JPH08109263A - カルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン、その製造法並びにこれを含有するゲル化剤及び化粧料 - Google Patents

カルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン、その製造法並びにこれを含有するゲル化剤及び化粧料

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JPH08109263A
JPH08109263A JP24587094A JP24587094A JPH08109263A JP H08109263 A JPH08109263 A JP H08109263A JP 24587094 A JP24587094 A JP 24587094A JP 24587094 A JP24587094 A JP 24587094A JP H08109263 A JPH08109263 A JP H08109263A
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carboxylic acid
poly
siloxane
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group
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JP24587094A
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Takeshi Ihara
毅 井原
Shinji Yano
真司 矢野
Katsumi Kita
克己 喜多
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オルガノ(ポリ)シロキサンの少なくとも1
つのケイ素原子が一般式:-R1-(OR2)p-(O)w-R3-COO-
(Mn+)1/n (1)(式中、R1 は炭素数2〜22の直鎖
又は分岐鎖のアルキレン基を、R2 は炭素数2〜4の直
鎖又は分岐鎖のアルキレン基を、R3 は結合手又は炭素
数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を、Mは2
価以上の金属を、pは0〜200の数を、wは0又は1
の数を、nはMの原子価を示す)で表わされるカルボン
酸多価金属塩基で修飾されているカルボン酸多価金属塩
変性オルガノ(ポリ)シロキサン、その製造法並びにこ
れを含有するゲル化剤及び化粧料。 【効果】 本発明のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサンは、安全性が高く、透明で使用感が
良く、しかも曳糸性のないゲルを構築するという特性を
有し、化粧料や香粧品用素材として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香粧品素材、化粧料素
材等として有用なカルボン酸多価金属塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサン及びその製造法並びにそれを含有
し、良好な使用感と安定性を有するシリコーンオイルの
ゲル化剤に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンは、主鎖の結合エネルギーが
高く耐熱性、耐酸性、耐候性等に優れることや、表面張
力が低く離形性、潤滑性、撥水性等を有することが知ら
れている。更に、分子間力が小さいため、主鎖が柔軟で
ありガス透過性が高く、また生理的に不活性なため、低
毒性、低刺激性といった特徴をも有する。このようなこ
とから、従来シリコーンは電気、電子、自動車、機械、
医療、化粧品、繊維、紙、パルプ、建材などの広い分野
で使用されている。
【0003】特に、香粧品や化粧料の分野においては、
ベタツキ感がなく安全性も高いジメチルポリシロキサン
や環状シリコーンが、頭髪の仕上げ剤や化粧品の油分と
して積極的に利用されており、このようなシリコーンオ
イルの特性を有効に活用した技術や、香粧品や化粧料へ
の用途開発の研究が行われてきた。
【0004】しかしながら、シリコーンオイルは香粧品
用油剤、化粧料用油剤等として重要であるものの、更に
機能性を高めた製品を得るためには幾つかの問題点があ
る。例えばシリコーンオイルは他の化粧料用油剤との相
溶性が悪く、均一に溶解させること、及び安定したシリ
コーンオイルをベースとした製品を調製することが困難
であり、化粧料中からシリコーンオイルが容易にしみ出
し、分離が起こってしまうという欠点を有する。また、
未だ、シリコーンオイルの粘度調節を行い得る剤が存し
ないため、シリコーンオイルを多量に含有する化粧料は
一般に粘度が低く、安定性に劣ったり、使用時に液だれ
が生じる等、多くの問題をかかえている。また、シリコ
ーンオイルを香粧品用油剤、化粧料用油剤等として使用
する場合には、比重差のある物質を組成中に経時的に安
定分散させることが難しいという欠点もあった。
【0005】そこで、かかる欠点を解決する目的で、シ
リコーンオイルをゲル化させ、その特性を生かした香粧
品基剤や化粧料基剤として用いるための検討がなされて
いる(例えば、特開昭63−152308号公報、特開
平1−190757号公報、特開平1−207354号
公報等)。
【0006】しかしながら、従来の方法はいずれもゲル
化剤としてシリコーンオイルには不溶であるがシリコー
ンオイル中で膨潤するオルガノポリシロキサン重合物を
用いるものであり、これらはゲルの安定性は良いもの
の、チキソトロピックなレオロジー特性に欠けていた。
このチキソトロピックなレオロジー特性は香粧品や化粧
料において使用性及び使用感の向上のために重要な要素
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従ってシリコーンオイ
