JPH08121507A - 浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置 - Google Patents

浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置

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JPH08121507A
JPH08121507A JP28115994A JP28115994A JPH08121507A JP H08121507 A JPH08121507 A JP H08121507A JP 28115994 A JP28115994 A JP 28115994A JP 28115994 A JP28115994 A JP 28115994A JP H08121507 A JPH08121507 A JP H08121507A
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JP
Japan
Prior art keywords
rotor
torque receiving
brake device
receiving member
caliper
Prior art date
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Pending
Application number
JP28115994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Fujiwara
藤原洋一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshinbo Holdings Inc
Original Assignee
Nisshinbo Industries Inc
Nisshin Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshinbo Industries Inc, Nisshin Spinning Co Ltd filed Critical Nisshinbo Industries Inc
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Publication of JPH08121507A publication Critical patent/JPH08121507A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置の部品を
削除して、組立性の向上を図ること。 【構成】両摩擦パッドの裏板42、52の両側面と、ト
ルク受け部材10の腕部12とに隙間を存して対向さ
せ、この両対向面にそれぞれ溝13、43と53を形成
し、この両溝の間に少なくともロータ周方向に弾性を有
する一対のピン部材30を介挿して、トルク受け部材1
0に対する摩擦パッド及びキャリパ20のロータ軸線方
向の摺動を案内する浮動キャリパ型ディスクブレーキ装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公平2−5934号公報による
と、同公報のFIG.3及びFIG.6に示すように、
摩擦パッド付バックプレート43、44は、脚部48を
有するスプリング部材45によって、曲面状の摺動軌道
41に向けて回転進行方向に押圧される。スプリング部
材45は摩擦パッド付バックプレート43、44のそれ
ぞれに対して、半径方向外方に向けてかつ反対側の当接
部に向けてスラストをかけている。各パッド付バックプ
レートにかかる半径方向外方に向けての力は保持ピン4
6に反作用力を及ぼす。この保持ピン46は半径方向に
向けての運動はアンカーブラケットの補合形状をした形
状部によって、そして軸方向に向けての運動は保持クリ
ップ47によって防止される。
【0003】即ち、両摩擦パッドは、曲面状の摺動軌道
41(トルク受け面)と保持ピン46により、ロータ半
径方向の移動が規制されると共に、ロータ軸線方向の摺
動が案内される。そして両摩擦パッドはスプリング部材
45により曲面状の摺動軌道41に向け、かつロータ半
径方向の外方に向けて押圧される。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】従来の装置では、次
のような問題点がある。 <イ>両摩擦パッドの移動を規制し、摺動を案内する保
持ピンと、摩擦パッドを押圧するスプリング部材とが個
別に必要であるため、組立性が繁雑である。 <ロ>スプリング部材は摩擦パッドをロータ周方向の片
側(曲面状の摺動軌道に向けて)へ押圧するだけなの
で、ロータの回転が逆回転した場合(例えば後退時)、
アンカブラケットと摩擦パッドの曲面状の摺動軌道とが
離間し、反対側の摺動軌道42が当接してクロンク音
(当接音)を発する。また、ブレーキ解除時にはスプリ
ング部材の押圧力で曲面状の摺動軌道にクロンク音が発
生する。 <ハ>摩擦パッドは一側が曲面状の摺動軌道(トルク受
け面)、他側が保持ピンにそれぞれ案内されて摺動する
ので、摺動抵抗(摩擦面積と摩擦係数)の違いから摩擦
パッドがロータ摺動面と垂直に移動せず、ブレーキ開始
時にはロータ周方向のどちらか一端がロータに先当たり
したり、ブレーキ解除後には他端が戻り不良を起こし
て、摩擦パッドの偏摩耗、引摺り、鳴りの原因となる。
特に曲面状の摺動軌道は接触面積が大きく、錆が発生し
た場合に摺動抵抗は多大となる。 <ニ>左右の摺動軌道形状、内方バックプレートとピス
トン、及び外方バックプレートとキャリパハウジングの
フィンガーとのそれぞれの連結手段の相異により、左右
