JPH08109631A - 地中壁 - Google Patents

地中壁

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Publication number
JPH08109631A
JPH08109631A JP24518094A JP24518094A JPH08109631A JP H08109631 A JPH08109631 A JP H08109631A JP 24518094 A JP24518094 A JP 24518094A JP 24518094 A JP24518094 A JP 24518094A JP H08109631 A JPH08109631 A JP H08109631A
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JP
Japan
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flange
core material
joint
underground wall
joined
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Application number
JP24518094A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Sakaki
信昭 榊
Hisatoshi Shimaoka
久壽 島岡
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 止水性の良好な継手が接合されたH形鋼を芯
材に使用し、製造、施工および補強が容易な地中壁を得
る。 【構成】 壁の幅方向に相互に重複して立設された複数
のソイルセメント柱5内において、一方のH形鋼のフラ
ンジに接合された雌継手13と、他方のH形鋼のフラン
ジに接合された雄継手14とが相互に抱持されて立設さ
れた複数のH形鋼2から構成される。従って、狭いスペ
−スで止水性の良好な高剛性の地中壁が得られる。さら
にH形鋼のフランジの内側に継手を設けるから、露出面
が平坦な土留め壁や耐力壁が得られ、補強が容易にな
る。また、複数のH形鋼のフランジ同志を接合したH形
鋼結合体を使用すると、必要な継手の数および建て込み
回数が減少し経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば土木おび建築等
の分野において、土留め壁、耐力壁、基礎などに使用す
る地中壁、特にその大きな耐力が要求される構造体の地
中壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】はじめに、地中壁を構築する方法につい
て説明する。まず、オーガで地中を掘削りながらソイル
セメントを注入し、同時にソイルセメントと土砂とを攪
拌してソイルセメント壁を作る。次いで、ソイルセメン
トが固まらないうちに、ソイルセメント壁中に芯材を立
て込む。これら掘削、ソイルセメントの注入、および芯
材の立て込みを繰り返し、地中壁を構築する。従って、
地中壁は固化したソイルセメント柱とその中に立設する
複数の芯材より構成される。これら芯材は相互に接続さ
れる場合と、それぞれ離れて立設される場合があり、H
形鋼、鋼管矢板、角形鋼矢板、などが用いられた。しか
し、圧延鋼矢板は曲げに対して十分な強度が無いため、
大きな耐力が要求される構造体の地中壁には使用するこ
とができない。
【0003】さらに、相互に接続された芯材からなる地
中壁を土留め壁、耐力壁等として用いる場合、地中壁に
より仕切られた一方向側または地中壁により囲まれ内側
の土砂を掘削除去する。この土砂の掘削除去作業は、掘
削側の土砂とソイルセメント柱をともに掘削し、ソイル
セメントを芯材から剥ぎ取るため、土砂の掘削除去後は
芯材の片面がむきだしになる。従って、土砂の掘削除去
作業が進むと、地中壁は、土砂を除去していない側から
既に除去済みの側に向けて土圧、水圧等により押されこ
とになるので、掘削がある深さになると地中壁を支える
ため、ある間隔で支柱を設け補強している。この支柱
は、複数の芯材をまとめて支えるため、芯材に沿って芯
材の立設方向でかつ水平に設置する梁(腹起こしと称
す)と、この腹起こしを介して芯材の立設方向に略直角
に設置する梁(切梁と称す)とからなっている。
【0004】図5は従来のH形鋼を使用した地中壁の一
構成を示す横断面図である。図において、2はH形鋼、
5はソイルセメント柱、6は土砂である。H形鋼の断面
は、主にフランジ部にかかる曲げモーメントと軸力およ
び主にウエブ部にかかる剪断力と軸力のそれぞれの大き
さから最適設計され、フランジとウエブの板厚が決定さ
れている。さらに、H形鋼は所定の間隔をおいて立設さ