ルの特性を活かし、安全性が高く、更にチキソトロピッ
クなレオロジー特性を付与し、透明で使用感がよく、し
かも曳糸性のない新規なゲル化剤の開発が望まれてい
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を行った結
果、特定のカルボン酸多価金属塩で変性されたオルガノ
(ポリ)シロキサンが、種々の化粧料用又は香粧品用シ
リコーンオイルにチキソトロピックなレオロジー特性を
付与し、安全性が高く、透明で使用感が良く、しかも曳
糸性のないゲルを構築し、これを化粧料に配合すれば、
べたつきがなく、さっぱりとした良好な使用感を示し、
経時的に安定で、かつシリコーンオイルを多量配合した
場合でも液だれを起こさないことを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、オルガノ(ポリ)シ
ロキサンの少なくとも1つのケイ素原子が一般式
(1):-R1-(OR2)p-(O)w-R3-COO-・(Mn+)1/n (1)
(式中、R1は炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖のアル
キレン基を、R2 は炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のア
ルキレン基を、R3 は結合手又は炭素数1〜22の直鎖
又は分岐鎖のアルキレン基を、Mは2価以上の金属を、
pは0〜200の数を、wは0又は1の数を、nはMの
原子価を示す)で表わされるカルボン酸多価金属塩基で
修飾されていることを特徴とするカルボン酸多価金属塩
変性オルガノ(ポリ)シロキサンを提供するものであ
る。
【0010】また、本発明はこのカルボン酸多価金属塩
変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造法を提供するも
のである。更に本発明は、このカルボン酸多価金属塩変
性オルガノ(ポリ)シロキサンを含有するシリコーンオ
イルのゲル化剤並びに化粧料を提供するものである。
【0011】本発明におけるオルガノ(ポリ)シロキサ
ンのケイ素原子を修飾するカルボン酸多価金属塩基であ
る一般式(1)において、R1 は炭素数2〜22の直鎖
又は分岐鎖の、好ましくは炭素数2〜12、特に好まし
くは炭素数2〜10の直鎖のアルキレン基であり、例え
ばエチレン、プロピレン、トリメチレン、ブチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オク
タメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメ
チレン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデ
カメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン
基等が挙げられる。
【0012】また、R2 の炭素数2〜4の直鎖又は分岐
鎖のアルキルレン基としては、例えばエチレン、プロピ
レン、トリメチレン、ブチレン基が挙げられ、特にエチ
レン基が好ましい。
【0013】R3 の炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の
アルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、エ
チルエチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレ
ン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウ
ンデカメチレン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、
テトラデカメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカ
メチレン等の基を挙げることができ、中でも炭素数1〜
12、特にR1 とR3 の炭素数の和が2〜22となるも
のが好ましい。
【0014】更に、Mの2価以上の金属原子としては、
Mg、Ca、Ba等のアルカリ土類金属を始め、Mn、
Fe、Co、Al、Ni、Cu、V、Mo、Nb、Z
n、Ti等が挙げられ、これらのうち特に好ましいもの
は、Ca、Al及びFeで、更に特にCa及びAlが好
ましい。なお、nはMの原子価である。
【0015】pは0〜200の数を示すが、0〜20の
数が好ましく、特に0〜10の数が好ましい。
【0016】wは0又は1の数を示すが、好ましくは0
である。
【0017】本発明のカルボン酸多価金属塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサンとしては、下記一般式(2)で表
わされる構造単位又は一般式(2)及び(3)で表わさ
れる構造単位を有するものが好ましい。
【0018】
【化4】
【0019】〔式中、R1 〜R3 、M、n、p及びwは
前記と同じものを示し、R4 及びR5は同一又は異な
り、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルコキシ基又
はフェニル基を示す〕
【0020】上記の一般式(2)及び(3)におけるR
4 及びR5 の炭素数1〜22のアルキル基としては、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、ヘキシル、ペンチル、t−ブチル、オクチル、テト
ラデシル、ドコシル、オクタデシル基等が挙げられ、特
にメチル基が好ましい。炭素数1〜22のアルコキシ基
としては例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ペン
チルオキシ、ブトキシ、2−エチルブトキシ、2−エチ