輪用の各パッドが共通化できず、それぞれ別個の部品と
なる。
【0005】
【本発明の目的】本発明は、以上の問題点を解決するも
のであり、浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置の部品
を削減して、組立性の向上を図るものである。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、ロータ軸線
と平行な腕部をロータ周方向の両側に設けたトルク受け
部材と、基部に穿設した少なくとも1つのシリンダ穴に
ピストンが摺動可能に収納され、前記基部より延設しロ
ータの一部外周を跨いで反力爪が形成されたキャリパ
と、インナ側が前記ピストンに係合し、アウタ側が前記
キャリパの反力爪に係合し、前記ピストンの押圧力でロ
ータを挟圧して摩擦係合する一対の摩擦パッドとを備え
た浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置において、前記
両摩擦パッドの裏板の両側面と隙間を存してトルク受け
部材の両腕部の面を対向させ、両対向面の間に少なくと
もロータ周方向に弾性を有する一対のピン部材を介挿
し、前記トルク受け部材に対して前記摩擦パッド及び前
記キャリパのロータ軸線方向の摺動を案内させることを
特徴とする浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置にあ
る。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置の概要(図
1、図2) 浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置の一部断面図を示
す正面図及び平面図を各々図1及び図2に示す。浮動キ
ャリパ型ディスクブレーキ装置は、トルク受け部材10
の取付孔11によって車体に固定される。トルク受け部
材10には、ロータ60の一部外周を跨いでロータ軸線
と平行に一対の腕部12が設けられる。各腕部12には
ロータ60の軸線と平行にピン部材30が当接する。
【0008】キャリパ20は、その基部21に穿孔した
シリンダ穴24を有し、その中にピストン25が摺動可
能に収納される。キャリパ20には、基部21より延設
してロータ60の一部外周を跨ぐように反力爪22が形
成される。ロータ60のインナ側(内側)にはインナパ
ッド40(内側の摩擦パッド)がピストン25に係合す
る。ロータ60のアウタ側(外側)にはアウタパッド5
0(外側の摩擦パッド)が反力爪22に係合する。各摩
擦パッドはピン部材30に対して摺動可能に当接する。
【0009】この動作は、ピストン25がブレーキ液圧
により内側からロータ60側に押し出されると、その反
作用で反力爪22が外側からロータ60側に移動する。
その結果、インナパッド40はピン部材30に沿って内
側からロータ60側に摺動すると共に、アウタパッド5
0はピン部材30に沿って外側からロータ60側に摺動
し、摩擦パッドはロータ60を両側から挟み付けるよう
になる。
【0010】<ロ>トルク受け部材(図1、図2) トルク受け部材10は、ロータ60の一側で取付孔11
によって車体に取り付けられる。トルク受け部材10
は、ロータ60の一部外周を跨いでロータ軸線と平行な
一対の腕部12を有する。この両腕部12の内側は、摩
擦パッドの裏板42、52の側面と隙間を開けて対向し
ており、トルク受け面14を形成する。トルク受け面1
4には、一部に略く字状の溝13が形成される。
【0011】<ハ>キャリパ(図1、図2) キャリパ20は、ロータ60の一側にシリンダ穴24を
穿設した基部21を有すると共に、この基部21よりロ
ータ60の一部外周を跨いだ反力爪22を有する。シリ
ンダ穴24にはピストン内穴26を穿設したコップ状の
ピストン25が摺動可能に嵌挿される。シリンダ穴24
はピストンシール27により液密に画成され、ブレーキ
液が流入口29より導入されると、ピストン25はシリ
ンダ穴24から進出動作を行う。シリンダ穴24の開口
側とピストン端部にはダストブーツ28が装着され、ご
み等の侵入を防止する。反力爪22はロータ60の周方
向の両側に一対形成され、この反力爪22の先端部には
アウタパッド50の裏板52の係合突起53を係合する
係合孔23が穿設される。なお、シリンダ穴24及びピ
ストン25は、2以上あっても良いし、反力爪22も1
又は3以上あっても良い。
【0012】<ニ>摩擦パッド(図2) インナパッド40とアウタパッド50の一対の摩擦パッ
ドは、共に裏板42、52に摩擦材41、51が一体成
形、接着、リベット止め、又はこれらを併用する手段に
より固着される。各裏板42、52の両側面は、トルク
受け部材10の腕部12に形成したトルク受け面14と
隙間を開けてそれぞれ対向し、更に腕部の溝13に対向
してほぼく字状の溝43、53が形成される。
【0013】インナパッド40の裏板42の背面にピス
トン内穴26と係合する係合突起43を形成し、この係
合突起43の背面にかしめ、ボルト止めなどの手段によ
りばね材から成るインナパッドクリップ44を装着す
る。これにより、ピストン25とインナパッド40が一
体的に摺動できるように支承される。
【0014】同様に、アウタパッド50の裏板52の背
面にも一対の反力爪22の係合孔23と対向する位置に
それぞれ係合突起53を形成し、この両突起の間にばね
材から成るアウタパッドクリップ54を装着して、この
クリップ先端を反力爪22に係止させる。これにより、
反力爪22とアウタパッド50が一体に摺動できるよう
に支承される。
【0015】<ホ>ピン部材(図1〜図3) ピン部材30は、板ばね材をほぼ円筒状に巻装して形成
したもので、合わせ部が割溝32を構成する。ライナ部
33は、円筒部31より延設し、トルク受け面14に介