れているから、それぞれは互いに離れている(以下、
『先行技術1』という)。
【0005】図6は従来の鋼管矢板を使用した地中壁の
他の構成を示す横断面図である。図において、61は鋼
管矢板、62は鋼管、63は雌継手、64は雄継手、5
はソイルセメント柱、6は土砂である。該継手63、6
4はそれぞれ鋼管62の外周部対角位置に接着されてい
る。本例では、鋼管外周の一箇所に雌継手をその対角位
置に雄継手をそれぞれ接着した鋼管矢板61を、順次立
設しかつ相互に抱持されているが、雌継手のみを対角位
置に接着した鋼管矢板65と、雄継手のみを対角位置に
接着した鋼管矢板66を交互に立設し、雌雄継手同志を
抱持させた地中壁もできる。本例では、略C字型に成形
された鋼板または一部が切除された鋼管、および略T字
型に成形された条鋼または接合された鋼板をそれぞれ雌
および雄継手としたが、鋼矢板を半裁し、その両側縁部
の嵌合継手をそれぞれ鋼管に接着し、これを上記雌およ
び雄継手とすることもできる(以下、『先行技術2』と
いう)。
【0006】図7は先行技術2における地中壁の補強方
法を示す説明図である。図において、71は切梁、72
は腹起こし、73は詰めコンクリートである。地中壁に
より仕切られた一方向側または地中壁により囲まれ内側
の土砂を掘削除去し、土留め壁、耐力壁等として用いる
場合、芯材である鋼管62の片面がむきだしになるた
め、波打った壁面になる。従って、この地中壁を切梁7
1により支持補強するとき、鋼管62に直交して設置す
る梁(腹起こしと称す)72と該鋼管62の接触面積を
見掛け上大きくする目的で、例えば、腹起こし72と鋼
管62で形成される波打状の隙間にコンクリート(間詰
めコンクリートと称す)73を充填している。
【0007】また、従来の角形鋼矢板を使用した地中壁
においては、全周に亘って板厚の等しい角形鋼管の平行
フランジ部に、直線形鋼矢板の半栽等からなる雌雄の継
手をそれぞれ接合して形成した角形鋼矢板を、これら雌
雄継手同志を抱持させて立設した地中壁の例がある。こ
れら継手は直線形鋼矢板の両側縁部にそれぞれ圧延によ
り膨出形成されたものであるため、その継手形状、サイ
ズは限定され、さらに直線形鋼矢板を含むフランジの外
面よりも外方に突出しているから、本例の地中壁の芯材
側面には突起があり平坦でない。同様の従来例として、
例えば特公平3−76370号公報、特開昭63−31
2413号公報、特開昭63−312414号公報、特
開昭63−71241号公報、特開平2−15635号
公報がある(以下、『先行技術3』という)。
【0008】さらに、先行技術3の地中壁により仕切ら
れた一方向側または囲まれ内側の土砂を掘削除去し、土
留め壁、耐力壁等として用いる場合、芯材である角形鋼
矢板の片面がむきだしになるため、ある間隔で突起があ
る壁面になる。従って、この地中壁を補強するとき、角
形鋼矢板に直交して設置する梁(腹起こしと称す)と該
角形鋼矢板の接触面積を見掛け上大きくする目的で、例
えば、腹起こしと角形鋼矢板の間できる隙間に間詰めコ
ンクリートまたは鋼片を充填している。
【0009】さらに、例えば特開昭57−151725
号公報に開示されている、直線形鋼矢板をフランジ部材
とし、ウエブを直線形鋼矢板に十分な溶接接合により取
り付けて形成した角形鋼矢板を使用した地中壁がある。
本例においも、先行技術3と同様、継手部は直線形鋼矢
板の側縁部に圧延により膨出形成されるたものであるた
め、その継手形状、サイズは限定され、さらに継手の一
部が直線形鋼矢板を含むフランジの外面よりも外方に突
出しているから、本例の地中壁の芯材側面は突起があり
平坦でない(以下、『先行技術4』という)。
【0010】さらに、例えば特開昭63−45844号
公報に開示されている、フランジ両側縁部に雄継手を膨
出形成してなる特殊な圧延H形鋼矢板の複数個を、それ
ぞれの雄継手を互いに突き合わせ溶接して形成した角形
鋼矢板を使用した地中壁がある。本例においては、角形
鋼矢板同志をつなぐため、その雄継手を抱持する双係合
型雌継手を用いる。双係合型雌継手は、断面が略H形に
形成され、その一方の溝を溶着される側の雄継手に、他
方の溝を接続される側の雄継手に、それぞれ密嵌入され
るように構成されているため、先行技術3、4同様、そ
の継手形状、サイズは限定され、さらに雌継手の一部が
フランジの外面よりも外方に突出しているから、本例の
地中壁の芯材側面は突起があり平坦でない。(以下、
『先行技術5』という)。
【0011】図8は、例えば特開昭55−165320
号公報に開示されている従来の角形鋼矢板を使用した地
中壁の構成を示す横断面図である。図において、82は
角形鋼矢板、83は半筒状の雌継手、84は突条からな
る雄継手、5はソイルセメント柱、6は土砂である。角
形鋼矢板82のフランジの一方の側縁部に半筒状の雌継
手83を、フランジの他方の側縁部に突条からなる雄継