ルヘキシロキシ基等が挙げられ、特にメトキシ、エトキ
シ基が好ましい。
【0021】更に、本発明のカルボン酸多価金属塩変性
オルガノ(ポリ)シロキサンは下記一般式(4)
【0022】
【化5】
【0023】〔式中、R6 、R7 、x個のR8 、R9
びR10は同一又は異なり、炭素数1〜22のアルキル若
しくはアルコキシ基又はフェニル基を、xは0〜100
0の数を示す。X及びx個のYの少なくとも1個は一般
式:-R1-(OR2)p-(O)w-R3-COO-・(Mn+)1/n(1)(式
中、R1 〜R3 、M、n、p及びwは前記と同じものを
示す)で表わされるカルボン酸多価金属塩基を示し、残
余は同一又は異なり、炭素数1〜22のアルキル若しく
はアルコキシ基、フェニル基又は一般式:-R1-(OR2)p-
(O)w-R3-COOB(5)(式中、R1 〜R3 、p及びwは前
記と同じものを示し、Bは水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基又は1価の陽イオンを示す)で表わされるカル
ボン酸基を示し、Zは上記一般式(1)で表わされるカ
ルボン酸多価金属塩基又は炭素数1〜22のアルキル若
しくはアルコキシ基、フェニル基又は上記一般式(5)
で表わされるカルボン酸基を示す〕で表わされるものが
より好ましい。
【0024】一般式(4)におけるR6 、R7 、x個の
8 、R9 、R10並びにX、x個のY、Zにおけるカル
ボン酸多価金属塩(1)及びカルボン酸基(5)以外の
基における炭素数1〜22のアルキル、アルコキシ基、
フェニル基としては、前記一般式(2)及び(3)にお
けるR4 及びR5 と同じものが挙げられ、特にR6 、R
7 、x個のR8 、R9 、R10並びにX、x個のY、Zの
カルボン酸多価金属塩基(1)及びカルボン酸基(5)
以外の基の全ての基がメチル基であるものが好ましい。
【0025】本発明において、一般式(4)のxは0〜
1000、特に0〜300、更には0〜100の数であ
ることが好ましい。
【0026】本発明のカルボン酸多価金属塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサンは、オルガノ(ポリ)シロキサン
の少なくとも1つのケイ素原子が、一般式(5)で表わ
されるカルボン酸基で修飾されているカルボン酸塩変性
オルガノ(ポリ)シロキサンに、一般式:(Mn+)m(Em-)n
(6)(式中、M及びnは前記と同じものを示し、Eは
酸素原子又はアニオンを示し、mはEの原子価を示す)
で表わされる金属化合物を反応せしめることにより製造
することができる。
【0027】本発明のカルボン酸多価金属塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサンの製造法において、原料として用
いられるカルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサンと
しては、次の一般式(7)〜(9)
【0028】
【化6】
【0029】〔式中、X′及びx個のY′の少なくとも
1個は一般式(5)で表わされるカルボン酸基を示し、
残余のX′及びY′は同一又は異なり、炭素数1〜22
のアルキル若しくはアルコキシ基又はフェニル基を示
す。Z′は一般式(5)で表わされるカルボン酸基又は
炭素数1〜22のアルキル若しくはアルコキシ基又はフ
ェニル基を示す。R6 〜R10及びxは前記と同じものを
示す〕
【0030】
【化7】
【0031】〔式中、x′個のY″の少なくとも1個は
一般式(5)で表わされるカルボン酸基を示し、残余の
Y″及びR11は同一又は異なり、炭素数1〜22のアル
キル若しくはアルコキシ基又はフェニル基を示し、x′
は2〜1000の数を示す〕
【0032】
【化8】
【0033】〔式中、y″個のY''' の少なくとも1個
は一般式(5)で表わされるカルボン酸基を示し、残余
のY''' 並びにR12〜R22は同一又は異なり、炭素数1
〜22のアルキル若しくはアルコキシ基又はフェニル基
を示し、α″、x″及びz″は同一又は異なり0〜10
00、y″は1〜1000の数を示す〕
【0034】が挙げられ、特に一般式(7)で表わされ
るものが好ましい。
【0035】本発明において、かかるカルボン酸変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサンは、公知の方法、例えばSi
−H基を有するジメチルポリシロキサンと不飽和カルボ
ン酸エステル化合物を白金触媒下で付加反応し、更にケ
ン化により、カルボン酸にする方法;Si−H基を有す
るジメチルポリシロキサンと不飽和カルボン酸シリルエ
ステル又はアリルオキシカルボン酸シリルエステルを白
金触媒下で付加反応し、反応後加水分解にて目的物を得
る方法;並びにビス(ヒドロキシカルボニルエチル)テ
トラメチルジシロキサンと環状シロキサン及び酸性触媒
を用いて平衡化反応し、両末端カルボキシル変性シリコ
ーンオイルを得る方法(シリコーンハンドブック、伊藤
邦雄編、日刊工業新聞社、166〜167頁)等により
製造することができる。
【0036】また、本発明においては、市販品をそのま
ま使用することもでき、その具体例としてはSF841
8、BY16−880、BY16−754、BY16−
750(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製)、TSF 4770、TSF4771(東芝シリコ
ーン(株)製)、X−22−162A、X−22−16
2C、X−22−3701E、X−22−3710(信
越化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0037】更に、本発明において用いられる一般式
(6)で表わされる金属化合物としては、例えばCa(CH3
COO)2、CaCl2、CaBr2、CaCO3、Al2(SO4)3、Al(CH3CO
