JPH0812498A - 固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料 - Google Patents

固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料

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JPH0812498A
JPH0812498A JP12306895A JP12306895A JPH0812498A JP H0812498 A JPH0812498 A JP H0812498A JP 12306895 A JP12306895 A JP 12306895A JP 12306895 A JP12306895 A JP 12306895A JP H0812498 A JPH0812498 A JP H0812498A
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真 下小園
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誠 山田
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Makoto Shimizu
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 波長0.8μmで発振するAlGaAs半導
体レーザで励起ができて、発振波長が0.98μmから
1.04μmの範囲にあり、戻り光などの外部からの擾
乱に対し発振が不安定にならない固体レーザ用の材料を
提供する。 【構成】 一般式がR3512で示され、Rがイットリ
ウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、
サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウ
ム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウ
ム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から選
ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものからな
り、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中か
ら選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものか
らなる置換型ガーネット結晶において、少なくともイッ
テルビウムまたはルテチウムおよびネオジムをその構成
元素として含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信分野で使用され
る光増幅器の励起光源に用いられる固体レーザ結晶材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信分野では光通信用の信号として、
波長1.3μm帯の光と波長1.55μm帯の光が用い
られている。信号光は、光ファイバを用いて伝送される
が、50km程度以上も信号光が伝搬すると、その間の
損失が無視できずに徐々に強度が減少していくことが避
けられない。従って、伝送の途中で、光信号を増幅する
必要があるが、超高速での情報伝達を行なうには、光信
号を直接増幅することが望ましい。その際に必要とされ
るのが光増幅器である。
【0003】光増幅器の中でも、加入者向けの波長領域
である1.3μm帯で必要とされているのが1.3μm
帯用光増幅器であり、フッ化物光ファイバ中に希土類元
素である3価のプラセオジムイオンを分解させて、その
誘導放出を利用して光の増幅を行なうものが有望であ
り、開発が進められている。
【0004】図13はプラセオジムのエネルギーダイア
グラムを示したものである。図中、aは励起光、bはレ
ーザ光、cは準位34、dは準位35、eは準位36
fは準位32、gは準位33、hは準位34、iは準位
14を示す。該1.3μm帯用光増幅器では、中心波長
がおよそ1.02μmである3414の遷移を利用し
て光を吸収し、中心波長が1.30μmである143
5の誘導放出を利用して1.3μm帯の信号光の増幅
を行なうことを特徴としている。
【0005】該1.3μm帯光増幅器においては、プラ
セオジムイオンを励起するための1.02μm波長の外
部光源を必要とする。外部励起光源としては、高出力で
発振波長が安定でなおかつ長寿命で低価格・小型の素子
が望ましい。また、1.55μm帯光増幅器において
は、石英光ファイバ中に分散したエルビウムイオンの誘
導放出による光増幅を行なっているが、エルビウムイオ
ンの光吸収のための0.98μm波長の外部励起光源を
用いている。外部励起光源として、高出力で発振波長が
安定でなおかつ長寿命で低価格・小型の素子が望ましい
ことは全く同様である。
【0006】それらを満足するよう開発が進められてい
るのがInGaAs半導体レーザダイオードである。し
かしながら、InGaAs半導体レーザダイオードは、
1.02μmおよび0.98μmの波長に関して発振波
長の安定性になお課題があり、しかも量産体制の整備が
進んでおらず、単価が高くなっている。また、動作寿命
も短いなど実用に供するには問題がある。もう一つの問
題点を挙げると、発振波長を安定させるのに、光アイソ
レータを必要とすることである。
【0007】光アイソレータは、半導体レーザから出射
した光の反射戻り光を遮断するために用いられる。これ
は、反射戻り光が半導体レーザの共振器内で再び増幅さ
れることにより、位相の異なった光の影響で発振波長が
不安定になること等を防止するためである。しかしなが
ら、1μm近辺の光に対するアイソレータは、通信波長
(1.3μmあるいは1.55μm)用のアイソレータ
に用いられている磁性ガーネット材料では、損失が大き
くなることから、HgCdMnTeのような特殊な半導
体材料を用いて作製されているが、この材料は大型の結
晶育成が困難であり、なおかつ組成が少しでもずれると
特性が極端に変化するため作製が難しく、非常に高価な
ものとなっている。
【0008】一方、波長の安定性の良いものとしては固
体レーザがある。例えば、チタンサファイアレーザは、
0.7〜1.1μmの領域での波長を可変できる固体レ
ーザとして知られており、実験室レベルでは盛んに用い
られている。実験段階において、光増幅器用の光ファイ
バの特性を調べるのにチタンサファイアレーザを用いる
ことはあるが、実用的な増幅器に用いるには以下のよう
に課題がある。
【0009】まず、チタンサファイアレーザを励起する
のに、通常アルゴンガスレーザを用いることである。こ
のため、レーザ全体が極めて大型になる。そして非常に
高価なものになることも挙げられる。これらの問題点を
解決しうる候補として、既存の安価で安定・高出力の半
導体レーザで励起できる固体レーザが考えられる。現在
のところ、その候補の一つと目されているのが、Yb:
YAGレーザである。Yb:Y3Al512(Yb:YA
G)レーザは、最近1.03μmでの室温連続発振が確
認された有望なレーザであるが、発振させるには、イッ
テルビウムイオンの光吸収を満足する0.943あるい
は0.968μmの外部励起光が必要である。このよう
な外部励起光は、前述の波長可変固体レーザを用いる
か、特殊な半導体レーザを用いるかの2者択一である。
波長可変固体レーザには、前述の問題があり、小型・安
価の要求に耐えない。また、励起に特殊な波長の半導体
レーザを用いるのであれば、最初から所望の波長域の半
導体レーザを用いる方が利点が多く、問題にならない。
また、Yb:YAGレーザは発振しきい値が300mW
と大きく、実用に供するところまで到達していない。
【0010】このように、従来型のレーザにおいては、