手84を、それぞれフランジ外面よりも内方に突出させ
て設けているから、該角形鋼矢板を立設し、さらに一方
の角形鋼矢板の半筒状継手と他方の角形鋼矢板の突条雄
継手を抱持させることにより地中壁を構成している。本
例のフランジ側縁部の半筒状雌継手および突条雄継手は
圧延により形成されるため、先行技術3および4と同
様、その継手形状、サイズは限定される。さらに、該継
手がフランジ外面よりも外方に突出していないため、本
例の地中壁の芯材側面は平坦である(以下、『先行技術
6』という)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1は、複数の
H形鋼が相互の継手を設けずに、間隔をおいて立設され
ているから、芯材であるH形鋼のフランジ部に外力のう
ち主に曲げモーメントと軸力がかかり、ウエブ部に外力
のうち主に剪断力と軸力がかかることを考慮して、フラ
ンジとウエブの板厚をちがえることができるため、最適
断面設計をすることができると言う利点があるものの、 a)H形鋼が相互に離れたままでその間に隙間が残るた
め、止水ができず、漏水という問題点があった(以下、
『問題点1』という)。 b)さらに、地中壁で仕切られた片方側の土砂を掘削除
去する場合には、H形鋼間のソイルセメント柱が崩壊す
るため、土留め壁、耐力壁等に採用できず、使用が限定
されるという問題点があった(以下、『問題点2』とい
う)。
【0013】先行技術2は、複数の鋼管が、継手を介し
相互に接合されて立設しているから、地中壁の芯材を最
適断面設計する場合には、地中壁に働く外力である曲げ
モーメント、剪断力および軸力の大きさと方向が、地中
壁の立設方向とこれに直角方向で異なるため、異方性断
面の材料強度特性が求められる。 c)従って、等方性断面でありかつH形鋼に比べ断面係
数が小さい鋼管を用いると、H形鋼を用いた場合のH形
鋼ウエブ高さに比較して大きな外径の鋼管が必要とな
り、またある方向に対しては過剰品質となるため、不経
済な芯材選定を余儀なくされ、芯材の価格の上昇という
問題点があった(以下、『問題点3』という)。 d)さらに、芯材にH形鋼を用いる場合と比較すると、
ソイルセメント柱の直径が大きくなり、オーガによる掘
削穴が大きくなり、掘削作業性の悪化、、掘削時の注入
ソイルセメント量の増大および掘削時の排出土砂量の増
大を招き、地中壁の生産性の低下および価格の上昇とい
う問題点があった(以下、『問題点4』という)。 e)さらに都市部等の密集地域では、他との取り合いか
ら地中壁そのものの設計の変更、および施工スペースの
制約から施工機械や施工方法の見直しを招き、地中壁の
生産性の低下および価格の上昇という問題点があった
(以下、『問題点5』という)。
【0014】f)さらに、該地中壁により仕切られた一
方向側または該地中壁により囲まれ内側の土砂を掘削除
去し、土留め壁や耐力壁等として用いる場合には、芯材
である鋼管の片面がむきだしになるため、波打った壁面
になる。従って、この地中壁を補強するとき、鋼管に直
交して設置する梁(腹起こしと称す)が該鋼管に接触す
る面積を見掛け上大きくする目的で、腹起こしと鋼管で
形成される波打状の隙間に間詰めコンクリートを充填す
る必要があるため、地中壁補強の作業工程の増加および
作業期間の延長を招き、さらに追加資材としての間詰め
コンクリートが必要になり、土留め壁、耐力壁等の生産
性の低下および価格の上昇という問題点があった(以
下、『問題点6』という)。
【0015】先行技術3は、全周にわたって板厚の等し
い角形鋼管等の平行フランジ部に、直線形鋼矢板の半裁
等からなる嵌合継手を接合しているから、 g)芯材である角形鋼管等のフランジ部に外力のうち主
に曲げモーメントと軸力がかかり、ウエブ部に外力のう
ち主に剪断力と軸力がかかることを考慮して、最適断面
設計するとフランジとウエブの板厚が異なることになる
が、該角形鋼管等のフランジとウエブの板厚は等しいか
ら、どちらか一方に余肉が付き、不経済な芯材選定を余
儀なくされ、芯材の価格上昇という上記問題点3と同様
な問題点があった。 h)また継手は圧延により膨出形成されるため、その形
状や大きさおよび取り付け位置が自由に選択できず、例
えばラビリンス形状のような複雑な形状の継手を得るこ
とができず、止水性が悪化し、漏水という上記問題点1
と同様な問題点があった。
【0016】i)継手部は直線形鋼矢板の側縁部に圧延
により膨出形成されるたものであり、直線形鋼矢板を含
むフランジの外面よりも外方に突出しているから、これ
を用いた地中壁の芯材側面はある間隔で突起があり平坦
でないため、該地中壁により仕切られた一方向側または
該地中壁により囲まれ内側の土砂を掘削除去し、土留め
壁、耐力壁等として用いる場合、芯材である角形鋼矢板
の片面がむきだしになるため、ある間隔で突起がある壁
面になる。従って、この地中壁を補強するとき、角形鋼