挿される。更にライナ部33を延長して腕部12上面に
沿って折曲し、取付部34を形成する。そして、この取
付部34を腕部12に取付ボルト35で固定する。ま
た、ピン部材30の両端部は、先細りのテーパ形状にし
て、腕部の溝13と裏板42、52の側面の溝43、5
3との間に挿入し易くしてある。ピン部材30の材質
は、ステンレスなどの不錆材を用いると良い。
【0016】<ヘ>ピン部材の他の構成(図4〜図7) ピン部材30のライナ部33と延設された取付部34の
代わりに、図4のように円筒部31の一端に取付部34
を延設してもよい。そしてこの取付部34を腕部12の
側面に取付ボルト35で固定する。又は、図5のように
円筒部31の両端に抜け止め凸部36を延設し、ピン部
材30が腕部の溝13と裏板42、52の溝43、53
から抜けでないようにロータ60の軸線方向の移動を規
制しても良い。
【0017】円筒部31の断面形状を円形の代わりに、
図6のように長円形に形成しても良い。その場合、長手
側をロータ60の半径方向にし、短手側の一方に割溝3
2を形成しロータ周方向に配置することにより、ロータ
半径方向の剛性を高くして耐振強度を確保すると同時
に、ロータ周方向の剛性を低くしてピン部材30が撓み
易くし、摩擦パッドの押圧力を適度に保ち、摩擦パッド
が両腕部12間でセンタリングされるようにする。又
は、円筒部31の断面形状を図7のようにS字状に折り
曲げて、更にロータ半径方向の剛性を高くし、ロータ周
方向の剛性を低くしても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>摩擦パッド及びキャリパのロータ軸線方向の摺動
を案内するピン部材に弾性を持たせて介挿させたので、
摩擦パッドを押圧する個別のスプリング部材が不要で、
組立性も容易である。 <ロ>摩擦パッドの裏板のロータ周方向の両側面とこれ
に対向する腕部との間に弾性を有する一対のピン部材を
介挿させて、摩擦パッドと両腕部間の隙間を両側に分散
したので、制動時の摩擦パッドの移動量が少なくなり、
クロンク音の発生が防止できる。 <ハ>一対のピン部材を摩擦パッドの裏板のロータ周方
向の両側面に配置させたので、摩擦パッド両側の摺動抵
抗が等しくなる。その結果、摩擦パッドはロータ摺動面
に対して垂直に移動するので、偏摩耗や引摺り、鳴きが
防止できる。 <ニ>ピン部材を不錆材であるステンレスなどで製作す
るので、より摺動抵抗を安定することができる。 <ホ>左右の車輪の両摩擦パッドが共通化できるので、
部品点数を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置
の正面断面図
【図2】本発明の浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置
の平面断面図
【図3】ピン部材の斜視図
【図4】他のピン部材の取付図
【図5】更に他のピン部材の取付図
【図6】他のピン部材の断面図
【図7】更に他のピン部材の断面図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータ軸線と平行な腕部をロータ周方向の
    両側に設けたトルク受け部材と、基部に穿設した少なく
    とも1つのシリンダ穴にピストンが摺動可能に収納さ
    れ、前記基部より延設しロータの一部外周を跨いで反力
    爪が形成されたキャリパと、インナ側が前記ピストンに
    係合し、アウタ側が前記キャリパの反力爪に係合し、前
    記ピストンの押圧力でロータを挟圧して摩擦係合する一
    対の摩擦パッドとを備えた浮動キャリパ型ディスクブレ
    ーキ装置において、 前記両摩擦パッドの裏板の両側面と隙間を存してトルク
    受け部材の両腕部の面を対向させ、両対向面の間に少な
    くともロータ周方向に弾性を有する一対のピン部材を介
    挿し、前記トルク受け部材に対して前記摩擦パッド及び
    前記キャリパのロータ軸線方向の摺動を案内させること
    を特徴とする浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の浮動キャリパ型ディスク
    ブレーキ装置において、 前記両摩擦パッドの裏板の両側面と隙間を存してトルク
    受け部材の両腕部の面を対向させてトルク受け面と成
    し、前記ピン部材から延設したライナ部を前記トルク受
    け面に介挿したことを特徴とする浮動キャリパ型ディス
    クブレーキ装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2のいずれかに記載された浮
    動キャリパ型ディスクブレーキ装置において、 前記ピン部材はロータ半径方向の剛性を高くし、ロータ
    周方向の剛性を低くする構成としたことを特徴とする浮
    動キャリパ型ディスクブレーキ装置。
JP28115994A 1994-10-20 1994-10-20 浮動キャリパ型ディスクブレーキ装置 Pending JPH08121507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7014018B2 (en) * 2001-12-10 2006-03-21 S.A. Beringer Vehicle braking device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7014018B2 (en) * 2001-12-10 2006-03-21 S.A. Beringer Vehicle braking device

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