光増幅起用の外部励起光源として実用的に用いるには、
なお課題が多かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
の固体レーザには、安価で高出力が容易に得られる既存
の半導体レーザで励起ができて、発光波長が0.98μ
mから1.04μmの範囲にあり、戻り光などの外部か
らの擾乱に対し発振が不安定にならない固体レーザはな
かった。
【0012】そこで本発明の目的は、安価で高出力が容
易に得られる既存の波長0.8μmで発振するAlGa
As半導体レーザで励起ができて、発振波長が0.98
μmから1.04μmの範囲にあり、戻り光などの外部
からの擾乱に対し発振が不安定にならない固体レーザ用
の材料を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明における固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料
は、一般式がR3512で示され、Rがイットリウム、
ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリ
ウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジス
プロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッ
テルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から選ばれた1
種以上の元素を任意に組み合わせたものからなり、Aが
アルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中から選ばれ
た1種以上の元素を任意に組み合わせたものからなる置
換型ガーネット結晶において、少なくともネオジム、ル
テチウムをその構成元素として含むことを特徴とする。
【0014】また、本発明による固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料は、一般式がR3512で示され、R
がイットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、
ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、
テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウ
ム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマス
の中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせた
ものからなり、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリ
ウムの中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わ
せたものからなる置換型ガーネット結晶において、少な
くともネオジム、イッテルビウムをその構成元素として
含むことを特徴とする。
【0015】すなわち、0.98μmから1.04μm
にかけての波長領域での実用的な励起光源用の固体レー
ザの材料として、ガーネット結晶を構成する希土類元素
の一部をネオジムとルテチウムの組み合わせ、あるいは
ネオジムとイッテルビウムの組み合わせで置換すること
によって得られる置換型ガーネット結晶材料を提供する
ものである。
【0016】さらに詳細に説明すれば、第1の置換型ガ
ーネット結晶材料としては、一般式がR3512で示さ
れ、Rがイットリウム、ランタン、セリウム、プラセオ
ジム、ネオジム、サマリウム、ユウロビウム、ガドリニ
ウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エル
ビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビス
マスの中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わ
せたものからなり、Aがアルミニウム、スカンジウム、
ガリウムの中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み
合わせたものからなり、少なくともネオジム、ルテチウ
ムをその構成元素として含む置換型ガーネット結晶にお
いて、0.98μmから1.04μmの波長領域に発振
波長を持つことを特徴とする固体レーザ用置換型ガーネ
ット結晶材料であり、
【0017】第2の置換型ガーネット結晶材料として
は、一般式がR3512で示され、Rがイットリウム、
ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリ
ウム、ユウロビウム、ガドリニウム、テルビウム、ジス
プロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッ
テルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から選ばれた1
種以上の元素を任意に組み合わせたものからなり、Aが
アルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中から選ばれ
た1種以上の元素を任意に組み合わせたものからなり、
少なくともネオジム、イッテルビウムをその構成元素と
して含む置換型ガーネット結晶において、0.98μm
から1.04μmの波長領域に発振波長を持つことを特
徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料であ
り、
【0018】第3の置換型ガーネット結晶材料として
は、第1の置換型ガーネット結晶材料に、カルシウムお
よびマグネシウムのいずれかあるいは両方を添加したこ
とを特徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料
である。
【0019】第1および第3の置換型ガーネット結晶材
料においては、ネオジムの占有率が希土類元素全体の1
%以上であり、ルテチウムの占有率が希土類元素全体の
30%以下であることが望ましく、第3の置換型ガーネ
ット結晶材料においては、ネオジムの占有率は希土類元
素全体の1%以上であり、ルテチウムの占有率は希土類
元素全体の30%以下であり、添加されるカルシウムま
たはマグネシウムのそれぞれ単独の添加量、添加される
カルシウムとマグネシウムの合計の添加量は、ルテチウ
ムと同量であることが望ましい。
【0020】さらに、第2の置換型ガーネット結晶材料
においては、ネオジムの占有率は希土類元素全体の1%
以上であり、イッテルビウムの占有率は希土類元素全体
の40%以下であることが望ましい。
【0021】また、ネオジム、イッテルビウム、ルテチ
ウム以外の希土類構成元素は、ランタン、ガドリニウ
ム、イットリウムの中から選ばれた1種以上の元素を任
意に組み合わせたものが望ましい。
【0022】
【作用】ガーネット結晶は、一般式R3512で表さ
れ、Rの部分を希土類元素で、Aの部分をアルミニウ
ム、スカンジウム、ガリウムでそれぞれ置換することが
可能である。本発明ではそのような置換を行なった様々
な置換型ガーネット結晶の組成のうちさらにRの一部を
ネオジウムなどの他の希土類元素で置換し、Aの一部を
アルミニウム、スカンジウム、ガリウムでそれぞれ置換
することが可能である。本発明ではそのような置換を行
なった様々な置換型ガーネット結晶の組成のうち特にR
の部分にネオジウムとルテチウムの組み合わせあるいは
ネオジウムとイッテルビウムの組み合わせのいずれかを
必須の条件として含む置換型ガーネット結晶材料を用い
る。
【0023】置換元素のエネルギー準位は、近隣の原子