矢板に直交して設置する梁(腹起こし)が該角形鋼矢板
に接触する面積を見掛け上大きくする目的で、腹起こし
と角形鋼矢板の間できる隙間に間詰めコンクリートまた
は鋼片を充填する必要があるため、地中壁補強の作業工
程の増加および作業期間の延長を招き、さらに追加資材
としての詰めコンクリート等が必要になり、土留め壁、
耐力壁等の生産性の低下および価格の上昇という上記問
題点6と同様な問題点があった。
【0017】先行技術4は、直線形鋼矢板のからなるフ
ランジ部材に、ウエブを溶接接合しているから、 j)両者を溶接接合する場合には、溶接継手としての十
分な強度と信頼性が要求されるため、入念な溶接を実施
し、溶接費用が高騰し、芯材の価格の上昇という問題点
があった(以下、『問題点7』という)。 k)継手部は先行技術2と同様に、フランジの外面より
も外方に突出し、地中壁の芯材側面にはある間隔で突起
があり、この地中壁を補強するときには、腹起こしと角
形鋼矢板の間できる隙間に間詰めコンクリートまたは鋼
片を充填する必要があるため、地中壁補強の作業工程の
増加および作業期間の延長を招き、さらに追加資材とし
ての間詰めコンクリート等が必要になり、土留め壁、耐
力壁等の生産性の低下および価格の上昇という上記問題
点6と同様な問題点があった。
【0018】先行技術5は、特殊な圧延H形鋼矢板を形
成した角形鋼矢板を使用した地中壁があるから、 l)フランジ両側縁部に雄継手を膨出形成する特殊な圧
延を必要とするため、芯材の価格の上昇という問題点が
ぶあった(以下、『問題点8』という)。 m)また上記特殊圧延のため、継手の形状や大きさおよ
び取り付け位置が自由に選択できず、例えばラビリンス
形状のような複雑な形状の継手を得ることができず、止
水性が悪化し、漏水という上記問題点1と同様な問題点
があった。 n)さらに、断面がH形に形成された双係合型雌継手
は、、その一方の溝を溶着される側の雄継手に、他方の
溝を接続される側の雄継手に、それぞれ密嵌入されるよ
うに構成されているため、相互の継手間の隙間に余裕が
なく、芯材をソイルセメント中へ建て込む時、嵌合が滑
らかでなく、作業性が悪化し、地中壁の生産性の低下お
よび価格の上昇という問題点があった(以下、『問題点
9』という)。
【0019】o)さらに、雌継手の一部がフランジの外
面よりも外方に突出し、地中壁の芯材側面にはある間隔
で突起があり、この地中壁を補強するときには、腹起こ
しと角形鋼矢板の間できる隙間に間詰めコンクリートま
たは鋼片を充填する必要があるため、地中壁補強の作業
工程の増加および作業期間の延長を招き、さらに追加資
材としての間詰めコンクリート等が必要になり、土留め
壁、耐力壁等の生産性の低下および価格の上昇という上
記問題点6と同様な問題点があった。
【0020】先行技術6は、雌継手と雄継手の両方をフ
ランジ外面よりも内方に突出させた角形鋼矢板を使用し
た地中壁であるから、嵌着したこれら継手はフランジ外
面よりも外方に突出していないため、この地中壁の芯材
側面は平坦であるから、この地中壁を補強するときに
は、腹起こしと角形鋼矢板の間に隙間ができず、直接腹
起こしを角形鋼矢板に添設できるから、間詰めコンクリ
ート等の特別な施工を不要とする利点があるものの、 p)フランジの同一面側に雌雄2種類の継手を膨出形成
する特殊な圧延を必要とするため、芯材の価格の上昇と
いう上記問題点8と同様な問題点があった。 q)また上記特殊圧延のため、継手の形状や大きさおよ
び取り付け位置が自由に選択できず、例えばラビリンス
形状のような複雑な形状の継手を得ることができず、止
水性が悪化し、漏水という上記問題点1と同様な問題点
があった
【0021】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、地中壁の芯材にH形鋼を使用
しても、漏水せず、芯材の最適断面設計が可能で芯材重
量が少なく押さえられ、継手の自由な選択が可能で、芯
材の生産性および建て込み等の施工性が良好で、さら
に、地中壁の片面側の土砂を掘削除去しても止水性が保
たれかつ補強が容易であるところの経済性、生産性およ
び施工性が向上する地中壁を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
地中壁は、フランジ側縁部同志を近接して立設された複
数のH形鋼からなる芯材と、相互に近接する一方のH形
鋼のフランジに接合された雌継手および他方のH形鋼の
フランジに接合された雄継手が相互に抱持されてなる複
数対の継手と、この芯材を包囲して前記芯材の立設方向
と同じ方向に相互に重複して立設された複数のソイルセ
メント柱とから構成されている。
【0023】本発明の請求項2に係る地中壁は、前記芯
材の立設方向と同じ方向に相互に近接して立設された複
数のH形鋼からなる芯材と、相互に近接する一方のH形