O)3、AlCl 3、Al(NO3)3、BaCO3、Fe(ClO4)3、Fe(NO3)3
FeCl3、Mn(CH3COO)2、Mg(CH3COO)2、MgBr2、MgCl2、Mg
(C6H5O7)2、Mg(OC2H5)2、Mg(OH)2、Co(CH3COO)2、CoB
r2、CoCl2、Co2O3、Ni(CH3COO)2、(NH4)2Ni(SO4)2、(H2
NSO3)2Ni、NiBr2、NiCl2、Ni(OH)2、Ni(CN)2、NiSO4、C
u(CH3COO)2、CuBr2、CuCO3・Cu(OH)2、CuCl2、Cu(NH4)2
Cl4、CuF2、CuI2、Cu(OH)2、CuO、CuSO4、NH4VO3、VC
l3、MoB4、MoCl5、MoSi2、MoS2、NbSi2、NbN、NbO2、Zn
(NO3)2、Zn(CH3COO)2、ZnO、ZnBr2、ZnCl2、ZnSO4、TiC
l4、TiSi2、TiO2、Ca(OH)2、Al(OH)3等が挙げられ、特
にCaCl2、AlCl3、Al2 (SO4)3が好ましい。
【0038】本発明方法は例えば次のようにして実施さ
れる。すなわち、原料のカルボン酸変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンにおいて、一般式(5)のBが1価の陽
イオンの場合には、それ1当量に対して金属化合物
(6)を0.1〜10当量、好ましくは0.3〜3当量
加え、原料総量の1〜100倍重量、好ましくは2〜2
0倍重量の極性溶媒中で、20〜80℃にて1〜6時間
攪拌、混合させることにより行われる。極性溶媒は特に
制限されないが、カルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロ
キサンと相溶性のあるものが好ましく、かかる極性溶媒
としては、例えば水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、テトラ
ヒドロフラン、アセトン等が挙げられ、単独又は2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0039】また、一般式(5)のBが水素原子又は炭
素数1〜4のアルキル基である場合は、原料のカルボン
酸変性オルガノ(ポリ)シロキサン1当量に対し、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムや3級アミン等の塩基を
0.8〜1.2当量加えて混合し、20〜80℃で0.
5〜8時間攪拌し、カルボキシレートにした後、上記と
同様の操作を行えばよい。
【0040】得られたカルボン酸多価金属塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサンを分離するには、目的物が析出し
ている場合は、その固体を濾過し、溶媒に溶解している
か又は粘稠物として存在している場合には、ヘキサン、
エーテル、酢酸エチル、トルエン等の溶媒を添加して抽
出すればよい。
【0041】また、本発明のカルボン酸多価金属塩変性
オルガノ(ポリ)シロキサンを製造するにあたり、式:
RCOOB(Rは炭素数7〜19のアルキル基を、Bは
一般式(5)と同じものを示す)で表わされる化合物
を、カルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキ
サン中の全カルボン酸基1当量に対し、0.1〜1当量
加えると、本発明のゲル化剤でゲルを製したときに、よ
りチクソトロピー性の高いゲルが得られ好ましい。な
お、該化合物の添加時は、カルボン酸変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンの塩交換時でも、塩交換後でもよい。
【0042】かくして得られるカルボン酸多価金属塩変
性オルガノ(ポリ)シロキサンは、本発明においては、
シリコーンオイルのゲル化剤として作用するものであ
り、単独又は2種以上を併用して用いてもよく、その用
途も、シリコーンオイルの使用される分野であれば、電
気、電子、自動車、機械、医薬、化粧品、繊維、紙、パ
ルプ、建材、塗料等、特に限定されないが、本発明のゲ
ル化剤を含有のシリコーンオイルを配合した化粧料用と
する場合には、全量中に1〜40重量%、特に10〜3
0重量%配合するのが好ましい。1重量%未満では化粧
料を安定化させることはできず、また40重量%を超え
ると系全体の粘度が著しく高くなり、使用時ののびが悪
く、油性感、べたつき感を与えるので化粧料として好ま
しくない。
【0043】本発明のゲル化剤に適するシリコーンオイ
ルとしては、特に制限はなくオルガノ(ポリ)シロキサ
ンであればいずれでもよいが、シリコーンオイルを配合
した化粧料として使用するのであれば、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン等が好ましく、かかる化粧料にはその目的に応
じて、例えばポリエーテル変性シリコーン、一般化粧料
用油剤、保湿剤、細胞間脂質(セラミド等)、紫外線吸
収剤、キレート類、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、
香料、薬効成分、乳化剤、洗浄剤成分等を適宜配合する
ことができる。
【0044】また、本発明のゲル化剤を含有のシリコー
ンオイルを配合した化粧料は、前記成分を常法に従って
混合、攪拌することにより製造され、外観上均一なゲル
状化粧料とすることができる。また、これに乳化剤や水
相となる成分を添加することにより安定なW/O又はO
/W乳化化粧料とすることができる。更に、このゲル又
は乳化物に粉体を、好ましくは10〜40重量%、より
好ましくは15〜30重量%配合することにより乳液状
又はクリーム状ファンデーションとすることができる。
また、このゲルに粉体を、好ましくは10〜60重量
%、より好ましくは20〜50重量%配合することによ
り油性固形化粧料とすることができる。粉体としては、