または原子団がつくりだす場を感じることによって、分
裂を起こす、該場のことを配位子場というが、ホストの
結晶系を変えることによって配位子場が変化し、置換元
素のエネルギー準位が該エネルギー準位が持つ性質に応
じた分だけシフトする。したがって、ホストの結晶系を
適当に選ぶことにより、発振波長をある程度の範囲でシ
フトさせることができる。例えば、ガーネット結晶にお
いては、Aの大分がアルミニウムである場合とガリウム
である場合で配位子場が大幅に変化するため、1μmの
近辺の光については、十分に0.98μm〜1.04μ
mの範囲内で発振波長を選択することが可能である。
【0024】またさらに、複数の置換元素に基づく吸収
によって、励起の波長をある程度自由に設定でき、さら
に吸収したエネルギーを同原子間で起こる内部転換や、
異原子間で起こる項間交差などの量子力学的相互作用を
利用することによって、うまく発光原子の発振上準位に
分布させることができ、発振準位間の反転分布を作るこ
とができる。
【0025】本発明による固体レーザ用置換型ガーネッ
ト結晶材料においては、希土類元素としてネオジムを含
有することから、基底準位から45/2への吸収遷移によ
り、安価な0.81μm波長のAlGaAs半導体レー
ザによる励起が可能であり、43/2準位へ非発光で遷移
したネオジムイオンから双極子間相互作用により自動的
に3価のイッテルビウムイオンあるいは4価のルテチウ
ムイオンへの非発光でのエネルギー伝達があり、イッテ
ルビウムあるいはルテチウムイオンの25/2準位におけ
る1μm近辺の誘導放出を行なうべく反転分布の形成が
可能である。
【0026】また、Aの構成元素のガリウム、アルミニ
ウム、スカンジウムの構成比を適当に選ぶことによって
0.98μm〜1.04μmの範囲内で所望の波長で選
択的に発振させることが可能である。ネオジムを活性イ
オンとして用いる従来の固体レーザ用ガーネット結晶に
おいては、吸収・発光の効率を考慮して、ネオジムイオ
ンの含有量を増大することにより生ずる濃度消光を回避
すべくネオジムの含有量を希土類全体のおよそ1%前後
に選択していた。しかし、本発明においてのネオジムイ
オンの果たす役割は、逸れ事態が発光することではな
く、0.81μmの励起光を効率よく吸収し、近傍のイ
ッテルビウムイオンあるいはルテチウムイオンにエネル
ギーを伝達することである。すなわち、含有量として
は、むしろそれ自体の発光が生じにくい程度以上が望ま
しく、希土類元素全体の1%以上に選んでいる。
【0027】ネオジムとルテチウムの組み合わせを含む
場合には、カルシウムあるいはマグネシウムのいずれか
を添加すると発光効率が向上する。それは次のような理
由による。
【0028】カルシウムおよびマグネシウムは、通常は
3価の価数を有するイオンが占有する位置に2価の価数
を取りつつ置換するため、そのままでは、電気的に中性
を保つことができない。すなわち、電気的中性を保つべ
くルテチウムの大分が価数を通常の3価から4価へと変
化する。このような価数制御の手法を、一般に電価補償
と称している。4価の価数を有するルテチウムイオンが
増大することで、固体レーザの効率は飛躍的に向上す
る。なお、通常3価の価数を有するルテチウムイオン
は、赤外領域の発光には一切関与しない。
【0029】なお、それぞれの置換する元素の占有率と
しては、ネオジムは、希土類元素全体の1%以上、ルテ
チウムは高々30%以下程度、イッテルビウムは高々4
0%以下程度が望ましい。ネオジム、イッテルビウム、
ルテチウム以外のRの構成元素として、ランタン、ガド
リニウム、イットリウムを選ぶと、レーザを作製した際
しきい値が特に低くなる。これはランタン、ガドリニウ
ム、イットリウムが0.98〜1.04μmの波長域に
吸収を持たないからである。
【0030】本発明は、以上のことにより、0.98μ
mから1.04μmの波長領域に発振波長を持つことを
特徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を提
供することが可能である。
【0031】以下、本発明の実施例について説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0032】
【実施例1】以下に示す実施例1−1から実施例1−1
5ではチョコラルスキー(Czochralski)法
により本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料の
バルク単結晶を作製した。さらに前記バルク単結晶は、
レーザ材料としての特性を評価するために片面が平坦
面、片面が半径5cmの球面、厚さ1.5mmの円盤に
加工し、波長0.98〜1.04μmにおいて平坦面に
は約99%、球面には約97%の反射率のコーティング
を施した。図1に本発明による実施例1−1〜1−21
の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ材料
としての特性を評価した測定系を示す。励起用光源には
波長0.808μmのAlGaAs半導体レーザを用い
た。半導体レーザ1から出射した励起光3をレンズ2、
2’、2”を通して集光しながら実施例1−1から実施
例1−21の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料の
円盤4に入射し、円盤4からの出射光5を光スペクトラ
ムアナライザ6で観測することにより、レーザ発振特性
を評価した。
【0033】
【実施例1−1】本実施例は、実施例1に示したように
組成式R3-X-YNdXLuY5-ZGaZ1 2およびR3-X-Y
NdXLuYA15-Z-WA2WGaZ12(X=0.13,
Y=0.80,Z=0.17,W=2.00、Aおよび
A1はAl、A2はSc、RはLa、Ce、Pr、B
i、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Er、
Tm、Ybのいずれか一つの元素)で表される本発明レ
ーザ用ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定
系を用いてレーザ発振特性を調査したものである。表1
にR、A、A1およびA2を適宜選択した本実施例の固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長
とレーザ発振に最低必要な励起用光源の光強度で表され
るしきい値を選択した元素について示す。いずれの本実
施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.9
8〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料も従来材料では実現が困難
であった100mW以下の低いしきい値で発振した。特
にRをLa、Gd、Yにした場合にしきい値が低い。こ
れは、発振波長付近でLa、Gd、Yが吸収を持たない
ためである。
【0034】
【実施例1−2】本実施例は実施例1と同様にして、組
成式R3-X-YNdXLuY512およびR3-X-YNdXLu
YA15-WA2W12(X=0.13,Y=0.80,W
=2.00、AおよびA1はGa、A2はSc、RはL
a、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Y、Er、Tm、Ybのいずれか一つの元
素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発
振特性を調査したものである。表2にR、A、A1およ
びA2を適宜選択した本実施例の固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値を選択し
た元素について示す。実施例1と同様にしていずれの本
実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.
