JPH08107021A - トランス - Google Patents

トランス

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JPH08107021A
JPH08107021A JP6240209A JP24020994A JPH08107021A JP H08107021 A JPH08107021 A JP H08107021A JP 6240209 A JP6240209 A JP 6240209A JP 24020994 A JP24020994 A JP 24020994A JP H08107021 A JPH08107021 A JP H08107021A
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JP
Japan
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core
transformer
coil
low
permeability
Prior art date
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Pending
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JP6240209A
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English (en)
Inventor
敦 ▲広▼野
Atsushi Hirono
Tomohiro Yamada
知弘 山田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状を大きくすることなく、大きな出力電力
が得られるトランスを提供する。 【構成】 トランス1は、中空部2および中空部2に連
続する端子部3を備えるボビン4の中空部2の外周にコ
イル5を巻回し、中空部2の内部およびコイル5の外周
において、E形コア6、7が、各端脚部12、15間
に、E形コア6、7に対して透磁率が低く、長さがGの
低透磁率体8を挟み込んで接合され、閉磁路をなすコア
9が形成されてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスイッチング電
源装置を構成するトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスを図6を用いて説明す
る。
【0003】図6において、31はトランスであり、中
空部32および端子部33を備えるボビン34の中空部
32の外周にコイル35を巻回し、中空部32およびコ
イル35の外周に、閉磁路を形成するコア38を配置し
てなるものである。ここで、コア38は、E形コア36
とE形コア37とを接合してなり、ボビン34の中空部
32内において、コアギャップ39を有するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トランス31においては、次のような問題点があった。
すなわち、コイル35の巻数(N)が同じであれば、コ
ア38に発生するインダクタンスの値(L)は、コイル
35に流れる電流の値(I)に関わらず一定であり、コ
ア38の最大磁束密度(Bm)は、コア38の透磁率
(μ)を用いて次式(1)により決定されるが、電源装
置の出力電力の増大に伴って、コイル35に流れる電流
が増加し、一定の値以上になるとコア38の磁束密度は
最大値(Bm)に達し、磁束が飽和してしまう。
【0005】 Bm=μ・H=μ・N・I ……(1) また、磁束密度(B)は、磁束(Ф)を用いて次式
(2)のように表すことができることから、より大きな
電流をコイル35に流すには、(2)式から、コア38
の実効断面積(S)を大きく、すなわち、コア38の形
状を大きくしなければならず、トランスの小型化、ひい
てはスイッチング電源装置の小型化が困難となってい
た。
【0006】B=Ф/S ……(2) そこで、本発明においては、形状を大きくすることな
く、大きな出力電力が得られるトランスを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、中空部と該中空部に連続する端
子部とを備えるボビンの前記中空部の外周にコイルを巻
回し、前記ボビンの中空部の内部および前記コイルの外
周にコアを配置してなるトランスにおいて、前記コアの
一部を、該コアの他の部分より透磁率が低い低透磁率体
で構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明にかかるトランスによれば、コイルに流
れる電流が増大すると、コアの一部を構成する低透磁率
体において磁束が飽和し、低透磁率体がコアギャップと
して作用することから、インダクタンスが下がり、それ
によって、より大きな電流をコイルに流すことができる
ものである。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例にかかるトランスを、図1
乃至図3を用いて説明する。
【0010】図1において、1はトランスであり、中空
部2および中空部2に連続する端子部3を備えるボビン
4の中空部2の外周にコイル5を巻回し、E形コア6、
7および低透磁率体8を、中空部2の内部およびコイル
5の外周に、閉磁路をなすように接合固定することによ
り、コア9を形成してなるものである。
【0011】ここで、図2に示すように、コア9を構成
する一方のE形コア6は、フェライト等の磁性体からな
り、連結部10と、連結部10に直角状に連続する中央
脚部11と、中央脚部11を介して対向する端脚部12
とを備えるものであり、この場合、中央脚部11と端脚
部12とは同じ長さである。また、E形コア7は、E形
コア6と同じく磁性体からなり、連結部13、中央脚部
14、端脚部15を備えるもので、この場合、中央脚部
14と端脚部15とは同じ長さである。さらに、低透磁
率体8は、E形コア6、7に対して透磁率が低い磁性体
からなり、ブロック状をなすものである。そして、E形
コア6、7の各中央脚部11、14がボビン4の中空部
2に挿通され、E形コア6とE形コア7とが、端脚部1