一般に化粧料に用いられる粉体、例えばタルク、マイ
カ、カオリン、セリサイト等の体質顔料;酸化チタン、
酸化亜鉛、酸化鉄、群青等の無機顔料;チタンマイカ系
パール顔料;及び青色404号、赤色202号、黄色4
01号等の有機顔料を挙げることができる。本発明にお
いては、上記粉体の1種又は2種以上が任意に選ばれて
用いられる。また、整髪料、シャンプー、リンス等の頭
髪化粧料とすることもできる。
【0045】
【発明の効果】本発明のカルボン酸多価金属塩変性オル
ガノ(ポリ)シロキサンは、電気、電子、自動車、機
械、医薬、化粧品、繊維、紙、パルプ、建材、塗料等の
種々の分野で用いられるシリコーンオイルにチキソトロ
ピックなレオロジー特性を付与し、安全性が高く、透明
で使用感が良く、しかも曳糸性のないゲルを構築すると
いう点で非常に有用であり、特に化粧料や香粧品用素材
として有用である。
【0046】従って本発明のゲル化剤は、これをシリコ
ーンオイルに含有させて化粧料に配合すると、シリコー
ンオイルの有するべたつきがなく、さっぱりとした良好
な使用感や撥水性等の特徴を何ら損なうことがなく、経
時的に安定で、かつシリコーンオイルを多量に配合した
場合においても液だれを起こすことがなく、極めて有用
である。
【0047】
【実施例】次に実施例及び試験例を挙げて本発明を更に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0048】合成例1 XF40−A1629(東芝シリコーン(株)製)10
0g、10−ウンデセン酸メチル20g、トルエン50
mlを混合し、65℃に昇温した。この溶液に塩化白金酸
(1%IPA溶液)0.05mlを添加し、更に5時間熟
成させた。反応終了後、活性炭1gを加えて50℃で1
時間攪拌した後、活性炭を濾過した。溶媒を減圧留去し
た後、更に過剰の10−ウンデセン酸メチルを減圧留去
してカルボン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−b)114gを得た。
【0049】合成例2 XF40−A2606(東芝シリコーン(株)製)10
0g、10−ウンデセン酸メチル30g、トルエン50
mlを混合し、65℃に昇温した。この溶液に塩化白金酸
(1%IPA溶液)0.05mlを添加し、更に5時間熟
成させた。反応終了後、活性炭1gを加えて50℃で1
時間攪拌した後、活性炭を濾過した。溶媒を減圧留去し
た後、更に過剰の10−ウンデセン酸メチルを減圧留去
してカルボン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−c)121gを得た。
【0050】合成例3 XF40−A5149(東芝シリコーン(株)製)20
0g、10−ウンデセン酸メチル25g、トルエン50
mlを混合し、65℃に昇温した。この溶液に塩化白金酸
(1%IPA溶液)0.05mlを添加し、更に7時間熟
成させた。反応終了後、活性炭1gを加えて50℃で1
時間攪拌した後、活性炭を濾過した。溶媒を減圧留去し
た後、更に過剰の10−ウンデセン酸メチルを減圧留去
してカルボン酸エステル変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−e)214gを得た。
【0051】実施例1
【0052】
【化9】
【0053】カルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−a)(X−22−162C信越化学工業(株)
製)(カルボン酸基当量2330)50g、水酸化ナト
リウム0.86g、イソプロピルアルコール200ml、
イオン交換水20gを混合し、室温で3時間攪拌した。
60℃に昇温した後、この溶液に塩化アルミ(6−a)
0.95g、イオン交換水10g、エタノール30gの
混合溶液を30分で滴下し、60℃で3時間攪拌した。
反応終了後、ヘキサン100mlを加え、分層させた。ヘ
キサン層を分取した後、イオン交換水(100ml×3)
で洗浄した。ヘキサン層を分取し、溶媒を減圧留去し、
白色固体のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)
シロキサン〔本発明品(4−a)〕47gを得た。
【0054】
【化10】
【0055】実施例2
【0056】
【化11】
【0057】合成例1で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−b)40g、水酸
化ナトリウム1.2g、イソプロピルアルコール200
ml、イオン交換水20gを混合し、室温で6時間攪拌し
た。エステルの加水分解終了後、60℃に昇温した。こ
の溶液に塩化アルミ(6−a)1.26g、イオン交換
水10g、エタノール40gの混合溶液を40分で滴下
し、60℃で3時間攪拌した。反応終了後、生じた固体
を濾過し、イオン交換水、イソプロピルアルコールで洗
浄し、白色固体のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサン〔本発明品(4−b)〕33gを得
た。
【0058】
【化12】
【0059】実施例3
【0060】
【化13】
【0061】合成例1で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−b)40g、水酸
化ナトリウム1.2g、イソプロピルアルコール200
ml、イオン交換水20gを混合し、室温で6時間攪拌し
た。エステルの加水分解終了後、60℃に昇温した。こ
の溶液に塩化カルシウム(6−b)1.60g、イオン
交換水30g、エタノール20gの混合溶液を40分で
滴下し、60℃で3時間攪拌した。反応終了後、ヘキサ
ン100mlを加え、分層した後イオン交換水(100ml
×3)で洗浄した。ヘキサン層を分取し、溶媒を留去
し、白色結晶のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポ
リ)シロキサン〔本発明品(4−c)〕38gを得た。
【0062】
【化14】
【0063】実施例4
【0064】
【化15】
【0065】合成例1で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−b)10g、水酸
化ナトリウム0.3g、イソプロピルアルコール100
ml、イオン交換水20gを混合し、室温で6時間攪拌し
た。エステルの加水分解終了後、60℃に昇温した。こ
の溶液に塩化マグネシウム(6−c)0.72g、イオ
ン交換水20g、エタノール5gの混合溶液を10分で
滴下し、60℃で3時間攪拌した。反応終了後、ヘキサ
ン70mlを加え、分層した後イオン交換水(100ml×
3)で洗浄した。ヘキサン層を分取し、溶媒を留去し、
白色結晶のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)
シロキサン〔本発明品(4−d)〕7gを得た。
【0066】
【化16】
【0067】実施例5
【0068】
【化17】
【0069】合成例2で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−c)40g、水酸
化ナトリウム1.72g、イソプロピルアルコール20
0ml、イオン交換水20gを混合し、室温で6時間攪拌
した。エステルの加水分解終了後、60℃に昇温した。
この溶液に塩化アルミ(6−a)1.72g、イオン交
換水20g、エタノール30gの混合溶液を40分で滴
下し、60℃で3時間攪拌した。反応終了後、生じた固
体を分取し、イオン交換水、イソプロピルアルコールで
洗浄し、白色結晶のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサン〔本発明品(7−e)〕32gを得
た。
【0070】
【化18】
【0071】実施例6
【0072】
【化19】
【0073】カルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−d)(X−22−3701E 信越化学工業
(株)製)(カルボン酸基当量3800)66g、水酸
化ナトリウム0.70g、イソプロピルアルコール30
0ml、イオン交換水10gを混合し、室温で3時間攪拌
した。60℃に昇温した後、この溶液に塩化アルミ(6
−a)0.77g、イオン交換水10g、エタノール4
0gの混合溶液を40分で滴下し、60℃で3時間攪拌
した。反応終了後、生じた固体を分取し、イオン交換
水、イソプロピルアルコールで洗浄し、カルボン酸多価
金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン〔本発明品(4
−f)〕60gを得た。
【0074】
【化20】
【0075】実施例7
【0076】
【化21】
【0077】カルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−d)(X−22−3701E 信越化学工業
(株)製)(カルボン酸基当量3800)66g、水酸
化ナトリウム0.70g、イソプロピルアルコール30
0ml、イオン交換水10gを混合し、室温で3時間攪拌
した。60℃に昇温した後、この溶液に塩化カルシウム
(6−b)0.97g、イオン交換水20g、エタノー
ル20gの混合溶液を40分で滴下し、60℃で3時間
攪拌した。反応終了後、ヘキサン150mlを添加し、分
層させた。イオン交換水(100ml×3)で洗浄した
後、ヘキサン層を分取し、溶媒を留去し、カルボン酸多
価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン〔本発明品
(4−g)〕62gを得た。
【0078】
【化22】
【0079】実施例8
【0080】
【化23】
【0081】合成例3で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−e)80g、水酸
化ナトリウム1.12g、イソプロピルアルコール30
0ml、イオン交換水20gを混合し、室温で6時間攪拌
した。エステルの加水分解終了後、60℃に昇温した。
この溶液に塩化カルシウム(6−b)1.50g、イオ
ン交換水30g、エタノール5gの混合溶液を20分で
滴下し、60℃で3時間攪拌した。反応終了後、ヘキサ
ン200mlを加え、分層した後イオン交換水(100ml
×3)で洗浄した。ヘキサン層を分取し、溶媒を留去
し、白色結晶のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポ
リ)シロキサン〔本発明品(4−h)〕78gを得た。
【0082】
【化24】
【0083】実施例9
【0084】
【化25】
【0085】カルボン酸変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ン(7−d)(X−22−3701E 信越化学工業
(株)製)(カルボン酸基当量3800)50gと、他
のカルボン酸塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−
a)(X−22−162C 信越化学工業(株)製)
(カルボン酸塩基当量2330)31gとの混合物に、
水酸化ナトリウム1.10g、イソプロピルアルコール
350ml、イオン交換水20gを混合し、室温で3時間
攪拌した。60℃に昇温した後、この溶液に塩化カルシ
ウム(6−b)1.53g、イオン交換水30g、エタ
ノール5gの混合溶液を20分で滴下し、60℃で3時
間攪拌した。反応終了後、ヘキサン200mlを加え、分
層した後イオン交換水(100ml×3)で洗浄した。ヘ
キサン層を分取し、溶媒を留去し、カルボン酸多価金属
塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン〔本発明品(4−
i)〕79gを得た。
【0086】
【化26】
