JPH08104862A - 接着性シリコーン組成物 - Google Patents

接着性シリコーン組成物

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JPH08104862A
JPH08104862A JP26315794A JP26315794A JPH08104862A JP H08104862 A JPH08104862 A JP H08104862A JP 26315794 A JP26315794 A JP 26315794A JP 26315794 A JP26315794 A JP 26315794A JP H08104862 A JPH08104862 A JP H08104862A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック類に対して優れた接着性を有す
る接着性シリコーン組成物を提供する。 【構成】 (イ)珪素原子に結合したアルケニル基を一
分子中に平均2個以上含有するジオルガノポリシロキサ
ン、(ロ)珪素原子に結合した水素原子を一分子中に平
均3個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サン、(ハ)付加反応触媒、(ニ)下記一般式(1)で
表される含フッ素有機珪素化合物を含有してなることを
特徴とする接着性シリコーン組成物。 [但し、式中Rfはパーフルオロアルキレン基又はパー
フルオロオキシアルキレン基、R1は2価の炭化水素基
又は−R’NHR’−(R’はそれぞれ単独に2化の炭
化水素基を示す)、R2は置換又は非置換の1価炭化水
素基、R3はアルキル基又はアルコキシアルキル基、n
は0〜3の整数を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己接着性のシリコー
ン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電気・電子部品の接着、建築用シー
リング剤等の接着の用途には、従来よりポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン等の各種の接着剤が使用
されているが、これらの中では、耐熱性、耐候性、電気
特性、更には加熱、冷却により生ずる応力の緩和に優れ
ていることから、シリコーン系接着剤が好ましいものと
されている。
【0003】かかるシリコーン系接着剤の接着性を改良
するために従来多くの提案がなされている。例えば、ト
リアルコキシシリル基と珪素原子に結合した水素原子と
を有するオルガノポリシロキサン(特開昭48−169
52号公報参照)、珪素原子に結合した水素原子とエス
テル基及び/又はグリシジル基を有するオルガノポリシ
ロキサン(特開昭50−39345号公報参照)、アミ
ノアルキルアルコキシシランとグリシドキシアルキルア
ルコキシシランとの反応生成物(特公昭52−8854
号、特公昭55−41702号公報参照)等の化合物を
接着促進剤として配合することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術の提案は、いずれも未だ満足すべきほどの接
着性を有しておらず、特にプラスチックへの接着性が不
十分である。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、プラスチックに対しても十分な接着性を有する接着
性シリコーン組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、付加反応
硬化型のシリコーン組成物に、接着促進剤として下記一
般式(1)で表される含フッ素有機珪素化合物を配合す
ることにより、従来接着が困難であったプラスチックに
対しても良好な接着性を示すことを見い出し、本発明を
なすに至ったものである。
【0007】
【化2】
【0008】[但し、式中Rfはパーフルオロアルキレ
ン基又はパーフルオロオキシアルキレン基、R1は2価
の炭価水素基又は−R’NHR’−(R’はそれぞれ単
独に2価の炭化水素基を示す)、R2は置換又は非置換
の1価炭化水素基、R3はアルキル基又はアルコキシア
ルキル基、nは0〜3の整数を示す。]
【0009】従って、本発明は、(イ)珪素原子に結合
したアルケニル基を一分子中に平均2個以上含有するジ
オルガノポリシロキサン、(ロ)珪素原子に結合した水
素原子を一分子中に平均3個以上含有するオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサン、(ハ)付加反応触媒、
(ニ)上記一般式(1)で表される含フッ素有機珪素化
合物を含有してなることを特徴とする接着性シリコーン
組成物を提供する。
【0010】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明の接着性シリコーン組成物は、上述したよう
に(イ)〜(ハ)成分を含有する付加硬化型のシリコー
ン組成物に上記式(1)の接着促進剤を配合したもので
ある。
【0011】ここで、(イ)成分のジオルガノポリシロ
キサンは本発明の組成物のベース成分であり、直鎖状、
分岐状の何れであってもよく、これらの混合物であって
もよいが、通常は、分子鎖の主鎖部分がジオルガノシロ
キサン単位の繰り返しからなり、分子鎖末端がトリオル
ガノシロキシ基で封鎖されたものであるのが一般的であ
る。このジオルガノポリシロキサンは、一分子中に平均
して2個以上の珪素原子に結合したアルケニル基を有す
る必要があり、かかるアルケニル基は分子鎖末端に存在
していてもよく、分子鎖の途中に存在していてもよい
が、組成物の硬化速度、硬化物の物性等の点から分子鎖
末端に存在するものを有することが好ましい。
【0012】この(イ)成分のジオルガノポリシロキサ
ンとしては、特に下記一般組成式(2)で示されるもの
が好適に用いられる。
【0013】 R4 a5 bSiO(4-a-b)/2 ・・・(2)
【0014】式中、R4は脂肪族不飽和結合を有さない
