JPH081127Y2 - 車両用ヒートパイプ装置 - Google Patents

車両用ヒートパイプ装置

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JPH081127Y2
JPH081127Y2 JP1989075406U JP7540689U JPH081127Y2 JP H081127 Y2 JPH081127 Y2 JP H081127Y2 JP 1989075406 U JP1989075406 U JP 1989075406U JP 7540689 U JP7540689 U JP 7540689U JP H081127 Y2 JPH081127 Y2 JP H081127Y2
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heat
heat pipe
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intake passage
cab
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JP1989075406U
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正憲 小森
淳 山田
文章 北村
恵一 新村
秀一 中村
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UD Trucks Corp
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UD Trucks Corp
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両に備える車両用ヒートパイプ装置に関
する。
〔従来の技術〕
車両エンジンの吸気通路内には、始動性の向上を図る
ために、インテークバーナが設けられたものがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしかかるものであると、バーナーの燃焼により白
煙が発生する。
またキャブ内の暖房は、排気通路内にヒートパイプの
受熱部を設け、キャブの吸気通路にヒートパイプの放熱
部を設けた装置が用いられている(例えば実開昭63-112
121号公報,実開昭63-115810号公報,実開昭63-126110
号公報等)。
しかしかかるものであると、暖機時は暖まりにくく、
適切な暖房が行なわれない。また、休憩時においてもエ
ンジンを駆動するため、騒音があり休憩及び安眠の妨げ
となり、更には回りに迷惑がかかる。
また、冬期においては、ウインドやバックミラー等に
雪が積るが、従来採用されている融雪手段では時間がか
かり、アイドリングではなかなか融けない欠点がある。
本考案はかかる諸欠点を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは始動時、バーナーの燃焼に
よる白煙の発生を防止し、暖機時キャブ内の暖房が適切
に行なわれ、休憩時においても休憩及び安眠の妨げとな
るエンジン騒音のない適切な暖房が行なわれ、またその
他加熱を必要とする各部分、例えばウインドやバックミ
ラー等の部分を暖機時でも適切に加熱して迅速に融雪す
ることが可能な車両用ヒートパイプ装置を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1に記載の考案で
は、エンジンとキャブの吸気通路分岐上流側の吸気通路
に設けたバーナ装置の燃焼室とエキゾーストマニホール
ドとにそれぞれヒートパイプの受熱部を設け、前記分岐
上流側の吸気通路及び加熱を必要とする各部分にヒート
パイプの放熱部を設け、前記受熱部と放熱部間とをヒー
トパイプで連結すると共に燃焼室に設けた受熱部を迂回
する迂回ヒートパイプを設け、前記燃焼室の受熱部のヒ
ートパイプ及び各分岐ヒートパイプにそれぞれ開閉する
冷媒開閉弁を設けた。
請求項2に記載の考案では、エンジンとキャブの吸気
通路及びそのエンジンとキャブの吸気通路分岐上流側の
吸気通路に吸気開閉弁を設けた。
〔作用〕
エンジンとキャブの吸気通路上流側の吸気通路に設け
たバーナ装置に点火することでエンジンの吸気通路内に
導入される空気は汚されることなく暖められ、始動時バ
ーナーによる白煙の発生が防止される。また、バーナー
装置の点火によるエンジンの吸気通路からキャブ内に導
入される暖かい空気により暖機時においてもキャブ内の
暖房が適切に行なわれ、休憩時においてもエンジン騒音
のない適切な暖房が行なわれる。
