直立する面とする代わりに、立
ち上がるにつれて互いに内側に傾斜する面としても良
く、その場合でも、直立している場合と同様の効果を奏
することができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明のスローアウェイチップにおいて
は、すくい面が、型押し成形されてなるので、型押し成
形時の形状にてスローアウェイチップの形状を決めるこ
とができいる。すなわち、チップブレーカの切刃側端部
を直線状として、すくい面上における切刃とチップブレ
ーカの切刃側端部の幅を一定となるよう成形することに
より、切刃とチップブレーカの切刃側端部との幅が一定
のスローアウェイチップを得ることができる。同様に、
所望の形状のチャンファホーニングを得ることができ
る。また、第１のチャンファホーニングの後方側領域に
は第２のチャンファホーニングが形成されていることか
ら、第１のチャンファホーニングの傾斜角度を大きくと
ることができるため、切刃を尖鋭化させることがなく、
切刃の強度減少をきたさないという効果を奏することが
できる。また、第２のチャンファホーニングの傾斜角度
は、第１のチャンファホーニングよりも小さく形成され
ているので、切り屑の良好な排出性を確保することがで
きる。さらに、第１のチャンファホーニングの傾斜角度
を、１５〜３５度とするので、切刃が過度に先鋭化する
ことがなく、かつ、切刃の切れ味を確保することができ
る。なおかつ、第２のチャンファホーニングの傾斜角度
を、５〜２５度とするので、切り屑の良好な排出性を確
保することができる。
は、すくい面が、型押し成形されてなるので、型押し成
形時の形状にてスローアウェイチップの形状を決めるこ
とができいる。すなわち、チップブレーカの切刃側端部
を直線状として、すくい面上における切刃とチップブレ
ーカの切刃側端部の幅を一定となるよう成形することに
より、切刃とチップブレーカの切刃側端部との幅が一定
のスローアウェイチップを得ることができる。同様に、
所望の形状のチャンファホーニングを得ることができ
る。また、第１のチャンファホーニングの後方側領域に
は第２のチャンファホーニングが形成されていることか
ら、第１のチャンファホーニングの傾斜角度を大きくと
ることができるため、切刃を尖鋭化させることがなく、
切刃の強度減少をきたさないという効果を奏することが
できる。また、第２のチャンファホーニングの傾斜角度
は、第１のチャンファホーニングよりも小さく形成され
ているので、切り屑の良好な排出性を確保することがで
きる。さらに、第１のチャンファホーニングの傾斜角度
を、１５〜３５度とするので、切刃が過度に先鋭化する
ことがなく、かつ、切刃の切れ味を確保することができ
る。なおかつ、第２のチャンファホーニングの傾斜角度
を、５〜２５度とするので、切り屑の良好な排出性を確
保することができる。
【図１】本発明のスローアウェイチップの一実施例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】スローアウェイチップを得るための焼結体の従
来例を示す（ａ）平面図および（ｂ）正面図である。
来例を示す（ａ）平面図および（ｂ）正面図である。
【図３】スローアウェイチップの従来例を示す斜視図で
ある。
ある。
１０ スローアウェイチップ １１ 切刃 １２ すくい面 １２ａ チップブレーカ １４ チャンファホーニング １４ａ 第１のチャンファホーニング １４ｂ 第２のチャンファホーニング α１ 傾斜角度 α２ 傾斜角度
Claims (3)
- 【請求項１】 先端稜辺に切刃が設けられたすくい面上
にチップブレーカと、前記すくい面上の前記切刃から連
続する位置にチャンファホーニングとが形成されてなる
スローアウェイチップにおいて、 前記すくい面は、型押し成形されてなることを特徴とす
るスローアウェイチップ。 - 【請求項２】 請求項１記載のスローアウェイチップに
おいて、 前記チャンファホーニングは、前記切刃に連続して負角
に形成された第１のチャンファホーニングと、該第１の
チャンファホーニングの後方側領域に形成されると共に
該第１のチャンファホーニングよりも傾斜角度の小さな
第２のチャンファホーニングとからなることを特徴とす
るスローアウェイチップ。 - 【請求項３】 請求項２記載のスローアウェイチップに
おいて、 前記第１のチャンファホーニングの傾斜角度は、１５〜
３５度であり、 前記第２のチャンファホーニングの傾斜角度は、５〜２
５度であることを特徴とするスローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27411194A JPH08132302A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | スローアウェイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27411194A JPH08132302A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | スローアウェイチップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08132302A true JPH08132302A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17537169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27411194A Pending JPH08132302A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | スローアウェイチップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08132302A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484469B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-04-20 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 절삭 공구 및 절삭 공구용 인덱스 가능 삽입체 |
| JP2011167805A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Mitsubishi Materials Corp | 溝入れ・突っ切り加工用切削インサート |
| JP2022502274A (ja) * | 2018-12-04 | 2022-01-11 | ハルトメタル−ウェルクゾーグファブリック ポール ホーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ワークピースを加工するための切削インサート及び工具 |
| CN114206529A (zh) * | 2019-08-08 | 2022-03-18 | 硬质金属工具厂保罗霍恩有限公司 | 切削嵌件和具有这种切削嵌件的刀具 |
-
1994
- 1994-11-08 JP JP27411194A patent/JPH08132302A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484469B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-04-20 | 니뽄 도쿠슈 도교 가부시키가이샤 | 절삭 공구 및 절삭 공구용 인덱스 가능 삽입체 |
| JP2011167805A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Mitsubishi Materials Corp | 溝入れ・突っ切り加工用切削インサート |
| JP2022502274A (ja) * | 2018-12-04 | 2022-01-11 | ハルトメタル−ウェルクゾーグファブリック ポール ホーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ワークピースを加工するための切削インサート及び工具 |
| US11958117B2 (en) | 2018-12-04 | 2024-04-16 | Hartmetall-Werkzeugfabrik Paul Horn Gmbh | Cutting insert and tool for machining a workpiece |
| CN114206529A (zh) * | 2019-08-08 | 2022-03-18 | 硬质金属工具厂保罗霍恩有限公司 | 切削嵌件和具有这种切削嵌件的刀具 |
| JP2022543080A (ja) * | 2019-08-08 | 2022-10-07 | ハルトメタル－ウェルクゾーグファブリック ポール ホーン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 切削インサート及びそのような切削インサートを有する工具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011002 |