98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料も従来材料では実現が困難
であった100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0035】
【実施例1−3】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式Y3-X-YNdXLuYAl5-ZGaZ12(X=0.
13,Y=0.80)で表される本発明固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定系
を用いてレーザ発振特性とGa濃度Zの関係を調査した
ものである。図2に本実施例の固体レーザ用置換型ガー
ネット結晶材料のレーザ発振波長および発振しきい値と
Ga濃度Zの関係を示す。レーザ発振波長は、Ga濃度
Zが大きくなるほど短くなる傾向にあるが、いずれの本
実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.
98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zによりばらつ
きはあるものの従来材料では実現が困難であった100
mW以下の低いしきい値で発振した。
【0036】
【実施例1−4】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式Gd3-X-YNdXLuYAl5-Z-WGaZScW
12(X=0.13,Y=0.80,W=2.00)で表
される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を
作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発振特性と
Ga濃度Zの関係を調査したものである。図3に本実施
例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発
振波長としきい値とGa濃度Zの関係を示す。レーザ発
振波長は、Ga濃度Zが大きくなるほど短くなる傾向に
あるが、いずれの本実施例のレーザ用ガーネット結晶材
料も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振
した。また、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zによ
りばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であっ
た100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0037】
【実施例1−5】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式Y3-X-Y-VLaVNdXLuYAl5- ZGaZ12(X
=0.13,Y=0.80,Z=0.17)で表される
本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を作製
し、図1に示した測定系を用いてレーザ発振特性とLa
濃度vの関係を調査したものである。図4に本実施例の
固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波
長としきい値とLa濃度vの関係を示す。レーザ発振波
長は、La濃度vが大きくなるほど短くなる傾向にある
が、いずれの本実施例のレーザ用ガーネット結晶材料も
0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振し
た。また、いずれの本実施例の材料もLa濃度vにより
ばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であった
100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0038】なお、本実施例1−5ではR3-X-YNdX
Y5-ZGaZ12においてRがYとLa、AがAl、
X=0.13,Y=0.80,Z=0.17の本発明レ
ーザ用ガーネット結晶材料について説明したが、RがL
a、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Y、Er、Tm、Ybのいずれか一種類以上
の元素であり、AがAl、Scのいずれか一種類以上の
元素であり、XとYとZが0<X<3,0<Y<3,0
≦Z≦5の範囲であっても、本実施例の材料と同様に
0.8μm帶半導体レーザの励起により100mW以下
の低いしきい値で0.98〜1.04μmの範囲の波長
でレーザ発振することは言うまでもない。
【0039】
【実施例1−6】本実施例は、実施例1に示したように
組成式R3-a-b-cNdaLubCac5-d- eGadMge
12およびR3-a-b-cNdaLubCacA15-d-e-fA2f
dMge12(a=0.1,b=0.15,c=0.0
75,d=1,e=0.075,f=2.0、Aおよび
A1はAl、A2はSc、RはLa、Ce、Pr、B
i、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Er、
Tm、Ybの中から選ばれた一種以上の元素)で表され
る本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を作製
し、図1に示した測定系を用いてレーザ発振特性を調査
したものである。表3にR、A、A1およびA2を適宜
選択した本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶
材料のレーザ発振波長とレーザ発振に最低必要な励起用
光源の光強度で表されるしきい値を選択した元素につい
て示す。いずれの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネ
ット結晶材料も0.98〜1.04μmの範囲の波長で
レーザ発振した。また、いずれの本実施例の材料も従来
材料では実現が困難であった100mW以下の低いしき
い値で発振した。
【0040】
【実施例1−7】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式R3-a-b-cNdaLubCac5-dMgd12および
3-a-b-cNdaLubCacA15-e-dA2eMgd
12(a=0.13,b=0.9,c=0.4,d=0.
5,e=2.0、AおよびA1はGa、A2はSc、R
はLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、
Dy、Ho、Y、Er、Tm、Ybの中から選ばれた一
種以上の元素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定系を用い
てレーザ発振特性を調査したものである。表4にR、
A、A1およびA2を適宜選択した本実施例の固体レー
ザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長としき
い値を選択した元素について示す。実施例1−6と同様
にしていずれの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネッ
ト結晶材料も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレ
ーザ発振した。また、いずれの本実施例の材料も従来材
料では実現が困難であった100mW以下の低いしきい
値で発振した。
【0041】
【実施例1−8】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式Y3-a-b-cNdaLubCacAl5- d-eGadMge
12(a=0.15,b=0.5,c=0.2,e=
0.3)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネッ
ト結晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレー
ザ発振特性とGa濃度dの関係を調査したものである。
図5に本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材
料のレーザ発振波長および発振しきい値とGa濃度dの
関係を示す。レーザ発振波長は、Ga濃度dが大きくな
るほど短くなる傾向にあるが、いずれの本実施例の固体
レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.98〜1.0
4μmの範囲の波長でレーザ発振した。また、いずれの
本実施例の材料もGa濃度dによりばらつきはあるもの
の従来材料では実現が困難であった100mW以下の低
いしきい値で発振した。
【0042】
【実施例1−9】本実施例は、実施例1と同様にして、
組成式Gd3-a-b-cNdaLubCacAl5-d-e-fGad
eMgf12(a=0.13,b=0.80,c=0.