またその他加熱を必要とする部分、例えばウインドや
バックミラー等の部分にヒートパイプの放熱部を設け、
各ヒートパイプの分岐通路に冷媒開閉弁を設ければ、加
熱を必要とする際に各冷媒開閉弁を切り換えて開閉する
ことによって各ヒートパイプの放熱部を加熱し、暖機時
でもこれらに積もった雪が融雪される。
また、暖機後(冷却水が設定値以上になった後)は、
燃焼室の受熱部のヒートパイプに設けた冷媒開閉弁を閉
鎖して迂回ヒートパイプのみ開放することにより、暖め
られたエキゾーストマニホールドに設けた受熱部の受熱
で加熱を必要とする各部分を加熱することができる。
〔実施例〕 以下、図面に基づき本考案を詳細に説明する。
第1図は、本考案に係る車両用ヒートパイプ装置の一
実施例である。
車両Aには、エンジンEが設けられ、エンジンEのイ
ンテークマニホールド3とエアクリーナCの間がエンジ
ンEの吸気通路1で連結されている。エンジンEの吸気
通路1は途中で分岐されて、キャブBとエンジンEの吸
気通路1との間がキャブBの吸気通路2で連結されてい
る。キャブBの吸気通路2の開口出口部には、ファンF
が備えられている。エンジンEの吸気通路1及びキャブ
Bの吸気通路2の各分岐部には、それぞれ吸気開閉弁4,
5が設けられ、吸気通路1のエアクリーナC側には、吸
気開閉弁19が設けられている。車両Aの一部、例えばエ
ンジンEの吸気通路1の分岐上流側外部には、第2図に
示すようにバーナ装置6が備えられている。バーナ装置
6の燃焼室7には燃料を供給する燃料供給通路8が接続
され、その燃料供給通路8には、燃料を供給又は閉鎖す
る燃料開閉弁9が設けられている。前記エンジンEのエ
キゾーストマニホールド10とバーナ装置6間、バーナ装
置6とフロントウインド11間及びバックミラー12間はそ
れぞれヒートパイプ13a,13b及び分岐したヒートパイプ1
3c,13dで連結され、ヒートパイプ13aとヒートパイプ13b
間は、更に迂回ヒートパイプ14で連結されている。ヒー
トパイプ13aのバーナ装置6に近接する側には、冷媒を
バーナ装置6側を通すか又は迂回させるかを切り換える
冷媒開閉弁15が設けられ、またヒートパイプ13c,13dに
は、それぞれ冷媒の流れを遮断又は開放する冷媒開閉弁
16,17が設けられている。尚、ヒートパイプ13bとヒート
パイプ13c,13d間には、車両1の車体側とキャブB側と
の振動差を吸収するフレキシブルチューブ18が設けられ
ている。
前記バーナ装置6の燃焼室7内には、ヒートパイプの
受熱部20が配設され、前記エンジンEの吸気通路1内に
は、受熱部20から直接延長されてフィン21を有する放熱
部22が設けられている。またフロントウインド11側及び
バックミラー12側にはヒートパイプの放熱部23,24が設
けられている。また、エキゾーストマニホールド10側に
は、ヒートパイプの受熱部25が設けられている。そし
て、暖機時又は車両停止時(休憩時)、バーナ装置6を
点火して受熱部20で受熱して吸気通路1内に設けられた
放熱部22を加熱して暖かい空気をエンジンE又はキャブ
B内に取込み、エンジンEの暖機及びキャブBの暖房が
行なわれるようになっている。また、フロントウインド
11側,バックミラー12側に設けた放熱部23,24を加熱し
て積雪した雪を融雪できるようになっている。
更に暖機時は、バーナ装置6を停止させてエキゾース
トマニホールド10側に設けられた受熱部25で受熱し、吸
気通路1内に設けた放熱部22を加熱しエンジンEの暖機
及びキャブBの暖房を行ない、またフロントウインド11
側、バックミラー12側に設けた放熱部23,24を加熱して
融雪できるようになっている。尚、上記制御は、車両A
に設けたコントローラによって制御を行なう。
第3図は、本考案の車両用ヒートパイプ装置の暖機時
の制御フローチャートを示したものである。
まずエンジン始動時は、燃料開閉弁9を開放して燃料
を供給し、バーナ装置6を点火し、ヒートパイプの受熱
部20で受熱し、キャブBの吸気通路2に設けられた吸気
開閉弁5を閉鎖し、エンジンEの吸気通路1に設けられ
た吸気開閉弁4及びエアクリーナC側に設けられた吸気
開閉弁19を開放してエンジンEの吸気通路1内に設けら
れたヒートパイプの放熱部22を加熱する。
次に暖機時においては、エンジンEがかかった後、冷
却水温が設定温度になるまで(暖機するまで)の間、バ
ーナ装置20を燃やす。
その後、キャブBの吸気通路2に設けられた吸気開閉
弁5を開放し、キャブ13内を暖房する。
フロントウインド11あるいはバックミラー12に雪が積
もり、又は氷が貼り付いている場合には、冷媒開閉弁1
6,17を開放して融雪又は氷を融かす。
エンジンEが充分暖まった暖機後(冷却水が設定値以