【0087】実施例10
【0088】
【化27】
【0089】合成例1で製造したカルボン酸エステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン(7−b)30g、ミリ
スチン酸2.4g、水酸化ナトリウム1.33g、イソ
プロピルアルコール200ml、イオン交換水15gを混
合し、室温で6時間攪拌した。エステルの加水分解終了
後、60℃に昇温した。この後この溶液に塩化アルミ
(6−a)1.42g、イオン交換水15g、エタノー
ル40gの混合溶液を40分で滴下し、60℃で3時間
攪拌した。反応終了後、生じた固体を分取し、イオン交
換水、イソプロピルアルコールで洗浄し、白色結晶のカ
ルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン
〔本発明品(4−j)〕31gを得た。
【0090】
【化28】
【0091】試験例1 本発明のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シ
ロキサンについて、その化粧料用シリコーンオイルに対
するゲル形成能の評価を行った。
【0092】(評価方法)表1に示す化合物を、それぞ
れ化粧料用シリコーンオイル(オクタメチルシクロテト
ラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン及び
ジメチルポリシロキサン(6cs))に20重量%となる
量、室温にて添加し、混合後に70℃で1時間加熱し、
次いで室温にて1時間放置後のゲルの状態を目視により
下記基準に従って評価した。その結果を表1に示す。 ○:チキソトロピー性のゲルを形成する。 △:ゲルは形成するが、そのゲルはチキソトロピー性を
示さない。 ×:ゲルを形成しない。
【0093】
【表1】
【0094】表1の結果から明らかな如く、化粧料用シ
リコーンオイルに対して、本発明化合物は全てチキソト
ロピー性のゲルを構築した。
【0095】
【表2】 実施例11・日焼け防止ジェリー (組成) (重量%) (1)本発明品(4−a) 4 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 70 (3)メチルフェニルポリシロキサン 5 (4)p−ジメチルアミノ安息香酸イソオクチル 2 (5)香料 適量
【0096】(製法)成分(1)〜(4)を加温し、デ
ィスパーにて均一に溶解する。この中に成分(5)をデ
ィスパーにて均一混合し、日焼け防止ジェリーを得た。
このものは、安定で使用感に優れるものであった。ま
た、使用時にも指からの液だれは起こらなかった。
【0097】
【表3】 実施例12・サンスクリーンクリーム (組成) (重量%) (1)本発明品(4−c) 20 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 66 (3)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5 (4)メトキシ桂皮酸オクチル 3 (5)酸化チタン 5 (6)香料 適量
【0098】(製法)成分(1)〜(4)を加温し、デ
ィスパーにて均一に溶解する。この中に成分(5)及び
(6)をディスパーにて均一混合し、サンスクリーンク
リームを得た。このものは、安定で使用感に優れるもの
であった。また、使用時にも指からの液だれは起こらな
かった。
【0099】
【表4】 実施例13・油性洗浄剤 (組成) (重量%) (1)本発明品(4−h) 18 (2)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20) グリセリル 5 (3)スクワラン 35 (4)デカメチルシクロペンタシロキサン 42
【0100】(製法)成分(1)〜(4)を加温し、デ
ィスパーにて均一溶解して油性洗浄剤を得た。このもの
は、安定で使用感に優れるものであった。また、使用時
にも指からの液だれは起こらなかった。
【0101】
【表5】 実施例14・クリーム状ファンデーション (組成) (重量%) (1)本発明品(4−j) 20 (2)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5 (3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 (4)グリセリン 2 (5)精製水 残量 (6)顔料:セリサイト 6 酸化チタン 8 酸化鉄 12 (7)ナイロンパウダー 5 (8)ジメチルポリシロキサン・ポリオキシアルキレン 共重合体 1
【0102】(製法)成分(1)〜(3)及び(8)を
加温し、ディスパーにて均一溶解した後、成分(6)及
び(7)を添加して、更にディスパーで分散させた。こ
れに成分(4)及び(5)を攪拌しながら添加して乳化
させ、クリーム状ファンデーションを得た。このもの
は、安定で使用感に優れるものであった。また、使用時
にも指から液だれは起こらなかった。
【0103】
【表6】 実施例15・O/Wクリーム (組成) (重量%) (1)本発明品(4−h) 3 (2)モノセチルリン酸 0.5 (3)スクワラン 2 (4)パルミチン酸イソプロピル 2 (5)オリーブ油 2 (6)ジメチルポリシロキサン(6cs) 5 (7)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 (8)グリセリン 5 (9)L−アルギニン 0.5 (10)エタノール 5 (11)精製水 残量
【0104】(製法)成分(1)〜(7)を加温し、デ
ィスパーにて均一溶解する。これに(8)〜(11)を
攪拌しながら添加して乳化させ、O/Wクリームを得
た。このものは、安定で使用感に優れるものであった。
また使用時にも指からの液だれは起こらなかった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/50