4,e=2,f=0.4)で表される本発明固体レーザ
用置換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測
定系を用いてレーザ発振特性とGa濃度dの関係を調査
したものである。図6に本実施例の固体レーザ用置換型
ガーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値とGa
濃度dの関係を示す。レーザ発振波長は、Ga濃度dが
大きくなるほど短くなる傾向にあるが、いずれの本実施
例のレーザ用ガーネット結晶材料も0.98〜1.04
μmの範囲の波長でレーザ発振した。また、いずれの本
実施例の材料もGa濃度dによりばらつきはあるものの
従来材料では実現が困難であった100mW以下の低い
しきい値で発振した。
【0043】
【実施例1−10】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Y3-a-b-c-vLavNdaLubCacAl5-d-e
GadMge12(a=0.13,b=0.80,c=
0.2,d=1.0,e=0.6)で表される本発明固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に
示した測定系を用いてレーザ発振特性とLa濃度Vの関
係を調査したものである。図7に本実施例の固体レーザ
用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい
値とLa濃度Vの関係を示す。レーザ発振波長は、La
濃度Vが大きくなるほど短くなる傾向にあるが、いずれ
の本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も
0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振し
た。また、いずれの本実施例の材料もLa濃度Vにより
ばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であった
100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0044】なお、本実施例1−10ではR3-a-b-c
aLubCac5-d-eGadMge1 2においてRがYと
La、AがAlの本発明レーザ用ガーネット結晶材料に
ついて説明したが、RがLa、Ce、Pr、Bi、S
m、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Er、Tm、
Ybのいずれか一種類以上の元素であり、AがAl、S
cのいずれか一種類以上の元素であり、aとbとdが0
<a<3,0<b<3,0≦d≦5の範囲であっても、
本実施例の材料と同様に0.8μm帶半導体レーザの励
起により100mW以下の低いしきい値で0.98〜
1.04μmの範囲の波長でレーザ発振することは言う
までもない。
【0045】
【実施例1−11】本実施例は、実施例1に示したよう
に組成式R3-X-YNdXYbY5-ZGaZ1 2およびR
3-X-YNdXYbYA15-Z-WA2WGaZ12(X=0.1
3,Y=0.80,Z=0.17,W=2.0、Aおよ
びA1はAl、A2はSc、RはLa、Ce、Pr、B
i、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Er、
Tm、Luのいずれか一つの元素)で表される本発明レ
ーザ用ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定
系を用いてレーザ発振特性を調査したものである。表5
にR、A、A1およびA2を適宜選択した本実施例の固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長
とレーザ発振に最低必要な励起用光源の光強度で表され
るしきい値を選択した元素について示す。いずれの本実
施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.9
8〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料も従来材料では実現が困難
であった100mW以下のしきい値で発振した。
【0046】
【実施例1−12】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式R3-X-YNdXYbY512およびR3-X-Y
XYbYA15-WA2W12(X=0.15,Y=0.8
0,W=2.0、AおよびA1はGa、A2はSc、R
はLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、
Dy、Ho、Y、Er、Tm、Luのいずれか一つの元
素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発
振特性を調査したものである。表6にR、A、A1およ
びA2を適宜選択した本実施例の固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値を選択し
た元素について示す。実施例1−11と同様にしていず
れの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料
も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振し
た。また、いずれの本実施例の材料も従来材料では実現
が困難であった100mW以下のしきい値で発振した。
【0047】
【実施例1−13】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Y3-X-YNdXYbYAl5-ZGaZ12(X=
0.1,Y=1.0)で表される本発明固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定系
を用いてレーザ発振特性とGa濃度Zの関係を調査した
ものである。図8に本実施例の固体レーザ用置換型ガー
ネット結晶材料のレーザ発振波長および発振しきい値と
Ga濃度Zの関係を示す。レーザ発振波長は、Ga濃度
Zが大きくなるほど短くなる傾向にあるが、いずれの本
実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.