鋼のフランジに接合された雌継手および他方のH形鋼の
フランジに接合された雄継手が相互に抱持されてなる複
数対の継手と、この芯材を包囲して前記芯材の立設方向
と同じ方向に相互に重複して立設された複数のソイルセ
メント柱とから構成されている。特にこの継手は、近接
する一方のH形鋼のフランジの内面(ウエブ側)または
フランジの縁端面に、フランジ外面よりも内側(ウエブ
側)に位置して接合された雌継手と、近接する他方のH
形鋼のフランジの内面(ウエブ側)またはフランジの縁
端面に、フランジ外面よりも内側(ウエブ側)に位置し
て接合された雄継手が対をなし、かつ相互に抱持されて
いる。
【0024】本発明の請求項3に係る地中壁は、前記芯
材の立設方向と同じ方向に相互に近接して立設された複
数のH形鋼接合体からなる芯材と、相互に近接する一方
のH形鋼接合体のフランジに接合された雌継手および他
方のH形鋼接合体のフランジに接合された雄継手が相互
に抱持されてなる複数対の継手と、この芯材を包囲して
前記芯材の立設方向と同じ方向に相互に重複して立設さ
れた複数のソイルセメント柱とから構成されている。特
にこのH形鋼接合体は、複数のH形鋼のフランジ側縁部
同志を突き合わせて相互に接合して形成したものであ
り、上下面の両側にフランジが張り出した箱型をしてい
る。
【0025】本発明の請求項4に係る地中壁は、前記芯
材の立設方向と同じ方向に相互に近接して立設された複
数のH形鋼接合体からなる芯材と、相互に近接する一方
のH形鋼接合体のフランジに接合された雌継手および他
方のH形鋼接合体のフランジに接合された雄継手が相互
に抱持されてなる複数対の継手と、この芯材を包囲して
前記芯材の立設方向と同じ方向に相互に重複して立設さ
れた複数のソイルセメント柱とから構成されている。特
にこのH形鋼接合体は、複数のH形鋼のフランジ側縁部
同志を突き合わせて相互に接合して形成したものであ
り、上下面の両側にフランジが張り出した箱型をしてい
る。さらに、この継手は、近接する一方のH形鋼接合体
のフランジの内面(ウエブ側)またはフランジの縁端面
に、フランジ外面よりも内側(ウエブ側)に位置して接
合された雌継手と、近接する他方のH形鋼接合体のフラ
ンジの内面(ウエブ側)またはフランジの縁端面に、フ
ランジ外面よりも内側(ウエブ側)に位置して接合され
た雄継手が対をなし、かつ相互に抱持されている。
【0026】本発明の請求項5に係る地中壁は、前記芯
材の立設方向と同じ方向に相互に近接して立設された複
数のH形鋼またはH形鋼接合体からなる芯材と、相互に
近接する一方のH形鋼またはH形鋼接合体のフランジに
接合された雌継手および相互に近接する他方のH形鋼ま
たはH形鋼接合体のフランジに接合された雄継手がそれ
ぞれ相互に抱持されてなる複数対の継手と、この芯材を
包囲して前記芯材の立設方向と同じ方向に相互に重複し
て立設された複数のソイルセメント柱とから構成されて
いる。特に地中壁で仕切られた片側の土砂およびソイル
セメントが掘削除去され、芯材の一方のフランジ面が露
出している。
【0027】
【作用】本発明の請求項1に係る地中壁は、複数のH形
鋼が相互に抱持された複数対の継手により連結されてい
るから、 イ)止水性の良い継手が相互に抱持されるため、漏水し
ない。 ロ)地中壁で仕切られた片方側の土砂を掘削除去して
も、ソイルセメント柱または土砂が露出することはな
い。 ハ)地中壁の芯材の断面を最適設計しても、フランジと
ウエブの寸法選択の自由度が高いため、材料力学的に無
駄のない寸法の芯材である。。 ニ)さらに、芯材に鋼管、角形鋼管柱、直線形鋼矢板ま
たは角形鋼矢板を用いた場合と比較すると、いずれの場
合も、ソイルセメント柱の直径が小さい。
【0028】本発明の請求項2に係る地中壁は、フラン
ジ外面よりも内側(ウエブ側)に位置して接合された継
手により、複数の通常の圧延H形鋼が連結されているか
ら、本発明の請求項1の前記作用イ)〜ニ)に加えて以
下の作用がある。 ホ)H形鋼のフランジ外面より突き出たものがないの
で、地中壁で仕切られた片方側の土砂を掘削除去して
も、露出した芯材側面は平坦である。
【0029】本発明の請求項3に係る地中壁は、複数の
H形鋼が相互に接合されたH形鋼接合体を、継手により
連結しているから、本発明の請求項1の前記作用イ)〜
ニ)に加えて以下の作用がある。 ヘ)芯材としてH形鋼単体を用いる場合と比較すると、
必要な継手の数が数分の1に減少する。 ト)さらに、土木および建築の施工現場において、芯材
の建て込み作業の回数が数分の1に減少する。
【0030】本発明の請求項4に係る地中壁は、複数の
H形鋼が相互に接合されたH形鋼接合体を、フランジ外
面よりも内側(ウエブ側)に位置して接合された継手に
より連結しているから、本発明の請求項1の前記作用
イ)〜ニ)、請求項2の前記作用ホ)、および請求項3
の前記作用ヘ)〜ト)がある。