2、15間に、低透磁率体8を挟み込んで接合され、コ
ア9が形成されるものである。このとき、低透磁率体8
の、端脚部12、15の長手方向に沿う長さはGである
ため、中央脚部11と中央脚部14は接触せず、長さG
のセンターギャップ16がコア9に設けられるものであ
る。
【0012】ここで、トランス1に発生するインダクタ
ンス(L)は、コア9の透磁率(μ)、コイル5の巻回
数(N)、コア9の実効断面積(S)、磁路長(l)に
より、次式(3)のように表されるものであり、巻回
数、実効断面積、磁路長が同じであれば、コア9の透磁
率により決定されるものである。
【0013】 L=μ・N2 ・(S/l) ……(3) そして、電源装置の出力電力に対応して、コイル5に流
れる電流が増減することにより、コア9の磁束密度
(B)は変動する。このとき、コア9を構成する低透磁
率体8は、コア9の他の部分より透磁率が低く、このた
め、最大磁束密度(Bm)についても、低透磁率体8に
おける値は、コア9の他の部分における値よりも小さい
ものである。例えば、低透磁率体8の最大磁束密度をB
m1、コア9の他の部分の最大磁束密度をBm2とする
と、図3に示すように、低透磁率体8の磁化曲線はP
1、コア9の他の部分の磁化曲線はP2となり、トラン
ス1の実働領域はP3となる。そして、電源装置の出力
電力が小さく、コイル5に流れる電流も小さい時、低透
磁率体8は、コア9の他の部分と同様に磁性体として作
用し、コア9のコアギャップ長は中央脚部11、14間
に形成されたGとなる。また、電源装置の出力電力が大
きくなり、コイル5に流れる電流が増大し、磁束密度が
Bm1に達すると、低透磁率体8において磁束が飽和
し、低透磁率体8は磁性体としては作用せず、コアギャ
ップとして作用するため、コア9のコアギャップ長は2
Gとなり、インダクタンスの値が低下するものである。
ここで、次式(4)から、インダクタンスが減少した
時、電流を増大させて、磁束変化量(dΦ/dt)を一
定に保つことが可能であり、コイル5に流れる電流を増
大させることができるものである。
【0014】 dΦ/dt=(L/Nt)・I ……(4) 以上のように、本発明にかかるトランスによれば、コア
9の形状を大きくすることなく、コア9の低透磁率体8
をコアギャップとして作用させ、インダクタンスの値を
低下させることにより、コイル5に流れる電流を増大さ
せ、大きな出力電力を得ることができるものである。
【0015】なお、本実施例においては、E形コア6、
7の端脚部12、15間に低透磁率体8を挟み込んでコ
ア9を形成する場合について説明したが、図4に示すよ
うに、中央脚部11、14間に低透磁率体8を挟み込ん
でコア17を形成してもよいものである。ここで、図4
においては、図1、図2と同一もしくは同等の部分に同
一の符号を付し、その説明は省略する。
【0016】また、本実施例においては、二つのE形コ
ア6、7を接合することにより、コア9を構成する場合
について説明したが、図5(a)に示すように、E形コ
ア6の端脚部12と、I形コア18の両端部19近傍と
の間に低透磁率体8を挟み込み、これら各部材を接合し
てコア20を形成してもよいものである。加えて、図5
(b)に示すように、E形コア6の中央脚部11と、I
形コア18の中央部21近傍との間に低透磁率体8を挟
み込んでコア22を形成してもよいものである。ここ
で、図5においては、図1、図2と同一もしくは同等の
部分に同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0017】さらに、本実施例においては、E形コア
6、7と、これらと別体の低透磁率体8とを接合してコ
ア9を形成する場合について説明したが、例えば、端脚
部または中央脚部の先端に低透磁率体を一体に設けたE
形コアと、低透磁率体を設けないE形コアとを接合して
コアを形成してもよいものである。
【0018】また、本実施例においては、コア9にセン
ターギャップを設ける場合について説明したが、センタ
ーギャップを設けないコアを用いる場合についても、本
発明を適用できるものである。
【0019】さらに、本実施例においては、各脚部が同
じ長さのE形コア6、7を用いてコア9を形成する場合
について説明したが、各脚部の長さが異なるE形コアを
用いてコアを形成してもよいものである。
【0020】
【発明の効果】本発明にかかるトランスによれば、コイ
ルに流れる電流が増大すると、コアの一部を構成する低
透磁率体において磁束が飽和し、低透磁率体がコアギャ
ップとして作用し、インダクタンスが下がることから、
コイルに流す電流をより増大させることができるもので
ある。したがって、コアの形状を大きくすることなく、
コイルに流れる電流を増大させることができ、これによ
り、トランス、ひいては電源装置の小型化、高機能化を
実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるトランスの断面図で
ある。
【図2】図1に示すトランスを構成するコアの組立分解
斜視図である。
【図3】図1に示すトランスの実働領域を示す磁化曲線
グラフであり、縦軸は磁束密度、横軸は磁化力である。
【図4】本発明の他の実施例にかかるトランスを構成す
るコアの正面図である。
【図5】(a)(b)とも、本発明のさらに他の実施例
にかかるトランスを構成するコアの正面図である。
【図6】従来のトランスの断面図である。
【符号の説明】
1 トランス 2 中空部 3 端子部 4 ボビン 5 コイル 8 低透磁率体 9、17、20、22 コア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部と該中空部に連続する端子部とを
    備えるボビンの前記中空部の外周にコイルを巻回し、前
    記ボビンの中空部の内部および前記コイルの外周にコア
    を配置してなるトランスにおいて、前記コアの一部を、
    該コアの他の部分より透磁率が低い低透磁率体で構成し
    たことを特徴とするトランス。
JP6240209A 1994-10-04 1994-10-04 トランス Pending JPH08107021A (ja)

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