98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zによりばらつ
きはあるものの従来材料では実現が困難であった100
mW以下のしきい値で発振した。
【0048】
【実施例1−14】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Gd3-X-YNdXYbYAl5-Z-WGaZScW
12(X=0.13,Y=1.2,W=2.00)で表さ
れる本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を作
製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発振特性とG
a濃度Zの関係を調査したものである。図9に本実施例
の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振
波長としきい値とGa濃度Zの関係を示す。レーザ発振
波長は、Ga濃度Zが大きくなるほど短くなる傾向にあ
るが、いずれの本実施例のレーザ用ガーネット結晶材料
も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振し
た。また、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zにより
ばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であった
100mW以下のしきい値で発振した。
【0049】
【実施例1−15】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Y3-X-Y-VLaVNdXYbYAl5- ZGaZ12
(X=0.13,Y=1.00,Z=0.17)で表さ
れる本発明固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料を作
製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発振特性とL
a濃度Vの関係を調査したものである。図10に本実施
例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発
振波長としきい値とLa濃度Vの関係を示す。レーザ発
振波長は、La濃度Vが大きくなるほど短くなる傾向に
あるが、いずれの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネ
ット結晶材料も0.98〜1.04μmの範囲の波長で
レーザ発振した。また、いずれの本実施例の材料もLa
濃度Vによりばらつきはあるものの従来材料では実現が
困難であった100mW以下の低いしきい値で発振し
た。
【0050】なお、本実施例1−15ではR3-X-YNdX
YbY5-ZGaZ12においてRがYとLa、AがAl
の本発明レーザ用ガーネット結晶材料について説明した
が、RがLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、
Tb、Dy、Ho、Y、Er、、Tm、Luのいずれか
一種類以上の元素であり、AがAl、Scのいずれか一
種類以上の元素であり、XとYとZが0<X<3,0<
Y<3,0≦Z≦5の範囲であっても、本実施例の材料
と同様に0.8μm帶半導体レーザの励起により100
mW以下の低いしきい値で0.98〜1.04μmの範
囲の波長でレーザ発振することは言うまでもない。
【0051】
【実施例1−16】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式R3-X-YNdXLuY512およびR3-X-Y
XLuYA15-WA2W12(X=0.20,Y=0.2
0,W=2.0,AおよびA1はAl、A2はSc、R
はLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、
Dy、Ho、Y、Er、Tm、Ybのいずれか一つの元
素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発
振特性を調査したものである。表7にR、A、A1およ
びA2を適宜選択した本実施例の固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値を選択し
た元素について示す。いずれの本実施例の固体レーザ用
置換型ガーネット結晶材料も0.98〜1.04μmの
範囲の波長でレーザ発振した。また、いずれの本実施例
の材料も従来材料では実現が困難であった100mW以
下の低いしきい値で発振した。
【0052】
【実施例1−17】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式R3-a-b-cNdaLubCac5-dMgd12
よびR3-a-b-cNdaLubCacA15-e-dA2eMgd
12(a=0.20,b=0.20,c=0.10,d=
0.10,e=2.0,AおよびA1はAl、A2はS
c、RはLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、
Tb、Dy、Ho、Y、Er、Tm、Ybの中から選ば
れた一種類以上の元素)で表される本発明固体レーザ用
置換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測定
系を用いてレーザ発振特性を調査したものである。表8
にR、A、A1およびA2を適宜選択した本実施例の固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長
としきい値を選択した元素について示す。いずれの本実
施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料も0.9
8〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振した。ま
た、いずれの本実施例の材料も従来材料では実現が困難
であった100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0053】
【実施例1−18】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式R3-X-YNdXYbY512およびR3-X-Y
XYbYA15-WA2W12(X=0.20,Y=0.2
0,W=2.0,AおよびA1はAl、A2はSc、R
はLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、
Dy、Ho、Y、Er、Tm、Luのいずれか一つの元
素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発
振特性を調査したものである。表9にR、A、A1およ
びA2を適宜選択した本実施例の固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値を選択し
た元素について示す。いずれの本実施例の固体レーザ用
置換型ガーネット結晶材料も0.98〜1.04μmの
範囲の波長でレーザ発振した。また、いずれの本実施例
の材料も従来材料では実現が困難であった100mW以
下の低いしきい値で発振した。
【0054】
【実施例1−19】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式R3-X-YNdXYbY512およびR3-X-Y
XYbYA15-WA2W12(X=0.20,Y=0.2
0,W=2.0,AおよびA1はAl、A2はSc、R
はLa、Ce、Pr、Bi、Sm、Eu、Gd、Tb、
Dy、Ho、Y、Er、Tm、Luのいずれか一つの元
素)で表される本発明固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料を作製し、図1に示した測定系を用いてレーザ発
振特性を調査したものである。表10にR、A、A1お
よびA2を適宜選択した本実施例の固体レーザ用置換型
ガーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値を選択
した元素について示す。いずれの本実施例の固体レーザ
用置換型ガーネット結晶材料も0.98〜1.04μm
の範囲の波長でレーザ発振した。また、いずれの本実施
例の材料も従来材料では実現が困難であった100mW
以下の低いしきい値で発振した。
【0055】
【実施例1−20】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Y3-X-YNdXYbYAl5-ZGaZ12(X=
0.20,Y=0.18)で表される本発明固体レーザ
用置換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した測
定系を用いてレーザ発振特性とGa濃度Zの関係を調査
したものである。図14に本実施例の固体レーザ用置換