【0031】本発明の請求項5に係る地中壁は、地中壁
で仕切られた片方側の土砂を掘削除去して芯材の一方の
フランジ外面を露出させているから、 チ)土留め壁または耐力壁になる。
【0032】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る地中壁の構成
を示す平面図である。図において、11は芯材、2はH
形鋼、13は雌継手、14は雄継手、5はソイルセメン
ト柱である。本実施例では、H形鋼2の上下フランジの
同一側に、鋼管の断面の一部を切除した略C字型の雌継
手13が、また他方側に略T字型の雄継手14がそれぞ
れ接合され芯材11を構成している。この芯材11は、
ソイルセメント柱5が固化する前に、継手13、14同
志を相互に抱持させながら、建て込まれ順次立設され
た。
【0033】実施例2.図2は本発明の他の実施例に係
る地中壁の構成を示す平面図である。図において、21
は芯材、2はH形鋼、23は雌継手、24は雄継手、5
はソイルセメント柱である。芯材21は、H形鋼2と、
これに接合された雌継手23および雄継手24とから構
成されている。本実施例では、雌継手23は、H形鋼2
の上下フランジの一方の側縁部近くでウエブ側の側面に
ぞれぞれ設けられ、矩形断面の一部を切除した角のある
略C字型をしている。一方、雄継手24は、上下フラン
ジの他方の側縁部に、フランジ外面よりも内側(ウエブ
側)に位置してぞれぞれ設けられ、略L字型をしてい
る。これらH形鋼2、雌継手23、および雄継手24か
ら構成された芯材21は、ソイルセメント柱5が固化す
る前に、継手23、24同志を相互に抱持させながら、
建て込まれ順次立設された。
【0034】実施例3.図3は本発明の他の実施例に係
る地中壁の構成を示す平面図である。図において、31
は芯材、2はH形鋼、33は雌継手、34は雄継手、5
はソイルセメント柱、32はH形鋼接合体である。本実
施例では、H形鋼接合体32は2個のH形鋼2のフラン
ジ側縁部同志を突き合わせ相互に接合したものである。
そしてH形鋼接合体32の上下フランジの同一側に、鋼
管の断面の一部を切除した略C字型の雌継手33が、ま
た他方側に略T字型の雄継手34がそれぞれ接合され芯
材31を構成している。この芯材31は、ソイルセメン
ト柱5が固化する前に、継手33、34同志を相互に抱
持させながら、建て込まれ順次立設された。
【0035】実施例4.図4は本発明の他の実施例に係
る地中壁の構成を示す平面図である。図において、41
は芯材、2はH形鋼、43は雌継手、44は雄継手、5
はソイルセメント柱、42はH形鋼接合体である。本実
施例では、H形鋼接合体42は2個のH形鋼2のフラン
ジ側縁部同志を突き合わせ相互に接合したものである。
そして、雌継手43は、H形鋼接合体42の上下フラン
ジの一方の側縁部近くでウエブ側の内側面にぞれぞれ設
けられ、矩形断面の一部を切除した角のある略C字型を
している。一方、雄継手44は、上下フランジの他方の
側縁部に、フランジ外面よりも内側(ウエブ側)に位置
してぞれぞれ設けられ、略T字型の抱持部を有する略L
字型をしている。この芯材41は、ソイルセメント柱5
が固化する前に、継手43、44同志を相互に抱持させ
ながら、建て込まれ順次立設された。
【0036】実施例5.なお、上記実施例1〜4は、継
手として略C字型の雌継手と略T字型または略L字型の
雄継手の組み合わせについて例示したが、本発明ではそ
れに限定されるものではなく、他の同様な機能を有する
もの、例えば矩形断面の一部を切除した角のある略C字
型の雌継手と矩形断面の雄継手の組み合わせ、矩形断面
の一部を切除した角のある略C字型をともに雌継手と雄
継手とする組み合わせ、略S字型の雌継手と略U字型の
雄継手の組み合わせ等を用いてもよい。
【0037】また、上記実施例1〜4は、上下フランジ
の両側にそれぞれ雌継手と雄継手が接合されている芯材
について例示したが、本発明ではそれに限定されるもの
ではなく、他の同様な機能を有するもの、例えば上下フ
ランジの片側にのみ雌継手と雄継手がそれぞれ接合され
ている芯材等を用いてもよい。
【0038】また、上記実施例1〜4は、上下フランジ
の両側に雌継手と雄継手がそれぞれ接合されている芯材
について例示したが、本発明ではそれに限定されるもの
ではなく、他の同様な機能を有するもの、例えば上下フ
ランジの両側にそれぞれ雌継手が接合されている芯材5
1と、上下フランジの両側にそれぞれ雄継手が接合され
ている芯材61を用い、これら雌雄の継手同志を相互に
抱持させながら、芯材51、61を交互に建て込み、順
次立設してもよい。
【0039】また、上記実施例1〜4は、上下フランジ
の両側に雌継手と雄継手がそれぞれ接合されている芯材
について例示したが、本発明ではそれに限定されるもの
ではなく、他の同様な機能を有するもの、例えば片方の
フランジの両側縁にそれぞれ雌継手が接合されている芯