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノ(ポリ)シロキサンの少なくと
    も1つのケイ素原子が一般式:-R1-(OR2)p-(O)w-R3-COO
    -・(Mn+)1/n (1)(式中、R1 は炭素数2〜22の直
    鎖又は分岐鎖のアルキレン基を、R2 は炭素数2〜4の
    直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を、R3 は結合手又は炭
    素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を、Mは
    2価以上の金属を、pは0〜200の数を、wは0又は
    1の数を、nはMの原子価を示す)で表わされるカルボ
    ン酸多価金属塩基で修飾されていることを特徴とするカ
    ルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表わされる構造単位
    又は一般式(2)及び(3)で表わされる構造単位を有
    する請求項1記載のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ
    (ポリ)シロキサン。 【化1】 〔式中、R1 〜R3 、M、n、p及びwは請求項1と同
    じものを示し、R4 及びR5 は同一又は異なり、炭素数
    1〜22のアルキル若しくはアルコキシ基又はフェニル
    基を示す〕
  3. 【請求項3】 下記一般式(4) 【化2】 〔式中、R6 、R7 、x個のR8 、R9 及びR10は同一
    又は異なり、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルコ
    キシ基又はフェニル基を、xは0〜1000の数を示
    す。X及びx個のYの少なくとも1個は一般式:-R1-(O
    R2)p-(O)w-R3-COO-・(Mn+)1/n(1)(式中、R1 〜R
    3 、M、n、p及びwは請求項1と同じものを示す)で
    表わされるカルボン酸多価金属塩基を示し、残余は同一
    又は異なり、炭素数1〜22のアルキル若しくはアルコ
    キシ基、フェニル基又は一般式:-R1-(OR2)p-(O)w-R3-C
    OOB(5)(式中、R1 〜R3 、p及びwは前記と同じ
    ものを示し、Bは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基
    又は1価の陽イオンを示す)で表わされるカルボン酸基
    を示し、Zは上記一般式(1)で表わされるカルボン酸
    多価金属塩基又は炭素数1〜22のアルキル若しくはア
    ルコキシ基、フェニル基又は上記一般式(5)で表わさ
    れるカルボン酸基を示す〕で表わされる請求項2記載の
    カルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサ
    ン。
  4. 【請求項4】 一般式(4)において、R6 、R7 、x
    個のR8 、R9 及びR10がメチル基で、かつX、x個の
    Y及びZのうち一般式(1)で表わされるカルボン酸多
    価金属塩基及び一般式(5)で表わされるカルボン酸基
    以外の基がメチル基である請求項3記載のカルボン酸多
    価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサン。
  5. 【請求項5】 オルガノ(ポリ)シロキサンの少なくと
    も1つのケイ素原子が、一般式(5)で表わされるカル
    ボン酸基で修飾されているカルボン酸変性オルガノ(ポ
    リ)シロキサンに、一般式:(Mn+)m(Em-)n(6)(式
    中、M及びnは請求項1と同じものを示し、Eは酸素原
    子又はアニオンを示し、mはEの原子価を示す)で表わ
    される金属化合物を反応せしめることを特徴とする請求
    項1記載のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)
    シロキサンの製造法。
  6. 【請求項6】 オルガノ(ポリ)シロキサンの少なくと
    も1つのケイ素原子が一般式(5)で表わされるカルボ
    ン酸基で修飾されているカルボン酸変性オルガノ(ポ
    リ)シロキサンが、次の一般式(7) 【化3】 〔式中、X′及びx個のY′の少なくとも1個は一般式
    (5)で表わされるカルボン酸基を示し、残余は炭素数
    1〜22のアルキル若しくはアルコキシ基又はフェニル
    基を示す。Z′は一般式(5)で表わされるカルボン酸
    基又は炭素数2〜22のアルキル若しくはアルコキシ基
    又はフェニル基を示す。R6 〜R10及びxは請求項3と
    同じものを示す〕で表わされるものである請求項5記載
    のカルボン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサ
    ンの製造法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4の何れか一項記載のカルボ
    ン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンを含有
    するシリコーンオイルのゲル化剤。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4の何れか一項記載のカルボ
    ン酸多価金属塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンを含有
    する化粧料。
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