型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長および発振しき
い値とGa濃度Zの関係を示す。レーザ発振波長は、G
a濃度Zが大きくなるほど短くなる傾向にあるが、いず
れの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料
も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振し
た。また、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zにより
ばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であった
100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0056】
【実施例1−21】本実施例は、実施例1と同様にし
て、組成式Gd3-X-YNdXYbYAl5-ZGa Z12(X
=0.19,Y=0.18)で表される本発明固体レー
ザ用置換型ガーネット結晶材料を作製し、図1に示した
測定系を用いてレーザ発振特性とGa濃度Zの関係を調
査したものである。図15に本実施例の固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長および発振し
きい値とGa濃度Zの関係を示す。レーザ発振波長は、
Ga濃度Zが大きくなるほど短くなる傾向にあるが、い
ずれの本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材
料も0.98〜1.04μmの範囲の波長でレーザ発振
した。また、いずれの本実施例の材料もGa濃度Zによ
りばらつきはあるものの従来材料では実現が困難であっ
た100mW以下の低いしきい値で発振した。
【0057】
【実施例2】以下に示す実施例2−1から実施例2−3
では、図11に示すような本発明による固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料でできたコア部を有する光導波
路を作製した。図11に示した光導波路は、Y3Al5
12(YAG)を材質とする基板9の上にPbOとB23
をフラックス(融剤)とした液相エピタキシャル成長法
(LPE法)により、YAGよりも幾分屈折率が大き
く、YAG基板との格子定数差が結晶性が低下しない程
度に小さい組成の本発明固体レーザ用置換型ガーネット
結晶材料でなる層を成長させ、このガーネット結晶材料
でできた層をフォトリングラフィとイオンミリングによ
りコア10に加工し、最後にLPE法によりYAGでな
る上部クラッド11を成長することにより容易に形成で
きた。なお、下部クラッドとしては、基板材料そのもの
が作用する。さらに前記光導波路は、実施例2−1から
実施例2−3の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料
を導波路型レーザ材料として用いる場合の特性を評価す
るために、両端面を切断研磨した後、両端面の光の出入
射端12に波長0.98〜1.04μmにおいて約99
%の反射率のコーティングを施した。
【0058】図12に実施例2−1から実施例2−3の
固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ材料と
しての特性を評価した測定系を示す。励起用光源には波
長0.810μmのAlGaAs半導体レーザ1を用い
た。半導体レーザ1から出射した励起光3をレンズを用
いて光ファイバ7に入射し、この光ファイバ7を通して
実施例15および16の固体レーザ用置換型ガーネット
結晶材料でできたコアを有する光導波路8に入射し、前
記光導波路8の出射端からの出射光5を光ファイバ7’
で受けて光スペクトルアナライザ6で観測することによ
り、レーザ発振特性を評価した。
【0059】
【実施例2−1】本実施例は、組成式Y3-X-YNdXLu
YAl5-ZGaZ12で表される本発明固体レーザ用置換
型ガーネット結晶材料のコアを有する光導波路を作製
し、図12に示した測定系を用いてレーザ発振特性を調
査したものである。なお、本実施例では固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料の屈折率を基板の材料であるY
AGよりも若干大きくし、かつYAGとの格子定数差を
結晶性が低下しない範囲である0.00085nmとな
るよう、X=0.13,Y=0.80,Z=0.17に
選択した。本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料のコアを有する光導波路は1.025μmの波長
でレーザ発振した。また、しきい値10mWで発振し、
従来材料では実現することが困難であった100mW以
下の低いしきい値で発振した。
【0060】
【実施例2−2】本実施例は、組成式Y3-a-b-cNda
bCacA15-d-eGadMge12で表される本発明固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のコアを有する光
導波路を作製し、図12に示した測定系を用いてレーザ
発振特性を調査したものである。なお、本実施例では固
体レーザ用置換型ガーネット結晶材料の屈折率を基板の
材料であるYAGよりも若干大きくし、かつYAGとの
格子定数差を結晶性が低下しない範囲である0.000
85nmとなるよう、a=0.13,b=0.80,c
=0.40,d=0.17,e=0.40に選択した。
本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のコ
アを有する光導波路は1.025μmの波長でレーザ発
振した。また、しきい値8mWで発振し、従来材料では
実現することが困難であった100mW以下の低いしき
い値で発振した。
【0061】
【実施例2−3】本実施例は、組成式Y3-X-YNdXYb
YAl5-ZGaZ12で表される本発明固体レーザ用置換
型ガーネット結晶材料のコアを有する光導波路を作製
し、図12に示した測定系を用いてレーザ発振特性を調
査したものである。なお、本実施例では固体レーザ用置
換型ガーネット結晶材料の屈折率を基板の材料であるY
AGよりも若干大きくし、かつYAGとの格子定数差を
結晶性が低下しない範囲である0.00085nmとな
るよう、X=0.13,Y=0.80,Z=0.17に
選択した。本実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結
晶材料のコアを有する光導波路は1.025μmの波長
でレーザ発振した。また、しきい値13mWで発振し、
従来材料では実現することが困難であった100mW以
下の低いしきい値で発振した。
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明固体レーザ
用置換型ガーネット結晶材料は、0.98〜1.04μ
m波長帯において100mW以下の低いしきい値で発振
するため、実用に供することができるという利点があ
る。また、従来材料と異なり励起光源に安価で高出力な
0.8μm帯で発振する半導体レーザを使用できるた
め、経済的および性能的に利点が大きい。
【0083】なお、本発明の具体的実施例においては、
実験上のまた時間的制約から、材料の組成に関して大幅
な制約を設けたが、これらの組成から大幅に変化するこ
とがなく、かつ結晶成長に問題が生じないものであれ
ば、本発明による効果を生ずる材料については、当然に
それらは本発明の領域に含まれる。
【0084】また、結晶成長を行なう場合、坩堝材料で
ある白金をはじめとして、積極的には意図しない元素の
混入はある程度避けられないため、それら混入元素が本
質的に本発明の効果に作用しないかぎり、それら混入元
素を含む材料に関しても、同様に本発明の領域に含まれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1(実施例1−1〜実施例1−15)の
固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ材料と
しての特性を評価した測定系を示す説明図。
【図2】組成式Y3-X-YNdXLuYAl5-ZGaZ
12(X=0.13,Y=0.80)で表される実施例の
固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料の発振波長とし
きい値とGa濃度Zの関係を示す図。
【図3】組成式Gd3-X-YNdXLuYAl5-Z-WGaZ
W12(X=0.13,Y=0.80,W=2.0
0)で表される実施例の固体レーザ用置換型ガーネット
結晶材料のレーザ発振波長としきい値とGa濃度Zの関
係を示す図。
【図4】組成式Y3-X-Y-VLaVNdXLuYAl5-ZGaZ
12(X=0.13,Y=0.80,Z=0.17)で
表される実施例1−5の固体レーザ用置換型ガーネット
結晶材料のレーザ発振波長としきい値とLa濃度Vの関
係を示す図。
【図5】組成式Y3-a-b-cNdaLubCacAl5-d-e
dMge12(a=0.15,b=0.5,c=0.