置換又は非置換の一価炭化水素基であり、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、ter−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチ
ル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル
基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、
4−メチルベンジル基等のアラルキル基、及びこれらの
基の水素原子の一部又は全部がフッ素、塩素、臭素等の
ハロゲン原子等で置換された基、例えばクロロメチル
基、2−ブロモエチル基、3−クロロプロピル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基等の通常炭素原子数1
〜10、好ましくは炭素原子数1〜8の1価炭化水素基
を例示することができる。これらの基の内では、合成が
容易であること、硬化前に低粘度であり、かつ硬化後は
良好な物理的性質を保持するのに必要な重合度を有する
ことから、メチル基が最も望ましい。
【0015】また、R5はアルケニル基であり、アルケ
ニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、
イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、
イソブテニル基、1−ヘキセニル基、シクロヘキセニル
基等の通常炭素原子数が2〜8のものを例示することが
できるが、合成のし易さ等からビニル基が好ましい。
a,b及びa+bはそれぞれ0<a<3、0<b≦1、
1<a+b≦3を満足する正数であり、好ましくは1.
8≦a≦2.2、0.001≦b≦0.1、1.8<a
+b<2.7である。
【0016】上記ジオルガノポリシロキサンの25℃に
おける粘度は、硬化後に優れた物性を与える必要から、
50〜100000cp、特に100〜10000cp
の範囲が好ましい。粘度が低すぎると、硬化後の伸びや
弾性が不満足なものとなり、一方粘度が高すぎると、注
型、ポッティング、その他の作業における作業性が低下
する傾向がある。なお、本発明の接着性シリコーン組成
物を室温で硬化させて使用する場合には、上記ジオルガ
ノポリシロキサンの25℃における粘度は、10000
cp以上の高粘度とすることが好ましい。
【0017】(ロ)成分のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンは、架橋剤として作用するものであり、一分
子中に平均して3個以上の珪素原子に結合した水素原
子、即ち、SiH基を有する必要がある。この珪素原子
に結合した水素原子が、上記(イ)成分のジオルガノポ
リシロキサン中の珪素原子に結合したアルケニル基と付
加反応して弾性状の硬化物を形成するものであり、この
水素原子は分子鎖末端の珪素原子に結合したものであっ
ても、分子鎖途中の珪素原子に結合したものであっても
よい。また、かかるオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンの分子構造としては、直鎖状、環状、分岐状、網状
の三次元構造など何れであってもよく、これらの混合物
でもよい。このオルガノハイドロジェンポリシロキサン
としては、特に下記一般組成式(3)で示されるものが
好適に用いられる。
【0018】 R6 cdSiO(4-c-d)/2 ・・・(3)
【0019】式中、R6は置換又は非置換の、好ましく
は脂肪族不飽和結合を除く炭素数1〜10、特に1〜8
の1価炭化水素基であり、上記R4と同様のものが例示
される。c,d及びc+dはそれぞれ1≦c≦2.5、
0<d≦2、1.5≦c+d≦3を満足する正数であ
り、好ましくは1.5≦c≦2.2、0.002≦d≦
1、1.5<c+d≦3である。
【0020】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの25℃における粘度は、0.5〜10000cpの
範囲、好ましくは5〜500cp、特に10〜100c
pの範囲にあることが好ましい。この粘度が低すぎる
と、沸点が低いために揮散しやすいものとなり、一方粘
度が高すぎると、合成が困難になる。
【0021】(ロ)成分の配合量は、(イ)成分のジオ
ルガノポリシロキサン中の珪素原子に結合したアルケニ
ル基1当量当たり珪素原子に結合した水素原子(SiH
基)がモル比で0.5〜10当量、特に1〜5当量とな
るような割合とすることが好ましい。配合量が上記範囲
からはずれると、得られる硬化物(付加反応生成物)
は、架橋度の低いものとなって、その物理的性質が劣化
したり、硬化時に発泡し易くなったり、あるいは高温下
における硬化物の物理的性質が変化し易くなる。
【0022】次に、(ハ)成分の付加反応触媒は、上記
(イ)成分中のアルケニル基と(ロ)成分中の珪素原子
結合水素原子との付加反応(即ち硬化)を促進するため
に使用されるものである。このような付加反応触媒とし
ては、従来、この種の付加反応硬化型組成物に使用され
ているものを使用することができ、白金系、パラジウム
系、ロジウム系等がある。例えば、白金系としては、塩
化白金酸、白金とオレフィン、ケトン或いはビニルシロ
キサンとの錯体、アルミナ、シリカ等の担体に白金を担
持させたもの、白金黒等を例示することができる。パラ
ジウム系としては、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム、パラジウム黒とトリフェニルホスフィ
ンとの混合物等を例示することができる。更にロジウム
系としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ロ
ジウム、ロジウム黒とトリフェニルホスフィンとの混合
物等を例示することができる。これらの中では白金系の
ものが好適である。
【0023】付加反応触媒の配合量は、触媒量であり、
具体的には上記(イ)成分と(ロ)成分との合計量に対
して、白金、パラジウム、ロジウムの元素量換算で0.