上になった後)、冷媒開閉弁15、燃料開閉弁9を閉鎖し
てバーナ装置6の火を消す。
このときには、エキゾーストマニホールド10に設けた
ヒートパイプの受熱部25で充分に受熱されるので、フロ
ントウインド11,バックミラー12に設けられたヒートパ
イプの放熱部23,24が加熱される。
第4図は、休憩時の制御フローチャートを示したもの
である。
エンジンEを止めて冷却水温が設定値以下になると、
一般にキャブBを暖房するために設けられているヒータ
が切れ、燃料の燃料開閉弁9が開となり、バーナ装置6
が点火される。同時にエンジンEの吸気通路1の吸気開
閉弁4が閉となり、キャブB側の吸気開閉弁5、エアク
リーナC側の吸気開閉弁19が開放されてキャブBの暖房
が行なわれる。
この場合、エンジンEが運転されない状態で行なわれ
るので省エネルギーになり、静かであり、排気ガスもエ
ンジンに比較し格段に少く、クリーンである。
上記実施例においては、エンジンの吸気通路加熱と、
フロントウインド及びバックミラーの加熱する場合の例
であるが、その他の加熱を必要とする部分、例えばウオ
ッッシャ液容器を加熱する場合にも適用できるものであ
る。その場合には、勿論加熱を必要とする部分にヒート
パイプの放熱部を設ける。
〔考案の効果〕
以上説明した如く、エンジンとキャブの吸気通路分岐
上流側の吸気通路に設けたバーナ装置の燃焼室とエキゾ
ーストマニホールドとにそれぞれヒートパイプの受熱部
を設け、前記分岐上流側の吸気通路及び加熱を必要とす
る各部分にヒートパイプの放熱部を設け、前記受熱部と
放熱部間とをヒートパイプで連結すると共に燃焼室に設
けた受熱部を迂回する迂回ヒートパイプを設け、前記燃
焼室の受熱部のヒートパイプ及び各分岐ヒートパイプに
それぞれ開閉する冷媒開閉弁を設けたことで、始動時、
バーナーの燃焼による白煙の発生を防止し、暖機時キャ
ブ内の暖房が適切に行なわれ、休憩時においても休憩及
び安眠の妨げとなるエンジン騒音のない適切な暖房が行
なわれ、またその他加熱を必要とする各部分、例えばウ
インドやバックミラー等の部分を暖機時でも適切に加熱
して迅速に融雪することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成図、第2図は第1図の
要部拡大図、第3図は暖機時の制御フローチャート、第
4図は休憩時のフローチャートである。 1,2……吸気通路 4、5、19……吸気開閉弁 9……燃料開閉弁 15、16、17……冷媒開閉弁 6……バーナ装置 7……燃焼室 13a,13b,13c,13d,14……ヒートパイプ 20,25……受熱部 22,23,24……放熱部 A……車両 B……キャブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 新村 恵一 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (72)考案者 中村 秀一 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−118545(JP,A) 実開 昭59−94912(JP,U) 実開 昭62−46211(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとキャブの吸気通路分岐上流側の
    吸気通路に設けたバーナ装置の燃焼室とエキゾーストマ
    ニホールドとにそれぞれヒートパイプの受熱部を設け、
    前記分岐上流側の吸気通路及び加熱を必要とする各部分
    にヒートパイプの放熱部を設け、前記受熱部と放熱部間
    とをヒートパイプで連結すると共に燃焼室に設けた受熱
    部を迂回する迂回ヒートパイプを設け、前記燃焼室の受
    熱部のヒートパイプ及び各分岐ヒートパイプにそれぞれ
    開閉する冷媒開閉弁を設けたことを特徴とする車両用ヒ
    ートパイプ装置。
  2. 【請求項2】エンジンとキャブの吸気通路及びそのエン
    ジンとキャブの吸気通路分岐上流側の吸気通路に吸気開
    閉弁を設けた請求項1記載の車両用ヒートパイプ装置。
JP1989075406U 1989-06-26 1989-06-26 車両用ヒートパイプ装置 Expired - Lifetime JPH081127Y2 (ja)

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JPH0313208U JPH0313208U (ja) 1991-02-12
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