2,e=0.3)で表される実施例の固体レーザ用置換
型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値とG
a濃度dの関係を示す図。
【図6】組成式Gd3-a-b-cNdaLubCacAl
5-d-e-fGadSceMgf12(a=0.13,b=0.
80,c=0.4,e=2,f=0.4)で表される実
施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ
発振波長としきい値とGa濃度dの関係を示す図。
【図7】組成式Y3-a-b-c-vLavNdaLubCacAl
5-d-eGadMge12(a=0.13,b=0.80,
c=0.2,d=1.0,e=0.6)で表される実施
例1−10の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料の
レーザ発振波長としきい値とLa濃度Vの関係を示す
図。
【図8】組成式Y3-X-YNdXYbYAl5-ZGaZ
12(X=0.1,Y=1.0)で表される実施例の固体
レーザ用置換型ガーネット結晶材料のレーザ発振波長と
しきい値とGa濃度Zの関係を示す図。
【図9】組成式Gd3-X-YNdXYbYAl5-Z-WGaZ
W12(X=0.13,Y=1.2,W=2.00)
で表される実施例の固体レーザ用置換型ガーネット結晶
材料のレーザ発振波長としきい値とGa濃度Zの関係を
示す図。
【図10】組成式Y3-X-Y-VLaVNdXYbYAl5-Z
Z12(X=0.13,Y=1.00,Z=0.1
7)で表される実施例1−15の固体レーザ用置換型ガ
ーネット結晶材料のレーザ発振波長としきい値とLa濃
度Vの関係を示す図。
【図11】レーザ用ガーネット結晶材料でできたコアを
有する光導波路の斜視図。
【図12】固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料でで
きたコアを有する光導波路の導波路型レーザとしての特
性を評価した測定系を示す図。
【図13】プラセオジムのエネルギーダイアグラムを示
した図。
【図14】Ga濃度Zとレーザ発振波長および発振しき
い値との関係を示す図。
【図15】Ga濃度Zとレーザ発振波長および発振しき
い値との関係を示す図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 レンズ 3 励起光 4 固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料より
なる円盤 5 出射光 6 光スペクトラムアナライザ 7 光ファイバ 8 置換型ガーネット結晶材料よりなるコアを有
する光導波路 9 基板 10 コア 11 クラッド 12 光の入出射端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 誠 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大石 泰丈 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 清水 誠 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 須藤 昭一 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式がR3512で示され、Rがイット
    リウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジ
    ム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビ
    ウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリ
    ウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から
    選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものから
    なり、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中
    から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたもの
    からなる置換型ガーネット結晶において、少なくともネ
    オジム、ルテチウム、ガリウムをその構成元素として含
    むことを特徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶
    材料。
  2. 【請求項2】一般式がR3512で示され、Rがイット
    リウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジ
    ム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビ
    ウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリ
    ウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から
    選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものから
    なり、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中
    から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたもの
    からなる置換型ガーネット結晶において、少なくともネ
    オジム、ルテチウムをその構成元素として含むことを特
    徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  3. 【請求項3】ネオジムの占有率は希土類元素全体の1%
    以上であり、ルテチウムの占有率は希土類元素全体の3
    0%以下であることを特徴とする請求項1または2記載
    の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  4. 【請求項4】カルシウムおよびマグネシウムのいずれか
    あるいは両方を添加したことを特徴とする請求項1から
    3記載のいずれかの固体レーザ用置換型ガーネット結晶
    材料。
  5. 【請求項5】カルシウムおよび/またはマグネシウムの
    添加量は、ルテチウムと同量であることを特徴とする請
    求項4記載の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  6. 【請求項6】Rとしてランタン、ガドリニウム、イット
    リウムの中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合
    わせたことを特徴とする請求項1から5記載のいずれか
    の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  7. 【請求項7】一般式がR3512で示され、Rがイット
    リウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジ
    ム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビ
    ウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリ
    ウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から
    選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものから
    なり、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中
    から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたもの
    からなる置換型ガーネット結晶において、少なくともネ
    オジム、イッテルビウム、ガリウムをその構成元素とし
    て含むことを特徴とする固体レーザ用置換型ガーネット
    結晶材料。
  8. 【請求項8】一般式がR3512で示され、Rがイット
    リウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジ
    ム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビ
    ウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリ
    ウム、イッテルビウム、ルテチウム、ビスマスの中から
    選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたものから
    なり、Aがアルミニウム、スカンジウム、ガリウムの中
    から選ばれた1種以上の元素を任意に組み合わせたもの
    からなる置換型ガーネット結晶において、少なくともネ
    オジム、イッテルビウムをその構成元素として含むこと
    を特徴とする固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  9. 【請求項9】ネオジムの占有率は希土類元素全体の1%
    以上であり、イッテルビウムの占有率は希土類元素全体
    の40%以下であることを特徴とする請求項7または8
    記載の固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
  10. 【請求項10】Rとしてランタン、ガドリニウム、イッ
    トリウムの中から選ばれた1種以上の元素を任意に組み
    合わせたことを特徴とする請求項7から9記載のいずれ
    かの固体レーザ用置換型ガーネット結晶材料。
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