1〜1000ppm、特に0.3〜200ppmの割合
で使用することが望ましい。配合量がこれより少ない
と、硬化不良を生じ易くなり、多すぎるとそれ以上の効
果は得られず、逆に経済的に不利となる場合がある。
【0024】(ニ)成分の含フッ素有機珪素化合物は、
上述したように接着促進剤として作用するものであり、
下記一般式(1)で表される、分子中にパーフルオロア
ルキレン基又はパーフルオロオキシアルキレン基と2個
のアミド基とを有するジシラン化合物である。
【0025】
【化3】
【0026】この式中、Rf はパーフルオロアルキレン
基又はパーフルオロオキシアルキレン基であり、下記一
般式で示されるものが好適に用いられる。
【0027】−Cp2p− (但し、pは1〜50、好ましくは2〜20、特に2〜
10の整数を示す。)
【0028】
【化4】 q;1,2,3,4,5,6,8,10又は12 r;0,1,2,3,4,5,又は6
【0029】
【化5】 v;0,1,2,3,4又は5 w;0,1,2,3,4又は5 x;0又は1
【0030】各式において、Xはそれぞれ単独にフッ素
原子又はCF3基、sは1〜100、好ましくは1〜4
0の整数、t,uはそれぞれ0〜50、好ましくは1〜
20の整数、t+uは1〜100、好ましくは2〜40
の整数である。
【0031】なお、s,t,uとしてはそれぞれ1,
2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
13,14又は15が例示される。
【0032】上記2価のパーフルオロアルキレン基、パ
ーフルオロオキシアルキレン基として具体的には、下記
のものを挙げることができる。
【0033】
【化6】
【0034】また、上記式(1)中、R1は2価炭化水
素基又は−R’NHR’−(R’はそれぞれ独立の2価
炭化水素基)であり、このR1あるいはR’の2価炭化
水素基としては炭素数1〜12、好ましくは炭素数2〜
6、特に炭素数2〜4のものが好ましい。R1として具
体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、
テトラメチレン基、メチルエチレン基、ヘキサメチレン
基等のアルキレン基、フェニレン基、ビフェニレン基、
メチルフェニレン基等のアリーレン基、−CH2−C6
4−、−CH2CH2CH2NHCH2CH2−等を例示する
ことができる。中でも合成のし易さからトリメチレン基
が最も好ましい。
【0035】R2は置換又は非置換の1価炭化水素基で
あり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter−ブチ
ル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のア
ルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチ
ル基等のアリール基、ビニル基、アリル基、プロペニル
基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、
ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基、
ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等
のアラルキル基、あるいはこれらの基の水素原子の一部
又は全部をフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等で置
換したクロロメチル基、ブロモエチル基、クロロプロピ
ル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等の通常炭
素原子数1〜10、好ましくは脂肪族不飽和結合を除く
炭素原子数1〜8のものを例示することができる。R3
はアルキル基又はアルコキシアルキル基であり、具体的
にアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、オクチル基等の炭素原子数1〜
8のもの、特に炭素原子数1〜4のものを挙げることが
でき、アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル
基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキシエ
チル基等の炭素数2〜4のものを挙げることができる。
【0036】上記式中、mは0,1,2又は3であり、
接着性付与の点から0又は1であることが好ましいが、
(ニ)成分としては分子中に少なくとも3個、特に4個
以上のR3O基を有するものであることが好ましい。
【0037】上記(ニ)成分の配合量は、(イ)成分1
00重量部に対して0.1〜10重量部、特に0.5〜
2重量部とすることが好ましく、(ニ)成分の配合量が
少なすぎると、接着性向上効果に劣る場合があり、逆に
多すぎるとゴム硬化物の強度が低下したり、経済的に不
利となる場合がある。
【0038】本発明の接着性組成物には、上述した