材71と、片方のフランジの両側縁にそれぞれ雄継手が
接合されている芯材81を用い、これら雌雄の継手同志
を相互に抱持させながら、芯材71、81を交互に建て
込み、順次立設してもよい。
【0040】実施例6.さらに、上記実施例1〜4およ
び5は、H形鋼2として上下のフランジ幅が同一のもの
を例示したが、本発明ではそれに限定されるものではな
く、他の同様な機能を有するもの、例えば上下のフラン
ジ幅が異なるH形鋼を用いてもよい。従って、地中壁は
容易に円弧形状になる。
【0041】実施例7.さらに、上記実施例2は、2個
の上下のフランジ幅が同一のH形鋼が接合されたH形鋼
結合体21を芯材とするものを例示したが、本発明では
それに限定されるものではなく、他の同様な機能を有す
るもの、例えば3個以上の上下のフランジ幅が同一のH
形鋼が相互に接合された芯材を用いてもよく、さらに3
個以上の上下のフランジ幅が異なるH形鋼が相互に接合
された芯材を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0043】本発明の請求項1に係る地中壁によれば、 1)継手の形状や大きさおよび取り付け位置が自由に選
択できるから、止水性良好な地中壁が得られ、問題点1
が解決し、さらに地中壁の使用範囲が拡大する。 2)H形鋼に継手をそれぞれ接合し相互に抱持するか
ら、地中壁で仕切られた片方側の土砂とソイルセメント
を掘削除去しても、残ったソイルセメント柱は崩壊しな
いため、土留め壁や耐力壁に採用でき、問題点2が解決
する。 3)H形鋼が芯材を構成するから、芯材の最適設計が可
能となるため、問題点3が解決し、芯材の価格が下がり
さらに地中壁が安価になる。 4)H形鋼が芯材を構成するから、ソイルセメント柱の
直径が小さく、オ−ガによる掘削穴が小さくなるため、
地中壁の生産性が上がり、問題点4が解決し、 さら
に地中壁が安価になる。
【0044】5)H形鋼が芯材を構成するから、ソイル
セメント柱の直径が小さく、施工スペ−スが狭いため、
施工が容易となり、問題点5が解決し、さらに地中壁の
工期が短縮しまた安価になる。 6)H形鋼が芯材を構成するから、ウエブの溶接が不要
であるため、溶接費用が押さえられ、問題点7が解決
し、芯材の価格が下がりさらに地中壁が安価になる。 7)継手の形状や大きさまたは製造方法が自由に選択で
きるから、安価な継手を選択することができるため、問
題点8が解決し、芯材の価格が下がりさらに地中壁が安
価になる。 8)継手の形状や大きさまたは製造方法が自由に選択で
きるから、施工性の良好な継手を選択することができる
ため、地中壁の生産性が上がり、問題点9が解決し、地
中壁の工期が短縮しさらに安価になる。
【0045】本発明の請求項2に係る地中壁によれば、
上記請求項1の効果である問題点1〜5,7〜9の解決
に加え、芯材側面が平坦であるから、 9)補強するとき、腹起こしと芯材側面の間に隙間がで
きず、詰めコンクリートが不要になるため、問題点6が
解決し、土留め壁や耐力壁の工期が短縮しさらに安価に
なる。 10)さらに、仕切られた片側の土砂およびソイルセメ
ントを掘削除去したとき、 露出した壁の外観は良好
になり、さらに壁への吹き付け等の美観処理が容易
になるため、地中壁の使用範囲を拡大することができ
る。
【0046】本発明の請求項3に係る地中壁によれば、
上記請求項1の効果である問題点1〜5,7〜9の解決
に加え、H形鋼接合体が芯材を構成するから、 11)必要な継手の数が数分の1に減少するため、継手
の費用および継手のH形鋼への接合作業の費用が減少
し、地中壁の価格を下げることができる。 12)さらに、土木および建築の施工現場において、芯
材の建て込み作業の回数が数分の1に減少するため、施
工作業が迅速になり、地中壁の生産性が向上し、地中壁
の工期が短縮しさらに安価になる。
【0047】本発明の請求項4に係る地中壁によれば、 13)平坦な側面のH形鋼接合体が芯材を構成するか
ら、問題点1〜9が解決しさらに、上記請求項3の効果
11)〜12)がある。
【0048】本発明の請求項5に係る地中壁によれば、 14)仕切られた片側の土砂およびソイルセメントを掘
削除去したから、止水性の良い土留め壁または耐力壁に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る地中壁の構成を示す平
面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る地中壁の構成を示す
平面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る地中壁の構成を示す
平面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る地中壁の構成を示す
平面図である。