(イ)〜(ニ)の成分以外にも、接着性を損なわない範
囲において、各種の配合剤を使用することができる。例
えば、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、石英粉末、珪藻
土、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化
鉄、マイカ、クレイ、カーボンブラック、グラファイ
ト、ガラスビーズ、金属粉、炭酸カルシウム等の充填
剤、水酸化セリウム等の耐熱性及び難燃性付与剤、顔
料、接着性助剤、防かび剤、トルエン、ヘキサン等の有
機溶剤、成分(イ)とは異なる種類のジオルガノポリシ
ロキサンからなる粘度調整剤などを必要に応じて適宜な
量で使用することができる。
【0039】本発明の接着性シリコーン組成物は、上述
した成分を混合することによって得ることができる。こ
の場合、成分の配合順序に特に制限はない。
【0040】本発明の接着性シリコーン組成物は、通常
の接着剤と同様に使用することができ、例えば注型、ポ
ッティング、被覆、含浸などの方法で使用することがで
きる。また、その対象となる被着物にも制限はないが、
特にプラスチック、例えばエポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート、ポリブチレンテレフタレート等に好適に使用する
ことができる。
【0041】また、使用に際し、例えば120〜150
℃、10〜30分の条件で硬化させることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の接着性シリコーン組成物は、式
(1)の接着促進剤を配合したことにより、シリコーン
本来の耐熱性、耐候性、電気特性、応力緩和性等の特性
に加えて、特にプラスチックに対して優れた接着性を示
すものである。
【0043】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。なお、以下の例において、部は重量部を示
し、粘度は25℃における測定値を示す。
【0044】[実施例1〜6、比較例] (イ)分子鎖末端がジメチルビニルシリル基で封鎖さ
れ、粘度が10000cpのジメチルポリシロキサン:
100部、(ロ)平均分子式が下記式で示される、粘度
が30cpのメチルハイドロジェンポリシロキサン:
4.0部、((イ)成分中のビニル基に対するSiH基
のモル比で約1.2mol/mol)(ハ)塩化白金酸
のイソプロピルアルコール溶液(白金含有量2重量
%):0.06部、(ニ)下記に示す接着促進剤(1)
〜(6):1.0部、及び疎水性シリカ(BET比表面
積170m2/g):27部を均一に混合し、6種の接
着性シリコーン組成物を調製した。なお、比較のため、
下記接着促進剤を使用せずに調製した。
【0045】
【化7】
【0046】
【化8】 (但し、Me:CH3,Et:C25
【0047】これらの接着性組成物をエポキシ樹脂(日
本テストパネル社製)、ポリカーボネート(PC)(日
本テストパネル社製)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)(日本テストパネル社製)、ガラス(日本テ
ストパネル社製)にそれぞれ塗布し、120℃で30分
間加熱して硬化させ、得られた硬化物の剪断接着力(k
gf/cm2)をJIS−K−6850に準拠して測定
した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1の結果より、本発明の接着性シリコー
ン組成物は、種々のプラスチックに対し、良好な接着性
を示すことが認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 高至 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコ−ン電子材料 技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)珪素原子に結合したアルケニル基
    を一分子中に平均2個以上含有するジオルガノポリシロ
    キサン、(ロ)珪素原子に結合した水素原子を一分子中
    に平均3個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシ
    ロキサン、(ハ)付加反応触媒、(ニ)下記一般式
    (1)で表される含フッ素有機珪素化合物 【化1】 [但し、式中Rfはパーフルオロアルキレン基又はパー
    フルオロオキシアルキレン基、R1は2価の炭化水素基
    又は−R’NHR’−(R’はそれぞれ単独に2化の炭
    化水素基を示す)、R2は置換又は非置換の1価炭化水
    素基、R3はアルキル基又はアルコキシアルキル基、n
    は0〜3の整数を示す。]を含有してなることを特徴と
    する接着性シリコーン組成物。
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