【図5】従来方法によるH形鋼からなる地中壁の構成を
示す平面図である。
【図6】従来方法による鋼管矢板からなる地中壁の構成
を示す平面図である。
【図7】従来方法による鋼管矢板からなる土留壁の腹起
しを示す説明図である。
【図8】従来方法による角形鋼矢板からなる地中壁の構
成を示す平面図である。
【符号の説明】
2 H形鋼 5 ソイルセメント 6 土砂 14 雌継手 15 雄継手 24 雌継手 25 雄継手 62 鋼管 71 切梁 72 腹起こし

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ側縁部同志を相互に近接して立
    設された複数のH形鋼からなる芯材と、 相互に近接する一方のH形鋼のフランジに接合された雌
    継手および他方のH形鋼のフランジに接合された雄継手
    を有し、前記雌継手と前記雄継手とが相互に抱持されて
    なる複数対の継手と、 前記芯材を包囲し、前記芯材の立設方向と同じ方向に相
    互に重複して立設された複数のソイルセメント柱とから
    構成された地中壁。
  2. 【請求項2】 前記芯材の立設方向と同じ方向に沿って
    相互に近接して立設された複数のH形鋼からなる芯材
    と、 相互に近接する一方のH形鋼のフランジにフランジ内面
    側に位置して接合された雌継手および他方のH形鋼のフ
    ランジにフランジ内面側に位置して接合された雄継手を
    有し、前記雌継手と前記雄継手とが相互に抱持されてな
    る複数対の継手と、 前記芯材を包囲し、前記芯材の立設方向と同じ方向に相
    互に重複して立設された複数のソイルセメント柱とから
    構成された地中壁。
  3. 【請求項3】 複数のH形鋼のフランジ側縁部同志を相
    互に突き合わせかつ接合して形成した上下面の両側にフ
    ランジを有する箱型形状の複数のH形鋼接合体からな
    り、前記芯材の立設方向と同じ方向に沿って相互に近接
    して立設されてなる芯材と、 相互に近接する一方のH形鋼接合体のフランジに接合さ
    れた雌継手および他方のH形鋼接合体のフランジに接合
    された雄継手を有し、前記雌継手と前記雄継手とが相互
    に抱持されてなる複数対の継手と、 前記芯材を包囲し、前記芯材の立設方向と同じ方向に相
    互に重複して立設された複数のソイルセメント柱とから
    構成された地中壁。
  4. 【請求項4】 複数のH形鋼のフランジ側縁部同志を相
    互に突き合わせかつ接合して形成した上下面の両側にフ
    ランジを有する箱型形状の複数のH形鋼接合体からな
    り、前記芯材の立設方向と同じ方向に沿って相互に近接
    して立設されてなる芯材と、 相互に近接する一方のH形鋼接合体のフランジにフラン
    ジ内面側に位置して接合された雌継手および他方のH形
    鋼接合体のフランジにフランジ内面側に位置して接合さ
    れた雄継手を有し、前記雌継手と前記雄継手とが相互に
    抱持されてなる複数対の継手と、 前記芯材を包囲し、前記芯材の立設方向と同じ方向に相
    互に重複して立設された複数のソイルセメント柱とから
    構成された地中壁。
  5. 【請求項5】 芯材の一方のフランジ外面を露出したこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4記載の地中
    壁。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013611A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Nippon Steel Corp 土留め壁の補強構造及び方法
WO2011058928A1 (ja) * 2009-11-13 2011-05-19 新日本製鐵株式会社 雄継手用防護材、鋼製部材、地中連続壁の施工方法および雄継手用防護材の建て込み方法
CN104631433A (zh) * 2015-01-13 2015-05-20 金天德 箱形钢板咬合连续墙结构体系与施工工艺
CN105507233A (zh) * 2016-01-15 2016-04-20 马鞍山科勒称重设备制造有限公司 可作为地下墙的钢板桩
CN105736018A (zh) * 2016-01-28 2016-07-06 上海隧道工程有限公司 用于软弱地层隧道的压入式管棚支护结构
KR101648704B1 (ko) * 2015-08-24 2016-08-18 장성만 지중벽체 구조물
JP2019190029A (ja) * 2018-04-19 2019-10-31 鹿島建設株式会社 ガイドウォールおよびガイドウォールの構築方法

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